JP2861384B2 - スローモーションカラーカメラ装置 - Google Patents

スローモーションカラーカメラ装置

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JP2861384B2 JP2323645A JP32364590A JP2861384B2 JP 2861384 B2 JP2861384 B2 JP 2861384B2 JP 2323645 A JP2323645 A JP 2323645A JP 32364590 A JP32364590 A JP 32364590A JP 2861384 B2 JP2861384 B2 JP 2861384B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はテレビジョンカメラに関するものであり、更
に詳述するならばテレビジョンカメラの動的解像度を向
上させて被写体の動きを明確に撮像し、良好なスローモ
ーション画像を得るものである。
従来の技術 スローモーションカメラ装置の従来の技術を簡単に説
明する。
極めて高速で動く被写像体をスローモーション撮影し
その動きを明確に観察する方法としては、高速度フィル
ムカメラで撮影し、それを低速で映写する方法が周知で
あるが、前記の方法ではフィルムを用いているため撮影
−現像−再生(映写)までに時間がかかり過ぎるという
大きな欠点がある。
これに対して、テレビジョンカメラによるスローモー
ションカメラ装置としては通常のテレビジョンカメラの
走査速度(NTSC方式では水平走査周波数約15.734K Hzフ
ィールド周波数60Hz)を速くして、高速に記録するビデ
オテープレコーダに記録し、前記、高速に記録されたビ
デオテープを標準の速度で再生する事によりスローモー
ション画像を得る装置が実用化されている事は周知であ
る。
以下、周知のスローモーションカメラ装置を図面を用
いて簡単に説明する。
第7図において1は被写体、2は撮像レンズ、103は
3色分解プリズム、104〜106は撮像管、107〜109は偏向
コイル、110〜112はプリアンプ、113はプロセスおよび
エンコーダ及び周波数変換回路、114は偏向回路であ
る。番号2〜114によりテレビジョンカメラが構成され
ている。115はビデオテープレコーダ(以下VTRと略す)
である。
次に動作を説明する。説明を簡単にするため、前記テ
レビジョンカメラは標準のテレビジョンカメラの3倍速
で動作する、即ち1/3倍速のスローモーションの記録,
再生が可能なスローモーションカメラ装置として説明す
る。
標準のテレビジョンカメラ(NTSC方式では水平走査周
波数は約15.734K Hz、フィールド周波数は60Hz)に比べ
て、前記スローモーションカメラでは、水平走査周波数
は約47.202K Hz、フィールド周波数は180Hzで動作する
ことになる。
通常の3倍の速度で操作を行うため、偏向回路114か
らは3倍の周波数の偏向信号が偏向コイル107〜109に供
給される。実際の偏向コイルは水平・垂直の2方向が必
要であるが、第7図では一方の偏向コイルの図示は省略
している。
被写体1からの被写体像は撮像レンズ2により集光さ
れた後、3色分解プリズム103により赤(R)・緑
(G)・青(B)3原色に分解され、撮像管104〜106に
結像される。撮像管104〜106に結像された被写体像は撮
像管の光電変換膜により光電変換される。光電変換され
た被写体像は、偏向ヨークにより偏向された電子ビーム
により、信号電流として読み出され、プリアンプ110〜1
12により増幅され、プリアンプから赤・緑・青の信号電
圧として取り出され、プロセス・エンコーダ回路113へ
供給される。プロセス・エンコーダ回路113で前記、赤
・緑・青の信号は標準の3倍速の複合カラーテレビジョ
ン信号に変換し、その後周波数変換回路により通常の周
波数のカラーテレビジョン信号に変換した後VTRへ供給
する。前記VTRは3個の記録ヘッドを有しており、記録
ドラムは通常の1倍速のNTSC信号を記録する時の回転を
行っているが、記録されるテープは通常の3倍速の速度
で走っている。したがって、VTRのテープ上には通常の
3倍速の映像信号が記録される。このようにして記録さ
れたテープを、通常のドラム回転速度および通常のテー
プ走行速度で再生すれば1/3倍速のスローモーション画
像を得ることができる。
ここでVTRは1個の記録ヘッドを用い、ドラムおよび
テープを通常の3倍速回転及び送行させて記録を行い、
スローモーション再生時には通常の回転およびテープ送
行を行うことにより1/3倍速のスローモーション画像を
得る方法もある。
ところが、前記の構成によるスローモーションカメラ
装置では、動的解像度が向上せず輪郭がボケたスローモ
ーション画像となる。また、画像歪のある画像となる、
例えば高速で動くゴルフのクラブの柄が第9図の如く曲
がって見える欠点を有している。
前記欠点のうち、画像の輪郭がボケる原因は、撮像管
の残像現象によるものであり、高速で動くゴルフクラブ
の柄が曲がって見える原因は、画面の上部と下部とでは
