JPH0519032A - スペクトルデータの圧縮処理装置 - Google Patents
スペクトルデータの圧縮処理装置Info
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- JPH0519032A JPH0519032A JP3172319A JP17231991A JPH0519032A JP H0519032 A JPH0519032 A JP H0519032A JP 3172319 A JP3172319 A JP 3172319A JP 17231991 A JP17231991 A JP 17231991A JP H0519032 A JPH0519032 A JP H0519032A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 簡便な処理により処理量を低減し、変化の大
きいスペクトルデータでも連続したスペクトルとして描
画できるようにする。 【構成】 スペクトルデータの最大値と最小値及びそれ
らの位置を保持するデータ保持手段4〜7、該データ保
持手段4〜7に保持した値と入力データの値とを比較し
最大値と最小値を更新する比較更新手段8、9、12、
13、15、16、データ保持手段4〜7から最大値と
最小値とをその出現順に選択するデータ選択手段10、
17、及び該データ選択手段17で選択された順序で描
画データへの変換処理を行い描画を実行する描画手段1
8〜20を備え、圧縮点数のデータを入力する毎に検出
した最大値と最小値で描画処理を行う。データ保持手段
4〜5は、描画処理後の最大値と最小値を入れ替えて次
の処理単位の最大値と最小値の初期値にする。上記の構
成により、圧縮後のデータだけの描画処理を行えばよ
く、急激な変化のあるデータであっても連続したスペク
トルの描画が可能になる。
きいスペクトルデータでも連続したスペクトルとして描
画できるようにする。 【構成】 スペクトルデータの最大値と最小値及びそれ
らの位置を保持するデータ保持手段4〜7、該データ保
持手段4〜7に保持した値と入力データの値とを比較し
最大値と最小値を更新する比較更新手段8、9、12、
13、15、16、データ保持手段4〜7から最大値と
最小値とをその出現順に選択するデータ選択手段10、
17、及び該データ選択手段17で選択された順序で描
画データへの変換処理を行い描画を実行する描画手段1
8〜20を備え、圧縮点数のデータを入力する毎に検出
した最大値と最小値で描画処理を行う。データ保持手段
4〜5は、描画処理後の最大値と最小値を入れ替えて次
の処理単位の最大値と最小値の初期値にする。上記の構
成により、圧縮後のデータだけの描画処理を行えばよ
く、急激な変化のあるデータであっても連続したスペク
トルの描画が可能になる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、出力点数より多い点数
のスペクトルデータを出力に合わせて圧縮するスペクト
ルデータの圧縮処理装置に関する。
のスペクトルデータを出力に合わせて圧縮するスペクト
ルデータの圧縮処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、NMR(核磁気共鳴)装置から
得られるスペクトルデータの点数は、ディスプレイ等の
出力装置において出力領域として使用できる横軸方向の
データ点数よりもはるかに多い。通常、例えば1638
4点ものNMRスペクトルデータに対し、これを表示す
るディスプレイの解像度は、横軸の方向で1024ピク
セル程度である。そのため、このような場合には、16
点のデータを1ピクセルに圧縮するような処理を行うこ
とが必要になる。これは、16点毎に1点を抽出するよ
うな単純な間引き処理を適用すると、その間にピークが
ある場合に、そのピークが現れなくなるという問題があ
るからである。
得られるスペクトルデータの点数は、ディスプレイ等の
出力装置において出力領域として使用できる横軸方向の
データ点数よりもはるかに多い。通常、例えば1638
4点ものNMRスペクトルデータに対し、これを表示す
るディスプレイの解像度は、横軸の方向で1024ピク
セル程度である。そのため、このような場合には、16
点のデータを1ピクセルに圧縮するような処理を行うこ
とが必要になる。これは、16点毎に1点を抽出するよ
うな単純な間引き処理を適用すると、その間にピークが
ある場合に、そのピークが現れなくなるという問題があ
るからである。
【0003】図3は従来のデータの圧縮表示方式の例を
