JPH05191711A - スローモーションカメラ装置 - Google Patents

スローモーションカメラ装置

Info

Publication number
JPH05191711A
JPH05191711A JP4004582A JP458292A JPH05191711A JP H05191711 A JPH05191711 A JP H05191711A JP 4004582 A JP4004582 A JP 4004582A JP 458292 A JP458292 A JP 458292A JP H05191711 A JPH05191711 A JP H05191711A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
image pickup
group
frequency
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4004582A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasumi Miyagawa
八州美 宮川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP4004582A priority Critical patent/JPH05191711A/ja
Publication of JPH05191711A publication Critical patent/JPH05191711A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 蛍光灯照明された被写体をテレビジョンカメ
ラで撮像したとき、フリッカー現象の画像を発生しない
スローモーションカメラ装置を提供すること。 【構成】 N個(Nは1以上の整数)の固体撮像素子か
らなるM群(Mは2以上の整数)の撮像素子群17〜2
2を有し、1つの被写体像1を前記M群の撮像素子群の
受光面に結像するための1個の撮像レンズ2と、撮像レ
ンズ2とM群の撮像素子群17〜22の結像面の間に撮
像レンズ2により集光された1つの被写体像をM×N個
の像に振幅分離する光学系としてプリズム群16を有
し、振幅分離された被写体像を前記撮像素子群で光電変
換する際、被写体を照明している電源周波数の2倍の周
期に相当する時間で固体す撮像素子への信号電荷の蓄積
を行う、かつM群の撮像素子群の垂直走査タイミングを
相対的に1/M周期ずらせて走査し、かつ、前記固体撮
像素子出力信号をメモリーからなる周波数変換器35に
より撮像素子群の垂直走査周波数のM倍のフィールド周
波数の映像信号に変換する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はテレビジョンカメラの動
的解像度を向上させて被写体の動きを明確に撮像し、被
写体照明装置を原因とする画面のフリッカーを除去した
スローモーションカメラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、極めて高速で動く被写体像をスロ
ーモーション撮影しその動きを明確に観察する方法とし
ては、高速度フィルムカメラで撮影し、それを低速で映
写する方法が周知であるが、この方法ではフィルムを用
いているため撮影−現像−再生(映写)までに時間がか
かり過ぎるという大きな欠点がある。
【0003】これに対して、テレビジョンカメラによる
スローモーションカメラ装置としては通常のテレビジョ
ンカメラの走査速度(PAL方式では水平走査周波数約
15.625KHzフィールド周波数50Hz)を速く
して、高速記録するビデオテープレコーダ(以下、VT
Rと略す)に記録したのち高速記録されたビデオテープ
を標準速度で再生する事によりスローモーション画像を
得る装置が実用化されている。
【0004】以下に従来のスローモーションカメラ装置
について図面を参照しながら説明する。
【0005】図4に示すように従来のスローモーション
カメラは、被写体1に対して、撮像レンズ2、3色分解
プリズム3、撮像管4,5,6、偏向コイル7,8,
9、プリアンプ10,11,12、プロセスエンコーダ
13、偏向回路14などで構成されている。プロセスエ
ンコーダ13には周波数変換回路も含むものであり、そ
の出力信号はビデオテープレコーダ(以下VTRと略
す)15に入力する。
【0006】以上の構成要素よりなるスローモーション
カメラ装置について、以下その各構成要素の関係と動作
を説明する。まず、説明を簡単にするため、テレビジョ