信号電荷の蓄積タイミングがズレるためである。
前記欠点を解決するための最も簡単な手段としては、
第7図に示した4〜6の撮像管を前記CCD固体撮像素子
に置き換えて、前記CCD固体撮像素子を通常の3倍速で
駆動する方法がある。
発明が解決しようとする課題 ところが、前記CCD固体撮像素子はフォトダイオード
で光電変換して得た信号電荷を垂直方向および水平方向
に転送して信号電圧として読み出しているのは周知の如
くである。一般的にNTSC方式の場合、前記CCDの固体撮
像素子の垂直方向の画素数は略500画素、水平方向の画
素数は500〜800画素程度であり、通常の動作速度、即ち
転送周波数としては、垂直方向は15.734K Hzであり、水
平方向の転送周波数としては500画素では9.5M Hz、800
画素では14.32M Hz程度である。1/3倍速のスローモーシ
ョン画像を得るためには、CCD固体撮像素子を通常の3
倍の周波数で駆動しなければならない。即ち、垂直方向
は47.202K Hz、水平方向は28.5〜42.95M Hzもの高い周
波数で転送を行わねばならない。現状のCCD固体撮像素
子では、水平方向に前記の如く高い転送周波数で信号電
荷を転送することには3つの大きな問題が発生する。
その第一は、水平方向の転送周波数が高くなるため
に、十分な転送効率が得られず、画面が水平方向に極端
にボケる事である。この画面の水平方向のボケは、画面
の左右方向で大きく異なり、即ち画面の左側では転送段
数が少ない為にボケ量が少なく、画面の右側では転送段
数が多い為に、極端にボケてしまう。第二の問題は、水
平方向に高い周波数の転送を行うと、CCD固体撮像素子
自体が発熱し、その結果、暗電流が増加し、信号のSN比
を劣化させてしまうことである。第3の問題として、CC
D固体撮像素子を前記の如く、高い周波数で駆動するた
めの駆動回路の実現が困難である。つまり、水平転送段
は容量性であり、かつ100PF以上の容量を有しているた
め数十M Hzで、かつ数V程度の振幅の駆動パルスをCCD
に印加するための駆動回路の実現は困難を極めることは
言うまでもない。
本発明では、CCD固体撮像素子を高速(通常の駆動速
度の3倍程度)で駆動することにより発生する上記の弊
害を招くことなく、かつ撮像管を用いたスローモーショ
ンカメラの欠点を克服するものである。
周知の如く、CCD固体撮像素子は撮像管に比べて残像
は極端に少なく、また、フォトダイオードとCCDからな
る垂直,水平転送段を介して信号電荷を読み出す形式の
CCD固体撮像素子、即ちインターライン固体撮像素子
(以降IT−CCDと略す)では受光部の全てのフォトダイ
オードに蓄積された信号電荷を同時に垂直転送段に転送
するため、画面の上部と下部とで信号電荷の蓄積タイミ
ングがズレるという事はなくなるため、スローモーショ
ン再生をした場合、第10図の如く自然な画像となる。つ
まり、スローモーションカメラにおいては撮像管の替わ
りに前記,IT−CCDあるいはFIT−CCDを用いれば、動的解
像度が高く、即ち画像の輪郭部が尖鋭で画像の歪のない
スローモーション画像を得ることができる。
本発明では、CCD固体撮像素子を高速(通常の駆動速
度の3倍程度)で駆動することにより発生する上記の弊
害を招くことなく、かつ撮像管を用いたスローモーショ
ンカメラの欠点を克服し、動的解像度が高く、即ち画像
の輪郭部が尖鋭で、画像の歪のないスローモーション画
像を得るものである。
課題を解決するための手段 本発明では、前記欠点を解決するため第1として、光
電変換素子として固体撮像素子を用いる。光電変換部に
フォトダイオード等に代表される各画素ごとに独立した
光電変換部を有し、垂直及び水平方向の信号電荷の転送
に電荷結合素子を用いた、所謂CCD固体撮像素子が最も
適している。
本発明では、前記欠点を解決するため第2として被写
体像を固体撮像素子の受光面に結像するための1個の撮
像レンズを有し、前記、撮像レンズと前記固体撮像素子
の結像面の間に、赤,緑,青色光に色分割する手段の後
に、n数に振幅分割する手段を設けて、3(青,赤、緑
色成分)×n数の被写体像に分離し、前記分離された被
写体像を3×n個の固体撮像素子により撮像しn個のカ
ラーカメラ系を構成し1/n倍速のスローモーション像を
得る。前記、n個の撮像素子はフォトダイオードへの信
号電荷の蓄積時間を1/nずつ移動して動作させる。つま
り、nを3とすれば、被写体像を振幅分割プリズム群で
3個に分割し、3台のカメラ(1台のカメラはR,G,Bch
の3つの撮像素子)に結像させる。前記3台のカメラは
通常の周波数で動作させており、かつ、動作タイミング
はフィールド走査を行う際1/3周期ずつ移相させてい
る。また、3台のカメラは通常動作の略1/3の期間のみ
フォトダイオードに信号電荷を蓄積させるように成して
いる。このようにして得られた3台のカメラの出力信号
を、ディジタル信号に変換し、通常の周波数の信号を3
倍の周波数に変換し、通常の3倍速でドラム回転、テー
プ走行するVTRへ記録し、前記、記録されたテープを通
常の1倍速で再生すれば、動的解像度が高く、画像歪の
ない高画質なスローモーションを得ることができる。
