JPH05191942A - 電気機器巻線の製造方法 - Google Patents

電気機器巻線の製造方法

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JPH05191942A
JPH05191942A JP4002138A JP213892A JPH05191942A JP H05191942 A JPH05191942 A JP H05191942A JP 4002138 A JP4002138 A JP 4002138A JP 213892 A JP213892 A JP 213892A JP H05191942 A JPH05191942 A JP H05191942A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機能の異なる複数種類の電気機器巻線に対応
させて、それぞれに要求される機能を満足させ得る電気
機器巻線を能率よく製造可能な電気機器巻線の製造方法
を提供すること。 【構成】 導体を巻回して巻線を形成し、その巻線に絶
縁層を施す工程において、複数種類の電気機器巻線であ
る主極巻線10、補極巻線20および補償巻線30に対
応した絶縁層12,22,32を形成するとともに、前
記主極巻線10、補極巻線20および補償巻線30に、
共通の含浸用絶縁樹脂を含浸させ硬化させて電気機器巻
線を製造するようにしたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両用回転電機等に使
用される電気機器巻線の製造方法に係り、特に形状や機
能の異なる複数種類の電気機器巻線に適用して、それぞ
れの電気機器巻線に要求される機能を満足させるために
好適な電気機器巻線の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術】従来から電気機器巻線の製造方法には、色
々な方法が適用されている。例えば、車両モータ用直流
電動機の界磁装置を例にとると、図2に示すように、導
体1を複数回巻回し、その内径側角部aに高粘度コンパ
ウンド状絶縁樹脂2で導体1の表面を平滑にし、その後
マイカテープまたはフィルムを巻回し、絶縁層3を施し
た後、含浸用低粘度絶縁樹脂を含浸硬化させ、界磁巻線
4を形成する。その後、界磁巻線4を鉄心5に挿入し、
その隙間に流し込み用高粘度絶縁樹脂6を流し込み、こ
れを硬化させることによって界磁装置7を形成する方法
である。この種の製造方法に関連する技術としては、例
えば特公昭57−55013号公報等が挙げられる。
【0003】さらに他の製造方法は、図3に示すよう
に、導体1を複数回巻回し、その内径側角部aに不織布
8を挿入し、その後マイカテープまたはフィルムを巻回
して絶縁層3を施した後、不織布9を介して鉄心5に挿
入し、ついで含浸用低粘度絶縁樹脂を一体で含浸硬化さ
せ、界磁装置7を形成する方法である。この種の製造方
法に関連する技術としては、例えば実願昭60−172
24号等が挙げられる。
【0004】ところで、最近は車両の高速化に対応する
ため、車両モータの大容量化や、小型軽量化等の要求が
ますます強くなっており、それと共に電気機器巻線の信
頼性向上も従来に増して強く望まれている。このため、
電気機器巻線の製造方法は、前記2種類の製造方法のう
ち、含浸用低粘度絶縁樹脂を一体で含浸硬化させ、均一
な絶縁層を形成する後者の方法が主流となって来てい
る。
【0005】一方、車両モータ用直流電動機の界磁装置
は、従来から知られているように、図1に示すごとく、
主極巻線10の他に、電動機の回転数が一定でないこと
から発生する中性点の移動を防ぎ、整流を良好にするた
め、主極巻線10よりも小さい補極巻線20が取り付け
られている。さらに最近では、車両の高速化に対応する
ため、車両モータの大容量化、高速化および速度調整範
囲の拡大化などが進み、電機子反作用による主極下の磁