ンカメラは標準のテレビジョンカメラの3倍速で動作す
るものとし、1/3倍速のスローモーションの記録、再
生が可能なスローモーションカメラ装置として説明す
る。
【0007】標準のテレビジョンカメラ(PAL方式で
は水平走査周波数は約15.625KHzフィールド周
波数は50Hz)にくらべて、スローモーションカメラ
では、水平走査周波数は46.875KHz、フィール
ド周波数は150Hzで動作するものとする。
【0008】通常の3倍速度で操作するため、偏向回路
14からは3倍周波数の偏向信号が偏向コイル7,8,
9に供給される。実際の偏向コイルは水平・垂直の2方
向が必要であるが、図4では一方の偏向コイルの図示は
省略している。
【0009】被写体1からの被写体像は撮像レンズ2に
より集光されたのち、3色分解プリズム3により、赤
(R)・緑(G)・青(B)3原色に分解され、撮像管
4,5,6に結像される。撮像管4,5,6に結像され
た被写体像は撮像管の光電変換膜により光電変換され
る。光電変換された被写体像は、偏向ヨークにより偏向
された電子ビームにより、信号電流として読みだされ、
プリアンプ10,11,12により増幅され、赤・緑・
青の信号電圧として取りだされ、プロセス・エンコーダ
回路13へ供給される。プロセス・エンコーダ回路13
で赤・緑・青の信号は標準の3倍速の複合カラーテレビ
ジョン信号に変換し、その後周波数変換回路により通常
の周波数のカラーテレビジョン信号に変換したのちVT
R15へ供給する。VTR15は3個の記録ヘッドを有
しており、記録ドラムは通常の1倍速のNTSC信号を
記録するときの回転を行っているが、記録されるテープ
は通常の3倍速の速度で走行している。したがって、V
TRのテープ上には通常の3倍速の映像信号が記録され
る。このようにして記録されたテープを、通常のドラム
回転速度および通常のテープ走行速度で再生すれば1/
3倍速のスローモーション画像を得ることができる。
【0010】ここでVTRは1個の記録ヘッドを用い、
ドラムおよびテープを通常の3倍速回転および走行させ
て記録し、スローモーション再生時には通常の回転およ
びテープ走行を行うことにより1/3倍速のスローモー
ション画像を得る方法もある。
【0011】ここで、蛍光灯照明がなされている場合の
被写体像を図4に示した従来のスローモーションカメラ
装置で撮像したときに発生するフリッカーの原因につい
て説明する。
【0012】蛍光灯は点灯用の電源が交流であれば点減
を繰り返しているのは周知である。図5に示すように電
源周波数が50Hzの場合、明るさが変化している蛍光
灯で照明されている被写体をフィールド周波数150H
zのスローモーションカメラ装置で撮像すると、撮像管
への電荷の蓄積時間は1/150秒であるため撮像管か
ら得られる信号には大きな差が生じる。信号が最大とな
るのは電源電圧の最大値を中心としたところであり、信
号が最小となるのは電源電圧の最小値を中心としたとこ
ろとなる。計算によれば信号が最大となる場合の撮像管
への光の入射は(1.732VT/π)となり一方、信
号が最小となる場合の撮像管への光の入射は(VT/
π)となる。つまり撮像管出力信号の最大と最小では
1:1.732もの差がありスローモーションカメラ装
置出力信号としては57%のフリッカーを有することに
なり画質を著しく損ねることになる。
【0013】図4に示した構成のスローモーションカメ
ラ装置ではそのフィールド周波数(PAL方式では15
0Hz、NTSC方式では180Hz)の2分の1より
も低い周波数の電源を用いて蛍光灯による照明を行って
いる被写体を撮像すれば必ずフリッカーが発生する。
【0014】つぎに、CCD固体撮像素子では撮像管に
くらべて残像は極端に少なく、フォトダイオードとCC
Dからなる垂直、水平転送段を介して信号電荷を読みだ
す形式のCCD固体撮像素子、すなわちインターライン
固体撮像素子(以降IT−CCDと略す)では受光部の
すべてのフォトダイオードに蓄積された信号電荷を同時
に垂直転送段に転送するため、画面の上部と下部とで信
号電荷の蓄積タイミングがズレるということはなくなる
ためスローモーション再生をした場合自然な画像とな
る。つまり、スローモーションカメラにおいては撮像管
のかわりにIT−CCDあるいはFIT(フレームイン
ターライン)−CCDを用いれば、動的解像度が高く、
すなわち画像の輪郭部が尖鋭で画像の歪のないスローモ
ーション画像を得ることができる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、蛍光灯照明がなされている被写体を撮像し