作用 本発明では、CCD固体撮像素子を高速(通常の駆動速
度の3倍程度)で駆動することにより発生する上記の弊
害を招くことなく、かつ撮像管を用いたスローモーショ
ンカメラの欠点を克服するものである。
周知の如く、CCD固体撮像素子は撮像管に比べて残像
は極端に少なく、また、フォトダイオードとCCDからな
る垂直,水平転送段を介して信号電荷を読み出す形式の
CCD固体撮像素子、即ちインターライン固体撮像素子
(以降IT−CCDと略す)では受光部の全てのフォトダイ
オードに蓄積された信号電荷を同時に垂直転送段に転送
するため、画面の上部と下部とで信号電荷の蓄積タイミ
ングがズレるという事はなくなるため、スローモーショ
ン再生をした場合、第9図の如く自然な画像となる。つ
まり、スローモーションカメラにおいては撮像管の替わ
りに前記、IT−CCDあるいはFIT−CCDを用いれば、動的
解像度が高く、即ち画像の輪郭部が尖鋭で画像の歪のな
いスローモーション画像を得ることができる。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明する。
第1図,第2図は第1の実施例である、1/3倍速のス
ローモーション画像を得る光学系を示す概要図である。
第1図,第2図において、1は被写体、2は撮像レン
ズ、3は赤外カットフィルター、4はND・色温度変換フ
ィルター、5は偏光板、6は光学ローパスフィルター、
7は色分解プリズム群、8は編光板、9は振幅分割プリ
ズム群、10はCCD固体撮像素子、11はガラスピース、12
は振幅分割プリズム群固定板、13は光学ユニット固定基
盤である。
被写体1からの被写体像は撮像レンズ2により集光さ
れ、集光された光束は、前記、赤外カットフィルター3,
ND・色温度変換フィルター4,偏光板5,光学ローパスフィ
ルター6を透過し、色分解プリズム群7に入射し第1の
プリズム14と第2のプリズム15間に形成されたダイクロ
イック膜16により、青色成分のみが反射され、前記第1
のプリズム14の入射面で全反射し編光板8を透過し振幅
分割プリズム群9に入射する。前記、振幅分割プリズム
群9に入射した光束は第1のプリズム17と第2のプリズ
ム18間に形成された振幅分割膜19により光束の約1/3は
反射し第1のプリズム17の入射面にて全反射し第1のカ
メラの青色成分のCCD固体撮像素子10−1−Bに結像さ
れる。前記、振幅分割プリズム群9の振幅分割膜19を透
過した光束は、第2のプリズム18と第3のプリズム20間
に形成された振幅分割膜21により、光束の約1/2は反射
し、第2のカメラの青色成分のCCD固体撮像素子10−2
−Bに結像される。前記、振幅分割膜21を透過した光束
は第3のカメラの青色成分のCCD固体撮像素子10−3−
Bに結像される。
前記、色分解プリズム群7のダイクロイック膜16を透
過した光束は、第2のプリズム15と第3のプリズム22間
に形成されたダイクロイック膜23により、赤色成分のみ
が反射され、前記、第2のプリズム15の入射面で全反射
し、編光板8を透過し振幅分割プリズム群9に入射す
る。前記、振幅分割プリズム群9に入射した赤色成分の
光束は前記の青色成分の光束と同様に振幅分割され、第
1,第2,第3のカメラの赤色成分のCCD固体撮像素子10−
1−R,10−2−R,10−3−Rに結像される。
前記、色分解プリズム群7のダイクロイック膜23を透
過した光束は、編光板8を透過し振幅分割プリズム群9
に入射する。前記、振幅分割プリズム群9に入射した緑
色成分の光束は、前記の青色成分の光束と同様に振幅分
割され、第1,第2,第3のカメラの緑色成分のCCD固体撮
像素子10−1−G,10−2−G,10−3−Gに結像される。
振幅分割プリズム群固定板12は振幅分割プリズムに接
着固定され、光学ユニット固定基盤13に設けられた位置
決めピン13aに勘合する穴12bを設けてある。このような
構成にすることにより色分解プリズム群の出射面と振幅
分割プリズム群の入射面に空気層を設けてあるため、前
記、色分解プリズム群の出射面または振幅分割プリズム
群の1入射面にゴミ等が付着した際、振幅分割プリズム
群を取り外しゴミ等を除去する事が可能となる。もちろ
ん、振幅分割プリズム群固定板を無くして振幅分割プリ
ズム群を光学ユニット固定基盤に接着固定しても前記空
気層にゴミ等が入らない構成にすれば問題はないもので
ある。
もちろん前記の色分解プリズム群7の第1のプリズム
14と第2のプリズム15間には微小な空気層を有している
が振幅分割プリズム群は空気層はない構成である。
前記の9個のCCD固体撮像素子は被写体像が所定位置
に精密調整(レジストレーション調整)され、ガラスピ
ース11を介して前記、振幅分割プリズム群9の出射面近
傍に接着固定されている。
前記の構成にする事により、色分解プリズム群7によ
り撮像レンズからの被写体像を青,赤,緑色成分から成
る被写体像に色分解した後、振幅分割プリズム群9にて
それぞれの被写体像を略1/3づつに振幅分割して、9個
のCCD固体撮像素子に結像され、10−1−R,G,Bにて第1
のカメラ系を、10−2−R,G,Bにて第2のカメラ系を、1