説明するための図であり、X軸(横軸)方向に16点の
データを1点に圧縮する例を示している。
説明するための図であり、X軸(横軸)方向に16点の
データを1点に圧縮する例を示している。
【0004】スペクトルデータは、各データ点(Xの
値)毎に強度(Yの値)を持っているので、これを描画
する場合には次のような補間処理が行われる。図3にお
いて、x1における強度データはy3、x2における強
度データはy8、x3における強度データはy3、x4
における強度データはy5、x5における強度データは
y8、……であるとする。この場合、x1〜x3の補間
は、まず、x1における強度データy3とx2における
強度データy8との間で双方から補間データy4→y
5、y7→y6を伸ばす。次のx3における強度データ
はy3であるので、x3において補間データy7→y
6、y4→y5を伸ばす。このようにしてx1、x2、
x3、……の各点において、y3→y8、y8→y3、
y3→y5、……のように描画を行う。
値)毎に強度(Yの値)を持っているので、これを描画
する場合には次のような補間処理が行われる。図3にお
いて、x1における強度データはy3、x2における強
度データはy8、x3における強度データはy3、x4
における強度データはy5、x5における強度データは
y8、……であるとする。この場合、x1〜x3の補間
は、まず、x1における強度データy3とx2における
強度データy8との間で双方から補間データy4→y
5、y7→y6を伸ばす。次のx3における強度データ
はy3であるので、x3において補間データy7→y
6、y4→y5を伸ばす。このようにしてx1、x2、
x3、……の各点において、y3→y8、y8→y3、
y3→y5、……のように描画を行う。
【0005】上記のようにスペクトルデータを出力する
際には、隣接するデータ点における強度データの間に双
方から補間データを伸ばすことによって飛びがなくデー
タが連続するようにして描画を行っている。そして、先
に述べたように16点のデータを1点に圧縮する場合に
は、16点ずつ同じ点に描画するように制御することに
よって圧縮したスペクトルデータの描画を実現してい
る。また、実際には、例えばx1、x3、……のように
1点おきに上記のような描画を実行する方式も採用され
ている。
際には、隣接するデータ点における強度データの間に双
方から補間データを伸ばすことによって飛びがなくデー
タが連続するようにして描画を行っている。そして、先
に述べたように16点のデータを1点に圧縮する場合に
は、16点ずつ同じ点に描画するように制御することに
よって圧縮したスペクトルデータの描画を実現してい
る。また、実際には、例えばx1、x3、……のように
1点おきに上記のような描画を実行する方式も採用され
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のデータ圧縮方式では、実際に出力側が1点
であるにもかかわらず、16点のデータの各1点1点に
対して描画のためのスケールの換算やレベル調整等を行
った後上記のような補間処理を行い、16点の描画を同
じ1点の位置に実行しているため、1点のデータを出力
する通常の処理に比べて処理量がそれだけ多くなるとい
う問題がある。
ような従来のデータ圧縮方式では、実際に出力側が1点
であるにもかかわらず、16点のデータの各1点1点に
対して描画のためのスケールの換算やレベル調整等を行
った後上記のような補間処理を行い、16点の描画を同
じ1点の位置に実行しているため、1点のデータを出力
する通常の処理に比べて処理量がそれだけ多くなるとい
う問題がある。
【0007】また、例えば図示のようにy4では9回、
y5では10回というように同じところへ何回も書くた
め、X方向では1つの描画点に対しY方向にy1〜y1
0までの10ピクセルに1回ずつ計10点書けばすむと
ころを実際には数10回も書くことになり、描画量も描
画時間も多くかかる。
y5では10回というように同じところへ何回も書くた
め、X方向では1つの描画点に対しY方向にy1〜y1
0までの10ピクセルに1回ずつ計10点書けばすむと
ころを実際には数10回も書くことになり、描画量も描
画時間も多くかかる。
【0008】さらには、例えばXYプロッタで出力する
ような場合には、濃度が異なったり特に何回も書くとこ
ろは紙面が痛んだりして画質も悪くなるという問題があ
る。本発明は、上記の課題を解決するものであって、簡
便な処理により処理量を低減し、変化の大きいスペクト
ルデータでも連続したスペクトルとして描画が可能なス
ペクトルデータの圧縮処理装置を提供することを目的と
