JP4592481B2 - 開閉器の放圧装置 - Google Patents

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Description

本発明は、高圧配電線路などの電路を開閉する開閉器が、ケース内に密閉状態で収納されているケース入り開閉器の放圧装置の改良に関するものである。
従来、高圧配電線路において、該配電線路の電路を開閉するための、開閉部をケース内に密閉状態に収納させたケース入りの開閉器が電柱などに設けられている。
上記開閉器においては、開閉器の内部で短絡事故が発生してケース内の内部圧力が上昇した場合、開閉器を収納したケースが、この内部圧力によって破損しないように、上昇した内部圧力を安全に開閉器の外部へ放出させるための放圧装置がケースに設けられている。
例えば、開閉器を収納したケースに形成された放圧口を、該放圧口にOリングを介して放圧板で覆い、該放圧板の周縁部の対角の位置に透設された丸孔からなる止め孔と、該周縁部の前記対角の位置と直交する対角の位置に形成され、端縁に開口した切欠と、止め孔及び切欠きに挿通して放圧板をケースに固定具によって装着したものが開示されている。(特許文献1参照)
特開平7−336822号公報(第2頁、第1図)
前記特許文献1に記載の発明においては、ケース内の内部圧力が上昇した際に内部ガスを放圧しようとすると、放圧板が放圧板の周縁部における対角の位置に設けられた丸孔を介してケースに螺着されているため、Oリングが対角部で固定され飛散することがない。
しかしながら、Oリングのように小さく、軽い部材についての飛散は防止できるものの、開閉器のケース内部に使用されている部品、例えばブッシングに使用されている碍子の大きな破片や、大きな樹脂部品の飛散については、内部ガスを放圧して変形した状態の放圧板に当り、放圧板を破壊してケースの外部へ飛散させてしまう可能性があった。
本発明は前記の課題を解決する開閉器の放圧装置を提供することを目的とするものである。
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明は、密閉したケースに放圧口を設け、該放圧口のケースの内側に位置して、前記放圧口の一部を遮蔽して、その開口部の開口面積が略均等になるように複数区画するとともに、その端部を前記放圧口の周辺に固定保持した遮蔽部材を設け、
前記放圧口の外側には、常時は該放圧口を封鎖するとともに内部短絡時の内圧上昇によって変形し、その変形によって形成された開放部より上昇した内圧をケース外へ放圧するようにした放圧蓋を設けケース入り開閉器であって、
前記放圧蓋を、弾性材よりなるシール部材を介してケースに取り付けるようにし、前記放圧蓋の周辺部には前記ケース側への曲げ部を形成し、前記放圧蓋が、前記シール部材に所定圧で接した状態で、前記曲げ部の先端が前記ケースに当接するようにして取付けたことを特徴とするものである。
請求項記載の発明は、請求項記載の発明において、前記放圧蓋の下部に貫通する丸穴からなる固定穴を形成し、上部には端縁が開口した切欠き部を形成し、該固定穴と切欠き部を通じてボルト及びナットにより放圧蓋をケースに取付けるようにし、上昇した内圧の放圧時に放圧蓋の上部が開放するように構成したことを特徴とするものである。
請求項1記載の発明によれば、開閉器の内部短絡事故発生時に、開閉器のケースにおける放圧口に設けた遮断部材により、開閉器内部の碍子の大きな破片や、大きな樹脂部品等の飛散物を外部に出さずに、上昇する内部圧力を開閉器外部へ放圧させることができる。
また、ケースの強度が弱い箇所である放圧口周辺に該遮蔽部材の端部を固定支持したことによって放圧口が補強され、かつ、放圧口の周辺に対して略均等な間隔で端部を固定することで、より強固な補強が行なえる。これにより、内部短絡事故発生による内部の圧力上昇においてもケースが破損することがない。
