JPH05190474A - 化合物半導体の結晶成長方法 - Google Patents

化合物半導体の結晶成長方法

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JPH05190474A
JPH05190474A JP20906392A JP20906392A JPH05190474A JP H05190474 A JPH05190474 A JP H05190474A JP 20906392 A JP20906392 A JP 20906392A JP 20906392 A JP20906392 A JP 20906392A JP H05190474 A JPH05190474 A JP H05190474A
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gas
crystal
source gas
compound semiconductor
control
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JP20906392A
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Kunihiko Kodama
邦彦 児玉
Nobuyuki Otsuka
信幸 大塚
Masashi Ozeki
雅志 尾関
Yoshiki Sakuma
芳樹 佐久間
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、化合物半導体結晶の成長方法の改
良に関し、微量の原料ガスの結晶表面への吸着を正確に
制御する化合物半導体の結晶成長方法を提供することを
目的とする。 【構成】 結晶成長させる原料ガス(III 族元素原料ガ
ス、V族元素原料ガス、不純物元素原料ガス)と同時
に、結晶成長させる原料ガスと競争吸着し、且つ、それ
自体は原料ガスによる成長条件のもとでは化学反応しな
いような制御ガスを結晶表面に供給して、原料ガスのモ
ル分率を制御するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化合物半導体の結晶成長
方法に係り、特に微量の原料ガスの基板表面への吸着を
制御する化合物半導体の結晶成長方法に関する。
【0002】近年、各種半導体デバイスの研究開発が進
められているが、それらで使用される半導体結晶も多岐
にわたる。化合物半導体結晶及びその混晶は、各種機能
を有する半導体デバイスに欠かせない材料になってい
る。従って、化合物半導体の結晶成長において、成長速
度、結晶組成、不純物濃度等の制御技術は非常に重要で
ある。
【0003】
【従来の技術】従来、CVD(化学気相成長)法を用い
て化合物半導体の結晶膜を成長する場合、成長速度、結
晶組成及び不純物濃度の制御は、反応室に供給する原料
ガスのモル分率を制御することにより行っていた。具体
的には、原料ガスの流量をマス・フロー・コントローラ
を用いて制御していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、マス・フロー
・コントローラの精度は、流量が数sccm程度しかな
いと極めて悪いので、例えば微量の不純物濃度のドーピ
ングを行うと正確な不純物濃度を得ることができないと
いう問題があった。
【0005】又、マス・フロー・コントローラの精度が
悪いため、プロセスの再現性が悪く、成長速度、結晶組
成及び不純物濃度を任意に制御できないという問題もあ
った。
【0006】そこで、マス・フロー・コントローラの精
度の悪さによる影響を抑制するために、稀釈ガスを用い
る方法も考えられる。例えば、1sccmの原料ガスを
供給する場合、10sccmの原料ガスと490scc
mの水素などの稀釈ガスとを混合して得た混合ガスの1
/10を反応室へ供給することにより、実質的に1sc
cmの原料ガスを反応室へ供給することができる。この
場合、マス・フロー・コントローラは10sccmの原
料ガスであれば比較的精度良く測定できるので、上記従
来の方法に比べると、微量の不純物濃度のドーピングを
行う場合でも、比較的正確な不純物濃度を得ることがで
きる。
【0007】ところが、この様な稀釈ガスを用いる方法
によると、混合ガスを生成しその一部を反応室へ供給す
るため、装置の制御が複雑であり、装置が大型化してコ
ストも高くなってしまうという問題点がある。
【0008】又、上記従来の方法及び稀釈ガスを用いる
方法によると、不純物濃度の制御はいずれもドーピング
(原料)ガスの供給を制御することにより行う。従っ
