JPH0519036Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案は椅子等家具にかかるものである。

（従来の技術） 従来は、第２図に示すように、椅子等の枠１の
頂面に直接または補強材６を介して基礎布３を固
定し、その布地の上面から枠１の外側面へかけて
ウレタン等のクツシヨン材２で覆い、その上を外
装シート５でカバーしている。

（考案により解決しようとする問題点） 従来の上記構造の家具では、人体等による重力
が家具の上方からかかると、クツシヨン材２を支
えている基礎布３にテンシヨンがかかつて第３図
に示すように基礎布３の縁部の一部が枠１の頂面
から外れるので、その上のクツシヨン材２が頂面
の内側の角で傷められて遂には亀裂が生じ、その
部分に段差が生じ、外装シート５に変形が生じ、
クツシヨン性も損なわれて、使用心地が悪い上に
外観上も見苦しい。

この考案は、基礎布３が枠１から外れず、従つ
てクツシヨン材２に亀裂が生じないで、かつ、よ
り高いクツシヨン性を有する家具を提供すること
を目的とする。

（問題点を解決するための手段） 椅子等の家具の外周面を構成する枠１の外周面
の上部に、クツシヨン材２を支えるための基礎布
３の端部を釘４またはステープラーで固定する。
釘４等で固定する場合に補強材を介し、または介
しないで固定してもよい。また、釘４等で固定す
る代わりに、接着固定してもよい。基礎布３は網
目のものでも、また網目のないものでもよい。

次いで基礎布３を枠１の頂面に沿つて折り返
し、対向する枠１の外周面上部に固定し、基礎布
３の他の縁部も枠１の他の辺の上部外側に固定す
る。

基礎布３の上にはクツシヨン材２を載置する。
クツシヨン材２は枠１の外側上方の角を巻くよう
に一部を枠１の外側に当てがつてもよい。

最後に外装シート５をクツシヨン材２を覆つて
枠１に固定する。外装シート５は布地、皮等のい
ずれでもよい。

（作用および効果） この考案にかかる家具は、クツシヨン材２を支
える基礎布３の縁部が枠１の上部外側に固着され
ているので、基礎布３に人体等による重力が加わ
つても、基礎布３の枠１に固着した縁部にはテン
シヨンが伝わりにくく、たとえ伝わつたとして
も、基礎布３の縁部の一部が枠１の頂面から離れ
るのを防止する。

従つて、クツシヨン材２に亀裂が生じないの
で、家具の上面に段差が生じたり外装シート５に
変形が生じたりすることがなく、使用心地よく外
観のよい状態を維持する。さらにまた、基礎布に
は、より高いクツシヨン性が生み出され、使用心
地の良い家具がえられる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例の要部断面図、第２
図は従来例の要部断面図、第３図は従来例の基礎
布の変形説明図である。 １……枠、２……クツシヨン材、３……基礎
布、４……釘、５……外装シート、６……補強
材。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 基礎布３の縁部を、家具の外周を構成する枠１
   の外周面上部に固着し、かつ、前記縁部以外の部
   分を枠の上方に張展し、基礎布３の上にクツシヨ
   ン材２を載置し、クツシヨン材２を外装シート５
   で覆つてなる家具。