JPH05188482A - ネガフィルム供給装置 - Google Patents

ネガフィルム供給装置

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JPH05188482A
JPH05188482A JP225692A JP225692A JPH05188482A JP H05188482 A JPH05188482 A JP H05188482A JP 225692 A JP225692 A JP 225692A JP 225692 A JP225692 A JP 225692A JP H05188482 A JPH05188482 A JP H05188482A
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negative
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JP225692A
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English (en)
Inventor
Izumi Seto
泉 瀬戸
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 積層されたネガフィルムを順次搬送していく
場合における上層側のネガフィルムの搬送時に、下層側
のネガフィルムが影響されずに、1本ずつ確実に搬送さ
せる。 【構成】 支持面30の上流側端部には、先端部が徐々
にネガフィルム12方向へ近づくように傾斜された第1
のガイド片66が設けられている。最表層のネガフィル
ム12がホルダ24から外れて焼付装置14へ搬送され
るときの煽りによって、矢印P方向の力が加わった場合
にホルダ24に残ったネガフィルム12の先端部が脱落
することを防止する。支持面の下流側端部には、第2の
ガイド片68が設けられ、一対の斜片部68A、68B
が形成されている。斜片部68A、68Bは、この最表
層の次にあるネガフィルム12の重送を阻止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数本のネガフィルム
を順次焼付装置へと供給するネガフィルム供給装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】現像後のネガフィルムを用いて印画紙等
へ焼付作業を行う場合には、ネガフィルムをネガキヤリ
アへ一本毎にセツトし、プリント操作キーを操作して光
源からの焼付光をネガフィルムを通して印画紙等へ露光
するようになっている。従って複数本のネガフィルムを
順次焼付ける場合には作業者がそのつどネガフィルムの
セツト及びプリント操作キーの操作を必要とする。
【0003】また大量のネガフィルムを連続して焼付を
行う場合には、ネガフィルムを接着テープ等で直列に接
続してリールに巻取り、このリールを焼付装置に装填し
て自動的に全てのネガフィルムの焼付を行う場合もあ
る。しかし焼付後には連結したネガフィルムを各別に切
断して焼付プリントと照合する必要があったり、ネガフ
ィルムに傷を付ける原因ともなっている。
【0004】このため、複数本のネガフィルムを積層し
て保持しておき、その最表層のネガフィルムに駆動ロー
ラを当接し、この駆動ローラの駆動力で順次ネガフィル
ムを搬送することが考えられている(一例として特願平
3−16496号)。これにより、ネガフィルムを直列
に連結することなく、自動的に順次焼付装置へと送り出
すことができ、上記問題点を解消することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、積層さ
れたネガフィルムの最表層のネガフィルムに駆動力を付
与すると、ネガフィルムが接触しているため、摩擦係数
が大きいと、次層のネガフィルムが同時に送り出される
ことがある(重送)。
【0006】また、最終層前のネガフィルムの保持が解
除される際、すなわち、この最終層前のネガフィルムが
外れる時、そのネガフィルムの後ろ側の煽り(肉厚方向