て、不純物濃度が異なる多層構造を作る場合には、境界
において一旦成長を中断してドーピングガスの供給量を
再設定するか、或いはドーピングガスラインの増設を行
う必要があった。しかし、ドーピングガスは一般的に毒
性が高く、取扱いには充分な注意が必要であり、ドーピ
ングガスの供給の中断や供給量の再設定などの操作及び
ドピーングガスラインの増設は安全対策上極力行いたく
ない。
【0009】更に、従来の方法で極めて高い不純物濃度
のドーピングを行うと、ドーピングされた層の組成が多
少変化してしまうことがあったが、従来はこの様な組成
の変化を防止する方法はなかった。
【0010】そこで、本発明は微量の原料ガスの基板表
面への吸着を正確に制御し得る化合物半導体の結晶成長
方法を実現しようとする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、結晶成長
させる化合物半導体の原料ガスと共に、制御ガスを所定
の成長条件下で基板表面へ供給して、制御ガスの供給量
を制御することにより原料ガスの基板表面への吸着確率
を制御する工程を有し、制御ガスは、基板表面にて原料
ガスと競争吸着すると共に、所定の条件下では化学反応
せず、基板表面に継続的に堆積しないものである、化合
物半導体の結晶成長方法により解決される。なお、この
場合の競争吸着とは、原料ガスと制御ガスとが競争し合
って基板表面に吸着する現象を指すが、前記所定の成長
条件下では制御ガスは一時的にしか基板表面に吸着しな
いので、結晶成長を終了した時点では制御ガスは基板表
面に吸着していない。
【0012】
【作用】原料ガスの供給は一定に保たれたままで良く、
毒性の低い制御ガスの供給のみを制御するので、安全対
策上非常に好ましい。
【0013】化合物半導体結晶への不純物ドーピングの
際、制御ガスが供給されない成長の場合は不純物原料ガ
スが一定の確率で吸着、脱離及び分解の如き結晶表面と
の相互作用を行い、結晶中に一定の濃度の不純物が取込
まれる。他方、制御ガスが供給される場合は不純物原料
ガスが制御ガスと結晶表面に対して競争吸着を起こすの
で、不純物原料ガスの吸着確率が減少し、結晶中に取込
まれる不純物の濃度が減少する。従って、制御ガスの供
給量を制御することにより、不純物原料ガスの吸着確
率、即ち、結晶に取込まれる不純物の濃度を制御するこ
とができる。
【0014】又、例えば二種類のIII 族元素を含むIII
−V族化合物半導体混晶の結晶成長の際、制御ガスが供
給されない成長の場合はIII 族原料ガスは夫々一定の確
率で吸着、脱離及び分解の如き結晶表面との相互作用を
行い、結晶中に二種類のIII族元素が一定の割合で取込
まれ、一定の組成の混晶が成長する。他方、制御ガスが
供給される場合はIII 族原料ガスが制御ガスと結晶表面
に対して競争吸着を起こすので、III 族原料ガスの吸着
確率が減少する。一般に、一方のIII 族原料ガスの吸着
が他方のIII 族原料ガスに比べて制御ガスにより強く阻
害される。つまり、二種類のIII 族元素の吸着確率は、
制御ガスによって同じ割合で減少するのではなく、一方
のIII 族原料ガスの吸着確率の減少が他方のそれに比べ
て著しく大きい。その結果、結晶中に取込まれる二種類
のIII 族元素の比、即ち、混晶組成が、制御ガスの存在
によって影響される。従って、制御ガスの供給量を制御
することにより混晶組成を制御することができる。
【0015】更に、2元系以上の化合物半導体結晶の成
長の際、制御ガスが供給されない成長の場合は原料ガス
が一定の確率で、即ち、一定の速度で結晶中に取込ま
れ、結晶は一定の成長速度で成長する。他方、制御ガス
が供給される場合は原料ガスが制御ガスと結晶表面に対
して競争吸着を起こすので、原料ガスの吸着確率、即
ち、結晶成長速度が減少する。従って、制御ガスの供給
量を制御することにより、原料ガスの吸着確率、即ち、
結晶中に取込まれる速度が制御され、結晶成長速度を制
御することができる。
【0016】
【実施例】本発明の二つの実施例について、以下に図を
参照しながら説明する。
【0017】第1の実施例 本実施例では、本発明をInx Ga1-x As混晶の交互
供給法を用いるALE(原子層エピタキシャル成長法)
における不純物ドーピングに適用する。
【0018】III 族原料ガスとしてトリエチルガリウム
(TEG,(C2 5 3 Ga)及びトリメチルインヂ
ウム(TMI,(CH3 3 In)、V族元素原料ガス
としてアルシン(AsH3 )、p型不純物ドーピングガ
スとしてヂエチルベリリウム(DEB,(C2 5 2
Be)、制御ガスとしてトリメチルガリウム(TMG,
(CH3 3 Ga)を用いる。
