JPH05190302A - チップ抵抗体及びその製造方法 - Google Patents

チップ抵抗体及びその製造方法

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JPH05190302A
JPH05190302A JP4006666A JP666692A JPH05190302A JP H05190302 A JPH05190302 A JP H05190302A JP 4006666 A JP4006666 A JP 4006666A JP 666692 A JP666692 A JP 666692A JP H05190302 A JPH05190302 A JP H05190302A
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JP
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metal
chip resistor
metal base
dielectric coating
resistor
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JP4006666A
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English (en)
Inventor
Akira Kani
章 可児
Sumuto Sago
澄人 左合
Motoi Iijima
基 飯島
Tatsumasa Yokoi
達政 横井
Hideyuki Asai
秀之 浅井
Magonori Kamiya
孫典 神谷
Naoya Kikuchi
直哉 菊地
Tatsuji Nakano
竜次 中野
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Noritake Co Ltd
Original Assignee
Noritake Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 薄型且つ小型のチップ抵抗体の提供とこのチ
ップ抵抗体を多数個同時に製造する方法。 【構成】 本発明によるチップ抵抗体は、厚みの薄い金
属基体7を備え、この金属基体7のほぼ中央部にはその
周囲を被覆する誘電体被覆10が設けられている。この
誘電体被覆10によって被覆された金属基体部分は抵抗
体とされ、金属基体の露出した両端部は端子2とされ
る。また、チップ抵抗体の製造工程の1つとして、金属
板を加工することにより、各々の両端部に設けられた連
結部を介して金属板の支持枠によって支持され且つその
各々が隣接する金属基体部分と所定間隔づつ離間されて
いるような金属基体部分を複数形成する段階が含まれ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チップ抵抗体及びその
製造方法に関する。さらに言えば、ジャンプ配線等に使
用される薄型且つ小型で形状がほぼ角型のチップ抵抗体
及びそのようなチップ抵抗体を効率的に複数製造する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、プリント回路基板等には、チップ
型の電子部品が多数実装されている。ジャンプ配線等に
用いられるチップ抵抗体もそれら電子部品の中の1つで
ある。このチップ抵抗体には、従来から様々な大きさ形
状のものが市販されているが、プリント回路基板等の小
型化が望まれる今日、これに実装されるチップ抵抗体に
は、角型形状でも小型化が望まれる。形状がほぼ角型で
あると実装面積を小さくすることができ、また製造も容
易である。
【0003】図1は、従来のチップ抵抗体の断面図であ
る。図に示したように、従来のチップ抵抗体は、基体
1、端子2、抵抗3、及び抵抗保護層4からなり、それ
ぞれが別個に形成されるのが一般的である。基体1の両
端部には一対の端子2が形成され、更にこれら端子2を
接続する抵抗3が基体1の上部に設けられ、この抵抗3
を抵抗保護層4が覆っている。図からは明かでないが、
端子2は、この基体1の両端部において、一対の側面部
を除く全ての面、即ち、基体1の表面、裏面及び紙面垂
直方向の側面に形成されている。基体1にはアルミナ、
端子2及び抵抗3にはAg、Ag─Pd、抵抗保護層4