0−3−R,G,Bにて第3のカメラ系を構成する。
前記の構成において、振幅分割プリズム群9の振幅分
割膜21により反射した、10−2−R,G,Bからなる第2の
カメラ系は他の第1,第2のカメラ系に対し反射像になる
がデジタル回路において像を反転させることは容易であ
る。
第3図において、220R,G,B〜222R,G,Bはプリアンプ、
223〜225はプロセス回路、226は周波数変換回路、227は
同期信号発生器、28はCCD駆動パルス発生器およびCCD駆
動回路、229はVTRである。被写体1からの被写体像は撮
像レンズ2により集光され、色分解プリズム群7により
撮像レンズからの被写体像を青,赤,緑色成分から成る
被写体像に色分解した後、振幅分割プリズム群9にてそ
れぞれの被写体像を略1/3づつに振幅分割して、9個のC
CD固体撮像素子、10−1−R,G,B、10−2−R,G,B、10−
3−R,G,Bに結像させる。9個のCCD固体撮像素子は各々
の受光部に配置されたフォトダイオードにより光電変換
を行う。フォトダイオードにより光電変換されて得られ
た信号電荷は、垂直および水平転送段を転送し電圧信号
としてCCDから取り出され、プリアンプ220R,G,B〜222R,
G,Bに供給され、不要雑音成分を除去した後、任意の振
幅に増幅される。プリアンプ出力信号はプロセス回路22
3,224,225にそれぞれ供給され、各種信号処理を施す。
各プロセス回路223,224,225の出力信号は標準の映像信
号(テレビジョンカメラ出力信号)となっている。この
ようにして標準の映像信号(テレビジョンカメラ出力信
号)に変換された信号は周波数変換器226に供給され
る。周波数変換器はメモリーおよびメモリー制御回路か
ら構成されている。本実施例では説明を簡単にするため
入力信号(標準の周波数、水平走査周波数15.734K Hz、
垂直走査周波数60Hz)を3倍の周波数(水平走査周波数
47.20K Hz、垂直走査周波数180Hz)に変換するとして説
明する。前記周波数変換器出力信号はドラム回転数が通
常の3倍で回転し、テープ走査速度が通常の3倍のVTR2
29へ供給され記録される。同期信号発生器227は、スロ
ーモーションカメラ装置の全てを同期関係を保って動作
させるためのものであり、前記、同期信号発生器の出力
信号は周波数変換器226、プロセス回路223,224,225およ
びCCD駆動パルス発生器228、VTR229へ供給される。CCD
駆動パルス発生器228の出力信号はプリアンプ220,221,2
22,にも供給される。CCD駆動パルス発生器、CCD駆動回
路228からはCCDの駆動に必要な各種パルスが出力されて
いる。CCD駆動回路228の出力信号はCCD固体撮像素子10
−1−R,G,B、10−2−R,G,B、10−3−R,G,Bに供給さ
れ、CCDは標準の周波数で駆動される。ところが、1/3倍
速のスローモーション画像を得るには前記10−1−R,G,
B(CCDA群とする)・10−2−R,G,B(CCDB群とする)・
10−3−R,G,B(CCDC群とする)を各々1/3フィールドず
つタイミングをズラして駆動すると共に、CCDA群〜CCDC
群の各フォトダイオードに蓄積させる蓄積時間を通常周
波数で駆動する場合の蓄積時間の1/3としなければなら
ない。
以下、第8図を用いてCCDA群〜CCDC群の駆動タイミン
グおよび信号のタイミングを説明する。
第8図において(a)は通常のテレビジョン方式(本
実施例ではNTSC方式)のフィールド期間を示すものであ
り、1Fは第1フィールド、2Fは第2フィールドの期間を
示す。第8図(b)〜(d)はCCDA群〜CCDC群の動作タ
イミングを示すものである。本実施例では周知のCCD固
体撮像素子を用いている。CCD固体撮像素子は周知であ
るのでその説明は省略する。図中、蓄積と記した期間は
固体撮像素子のフォトダイオートへの信号電荷蓄積期間
を示し、読み出しと記したタイミングで、フォトダイオ
ードに蓄積された信号電荷を垂直転送段に読み出してい
る。転送と記した期間に信号電荷を垂直電送、水平転送
を行いCCDから電圧信号として取り出している。第8図
(e)〜(g)はCCDA群〜CCDC群に印加するシャッター
パルスのタイミングを示している。CCD固体撮像素子は
周知の如くCCDの基板に高い電圧のパルスを印加する事
により、フォトダイオードに蓄積されていた信号電荷を
基板に抜き出す、つまり捨てることが可能である。した
がって、CCD固体撮像素子のフォトダイオードに信号電
荷を蓄積する蓄積時間は、前記シャッターパルスを印加
するタイミングを操作することにより制御可能である。
信号電荷の蓄積時間はシャッターパルス印加後からCCD
信号電荷の読み出しパルスがCCDに印加されるまでの期
間となる。
第8図(h)〜(j)はCCDA群〜CCDC群の出力信号、
即ちプロセス回路23〜25の出力信号である。CCDA群〜CC
DC群は各々120゜の位相を持たせて(1/3フィールドずつ
タイミングをズラせて)駆動している。したがって、CC
DA〜CCDCの出力信号は1/3フィールドずつタイミングが
ずれて得られる。但し、信号電荷の蓄積はCCDA群→CCDB