への反りや移動)によって、最終層のネガフィルムが押
圧される。この最終層のネガフィルムが押圧される部位
には、何ら移動を制限する部材がないため、保持部での
保持力に反する力が作用して、最終層のネガフィルムも
併せて外れることがあった。
【0007】本発明は上記事実を考慮し、積層されたネ
ガフィルムを順次搬送していく場合における上層側のネ
ガフィルムの搬送時に、下層側のネガフィルムが影響さ
れずに、1本ずつ確実に搬送させることができるネガフ
ィルム供給装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数本のネガフィルムを順次焼付装置へと供給する
ネガフィルム供給装置であって、積層されたネガフィル
ムの少なくとも先端部付近の幅方向両端部を挟持するガ
イド部を備えた保持部材と、ネガフィルムを焼付装置へ
案内する案内位置及び退避位置に前記保持部材を移動さ
せる移動手段と、前記案内位置とされた状態でネガフィ
ルムの最表層の先端部へ長手方向引張力を加えてネガフ
ィルムを前記案内路に沿って順次焼付装置へ供給する送
り出し手段と、前記保持部の下流側に配設され上層のネ
ガフィルムの搬送時に下層側の先端部と当接してこの下
層側のネガフィルムの上層側のネガフィルムとの重送を
阻止する重送阻止部材と、を有している。
【0009】請求項2に記載の発明は、前記重送阻止部
材が、前記保持部材の下流側端部から延長される延長部
先端の幅方向両端角部がネガフィルム方向に斜方向に屈
曲されて形成された傾斜面であることを特徴としてい
る。
【0010】請求項3に記載の発明は、複数本のネガフ
ィルムを順次焼付装置へと供給するネガフィルム供給装
置であって、積層されたネガフィルムの少なくとも先端
部付近の幅方向両端部を保持するガイド部を備えた保持
部材と、ネガフィルムを焼付装置へ案内する案内位置及
び退避位置に前記保持部材を移動させる移動手段と、前
記案内位置とされた状態でネガフィルムの最表層の先端
部へ長手方向引張力を加えてネガフィルムを前記案内路
に沿って順次焼付装置へ供給する送り出し手段と、前記
保持部材のネガフィルム搬送上流側に設けられ退避位置
への移動によって保持部材から外されるネガフィルムの
煽りを制限し最終層のネガフィルムの保持部材からの脱
落を防止する煽り制限部材と、を有している。
【0011】請求項4に記載の発明は、前記煽り制限部
材が、前記保持部材の上流側端部から突出され、かつ徐
々に積層されたネガフィルム方向へ傾斜する傾斜面であ
ることを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明によれば、保持部材が案
内位置とされ、保持されたネガフィルムが案内路に対し
て平行状態とされ、送り出し手段によって最表層のネガ
フィルムが送りだされる。このとき重送防止部材は、次
層のネガフィルムの前記最表層のネガフィルムに伴う移
動を阻止するため、ネガフィルムは1本ずつ確実に送り
出される。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、傾斜面
は、下層のネガフィルムの搬送経路上に位置するため、
この下層のネガフィルムが最表層のネガフィルムの送り
出し時に移動されると、この傾斜面と当接して移動が妨
げられる。すなわち、重送阻止部材として特別な機構を
設ける必要がなく、予め延長部先端角部を傾斜面として
おけばよいので、構造が簡単となる。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、保持部が
案内位置に配置され、送り出し手段によって最表層のネ
ガフィルムが送り出されると、保持部材は再び退避位置
へ移動される。
【0015】これにより、送り出されたネガフィルムは
保持部材から外され、案内路に沿って焼付装置へと搬送
される。保持部材からのネガフィルムの脱落時ネガフィ
ルムの後側は、保持部材の移動によって煽りが生じる。
この煽りは、ネガフィルムの積層数が多ければ、積層さ
れたネガフィルムの方が剛性が高いため問題はない。
【0016】ここで、保持部材の上流側に煽り制限部材
