JPH05188746A - 電子写真装置の露光調整装置 - Google Patents

電子写真装置の露光調整装置

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JPH05188746A
JPH05188746A JP4006512A JP651292A JPH05188746A JP H05188746 A JPH05188746 A JP H05188746A JP 4006512 A JP4006512 A JP 4006512A JP 651292 A JP651292 A JP 651292A JP H05188746 A JPH05188746 A JP H05188746A
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JP
Japan
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light
light amount
potential
normal
photoconductor
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Application number
JP4006512A
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English (en)
Inventor
Satoru Morooka
了 諸岡
Shigeji Maehara
繁治 前原
Shigeo Kusumoto
茂生 楠本
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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  • Control Of Exposure In Printing And Copying (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 コピーランプに所定電圧を印加した状態で標
準白板に光を照射させ(S4)、標準白板からの反射光
量をAEセンサにて検出したときの光量値が光量正常限
界値Aと同じか又は大きいときには、コピーランプの光
量及び感光体の帯電電位が最適値Kになるように制御す
る露光調整を行うように制御し(S7、S12以下)、
AEセンサによる光量値が光量正常限界値Aよりも小さ
い光量補正限界値Bよりもさらに小さいときには、上記
露光調整を中止するように制御し(S11)、AEセン
サによる光量値が光量正常限界値Aと光量補正限界値B
との間にあるときには、上記露光調整を中止すると共に
その旨の表示を行う(S9)ように制御する光源光量制
御手段が設けられている。 【効果】 原稿の画像形成前に故障状態を予知し、ま
た、故障状態の程度に応じて対応することができるの
で、故障状態の期間を短縮することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば複写機等の電子
写真装置に備えられ、光源の光量及び感光体の帯電電位
が最適値になるように制御して露光調整する電子写真装
置の露光調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、電子写真装置としての例えば複
写機は、光源にて光走査された原稿からの反射光によ
り、帯電器にて予め帯電された感光体が露光され、これ
によって感光体に静電潜像が形成され、この静電潜像が
現像されて可視化されてコピー画像を得るようになって
いる。
【0003】上記複写機には、光源の光量及び感光体の
帯電電位が最適値になるように制御して露光調整する露
光調整装置を備えたものがある。このような複写機にお
いては、本発明の説明図である図3に示すように、感光
体21における露光位置の現像部23側に表面状態検出
手段としての表面電位センサ51が備えられており、原
稿への光走査の前に、コピーランプ3にて標準白板53
を照射し、この標準白板53からの反射光により露光さ
れた部分の感光体21の表面電位を表面状態検出手段と
しての表面電位センサ51にて検出するようになってい
る。
【0004】そして、従来の露光調整装置の露光調整に
おける制御は、図7に示すように、表面電位センサ51
の出力が電位正常下限C’〜電位正常上限D’にあれば
露光制御可能な正常範囲であると判断して最適値K’に
なるように調整するが、電位正常下限C’以下又は電位
正常上限D’以下の場合は全て故障であると判断するよ
うになっている。
【0005】すなわち、制御部の露光調整の制御におい