また、放圧蓋の組立時に、弾性部材であるシール部材を介して放圧蓋を螺着固定する際に、放圧蓋の周縁部に設けられた曲げ部がケース面に当接することで、該放圧蓋のケース面に対する高さが容易に決まり、特にトルクレンチ等の工具を使用せずともネジを締めすぎることがなく、シール部材を必要以上に強固に押さえ付けることなく、開閉器内部の気密性を保つことができ、放圧蓋を適正に組み立てることができる。
請求項記載の発明によれば、放圧蓋の下部に貫通した丸孔からなる固定穴と、上部側の端縁に開口した切欠き部とによってケースに放圧蓋が螺着結合されていることで、開閉器の内部短絡事故において上昇した内圧の放圧時に、放圧蓋の上部側の保持のみが圧力で外れ、ケース表面に対して反対側に傾斜して変形開口する。そのため、放圧蓋により放圧が上方に向って放出されるようにガイドされるため、設置された開閉器周辺の歩行者に向って放圧することを防止できる。
請求項3記載の発明によれば、放圧蓋の下部に貫通した丸孔からなる固定穴と、上部側の端縁に開口した切欠き部とによってケースに放圧蓋が螺着結合されていることで、開閉器の内部短絡事故において上昇した内圧の放圧時に、放圧蓋の上部側の保持のみが圧力で外れ、ケース表面に対して反対側に傾斜して変形開口する。そのため、放圧蓋により放圧が上方に向って放出されるようにガイドされるため、設置された開閉器周辺の歩行者に向って放圧することを防止できる。
本発明を実施するための最良の形態を図1乃至図10に示す実施例に基づいて説明する。
図1乃至図9は実施例1を示す。
図1に示すように、本実施例1の開閉器1は、底面が開口した底部を底蓋3で閉塞した金属製のケース2と、該ケース2の上面に、電柱に設けられている腕金19などと固定する装柱金具4を備えている。ケース2の側部には、配電線路の電線等に接続される導電体5,6を中心部に設けている磁器又は樹脂からなるブッシング7.8が、フランジ9によりパッキン9a等の弾性部材を介して、前記ケース2の両側面に開けられた開口部を貫通して、ボルト等の固定手段で螺着されている。
前記ブッシング7,8の中心部に設けられた導電体5,6は図示されていないパッキン等の弾性部材を介してナットにてブッシング7,8に止着されている。
また、ケース2の内側に位置して、一方のブッシング7に止着された導電体5の端面には、固定電極部10が形成されており、この固定電極部10は前記導電体5の端面を1対の固定接触子11が挟持して、該固定接触子11の導電体5との接触面が導電体5の軸方向(本体ケース中心方向)に延設されるように配置され、ピン12により導電体5に固定接触子11が回転不能に装着されている。
またピン12には、図示しない接圧バネが設けられており、後述する可動接触子20を固定電極部10へ挿入する際において、固定接触子11の接触面と導電体5、及び固定接触子11の接触面と可動接触子20の当接面の両方の通電に必要な挟持圧を発生するようになっている。
なお、前記固定接触子11の接触面には、可動接触子20の挿入時におけるチャタリングを抑制するために、図示しない絶縁性の樹脂からなるスペーサが螺着されており、可動接触子20の非挿入時において、対向している固定接触子11の接触面同士間が可動接触子20の厚みより若干狭くなるような隙間を設けている。
また、ブッシング7からケース2内へ突出して装着されている固定接触子11を収納するように、消弧室13がブッシング7の内端部に固設された消弧室取付金具14に螺着されている。また、該消弧室13の外側には、ゴム等の絶縁性の合成樹脂からなる固定電極カバー15が、ブッシング7の内側外周面16並びに凹部17と消弧室13の外周部18をそれぞれ密着嵌合するように装着されている。
また、前記ブッシング7及び固定接触子11の反対側に対向して、ケース2の他方の側面に対向して装着された他方のブッシング8において、このブッシング8の中心部に止着された導電体6の内端面には、ピン挿通穴21aが形成されており、可動接触子20が該ピン挿通穴21aを回転軸として前記固定接触子11の接触面に接離するように、ピン21によって回動可能に支持されている。
