JPH0440534Y2

JPH0440534Y2 -

Info

Publication number: JPH0440534Y2
Application number: JP13646587U
Authority: JP
Priority date: 1987-09-07
Filing date: 1987-09-07
Publication date: 1992-09-22
Also published as: JPS6441352U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、自動車用シートにおいて、シートク
ツシヨンの後部とシートバツクの下部との間の隙
間をなくすためのカバー構造に関する。

（従来技術とその問題点）従来、自動車用シート、特にリヤシートのシー
トクツシヨンの後部とシートバツクの下部との間
には、製造・組み付け時のバラツキ等により隙間
が生じ、この隙間にサイフ等の小物が落ち込んだ
り、この隙間からボデイが見える等の不具合があ
つた。

（考案の目的）本考案は上記従来の問題を解消するためになさ
れたもので、シートクツシヨンとシートバツクと
の間に生じた隙間を合理的にカバーして、小物の
落ち込み等がないようにすることを目的とするも
のである。

（考案の構成）このため本考案は、シートクツシヨンのトリム
の後部に、該トリムの引張り用トリム片と隙間用
トリム片とが縫着され、該隙間用トリムは、斜め
後上方に立上げられ、シートクツシヨンの後部か
らシートバツクの背面方向へ立上げたシートクツ
シヨンフレームの上端部で下方へ折り返されてシ
ートクツシヨンフレームに止着され、上記トリム
の縫着部とシートクツシヨンフレームの上端部と
の間の隙間用トリム片の内面に硬質プレートが縫
着され、該硬質プレートの上端部は、上記シート
クツシヨンフレームの上端部に当接されているこ
とを特徴とするものである。

（考案の作用・効果）本考案は、シートクツシヨン後部の隙間用トリ
ム片を斜め後上方に立上げてシートバツクフレー
ムの上端部で下方へ折り返し、該隙間用トリム片
内面の硬質プレートの上端部を上記シートクツシ
ヨンフレームの上端部に当接させて、隙間用トリ
ム片の形状出しをするようにしたものである。

したがつて、硬質プレートにより隙間用トリム
片が形状出しされてシートクツシヨンとシートバ
ツクとの間の隙間をカバーするようになり、隙間
に、小物が落ち込んだり、隙間からボデイが見え
る等の不具合がなくなる。

（実施例）以下、本考案の実施例を添付図面について詳細
に説明する。

第１図に示すように自動車のリヤシート１はシ
ートクツシヨン２とシートバツク３とで構成され
ている。

上記シートクツシヨン２は、第２図に詳細に示
すように、シートクツシヨンフレーム４で枠組み
されて、該フレーム４に張設されたクツシヨンバ
ネ５の上にパツド６が設けられ、該パツド６及び
フレーム４の全体がトリム（表皮）７で被覆され
ている。

該シートクツシヨン２のトリム７の後縁部７ａ
には、該トリム７に張りを与える引張り用トリム
片８の上縁部８ａと、隙間用トリム片９の上縁部
９ａとがとじ糸１０で縫着され、上記引張り用ト
リム片８の下縁部８ｂは、上記トリム７を引張つ
た状態でシートクツシヨンフレーム４に止着され
ている。

上記シートクツシヨンフレーム４には、シート
クツシヨン２の後部とからシートバツク３の背面
方向へ立上げた略コ字状の立上げ部４ａが設けら
れ、該立上げ部４ａの上端水平部４ｂは、シート
バツク３の下部よりも上位置となるように設定さ
れている。

そして、上記隙間用トリム片９は、シートクツ
シヨンフレーム４の立上げ部４ａの上端水平部４
ｂに掛け回すことにより、斜め後上方向に立上げ
られ、該上端部４ｂで下方へ折り返されて、下端
部９ｂがシートクツシヨンフレーム４に止着され
る。

上記トリム７の縫着部とシートクツシヨンフレ
ーム４の上端水平部４ｂとの間の隙間用トリム片
９の内面には合成樹脂製の硬質プレート１２がと
じ糸１３，１３で縫着され、該硬質プレート１２
の上端部１２ａは、上記クツシヨンフレーム４の
上端水平部４ｂに当接されて、隙間用トリム片９
の形状出しをするようになる。

上記のような構成であれば、シートバツクフレ
ーム４の上端水平部４ｂで斜め後上方に立上げら
れた隙間用トリム片９が硬質プレート１２で形状
出しされて、シートクツシヨン２とシートバツク
１との間の隙間ｔをカバーするようになる。

これにより、隙間ｔからボデイに小物が落ち込
んだり、隙間からボデイが見える等の不具合が解
消されるようになる。

また、隙間用トリム片９はシートクツシヨン２
と一体であるから違和感もない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るカバー構造を採用した自
動車用リヤシートの斜視図、第２図は第１図のリ
ヤシートの要部拡大断面図である。１……リヤシート、２……シートクツシヨン、
３……シートバツク、４……シートクツシヨンフ
レーム、４ａ……立上げ部、４ｂ……上端水平
部、７……トリム、８……引張り用トリム片、９
……隙間用トリム片、１２……硬質プレート、１
２ａ……上端部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

シートクツシヨンのトリムの後部に、該トリム
の引張り用トリム片と隙間用トリム片とが縫着さ
れ、該隙間用トリムは、斜め後上方に立上げら
れ、シートクツシヨンの後部からシートバツクの
背面方向へ立上げたシートクツシヨンフレームの
上端部で下方へ折り返されてシートクツシヨンフ
レームに止着され、上記トリムの縫着部とシート
クツシヨンフレームの上端部との間の隙間用トリ
ム片の内面に硬質プレートが縫着され、該硬質プ
レートの上端部は、上記シートクツシヨンフレー
ムの上端部に当接されていることを特徴とする自
動車用シートのカバー構造。