1/3倍速で再生すると画面がちらつくいわゆるフリッ
カー現象が発生し画質を極めて劣化せしめるという問題
点を有していた。
【0016】本発明は上記従来の問題点を解決するもの
で動的解像度が高く、すなわち画像の輪郭部が尖鋭で、
蛍光灯照明下の被写体でもフリッカーが発生しないスロ
ーモーションカメラ装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のスローモーションカメラ装置は、光電変換素
子として固体撮像素子を用い、光電変換部にフォトダイ
オードなどに代表される各画素ごとに独立した光電変換
部を有し、垂直および水平方向の信号電荷の転送に電荷
結合素子を用いた、いわゆるCCD固体撮像素子を用い
る。すなわち、N個(Nは1以上の整数)の固体撮像素
子からなるM群(Mは2以上の整数)の撮像素子群を有
し、1つの被写体像をM群の撮像素子の受光面に結像す
るための1個の撮像レンズと、レンズとM群の撮像素子
群の結像面の間に撮像レンズにより集光された1つの被
写体像をM×N個の像に振幅分離する光学系を有し、振
幅分離された被写体像を撮像素子群で光電変換する際、
被写体を照明している電源周波数の2倍の周期に相当す
る時間で固体撮像素子への信号電荷の蓄積を行い、かつ
M群の撮像素子群の垂直走査タイミングを相対的に1/
M周期ずらせて走査し、かつ、固体撮像素子出力信号を
メモリーからなる電気回路により撮像素子群の垂直走査
周波数のM倍のフィールド周波数の映像信号に変換して
VTRに記録し再生することにより、電源周波数を原因
とするフリッカーの発生しないスローモーション画像を
得るような構成を有している。
【0018】
【作用】上記した構成において、1個の撮像レンズによ
り集光された被写体像を撮像レンズの射出面側に配置さ
れた光分離手段により第1と第2の2群の赤、緑、青色
光の6個の被写体像に分離し、分離された被写体像を第
1と第2の2群6個の撮像素子により撮像するものであ
る。撮像レンズの射出面側に配置する光分離手段はたと
えば、プリズム群とハーフミラーにより実現できる。第
1と第2の2群の撮像素子はフォトダイオードへの信号
電荷の蓄積時間を1/2フィールドずつずらして動作さ
せる。つまり、被写体像をプリズム群で第1と第2の2
群6個の画像に分割し、固体撮像素子に結像させる。第
1と第2の2群の撮像素子は所定の周波数で動作させて
おり、かつ動作タイミングはフィールド走査を行う際1
/2周期ずつ移相させている。また、第1と第2の撮像
素子群の光電変換を行う期間は、被写体を照明している
電源周波数の2倍の周期に相当する時間で固体撮像素子
への信号電荷の蓄積を行うように固体撮像素子への信号
電荷の蓄積を制御している。このようにして得られた第
1と第2の2群の撮像素子の出力信号を、ディジタル信
号に変換し、撮像素子出力信号を通常の周波数の信号の
3倍の周波数に変換し、通常の3倍速でドラム回転、テ
ープ走行するVTRへ記録し、記録されたテープを通常
の1倍速で再生すれば、動的解像度が高く、電源周波数
を原因とするフリッカーのない高画質なスローモーショ
ンを得ることとなる。
【0019】
【実施例】以下本発明の一実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0020】説明を簡単にするため本実施例では3倍速
のカメラ出力信号を得、それを通常の再生速度のVTR
で再生して1/3のスローモーション画像を得る場合を
例にとって説明する。
【0021】図1に示すように本実施例のスローモーシ
ョンカメラ装置は、被写体1に対して、撮像レンズ2,
プリズム群16,CCD固体撮像素子17〜22,プリ
アンプ23〜28,プロセス回路29〜34,周波数変
換器35,同期信号発生器36,CCD駆動・パルス発
生器37などで構成され、周波数変換回路35からの出
力はVTR38に記録される。
【0022】以上の構成要素よりなるスローモーション
カメラ装置について、図1を用いてその各構成要素の関
係と動作を説明する。まず、被写体1からの被写体像は
撮像レンズ2により集光される。撮像レンズ2の射出面
側にはプリズム群16が配置され被写体からの光(被写
体像)を赤、緑、青色光に分解し、かつ赤、緑、青色光
を略1/2づつに分光している。プリズム群16の射出
面にはCCD撮像素子17〜22が配置されプリズム群
16から出力した被写体像はCCD17(B1),CC
D18(B2),CCD19(G1),CCD20(G
2),CCD21(R1),CCD22(R2)に導き
結像している。CCD17〜22は各々の受光部に配置