束分布ひずみによる影響が無視できなくなって来てい
る。このため、主極の鉄心部分にスロットを設けてその
中に絶縁層を有する電気機器巻線である補償巻線30を
入れ、電機子起磁力を打ち消すようになって来ている。
【0006】このように、最近の車両モータ用直流電動
機の界磁装置は、一つの装置に複数の機能,形状を有す
る電気機器巻線を取り付けることが一般的となってい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前述のごとく、最近の
界磁装置の構造は、異なる機能を有する複数種類の電気
機器巻線を有するものが主流であり、かつ製造方法とし
ては、含浸用低粘度絶縁樹脂を一体で含浸硬化させて形
成する方法が主流となって来ている。しかし、この両者
を単純に組み合わせて界磁装置を製造しようとした場
合、次のような問題があった。
【0008】(1)複数種類の電気機器巻線は、巻線の
サイズ(熱容量)が異なるため、一体で含浸用低粘度絶
縁樹脂を含浸硬化させても、加熱硬化時の温度上昇が異
なり、含浸された絶縁樹脂が硬化するまでの時間(ゲル
化時間)が各電気機器巻線でまちまちとなり、絶縁層が
均一な性状に形成されない可能性がある。
【0009】(2)電気機器巻線の形状が、主極巻線,
補極巻線,補償巻線などの種類によって異なる。例え
ば、補償巻線は巻線断面積が小さく、鉄心からの張り出
し長さが長い。主極巻線は巻線断面積が大きく、鉄心か
らの張り出し長さが短い。したがって、絶縁層に要求さ
れる特性は、耐電圧は同一でも、その他についてはまち
まちとなるため、一種類の絶縁仕様で満足させることは
むずかしい。例えば、補償巻線は鉄心からの張り出し長
さが長いため、機械的強度が必要となる。一方、主極巻
線は巻線の断面積が大きいため、導体からの放散熱量が
大きくなるので均一な熱伝導率を有し、かつ絶縁層間に
熱伝導の妨げとなる空気層等の剥離層が発生していない
ことが必要となる。
【0010】本発明の目的は、機能の異なる複数種類の
電気機器巻線に対応させて、それぞれに要求される機能
を満足させ得る電気機器巻線を能率よく製造可能な電気
機器巻線の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記目的は、導体を巻回
して形成された巻線に絶縁層を施す工程において、機能
の異なる電気機器巻線の種類に対応した絶縁層を形成
し、さらに前記絶縁層で被覆された巻線を鉄心に装着す
る工程では複数種類の電気機器巻線に、共通の含浸用絶
縁樹脂を含浸させ硬化させることにより、達成される。
【0012】前記目的は、前記絶縁層を施す工程におい
て、絶縁層を形成する絶縁材の材質を変えることによ
り、電気機器巻線の種類に対応させて絶縁層の性状を変
えることにより、また前記絶縁層を施す工程において、
絶縁層を形成する絶縁材に添加する絶縁樹脂と反応し、
かつ該絶縁樹脂の性状を決定する硬化促進剤の添加方法
を変えることにより、電気機器巻線の種類に対応させて
絶縁層の性状を変えることにより、さらには前記絶縁層
を施す工程において、絶縁層を形成する絶縁材に添加す
る絶縁樹脂と反応し、かつ該絶縁樹脂の性状を決定する
硬化促進剤の種類を変えることにより、電気機器巻線の
種類に対応させて絶縁層の性状を変えることによって、
達成される。
【0013】そして、前記目的は前記絶縁層を施す工程
において、前記巻線の断面積が小さいため含浸用絶縁樹
脂を加熱乾燥する際の熱容量が小さい巻線の場合には、
絶縁層にフィルム裏打ちマイカテープを使用し、前記巻
線の断面積が大きいため含浸用絶縁樹脂を加熱乾燥する
際の熱容量が大きい巻線の場合には、絶縁層にガラス裏
打ちマイカテープを使用することにより、電気機器巻線
の種類に対応させて絶縁層の性状を変えることによって
も、達成される。
【0014】
【作用】本発明では、機能の異なる電気機器巻線の種類