にはガラス等が賞用されている。なお、端子の一部及び
抵抗に関しては、同一材料で同時に形成されることもあ
る。
【0004】このチップ抵抗体の製造には、通常厚膜技
術が用いられている。厚膜技術とは、各材料のペースト
を使用してスクリーン印刷後、乾燥、焼成するものであ
る。図2を用いて、この技術によってチップ抵抗体を多
数同時に製造する方法を説明する。なお、図2及び以下
の添付図面において、同一物には同一の参照番号を付
す。図2は、一枚のアルミナ基体上の表面に、厚膜技術
を用いて端子2、抵抗3及び抵抗保護層4等を回路形成
した時の状態を示す。端子2はこの状態において、アル
ミナ基体の表面及び裏面に形成されている。その後、こ
のアルミナ基体に対して、1回目のブレークがなされ
る。このブレークは、アルミナ基体に水平方向に設けら
れたブレーク溝Aに沿って行なわれる。この1回目のブ
レークの後、ブレーク面に端子2が形成される。この側
面端子2が形成された後、垂直方向に設けられたブレー
ク溝Bにより、今度は垂直方向に2回目のブレークがな
される。このブレーク後、各端子面には、Niメッキが
なされる。更にハンダがコートされることもある。従来
のチップ抵抗体は、このような製造過程を経て製造され
る。
【0005】このようにして製造されたチップ抵抗体を
装着するには、一般に2つの方法が用いられる。1つは
テープを用いる方法である。チップ抵抗体はテープの所
定位置方向に接着される。装着は、このテープを移動さ
せることにより行なう。この方法によれば確かに装着は
容易なものとなるが、テープへの抵抗接着は困難であ
る。もう1つの方法は、フィーダーを用いる方法であ
る。この場合、チップ抵抗が小さく厚みが大きいとフィ
ーダーのみで整列するのは困難であり、また識別装置等
の他の装置が必要となる。チップ抵抗体の厚みが大きく
なれば、占有体積も増大し、従ってチップ抵抗体を小型
化することはできない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上述べてきたことか
ら明かなように、従来のチップ抵抗体及びその製造方法
は、多くの欠点を含む。まず、従来のチップ抵抗体に
は、端子が一対の側面部に形成されていないことであ
る。従って実装時の接合を強化できない。また、端子を
形成するために少なくとも2度の工程が必要であるた
め、その製造は煩雑であり、またコストも増大する。側
面はセラミックのブレークによって創成され、コーナ部
は一般に鋭角を有する。従って表面端子と側面端子はコ
ーナ部で断線し易い。これを防ぐにはエッジの面取工程
が余分に必要となる。更に、チップ抵抗体を切り離すの
に少なくとも2回はブレークを行わなければならないた
め、基体に相当の強度が必要とされる。この結果基体の
厚みを薄くすることが困難となる。ブレークを行わなわ
ずに、1個取りで作成する方法もあるが、これでは工数
が増大し、課題は解決されない。また従来の方法では、
チップを装着する際に余計な装置が必要となる等の問題
もある。
【0007】本発明は以上のような従来技術における問
題を克服しつつ、チップ抵抗体の小型化、薄型化を達成
する。
【0008】
【発明の概要】本発明によるチップ抵抗体は、そのほぼ
中央部の周囲が誘電体被覆によって被覆された基体から
なる。この基体中、誘電体被覆によって被覆された部分
は抵抗体、それ以外の露出した両端部は端子として機能
する。従って本発明による基体は同時に端子及び抵抗の
役割を果たすものである。端子を特に形成する必要はな
く、また基体の両端部の5側面全てを端子として使用で
きる。
【0009】本発明による基体は金属で形成される。金
属には、誘電体被覆の被覆方法との関係により、耐熱酸
化性にすぐれたものが用いられる。このような金属とし
て、Fe、Co、Ni、Crから選択される単一の金属
あるいはまた各種の合金や複合金属がある。基体に金属
を用いることで強度は増加し、基体をより薄くすること
が可能となる。金属板の厚みは、少なくとも0.4mm
以下で面積が1.5mm2 以下が好ましい。これより大
きいと、チップ抵抗体の面積、体積及び重量共に大きく
なり、多数実装には不利となるからである。本発明によ
れば、0.2mm以下とし、短辺長さを厚みの1.5倍
以上にすると、更に好ましい。この場合には、チップ抵
抗体が小さくできると共に、実装時の整列等を容易にす
ることができる。
