JPH05188715A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 用紙収納容器への用紙のセット、及び用紙収
納容器の開口の被覆を容易にする。 【構成】 装置本体１から突出する大きさの用紙収納容
器15を給紙部14に挿入すると、挿入経過でカバー体19が
用紙収納容器15に当接して装置本体１から引き出され、
装置本体１から突出した用紙収納容器15の開口を被覆
し、用紙収納容器15に収納した用紙Ｐに対する湿度，温
度，塵埃などからの悪影響を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、プリンタ，複写機，フ
ァクシミリ装置などに適応され、用紙収納容器を着脱可
能に備える画像形成装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】実開平２−117558号公報に示される画像
形成装置のように、装置本体の設置面積（水平投影面
積）を小さくしたものが出現している。

【０００３】上記の画像形成装置では、装置本体が小さ
いため、装着される用紙収納容器のサイズが大きいと、
用紙収納容器の一部が装置本体から突出することにな
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記の従来の画像形成
装置において、装置本体から突出した用紙収納容器の開
口が外部に対して開放されたままであると、特に装置本
体から突出している部分の用紙が、温度，湿度の影響を
受けて変形，変質を生じ、用紙搬送時のトラブルや画質
低下などの原因となる。

【０００５】そこで用紙収納容器に開口を被覆するため
のカバー体を設けることが考えられるが、用紙収納容器
内に用紙をセットする時にカバー体を開閉したり、取り
外す作業が必要となって煩雑である。

【０００６】本発明の目的は、用紙収納容器への用紙の
セット、及び用紙収納容器の開口の被覆が容易に行える
画像形成装置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明は、装置本体に対して用紙収納容器を着脱可
能に備える画像形成装置において、装置本体から突出す
る大きさの用紙収納容器が装着された時に、用紙収納容
器の開口における装置本体から突出した部分を被覆する
ためのカバー体を装置本体に設けたことを特徴とする。

【０００８】また前記用紙収納容器の装着動作に連動し
て前記カバー体の被覆動作が行われるように構成したこ
とを特徴とする。

【０００９】さらに前記カバー体を、装置本体内に巻取
られ、かつ用紙収納容器の開口を被覆するのに必要な長
さの繰り出しが可能であるように構成したことを特徴と
する。

【００１０】

【作用】上記の手段によれば、用紙収納容器を装着した
時、装置本体から突出した用紙収納容器の開口は、装置
本体に設けられたカバー体により被覆されるため、用紙
が外部の塵埃，湿度，温度の影響を受けない。さらに用
紙収納容器を取り外すと、カバー体は装置本体に残るの
で、用紙収納容器への用紙のセットがし易くなる。

【００１１】また用紙収納容器の装置動作と、カバー体
の被覆動作を連動することにより、装置本体から突出し
た開口はカバー体で自動的に被覆されるので、開口の被
覆が簡単にできる。

【００１２】さらにカバー体を装置本体内に巻取られる
構成にすることにより、開口の被覆をしない時に、カバ
ー体は自動的に装置本体に巻取られるので、カバー体の
取扱いが容易になる。

【００１３】

【実施例】

以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。

【００１４】図１は本発明の第１実施例の全体構成を示
す構成図であり、１は装置本体、２は装置本体１の上部
に設置された画像形成部であって、この画像形成部２
は、公知の感光体ドラム３と、この感光体ドラム３の周
部に設けられた帯電チャージャ４と、光書込装置５と、
トナー現像装置６と、転写チャージャ７と、感光体クリ
ーニング装置Ｃと、トナー像が転写される用紙を搬送す
るための複数組の搬送ローラ対８，９，10と、トナー像
を用紙に定着する定着装置11とからなっている。

