JPH051877Y2 - - Google Patents

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JPH051877Y2
JPH051877Y2 JP143388U JP143388U JPH051877Y2 JP H051877 Y2 JPH051877 Y2 JP H051877Y2 JP 143388 U JP143388 U JP 143388U JP 143388 U JP143388 U JP 143388U JP H051877 Y2 JPH051877 Y2 JP H051877Y2
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shaft
bearing
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  • Driving Mechanisms And Operating Circuits Of Arc-Extinguishing High-Tension Switches (AREA)
  • High-Tension Arc-Extinguishing Switches Without Spraying Means (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 A 産業上の利用分野 この考案は、ガス絶縁構造で小容量の電力に対
応する真空しや断器に関する。
B 考案の概要 本考案は、ガス絶縁構造を組み入れた、小容量
タイプの真空しや断器において、ガス絶縁キユー
ビクル等の匣体の開口部に、周囲を溶接して気密
を保つよう一体的に設けられる取付隔板に箱状の
操作軸収納箱部を設置し、この取付隔板の外気側
側面部に、真空インタラプタの開閉駆動用機構部
を配置し、取付隔板の絶縁ガス充填側面部側に対
し、操作軸収納箱部内に、その両横端板にそれぞ
れ設置した、気密を保つ構造の貫通軸受と閉塞軸
受とによつて回動自在に支受される操作機軸を設
置し、貫通軸受を、外周部にねじ溝を切つた中空
円柱状の筒状胴部の一端部にフランジ部を一体形
成した軸受筒体と、ナツトとしてのロツクナツト
体とで構成し、両横端板にそれぞれ適正な軸芯に
対応して、その開口位置及び周辺側面部の平面の
位置出しがなされるよう適正に機械加工して軸開
口部を形成し、横端板の軸開口部に、筒状胴部を
嵌め入れ、軸開口部をフランジ部筒状胴部に螺着
したロツクナツト体とで挟み付けるようにして気
密を保持するよう嵌め合わせて設置し、筒状胴部
内に、貫通される操作機軸の一端部を回転シール
のパツキンとベアリングとで気密を保つて回動自
由に支受し、閉塞軸受を、大形のボルト状部材で
ある軸受ボルト体とロツクナツト体とで構成し、
横端板の軸開口部に、軸受ボルト体の軸部を通し
そのフランジ部を押し当て、ロツクナツト体を螺
挿して挟み付けるようにし、気密を保持するよう
嵌め合わせて設置し、軸部の先端部に穿孔した有
底の軸孔にベアリングを介して、操作機軸の他端
部を回動自由に支受し、操作機軸の貫通軸受から
の外方突出端部に、リンク平板を設け、リンク平
板を、真空インタラプタの開閉駆動用機構部と接
続連動するようにし、操作機軸の、操作軸収納箱
部内の所定箇所に、横に突設する支杆状の圧接ば
ねレバーを設置し、圧接ばねレバーの自由端部
に、圧接ばね及び絶縁ロツドを介して、駆動リン
ク板を連動して所定角回動せしめるよう接続し、
駆動リンク板の回動動作によつて、真空インタラ
プタの操作杆を連動動作せしめるようにすること
により、 気密を保つためのシール部分を、貫通軸受の回
転シール部分の信頼性の高いものにし、しかもシ
ール長を極力短くしたので、気密信頼性を飛躍的
に向上するようにしたものである。
C 従来の技術 今日、発電所から負荷の末端に至るまでの電力
系統には、電路を開閉するため色々な種類及び容
量のしや断器が用いられている。
そして、従来このようなしや断器の中には、ビ
ルの受電設備等に用いられる小容量のしや断器が
あり、このような小容量のしや断器には、真空開