群→CCDC群→CCDA群と順次変化するように、シャッター
及びCCDの駆動タイミングを変化させている。プロセス
回路の出力信号は周波数変換器226に供給している。周
波数変換器226は3個のフィールドメモリ及びメモリー
制御回路から構成されており、入力の周波数と出力の周
波数を変換している。つまり、メモリーへの記憶の際は
通常の周波数で記憶し(第8図(h)(i)(j)の周
波数の状態で記憶し)、メモリーから読み出す際は記憶
する(メモリーに書き込む)周波数の3倍の周波数で読
み出し、3つのフィールドメモリの信号を切り換えるこ
とにより、CCDA群→CCDB群→CCDC群→CCDA群の順に通常
の周波数の3倍の画像を得ることができる。VTR229では
通常の3倍のドラム回転数および3倍速のテープ走行を
行い、前記、周波数変換器226の出力信号をビデオテー
プに記録する。前記、記録されたビデオテープを通常速
度で再生すれば1/3倍速のスローモーション画像を得る
ことができる。ここでVTRは標準カラーテレビジョン信
号(輝度信号と変調色信号を加算した信号)を記録する
として説明したが、輝度信号と色信号を分離した状態で
記録するVTRを用いても良い。その際はプロセス回路出
力信号には輝度信号と色信号が必要なことは言うまでも
ない。
次に、本発明の第2の実施例である1/3倍速のスロー
モーション画像を得る光学系について説明する。第4図
において、1は被写体、2は撮像レンズ、3は赤外カッ
トフィルター、4はND・色温度変換フィルター、5は偏
光板、6は光学ローパスフィルター、570は色分解プリ
ズム群、8は編光板、590は振幅分割プリズム群、10はC
CD固体撮像素子、11はガラスピースである。
被写体1からの被写体像は撮像レンズ2により集光さ
れ、集光された光束は、前記、赤外カットフィルター
3、ND・色温度変換フィルター4、偏光板5、光学ロー
パスフィルター6を透過し、色分解プリズム群570に入
射し第1のプリズム514と第2のプリズム515間に形成さ
れたダイクロイック膜516により、青色成分のみが反射
され、前記第1のプリズム514の入射面で全反射し編光
板8を透過し振幅分割プリズム群590に入射する。前
記、振幅分割プリズム群590に入射した光束は第1のプ
リズム517と第2のプリズム518間に形成された振幅分割
膜519により光束の約1/3は反射し第1のプリズム517の
入射面にて全反射し第1のカメラの青色成分のCCD固体
撮像素子10−1−Bに結像される。前記、振幅分割プリ
ズム群590の振幅分割膜519を透過した光束は、第2のプ
リズム518と第3のプリズム520間に形成された振幅分割
膜521により、光束の約1/2は反射し、前記第2のプリズ
ム518の入射面で全反射し、第2のカメラの青色成分のC
CD固体撮像素子10−2−Bに結像される。前記、振幅分
割膜521を透過した光束は第3のカメラの青色成分のCCD
固体撮像素子10−3−Bに結像される。
前記、色分解プリズム群570のダイクロイック膜516を
透過した光束は、第2のプリズム515と第3のプリズム5
22間に形成されたダイクロイック膜523により、赤色成
分のみが反射され、前記、第2のプリズム515の入射面
で全反射し、編光板8を透過し振幅分割プリズム群590
に入射する。前記、振幅分割プリズム群590に入射した
赤色成分の光束は前記の青色成分の光束と同様に振幅分
割され、第1,第2,第3のカメラの赤色成分のCCD固体撮
像素子10−1−R,10−2−R,10−3−Rに結像される。
前記、色分解プリズム群570のダイクロイック膜523を
透過した光束は、編光板8を透過し振幅分割プリズム群
590に入射する。前記、振幅分割プリズム群590に入射し
た緑色成分の光束は、前記の青色成分の光束と同様に振
幅分割され、第1,第2,第3のカメラの緑色成分のCCD固
体撮像素子10−1−G,10−2−G,10−3−Gに結像され
る。
もちろん前記の色分解プリズム群570の第1のプリズ
ム514と第2のプリズム515間および振幅分割プリズム群
590の第1のプリズム517と第2のプリズム518間には微
小な空気層を有している。
前記の9個のCCD固体撮像素子は被写体像が所定に位
置に精密調整(レジストレーション調整)され、ガラス
ピース11を介して前記、振幅分割プリズム群590の出射
面近傍に接着固定されている。
前記の構成にする事により、色分解プリズム群570に
より撮像レンズからの被写体像を青,赤,緑色成分から
成る被写体像に色分解した後、振幅分割プリズム群590
にてそれぞれの被写体像を略1/3ずつに振幅分割して、
9個のCCD固体撮像素子に結像させ、10−1−R,G,Bにて
第1のカメラ系を、10−2−R,G,Bにて第2のカメラ系
を、10−3−R,G,Bにて第3のカメラ系を構成する。
前記の構成にする事により、第1の実施例とは異なり
9個のCCD固体撮像素子に結像する全ての像は同じにな
るため、像の反転回路が不要となる。
次に、本発明の第3の実施例である1/3倍速スローモ
ーション画像を得る光学系について説明する。第5図に
おいて、1は被写体、2は撮像レンズ、3は赤外カット