に対応した絶縁層を形成している。すなわち、電気機器
巻線のそれぞれの機能に適応するように、絶縁層の性状
を変えることにことにより、複数種類の電気機器巻線に
共通の含浸用絶縁樹脂を含浸させ硬化させても、それぞ
れの電気機器巻線の要求に合った絶縁層を形成すること
ができる。そして、本発明では複数種類の電気機器巻線
に共通の含浸用絶縁樹脂を含浸させるようにしているの
で、機能の異なる複数種類の電気機器巻線を能率よく製
造することができる。
【0015】ところで、絶縁層の特性は含浸用絶縁樹脂
だけで決定されるものではなく、絶縁材の材質によると
ころも大きい。そこで、本発明では絶縁層を形成する絶
縁材の材質を変え、電気機器巻線の種類に対応させて絶
縁層の性状を変えるようにしている。これにより、複数
種類の電気機器巻線に共通の含浸用絶縁樹脂を用いて
も、その含浸用絶縁樹脂を含浸させ硬化させた後の絶縁
層の性状を変えることができる。
【0016】また、最近の絶縁樹脂はエポキシ系が主流
となっており、一般に絶縁樹脂の構成としてはエポキシ
樹脂と酸無水物系硬化剤の組み合わせとなっている。し
かし、この組み合わせだけでは硬化時間が長くかかるた
め、適当な硬化促進剤を絶縁材に添加する方法がとられ
ている。そこで、本発明では絶縁層を形成する絶縁材に
絶縁樹脂と反応する硬化促進剤の添加方法を変えること
により、つまり硬化促進剤の添加量または添加位置を変
えることにより、絶縁樹脂の硬化速度を変え、絶縁層内
に含浸された絶縁樹脂の反応形態および絶縁樹脂の硬化
度合いをコントロールすることにより、電気機器巻線の
種類に対応させて絶縁層の性状を変えることができる。
【0017】さらに、本発明では前記硬化促進剤の種類
を変えることにより、つまり例えばイミダゾール塩系硬
化促進剤や金属塩系硬化促進剤等を選択して用いるよう
にしている。これにより、絶縁樹脂の硬化速度を変え、
絶縁層内に含浸された絶縁樹脂の反応形態および絶縁樹
脂の含浸度合いをコントロールすることにより、電気機
器巻線の種類に対応させて絶縁層の性状を変えることが
できる。
【0018】そして、本発明では前記巻線の断面積が小
さいため含浸用絶縁樹脂を加熱乾燥する際の熱容量が小
さい巻線の場合には、絶縁層にフィルム裏打ちマイカテ
ープを使用し、前記巻線の断面積が大きいため含浸用絶
縁樹脂を加熱乾燥する際の熱容量が大きい巻線の場合に
は、絶縁層にガラス裏打ちマイカテープを使用するよう
にしている。これにより、電気機器巻線の種類に対応さ
せて絶縁層の性状を変えることができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を従来例と比較し、図
1および表1により説明する。
【0020】まず、本発明の実施例および従来例とも、
主極巻線10、補極巻線20および複数個の補償巻線3
0を、共通の含浸用絶縁樹脂を含浸させ硬化すべく、そ
の含浸用絶縁樹脂としてビスフェノール系エポキシ(例
えば油化シェルエポキシ(株)製エピコート828)と
酸無水物系硬化剤(例えば日立化成工業(株)製HN−
5500)を0.5〜1.0:0.5〜1.0の間の当
量比で配合し形成した。
【0021】次に、図1に示すように、主極巻線10、
補極巻線20および補償巻線30として、表1に示すよ
うな各巻線ごとのそれぞれの導体11,21,31を複
数回巻回して巻線を形成した。ついで、各巻線の外側に
それぞれ絶縁樹脂と反応する硬化促進剤を塗布したマイ
カテープを所定の回数巻回し、絶縁層12,22,32
を形成した。次に、不織布またはポリアミド紙等を介し
てそれらの巻線を鉄心部分15,25,35に組み込ん
だ後、前記主極巻線10、補極巻線20および補償巻線
30に共通の含浸用絶縁樹脂を含浸させ、製品温度で1
80℃/20hとなるような処理条件で硬化させて製作
した。
【0022】
【表1】
【0023】なお、本発明の実施例では表1に示すよう
に、絶縁層を形成している絶縁材の材質を巻線により一