閉器(真空インタラプタ)を用いた真空しや断器
がある。
この真空しや断器は、高真空に閉じ込められた
しや断部である真空インタラプタと、これを絶縁
ロツドを介して投入、引き外し操作するようにす
るための駆動機構部と、この真空インタラプタに
接続される主回路端子及び断路部等を具備するも
のである。
さらに、この母線と接続される主回路端子部分
及び断路部分を、絶縁部材でカバーして、短絡事
故等を防止するように構成していた。
D 考案が解決しようとする課題 上述のような従来の真空しや断器では、湿度の
低い環境で使用する場合には、その絶縁上問題は
ないが、例えば東南アジア等の高温多湿な環境で
使用すると、この真空しや断器の主回路導体部分
と、これを取り巻く絶縁部材との間でコロナ放電
を生じるようになり、この状態が続くと、やがて
は大きな短絡事故を起こすことがあるという問題
があつた。
また、高温多湿な環境であつても、ガスしや断
器を用いれば、その導体部分がガス絶縁キユービ
クル内に密閉されているので、絶縁上問題になら
ないわけであるが、従来のガス絶縁構造の真空し
や断器は全て大容量のものであり、小容量に対応
するガス絶縁構造の真空しや断器は皆無であつ
て、需要に応えられないという問題があつた。
本考案は上述の点に鑑み、高温多湿な環境で使
用しても短絡事故等を起こす心配がなく、しかも
小容量の電力に対応できるガス絶縁しや断器を新
たに提供することを目的とする。
E 課題を解決するための手段 本考案のガス絶縁しや断器は、ガス絶縁キユー
ビクル等の匣体の開口部に、周囲を溶接して気密
を保つよう一体的に設けられる取付隔板に箱状の
操作軸収納箱部を設置し、この取付隔板の外気側
側面部に、真空インタラプタの開閉駆動用機構部
を配置し、取付隔板の絶縁ガス充填側面部側に対
し、操作軸収納箱部内に、その両横端板にそれぞ
れ設置した、気密を保つ構造の貫通軸受と閉塞軸
受とによつて回動自在に支受される操作機軸を設
置し、貫通軸受を、外周部にねじ溝を切つた中空
円柱状の筒状胴部の一端部にフランジ部を一体形
成した軸受筒体と、ナツトとしてのロツクナツト
体とで構成し、両横端板にそれぞれ適正な軸芯に
対応して、その開口位置及び周辺側面部の平面の
位置出しがなされるよう適正に機械加工して軸開
口部を形成し、横端板の軸開口部に、筒状胴部を
嵌め入れ、軸開口部をフランジ部筒状胴部に螺着
したロツクナツト体とで挟み付けるようにして気
密を保持するよう嵌め合わせて設置し、筒状胴部
内に、貫通される操作機軸の一端部を回転シール
のパツキンとベアリングとで気密を保つて回動自
由に支受し、閉塞軸受を、大形のボルト状部材で
ある軸受ボルト体とロツクナツト体とで構成し、
横端板の軸開口部に、軸受ボルト体の軸部を通し
そのフランジ部を押し当て、ロツクナツト体を螺
挿して挟み付けるようにし、気密を保持するよう
嵌め合わせて設置し、軸部の先端部に穿孔した有
底の軸孔にベアリングを介して、操作機軸の他端
部を回動自由に支受し、操作機軸の貫通軸受から
の外方突出端部に、リンク平板を設け、リンク平
板を、真空インタラプタの開閉駆動用機構部と接
続連動するようにし、操作機軸の、操作軸収納箱
部内の所定箇所に、横に突設する支杆状の圧接ば
ねレバーを設置し、圧接ばねレバーの自由端部
に、圧接ばね及び絶縁ロツドを介して、駆動リン
ク板を連動して所定角回動せしめるよう接続し、
駆動リンク板の回動動作によつて、真空インタラ
プタの操作杆を連動動作せしめるようにしたこと
を特徴とする。
F 作用 上述のように構成することにより、気密を保つ
ためのシール部分を、貫通軸受の回転シール部分
の信頼性の高いものにし、しかもシール長を極力
短くして、気密信頼性を飛躍的に向上するという
作用を奏する。
G 実施例 以下、本考案のガス絶縁しや断器の一実施例を
第1図乃至第5図によつて説明する。
第1図は、本例のしや断器要部の縦断側面図
で、1はガス絶縁キユービクルの匣体で、その内
部には絶縁ガスであるSF6ガスを充填するもので
ある。
また、この匣体1の開口部2を塞ぐように、溶
接によつて一体的に取り付けられる取付隔板3に
