JPH0518951B2 - - Google Patents

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JPH0518951B2
JPH0518951B2 JP59066341A JP6634184A JPH0518951B2 JP H0518951 B2 JPH0518951 B2 JP H0518951B2 JP 59066341 A JP59066341 A JP 59066341A JP 6634184 A JP6634184 A JP 6634184A JP H0518951 B2 JPH0518951 B2 JP H0518951B2
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JP
Japan
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printing
cmc
paste
viscosity
sharpness
Prior art date
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JP59066341A
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English (en)
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JPS60215881A (ja
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Takashi Kasuya
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Daicel Corp
Original Assignee
Daicel Chemical Industries Ltd
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Publication date
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【発明の詳細な説明】
本発明は、捺染用糊剤に関するものである。特
にカルボキシメチルセルロースアルカリ金属塩
(以下CMCと略記す)を主体とする捺染用糊剤に
対し、ヒドロキシエチルセルロース(以下HEC
と略記す)を配合することにより発色性、鮮鋭性
及びブリード防止性の優れた捺染用糊剤を提供す
るものである。 捺染用糊剤に要求される性能としては、第一に
目的とする摸様、図柄を被染布上に忠実に再現す
ることにある。さらに被染布上に転写された染料
を含む糊料を保持するのに必要な接着能を有する
と共に、染料固着時の蒸熱蒸気の影響による図柄
の変化あるいは不鮮明さを防止することにある。
さらに「染むら」、「イラツキ」を発生しない均染
性や、目的とする色濃度及び色調の出せる発色性
が優れていること、染色後の被染布の風合を損わ
ず、水洗によつて容易に糊剤及び糊剤中の未染着
染料が脱落除去されることが重要である。 近年主として使用せられるフラツトオートスク
リーン捺染法の場合、合理的な機械器具の高度な
発展によつて、被染布の捺染処理も大幅に向上し
たが、一方固着工程の合理化のために高温常圧蒸
熱法(以下HTSと略記する)が採用されるに及
び、印捺工程に見合う大量処理が可能となつた反
面、その発色性、すなわち発色濃度及び色調が従
来法の高圧、高温蒸熱法(以下HPSと略記する)
に比較して不満足な点が多く、発色性の優れた捺
染用糊剤の改良が望まれている。 また、近年の合成繊維製造技術の高度な発達に
伴ない、捺染素材となり得る被染布も多種多様の
性質を備え、高級化志向品、いわゆる差別化素材
が上市されるに及び、それに対応した捺染技術も
格段の進歩を遂げてきたとは言え、捺染素材に高
付加価値を付与するためには捺染用糊剤の改質、
性能向上が必須条件である。特に、現在使用され
る合成繊維の大部分が、ポリエステル繊維、ポリ
アミド繊維などの疎水性であり、従来の糊剤では
図柄の鮮明さに不満足なものが多く、鮮鋭性に優
れた捺染用糊剤が望まれている。 従来常用されている捺染用糊剤には、澱粉及び
その誘導体、グアーガム及びその誘導体、アルギ
ー酸ナトリウム、CMC等があるが、捺染適性に
はそれぞれ一長一短があり、上記の基本性能のす
べてを満足するものではなかつた。例えば、澱粉
系糊剤は発色性が良好であるが、脱糊性に劣り、
被染布の風合を粗硬にする。また、グアーガム系
糊剤は発色性が不充分であり、脱糊性が非常に悪
い。アルギン酸ナトリウムは脱糊性は良好である
が、発色性の低いことが欠点である。 CMCは近年その製造技術が著しく向上し、広
範囲の平均置換度(以下DSと略記する)と平均
重合度(粘度)を持つ多種類のグレードが比較的
安価に市販されており、目的に応じて選択ができ
るので、捺染用糊剤として多用されている。通常
捺染用糊剤として用いられるCMCは、DSが0.4〜
2.5、1%水溶液粘度が5〜6000cpsのものであ