【0010】誘電体被覆には、保護性のよい無機質を用
いる。この無機質として特に、ガラスあるいは該ガラス
を含むセラミックが好ましい。ガラスを含ませると被覆
が容易となり、更にまたピンホールが発生しにくくな
る。このようなガラスを含ませた無機質を被覆する場
合、空気中加熱が最適である。基体の金属を耐熱酸化性
に優れた金属としたのは、この空気中加熱による被覆を
行うためである。
【0011】セラミックに含ませるガラスの軟化点は、
500〜1000°Cの範囲とする。500°Cより低
いと耐熱性のよいガラスが得にくく、1000°Cより
高いと、耐熱性から金属材質の選択が困難になり、また
金属とガラスが不必要に反応することが多くなるためで
ある。更に、ガラスの線熱膨張係数は、基体のそれと近
似する必要がある。具体的には、ガラスの線熱膨張は、
金属の熱膨張±10×10-7/°Cの範囲がよい。
【0012】このような本発明によるチップ抵抗体は、
本発明による製法に従って、多数個同時に、しかも簡単
に製造できる。まず、金属板を加工して、基体を多数個
同時に取り出せる形態とする。即ち、金属板を加工する
ことにより、各々の両端部に設けられた連結部を介して
金属板の支持枠によって支持され、且つその各々が隣接
する金属基体部分と所定間隔づつ離間されているような
金属基体部分が複数形成されるよう加工する。次に、こ
れら金属基体部分の各々に対して、連結部が設けられた
両端部を除くほぼ中央部の周囲を誘電体被覆によって被
覆する。この被覆は、金属基体部分の表面からの誘電体
被覆用インク印刷と、裏面からの誘電体被覆用インク印
刷との二度の印刷工程による。本発明で用いられる金属
板は薄いため、側面部の端子部分はインクのだれによっ
て形成され得る。特に印刷を行なう必要はない。この印
刷の結果、誘電体被覆で覆われた部分は抵抗体とされ、
また露出した両端部は端子とされる。この結果、従来の
ように端子を特に設ける必要はなくなる。しかもこれら
の端子は、5側面全てを端子として用いることができ
る。最後に、個々の金属基体部分を連結部から切り離し
てチップ抵抗体が完成する。完成されたチップ抵抗体の
実装を正確且つ容易なものとするため、金属板の加工段
階において、金属板の外枠に位置決め穴あるいは凹凸部
を設けてもよい。
【0013】また、金属板の加工に際して、各チップ抵
抗体の金属基体を、金属板の支持枠のみならず、金属基
体間あるいは金属基体と支持枠を一体に形成する方法を
とってもよい。この場合、切離しの工程で金属基体部分
同士を切離すことが必要となるが、本発明の特徴は損な
われるものではない。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、厚みの
薄い金属基体を備え、この金属基体のほぼ中央部の周囲
を被覆する誘電体被覆が設けられ、この誘電体被覆によ
って被覆された金属基体の部分は抵抗体とされ、金属基
体の露出した両端部は端子とされているチップ抵抗体が
提供される。
【0015】また、本発明によれば、小型且つ薄型のチ
ップ抵抗体を複数同時に製造する方法が提供される。こ
の製造方法は、厚みの薄い金属板を加工することによ
り、各々の両端部に設けられた連結部を介して金属板の
支持枠によって支持され且つその各々が隣接する金属基
体部分と所定間隔づつ離間されているような金属基体部
分を複数形成する段階と、金属基体部分の各々に対し連
結部が設けられた両端部を除くほぼ中央部の周囲を誘電
体被覆によって被覆する段階と、被覆された金属基体部
分を連結部から切り離す段階を備える。
【0016】
【実施例】本発明によるチップ抵抗体の断面図が図3に
示されている。本発明によるチップ抵抗体は、基体7と
誘電体被覆10とからなる。また、基体7は、その両端
部に位置する端子2とほぼ中央部に位置する抵抗体3か
ら構成される。基体の参照番号を1とせずに7とし、本
発明による基体7が従来の基体1とは異なることを明確
にした。本発明による基体7は、図1に示された従来の
チップ抵抗体の端子2及び抵抗3、これら両方の機能を
果たす。図3からは明かではないが、基体1の中央部に
位置する抵抗体3は、誘電体被覆10によってその全周
囲が取り巻かれるようにして被覆されている。
【0017】本発明の基体に用いる材料は、コスト、加
工性、機械的特性、耐蝕性、電気的特性、及び熱的特性
等を考慮して選定されるが、後に述べる誘電体被覆10
による被覆との関係で、耐熱酸化性にすぐれた金属が好