【0019】図1は原料ガス及びキャリヤガスを成長室
に供給する際におけるガスの切り換えを説明する図であ
る。
【0020】図1(a)において、基板結晶5は予備室
2においてサセプタ4に装着され、ゲートバルブ3を介
して成長室(反応室)1へ挿入される。基板温度(成長
温度)はRFコイル6を介して供給される高周波パワー
により制御される。ガスは常時流れており、選択された
ガスは反応室1へ送られ、選択されないガスはそのまま
排気される。選択されないガスを停止させない理由は、
ガスの圧力、流量等を一定に保持しておき、選択されれ
ば瞬間的に所定の条件で流せるようにするためである。
又、反応室1へ供給されるガスの総量は常に一定に保
ち、条件が変動しないようにする。従って、供給ガスの
流量を変更する場合には、水素(H2 )ガスの流量を変
化させて、ガスの総量は一定に保つ。
【0021】図1で、各ガスのハッチングされている切
り換えバルブは反応室1へ供給されている状態を示し、
ハッチングされてない切り換えバルブはそのまま排気さ
れている状態を示している。図1(a)はTMIとTE
Gが反応室1へ供給されている場合を示している。図1
(a)の右部には、(b)AsH3 が供給される場合、
(c)パージのためにH2 のみが供給される場合、
(d)Beがドーピングされる場合に相当するガス切り
換えバルブの状態が示されている。
【0022】図2は、原料ガス及びキャリアガスである
2 の供給タイムチャートを示す図である。各ガスはい
ずれも間歇的に、周期的に供給される。図2では、3周
期のガス供給が模式的に示されている。各ガスの1周期
における供給時間は次の通りである。TEGとTMIは
1乃至20秒の範囲で通常は3秒、H2 は1周期に2回
供給され、夫々0.1秒以上で通常は1秒、AsH3
1秒以上で通常は10秒である。
【0023】ガスの流量としては、TEGは10乃至1
000sccmが可能であるが、常用は250sccm
で、TMIは10乃至1000sccmが可能である
が、常用は34sccmである。AsH3 は50scc
m以上であれば良いが、常用は480sccmである。
【0024】又、各バブラーの温度は、0℃乃至50℃
の範囲であるが、通常、TEGは11.0℃、TMIは
8.4℃、TMGは3.0℃、DEBは13.2℃に保
持される。
【0025】図3は、一例としてTMGに対して設けら
れているバブラーを示す。3.0℃のTMGを収容する
バブラー50には管51を介してH2 が供給され、TM
Gが管52を介してバルブ53に供給される。バルブ5
3は図1に示すバルブに対応しており、バルブ53が開
けられるとTMGが反応室1へ供給される。
【0026】TEG,TMI,DEBに対して設けられ
ているバブラーも、基本的には図3と同様の周知の構造
を有するので、その図示及び説明は省略する。
【0027】尚、基板結晶5にはInPを用いる。基板
の面方位は通常(100)を用いるが、他の面方位を用
いることもできる。成長温度350℃で、この温度は制
御ガスTMGが分解反応を起こさない温度である。尚、
この場合のTMGの分解温度は、450℃程度である。
【0028】図2(a)はコントロールガスTMGを供
給しない場合を示し、図2(b)はコントロールガスT
MGを供給する場合を示す。
【0029】図2(a)では、ヂエチルベリリウム(D
EB)は一定の確率で吸着、脱離及び分解の如き結晶表
面との相互作用を行い、結晶中に一定の濃度のベリリウ
ム(Be)が取込まれる。本実施例では約8×1019
-3のBeが取込まれる。
【0030】図2(b)の場合、DEBはトリメチルガ
リウム(TMG)と競争吸着を起こすために、DEBの
吸着確率が減少する。本実施例では、約4×1019cm
-3のDEBが取込まれる。
【0031】図4はDEBの流量を150sccmと一
定としてTMGの供給量を30sccmから250sc
cmまで増加させた時に、Inx Ga1-x Asのキャリ
ア濃度が減少する様子を示すグラフである。この場合、
x値は基板InPに格子整合するように選ばれている。
【0032】尚、TMGは分解することなくDEBと競
争吸着を起こすが、TMGが結晶表面に吸着されている
時間は非常に短く、短時間に吸着、脱離を繰り返す。こ
のため、DEBとTMGの供給を停止し、TEGとTM
Iの供給を再開する際には、結晶表面に供給されたTM
Gは総て脱離していることになる。
【0033】第2の実施例 本実施例では、本発明をInx Ga1-x As混晶のAL
E法において混晶のIn組成(x値)の制御に適用す
る。又、本実施例では、制御ガスをIII 族原料ガスと同
時に供給する。