されたフォトダイオードにより光電変換される。フォト
ダイオードにより光電変換されて得られた信号電荷は、
垂直および水平転送段を転送し電圧信号としてCCDか
ら取りだされ、プリアンプ23〜28に供給され、不要
雑音成分を除去したのち、任意の振幅に増幅される。プ
リアンプ出力信号はプロセス回路29〜34にそれぞれ
供給され、各種信号処理を施す。各プロセス回路29〜
34の出力信号を標準の映像信号(テレビジョンカメラ
出力信号)に変換したのち、周波数変換器35に供給す
る。周波数変換器はメモリーおよびメモリー制御回路か
ら構成されている。本実施例では説明を簡単にするため
入力信号(標準の周波数としては、水平走査周波数1
5.625KHz、垂直走査周波数50Hz)を3倍の
周波数(水平走査周波数46.875KHz、垂直走査
周波数150Hz)に変換するとして説明する。周波数
変換器35からの出力信号はドラム回転数が通常の3倍
で回転し、テープ走行速度が通常の3倍VTR38へ供
給され記録される。同期信号発生器36は、スローモー
ションカメラ装置のすべてを同期関係を保って動作させ
るためのものであり、同期信号発生器36の出力信号は
周波数変換器35、プロセス回路29〜34およびCC
D駆動・パルス発生器37、VTR38へ供給される。
CCD駆動・パルス発生器37の出力信号はプリアンプ
23〜28にも供給される。ここで、CCD駆動・パル
ス発生器37からはCCDの駆動に必要な各種パルスが
出力され、出力信号はCCD17〜CCD22に供給さ
れ、CCDは標準の1.5倍の周波数で駆動される。
【0023】つぎに、3倍速のカメラ出力信号を得るに
は前記CCD17(B1),CCD19(G1),CC
D21(R1)からなる第1のカメラ系統とCCD18
(B2),CCD20(G2),CCD22(R2)か
らなる第2のカメラ系統を各々1/2フィールドずつタ
イミングをズラして駆動するとともに、CCD17〜C
CD28の各フォトダイオードに蓄積される蓄積時間を
通常周波数で駆動する場合の蓄積時間の1/3としなけ
ればならない。
【0024】つぎに、図2を用いてCCD17,CCD
19,CCD21からなる第1のカメラ系列とCCD1
8,CCD20,CCD22からなる第2のカメラ系列
の駆動タイミングおよび信号のタイミングについて説明
する。
【0025】図2において(a)は通常のテレビジョン
方式(本実施例ではPAL方式)のフィールド期間を示
すものであり、1Fは第1フィールド2Fは第2フィー
ルドの期間を示す。図2(b)(c)は各々第1のカメ
ラ系列および第2のカメラ系列のCCD(図ではCCD
I、およびCCDIIと記す)の動作タイミングを示すも
のである。図中、蓄積と記した期間は固体撮像素子のフ
ォトダイオードへの信号電荷蓄積期間を示し、読みだし
と記したタイミングで、フォトダイオードに蓄積された
信号電荷を垂直転送段に読みだしている。転送と記した
期間に信号電荷を垂直転送、水平転送を行いCCDから
電圧信号として取りだしている。図2(b)、(e)は
第1のカメラ系列および第2のカメラ系列のCCDIお
よびCCDIIに印加するシャッターパルスのタイミング
を示している。CCD固体撮像素子はCCDの基板に高
い電圧のパルスを印加することにより、フォトダイオー
ドに蓄積されていた信号電荷を基板に抜きだす、つまり
捨てることが可能である。したがって、CCD撮像素子
のフォトダイオードに信号電荷を蓄積する蓄積時間は、
シャッターパルスを印加するタイミングを操作すること
により制御可能である。信号電荷の蓄積時間はシャッタ
ーパルス印加後からCCDの読みだしパルスがCCDに
印加されるまでの期間となる。
【0026】図2(f)、(g)はCCD17,19,
21つまり第1のカメラ系列およびCCD18,20,
22つまり第2のカメラ系列の出力信号、すなわちプロ
セス回路29〜34の出力信号である。第1のカメラ系
列と第2のカメラ系列のCCDは相対的に180°の位
相をもたせて(1/2フィールドずつタイミングをズラ
せて)駆動している。したがって、第1のカメラ系列と
第2のカメラ系列は通常のフィールド周期(PAL方式
の場合50Hz)に対して出力信号は1/3フィールド
ずつタイミングがずれて得られる。ただし、信号電荷の
蓄積は第1のCCD系列→第2のCCD系列→第1のC
CD系列と順次変化するように、シャッターおよびCC
Dの駆動タイミングを変化させている。CCD17〜C
CD22の出力信号はプリアンプ、プロセス回路を介し
て信号処理を施したのち、周波数変換器35に供給して
いる。周波数変換器35は3個のフィールドメモリおよ