ては、図8に示すように、原稿への光走査の前に、コピ
ーランプ3に所定電圧が印加された状態でコピーランプ
3にて標準白板53を照射し、この標準白板53からの
反射光によって露光された部分の感光体21の表面電位
をこの表面電位センサ51にて検出する。このとき、表
面電位センサ51の出力が電位正常下限C’〜電位正常
上限D’の間(S12)の最適値K’であるか否かが判
断され(S13)、最適値K’であればコピー工程が始
動してコピー画像が得られるようになっている(S1
4)。また、表面電位センサ51の出力が、最適値K’
でなければ表面電位センサ51の出力が最適値K’より
も大きいか否かが判断され(S15)、最適値K’より
も大きければ、画質かぶりが発生しないようにコピーラ
ンプ3の光量を増大させると共に帯電器22に印加する
印加電圧を減少させる(S16)ように制御される一
方、最適値K’よりも小さければ、画質濃度が薄くなら
ないようにコピーランプ3の光量を減少させると共に帯
電器22に印加する印加電圧を増大させる(S17)よ
うに制御されている。そして、表面電位センサ51の出
力が電位正常下限C’〜電位正常上限D’の範囲内でな
ければ、表面電位センサ故障の表示がされるようになっ
ている。
【0006】一方、複写機に使用されるコピーランプ3
は、本発明の説明図である図5に示すように、点灯状態
がランプ正常範囲とランプ暗範囲とランプ切れ範囲とに
区分され、通常はランプ正常範囲で点灯される。しか
し、寿命によりコピーランプ3が疲労すると、定格電圧
を印加してもコピーランプ3が所定の光量に達しないラ
ンプ暗範囲となるが、このランプ暗範囲においては、コ
ピーランプ3への印加電圧を増大することにより光量を
増大し得るようになっている。なお、コピーランプが切
れるかそれに近い状態になるとランプ切れ範囲となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電子写真装置の露光調整装置では、表面電位センサ
51の出力が電位正常下限C’〜電位正常上限D’の間
にないときには、いかなる原因であっても、すなわち、
例えばコピーランプ3の光量が減少しているが手動操作
により出力を増大すれば表面電位センサ51の検出値を
電位正常下限C’〜電位正常上限D’の間にすることが
できるような場合にもコピー工程を禁止して、表面電位
センサ故障表示を行い、サービスマンによる修理を促す
ようになっている。そして、その間、複写機が使用でき
ないという問題点を有している。
【0008】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、原稿の画像形成前に、光
源の光量又は感光体の表面電位が正常状態にあるか否か
を判断することにより、これらが異常を示した場合にお
いてもその異常の程度に応じて対応することができ、故
障状態の期間を短縮し得る電子写真装置の露光調整装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の電
子写真装置の露光調整装置は、上記の課題を解決するた
めに、光源にて光走査された原稿からの反射光により帯
電器にて予め帯電された感光体が露光され、これによっ
て感光体に静電潜像が形成され、この静電潜像が現像さ
れて可視化される電子写真装置に備えられ、上記原稿へ
の光走査の前に、光源にて標準反射板を照射し、この標
準反射板からの反射光によって露光された感光体の表面
状態を表面状態検出手段にて検出し、その検出値が正常
範囲であるとき、光源の光量及び感光体の帯電電位が最
適値になるように制御して露光調整する電子写真装置の
露光調整装置において、上記標準反射板からの反射光量
を検出する光量検出手段と、光源に所定電圧を印加した
状態で上記標準反射板に光を照射させ、この標準反射板
からの反射光量を上記光量検出手段にて検出したときの
光量値が、光量正常限界値と同じか又は大きいときには
前記露光調整を行うように制御し、上記光量値が光量正
常限界値よりも小さい光量補正限界値よりもさらに小さ
いときには前記露光調整を中止するように制御し、光量
正常限界値と光量補正限界値との間にあるときには前記
露光調整を中止すると共に光量正常限界値と光量補正限
界値との間にあることの表示を行うように制御する光源
光量制御手段とが設けられていることを特徴としてい
る。
【0010】請求項2記載の発明の電子写真装置の露光
調整装置は、上記の課題を解決するために、光源にて光
走査された原稿からの反射光により帯電器にて予め帯電
された感光体が露光され、これによって感光体に静電潜
像が形成され、この静電潜像が現像されて可視化される
電子写真装置に備えられ、上記原稿への光走査の前に、