【0034】基板結晶5にはInPを用いる。基板の面
方位は通常(100)を用いるが、他の面方位を用いる
こともできる。制御ガスとしてはTMGを用いるが、成
長温度は350℃であるから、反応温度が450℃程度
であるTMGの分解反応は起こらない。
【0035】本実施例では、DEBの供給はないが、そ
の他のガス供給のタイムチャートは図2と同様であり、
各ガスの流量及びバブラー温度は第1の実施例と同様で
ある。
【0036】尚、必要であれば第1の実施例と同様にD
EBなどの不純物元素原料ガスを供給してもよい。
【0037】制御ガスであるTMGの供給量を20乃至
70sccmの範囲で変化させ、夫々の流量に対応して
成長したInx Ga1-x As混晶のx値を測定した場
合、In組成とTMGの流量との関係は図5のグラフの
如くとなる。同図中、点線は基板InPと格子整合する
場合のx値を示している。図5から見られるように、制
御ガスであるTMGの流量が20から70sccmに増
加すると、x値は約0.4から0.7に増加する。
【0038】尚、第1の実施例の如くキャリア濃度を制
御する場合においても、不純物ガスを原料ガスと同時に
供給して結晶成長を行うような場合には、若干のx値の
変動がおこるので、組成変動を防止する必要がある場合
には、TEGとTMIの流量調節を行う必要がある。
【0039】第2の実施例においては、Inx Ga1-x
Asのような3元混晶の組成制御が説明されているが、
同様に、4元以上の混晶に対しての組成制御も可能であ
る。第2の実施例においては、Inx Ga1-x Asのよ
うな3元混晶が対象であるが、GaAsやInAsのよ
うな2元結晶を対象として、一方の原料ガスと共にコン
トロールガスを導入すれば結晶成長速度の制御の問題に
置き換えられる。即ち、本発明は結晶成長速度の制御に
対しても適用することができる。
【0040】又、第1及び第2の実施例においては、A
LE(原子層エピタキシャル成長)法に対して説明され
ているが、本発明はMOVPE(有機金属気相成長)
法、ガスソース分子線エピタキシャル成長法、ハイドラ
イド或いはクロライド気相成長法等に対しても適用する
ことができる。
【0041】図6は、本発明の効果を説明する図であ
る。従来の方法、即ち、マス・フロー・コントローラを
用いて不純物元素原料ガスであるH2 Seの流量を1,
2,3sccmに制御した場合、上記の如くマス・フロ
ー・コントローラの精度の悪さに起因してInx Ga
1-x Asのキャリア濃度が同図中、白丸で示す様に直線
的に変化しない。しかし、第1の実施例と同様にH2
eの流量は一定に保ち、制御ガスであるTMGの流量を
300,200,100sccmに制御すると、キャリ
ア濃度が同図中黒丸で示す様に直線的に変化する。従っ
て、本発明によれば、微量の不純物元素原料ガスの結晶
内への取込みを正確に制御できることがわかる。
【0042】以上説明した如く、本発明を適用すれば、
例えばHBT(ヘテロ接合バイポーラトランジスタ)や
HEMT(高電子移動度トランジスタ)など、多層ヘテ
ロ構造でその組成が異なっている、或いは、不純物濃度
が異なっているような素子を形成する際に極めて有利と
なる。これは多層構造を形成する際に、本発明を適用す
れば、その都度原料ガスの供給量などを変更する必要が
ないからである。
【0043】図7は、InP/InGaAs接合を有す
るHBTの要部断面図である。同図中、HBTはInP
基板61、FeでドーピングされたInPバッファ層6
2、n+ 型InGaAsコレクタコンタクト層63、n
型InGaAsコレクタ層64、p+ 型InGaAsベ
ース層65、n型InPエミッタ層66、n+ 型InP
第1のキャップ層67及びn+ 型InGaAs第2のキ
ャップ層68を有する。層62〜64は夫々例えば60
0℃でMOVPE法で成長され、層65〜68は夫々例
えば350℃でALE法で成長される。なお、p+ 型I
nGaAsベース層65には、Beが高濃度で取込まれ
ている。
【0044】従来の方法、即ち、制御ガスを用いない方
法で不純物元素であるBeの濃度を1×1019,4×1
19,8×1019cm-3とした場合、p+ 型InGaA
sベース層65の組成を調べるべくX線ピーク位置(2
θ)を測定したところ、夫々63.15°,63.23
°,63.33°であった。この結果より、InGaA
sの組成が変化していることがわかった。
【0045】他方、Beの濃度を同じく1×1019,4
×1019,8×1019cm-3とするべく第2の実施例と
同様に原料ガスの流量は一定に保ち、制御ガスであるT
MGの流量を夫々200,100,0sccmに制御す
