JPH05191948A - 送風機装置 - Google Patents
送風機装置Info
- Publication number
- JPH05191948A JPH05191948A JP256392A JP256392A JPH05191948A JP H05191948 A JPH05191948 A JP H05191948A JP 256392 A JP256392 A JP 256392A JP 256392 A JP256392 A JP 256392A JP H05191948 A JPH05191948 A JP H05191948A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fan
- dust
- blades
- main plate
- blower device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】扇車内に流入した塵埃・綿ボコリを、羽根に付
着させることなく自動的に除去できるようにする。 【構成】円板状の主板21とリング状の側板2を対向さ
せ、回転軸回りに円筒状に配置した複数の羽根3で主板
21と側板2を結合する。主板21には、羽根3との結合部
より若干内径側に略円弧状の切目22を円周方向に沿って
複数箇所に等配して入れ、それぞれの切目22より内周側
を外側に押し曲げ、外部に連通する開口部23を半径方向
に沿って開口させる。
着させることなく自動的に除去できるようにする。 【構成】円板状の主板21とリング状の側板2を対向さ
せ、回転軸回りに円筒状に配置した複数の羽根3で主板
21と側板2を結合する。主板21には、羽根3との結合部
より若干内径側に略円弧状の切目22を円周方向に沿って
複数箇所に等配して入れ、それぞれの切目22より内周側
を外側に押し曲げ、外部に連通する開口部23を半径方向
に沿って開口させる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、送風機装置に係り、特
に扇車構造の改良に関する。
に扇車構造の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】送風機の一般的な扇車構造は、図7およ
び図8に示すように円板状の主板1と中央部に穴をあけ
たリング状の側板2を対向させ、主板1の外周側と側板
2の間に多数の羽根3を配置し、これらの羽根3で主板
1と側板2を一体に結合し、扇車4を構成する。そし
て、この扇車4は、主板1の中心部がモータ5のシャフ
ト6にナット6aで締付け固定されているので、モータ
5の回転より矢印7で示す方向に回転し冷却風8が勢い
よく羽根3から吐出され、同時に図示しない部材に取付
けられている案内板9の扇車入口部9aから外気が扇車
4内に吸引される。一方、吐出された冷却風8は、特定
の物体を冷却するのに用いるため、通常はこの扇車4の
外周部に案内用のケーシングが配設されるが、本発明で
は図示は省略する。
び図8に示すように円板状の主板1と中央部に穴をあけ
たリング状の側板2を対向させ、主板1の外周側と側板
2の間に多数の羽根3を配置し、これらの羽根3で主板
1と側板2を一体に結合し、扇車4を構成する。そし
て、この扇車4は、主板1の中心部がモータ5のシャフ
ト6にナット6aで締付け固定されているので、モータ
5の回転より矢印7で示す方向に回転し冷却風8が勢い
よく羽根3から吐出され、同時に図示しない部材に取付
けられている案内板9の扇車入口部9aから外気が扇車
4内に吸引される。一方、吐出された冷却風8は、特定
の物体を冷却するのに用いるため、通常はこの扇車4の
外周部に案内用のケーシングが配設されるが、本発明で
は図示は省略する。
【0003】また、上述した扇車4の羽根3の形状は、
送風機としての性能を最大限に発揮させるために、断面
が図8に示すように円弧形状をなし、回転方向側にこの
円弧の中心がくるように構成されている(この扇車4を
シロッコファンという)。
送風機としての性能を最大限に発揮させるために、断面
が図8に示すように円弧形状をなし、回転方向側にこの
円弧の中心がくるように構成されている(この扇車4を
シロッコファンという)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たような構造の従来の送風機には次のような問題があっ
た。すなわち、扇車4内に流入した冷却風8は、図9に
破線で示すような流路をたどり羽根3から外部に吐出さ
れる。ところが、フィルタ(図示しない)の網目を通過
してしまった塵埃・綿ボコリ10(フィルタがない場合は
全ての塵埃や綿ボコリ)は、慣性力により冷却風8の破
線のように曲らず殆ど実線11のように直進してしまう。
たような構造の従来の送風機には次のような問題があっ
た。すなわち、扇車4内に流入した冷却風8は、図9に
破線で示すような流路をたどり羽根3から外部に吐出さ
れる。ところが、フィルタ(図示しない)の網目を通過
してしまった塵埃・綿ボコリ10(フィルタがない場合は
全ての塵埃や綿ボコリ)は、慣性力により冷却風8の破
線のように曲らず殆ど実線11のように直進してしまう。
【0005】しかして、この塵埃・綿ボコリ10は、図10
に符号10aで示すように断面が円弧状の羽根3の内側に
付着し、剥がれ落ちることはなく、また、この付着位置
は図9に示すように主板1側である。さらに、この塵埃
・綿ボコリ10が扇車4内に流入する確率は、一定したも
のではなく、何れの部分の羽根3に向って飛んでいくか
も一定していないため、個々の羽根3に不均一に付着す
ることになる。このため、扇車4は、回転アンバランス
を起して振動を発生し、モータ5,扇車4,ケーシング