光源にて標準反射板を照射し、この標準反射板からの反
射光によって露光された感光体の表面状態を表面状態検
出手段にて検出し、その検出値が正常範囲であるとき、
光源の光量及び感光体の帯電電位が最適値になるように
制御して露光調整する電子写真装置の露光調整装置にお
いて、上記標準反射板からの反射光によって露光された
感光体の表面電位を検出する表面電位検出手段と、上記
表面電位検出手段による検出値が、正常範囲であるとき
には前記露光調整を行い、正常範囲よりも広い電位補正
限界を超えるときには前記露光調整を中止するように制
御し、正常範囲と電位補正限界との間にあるときには前
記露光調整を中止すると共に正常範囲と電位補正限界と
の間にあることの表示を行うように制御する表面電位制
御手段とが設けられていることを特徴としている。
【0011】
【作用】請求項1の構成によれば、光源光量制御手段
が、光源に所定電圧を印加した状態で上記標準反射板に
光を照射させ、この標準反射板からの反射光量を上記光
量検出手段にて検出したときの光量値が、光量正常限界
値と同じか又は大きいときには、前記原稿への光走査の
前に、光源にて標準反射板を照射し、標準反射板からの
反射光によって露光された感光体の表面状態を表面状態
検出手段にて検出し、その検出値が正常範囲であると
き、光源の光量及び感光体の帯電電位が最適値になるよ
うに制御する露光調整を行うように制御し、さらに、光
量検出手段にて検出したときの光量値が、光量正常限界
値よりも小さい光量補正限界値よりもさらに小さいとき
には前記露光調整を中止するように制御し、光量正常限
界値と光量補正限界値との間にあるときには前記露光調
整を中止すると共に光量正常限界値と光量補正限界値と
の間にあることの表示を行うように制御する。
【0012】このため、光源の光量及び感光体の帯電電
位が最適値になるように制御する従来の露光調整に先駆
けて、光源の光量を光量検出手段にて検出することによ
り、光源の光量が光量正常限界値よりも小さい場合にお
いてもその光量が補正限界値以上の場合には、例えば手
動操作により、予め設定された一組の光源印加電圧及び
帯電印加電圧をそれぞれに印加することによって、コピ
ー動作を続行することができる。すなわち、原稿の画像
形成前に異常状態を予知し、また、異常に際して、異常
要因が光源に係わるか否かが明確となり、異常状態の程
度に応じて効率的に対応することができる。
【0013】また、請求項2の構成によれば、表面電位
制御手段は、表面電位検出手段による検出値が、正常範
囲であるときには前記露光調整を行い、正常範囲よりも
広い電位補正限界を超えるときには前記露光調整を中止
するように制御し、正常範囲と電位補正限界との間にあ
るときには、前記露光調整を中止すると共に正常範囲と
電位補正限界との間にあることの表示を行うように制御
する。
【0014】このため、光源の光量及び感光体の帯電電
位が最適値になるように制御する従来の露光調整に先駆
けて、標準反射板からの反射光によって露光された感光
体の表面電位を表面電位検出手段にて検出することによ
り、表面電位の検出値が例えば正常範囲外であることを
示した場合においても電位補正限界内の場合には、例え
ば手動操作により、予め設定された一組の光源印加電圧
及び帯電印加電圧をそれぞれに印加することによって、
コピー動作を続行することができる。すなわち、原稿の
画像形成前に異常状態を予知することができると共に、
異常状態の程度に応じて対応することができる。
【0015】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図6に
基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0016】本実施例の電子写真装置としての複写機
は、図3に示すように、複写機本体1の上部に光学系2
が配されている。この光学系2は、例えばハロゲンラン
プからなるコピーランプ3と、複数枚のミラー4〜7
と、ズームレンズ8とを有している。
【0017】上記光学系2の下方には感光体21が回転
自在に支持されており、この感光体21の周囲には、帯
電器22、現像部23、転写器24、及び除電器25等
が配されている。
【0018】上記転写器24に対する給紙方向には、サ
イズ別の給紙カセットが上下に配された給紙部30及び
レジストローラ31が設けられる一方、転写器24の出
紙方向には、搬送装置32、転写紙上のトナーを転写紙
に熱定着させる定着部33、用紙搬送路35及び排出ト
レー34が設けられている。
【0019】上記用紙搬送路35は、中間トレー36、
反転部37及び給紙ローラ38を備えており、合成複写
又は両面複写の際に転写紙を転写器24の給紙方向に搬