る。CMCは脱糊性と発色性が良好であるが、発
色性は未だ澱粉系糊剤に及ばず、特に被染布に転
写した図柄の鮮明さが欠ける鮮鋭性に欠点があつ
た。 これら従来の糊剤の欠点を克服するために種々
の改善策が試みられているが、その一つは前記の
各糊剤の長所を生かし、欠点を補う2種以上の糊
剤を配合して使用するものである。また、捺染性
能を向上させる助剤の添加も行われている。例え
ば、発色性の向上のために、多価アルコール脂肪
酸エステルやエステル型高分子非イオン活性剤な
どの濃染剤が開発され使用されている。しかし、
濃染剤の添加が逆にブリード性を助長して鮮鋭性
を損つたり、時には色調変化をもたらすこともあ
り、助剤添加のために作業上も煩雑となり、工程
の合理化に反する欠点も指摘されている。いずれ
も未だ十分に改善された捺染用糊剤を提供するに
至つていないのが現状である。 本発明者は、従来のCMCを主体とする捺染用
糊剤のこれらの欠点を解消するため鋭意検討の結
果、CMCに特定のHECを適量配合することによ
り発色性、鮮鋭性及びブリード防止性が優れた捺
染用糊剤を発明したものである。すなわち本発明
はDS0.4〜2.5のCMC80〜99.5重量%と、平均モ
ル置換度(MS)1.0〜4.0のHECを20〜0.5重量%
からなる発色性、鮮鋭性及びブリード防止性が共
に優れた捺染用糊剤である。 CMCはよく知られているように、アルカリセ
ルロースにモノクロル酢酸を作用させて製造する
が、本発明に使用するCMCのDSは0.4〜2.5のも
のが好ましい。0.4以下のものは水への不溶解分
が多く、粘性が少なく、捺染用糊剤には不適であ
る。特開昭57−149570には、DSが2.2以上の高
DSのCMCを捺染用糊剤として用いることが開示
されているが、一般にDS2.5以上のものは製造に
際して多段反応を行なう必要があり、製造価格が
高くなり、実用性にとぼしい。 CMCの場合、発色性と鮮鋭性はそのDSに大き
く影響を受けることが知られている。すなわち
DSが低い程塑性流動に近くなり、発色性は向上
するが、ブリード性が大きくなり、鮮鋭性が低下
する。逆にDSが高い程ニユートニアン流動に近
づき、発色性は低下するが、ブリード性が減少し
て鮮鋭性が向上する。発色性と鮮鋭性がDSによ
り相反する挙動を示すため、CMCの単独使用で
は発色性と鮮鋭性を共に満足する糊剤を得ること
がむつかしく、本発明のHECの配合によつては
じめて両性能を兼備した糊剤が得られたものであ
る。 本発明に使用するCMCの粘度は1%水溶液の
粘度範囲が5〜5000cpsのものから調製すべき元
糊の目標粘度を糊剤量(固形分)を考慮して選べ
ばよい。 一方、本発明に使用するHECは、アルカリセ
ルロースにエチレンオキシド(以下EOと略記す
る)を作用させる公知の方法で製造されるが、セ
ルロースの無水グルコース単位当り結合したEO
のモル数で表わされる平均モル置換度(MS)が
1.0〜4.0の範囲、好ましくは1.5〜2.5の範囲のも
のが望ましい。MSがこの範囲をはずれたHECを
用いると「イラツキ」が大きくなり、均染性に欠
ける結果となる。また、使用するHECの粘度は
CMCの場合と同様、1%水溶液の粘度範囲が5
〜5000cpsのものから調製すべき元糊の目標粘度
に応じて選べばよい。 HECの配合は、CMCのブリード性を抑制し
て、鮮鋭性を向上させる効果があり、CMCに対
するHECの配合量は0.5〜20重量%、好ましくは
3〜7重量%の範囲である。0.5重量%以下の配
合量では効果が小さく、逆に20重量%以上に
HECの配合量を増しても、鮮鋭性のそれ以上の
顕著な向上がみられないのみならず、粘性が大き
すぎて紗剥離時の曳糸切断点が大きくなり「イラ
ツキ」の原因となる。 本発明の捺染糊剤は、直接染料、酸性染料、建
染染料、分散染料、ナフトール染料、ラビドーゲ
ン染料、金属錯塩染料、顔料、反応性染料など各
種染料からなる色糊の調整の際に捺染媒体として
適用可能である。 また、これらの染料を用いて各種の繊維素材に
対する色糊を調整する際に、クエン酸、酒石酸、
リンゴ酸、酢酸などのように、色糊のPH調整を目
的として使用する有機酸、塩素酸ソーダ、m−ニ
トロベンゼンスルホン酸ソーダなどの還元防止
剤、硫酸アンモニウム、酒石酸アンモニウムなど
の塩や尿素などのほかに、染料溶解剤、消泡剤、
浸透剤、緩染剤、均染剤、濃染剤、吸湿剤、保湿
剤などの各種の捺染加工に応じた助剤を併用して
もよい。また、本発明の捺染用糊剤は従来から使
用されている各種の糊剤、例えば澱粉、加工澱
粉、天然ガム、アルギン酸ソーダ等の1種又は2
種以上を配合使用することも可能である。 本発明の効果は、捺染糊剤適性として求められ
る発色性、鮮鋭性及びブリード防止性を共に向上
させるものであるが、以下実施例により説明す
る。以下の実施例において配合比、%はすべて重
量比又は重量%を示す。 実施例1〜6および比較例1 DS0.75、粘度10cps(25℃、1%水溶液)の
CMCとMS2.0、粘度6cps(25℃、1%水溶液)の
HECを表1の割合で粉体配合して6種の糊剤組
成物を用意した。これらの糊剤20部に水80部を加