するものである。
ような場合には、濃度が異なったり特に何回も書くとこ
ろは紙面が痛んだりして画質も悪くなるという問題があ
る。本発明は、上記の課題を解決するものであって、簡
便な処理により処理量を低減し、変化の大きいスペクト
ルデータでも連続したスペクトルとして描画が可能なス
ペクトルデータの圧縮処理装置を提供することを目的と
するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、多
点のスペクトルデータを描画出力のための点数に合わせ
て圧縮するスペクトルデータの圧縮処理装置であって、
スペクトルデータの最大値と最小値及びそれらの位置を
保持するデータ保持手段、該データ保持手段に保持した
値と入力データの値とを比較し最大値と最小値を更新す
る比較更新手段、データ保持手段から最大値と最小値と
をその出現順に選択するデータ選択手段、及び該データ
選択手段で選択された順序で描画データへの変換処理を
行い描画を実行する描画手段を備え、圧縮点数のデータ
を入力する毎に検出した最大値と最小値で描画処理を行
うように構成したことを特徴とし、さらに、データ保持
手段は、描画処理後の最大値と最小値を入れ替えて次の
処理単位の最大値と最小値の初期値にすることを特徴と
するものである。
点のスペクトルデータを描画出力のための点数に合わせ
て圧縮するスペクトルデータの圧縮処理装置であって、
スペクトルデータの最大値と最小値及びそれらの位置を
保持するデータ保持手段、該データ保持手段に保持した
値と入力データの値とを比較し最大値と最小値を更新す
る比較更新手段、データ保持手段から最大値と最小値と
をその出現順に選択するデータ選択手段、及び該データ
選択手段で選択された順序で描画データへの変換処理を
行い描画を実行する描画手段を備え、圧縮点数のデータ
を入力する毎に検出した最大値と最小値で描画処理を行
うように構成したことを特徴とし、さらに、データ保持
手段は、描画処理後の最大値と最小値を入れ替えて次の
処理単位の最大値と最小値の初期値にすることを特徴と
するものである。
【0010】
【作用】本発明のスペクトルデータの圧縮処理装置で
は、データ保持手段にスペクトルデータの最大値と最小
値及びそれらの位置を保持して比較更新手段で入力デー
タの値と比較して更新し、圧縮点数のデータを入力する
毎に検出した最大値と最小値で描画処理を行うので、圧
縮後のデータだけの描画処理を行えばよい。また、描画
処理後の最大値と最小値を入れ替えて次の処理単位の最
大値と最小値の初期値にして、最大値と最小値とを検出
し描画するので、急激な変化のあるデータであっても連
続したスペクトルの描画が可能になる。
は、データ保持手段にスペクトルデータの最大値と最小
値及びそれらの位置を保持して比較更新手段で入力デー
タの値と比較して更新し、圧縮点数のデータを入力する
毎に検出した最大値と最小値で描画処理を行うので、圧
縮後のデータだけの描画処理を行えばよい。また、描画
処理後の最大値と最小値を入れ替えて次の処理単位の最
大値と最小値の初期値にして、最大値と最小値とを検出
し描画するので、急激な変化のあるデータであっても連
続したスペクトルの描画が可能になる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明に係るスペクトルデータの圧縮処理
装置の1実施例構成を示す図であり、1はデータメモ
リ、2はカウンタ、3〜7、18、19はレジスタ、8
〜10は比較器、11は出力装置、12、13はセレク
タ、15、16はオアゲート、17はデータ選択回路、
20は描画回路を示す。
する。図1は本発明に係るスペクトルデータの圧縮処理
装置の1実施例構成を示す図であり、1はデータメモ
リ、2はカウンタ、3〜7、18、19はレジスタ、8
〜10は比較器、11は出力装置、12、13はセレク
タ、15、16はオアゲート、17はデータ選択回路、
20は描画回路を示す。
【0012】図1において、データメモリ1は、NMR
装置から得られたNMRスペクトルデータを例えばデー
タの位置信号(X値)をアドレスとしその強度(Y値)
を読み出しデータとして格納するものである。カウンタ
2は、基準クロックをカウントしてデータメモリ1の読
み出しアドレスを制御し、そのデータの位置信号(X
値)をレジスタ6、7、データ選択回路17に供給す
る。さらに、圧縮すべき所定のデータ数の処理毎に描画
実行信号を生成しデータ選択回路17を制御すると共
に、オアゲート15、16を介して初期化信号及び描画
実行信号によりレジスタ4〜7を制御する。