送するようになっている。
【0020】また、本複写機には、複写機本体1の上方
に自動原稿供給装置27が配されている。この自動原稿
供給装置27は、原稿搬送路28と、原稿搬送路28内
に設けられたドラム29a・29bとを備えており、原
稿を自動供給すると共に、原稿の表裏を反転することに
より裏面複写をすることが可能となっており、合成複写
又は両面複写における自動複写が可能となっている。
【0021】また、本実施例の複写機は、コピーランプ
3からの反射光を受光する光量検出手段としてのAE(A
utomatic Exposure)センサ52と、感光体21の表面電
位を検出する表面状態検出手段及び表面電位検出手段と
しての表面電位センサ51と、これらAEセンサ52及
び表面電位センサ51による検出の際に使用される標準
白板53とを有している。上記AEセンサ52は、コピ
ーランプ3の下方に設けられて、光量を検出し得るよう
になっている。なお、このAEセンサ52及びミラー4
は、コピーランプ3の原稿への光走査の際に、コピーラ
ンプ3と共に一体となって移動するようになっている。
また、標準白板53は複写機本体1における上部の原稿
領域外の位置に配されており、この位置はコピーランプ
3のホームポジションの上方位置にもなっている。上記
表面電位センサ51は、感光体21における露光位置の
現像部23側に設けられ、感光体21の表面電位を検出
するようになっている。
【0022】一方、本複写機の制御部は、図4に示すよ
うに、感光体21に静電潜像を形成するための制御を行
うマスターCPU(Master Central Processing Unit)4
0と、光学系2の制御を行うスレーブCPU(Slave CP
U) 41とを備えている。
【0023】上記マスターCPU40には、上記スレー
ブCPU41、ROM(Read OnlyMemory)42、コピ
ーランプ3のためのコピーランプ点灯回路43、帯電器
22のための帯電ユニット50、表面電位センサ51及
びAEセンサ52が接続されている。
【0024】上記ROM42は、複写機を稼働させるた
めの各種のプログラムを格納していると共に、コピーラ
ンプ3への複数の所定印加電圧及び感光体21への複数
の所定帯電印加電圧を後述するプリセット値として記憶
している。
【0025】上記AEセンサ52は、コピーランプ3に
所定電圧を印加して点灯して標準白板53を照射した際
の標準白板53からの反射光を受光し、上記マスターC
PU40に出力信号を発するようになっている。
【0026】そして、上記マスターCPU40は、光源
光量制御手段として、図5に示すように、AEセンサ5
2の出力が同図に示す光量正常限界値A以上であれば、
コピーランプ3の光量は正常であると判断し、光量正常
限界値A〜光量補正限界値Bの間にあれば、コピーラン
プ3が疲労により光量低下していると判断し、光量補正
限界値B以下であれば、コピーランプ3が切れていると
判断するようになっている。
【0027】上記表面電位センサ51は、標準白板53
からの反射光によって露光された感光体21の表面電位
を検出して上記マスターCPU40に出力信号を発する
ようになっている。このとき、上記マスターCPU40
は、表面電圧制御手段として、図6に示すように、表面
電位センサ51の出力が電位正常下限C〜電位正常上限
Dの範囲(正常範囲)にあれば露光制御可能な正常範囲
であると判断し、表面電位センサ51の出力が電位補正
下限E〜電位正常下限C又は電位正常上限D〜電位補正
上限Fの範囲にあれば露光制御範囲外であると判断し、
また、表面電位センサ51の出力が電位補正下限E以
下、又は電位補正上限F以上であれば故障であると判断
するようになっている。
【0028】さらに、上記マスターCPU40は、露光
調整工程において、原稿への光走査の前に、コピーラン
プ3にて標準白板53を照射し、この標準白板53から
の反射光により感光体21を露光したときの感光体21
の表面電位を表面状態検出手段としての表面電位センサ
51にて検出し、その検出値が電位正常下限C〜電位正
常上限D(正常範囲)であるとき、コピーランプ3の光
量及び感光体21の帯電電位が最適値Kになるように制
御して露光調整するようになっている。
【0029】さらに、上記マスターCPU40は、コピ
ーランプ点灯回路43を介してコピーランプ3へ印加す
る実効電圧レベルの調整や、帯電器22への高電圧供給
を行う帯電ユニット50等の各種高電圧ユニットの制御
を行うようになっている。また、各種キーやセンサ類か
らの信号を受信し、スレーブCPU41にミラー4をホ
ームポジションへ復帰させる信号及びX方向への移動を
終了したミラー4を上記ホームポジションへ復帰させる
信号等を発信するようになっている。