まれる。このような金属として、Fe、Co、Ni、C
rから選択される単一の金属であってもよく、また各種
の合金や複合金属であってもよい。基体の形態は、多数
実装が容易な矩形とするのがよいと解される。この基体
を形成する金属板の厚みは、少なくとも0.5mm以下
とするが、0.2mm以下とすることもできる。0.2
mm以下とした場合、チップ抵抗体の面積は1.5mm
2 以下とすることができる。
【0018】誘電体被覆の材料は、有機質、無機質のい
づれを用いてもよいが、本発明では保護性のよい無機質
であるガラス、あるいはガラスを含ませたセラミックが
好ましい。ガラスにも各種考えられるが、チップ抵抗体
の誘電体被覆には、アルカリ成分が含まれないものがよ
い。このような材料からなる誘電体被覆を被覆するに
は、空気中加熱が簡便である。従って、本発明でもこの
空気中加熱を用いる。この結果、また誘電体被覆の材料
として特定温度で結晶を析出する結晶化ガラスも利用で
きる。被覆温度に対して耐熱温度が高くでき、好まし
い。ガラスと共に使用されるセラミックは、通常粉体と
してガラス中に分散される。れは、熱膨張の調整、機械
特性の向上、耐熱性の向上及び着色からの要請である。
ガラスの軟化点は、500〜1000°Cの範囲とし、
ガラスの線熱膨張係数は、基体のそれと近似させるべく
金属の熱膨張±10×10-7/°Cの範囲とした。
【0019】次に、本発明によるチップ抵抗体の製造方
法について述べる。まず厚みの薄い金属板を加工して、
多数の基体を準備する。金属板は、多数のチップ抵抗体
を形成するため、当然に多数個取り可能な大きな金属板
を用いる。加工後の金属板の形態が図4及び5に示され
ている。この加工は、図4及び図5からも明かなよう
に、各々の両端部に設けられた連結部6を介して前記金
属板の支持枠5によって支持され且つその各々が隣接す
る金属基体部分7と所定間隔づつ離間されているような
金属基体部分7が複数形成されるようになされる。ま
た、図5に示した実施例のように、金属基体部分7の両
端部に設けられた連結部6を介して金属基体部分7間あ
るいは金属基体部分7と支持枠5を一体に形成してもよ
い。この場合はより多数の金属基体部分7を取り出すこ
とが可能となる。更にまた、これら金属板の加工時に、
金属板の外枠5に位置決め穴8や凹凸部(図示せず)を
設ければ、チップ抵抗体を所定位置方向に送ることが容
易となり、その結果チップ抵抗体の実装が正確かつ容易
なものとされる。
【0020】金属板の加工には、打ち抜き法あるいはエ
ッチング法を使用する。打ち抜き法は、加工が容易で多
量のものを安価に作成できるという利点がある。また、
エッチング法は、複雑精密なものに特に好ましい。この
エッチング法は、マスク作成が容易なのでパターン変更
がしやすく、またエッジ部が滑らかに形成されるため誘
電体被覆10のエッジ切れがなくハンダの乗りもよい。
これらの加工法を用いれば、工程数は減少される。
【0021】その後、金属板の加工により形成された金
属基体部分7の各々に対して、連結部6が設けられてい
る両端部を除くほぼ中央部で、その全周囲を誘電体被覆
10によって被覆する。この被覆は、金属基体部分の表
面からの誘電体被覆用インク印刷と、裏面からの誘電体
被覆用インク印刷との二度の印刷工程による。側面部の
端子部分はインクのだれによって形成されるため、特に
印刷する必要はない。誘電体被覆10との密着力を向上
するため、被覆の前に金属板に表面処理を施すことが好
ましい。表面処理とは、例えば粗面化、酸化、メッキ、
容射等である。被覆法として、溶融状態において金属を
浸漬した後に引き上げる方法、溶融状態のものを金属に
吹きつける方法、粉末状態で金属に塗布後加熱して溶融
する方法等がある。粉末塗布法は簡易であり、塗布に印
刷法、静電塗装法、電着法等を用いれば被覆厚みが均一
となり好ましい。また、誘電体粉末を有機接着剤を溶解
した液体中に分散させ、この中に金属板を浸漬するディ
ッピング法は簡便である。あるいは部分的に被覆する場
合のパターニング法には公知のものが多いが、印刷法に
よれば塗布と同時にできて便利である。
【0022】最後に、誘電体被覆10によって被覆され
たそれぞれの金属基体部分7が連結部6から切り離さ
れ、チップ抵抗体は完成する。図示されていないが、連
結部6と外枠5との間にはプレスにより溝が形成され、