装置から得られたNMRスペクトルデータを例えばデー
タの位置信号(X値)をアドレスとしその強度(Y値)
を読み出しデータとして格納するものである。カウンタ
2は、基準クロックをカウントしてデータメモリ1の読
み出しアドレスを制御し、そのデータの位置信号(X
値)をレジスタ6、7、データ選択回路17に供給す
る。さらに、圧縮すべき所定のデータ数の処理毎に描画
実行信号を生成しデータ選択回路17を制御すると共
に、オアゲート15、16を介して初期化信号及び描画
実行信号によりレジスタ4〜7を制御する。
【0013】レジスタ3は、データメモリ1から読み出
された強度データ(Y値)を保持するものであり、レジ
スタ4は、それまでの強度データ(Y値)の最大値を保
持し、レジスタ5は、強度データ(Y値)の最小値を保
持するものである。また、レジスタ6は、レジスタ4に
保持されている最大値の検出されたデータの位置信号
(X値)を保持し、レジスタ7は、レジスタ5に保持さ
れている最小値の検出されたデータの位置信号(X値)
を保持するものである。
された強度データ(Y値)を保持するものであり、レジ
スタ4は、それまでの強度データ(Y値)の最大値を保
持し、レジスタ5は、強度データ(Y値)の最小値を保
持するものである。また、レジスタ6は、レジスタ4に
保持されている最大値の検出されたデータの位置信号
(X値)を保持し、レジスタ7は、レジスタ5に保持さ
れている最小値の検出されたデータの位置信号(X値)
を保持するものである。
【0014】比較器8は、レジスタ3に保持された現在
の値とレジスタ4に保持された最大値とを比較するもの
であり、現在の値の方が大きいときにレジスタ4、6の
更新信号を出力する。同様に、比較器9は、レジスタ3
に保持された現在の値とレジスタ6に保持された最小値
とを比較するものであり、現在の値の方が小さいときに
レジスタ5、7の更新信号を出力する。
の値とレジスタ4に保持された最大値とを比較するもの
であり、現在の値の方が大きいときにレジスタ4、6の
更新信号を出力する。同様に、比較器9は、レジスタ3
に保持された現在の値とレジスタ6に保持された最小値
とを比較するものであり、現在の値の方が小さいときに
レジスタ5、7の更新信号を出力する。
【0015】セレクタ12、13は、通常は図示左側の
入力データ(レジスタ3側のデータ)を選択し、カウン
タ2から描画実行信号が出力された時のみ図示右側の入
力データ(レジスタ4、5の出力データ)を選択するも
のである。すなわち、通常、レジスタ4、5は、それぞ
れレジスタ3の現在の値がセレクタ12、13を通して
入力側に供給される。レジスタ6、7は、それぞれカウ
ンタ2のデータの位置信号(X値)が入力側に供給され
ている。
入力データ(レジスタ3側のデータ)を選択し、カウン
タ2から描画実行信号が出力された時のみ図示右側の入
力データ(レジスタ4、5の出力データ)を選択するも
のである。すなわち、通常、レジスタ4、5は、それぞ
れレジスタ3の現在の値がセレクタ12、13を通して
入力側に供給される。レジスタ6、7は、それぞれカウ
ンタ2のデータの位置信号(X値)が入力側に供給され
ている。
【0016】したがって、比較器8から更新信号が出力
された時にセレクタ12を通して、現在の値を新たな最
大値としてそのデータの位置信号Xと共にレジスタ4、
6を更新する。同様に、比較器9から更新信号が出力さ
れた時にセレクタ13を通して、現在の値を新たな最小
値としてそのデータの位置信号Xと共にレジスタ5、7
を更新する。このように圧縮すべき所定のデータ数を読
み出して更新処理を実行することにより、レジスタ4に
最大値、レジスタ6にその位置、レジスタ5に最小値、
レジスタ7にその位置がそれぞれ保持されることにな
る。
された時にセレクタ12を通して、現在の値を新たな最
大値としてそのデータの位置信号Xと共にレジスタ4、
6を更新する。同様に、比較器9から更新信号が出力さ
れた時にセレクタ13を通して、現在の値を新たな最小
値としてそのデータの位置信号Xと共にレジスタ5、7
を更新する。このように圧縮すべき所定のデータ数を読
み出して更新処理を実行することにより、レジスタ4に
最大値、レジスタ6にその位置、レジスタ5に最小値、
レジスタ7にその位置がそれぞれ保持されることにな
る。
【0017】また、カウンタ2から描画実行信号の出力
時には、例えば描画実行信号の立ち上がりでレジスタ4
〜7のデータ読み出しを実行する。そして、レジスタ
4、5の読み出しデータをセレクタ12、13により選
択し、描画実行信号の立ち下がりでレジスタ4、5のデ
ータ書き込みを実行することによって、レジスタ4のデ