【0030】上記スレーブCPU41は、ROM44に
予め記憶されているプログラムに従って、モータ18の
回転速度を検出するロータリエンコーダ45からの信号
及び図示しないホームポジションセンサからの信号を受
信し、ドライバ46を介してモータ18の回転速度を制
御すると共に、レジストローラ31に感光体21への用
紙の供給時期を指令する信号を発信する役割を果たして
いる。
【0031】上記の構成において、本実施例の複写機の
コピー動作を図1及び図2のフローチャートに基づいて
以下に説明する。
【0032】まず、図1に示すように、複写機本体1に
設けられた図示しない操作部に設けられたコピー始動キ
ーをON操作すると(S1)、コピーランプ3に所定電
圧が印加され(S2)、コピーランプ3が点灯する(S
3)。この時、コピーランプ3は、標準白板53が配設
されたホームポジションに位置しており、標準白板53
を照射し(S4)、AEセンサ52は、標準白板53か
らの反射光を検出する。そして、このAEセンサ52の
検出値が光量正常限界値A以上であるか否かが判断され
(S5)、この検出値が光量正常限界値A以上であれ
ば、後述する表面電位点検処理を実行した後(S6)、
露光調整工程がスタートする(S7)。S5でAEセン
サ52の検出値が光量正常限界値A以上でない場合に
は、AEセンサ52の検出値が光量補正限界値B以上か
否かが判断される(S8)。S8でAEセンサ52の検
出値が光量補正限界値B以上である場合には、操作部に
「ランプ暗」の表示を行った後(S9)、後述する表面
電位点検処理を実行し(S10)、その後、S7に移行
して露光調整工程がスタートする。また、S8でAEセ
ンサ52の検出値が光量補正限界値B以上でない場合に
は、操作部に「ランプ切れ」の表示を行う(S11)。
【0033】このように、本実施例の複写機において
は、コピーランプ3の光量及び感光体21の帯電電位が
最適値K’になるように制御する従来の露光調整工程の
前に、コピーランプ3の光量の点検と感光体21におけ
る表面電位の点検が行われる。
【0034】次いで、従来と同様に、S7で露光調整工
程がスタートすると、標準白板53からの反射光により
感光体21を露光したときの感光体21の表面電位が表
面電位センサ51にて検出される。そして、この表面電
位センサ51の出力が電位正常下限C〜電位正常上限D
にあるか否かが判断され(S12)、電位正常下限C〜
電位正常上限Dの範囲内であれば、表面電位センサ51
の出力が最適値Kであるか否かが判断される(S1
3)。
【0035】S13で表面電位センサ51の出力が最適
値Kであれば後述するコピー工程が始動しコピー画像を
得る(S14)。またS13で表面電位センサ51の出
力が最適値Kでなければ表面電位センサ51の出力が最
適値Kよりも大きいか否かが判断される(S15)。そ
して、S15で表面電位センサ51の出力が最適値Kよ
りも大きければ、画質かぶりが発生しないようにコピー
ランプの光量を増大させると共に帯電器22に印加する
印加電圧を減少させた後(S16)、S13に戻る。ま
た、S15で表面電位センサ51の出力が最適値Kより
も小さければ、画質濃度が薄くならないようにコピーラ
ンプの光量を減少させると共に帯電器22に印加する印
加電圧を増大させた後(S17)、S13に戻る。一
方、S12で表面電位センサ51の出力が電位正常下限
C〜電位正常上限Dの範囲内でなければ、操作部に「帯
電器故障」の表示がなされる(S18)。
【0036】次に、本実施例の露光調整装置における上
記表面電位点検処理(S6、S10)について、図2の
フローチャート及び図6に基づいて説明する。
【0037】まず、コピーランプ3に所定電圧を印加し
(S21)、標準白板53を照射する(S22)ことに
よって、上記標準白板53からの反射光により露光され
た感光体21の帯電部分の電位を表面電位センサ51に
より検出する。そして、この表面電位センサ51の出力
が電位正常下限C〜電位正常上限Dにあるか否かが判断
され(S23)、電位正常下限C〜電位正常上限Dの範
囲内であれば、そのままリターンする(S24)。S2
3で表面電位センサ51の出力が電位正常下限C〜電位
正常上限Dの範囲内でなければ、表面電位センサ51の
出力が電位補正下限E〜電位補正上限Fの範囲内にある
か否かが判断される(S25)。S25で表面電位セン
サ51の出力が電位補正下限E〜電位補正上限Fの範囲
内にあれば、露光調整の範囲外であるのでその旨、例え
ば「自動露光調整不可能」等の警告の表示を行う(S2
6)。次いで手動操作にて後述するプリセット値による
露光調整を行い(S27)、S24に移行してリターン
する。
【0038】ここで、プリセット値による露光調整と