(図示しない)等の損傷や破損の原因となる問題があ
り、塵埃・綿ボコリ10を羽根3に付着させない扇車4構
造が望まれていた。
に符号10aで示すように断面が円弧状の羽根3の内側に
付着し、剥がれ落ちることはなく、また、この付着位置
は図9に示すように主板1側である。さらに、この塵埃
・綿ボコリ10が扇車4内に流入する確率は、一定したも
のではなく、何れの部分の羽根3に向って飛んでいくか
も一定していないため、個々の羽根3に不均一に付着す
ることになる。このため、扇車4は、回転アンバランス
を起して振動を発生し、モータ5,扇車4,ケーシング
(図示しない)等の損傷や破損の原因となる問題があ
り、塵埃・綿ボコリ10を羽根3に付着させない扇車4構
造が望まれていた。
【0006】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、扇車内に流入した塵埃・綿ボコリを、羽根に付
着させることなく自動的に除去できるようにした送風機
装置を提供することを目的としている。
もので、扇車内に流入した塵埃・綿ボコリを、羽根に付
着させることなく自動的に除去できるようにした送風機
装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、円板状の主板
とリング状の側板を対向して配置し、これらを回転軸回
りに円筒状に配置した複数の羽根で結合して成る扇車を
備えた送風機装置において、扇車の主板に、羽根の結合
部より内径側に開口部を設けたものである。
とリング状の側板を対向して配置し、これらを回転軸回
りに円筒状に配置した複数の羽根で結合して成る扇車を
備えた送風機装置において、扇車の主板に、羽根の結合
部より内径側に開口部を設けたものである。
【0008】
【作用】扇車に流入した冷却風は、直ぐに羽根の吐き出
し力により主板と側板間から外部に吐出される。ところ
が、同時に流入した塵埃・綿ボコリは、冷却風より比重
が大きいため慣性力により主板側に略直線状に進み、冷
却風とは分離されて主板に設けた開口部から外部に排出
される。これにより、羽根には塵埃・綿ボコリが付着せ
ず、扇車に回転アンバランスを発生させることがなく、
また、塵埃・綿ボコリの除去作業も不要となる。
し力により主板と側板間から外部に吐出される。ところ
が、同時に流入した塵埃・綿ボコリは、冷却風より比重
が大きいため慣性力により主板側に略直線状に進み、冷
却風とは分離されて主板に設けた開口部から外部に排出
される。これにより、羽根には塵埃・綿ボコリが付着せ
ず、扇車に回転アンバランスを発生させることがなく、
また、塵埃・綿ボコリの除去作業も不要となる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。図1は、本発明の一実施例を示す断面図、図2
は、図1のA−A線に沿って矢印方向に見た側面図、図
3は、図1のB−B線に沿って矢印方向に見た平面図で
ある。図1,図2および図3において、扇車20は、主板
21と側板2を対向させ、主板21の外周側と側板2の間に
多数の羽根3を配置し、これらの羽根3で主板21と側板
2を一体に結合して構成している。また、主板21は、羽
根3と結合した部分より若干内径側に略円弧状の切目22
を円周方向に沿った複数箇所に等配して入れ、それぞれ
の切目22より内周側と外側に押し曲げ、外部に連通する
開口部23を半径方向に沿って開口した構成としている。
なお、以上のように構成された扇車20は、主板21の中心
部でモータ(図示しない)のシャフト6にナット6aで
締付け固定されている。
明する。図1は、本発明の一実施例を示す断面図、図2
は、図1のA−A線に沿って矢印方向に見た側面図、図
3は、図1のB−B線に沿って矢印方向に見た平面図で
ある。図1,図2および図3において、扇車20は、主板
21と側板2を対向させ、主板21の外周側と側板2の間に
多数の羽根3を配置し、これらの羽根3で主板21と側板
2を一体に結合して構成している。また、主板21は、羽
根3と結合した部分より若干内径側に略円弧状の切目22
を円周方向に沿った複数箇所に等配して入れ、それぞれ
の切目22より内周側と外側に押し曲げ、外部に連通する
開口部23を半径方向に沿って開口した構成としている。
なお、以上のように構成された扇車20は、主板21の中心
部でモータ(図示しない)のシャフト6にナット6aで
締付け固定されている。
【0010】次に、以上のように構成された実施例の作
用を説明する。図4に示すように案内板9の扇車入口部
9aから流入した冷却風8は、上述した従来の扇車4と
同様に羽根3に吸引されるため略直角に方向を変えて破
線で示すように流れ、この冷却風8より比重が大きい塵
埃・綿ボコリ10は、流入時の方向に直線状に進もうとす
る慣性力の方が強く、同図に実線11で示すように略直線
的に侵入する。ところが、扇車20には主板21に開口部23
が設けられているため、主板21に向って進入してきた塵
埃・綿ボコリ10は、開口部23から外部に排出され、羽根
3の部分を通過する冷却風8には塵埃・綿ボコリ10が殆
ど混入していない。このため、羽根3に塵埃・綿ボコリ
10が付着しないので、扇車20に回転アンバランスを生じ
ることがない。
用を説明する。図4に示すように案内板9の扇車入口部
9aから流入した冷却風8は、上述した従来の扇車4と
同様に羽根3に吸引されるため略直角に方向を変えて破
線で示すように流れ、この冷却風8より比重が大きい塵
埃・綿ボコリ10は、流入時の方向に直線状に進もうとす
る慣性力の方が強く、同図に実線11で示すように略直線
的に侵入する。ところが、扇車20には主板21に開口部23
が設けられているため、主板21に向って進入してきた塵