ータとレジスタ5のデータとを交換する。この処理は、
後述するように描画の際のデータの飛びをなくすために
行うものである。
時には、例えば描画実行信号の立ち上がりでレジスタ4
〜7のデータ読み出しを実行する。そして、レジスタ
4、5の読み出しデータをセレクタ12、13により選
択し、描画実行信号の立ち下がりでレジスタ4、5のデ
ータ書き込みを実行することによって、レジスタ4のデ
ータとレジスタ5のデータとを交換する。この処理は、
後述するように描画の際のデータの飛びをなくすために
行うものである。
【0018】比較器10は、最大値を有するデータの位
置信号Xと最小値を有するデータの位置信号Xとを比較
するものであり、最大値が先か最小値が先か、その出現
順を判定している。データ選択回路17は、カウンタ2
から描画実行信号が出力された時に、比較器10により
判定結果に基づいて強度データ(Y値)を選択して描画
回路20に出力するものである。これは、描画する際に
出現順に実行することによって描画効率をよくするため
であり、例えばXYプロッタ等の出力装置で描画する場
合には特に有効である。
置信号Xと最小値を有するデータの位置信号Xとを比較
するものであり、最大値が先か最小値が先か、その出現
順を判定している。データ選択回路17は、カウンタ2
から描画実行信号が出力された時に、比較器10により
判定結果に基づいて強度データ(Y値)を選択して描画
回路20に出力するものである。これは、描画する際に
出現順に実行することによって描画効率をよくするため
であり、例えばXYプロッタ等の出力装置で描画する場
合には特に有効である。
【0019】描画回路20は、データ選択回路17を通
して入力したデータを描画用に変換処理してディスプレ
イやXYプロッタその他の出力装置にスペクトルを描画
するものである。そして、この描画回路20において、
強度データを描画用のスケールに換算するためのゲイン
(Yゲイン)データを保持するものがレジスタ18であ
り、描画するレベルを調整するためのバイアス(Yバイ
アス)データを保持するものがレジスタ19である。
して入力したデータを描画用に変換処理してディスプレ
イやXYプロッタその他の出力装置にスペクトルを描画
するものである。そして、この描画回路20において、
強度データを描画用のスケールに換算するためのゲイン
(Yゲイン)データを保持するものがレジスタ18であ
り、描画するレベルを調整するためのバイアス(Yバイ
アス)データを保持するものがレジスタ19である。
【0020】次に、動作概要を説明する。図2は本発明
に係るスペクトルデータの圧縮処理装置の動作を説明す
るための図であり、図2に示すような15点のデータに
おいて5点のデータを1点のデータに圧縮して描画する
場合について説明する。
に係るスペクトルデータの圧縮処理装置の動作を説明す
るための図であり、図2に示すような15点のデータに
おいて5点のデータを1点のデータに圧縮して描画する
場合について説明する。
【0021】まず、データメモリ1からX0のデータ
(Y0)を読み出しレジスタ3に保持する。データの最
初では、カウンタ2から初期化信号が出力され、レジス
タ3の値(Y0)によりセレクタ12、13を通してレ
ジスタ4、5が初期化される。同時に、カウンタ2の出
力値(X0)によりレジスタ6、7が初期化される。
(Y0)を読み出しレジスタ3に保持する。データの最
初では、カウンタ2から初期化信号が出力され、レジス
タ3の値(Y0)によりセレクタ12、13を通してレ
ジスタ4、5が初期化される。同時に、カウンタ2の出
力値(X0)によりレジスタ6、7が初期化される。
【0022】次に、データメモリ1からX1のデータ
(Y1)を読み出しレジスタ3に保持すると、現在の値
(Y1)の方が、比較器8ではレジスタ4の出力値(Y
0)より大きくなるので、レジスタ4、6が更新され
る。また、X2のデータ(Y2)、X3のデータ(Y
3)は、いずれもレジスタ4の出力値より小さくなるの
で、比較器9から更新信号が出力されレジスタ5、7が
更新される。しかし、X4のデータ(Y4)は、レジス
タ4、5の出力値の範囲内にあるので、いずれのレジス
タも更新されない。
(Y1)を読み出しレジスタ3に保持すると、現在の値
(Y1)の方が、比較器8ではレジスタ4の出力値(Y
0)より大きくなるので、レジスタ4、6が更新され
る。また、X2のデータ(Y2)、X3のデータ(Y
3)は、いずれもレジスタ4の出力値より小さくなるの
で、比較器9から更新信号が出力されレジスタ5、7が
更新される。しかし、X4のデータ(Y4)は、レジス