フィルター、4はND・色温度変換フィルター、5は偏光
板、6は光学ローパスフィルター、670は色分解プリズ
ム群、8は編光板、690は振幅分割プリズム群、10はCCD
固体撮像素子、11はガラスピースである。
被写体1からの被写体像は撮像レンズ2により集光さ
れ、集光された光束は、前記、赤外カットフィルター
3、ND・色温度変換フィルター4、偏光板5、光学ロー
パスフィルター6を透過し、色分解プリズム群670に入
射し第1のプリズム614と第2のプリズム615間に形成さ
れたダイクロイック膜616により、青色成分のみが反射
され、前記第1のプリズム614の入射面で全反射し編光
板8を透過し振幅分割プリズム群690に入射する。前
記、振幅分割プリズム群690に入射した光束は第1のプ
リズム617と第2のプリズム618間に形成された振幅分割
膜619により光束の約1/3は反射し第1のプリズム617の4
5゜面にて全反射し第1のカメラの青色成分のCCD固体撮
像素子10−1−Bに結像される。前記、振幅分割プリズ
ム群690の振幅分割膜619を透過した光束は、第2のプリ
ズム618と第3のプリズム620間に形成された振幅分割膜
621により、光束の約1/2は反射し、第2のカメラの青色
成分のCCD固体撮像素子10−2−Bに結像される。前
記、振幅分割膜621を透過した光束は第3のカメラの青
色成分のCCD固体撮像素子10−3−Bに結像される。
前記、色分解プリズム群670のダイクロイック膜616を
透過した光束は、第2のプリズム615と第3のプリズム6
22間に形成されたダイクロイック膜623により、赤色成
分のみが反射され、前記、第2のプリズム615の入射面
で全反射し、編光板8を透過し振幅分割プリズム群690
に入射する。前記、振幅分割プリズム群690に入射した
赤色成分の光束は前記の青色成分の光束と同様に振幅分
割され、第1,第2,第3のカメラの赤色成分のCCD固体撮
像素子10−1−R,10−2−R,10−3−Rに結像される。
前記、色分解プリズム群670のダイクロイック膜623を
透過した光束は、編光板8を透過し振幅分割プリズム群
690に入射する。前記、振幅分割プリズム群690に入射し
た緑色成分の光束は、前記の青色成分の光束と同様に振
幅分割され、第1,第2,第3のカメラの緑色成分のCCD固
体撮像素子10−1−G,10−2−G,10−3−Gに結像され
る。
前記の9個のCCD固体撮像素子は被写体像が所定に位
置に精密調整(レジストレーション調整)され、ガラス
ピース11を介して前記、振幅分割プリズム群9の出射面
近傍に接着固定されている。
前記の構成にする事により、色分解プリズム群670に
より撮像レンズからの被写体像を青,赤,緑色成分から
成る被写体像に色分解した後、振幅分割プリズム群690
にて、それぞれの被写体像を略1/3ずつに振幅分割し
て、9個のCCD固体撮像素子に結像させ、10−1−R,G,B
にて第1のカメラ系を、10−2−R,G,Bにて第2のカメ
ラ系を、10−3−R,G,Bにて第3のカメラ系を構成す
る。
もちろん前記の色分解プリズム群670の第1のプリズ
ム614と第2のプリズム615間には微小な空気層を有して
いるが振幅分割プリズム群690は空気層はない構成であ
る。
前記の構成において、振幅分割プリズム群690の振幅
分割膜21により反射した10−2−R,G,Bからなる第2の
カメラ系は他の第1,第2のカメラ系に対し反転像になる
がデジタル回路において像を反転させることは容易であ
る。
前記の構成にする事により、第1,第2の実施例とは異
なり、振幅分割プリズム群690の第1のプリズムの入射
面で全反射させる事がない構成であるため、前記、色分
割プリズム群の各出射面に直接、または編光板を介して
各振幅分割プリズム群の入射面を接着する事ができる。
また、前記の構成にする事により振幅分割プリズム690
群の各プリズムはすべて直角2等辺三角プリズムで構成
できる。この場合、第1のプリズムは2点波線部分で分
離して加工し接着するものである。
本構成によれば、第1,第2の実施例と異なり、振幅分
割プリズム群の第1のプリズムの入射面で全反射させる
事がない構成であるため、前記、色分解プリズム群の各
出射面に直接、または編光板を介して各振幅分割プリズ
ム群の入射面を接着する事ができる。
次に、本発明の第4の実施例である1/2倍速のスロー
モーション画像を得る光学系について説明する。第6図
において、1は被写体、2は撮像レンズ、3は赤外カッ
トフィルター、4はND・色温度変換フィルター、5は偏
光板、6は光学ローパスフィルター、770は色分解プリ
ズム群、8は編光板、790は振幅分割プリズム群、10はC
CD固体撮像素子、11はガラスピースである。
被写体1からは被写体像は撮像レンズ2により集光さ
れ、集光された光束は、前記、赤外カットフィルター3,
ND・色温度変換フィルター4,偏光板5,光学ローパスフィ
ルター6を透過し、色分解プリズム群770に入射し第1
のプリズム714と第2のプリズム715間に形成されたダイ
クロイック膜716により、青色成分のみが反射され、前