は、露光調整を自動的に行わないで、図示しない露光調
整キーにより、手動操作にて操作者自身で露光を調整す
ることをいう。そして、このプリセット値による露光調
整においては、コピーランプ3への印加電圧と帯電器2
2に印加する印加電圧との複数の組み合わせが予め設定
されてROM42に格納されており、例えばコピー画像
を濃くする方向に3段階、薄くする方向に3段階に調整
することが可能となっている。
【0039】また、S25で、表面電位センサ51の出
力が電位補正下限Eより小さく電位補正上限Fより大き
ければ、操作部に例えば「帯電器故障」の表示を行い
(S28)、そのままストップする(S29)。
【0040】次に、原稿への光走査によるコピー工程
(S14)について説明する。まず、複写の際には、感
光体21の表面が帯電器22により所定電位に帯電させ
られた状態で、原稿カバー26により覆われた図示しな
い原稿が、コピーランプ3、ミラー4及びAEセンサ5
2のX方向への移動に伴って、コピーランプ3にて原稿
の先端から順次照射されて光走査される。そして、原稿
からの反射光が光学系2を介して感光体21に露光され
ることにより、感光体21上に静電潜像が形成される。
【0041】一方、複写機本体1の上方に配された自動
原稿供給装置27を使用して複写を行う場合には、原稿
は、この自動原稿供給装置27における原稿搬送路28
内でドラム29a・29bにより搬送され、原稿搬送路
28の2箇所に設けた図示しないスリットを介してコピ
ーランプ3により先端部から順次照射される。そして、
上記と同様にして原稿からの反射光が感光体21に露光
され、感光体21上に静電潜像が形成される。
【0042】次いで、上記静電潜像は現像部23から供
給されるトナーにより現像されてトナー像となる。一
方、複数の給紙カセットを備えた給紙部30から図示し
ない用紙がレジストローラ31に送られ、この用紙は、
必要に応じてレジストローラ31により一端停止させら
れた後、所定のタイミングで転写器24に供給される。
【0043】そして、供給された用紙上に、転写器24
により上記トナー像が転写される。その後、用紙は、感
光体21から剥離され、搬送装置32により定着部33
に搬送されて上記トナー像が定着された後、片面複写の
場合は、そのまま排出トレー34に排出される。一方、
合成複写又は両面複写の場合は、定着部33から排出さ
れた用紙は用紙搬送路35に送られ、合成複写であれ
ば、そのまま中間トレー36に排出される一方、両面複
写であれば、反転部37により表裏が反転させられた後
に中間トレー36に搬出される。そして、中間トレー3
6に所定枚数の用紙が蓄積されれば、中間トレー36上
の用紙が給紙ローラ38により、最上部のものから順次
給紙されて転写器24に送られ、引き続き複写が行われ
る。
【0044】このように、本実施例の複写機の露光調整
装置は、標準白板53からの反射光量を検出する光量検
出手段としてAEセンサ52が設けられと共に、コピー
ランプ3に所定電圧を印加した状態で上記標準白板53
に光を照射させ、この標準白板53からの反射光量を上
記AEセンサ52にて検出したときの光量値が光量正常
限界値Aと同じか又は大きいときには、前記原稿への光
走査の前に、コピーランプ3にて標準白板53を照射
し、この標準白板53からの反射光により感光体21を
露光したときの感光体21の表面電位を表面電位センサ
51にて検出し、その検出値が正常範囲(電位正常下限
C〜電位正常上限D)であるとき、コピーランプ3の光
量及び感光体21の帯電電位が最適値Kになるように制
御して露光調整するように制御し、上記AEセンサ52
による光量値が光量正常限界値Aよりも小さい光量補正
限界値Bよりもさらに小さいときには、前記露光調整を
中止して、操作部に例えば「ランプ切れ」の表示をする
ように制御し、上記AEセンサ52による光量値が光量
正常限界値Aと光量補正限界値Bとの間にあるときに
は、前記露光調整を中止すると共にその旨の例えば「ラ
ンプ暗」の表示を行うように制御する光源光量制御手段
としてのマスターCPU40が設けられている。
【0045】このため、コピーランプ3の光量及び感光
体21の帯電電位が最適値Kになるように制御する従来
の露光調整に先駆けて、コピーランプ3の光量をAEセ
ンサ52にて検出することにより、コピーランプ3の光
量が光量正常限界値Aよりも小さい場合においてもその
光量が補正限界値B以上の場合には、例えば手動操作に
より、予め設定された一組のコピーランプ印加電圧及び
帯電印加電圧をそれぞれに印加することによって、コピ
ー動作を続行することができる。すなわち、原稿の画像
形成前に異常状態を予知し、また、異常に際して、異常