【００１５】また12は画像形成されて排出された用紙を
受ける排紙トレイ部、13は装置本体１の右側部に設置さ
れた操作パネルである。

【００１６】さらに装置本体１の下部には、用紙Ｐを１
枚ずつ給紙するための給紙部14が設置されており、この
給紙部14には、右部に後述する用紙収納容器である用紙
カセット15が挿入されるように開口部14aが設けられ、
この開口部14aに給紙ローラ16が設置され、さらに給紙
部底部に揺動可能にアーム17が設けられている。

【００１７】前記画像形成部２と給紙部14との間に本体
ベース18が設けられ、この本体ベース18の下部には、左
端部に垂下部19aと上突起19bとが形成された板状のカバ
ー体19を摺動可能に支持しているガイド部20が設けられ
ている。また21はカバー体19を装置本体１内部に引き込
むような弾性力を加えるために、本体ベース18とカバー
体19とに端部が係止されているスプリングである。

【００１８】前記給紙部14に装着される用紙カセット15
は、右側部に取手部22と、この取手部22の近傍に前記給
紙ローラ16に弾接するフリクションパッド23とが設けら
れており、底部に底板24が配されている。

【００１９】次に上記の第１実施例の動作を説明する。
感光体ドラム３を中心とした画像形成プロセスについて
は、公知のものであるので説明を省略する。

【００２０】用紙カセット15は、給紙部14の開口部14a
から装着本体１内へ挿入されることで、給紙部14に装着
される。図１は装置本体１に比べてサイズが大きい用紙
カセット15が装着された状態を示しており、用紙カセッ
ト15の左部が装置本体１外に突出している。

【００２１】前記用紙カセット15を給紙部14へ挿入して
いくと、用紙カセット15の左上端部がカバー体19の垂下
部19aに当接し、カバー体19をガイド部20で案内しなが
ら、スプリング21の弾性力に抗して左方へ移動させる。
そして用紙カセット15は、給紙ローラ16とフリクション
パッド23とが弾接する所定位置に達したところで止ま
る。

【００２２】上記の用紙カセット15が停止した状態で
は、アーム17により底板24が上昇して収納されている用
紙Ｐの先端部が給紙ローラ16に当接しており、用紙Ｐ
は、給紙ローラ16とフリクションパッド23との分離搬送
動作によって、一枚ずつ給紙される。また装置本体１か
ら突出している用紙カセット15の上部開口は、カバー体
19によって被覆されている。

【００２３】従って、用紙カセット15に収納された用紙
Ｐは、外部の湿度，温度，塵埃の影響を受けることがカ
バー体19の上述のような被覆によって防止される。また
カバー体19の被覆は、用紙カセット15の装着動作に連動
して行われるため作業性がよい。

【００２４】さらに用紙Ｐの補充，交換時に用紙カセッ
ト15を給紙部14から取り出すと、カバー体19は、スプリ
ング21の引張力を受けて、装置本体１内へ引き込まれて
上突起19bと本体ベース18の左端とが当接する位置で保
持される。このため用紙カセット15は、開口が開放され
た状態で取り外されるため、開口からの用紙補充，交換
の作業が簡単になる。

【００２５】また用紙カセット15のサイズが装置本体１
と同じか小さい場合には、図２に示すように、カバー体
19は、カバー体19の上突起19bと本体ベース18の左端と
が当接した状態で保持されることになる。

【００２６】図３は本発明の第２実施例の全体構成を示
す構成図であり、図４は図３の要部の分解斜視図であ
り、図１に基づいて説明した部材に対応する部材には同
一符号を付して詳しい説明を省略した。

【００２７】第２実施例が第１実施例と異なるところ
は、カバー体と、このカバー体を受ける各部の構成であ
る。

【００２８】図３，図４においてカバー体30は、可撓性
を有するシール材から構成され、一端が回転軸31に固着
され、かつ他端が係止軸32に固着されており、係止軸32
の中央部にカバー体取手30aが形成されている。また回
転軸31は、画像形成部２と給紙部14間の本体ベース18に
形成された収納凹部33に回転可能に設けられ、カバー体
30を装置本体１内に巻取る方向の付勢力（図４の反時計
方向の回転力）が適宜の手段によって与えられている。