は、その両面部に亘つてしや断器の構成部品を配
置する。
すなわち、第4図の要部概略斜視図に示すよう
に、匣体1の矩形状開口部2に気密を保つように
溶着される取付隔板3は、その開口部2より一回
り大きな矩形板の下部に、矩形箱状の操作軸収納
箱部4を一体的に突出形成して成るものである。
そしてこの取付隔板3は、その収納箱部4が突出
する側面部が大気中に露呈するように設置される
もので、その外気に向く側面部には、図に一点鎖
線Aで示す如く、真空インタラプタ駆動機器を配
置するものとし、その取付隔板3の匣体1の内部
に向く側面部には、図に点線Bで示す如く、主回
路機器及び真空インタラプタ等を設置するように
するものである。
このため、第1図乃至第3図に示すように、取
付隔板3の外気に向く側面部には、真空インタラ
プタの駆動機器として、投入ばね操作機構部5と
しや断ばね操作機構部6とを設置する。
この投入ばね操作機構部5は、次のように構成
する。すなわち、取付隔板3に突設した一対の支
板7,7間に枢着支持された投入ばね操作軸8の
一端に節片9を固着し、その節片9の自由端部
に、投入ばね10の一端部を枢着する。
さらに、投入ばね操作軸8の中間部には、投入
カム11を設け、これに次いでつめ車12を設置
する。
このつめ車12は、つめ車送り機構を構成する
ためのもので、ギヤードモータ13の遊星歯車機
構によつて減速回転駆動する回転軸部14の偏心
位置に一端を枢着され往復動されるつめ車15の
自由端部を、このつめ車12の歯に係合するよう
にしてある。
なお、このつめ車12を設けた投入ばね操作軸
8部分は、図示しないワンウエイクラツチによつ
て、図の矢印C方向にのみ回動するようにしてあ
る。
また、この投入ばね操作軸8の中間部には、二
枚の小板を横方向に突出するよう固着し、それら
の自由端部にローラフオロアを枢着して成る投入
フツクレバー16を設置する。この投入フツクレ
バー16は、そのローラフオロア部を投入フツク
17の一端に係止された状態で、投入ばね操作軸
8が矢印C方向に回動するのを阻止するためのも
のである。
さらに、投入ばね操作軸8の他端部には、全体
十字形状の引外しフツク18をその中間部で軸着
する。
この引外しフツク18は、その図の上部の上突
杆部18aの自由端部を、引張コイルバネ19で
矢印D方向に附勢されるようにするとともに、第
3図に図示する所定位置で止まるよう、その横突
杆部18bをストツパ20で係止されるようにす
る。
このように構成した投入ばね操作機構部5に対
応して設置されるしや断ばね操作機構部6は、次
のように構成する。
すなわち、投入ばね操作軸8と平行にしや断ば
ね操作軸21を回動自由に支持して設置し、前述
の引外しフツク18に対応する位置に、横方向に
突出するよう固着した2枚の小板とローラフオロ
アとより成る引外しフツクレバー22を設置す
る。
そして、この引外しフツクレバー22のローラ
フオロア部が引外しフツクの下突杆部18cに係
止された状態で、しや断ばね操作軸21が矢印E
方向に回動するのを阻止可能に構成する。
また、しや断ばね操作軸21の、前述した投入
カム11に対応する位置に、横方向に突出するよ
う固着した2枚の小板と、ローラフオロアとより
成る投入カム受けレバー23を設置する。そし
て、投入カム11の回動動作によつて、投入カム
受けレバー23を蹴り動かし、しや断ばね操作軸
21の矢印F方向に所定角度回動せしめ得るよう
にする。
また、しや断ばね操作軸21には、その横方向
に突出するよう、小板状のばねレバー24の一端
部を固着する。そして、ばねレバー24の他端部
には、しや断ばね25の一端を係着して、しや断
ばね操作軸21を矢印E方向に回動するよう附勢
させるようにする。
また、しや断ばね操作軸21の、第3図の左側
端部には、真空インタラプタ26の操作機軸部を
連動させるための小板状なリンク板27の一端部
を固着する。
そして、この横に突出したリンク板27の自由
端部にはリンク支杆28の一端部を枢着し、その
リンク支杆28の他端部を、操作機軸29の一端
部に設置される略三角形状なリンク平板30の所