を形成することにより、最終層前のネガフィルムが脱落
するときも最終層のネガフィルムが上記煽りによって最
終前のネガフィルムと同時に保持部材から脱落すること
を防止している。このため、保持部材に保持されたネガ
フィルムは、最終層まで確実に1本ずつ保持部材から外
し、焼付装置へと送り出すことができる。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、最終層の
ネガフィルムは、保持部材よりも上流側に突出される傾
斜面に支持されるため、最終層前のネガフィルムの煽り
力は、傾斜面によって支持され、最終層のネガフィルム
を煽られることがない。すなわち、この傾斜面を予め設
けておけばよく、別途煽り防止機構を設ける必要がない
ので、構造が簡単となる。
【0018】
【実施例】
〔第1実施例〕図1には本発明の実施例が適用されたネ
ガフィルム供給装置10が示されている。
【0019】このネガフィルム供給装置10は、ネガフ
ィルム12に記録された画像を透過して、印画紙へ焼付
ける焼付装置14に隣接して設けられている。焼付装置
14には、ネガフィルム案内路16が設けられ、この案
内路16内をネガフィルム12が焼付光軸L上へと搬送
される構成となっている。
【0020】前記ネガフィルム供給装置10は、この案
内路16の上流側端部に連続するように取付けられてい
る。
【0021】ネガフィルム供給装置10は、周端の一部
が縦壁18によって覆われ、収容凹部21が形成された
テーブル20を備えている。収容凹部21の底面は、焼
付装置14が載置されるメインテーブル22に対して低
位とされ、ネガフィルム12の腰の強さによる拡がりを
縦壁18によって抑制し、確実に積層状態のネガフィル
ム12を収容することができる。なお、図示はされてい
ないが、この収容凹部21の開口に開閉可能な蓋体を取
付けてもよい。
【0022】このネガフィルム供給装置10のテーブル
20は、後述するホルダ24と共にメインテーブル22
に対して脱着可能とされ、テーブル20をメインテーブ
ル22の側部に装着することにより、ホルダ24に保持
されたネガフィルム12の先端部が案内路16の最上流
側に位置するようになっている。
【0023】すなわち、このネガフィルム供給装置10
は、既存の焼付装置14に取付けることができ、必要に
応じて脱着すればよい。
【0024】ネガフィルム12はその幅方向が垂直方向
となるように収容凹部21上へと配置される。このネガ
フィルム12の湾曲状態を維持したり、かつ立設状態を
維持させるために収容凹部21上の適宜箇所に軸心を垂
直としてガイドローラ26が軸支されて自由に回転でき
るようになっている。
【0025】収容凹部21の底面の図1の手前側から奥
側にかけて傾斜面28が形成され、テーブル20内のネ
ガフィルム12は前記ガイドローラ26に案内されて、
この傾斜面28をメインテーブル22と同高さまで上
り、案内路16へと搬送されるようになっている。この
傾斜面28によるネガフィルム12の搬送方向と案内路
16によるネガフィルム12の搬送方向とは互いに直角
となっている。このため、ネガフィルム12は、傾斜面
28を登り上がると略直角方向に搬送方向が変更され
る。
【0026】案内路16の上流側側端部にはネガフィル
ム12の先端部を保持するための保持部材であるホルダ
24が配設されている。
【0027】図2に示される如く、ホルダ24は、ネガ
フィルム12の片端表面と対応する基部30とこの基部
30の幅方向両端部からネガフィルム肉厚方向に延設さ
れたガイド部32、34とで構成され、全体として略コ
字型となっている。
【0028】図3に示される如く、このホルダ24は、
その基部30の裏面側中間部から立設されるピン36が
回動アーム38を貫通し、先端部にストツパ40が固定
されている。またこのピン36の回りには圧縮コイルば
ね42が介在されてホルダ24を回動アーム38から離
間する方向へと付勢している。回動アーム38は図3に
示される如くネガフィルム12の長手方向(図3紙面直
角方向)と平行な軸心を有する回転軸44へその一端が
固着されている。
【0029】この回転軸44は無端ベルト46を介して