びメモリー制御回路から構成されており、入力の周波数
と出力の周波数を変換している。つまり、メモリーへの
記憶の際は通常の周波数で記憶し(図2(f)(g)の
周波数の状態で記憶し)、メモリーから読みだす際は記
憶する(メモリーに書きこむ)周波数の2倍の周波数で
読みだし、3つのフィールドメモリの信号を切り換える
ことにより、第1のカメラ系列、第2のカメラ系列、第
1のカメラ系列の順に通常の周波数の3倍の周波数の画
像を得ることができる。VTR38では通常の3倍のド
ラム回転数および3倍速のテープ走行を行い、周波数変
換器35の出力信号をビデオテープに記録する。記録さ
れたビデオテープを通常速度で再生すれば1/3倍速の
スローモーション画像を得ることができる。
【0027】上記スローモーションカメラ装置およびそ
の固体撮像素子の駆動タイミングでは前記課題であるフ
リッカーの除去されたスローモーション信号を得ること
はできない。つぎに前記課題であるフリッカーを除去し
たスローモーション信号を得る方法を図3を用いて説明
する。
【0028】図3において、(a)は通常のテレビジョ
ン方式(本実施例ではPAL方式)のフィールド期間を
示すものであり、1Fは第1フィールド2Fは第2のフ
ィールドの期間を示す。図3(b)(c)は各々第1の
カメラ系列および第2のカメラ列のCCD(図ではCC
DIおよびCCDIIと記す)の動作タイミングを示すも
のである。図中、蓄積と記した期間は固体撮像素子のフ
ォトダイオードへの信号電荷蓄積期間を示し、読みだし
と記したタイミングで、フォトダイオードに蓄積された
信号電荷を垂直転送段に読みだしている。走査と記した
期間に信号電荷を垂直転送、水平転送を行いCCDから
電圧信号として取りだしている。
【0029】図3(b)、(e)は第1のカメラ系列お
よび第2のカメラ系列のCCDIおよびCCDIIに印加
するシャッターパルスのタイミングを示している。CC
D撮像素子のフォトダイオードに信号電荷を蓄積する蓄
積時間は、シャッターパルスを印加するタイミングを操
作することにより制御可能であり、信号電荷の蓄積時間
はシャッターパルス印加後からCCDの読みだしパルス
がCCDに印加されるまでの期間となる。図3(f)、
(g)はCCD17,19,21つまり第1のカメラ系
列およびCCD18,20,22つまり第2のカメラ系
列の出力信号、すなわちプロセス回路29〜34の出力
信号である。第1のカメラ系列と第2のカメラ系列のC
CDIおよびCCDIIは相対的に180°の位相差をも
たせて(1/2フィールドずつタイミングをズラせて)
駆動している。したがって、第1のカメラ系列と第2の
カメラ系列は通常のフィールド周期(PAL方式の場合
50Hz)に対して出力信号は1/3フィールドずつタ
イミングがずれて得られる。ただし、信号電荷の蓄積は
第1のCCD系列→第2のCCD系列→第1のCCD系
列と順次変化するように、シャッターおよびCCDの駆
動タイミングを変化させている。CCD17〜CCD2
2の出力信号はプリアンプ、プロセス回路を介して信号
処理を施した後、周波数変換器35に供給している。周
波数変換器35は3個のフィールドメモリおよびメモリ
ー制御回路から構成されており、入力の周波数と出力の
周波数を変換している。つまり、メモリーへの記憶の際
は通常の周波数で記憶し(図3(f)(g)の周波数状
態で記憶し)、メモリーから読みだす際は記憶する(メ
モリーに書きこむ)周波数の2倍の周波数で読みだし、
3つのフィールドメモリーの信号を切り換えることによ
り、第1のカメラ系列、第2のカメラ系列、第1のカメ
ラ系列の順に通常の周波数の3倍の周波数の3倍の周波
数の画像を得ることができる。VTR38では通常の3
倍のドラム回転数および3倍速のテープ走行を行い、周
波数変換器35の出力信号をビデオテープに記録する。
記録されたビデオテープを通常速度で再生すれば1/3
倍速のスローモーション画像を得ることができる。
【0030】ここで図3(i)は電源周波数が50Hz
地域における蛍光灯の明るさが変化する様子を模式的に
示した図である。第1の固体撮像素子群から得られる信
号にフリッカーが現れないようにするには、第1の固体
撮像素子群に信号電荷を蓄積させる時間を蛍光灯の明る
さの変化の1周期分にすればよい。同様に第2の固体撮
像素子群から得られる信号にフリッカーが現れないよう
にするには、第2の固体撮像素子群に信号電荷を蓄積さ
せる時間を蛍光灯の明るさの変化の1周期分にすればよ
い。つまり図3の(d),(e)のように固体撮像素子
にシャッターパルスを印加し固体撮像素子群への信号電