埃・綿ボコリ10は、開口部23から外部に排出され、羽根
3の部分を通過する冷却風8には塵埃・綿ボコリ10が殆
ど混入していない。このため、羽根3に塵埃・綿ボコリ
10が付着しないので、扇車20に回転アンバランスを生じ
ることがない。
【0011】なお、本発明は、上述した実施例に限定さ
れるものではなく、種々変形実施できる。図5および図
6は、本発明の他の実施例を示す断面図および平面図で
ある。この実施例の扇車30は、主板31以外は上述した実
施例の扇車20と同様の構成とし、主板31に設ける開口部
32を扇車30の回転方向とは反対向きに開口するようにし
ている。慣性力で冷却風8から分離した塵埃・綿ボコリ
10は、この開口部32から外部に排出される。図6中符号
33は、開口部32を形成するための切目である。また、以
上説明した各実施例は、シロッコファンの扇車を対象と
したが、ターボファンやその他の構造の送風機でも塵埃
・綿ボコリが羽根に付着する場合には、本発明を適用で
きる。
れるものではなく、種々変形実施できる。図5および図
6は、本発明の他の実施例を示す断面図および平面図で
ある。この実施例の扇車30は、主板31以外は上述した実
施例の扇車20と同様の構成とし、主板31に設ける開口部
32を扇車30の回転方向とは反対向きに開口するようにし
ている。慣性力で冷却風8から分離した塵埃・綿ボコリ
10は、この開口部32から外部に排出される。図6中符号
33は、開口部32を形成するための切目である。また、以
上説明した各実施例は、シロッコファンの扇車を対象と
したが、ターボファンやその他の構造の送風機でも塵埃
・綿ボコリが羽根に付着する場合には、本発明を適用で
きる。
【0012】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、扇
車内に冷却風に混入して流入した塵埃・綿ボコリ等を分
離し羽根に付着させることなく全て扇車外に排出させる
ので、塵埃・綿ボコリが羽根に付着することによる回転
アンバランス振動を発生することがなく、初期の性能を
維持しながら安定した運転を確保でき、また、付着物を
取除く作業も不要となり保守作業を容易とした送風機装
置を提供できる。
車内に冷却風に混入して流入した塵埃・綿ボコリ等を分
離し羽根に付着させることなく全て扇車外に排出させる
ので、塵埃・綿ボコリが羽根に付着することによる回転
アンバランス振動を発生することがなく、初期の性能を
維持しながら安定した運転を確保でき、また、付着物を
取除く作業も不要となり保守作業を容易とした送風機装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の要部を示す断面図。
【図2】図1のA−A線に沿って矢印方向に見た側面
図。
図。
【図3】図1のB−B線に沿って矢印方向に見た部分平
面図。
面図。
【図4】本発明の一実施例の作用を示す説明図。
【図5】本発明の他の実施例の要部を示す断面図。
【図6】図5のC−C線に沿って矢印方向に見た部分平
面図。
面図。
【図7】従来の送風機装置の扇車の断面図。
【図8】図7のD−D線に沿って矢印方向に見た側面
図。
図。
【図9】従来の送風機装置における冷却風の流れと塵埃
・綿ボコリの付着状況を示す説明図。
・綿ボコリの付着状況を示す説明図。
【図10】従来の送風機装置における塵埃・綿ボコリの
付着状況を図9のE−E線に沿って矢印方向から見た説
明図。
付着状況を図9のE−E線に沿って矢印方向から見た説
明図。
2…側板、3…羽根、5…モータ、6…シャフト、8…
冷却風、9…案内板、9a…扇車入口部、10…塵埃・綿
ボコリ、20,30…扇車、21,31…主板、23,32…開口
部。
冷却風、9…案内板、9a…扇車入口部、10…塵埃・綿
ボコリ、20,30…扇車、21,31…主板、23,32…開口
部。
Claims (1)
- 【請求項1】 円板状の主板とリング状の側板を対向し
て配置し、これらを回転軸回りに円筒状に配置した複数
の羽根で結合して成る扇車を備えた送風機装置におい
て、前記扇車の前記主板に、前記羽根の結合部より内径
側に開口部を設けたことを特徴とする送風機装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP256392A JPH05191948A (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 送風機装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP256392A JPH05191948A (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 送風機装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05191948A true JPH05191948A (ja) | 1993-07-30 |
Family
ID=11532844
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP256392A Pending JPH05191948A (ja) | 1992-01-10 | 1992-01-10 | 送風機装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05191948A (ja) |
-
1992
- 1992-01-10 JP JP256392A patent/JPH05191948A/ja active Pending
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