モータ48へと連結されて回転駆動力を受け、図3に示
される如く、基部30を退避位置である案内路16に対
しての垂直位置から案内位置である案内路16に対して
の平行位置へと矢印A方向に回転できるようになってい
る。
【0030】図2に示される如く、基部30のネガフィ
ルム幅方向寸法Wは、ネガフィルム12の幅方向寸法
(一例として35mm)に対して所定の比率で幅狭となっ
ている(一例として30mm)。
【0031】また、ホルダ24の基部30が前記垂直位
置にあるときに下側とされるガイド部34は、基部30
との挟角が80度とされている。言い換えれば、ガイド
部34は、基部30の直角位置からの角度θ1 が10度
内側に傾斜されている。
【0032】また、ホルダ24の基部30が前記垂直位
置にあるときに上側とされるガイド部32は、基部30
との挟角が75度とされている(基部30と直角とされ
る位置からの角度θ2 が内側に15度傾斜されてい
る。)。
【0033】このように構成されたホルダ24の基部3
0には、ネガフィルム12が積層された状態で保持され
るようになっている。ここで、ガイド部32、34の最
大間隔は、ネガフィルム12の幅寸法よりも幅狭である
ため、ネガフィルム12は、ガイド部32、34に挟持
された状態で、かつ、幅方向中間部が基部30から離反
されると共に幅方向の中間部が互いに離反された円弧状
態で保持される。
【0034】このとき、ガイド部32、34の傾斜によ
って、積層されるネガフィルム12が第1層から最終層
にかけて徐々に屈曲半径が小さくなるため、隣接するネ
ガフィルム12のそれぞれのパーフォレーションも離反
されることになる。すなわち、一般にパーフォレーショ
ンの周縁部には、穿孔時のバリが存在しており、本実施
例では、このバリが隣接するネガフィルム12のパーフ
ォレーションに干渉することを防止している。
【0035】また、ネガフィルム12をホルダ24のガ
イド部32、34間に湾曲した状態で保持する作業にお
いて、まず、ネガフィルム12の幅方向一端部を下側の
ガイド部34にあてがい、ガイド部34の奥まで押込
み、次いで湾曲させた状態で、ネガフィルム12の幅方
向他端部をガイド部32の内側へ入り込ませるようにし
ている。この場合、後から入り込んだ側のネガフィルム
は、ガイド部32の傾斜角度が大きいため、このガイド
部32に案内されて、ガイド部32の奥まで入り込ませ
ることができる。このように、ネガフィルム12の装填
時には、ネガフィルム12の幅方向両端部をガイド部3
2、34の奥まで入り込ませることができるので、積層
されたネガフィルム12の各々のセンターが平面視で一
致させることができる。
【0036】ホルダ24が平行位置となるとネガフィル
ム12は、図1に示される如く、ホルダ24の中間部が
三次元的に屈曲され、先端部付近は、案内路16と平行
状態とされる。
【0037】この平行位置では案内路16の上流側端部
に配設された送り出しローラ54へと最表層のネガフィ
ルム12の先端部を押圧できるようになっている。この
送り出しローラ54は図4に示される如く無端ベルト5
6を介してモータ58と連結されており、モータ58の
駆動力によって最表層側のネガフィルム12を焼付装置
14へと矢印B方向に送り出すようになっている。
【0038】このとき、隣接するネガフィルム12のパ
ーフォレーションが離反されているため、最表層のネガ
フィルム12と2枚面のネガフィルム12のネガフィル
ムが干渉して重送されることはない。
【0039】図5に示される如く、送り出しローラ54
の下流側にはネガフィルム12の搬送軌跡の上側及び下
側に挟持搬送ローラ60、62が配置され、挟持搬送ロ
ーラ62は無端ベルト56を介してモータ58と連結さ
れてネガフィルム12を挟持して駆動力を付与できるよ
うになっている。また、これらの挟持搬送ローラ60、
62の下流側にはセンサ64が配置され、ネガフィルム
12の先端部や後端部を検出して焼付装置14を駆動制
御できるようになっている。またこのセンサ64はネガ
フィルム12の画像を検出して焼付装置14への送り量
を制御する等の役目も有する。