部変えることにより、実施例X,Y,Zの3種を製作し
た。また、比較のため従来の界磁装置を表1に示すよう
に製作した。
【0024】以上のように製作した界磁装置の各電気機
器巻線における絶縁層の均一性を比較するための一つの
手段として、絶縁層内に含浸された絶縁樹脂の硬化度合
い、および絶縁層の機械的強度について調査した。その
結果、比較例(従来技術)で製作した界磁装置では、巻
線の断面積が最も小さい補償巻線の絶縁層に含浸された
絶縁樹脂の硬化度合いが最も進んでおり、界磁装置の大
きさによっては熱劣化の兆候を示す場合があることが分
かった。このように劣化の兆候を示した場合には、絶縁
層の機械的強度が低下し、鉄心からの張り出し長さが長
く、機械的強度が要求される補償巻線の絶縁層としては
十分でない場合が発生することが確認された。
【0025】これに対して、本発明における実施例Xに
おいては、補償巻線のマイカテープの裏打ち材を絶縁樹
脂が、それ自身の中には殆ど入らないフィルム材とする
ことにより、絶縁樹脂の硬化度合いは主極巻線および補
償巻線とほぼ同一とすることができた。その理由は、含
浸用絶縁樹脂の硬化は図4に示すように、外部からの乾
燥温度だけで決まるものではなく、それよりも高い自己
発熱温度によって決定されるためである。したがって、
裏打ちを絶縁樹脂がそれ自身の中には殆ど入らないフィ
ルムとすることにより、絶縁層全体に含まれる絶縁樹脂
量が少なくなり、その結果自己発熱量が減少して主極巻
線および補極巻線等、ガラス裏打ちマイカテープを使用
した巻線に比較して、巻線の断面積が小さく、加熱硬化
時の熱を最も受け易いにもかかわらず、自己発熱量が少
ないため、絶縁樹脂の硬化度合いを主極巻線および補極
巻線とほぼ同一とすることができる。
【0026】さらに、本発明の実施例Y,Zでは、補償
巻線の絶縁層に使用されるマイカテープの硬化促進剤の
添加方法または硬化促進剤の種類を変えることにより、
含浸された絶縁樹脂の硬化反応を起こりにくくすること
によって実施例Xと同様に、乾燥時の温度が高くても、
硬化度合いを他の巻線と同一とすることができた。
【0027】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1記載の発
明によれば、導体を巻回して形成された巻線に絶縁層を
施す工程において、機能の異なる電気機器巻線の種類に
対応した絶縁層を形成し、さらに前記絶縁層で被覆され
た巻線を鉄心に装着する工程では複数種類の電気機器巻
線に、共通の含浸用絶縁樹脂を含浸させ硬化させている
ので、機能の異なる複数種類の電気機器巻線に対応させ
て、それぞれに要求される機能を満足させ得る電気機器
巻線を能率よく製造し得る効果がある。
【0028】そして、本発明の請求項2記載の発明によ
れば、前記絶縁層を施す工程において、絶縁層を形成す
る絶縁材の材質を変えることによって電気機器巻線の種
類に対応させて絶縁層の性状を変えることにより、また
請求項3記載の発明によれば前記絶縁層を施す工程にお
いて、絶縁層を形成する絶縁材に添加する絶縁樹脂と反
応し、かつ該絶縁樹脂の性状を決定する硬化促進剤の添
加方法を変えることによって電気機器巻線の種類に対応
させて絶縁層の性状を変えることにより、さらには請求
項4記載の発明によれば前記絶縁層を施す工程におい
て、絶縁層を形成する絶縁材に添加する絶縁樹脂と反応
し、かつ該絶縁樹脂の性状を決定する硬化促進剤の種類
を変えることによって電気機器巻線の種類に対応させて
絶縁層の性状を変えるようにしているので、そのいずれ
の発明においても複数種類の電気機器巻線に要求される
機能を満足させ得る絶縁層を持った電気機器巻線を的確
に製造し得る効果がある。
【0029】さらに、本発明の請求項5記載の発明によ
れば、前記絶縁層を施す工程において、前記巻線の断面
積が小さいため含浸用絶縁樹脂を加熱乾燥する際の熱容