タ4、5の出力値の範囲内にあるので、いずれのレジス
タも更新されない。
【0023】以上のようにして圧縮対象となる5点のデ
ータが処理されると、カウンタ2からデータ選択回路1
7に対し描画実行信号が出力される。これによりデータ
選択回路17では、比較器10の出力から最大値→最小
値の出現順であることを認識し、まず、レジスタ4、そ
してレジスタ5の順にデータを読み込み、各ブロックの
最後の位置信号Xと共に描画回路20に送出する。描画
回路20では、データの入力順にしたがって、データの
値(Y値)にレジスタ18に保持されているゲインを掛
け、レジスタ19に保持されているバイアスを加えて最
大値から最小値の方向に描画する。しかる後、描画実行
信号の立ち下がりでセレクタ12、13を通してレジス
タ4と5との内容を入れ替える。
ータが処理されると、カウンタ2からデータ選択回路1
7に対し描画実行信号が出力される。これによりデータ
選択回路17では、比較器10の出力から最大値→最小
値の出現順であることを認識し、まず、レジスタ4、そ
してレジスタ5の順にデータを読み込み、各ブロックの
最後の位置信号Xと共に描画回路20に送出する。描画
回路20では、データの入力順にしたがって、データの
値(Y値)にレジスタ18に保持されているゲインを掛
け、レジスタ19に保持されているバイアスを加えて最
大値から最小値の方向に描画する。しかる後、描画実行
信号の立ち下がりでセレクタ12、13を通してレジス
タ4と5との内容を入れ替える。
【0024】第2のブロックに移行し、データメモリ1
からX5のデータ(Y5)を読み出しレジスタ3に保持
すると、レジスタ3に保持された現在の値(Y5)の方
がレジスタ4の出力値より大きく、レジスタ5の出力値
より小さくなるので、比較器8、9からはいずれも更新
信号が出力される。したがって、レジスタ3の値(Y
5)によりセレクタ12、13を通してレジスタ4、5
が更新され、同時にカウンタ2から出力される位置信号
(X5)によりレジスタ6、7が更新される。以下同様
にして、X5〜X9まで第2のブロックの圧縮対象とな
る5点のデータが処理される。このブロックでは、前の
ブロックとは逆に最小値→最大値の出現順となる。
からX5のデータ(Y5)を読み出しレジスタ3に保持
すると、レジスタ3に保持された現在の値(Y5)の方
がレジスタ4の出力値より大きく、レジスタ5の出力値
より小さくなるので、比較器8、9からはいずれも更新
信号が出力される。したがって、レジスタ3の値(Y
5)によりセレクタ12、13を通してレジスタ4、5
が更新され、同時にカウンタ2から出力される位置信号
(X5)によりレジスタ6、7が更新される。以下同様
にして、X5〜X9まで第2のブロックの圧縮対象とな
る5点のデータが処理される。このブロックでは、前の
ブロックとは逆に最小値→最大値の出現順となる。
【0025】さらに、第3のブロックに移行し、データ
メモリ1からX10のデータ(Y10)を読み出しレジ
スタ3に保持すると、レジスタ3に保持された現在の値
(Y10)は、レジスタ4に保持された最大値(Y
5)、レジスタ5に保持された最小値(Y7)より小さ
くなる。したがって、比較器9からのみ更新信号が出力
されるので、レジスタ3の値(Y10)によりセレクタ
13を通してレジスタ5が更新され、同時にカウンタ2
の出力値(X10)によりレジスタ7が更新される。さ
らに、X14まで第3のブロックの圧縮対象となる5点
のデータが処理されると、最小値のレジスタ5、その位
置のレジスタ7は、Y12、X12で更新されるが、最
大値のレジスタ4、その位置のレジスタ6は、前のブロ
ックの最小値のレジスタ5、その位置のレジスタ7で更
新した値がそのまま残っている。したがって、第3のブ
ロックの描画処理では、最大値→最小値の出現順により
Y5からY12の方向へ描画が行われる。
メモリ1からX10のデータ(Y10)を読み出しレジ
スタ3に保持すると、レジスタ3に保持された現在の値
(Y10)は、レジスタ4に保持された最大値(Y
5)、レジスタ5に保持された最小値(Y7)より小さ
くなる。したがって、比較器9からのみ更新信号が出力
されるので、レジスタ3の値(Y10)によりセレクタ
13を通してレジスタ5が更新され、同時にカウンタ2
の出力値(X10)によりレジスタ7が更新される。さ
らに、X14まで第3のブロックの圧縮対象となる5点
のデータが処理されると、最小値のレジスタ5、その位
置のレジスタ7は、Y12、X12で更新されるが、最
大値のレジスタ4、その位置のレジスタ6は、前のブロ
ックの最小値のレジスタ5、その位置のレジスタ7で更