【0040】図6に示される如く、ホルダ24の基部3
0における上流側端部には、第1のガイド片66が設け
られている。図7に示される如く、この第1のガイド片
66は、基部30に連続されており、先端部(上流方
向)が徐々に積層されるネガフィルム12方向へ近づく
ように傾斜されている(約15度)。この第1のガイド
片66は、最表層のネガフィルム12がホルダ24の平
行位置から垂直位置への回転移動時にホルダ24から外
れて焼付装置14へ搬送されるときの煽りによって、ホ
ルダ24に残ったネガフィルム12が押圧され、このネ
ガフィルム12の先端部が脱落することを防止する役目
を有している。すなわち、この第1のガイド片66によ
って、ネガフィルム12の肉厚方向の移動が制限され
る。
【0041】なお、上記ネガフィルム12の脱落は、ホ
ルダ24に積層されているネガフィルム12の積層数が
少なくなったときに生じ易く、特に第1のガイド片66
は、ネガフィルム12が残り2本となったときの表層側
のネガフィルム12が最終層のネガフィルム12を押圧
して脱落させることを防止する。なお、第1のガイド片
66のネガフィルム12と対向する面には、ゴム又は合
成樹脂製等の柔軟プレート67が貼付けられ、ネガフィ
ルム12の傷付きを防止している。
【0042】一方、図6及び図8に示される如く、ホル
ダ24の支持面における下流側端部には、第2のガイド
片68が設けられている。この第2のガイド片68は、
基部30から直線的に延設され、かつこの延設部のネガ
フィルム12の幅方向両端部にはそれぞれ一対の斜片部
68A、68Bが形成されており、ネガフィルム12の
積層方向に傾斜されている。
【0043】図8に示される如く、斜片部68A、68
Bは、その折れ線68C、68Dが基部30から離れる
に従い徐々に互いに接近する方向に傾斜されている。
【0044】ここで、ホルダ24に保持されるネガフィ
ルム12は表層側のネガフィルム搬送時に次層にあるネ
ガフィルム12が重送されることがある。すなわち、図
2のようにガイド部32、34の傾斜によって各々のパ
ーフォレーション部は互いに離されているが、幅方向量
端が接しているので摩擦力で次層のネガフィルム12が
最表層のネガフィルム12によって重送される力を受け
ることになる。ここで、斜片部68A、68Bは、焼付
装置14へ搬送される最表層側のネガフィルム12及び
次層のネガフィルム12の先頭(又はその他のネガフィ
ルム12)と当接するが、最表層側のネガフィルム12
は、ローラ54によって搬送力が付与されているため、
斜辺部68A、68Bによる移動制限に拘らず移動され
る。しかし、次層のネガフィルム12は、搬送力が付与
されているないので、斜辺部68A、68Bによって搬
送が阻止される。
【0045】以下に第1実施例の作用を説明する。本実
施例の焼付装置14のメインテーブル22の側部に、ネ
ガフィルム供給装置10のテーブル20を装填する。こ
の装填によって、ホルダ24が案内路16の最上流側に
位置決めされる。すなわち、テーブル20は、既存の焼
付装置14に装填可能なようにユニット化されているた
め、必要なときに装着すればよく、作業性が向上する。
【0046】現像処理が行なわれた後の複数のネガフィ
ルム14は積層されて、後半部がテーブル20上の収容
凹部21内に収容される。テーブル20は、縦壁18に
よって周囲が覆われ、凹陥状となっているため、ネガフ
ィルム12の腰の強さによって拡がることがなく、確実
に収容することができる。
【0047】ネガフィルム12は、その中間部がガイド
ローラ26に案内され、かつ傾斜面28に沿ってテーブ
ル20の底面から登り上がり、略直角に屈曲されてホル
ダ24へと至っている。
【0048】ホルダ24に対応するネガフィルム12の
先端部の幅方向一側を、ホルダ24の下側のガイド部3
4にあてがい、ガイド部34の奥側まで押込み、ネガフ
ィルム12を撓ませた後に幅方向の他側を上側のガイド
32の下面側に挿入する。これにより、積層されたネガ
フィルム12は、ガイド部32、34によって挟持され
て保持される。
【0049】このネガフィルム12のガイド部32側へ