ると、X線ピーク位置が夫々63.32°,63.34
°,63.33°であった。この結果より、InGaA
sの組成が殆ど変化しておらず、制御ガスを用いること
により、不純物濃度が比較的高い場合でも混晶の組成を
制御できることが確認できた。
【0046】
【発明の効果】本発明によれば、原料ガスの供給条件を
変えることなく、制御ガスの供給条件を変えるだけで化
合物半導体結晶の組成、不純物濃度及び成長速度を細か
く、かつ、正確に制御することができる。このため、化
合物半導体結晶の成長に用いる装置は比較的安価で簡単
な構成のもので良く、複雑な制御を必要としない。この
結果、本発明は化合物半導体混晶は勿論のこと、多層ヘ
テロ構造、多重量子井戸構造の製作等に必要な精密結晶
成長法に画期的な進歩をもたらすものであり、実用的に
は極めて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】ガスの切り換え方法を説明する図である。
【図2】原料ガス及びキャリアガスの供給タイムチャー
トを示す図である。
【図3】バブラーを説明する図である。
【図4】Inx Ga1-x Asのキャリア濃度とTMG流
量の関係を示す図である。
【図5】In組成とTMGの流量との関係を示す図であ
る。
【図6】本発明の効果を説明する図である。
【図7】HBTの要部断面図である。
【符号の説明】
1 反応室 2 予備室 3 ゲートバルブ 4 サセプタ 5 結晶基板 6 RFコイル
フロントページの続き (72)発明者 佐久間 芳樹 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶成長させる化合物半導体の原料ガス
    と共に、制御ガスを所定の成長条件下で基板表面へ供給
    して、該制御ガスの供給量を制御することにより該原料
    ガスの該基板表面への吸着確率を制御する工程を有し、 該制御ガスは、該基板表面にて該原料ガスと競争吸着す
    ると共に、該所定の条件下では化学反応せず、該基板表
    面に継続的に堆積しないものであり、 該競争吸着は、該原料ガスと該制御ガスとが競争し合っ
    て該基板表面に吸着する現象であることを特徴とする化
    合物半導体の結晶成長方法。
  2. 【請求項2】 前記工程は、前記原料ガスの供給を一定
    に保ち、前記制御ガスの供給を制御することにより該原
    料ガスの前記基板表面への吸着確率を制御することを特
    徴とする請求項1記載の化合物半導体の結晶成長方法。
  3. 【請求項3】 前記原料ガスは不純物元素の原料ガスを
    含み、前記工程は該不純物元素の原料ガスの前記基板表
    面への吸着確率を制御することにより成長される化合物
    半導体の結晶中の不純物濃度を制御することを特徴とす
    る、請求項1又は2記載の化合物半導体の結晶成長方
    法。
  4. 【請求項4】 前記工程は前記原料ガスの前記基板表面
    への吸着確率を制御することにより成長される3元系以
    上の化合物半導体の結晶の組成を制御することを特徴と
    する、請求項1又は2記載の化合物半導体の結晶成長方
    法。
  5. 【請求項5】 前記工程は前記原料ガスの前記基板への
    吸着確率を制御することにより成長される2元系以上の
    化合物半導体の結晶の成長速度を制御することを特徴と
    する、請求項1又は2記載の化合物半導体の結晶成長方
    法。
  6. 【請求項6】 前記原料ガスは1又は複数のIII 族元素
    原料ガスとV族元素原料ガスとを含み、前記制御ガスは
    該III 族及びV族元素原料ガスのうち少なくとも1つの
    原料ガスと競争吸着する特性を有することを特徴とす
    る、請求項1,2,4又は5記載の化合物半導体の結晶
    成長方法。
JP20906392A 1991-08-08 1992-08-05 化合物半導体の結晶成長方法 Withdrawn JPH05190474A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100384558B1 (ko) * 2001-02-22 2003-05-22 삼성전자주식회사 반도체 장치의 유전체층 형성방법 및 이를 이용한캐패시터 형성방법
JP2004047763A (ja) * 2002-07-12 2004-02-12 Hitachi Cable Ltd 窒化物半導体の製造方法および半導体ウェハならびに半導体デバイス

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