新した値がそのまま残っている。したがって、第3のブ
ロックの描画処理では、最大値→最小値の出現順により
Y5からY12の方向へ描画が行われる。
【0026】上記の処理を行わず、第3のブロックにお
ける5点のデータのみで最大値、最小値を検出した場合
には、最大値がY5とはならずY10になる。この結果
に基づいてY5からY12まで描画を行うと、第2のブ
ロックの描画と第3のブロックの描画との間でY5から
Y10へ飛びが生じてしまう。次のブロックの処理に際
して最大値と最小値とを入れ替えてプリセットするの
は、急激な変化のある、変化の大きなデータであっても
このような飛び(不連続)が生じないようにするためで
ある。
ける5点のデータのみで最大値、最小値を検出した場合
には、最大値がY5とはならずY10になる。この結果
に基づいてY5からY12まで描画を行うと、第2のブ
ロックの描画と第3のブロックの描画との間でY5から
Y10へ飛びが生じてしまう。次のブロックの処理に際
して最大値と最小値とを入れ替えてプリセットするの
は、急激な変化のある、変化の大きなデータであっても
このような飛び(不連続)が生じないようにするためで
ある。
【0027】なお、本発明は、上記の実施例に限定され
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記
の実施例では、出力装置の解像度に合わせて圧縮を行う
ようにしたが、出力装置の横方向の数点を1点にするよ
うに圧縮してもよい。例えば出力装置が1024ポイン
トである場合であっても512ポイントに圧縮し、1ポ
イントおき、或いは2ポイントに圧縮データを描画して
もよい。このような処理は、例えばプロッタのペンが太
い等、描画の線が太い場合に好都合であり、処理速度の
向上も図ることができる。また、セレクタとオアゲート
を使って最小値と最大値との入れ替えを行ったが、所定
点数の圧縮処理を行う毎に、次の初期値として最大値を
最小値に、最小値を最大値に置き換えるようにすれば、
他の回路構成を採用してもよいことをいうまでもない。
さらに、NMRのスペクトルデータを例として説明した
が、同様に補間する必要のあるデータを圧縮して描画す
る他のデータに適用してもよい。
るものではなく、種々の変形が可能である。例えば上記
の実施例では、出力装置の解像度に合わせて圧縮を行う
ようにしたが、出力装置の横方向の数点を1点にするよ
うに圧縮してもよい。例えば出力装置が1024ポイン
トである場合であっても512ポイントに圧縮し、1ポ
イントおき、或いは2ポイントに圧縮データを描画して
もよい。このような処理は、例えばプロッタのペンが太
い等、描画の線が太い場合に好都合であり、処理速度の
向上も図ることができる。また、セレクタとオアゲート
を使って最小値と最大値との入れ替えを行ったが、所定
点数の圧縮処理を行う毎に、次の初期値として最大値を
最小値に、最小値を最大値に置き換えるようにすれば、
他の回路構成を採用してもよいことをいうまでもない。
さらに、NMRのスペクトルデータを例として説明した
が、同様に補間する必要のあるデータを圧縮して描画す
る他のデータに適用してもよい。
【0028】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、データメモリから読み出したものを比較処理して圧
縮ブロックで最大値と最小値とを求め、しかる後描画の
ための変換操作として演算処理を行うので、データメモ
リの量に関係なく、描画の点数だけの演算処理を行えば
よい。したがって、描画のための演算処理の回数、描画
の回数を大幅に低減することができ、描画時間を短縮す
ることができる。また、最大値と最小値との入れ替え処
理を行うことによって、簡便な処理で描画点間の不連続
をなくすことができる。
ば、データメモリから読み出したものを比較処理して圧
縮ブロックで最大値と最小値とを求め、しかる後描画の
ための変換操作として演算処理を行うので、データメモ
リの量に関係なく、描画の点数だけの演算処理を行えば
よい。したがって、描画のための演算処理の回数、描画
の回数を大幅に低減することができ、描画時間を短縮す
ることができる。また、最大値と最小値との入れ替え処
理を行うことによって、簡便な処理で描画点間の不連続
をなくすことができる。
【図1】 本発明に係るスペクトルデータの圧縮処理装
置の1実施例構成を示す図である。
置の1実施例構成を示す図である。
【図2】 本発明に係るスペクトルデータの圧縮処理装
置の動作を説明するための図である。
置の動作を説明するための図である。