切り離しが容易にされている。図5では、連結部6と外
枠5の間の切り離しの他に、基体集合の各々において、
個々の基体をそれに隣接する他の基体から切り離す必要
がある。この時も、基体と基体の間に溝9を設けて、切
離しを容易なものとしておく。図5の実施例では、溝を
ハーフエッチングにより形成した。
【0023】このように、本発明では、チップ抵抗体を
複数容易に製造できる。以下に具体的な数値を用いて、
前述の記載をより詳細にする。図4に示した実施例で
は、金属板として、厚み0.2mmのNi29wt%、
Co17wt%のFeを使用し、加工には打ち抜きプレ
スを用いた。金属板の表面には、SiO2 −B2 3
Al2 3 −ZnO−BaO系で軟化点850°Cのガ
ラス粉末と50wt%とアルミナ粉末50wt%を金属
板に電着後950°C空気中で加熱し、ガラスを溶融し
て固着被覆した。被覆の厚みは約20μmである。な
お、抵抗部以外は、樹脂を印刷によりコートして、電着
時に誘電体が被着しないようにした。各々の線熱膨張係
数は、金属で45×10-7/°C、誘電体で43×10
-7/°Cである。露出した端子部はNiメッキを施し
た。形成されたチップ抵抗寸法は、短辺0.8mm、長
辺1.6mmである。
【0024】また他の実施例では、図4に示した実施例
とほぼ同様であるが、基体の金属として、42%wtN
iのFeで形成され、線熱膨張係数が、58×10-7
°Cの合金を用いた。この場合、誘電体被覆10として
は図4に示した実施例で用いた調合を、ガラス45wt
%、アルミナ55wt%に変更した。この場合、誘電体
被覆10の線熱膨張係数は、51×10-7/°Cであ
る。これら基体7と誘電体被覆10を用いて上と同様に
してチップ抵抗体を作った。
【0025】図5に示した実施例では、基体の厚みを
0.1mm、短辺を0.5mm、長辺を1.0mmとし
て、金属加工はエッチングで行った。誘電体被覆10の
被覆には、前と同じ材料を液体ビヒクルに分散してペー
ストとし、抵抗部分へ表裏面2度の印刷により行った。
固着後、溝をブレークした後、露出した端子部をNiメ
ッキした。この結果得られたチップ抵抗体は、従来の厚
み0.4mmのものと比べてフィーダー選別が容易で実
装占有体積は小さいものとなった。
【0026】また、更に他の実施例では、図5に示した
実施例とほぼ同様であるが、基体の金属として42wt
%Ni、6wt%CrのFeで形成され、線熱膨張係数
が93×10-7/°Cである合金を用いた。この場合、
誘電体被覆10として、SiO2 −B2 3 −Al2
3 −ZnO系で軟化点600°Cのガラス粉末55wt
%、フォルステライト粉末45wt%を用い、固着は6
50°Cとした。この場合、誘電体被覆10の線熱膨張
係数は85×10-7/°Cである。
【0027】
【発明の効果】本発明によるチップ抵抗体は、抵抗及び
端子が一体的に形成される。従って、必要とされる工数
は減少し、コストも減少する。また、端子が基体両端部
の全ての面に形成されるため、接合面が大きく、その結
果実装の接合強度は高くなる。更に、基体の各々を支持
する外枠に位置決め穴や凹凸部を設けることにより、チ
ップ抵抗体の実装が容易とされる。
【0028】本発明の基体には金属を使用したため、強
度が増加した。更に、チップ抵抗体を切り離すためのブ
レークを簡易なものとしたので、欠け割れ等の問題も起
きず、歩留りも増大した。これらの結果、基体の厚みを
薄くすることが可能となった。また、端子部と抵抗体が
一体であり、断線は起こり得ない。チップ抵抗体をこの
ような構成とした結果、その製造法も容易なものとされ
る。
【0029】このように本発明によれば、薄型且つ小型
のチップ抵抗体を多数個、同時にしかも容易な方法で製
造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のチップ抵抗体の断面図。
【図2】従来のチップ抵抗体製造の一工程図。
【図3】本発明によるチップ抵抗体の断面図。
【図4】本発明によるチップ抵抗体製造の一工程図。
【図5】図4の他の実施例を示す図。
【符号の説明】
1 基体 2 端子 3 抵抗 4 抵抗保護層 5 金属板枠 6 連結部 7 基体 8 位置決め穴 9 ブレーク溝 10 誘電体被覆