定各部に枢着する。
本例では、3つの真空インタラプタ26,2
6,26部分を、取付隔板3で隔絶されたガス絶
縁キユービクルの匣体1内に設置するものであ
る。このため、真空インタラプタ操作機軸部の操
作機軸29を操作軸収納箱部4の内部に設置する
ようにする。
従つて、操作軸収納箱部4の両横端板4a,4
bにそれぞれ設置した貫通軸受31と、閉塞軸受
32との間に渡して支受せしめるものである。
すなわち、第5図にも示すように、丸棒状の操
作機軸29の一端部を貫通させた状態で支受する
貫通軸受31は、軸受筒体33と、ロツクナツト
体34とを組み合わせて構成する。この軸受筒体
33は、中空円柱状の筒状胴部33aの一端部に
フランジ部33bを一体的に形成して成り、その
筒状胴部33aの外周面部には、ロツクナツト体
34を螺挿するためのねじ溝が切つてある。
また、取付隔板3に対しては、それぞれ溶接に
より両横端板4a,4bを固着した後、角横端板
4a,4bに、それぞれ機械加工で所定の軸線に
適合するよう適合位置形状の軸開口部35及びそ
の周端面部の平面を精密加工しえおく。(本例で
は軸開口部35のすきまを0.1mmに設定した) そして、一方の横端板4aの軸開口部35に、
図示するように、軸受筒体33の筒状胴部33a
を挿通し、フランジ部33bが軸開口部35の周
囲に密着した状態で、軸受筒体33に螺挿したロ
ツクナツト体34により、軸開口部35を挟み付
けて嵌め合わせ、適正位置に固定する。なお、フ
ランジ部33bの軸開口部35との密着面部に
は、リング状の溝を切り、この部所にOリング3
6を設置して気密を保つようにする。
また、このように設置される軸受筒体33の中
空孔37内におけるフランジ部寄りの部位には、
ベアリング38を設置する。そして、この中空円
孔37内に貫通させられる操作機軸29の一端部
をこのベアリング38の内輪に嵌めて回動自在に
支受するようにする。
また、筒状胴部33a部分に対応する中空円孔
37a部分は、操作機軸29との間に所定厚さ
の、リング状間隙を形成するようにする。そし
て、筒状胴部33aの自由端部の〓間を塞ぐよう
に押える座金39に続き、中空円孔37a内部に
順次止め輪40をおき、デイスタンス41をお
き、SKyパツキン42をおき、これがスラスト方
向に移動しないように、ベアリング38との間に
デイスタンス41をおいて構成し、相対的に回動
する操作機軸29と、貫通軸受31との間の気密
を保つようにする。
なお、この貫通軸受31から外方に突出した操
作機軸29の一端部には、スプライン29bを形
成し、前述したリンク平板30の中央部のスプラ
イン穴を挿通してスプライン結合して一体的に回
動するようにするとともに、この操作機軸29の
段部29aとベアリング38の内輪端部との所に
嵌挿したデイスタンス65にリンク平板30を合
わせ、これをボルト67で固締される押え板66
で挟み付けるようにして、スラスト方向に動かな
いように固定する。このようにリンク平板30を
強固に固定することにより、このリンク平板30
の動作時に、ダンパ63又はストツパ64との当
たり具合を安定させ、その当たり箇所を一定にす
ることにより、この部材の長寿命化を図ることが
できるものである。
また、この操作機軸29の他端部は、他方の横
端板4bに設置した閉塞軸受32で支受する。
この閉塞軸受32は、軸受ボルト体43と、ロ
ツクナツト体34とを組み合わせて構成する。こ
の軸受ボルト体43は、大形のボルト状部材であ
つて、その外周部にねじ溝を設けるとともに、そ
の軸芯に沿つて、有底の軸孔44を穿設して成
る。
そして、この軸受ボルト体43の軸部43a
を、他方の横端板4aの軸開口部33に通し、そ
のフランジ部43bが軸開口部35の周囲に密着
した状態で、その軸部43aにロツクナツト体3
4を螺挿して、軸開口部35に適正位置状態で嵌
め合わせる。
なお、フランジ部33bの軸開口部35との密
着面部には、リング状の溝を切りこれに、Oリン
グ34を設置して、気密を保つようにする。
また、このように設置する軸受ボルト体43の
軸孔44内には、ベアリング38を設置し、その