えて良く混練溶解し元糊を調製した。この元糊を
用いて下記の色糊を調製し、ポリエステルジヨー
ゼツトに印捺する印捺適性試験を行つた。比較の
ために同一のCMC単独を糊剤とする同様の試験
を行つた。発色性、鮮鋭性およびブリード性の判
定は捺染布について8名の判定者による肉眼判定
法により行つた。結果を表1に示す。 色糊処方 Dispersol TurquoiseC−R (分散性染料:ICI社製) 1% 還元防止剤(MSパウダー:明成化学社製) 1% りんご酸 0.5% 元 糊 70〜80% 水 残量 計 100% 色糊粘度:8000±1000cps (東京計器社製 BM粘度計、 スピンドルNo.4 12RPM 25℃) 被印捺布:ポリエステルジヨーゼツト スクリーン:160メツシユ 中間乾燥:130℃×1分 蒸 熱:HTS 175℃×7分 ソーピング:ラツコールPO(洗浄剤: 明成化学社製) 1g/ ハイドロサルフアイト 1g/ NaOH 2g/ 80℃×10分 水洗→乾燥→仕上
【表】
【表】
【表】 実施例7〜10および比較例2〜5 DSの異なる4種類のCMCのそれぞれ97部に対
し、MS2.0、粘度6cps(25℃、1%水溶液)の
HECを3部配合した糊剤を用いて実施例1と同
じ方法で元糊、色糊を調製し、印捺適性試験を行
なつた。。比較のためHECを配合しない、それぞ
れのCMC単独を糊剤としたものについて同じ方
法で試験した。結果を表2に示す。 実施例11〜13および比較例6 DS0.5、粘度165cps(25℃、1%水溶液)の
CMC97部に対し、MSの異なる3種類のHECを
3部配合したものを糊剤とし、実施例1と同じ方
法で印捺適性試験を行ない、同一のCMC単独の
場合と比較した。結果を表3に示す。
【表】 実施例14〜15および比較例7〜8 DS0.5、粘度165cps(25℃、1%水溶液)の
CMC97部に対し、MS2.0、粘度6cps(25℃、1%
水溶液)のHEC3部を配合した。この糊剤20部に
水80部を加えて良く混練、溶解し、元糊を調製し
た。この元糊と酸性染料(Coomassie Blue SE
100)または含金染料(Lanyl Rubine GW)を
用いて下記の処方で色糊を調製し、ナイロンタフ
タに印捺する印捺適性試験を行つた。比較のため
に同一のCMC単独を糊剤とする同様の試験を行
つた。 結果を表4に示す。 色糊処方 酸性染料の場合 Coomassie Blue SE 100 (ICI社製) 3% グリエシン A(BASF社製) 2% チオ尿素 5% 硫 安 2% 元 糊 60〜70% 水 残量 計 100% 合金染料の場合 Lanyl Rubine GW 3% グリエシン A 2% センカソルト SP(日本染化社製) 1% チオ尿素 5% 硫 安 2% 元 糊 60〜70% 水 残量 計 100% 色糊粘度:8000±1000cps 被印捺布:ナイロンタフタ スクリーン:160メツシユ 中間乾燥:60℃×3分 蒸 熱:MS 98℃×30分 ソーピング:ラツコールPO 1g/ 50゜×10分 水洗→乾燥→仕上
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 平均置換度0.4〜2.5のカルボキシメチルセル
    ロースアルカリ金属塩80〜99.5重量%と平均モル
    置換度1.0〜4.0のヒドロキシエチルセルロース20
    〜0.5重量%からなる捺染用糊剤。
JP59066341A 1984-04-03 1984-04-03 捺染用糊剤 Granted JPS60215881A (ja)

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JP59066341A JPS60215881A (ja) 1984-04-03 1984-04-03 捺染用糊剤

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JP59066341A JPS60215881A (ja) 1984-04-03 1984-04-03 捺染用糊剤

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JPS60215881A JPS60215881A (ja) 1985-10-29
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JP4596102B2 (ja) * 2000-11-06 2010-12-08 信越化学工業株式会社 染料
JP4687523B2 (ja) 2006-03-17 2011-05-25 セイコーエプソン株式会社 捺染用インクジェットインク用の前処理剤、前処理剤によって処理した布帛、及びインクジェット捺染方法
JP2017206789A (ja) * 2016-05-18 2017-11-24 Ykk株式会社 捺染用の前処理剤、捺染用の前処理方法、及び染色方法

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