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 飯島 基 名古屋市西区則武新町3丁目1番36号 株 式会社ノリタケカンパニーリミテド内 (72)発明者 横井 達政 名古屋市西区則武新町3丁目1番36号 株 式会社ノリタケカンパニーリミテド内 (72)発明者 浅井 秀之 名古屋市西区則武新町3丁目1番36号 株 式会社ノリタケカンパニーリミテド内 (72)発明者 神谷 孫典 名古屋市西区則武新町3丁目1番36号 株 式会社ノリタケカンパニーリミテド内 (72)発明者 菊地 直哉 名古屋市西区則武新町3丁目1番36号 株 式会社ノリタケカンパニーリミテド内 (72)発明者 中野 竜次 名古屋市西区則武新町3丁目1番36号 株 式会社ノリタケカンパニーリミテド内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚みの薄い金属基体を備え、該金属基体
    のほぼ中央部の周囲を被覆する誘電体被覆を設け、該誘
    電体被覆によって被覆された前記金属基体の部分を抵抗
    体とし、前記金属基体の露出した両端部を端子としたこ
    とを特徴とするチップ抵抗体。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のチップ抵抗体において、
    前記金属基体の厚さが少なくとも0.4mm以下であ
    り、面積が1.5mm2 以下である角型形状を有するチ
    ップ抵抗体。
  3. 【請求項3】 請求項1及び2のいずれかに記載のチッ
    プ抵抗体において、前記金属基体の厚さが0.2mm以
    下であり、短辺長さが厚みの1.5倍以上であるチップ
    抵抗体。
  4. 【請求項4】 請求項4記載のチップ抵抗体において、
    前記金属基体は、Fe、Co、Ni、Crから選択され
    る少なくとも1つの元素を含む金属であり、前記誘電体
    被覆は、軟化点が500〜1000°Cの範囲にあるガ
    ラスあるいは該ガラスを含むセラミックで形成されるチ
    ップ抵抗体。
  5. 【請求項5】 請求項1から6のうちのいずれかに記載
    のチップ抵抗体において、複数のチップ抵抗体を備え、
    各チップ抵抗体の金属基体が連結部を有し、該連結部を
    介して金属基体部分間あるいは金属基体部分と支持枠が
    一体に形成され、前記支持枠に位置決め穴あるいは凹凸
    部が設けられたチップ抵抗体。
  6. 【請求項6】 小型且つ薄型のチップ抵抗体を複数同時
    に製造する方法において、 厚みの薄い金属板を加工することにより、各々の両端部
    に設けられた連結部を介して前記金属板の支持枠によっ
    て支持され且つその各々が隣接する金属基体部分と所定
    間隔づつ離間されているような金属基体部分を複数形成
    する段階と、 前記金属基体部分の各々に対し前記連結部が設けられた
    両端部を除くほぼ中央部の周囲を誘電体被覆によって被
    覆する段階と、 前記被覆された金属基体部分を前記連結部から切り離す
    段階からなることを特徴とするチップ抵抗体の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 請求項8記載の製造方法において、前記
    誘電体被覆を被覆する段階は、金属基体部分の表面から
    の誘電体被覆用インク印刷と、裏面からの誘電体被覆用
    インク印刷との二度の印刷工程を含み、側面部の端子部
    分はインクのだれによって形成させるような製造方法。
  8. 【請求項8】 金属板を加工して複数の金属基体部分を
    形成する段階は、前記金属板の外枠に位置決め穴を設け
    る工程を含む製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012199579A (ja) * 2006-08-10 2012-10-18 Kamaya Denki Kk 角板形チップ抵抗器の製造方法及び角板形チップ抵抗器
CN108538527A (zh) * 2018-06-19 2018-09-14 常德思高技术有限公司 一种片式电阻器及其制造方法
CN111987056A (zh) * 2020-08-31 2020-11-24 英韧科技(上海)有限公司 具有与暴露的金属边缘连接的导热外层的电路组件设计

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