内輪に、操作機軸29の他端部の段付き軸部29
aを嵌挿して、回動自由に支受せしめるものであ
る。
なお上述のように、両横端板4a,4bの適正
位置に各々開口した軸開口部35,35に、それ
ぞれ貫通軸受31と、閉塞軸受32とを装着する
ように構成したので、これらに両端部分を支受さ
れる操作機軸29の芯出しを、極めて正確かつ容
易に行える。
操作軸収納箱部4内に設置した操作機軸29の
中間所定3箇所には、それぞれ、軸棒から直角下
方に突出する圧接ばねレバー45,45,45を
設置する。
そして、各圧接ばねレバー45には、各々圧接
ばね46を介して一体形絶縁ロツド47を接続す
る。
この一体形絶縁ロツド47の先端部は、真空イ
ンタラプタ作動機構の芯出しのため大形にした三
角形状の駆動リンク板48の下方の一つの角部に
枢着する。この駆動リンク板48のもう一方の角
部は、支持金具49部分に枢着し、残りの角部部
分を真空インタラプタ26の可動リード操作杆5
0の自由端部に枢着する。これとともに、支持金
具49に一端部を枢着した補助レバー62の他端
部を、やはり操作杆50の自由端部に枢着して、
回転半径の大きな駆動リンク板48が回動して操
作杆50を上下動させるのをさらにスムーズに行
えるようにする。
このように操作される各真空インタラプタ26
は、第1図に示すように取付隔板3に設置する。
すなわち、この取付隔板3に外部との連通孔を設
けないようにするために、その匣体内部側の側面
部に所定間隔を置いて、平板状の補助支板51を
固着する。
そして、この補助支板51に、位置決めピン5
8を用いて位置決めされた各碍子52を螺着し、
さらに、各碍子52にそれぞれ上下の支持金具4
9,53を螺着する。
図で上部の支持金具53には、主回路導体であ
る上部導体54と真空インタラプタ26の上部と
を螺着して接続する。なお、上部の支持金具53
と下部の支持金具49との間に絶縁支持板59を
渡して補強構造としている。
また、図で下部の支持金具49には、コンタク
トケース56を螺着し、これとともに、補強用絶
縁物であるデイスタンス61を介して、主回路導
体である下部導体55を螺着固定する。この上部
及び下部導体54,55は、図示しない盤側導体
接続時の誤差による反力が極柱側に伝達しないよ
う焼なまし処理をしておく。さらに、この下部導
体55は、真空インタラプタ26の接点部分の上
下60mmの範囲に亘つて、その外周部をワンターン
する磁界発生用コイル60に接続するように構成
し、開閉動作時のアークが良好に消孤されるよう
にしてある。
また、この主回路導体を螺着するに当たり、第
5図に示すように、所要のボルト57として、頭
部の丸いボルトを使用することにより、絶縁効果
を向上するようにする。また、下部の支持金具4
9の内側部分に、駆動リンク板48、補助レバー
62及びボルト等の部品が収納されるようにし
て、耐電圧上重要な下部の支持金具49の外側面
部には、突起物が出ないようにして耐電圧上有利
な構造とする。
さらに、所要の支持金具53等の角部を丸くし
て、沿面距離を取り、絶縁効果を向上させるべ
く、鋳造物を用いる等して、全体的に丸みをおび
た形状に形成する。
上述したように、取付隔板3に、その両側面部
に亘つて真空インタラプタ26、とその操作機構
装置及び主回路導体部分を設置したものを、第4
図に示すように匣体1の開口部2に合わせ、その
取付隔板3の周囲を溶接によつて固着し、この溶
接部分で気密を保つようにする。
従つて、絶縁ガスのための気密シール部分は、
貫通軸受31と閉塞軸受32部分のみとなり、器
具全体のシール長を極力短くして、気密性能を向
上できるようにするものである。
次に、上述のように構成した本例のしや断器の
作動を、第3図によつて説明する。
第3図に示す状態では、真空インタラプタ26
は投入状態で、かつ投入ばね10が蓄勢状態にあ
る。
この投入状態から、しや断状態に移行するに
は、引外しフツク18の横突杆部18dを矢印G
方向に突き上げる操作を行う。
すると、蓄勢状態にあるしや断ばね25と圧接
ばね46との反力を押えていた引外しフツク18