の挿入時に、ガイド部32の奥側まで押し込むことがで
きない場合があった。しかし、本実施例では、ガイド部
32の傾斜角度を大きくしたため、この傾斜に案内され
て、ネガフィルム12の幅方向ガイド部32側端部をガ
イド部32の奥側まで送り込むことができる。このよう
にネガフィルム12の幅方向両端部がそれぞれガイド部
32、34の奥まで押込まれるため、ネガフィルム12
の各々のセンター位置が平面視で一致される。
【0050】このホルダ24への保持状態では、基部3
0の幅寸法がネガフィルム12の幅寸法よりも小さいた
め、ネガフィルム12は、その幅方向中間部が基部30
から離反される方向に凸状に撓んだ状態で保持されるこ
とになる。また、ガイド部32、34が互いに接近する
方向に傾斜されているため、積層されるネガフィルム1
2の屈曲半径が表層側(図2の右側)にかけて徐々に小
さく(大きく撓むことに)なり、隣合うネガフィルム1
2の画像面同士が接触することはなく、画像を傷つける
ようなことはない。
【0051】また、ネガフィルム12の幅方向両端部に
形成されているパーフォレーションの穿孔時のバリが、
隣接するネガフィルム12のパーフォレーションに係合
することもない。
【0052】ここで焼付開始ボタンを操作すると、モー
タ48は回動アーム38をホルダ24と共に図3の垂直
位置から平行位置へと旋回させる。従って図1に示され
る如くネガフィルム12の先端部のみが長手方向と平行
な軸の回りに90度回転されて最表層のネガフィルム1
2が送り出しローラ54へと押圧される。
【0053】ホルダ24が平行位置とされ、最表層のネ
ガフィルム12と送り出しローラ54を当接されると、
モータ58によって送り出しローラ54が回転され、最
表層のネガフィルム12はその先端部が挟持搬送ローラ
60、62を通って焼付装置14へと矢印B方向に送ら
れる。
【0054】ここで、表層側のネガフィルム12が送り
出しローラ54によって送りだされると、次層のネガフ
ィルム12が重送されることがあった。しかし、本実施
例では、支持面の下流側端部に第2のガイド片68を設
け、この第2のガイド片68に斜片部68A、68Bを
形成したので、最終層のネガフィルム12はこの斜片部
68A、68Bによって、その移動が阻止され、表層側
のネガフィルム12のみを焼付装置14へと搬送するこ
とができる。
【0055】最表層のネガフィルム12の先端部が挟持
搬送ローラ60、62へ挟持された後は再びモータ48
を逆回転させてホルダ24を待機状態まで上昇させる。
これによってネガフィルム12の送り出しがさらに円滑
になる。
【0056】最表層のネガフィルム12の末尾がセンサ
64によって確認されると再びモータ48が回転してホ
ルダ24が垂直位置から平行位置迄回転し、2枚目のネ
ガフィルム12が送り出しローラ54へ押圧されること
によって長手方向駆動力を受けて焼付装置14へと送ら
れる。このようにして表層側のネガフィルム12から焼
付装置14へと順次送られる。
【0057】ここで、ホルダ24へのネガフィルム12
の積層数が少なくなると、特に残りネガフィルム12が
2本となると、表層側のネガフィルム12が送り出しロ
ーラ54によって駆動されローラ60、62によって挟
持され、モータ48の回転でホルダ24が平行位置から
垂直位置に戻ったときに、基部30の上流側でこのロー
ラ60、62によって送られている表層側のネガフィル
ム12がガイド部32、34から外れる場合にホルダ2
4の上流側端部から外れた部分で最終層のネガフィルム
12を押圧し、最終層のネガフィルム12をホルダ24
から脱落させる力が働く(図7の矢印P方向)。しか
し、本実施例では、第1のガイド片66を基部30の上
流側端部に設けたので、上記の力によって最終層のネガ
フィルム12が移動されることがなく、脱落を防止する
ことができる。
【0058】〔第2実施例〕以下に本発明の第2実施例
について説明する。なお、上記第1実施例と同一構成部
分は、同一の符号を付してその構成の説明は省略する。
【0059】図9に示される如く、第2実施例の特徴
は、ホルダ24が垂直位置の状態で上側となるガイド部