要因がコピーランプ3に係わるか否かが明確となり、異
常状態の程度に応じて効率的に対応することができる。
この結果、故障状態の期間を短縮することができる。
【0046】また、本実施例の複写機の露光調整装置
は、上記のコピーランプ3の光量点検に引き続いて、表
面電位制御手段としてのマスターCPU40の制御によ
って、表面電位検出手段としての表面電位センサ51に
よる検出値が、電位正常下限C〜電位正常上限D(正常
範囲)であるときには前記露光調整を行い、電位正常下
限C〜電位正常上限Dよりも広い電位補正下限E〜電位
補正上限F(電位補正限界)を超えるときには前記露光
調整を中止するように制御し、さらに、上記表面電位セ
ンサ51による検出値が正常範囲と電位補正限界との間
にあるときには、前記露光調整を中止すると共に、例え
ば「自動露光調整不可能」等の警告の表示を行うように
なっている。
【0047】このため、コピーランプ3の光量及び感光
体21の帯電電位が最適値Kになるように制御する従来
の露光調整に先駆けて、標準白板53からの反射光によ
って露光された感光体21の表面電位を表面電位センサ
51にて検出することにより、表面電位の検出値が例え
ば正常範囲外であることを示した場合においても電位補
正限界内の場合には、例えば手動操作により、予め設定
された一組のコピーランプ印加電圧及び帯電印加電圧を
それぞれに印加することによって、コピー動作を続行す
ることができる。すなわち、原稿の画像形成前に異常状
態を予知することができると共に、異常状態の程度に応
じて対応することができる。この結果、故障状態の期間
を短縮することが可能となる。
【0048】なお、本実施例の複写機の露光調整装置に
おいては、コピーランプ3の光量点検に引き続いて、感
光体21の表面電位の点検を行うようになっているが、
必ずしもこれに限定される必要はなく、例えば、何れか
一方のみを行うことが可能であり、これらの一方のみが
単独に実施された場合においても、それぞれ、故障状態
の程度に応じて対応することが可能である。
【0049】また、本実施例の露光調整装置において
は、表面状態検出手段として感光体21の表面電位を検
出する表面電位センサ51を採用しているが、必ずしも
これに限定される必要はない。すなわち、表面状態検出
手段として、感光体に形成されるトナー量の濃淡を検出
するための光発光部及び光受光部からなる光センサを採
用して露光調整することも可能である。
【0050】
【発明の効果】請求項1記載の発明の電子写真装置の露
光調整装置は、以上のように、標準反射板からの反射光
量を検出する光量検出手段と、光源に所定電圧を印加し
た状態で上記標準反射板に光を照射させ、この標準反射
板からの反射光量を上記光量検出手段にて検出したとき
の光量値が、光量正常限界値と同じか又は大きいときに
は前記露光調整を行うように制御し、上記光量値が光量
正常限界値よりも小さい光量補正限界値よりもさらに小
さいときには前記露光調整を中止するように制御し、光
量正常限界値と光量補正限界値との間にあるときには前
記露光調整を中止すると共に光量正常限界値と光量補正
限界値との間にあることの表示を行うように制御する光
源光量制御手段とが設けられている構成である。
【0051】これにより、原稿の画像形成前に異常状態
を予知し、また、異常に際して、異常要因が光源に係わ
るか否かが明確となり、異常状態の程度に応じて効率的
に対応することができる。この結果、故障状態の期間を
短縮することが可能となる。
【0052】また、請求項2記載の発明の電子写真装置
の露光調整装置は、以上のように、標準反射板からの反
射光によって露光された感光体の表面電位を検出する表
面電位検出手段と、上記表面電位検出手段による検出値
が、正常範囲であるときには前記露光調整を行い、正常
範囲よりも広い電位補正限界を超えるときには前記露光
調整を中止するように制御し、正常範囲と電位補正限界
との間にあるときには前記露光調整を中止すると共に正
常範囲と電位補正限界との間にあることの表示を行うよ
うに制御する表面電位制御手段とが設けられている構成
である。
【0053】これにより、原稿の画像形成前に異常状態
を予知することができると共に、異常状態の程度に応じ
て対応することができる。この結果、故障状態の期間を
短縮することが可能となるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における電子写真装置の露光
調整装置にて露光調整する場合の制御の流れを示すフロ
ーチャートである。
【図2】上記電子写真装置の露光調整装置における表面
電位点検処理の制御の流れを示すフローチャートであ
る。
【図3】上記露光調整装置を備えた複写機を示す全体構