記第1のプリズム714の入射面で全反射し編光板8を透
過し振幅分割プリズム群790に入射する。前記、振幅分
割プリズム群790に入射した光束は第1のプリズム717と
第2のプリズム718間に形成された振幅分割膜719により
光束の約1/2は反射し、第1のカメラの青色成分のCCD固
体撮像素子10−1−Bに結像される。前記、振幅分割プ
リズム群790の振幅分割膜719を透過した光束は、第2の
カメラの青色成分のCCD固体撮像素子10−2−Bに結像
される。
前記、色分解プリズム群770のダイクロイック膜716を
透過した光束は、第2のプリズム715と第3のプリズム7
22間に形成されたダイクロイック膜723により、赤色成
分のみが反射され、前記、第2のプリズム715の入射面
で全反射し、編光板8を透過し振幅分割プリズム群790
に入射する。前記、振幅分割プリズム群790に入射した
赤色成分の光束は前記の青色成分の光束と同様に振幅分
割され、第1,第2のカメラの赤色成分のCCD固体撮像素
子10−1−R,10−2−Rに結像される。
前記、色分解プリズム群770のダイクロイック膜723を
透過した光束は、編光板8を透過し振幅分割プリズム群
790に入射する。前記、振幅分割プリズム群790に入射し
た緑色成分の光束は、前記の青色成分の光束と同様に振
幅分割され、第1,第2のカメラの緑色成分のCCD固体撮
像素子10−1−G,10−2−Gに結像される。
前記の6個のCCD固体撮像素子は被写体像が所定位置
に精密調整(レジストレーション調整)され、ガラスピ
ース11を介して前記、振幅分割プリズム群9の出射面近
傍に接着固定されている。
前記の構成にする事により、色分解プリズム群770に
より撮像レンズ2からの被写体像を青,赤,緑色成分か
ら成る被写体像に色分解した後、振幅分割プリズム群79
0にて、それぞれの被写体像を略1/2ずつに振幅分割し
て、6個のCCD固体撮像素子に結像させ、10−1−R,G,B
にて第1のカメラ系を、10−2−R,G,Bにて第2のカメ
ラ系を構成する。
前記の構成において、振幅分割プリズム群790の振幅
分割膜721により反射した10−2−R,G,Bからなる第2の
カメラ系は他の第1,第2のカメラ系に対し反転像になる
がデジタル回路において像を反転させることは容易であ
る。
前記の構成にする事により、第1,第2の実施例とは異
なり、振幅分割プリズム群790の第1のプリズムの入射
面で全反射させる事がない構成であるため、前記、色分
解プリズム群の各出射面に直接、または編光板を介して
各振幅分割プリズム群の入射面を接着する事ができる。
また、前記の構成にする事により振幅分割プリズム790
群の各プリズムはすべて直角2等辺三角プリズムで構成
できる。
以上、1/n倍速のスローモーション画像を得る本発明
の3つの光学系について説明してきたが、これらの光学
系によれば (a) 撮像レンズからの被写体像を色分解プリズム群
により赤,緑,青色光に色分割し、その後n数に振幅分
割した構成であるため下記の長所をもつ。
色分解プリズム群の前に振幅分割プリズムがある
場合の振幅分割プリズムの分割波長帯域は可視光の範囲
(400nm〜700nm)全域が必要であるが、このような長範
囲を精度良く振幅分割する振幅分解膜の製作は非常に困
難である。これに比べ本発明によれば青色成分,赤色成
分,緑色成分に色分解した後に振幅分割するため、青色
成分の後にくる振幅分割膜は青色成分の帯域のみを、赤
色成分の後にくる振幅分割膜は赤色成分の帯域のみを、
また緑色成分の後にくる振幅分割膜は緑色成分の帯域の
みをそれぞれ振幅分割できれば良いため、振幅分割膜の
製作は非常に容易であるばかりか分割精度も向上する。
振幅分割プリズム群に比べ、色分解プリズム群は
青反射膜,赤反射膜,青トリミング膜,赤トリミング
膜,緑トリミング膜等、膜層数が多く、製造条件により
微妙に特性が変化する膜を多数有しており、製作が困難
であり高価なものである。しかし本発明によれば、色分
解プリズム群は1つで済むため、光学系全体としてコス
トの低減になる。
第3,第4の実施例によれば、振幅分割プリズム群
の第1のプリズムの入射面で全反射させる事がない構成
であるため、前記、色分解プリズム群の各出射面に直
接、または編光板を介して各振幅分割プリズム群の入射
面を接着する事ができる。これによりレジストレーショ
ンの経時変化が少なく安定性が確保できる。
(b) 振幅分割手段および色分解手段がプリズム間に
光学薄膜を形成したプリズムブロックにより構成してい
るため、ハーフミラーやダイクロイックミラーを用いた
分解系に比べ光学系を小型,軽量化できる。
(c) 振幅分割面および色分解面が光学ユニット固定
基盤に対し垂直に形成しているため、振幅分割プリズム
群,色分解プリズム群を光学ユニット固定基盤上に固定
する事が容易であると同時にレジストレーションの経時
変化が少なく安定性が確保できる。
(d) 撮像レンズのイメージサイズに対し固体撮像素
子のイメージサイズが小さいものを用いるため、通常の
カラーカメラに使用する撮像レンズを共用でき安価な光
学系を提供できる。通常のカラーカメラに使用する撮像
レンズは固体撮像素子のイメージサイズと同じものを用