【００２９】一方、用紙カセット34には、係止溝35aが
形成された突部35が左部の両側に設けられると共に、こ
の突部35間に取手36が設けられている。

【００３０】また前記本体ベース18の左外端部には、不
使用時にカバー体30の係止軸32を係止しておくための受
部37が設けられている。

【００３１】次に上記の第２実施例の動作を説明する。
図３は装置本体１に比べてサイズが大きい用紙カセット
34が装置された状態を示しており、用紙カセット34の左
部が装置本体１外に突出している。

【００３２】用紙カセット34は、給紙部14の左方に設け
られた開口14bから挿入され、給紙ローラ16とフリクシ
ョンパッド23とが弾接する所定位置に達したところで停
止する。ここでカバー体30の係止軸32を、カバー体取手
30aに手を掛けて受部37から外し、さらに回転軸31に加
わっている付勢力に抗して引き出して、突部35の係止溝
35aに係止する。

【００３３】上記の状態では、カバー体30によって装置
本体１から突出している用紙カセット34の上部開口が被
覆され、第１実施例と同様の効果を得ることができる。
また同時に取手36もカバー体30により被覆されている。
従って、用紙カセット34を給紙部14から取り出す時に
は、カバー体30を外して取手36を露呈させてからでない
と、取手36を用いて用紙カセット34を引き出すことがで
きない。

【００３４】用紙カセット34のサイズが装置本体１と同
じか小さい場合には、図５に示すように、カバー体30に
よる用紙カセット34の上部開口を被覆する必要がないた
め、係止軸32を受部37に係止したままにしておく。

【００３５】第２実施例では、カバー体30の係止軸32を
用紙カセット34から外すと、回転軸31に加わっている付
勢力によって回転軸31が回転し、カバー体30が収納凹部
33に自動的に巻取られることになる。

【００３６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の画像形成
装置によれば、用紙収納容器を装置本体に装着すると、
用紙収納器における装置本体から突出した開口がカバー
体で被覆されるため、用紙収納容器内の用紙の保護が図
れ、用紙収納容器を取り出すとカバー体は装置本体に残
ることになり、用紙収納容器への用紙のセットが容易に
行え、また用紙収納容器の装着動作とカバー体の被覆動
作とを連動させたり、カバー体が装置本体内に巻取られ
るようにすることにより、開口の被覆動作やカバー体の
取扱いが容易になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の画像形成装置の第１実施例の全体構成
を示す構成図である。

【図２】図１の第１実施例のカバー体の不使用状態を示
す要部の構成図である。

【図３】本発明の第２実施例の全体構成を示す構成図で
ある。

【図４】図３の第２実施例の要部の分解斜視図である。

【図５】図３の第２実施例のカバー体の不使用状態を示
す要部の構成図である。

【符号の説明】

１…装置本体、 14…給紙部、 15，34…用紙収納容
器、 18…本体ベース、19，30…カバー体、 19a…垂
下部、 19b…上突起、 31…回転軸、 32…係止軸、
35…突部、 35a…係止溝。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 装置本体に対して用紙収納容器を着脱可
   能に備える画像形成装置において、装置本体から突出す
   る大きさの用紙収納容器が装着された時に、用紙収納容
   器の開口における装置本体から突出した部分を被覆する
   ためのカバー体を装置本体に設けたことを特徴とする画
   像形成装置。
2. 【請求項２】 前記用紙収納容器の装着動作に連動して
   前記カバー体の被覆動作が行われるように構成したこと
   を特徴とする請求項１の画像形成装置。
3. 【請求項３】 前記カバー体を、装置本体内に巻取ら
   れ、かつ用紙収納容器の開口を被覆するのに必要な長さ
   の繰り出しが可能であるように構成したことを特徴とす
   る請求項１の画像形成装置。