は、図の矢印Hで示す時計方向に回動して、引外
しフツクレバー22との係合を解除する。
すると、回動フリーとなつたしや断ばね操作軸
21が、しや断ばね25の矢印I方向への引張り
附勢力によつて、リンク板27と一体となつて矢
印E方向に回動し、これに伴つてリンク板27に
連動するリンク支杆28を引き上げ、さらにリン
ク平板30を矢印J方向に回動する。
これにより、リンク平板30と共に操作機軸2
9が矢印J方向に回動する。すると、この操作機
軸29に設置された三相のための各圧接ばねレバ
ー45,45,45が矢印J方向に回動し、各々
圧接ばね46,46,46を介して、各絶縁ロツ
ド47,47,47を矢印K方向に引く。この動
作に連動して各駆動リンク板48はそれぞれ、そ
の枢着軸48aを中心に矢印L方向に回動し、こ
のときの補助レバー62の対称的回動動作と相俟
つて、各操作杆50を矢印M方向に引き下げる操
作を行い、真空インタラプタ26をしや断動作せ
しめるものである。
なお、このしや断状態では、しや断ばね25と
圧接ばね46とは、共に放勢状態となつている。
次に、上述のしや断状態から投入する場合につ
いて説明すると、このしや断状態では、投入ばね
10は蓄勢状態にあり、その反力は、投入フツク
17が支持している状態にある。このとき、投入
フツク17を、矢印N方向に押し上げ、これを回
動させると、投入フツク17と、投入フツクレバ
ー16との間のロツクが解除され、投入ばね10
の押圧附勢力で、投入ばね操作軸8及び、これと
一体となつた投入カム11を矢印C方向に約半回
転回動する。このため、投入カム11によつて、
投入カム受けレバー23を蹴つて、矢印F方向に
回動する。これにより、ばねレバー24も矢印F
方向に回動し、しや断ばね25を矢印Iと逆方向
に引き下げ、蓄勢する。さらに、リンク板27も
矢印F方向に回動し、リンク支杆28を押し下
げ、リンク平板30を矢印Jと逆方向に回動す
る。
従つて、このリンク平板30の回動に一体的連
動して操作機軸29及び各圧接ばねレバー45が
矢印Jと逆方向に回動し、各圧接ばね46を介し
て、各絶縁ロツド47を矢印Kと逆方向に押す。
これにより一対の駆動リンク板48と補助レバ
ー62が対称的に回動して操作杆50を矢印Mと
逆方向に押し上げ、真空インタラプタ26を投入
操作せしめる。なお、投入カム11により、投入
カム受けレバー23が最下位置に押し下げられた
とき、引外しフツク18が自動的に引き外しフツ
クレバー22と係合して、投入状態を保持する。
この投入動作完了時には、しや断ばね25と圧
接ばね46とは、蓄勢状態となつて、その反力を
引外しフツク18が係止し支持する状態となつて
おり、さらに、投入ばね10は放勢状態にある。
よつて、次の投入動作の準備の為に投入ばね蓄
勢動作を行う。
これはギヤードモータ13を駆動して、回転軸
部14を回動することにより、つめ15を往復運
動させ、つめ車12を矢印C方向に間欠送り動作
し、節片9の最下点位置から、その上死点位置を
少し回つた所定位置まで回動し、この節片9の変
位量の分だけ、投入ばね10を弾性変形して蓄勢
する。この蓄勢状態では、投入フツク17が、投
入フツクレバー16に自動的に係止され第3図に
示す状態となる。
なお、つめ15の間欠送り動作中、つめ車12
の各歯での最大送り位置から、つめ15が次の歯
にかみ合うまでの逆転防止は、軸受部の図示しな
いワンウエイクラツチによつて行われる。
また、このしや断器の投入状態での電流の流れ
は、第1図に矢印で示す如くなる。
H 考案の効果 以上詳述したように、本考案のガス絶縁しや断
器によれば、取付隔板の表面側と裏面側とに亘つ
て、真空インタラプタの駆動機器と、主回路機器
及び真空インタラプタ等の構成部品を配置し、構
成部品を装着した取付隔板を、匣体の開口部に全
周を溶接して固着し、気密を保つようにしたの
で、気密を保つためのシール部分を、貫通軸受の
回転シール部分の信頼性の高いものにし、しかも
シール長を極力短くしたので、気密信頼性を飛躍
的に向上できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のガス絶縁しや断器の一実施例