32が開閉可能とされている点にある。
【0060】この実施例のガイド部32は、所謂蝶番の
如く、軸50を介して基部30に回転可能に連結されて
いる。ここで、ガイド部32の回転範囲は、基部30の
幅方向端面がストッパとなって基部30と略同一平面内
とされる開放位置(符号32A参照)から基部30との
挟角が75度とされる閉止位置までに制限されている。
すなわち、ガイド部32は、閉止方向回転時に基部30
と直角とされる位置からの角度θ2 が内側に15度傾斜
される位置まで回転されることになる。
【0061】軸50の外周には、維持手段としてのねじ
りコイルばね52が取付けられており、ガイド部32を
閉止方向に回転付勢している。これにより、ネガフィル
ムの腰の強さでねじりコイルばねの付勢力に抗して開放
方向へ回転されることが阻止される。
【0062】以下に第2に実施例の作用を説明する。ホ
ルダ24は、垂直状態とされており、かつ上側のガイド
部32が開放状態となっている。ガイド部32はこの開
放状態でねじりコイルばね52の付勢力に抗して保持し
たままの状態でネガフィルム12の先端部幅方向一端を
ホルダ24の下側のガイド部34に支持し、基部30に
立てかけて、この状態で上側のガイド部32をねじりコ
イルばね52の付勢力に抗して閉止方向へ回転させる。
ここで、回転中間位置でねじりコイルばね52の付勢力
が反転し、上側のガイド部32は付勢力で閉止位置に保
持される。これにより、積層されたネガフィルム12
は、ガイド部32、34によって挟持され、かつ、基部
30に支持されて保持される。
【0063】このように、ガイド部32を開閉可能とし
ておくことにより、ネガフィルム12の先端部をホルダ
24に装填する際の作業が容易となる。
【0064】なお、ガイド部32はこの実施例のように
ねじりコイルばね52により常に閉止方向へ付勢させる
ものの他、引張コイルばねによってガイド部32に回転
付勢力を付与し、この引張コイルばねの軸線がガイド部
32の開閉に応じて揺動し、軸50の軸線を横切るよう
に配置して、ガイド部32の開閉動作中間部で付勢方向
を反転させる構成としてもよい(スナップアクション機
構)。また、カイド部32の閉止位置で係合される係合
手段を設ける等の変形例も適用できる。
【0065】また、本実施例では、ネガフィルム供給装
置10をユニット化し、既存の焼付装置14へ脱着可能
としたが、このネガフィルム供給装置10のテーブル2
0のみを取外し可能とし、予めネガフィルム12を別の
場所で装填しておくようにしてもよい。
【0066】すなわち、現像処理が行われた後のネガフ
ィルム12は、別の場所において、多数枚が積層状態で
かつ湾曲状態とされてテーブル20の収容凹部21上へ
と載置される。このようにネガフィルム12が装填され
た後で、テーブル20をメインテーブル22の側部に装
填し、その後にホルダ24へネガフィルム12の先端部
を保持するようにしてもよい。
【0067】また、本実施例では、ガイド部34の角度
θ1 を10度としたが、0度<θ1 <15度の範囲内で
あればよい。なお、0度に近ければホルダ24の回動時
にネガフィルム12が脱落することがあり、15度に近
ければネガフィルムの送り出し時にセンターがずれるこ
とがあるため、本実施例では、この両者の不具合がない
角度としてθ1 =10度とした。
【0068】
【発明の効果】以上説明した如く本発明に係るネガフィ
ルム供給装置は、積層されたネガフィルムを順次搬送し
ていく場合における上層側のネガフィルムの搬送時に、
下層側のネガフィルムが影響されずに、1本ずつ確実に
搬送させることができるという優れ効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係るネガフィルム供給装置が装備さ
れた焼付装置の斜視図である。
【図2】ホルダの側面図である。
【図3】案内路の上流側から見たホルダの駆動機構を示
す側面図である。
【図4】ホルダ及びその周辺の平面図である。
【図5】ホルダ及び送り出し機構の図4V線矢視側面図
である。
【図6】ホルダの平面図である。
【図7】ホルダが案内路に対して平行位置となったとき