【図3】 従来のデータの圧縮表示方式の例を説明する
ための図である。
ための図である。
1…データメモリ、2…カウンタ、3〜7、18、19
…レジスタ、8〜10…比較器、11…出力装置、1
2、13…セレクタ、15、16…オアゲート、17…
データ選択回路、20…描画回路
…レジスタ、8〜10…比較器、11…出力装置、1
2、13…セレクタ、15、16…オアゲート、17…
データ選択回路、20…描画回路
Claims (2)
- 【請求項1】 多点のスペクトルデータを描画出力のた
めの点数に合わせて圧縮するスペクトルデータの圧縮処
理装置であって、スペクトルデータの最大値と最小値及
びそれらの位置を保持するデータ保持手段、該データ保
持手段に保持した値と入力データの値とを比較し最大値
と最小値を更新する比較更新手段、データ保持手段から
最大値と最小値とをその出現順に選択するデータ選択手
段、及び該データ選択手段で選択された順序で描画デー
タへの変換処理を行い描画を実行する描画手段を備え、
圧縮点数のデータを入力する毎に検出した最大値と最小
値で描画処理を行うように構成したことを特徴とするス
ペクトルデータの圧縮処理装置。 - 【請求項2】 データ保持手段は、描画処理後の最大値
と最小値とを入れ替えて次の処理単位の最大値と最小値
の初期値にすることを特徴とする請求項1記載のスペク
トルデータの圧縮処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3172319A JPH0519032A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | スペクトルデータの圧縮処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3172319A JPH0519032A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | スペクトルデータの圧縮処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0519032A true JPH0519032A (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=15939711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3172319A Withdrawn JPH0519032A (ja) | 1991-07-12 | 1991-07-12 | スペクトルデータの圧縮処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0519032A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0735781A (ja) * | 1993-07-02 | 1995-02-07 | Tektronix Inc | 信号取込み装置及び方法 |
JP2009515196A (ja) * | 2005-11-04 | 2009-04-09 | テクトロニクス・インコーポレイテッド | スペクトル・トレースを発生するデータ圧縮 |
WO2022048778A1 (en) * | 2020-09-04 | 2022-03-10 | Lytt Limited | Sensor data visualization and related systems and methods |
-
1991
- 1991-07-12 JP JP3172319A patent/JPH0519032A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0735781A (ja) * | 1993-07-02 | 1995-02-07 | Tektronix Inc | 信号取込み装置及び方法 |
JP2009515196A (ja) * | 2005-11-04 | 2009-04-09 | テクトロニクス・インコーポレイテッド | スペクトル・トレースを発生するデータ圧縮 |
WO2022048778A1 (en) * | 2020-09-04 | 2022-03-10 | Lytt Limited | Sensor data visualization and related systems and methods |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19981008 |