荷の蓄積を制御すれば第1および第2の固体撮像素子群
から全く同じ大きさの信号を得ることができるため前記
課題のフリッカーを除去したスローモーション信号を得
ることができる。
【0031】ここで信号の蓄積時間が本来の蓄積時間
(150分の1秒)から100分の1秒に広くなるため
極めて高速で動作する被写体を撮像する場合には動的解
像度が少し劣化するが前記課題であるフリッカーの発生
に比べればその画質的な改善度合は極めて大きい。
【0032】本実施例ではPAL方式と50Hzの電源
周波数の関係について説明したがNTSC方式のスロー
モーションカメラ装置と60Hzの電源周波数との関
係、およびPAL方式と60Hzの電源周波数との関係
さらにNTSC方式と電源周波数が50Hzとの関係に
おいても本発明を応用することは容易である。
【0033】本実施例では被写体像を3色に分解したの
ち、その分解された色の被写体像を振幅分離して2系列
の被写体像に分離した場合の説明を行ったが、プリズム
群により被写体像を振幅分離し、その振幅分離された被
写体像を単板式カメラで撮像しても同様の効果がえられ
ることは言うまでもない。また記録媒体としてVTRを
例に取って説明したが、記録媒体は半導体メモリや光デ
ィスクのようなものでも構わない。
【0034】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように本発明
によれば、動的解像度を殆ど損なうことなく交流電源に
より点灯されている蛍光灯による被写体照明がなされて
いる被写体を撮像してもフリッカーの発生しないスロー
モーションカメラ信号を得る優れたスローモーションカ
メラ装置を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のスローモーションカメラ装
置のブロック図
【図2】固体撮像素子および映像信号のタイミング図
【図3】本発明による固体撮像素子の駆動タイミングお
よび映像信号のタイミング図
【図4】従来のスローモーションカメラ装置のブロック
【図5】交流電源による蛍光灯の明るさを示す模式図
【符号の説明】
16 プリズム群(光学系) 17〜22 CCD 37 CCD駆動・パルス発生器 35 周波数変換器

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 N個(Nは1以上の整数)の固体撮像素
    子からなるM群(Mは2以上の整数)の撮像素子群を有
    し、1つの被写体像を前記M群の撮像素子群の受光面に
    結像するための1個の撮像レンズと、前記撮像レンズと
    前記M群の撮像素子群の結像面の間に前記撮像レンズに
    より集光された1つの被写体像をM×N個の像に振幅分
    離する光学系を有し、前記振幅分離された被写体像を前
    記撮像素子群で光電交換する際、被写体を照明している
    電源周波数の2倍の周期に相当する時間で固体撮像素子
    への信号電荷の蓄積を行い、かつM群の撮像素子群の垂
    直走査タイミングを相対的に1/M周期ずらせて走査
    し、かつ、前記固体撮像素子出力信号をメモリーからな
    る電気回路により撮像素子群の垂直走査周波数のM倍の
    フィールド周波数の映像信号に変換するように配してな
    るスローモーションカメラ装置。
  2. 【請求項2】 3個の固体撮像素子からなる第1と第2
    の撮像素子群を有し、1つの被写体像を前記第1と第2
    の撮像素子群の受光面に結像するための1個の撮像レン
    ズと、前記撮像レンズと前記第1と第2の撮像素子群の
    結像面の間に前記撮像レンズにより集光された1つの被
    写体像をM×N個の像に振幅分離する光学系を有し、前
    記振幅分離された被写体像を前記第1と第2の撮像素子
    群で光電変換する際、被写体を照明している電源周波数
    の2倍の周期に相当する時間で固体撮像素子への信号電
    荷の蓄積を行い、かつ第1と第2の撮像素子群の垂直走
    査タイミングを相対的に1/2周期ずらせて走査し、か
    つ、前記固体撮像素子出力信号をメモリーからなる電気
    回路により撮像素子群の垂直走査周波数の2倍のフィー
    ルド周波数の映像信号に変換するようにした請求項1記
    載のスローモーションカメラ装置。