成図である。
【図4】上記露光調整装置における制御部を示すブロッ
ク図である。
【図5】上記露光調整装置におけるAEセンサ出力とコ
ピーランプの点灯状態との関係を示すグラフである。
【図6】上記露光調整装置における表面電位センサ出力
と感光体の露光状態との関係を示すグラフである。
【図7】従来例を示すものであり、複写機の露光調整装
置における表面電位センサ出力と感光体の露光状態との
関係を示すグラフである。
【図8】上記複写機の露光調整装置において、感光体の
表面電位を検出することによりコピーランプの光量及び
感光体の帯電電位を制御して露光調整する場合の制御の
流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
3 コピーランプ(光源) 21 感光体 22 帯電器 23 現像部 40 マスターCPU(光源光量制御手段、表面電位
制御手段) 51 表面電位センサ(表面状態検出手段、表面電位
検出手段) 52 AEセンサ(光量検出手段) 53 標準白板(標準反射板) A 光量正常限界値 B 光量補正限界値 C 電位正常下限 D 電位正常上限 C〜D (正常範囲) E 電位補正下限 F 電位補正上限 E〜F (電位補正限界) K 最適値

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源にて光走査された原稿からの反射光に
    より帯電器にて予め帯電された感光体が露光され、これ
    によって感光体に静電潜像が形成され、この静電潜像が
    現像されて可視化される電子写真装置に備えられ、上記
    原稿への光走査の前に、光源にて標準反射板を照射し、
    この標準反射板からの反射光によって露光された感光体
    の表面状態を表面状態検出手段にて検出し、その検出値
    が正常範囲であるとき、光源の光量及び感光体の帯電電
    位が最適値になるように制御して露光調整する電子写真
    装置の露光調整装置において、 上記標準反射板からの反射光量を検出する光量検出手段
    と、 光源に所定電圧を印加した状態で上記標準反射板に光を
    照射させ、この標準反射板からの反射光量を上記光量検
    出手段にて検出したときの光量値が、光量正常限界値と
    同じか又は大きいときには前記露光調整を行うように制
    御し、上記光量値が、光量正常限界値よりも小さい光量
    補正限界値よりもさらに小さいときには前記露光調整を
    中止するように制御し、光量正常限界値と光量補正限界
    値との間にあるときには前記露光調整を中止すると共に
    光量正常限界値と光量補正限界値との間にあることの表
    示を行うように制御する光源光量制御手段とが設けられ
    ていることを特徴とする電子写真装置の露光調整装置。
  2. 【請求項2】光源にて光走査された原稿からの反射光に
    より帯電器にて予め帯電された感光体が露光され、これ
    によって感光体に静電潜像が形成され、この静電潜像が
    現像されて可視化される電子写真装置に備えられ、上記
    原稿への光走査の前に、光源にて標準反射板を照射し、
    この標準反射板からの反射光によって露光された感光体
    の表面状態を表面状態検出手段にて検出し、その検出値
    が正常範囲であるとき、光源の光量及び感光体の帯電電
    位が最適値になるように制御して露光調整する電子写真
    装置の露光調整装置において、 上記標準反射板からの反射光によって露光された感光体
    の表面電位を検出する表面電位検出手段と、 上記表面電位検出手段による検出値が、正常範囲である
    ときには前記露光調整を行い、正常範囲よりも広い電位
    補正限界を超えるときには前記露光調整を中止するよう
    に制御し、正常範囲と電位補正限界との間にあるときに
    は前記露光調整を中止すると共に正常範囲と電位補正限
    界との間にあることの表示を行うように制御する表面電
    位制御手段とが設けられていることを特徴とする電子写
    真装置の露光調整装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016020032A (ja) * 2014-07-11 2016-02-04 キヤノン株式会社 画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016020032A (ja) * 2014-07-11 2016-02-04 キヤノン株式会社 画像形成装置

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