いており、撮像レンズのバックフォーカスは光学系の小
型、軽量化を図るため、必要最小限の各種フィルター
(赤外カットフィルター,NDフィルター,色温度変換フ
ィルター,光学ローパスフィルター等)と色分解プリズ
ムを透過して固体撮像素子に結像するように成ってい
る。
このようにバックフォーカスが限定されているため、
振幅分割プリズムを前記、撮像レンズと固体撮像素子間
に追加して設けることは困難である。
撮像レンズと固体撮像素子とのイメージサイズを同じ
で、しかも振幅分割プリズムを追加する方法として、振
幅分割プリズムと色分解プリズム間にリレーレンズを設
けることが考えられるが、(1)大型化する、(2)リ
レーレンズによる軸上色収差が増加するとともに像面湾
曲収差が増加し画像の劣化がおこる。(3)複数のリレ
ーレンズの製造バラツキによる倍率の不一致。(4)振
幅分割プリズムから色分解プリズムまでの距離が長いた
め温度変化で光軸やレジストレーションのズレが大き
い。等の多くの欠点を有する。
前記のように撮像レンズのイメージサイズに対し固体
撮像素子のイメージサイズが小さいものを用いることに
より多くの欠点を補うことができる。
次に、本発明によるCCD固体撮像素子を用いたカメラ
を用いて動く物体を撮像した時の画像を第10図に示す
が、動的解像度が高く、画像の輪郭部が尖鋭で、画像歪
のないスローモーション画像を得る。
本実施例では、色分解プリズム群により青,赤,緑色
成分に色分解しCCD固体撮像素子をそれぞれに設けた構
成について説明してきたが、色分解プリズム群の代わり
に単板カラーフィルタを配置したものでも効果は同一で
ある。
また、本実施例では記録媒体としてVTRを例にとって
説明したが、他の記録媒体、例えば光ディスクや半導体
メモリーを使用したものでもよい事は言を待たない。
発明の効果 以上、説明したように本発明によれば動的解像度が高
く、画像の輪郭部が尖鋭で、画像歪のないスローモーシ
ョン画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1の実施例の構成を示す光学系の概
要構成図、第2図は第1図の同実施例のA矢視図、第3
図は本発明の第1の実施例の構成を示すブロック図、第
4図は本発明の第2の実施例の構成を示す光学系の概要
構成図、第5図は本発明の第3の実施例の構成を示す光
学系の概要構成図、第6図は本発明の第4の実施例の構
成を示す光学系の概要構成図、第7図は従来の構成を示
す概要構成図、第8図は固体撮像素子及び映像信号のタ
イミングチャート、第9図は撮像管カメラで動く物体を
撮像した時の画像を示す図、第10図はCCD固体撮像素子
を用いて動く物体を撮像した時の画像を示す図である。 1……被写体、2……撮像レンズ、3……赤外カットフ
ィルター、4……ND・色温度変換フィルター、5……偏
光板、6……光学ローパスフィルター、7……色分解プ
リズム群、8……編光板、9……振幅分割プリズム群、
10……CCD固体撮像素子、11……ガラスピース、12……
振幅分割プリズム群固定板、13……光学ユニット固定基
盤。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H04N 9/04 - 9/11 H04N 5/225 - 5/253 H04N 5/335 H04N 7/18

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被写体像を固体撮像素子の受光面に結像す
    るための1個の撮像レンズを有し、前記撮像レンズと前
    記固体撮像素子の結像面の間に、赤,緑,青色光に色分
    解する手段の後に、n数に振幅分割する手段を設けて、
    3(青,赤,緑成分)×n数の被写体像に分割し、前記
    分離された被写体像を3×n個の固体撮像素子により撮
    像しn個のカラーカメラ系を構成し1/n倍速のスローモ
    ーション像を得る事を特徴とするスローモーションカラ
    ーカメラ装置。
  2. 【請求項2】振幅分割手段および色分解手段がプリズム
    間に光学薄膜を形成したプリズムブロックにより構成し
    た事を特徴とする請求項1記載のスローモーションカメ
    ラ装置。
  3. 【請求項3】振幅分割面および色分解面が光学ユニット
    固定基盤面に対し垂直に形成した事を特徴とする請求項
    2記載のスローモーションカメラ装置。
  4. 【請求項4】撮像レンズのイメージサイズに比べ、固体
    撮像素子のイメージサイズが小さい事を特徴とする請求
    項2記載のスローモーションカメラ装置。
  5. 【請求項5】1つの色分解プリズム群の出射面に振幅分
    割プリズムが接着固定されている事を特徴とする請求項
    2記載のスローモーションカメラ装置。
  6. 【請求項6】振幅分割プリズム群が複数の2等辺直角3
    角形プリズムから成る事を特徴とする請求項5記載のス
    ローモーションカメラ装置。
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