JP4004582A 1992-01-14 1992-01-14 スローモーションカメラ装置 Pending JPH05191711A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4004582A JPH05191711A (ja) 1992-01-14 1992-01-14 スローモーションカメラ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4004582A JPH05191711A (ja) 1992-01-14 1992-01-14 スローモーションカメラ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05191711A true JPH05191711A (ja) 1993-07-30

Family

ID=11588036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4004582A Pending JPH05191711A (ja) 1992-01-14 1992-01-14 スローモーションカメラ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05191711A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100165145A1 (en) * 2003-10-31 2010-07-01 Sony Corporation Image pickup apparatus and method, image processing apparatus and method, image display system, recording medium and program

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100165145A1 (en) * 2003-10-31 2010-07-01 Sony Corporation Image pickup apparatus and method, image processing apparatus and method, image display system, recording medium and program
US8345131B2 (en) * 2003-10-31 2013-01-01 Sony Corporation High-frame rate image acquisition, processing and display to produce smooth movement

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4047943B2 (ja) ディジタル画像データ記録装置および方法ならびにディジタル画像データ再生装置および方法ならびに固体電子撮像装置およびその信号電荷読出し方法
JPH10210367A (ja) 電子的撮像装置
JP2000106678A (ja) 撮像装置
JP3022130B2 (ja) 高速撮影装置
JPH06268898A (ja) 固体撮像素子を用いた撮像装置
JPH01300685A (ja) 固体撮像素子の駆動方法
JPH05191711A (ja) スローモーションカメラ装置
JP4199381B2 (ja) 固体撮像装置および固体撮像素子駆動方法
US6184933B1 (en) Image pickup apparatus wherein plural elements simultaneously pick up the image and the state of the incident
JP2861384B2 (ja) スローモーションカラーカメラ装置
JPH04172790A (ja) スローモーションカメラ装置
JPH0250675B2 (ja)
JPH04369977A (ja) スローモーションカメラ装置
JP3861546B2 (ja) 固体撮像装置及び画像表示システム
JP3055809B2 (ja) 電子内視鏡装置
JP3078024B2 (ja) 映像信号記録再生処理装置
JP3999417B2 (ja) 固体撮像装置および信号読出し方法
JPH0591416A (ja) 固体撮像装置の駆動方法と固体撮像装置
JP3193557B2 (ja) 映像信号記録再生装置
JPH04207289A (ja) スローモーションカラーカメラ装置
JPS63318876A (ja) 固体撮像装置
JP3193558B2 (ja) 映像信号記録再生装置
JP2000013686A (ja) 撮像装置
JPH06284327A (ja) 固体撮像素子の駆動方法
JPS61193589A (ja) 固体撮像装置