量が小さい巻線の場合には、絶縁層にフィルム裏打ちマ
イカテープを使用し、前記巻線の断面積が大きいため含
浸用絶縁樹脂を加熱乾燥する際の熱容量が大きい巻線の
場合には、絶縁層にガラス裏打ちマイカテープを使用す
ることにより、電気機器巻線の種類に対応させて絶縁層
の性状を変えるようにしており、この発明によっても複
数種類の電気機器巻線に要求される機能を満足させ得る
絶縁層を持った電気機器巻線を的確に製造し得る効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】複数種類の電気機器巻線として主極巻線、補極
巻線および補償巻線を有する界磁装置を示す断面図であ
る。
【図2】従来技術による界磁装置を示す断面図である。
【図3】他の従来技術による界磁装置を示す断面図であ
る。
【図4】巻線に含浸された絶縁樹脂の温度と乾燥温度と
の関係を示す線図である。
【符号の説明】
10…主極巻線、11…主極巻線の導体、12…同じく
絶縁層、15…同じく鉄心、20…補極巻線、21…補
極巻線の導体、22…同じく絶縁層、25…同じく鉄
心、30…補償巻線、31…補償巻線の導体、32…同
じく絶縁層、35…同じく鉄心。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体を巻回し巻線を形成する工程と、前
    記巻線に絶縁層を施す工程と、絶縁層で被覆された巻線
    を鉄心に装着する工程とを経て形成された機能の異なる
    複数種類の電気機器巻線を製造する方法において、前記
    絶縁層を施す工程では電気機器巻線の種類に対応した絶
    縁層を形成し、さらに前記絶縁層で被覆された巻線を鉄
    心に装着する工程では複数種類の電気機器巻線に、共通
    の含浸用絶縁樹脂を含浸させ硬化させることを特徴とす
    る電気機器巻線の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記絶縁層を施す工程において、絶縁層
    を形成する絶縁材の材質を変えることにより、電気機器
    巻線の種類に対応させて絶縁層の性状を変えることを特
    徴とする請求項1記載の電気機器巻線の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記絶縁層を施す工程において、絶縁層
    を形成する絶縁材に添加する絶縁樹脂と反応し、かつ該
    絶縁樹脂の性状を決定する硬化促進剤の添加方法を変え
    ることにより、電気機器巻線の種類に対応させて絶縁層
    の性状を変えることを特徴とする請求項1記載の電気機
    器巻線の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記絶縁層を施す工程において、絶縁層
    を形成する絶縁材に添加する絶縁樹脂と反応し、かつ該
    絶縁樹脂の性状を決定する硬化促進剤の種類を変えるこ
    とにより、電気機器巻線の種類に対応させて絶縁層の性
    状を変えることを特徴とする請求項1記載の電気機器巻
    線の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記絶縁層を施す工程において、前記巻
    線の断面積が小さいため含浸用絶縁樹脂を加熱乾燥する
    際の熱容量が小さい巻線の場合には、絶縁層にフィルム
    裏打ちマイカテープを使用し、前記巻線の断面積が大き
    いため含浸用絶縁樹脂を加熱乾燥する際の熱容量が大き
    い巻線の場合には、絶縁層にガラス裏打ちマイカテープ
    を使用することにより、電気機器巻線の種類に対応させ
    て絶縁層の性状を変えることを特徴とする請求項1記載
    の電気機器巻線の製造方法。
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