の図5に対応する側面図である。
【図8】ホルダの下流側端部近傍を示す斜視図である。
【図9】第2実施例に係るホルダのガイド部が開閉可能
とされた場合の図2に対応する側面図である。
【符号の説明】
10 ネガフィルム供給装置 12 ネガフィルム 14 焼付装置 24 ホルダ(保持部材) 30 基部 32 ガイド部 34 ガイド部 38 回動アーム(移動手段) 48 モータ(移動手段) 54 送り出しローラ(送り出し手段) 58 モータ(送り出し手段) 66 第1のガイド片(煽り制限部材) 68 第2のガイド片(重送阻止部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数本のネガフィルムを順次焼付装置へ
    と供給するネガフィルム供給装置であって、積層された
    ネガフィルムの少なくとも先端部付近の幅方向両端部を
    挟持するガイド部を備えた保持部材と、ネガフィルムを
    焼付装置へ案内する案内位置及び退避位置に前記保持部
    材を移動させる移動手段と、前記案内位置とされた状態
    でネガフィルムの最表層の先端部へ長手方向引張力を加
    えてネガフィルムを前記案内路に沿って順次焼付装置へ
    供給する送り出し手段と、前記保持部の下流側に配設さ
    れ上層のネガフィルムの搬送時に下層側の先端部と当接
    してこの下層側のネガフィルムの上層側のネガフィルム
    との重送を阻止する重送阻止部材と、を有することを特
    徴とするネガフィルム供給装置。
  2. 【請求項2】 前記重送阻止部材は、前記保持部材の下
    流側端部から延長される延長部先端の幅方向両端角部が
    ネガフィルム方向に斜方向に屈曲されて形成された傾斜
    面であることを特徴とする請求項1記載のネガフィルム
    供給装置。
  3. 【請求項3】 複数本のネガフィルムを順次焼付装置へ
    と供給するネガフィルム供給装置であって、積層された
    ネガフィルムの少なくとも先端部付近の幅方向両端部を
    保持するガイド部を備えた保持部材と、ネガフィルムを
    焼付装置へ案内する案内位置及び退避位置に前記保持部
    材を移動させる移動手段と、前記案内位置とされた状態
    でネガフィルムの最表層の先端部へ長手方向引張力を加
    えてネガフィルムを前記案内路に沿って順次焼付装置へ
    供給する送り出し手段と、前記保持部材のネガフィルム
    搬送上流側に設けられ退避位置への移動によって保持部
    材から外されるネガフィルムの煽りを制限し最終層のネ
    ガフィルムの保持部材からの脱落を防止する煽り制限部
    材と、を有することを特徴とするネガフィルム供給装
    置。
  4. 【請求項4】 前記煽り制限部材が、前記保持部材の上
    流側端部から突出され、かつ徐々に積層されたネガフィ
    ルム方向へ傾斜する傾斜面であることを特徴とする請求
    項3記載のネガフィルム供給装置。
JP225692A 1992-01-09 1992-01-09 ネガフィルム供給装置 Pending JPH05188482A (ja)

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JP225692A JPH05188482A (ja) 1992-01-09 1992-01-09 ネガフィルム供給装置
US07/998,040 US5289232A (en) 1992-01-09 1992-12-29 Negative film supplying device
DE69211319T DE69211319T2 (de) 1992-01-09 1992-12-30 Vorrichtung zum Zuführen von Negativfilmen
EP92122168A EP0550916B1 (en) 1992-01-09 1992-12-30 Negative film supplying device

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