を示す縦断面側面図、第2図はその拡大正面図、
第3図はその機構構成線図、第4図はその要部の
概略斜視図、第5図はそのシール構造部分を示す
要部の拡大縦断面図である。 1……匣体、2……開口部、3……取付隔板、
4……操作軸収納箱部、8……投入ばね操作軸、
10……投入ばね、11……投入カム、12……
つめ車、15……つめ、17……投入フツク、1
8……引外しフツク、21……しや断ばね操作
軸、25……しや断ばね、26……真空インタラ
プタ、27……リンク板、29……操作機軸、3
1……貫通軸受、32……閉塞軸受、42……パ
ツキン、46……圧接ばね、47……絶縁ロツ
ド、49……支持金具、52……碍石、53……
支持金具、54……上部導体、55……下部導
体、56……コンタクトケース、62……補助レ
バー。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 下記イ),ロ),ハ),ニ)及びホ)の条件より
    成ることを特徴とするガス絶縁しゃ断器。 イ) ガス絶縁キユービクル等の匣体1の開口部
    2に、周囲を溶接して気密を保つよう一体的に
    設けられる取付隔板3に箱状の操作軸収納箱部
    4を設置すること。 ロ) 前記取付隔板3の外気側側面部に、真空イ
    ンタラプタ26の開閉駆動用機構部を配置する
    こと。 ハ) 前記取付隔板3の絶縁ガス充填側面部側に
    対し、前記操作軸収納箱部4内に、その両横端
    板4a,4bにそれぞれ設置した、気密を保つ
    構造の貫通軸受31と閉塞軸受32とによつて
    回動自在に支受される操作機軸29を設置し、
    前記貫通軸受31を、外周部にねじ溝を切つた
    中空円柱状の筒状胴部33aの一端部にフラン
    ジ部33bを一体形成した軸受筒体33と、ナ
    ツトとしてのロツクナツト体34とで構成し、
    前記両横端板4a,4bにそれぞれ適正な軸芯
    に対応して、その開口位置及び周辺側面部の平
    面の位置出しがなされるよう適正に機械加工し
    て軸開口部35を形成し、 前記横端板4aの前記軸開口部35に、前記
    筒状胴部33aを嵌め入れ、前記軸開口部35
    を前記フランジ部33bと前記筒状胴部33a
    に螺着した前記ロツクナツト体34とで挟み付
    けるようにして気密を保持するよう嵌め合わせ
    て設置し、 前記筒状胴部33a内に、貫通される前記操
    作機軸29の一端部を回転シールのパツキン4
    2とベアリング38とで気密を保つて回動自由
    に支受し、 前記閉塞軸受32を、大形のボルト状部材で
    ある軸受ボルト体43とロツクナツト体34と
    で構成し、前記横端板4bの前記軸開口部35
    に、前記軸受ボルト体43の軸部43aを通し
    そのフランジ部43bを押し当て、前記ロツク
    ナツト体34を螺挿して挟み付けるようにし、
    気密を保持するよう嵌め合わせて設置し、 前記軸部43aの先端部に穿孔した有底の軸
    孔44にベアリング38を介して、前記操作機
    軸29の他端部を回動自由に支受すること。 ニ) 前記操作機軸29の前記貫通軸受31から
    の外方突出端部に、リンク平板30を設け、当
    該リンク平板30を、前記真空インタラプタ2
    6の開閉駆動用機構部と接続連動するように
    し、 前記操作機軸29の、前記操作軸収納箱部4
    内の所定箇所に、横に突設する支杆状の圧接ば
    ねレバー45を設置し、当該圧接ばねレバー4
    5の自由端部に、圧接ばね46及び絶縁ロツド
    47を介して、駆動リンク板48を連動して所
    定角回動せしめるよう接続すること。 ホ) 前記駆動リンク板48の回動動作によつ
    て、真空インタラプタ26の操作杆を連動動作
    せしめるようにすること。
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