該可動接触子20の上部には開閉駆動軸22が設けられており、開閉器1の図示されていない開閉機構部に連結されている。この開閉駆動軸22と可動接触子20は絶縁性の合成樹脂からなる連結リンク23を介して連結されており、開閉器1の外側に設けられているハンドル24の回転操作に連動して開閉駆動軸22が回転し、この開閉駆動軸22に連結された可動接触子20も前記ピン21を軸として回動するようになっている。この回動機構により前記固定接触子11の接触面に可動接触子20が接離して、配電線路の電路を開閉する構造となっている。
開閉器1の内部には零相電流、相電流を検出するためのZCT25、CT26が図示しないゴム等の絶縁体の合成樹脂からなるZCT固定具、CT固定具によりブッシング6,7に止着されており、ZCT25、CT26の信号出力を、ケース2を貫通して止着されている図示しない制御線を介して外部に設けられている図示しない継電器等の制御機器へ送られるようになっている。
なお、これら前記の開閉器1の内部機構は図2に示すように、3相構成されており、前記ハンドル操作によって3相の電路開閉機構が連動するようになっている。
また、開閉器1の内部には、絶縁性の合成樹脂からなる内部絶縁箱27と蓋側絶縁箱28が、ケース2或いは底蓋3に止着されて設けられており、各相の間や、ケース2の内側面、底蓋3との間の絶縁性能の向上を図っている。
ケース2の背面側の壁2aには図3に示すような放圧口30が設けられており、該放圧口30はケース2の背面側の壁2aを貫通した丸穴で形成され、その直径hは、内部短絡により上昇する圧力を外部へ放出させるために必要な開口面積以上の開口面積を確保できるように設定されている。すなわち、内部圧力を、ケース2が耐え得る強度以上に昇圧させないように内部圧力を放出できる開口面積に設定されている。
また、該放圧口30の外側に位置する壁2aには、四方に位置して、後述する放圧蓋40とシール部材50をボルトで螺着するための貫通穴31,31,31,31が形成されている。
また、放圧口30には図4に示すように、ケース2の内側より遮蔽部材32が装着されている。該遮蔽部材32は、複数の金属製の芯材33a,33bを組合わせて構成されており、これらの芯材33a,33bで分割(区画)された各放圧穴34の開口面積がほぼ均等になるように設定されている。この遮蔽部材32による放圧穴34の区画は、図4(a)に示すように十字状の芯材33aと、この十字状の芯材33aの交点35へ向う円弧状の芯材33bとから構成され、この十字状の芯材33aが交差する中心部35と、各芯材33a,33bの端部接合部36を溶接して構成されている。この遮蔽部材32の端部接合部36をケース2の内部から放圧口30の周縁に溶接接合することによってケース2と遮蔽部材32は一体に形成されている。
更に、図4(b)及び図5に示すように、前記遮蔽部材32が溶接された放圧口30には、放圧蓋40がケース2の外側より、後述する弾性材からなるシール部材50を介して、ケース2の内部が密閉状態になるようにネジで螺着されている。該放圧蓋40は図6に示すように、金属製の板材にて形成された略四角形状の部材で、放圧蓋40の四隅にはケース2にボルト等で螺着するための穴が形成されている。該穴の1つは、放圧蓋40に向って見て左下隅の端縁部に位置して、放圧蓋40を貫通した丸穴からなる固定穴41となっており、四隅の穴の中で最も下方に位置している。また、その他の三個の穴42a〜42cは、放圧蓋40の三隅の端縁部に位置して、外側が開口した切欠き状の切欠き穴(切欠き部)42a,42b,42cで形成され、右下隅の切欠き穴42aは左下隅の固定穴41より若干高く位置し、両上側の切欠き穴42b,42cは左右とも同じ高さに位置している。
また、図4(b)及び図6に示すように、放圧蓋40の4辺となる周縁部には、曲げ部46が一体に設けられているとともに、該曲げ部46は、後述する弾性材からなるシール部材50に当接しないように、対向する曲げ部46の対向間隔が、シール部材50の直径より若干広く配置されており、放圧蓋40を螺着結合する場合において、該曲げ部46の先端がケース2の表面に当接するように構成されている。
また、図4(b)に示すように、シール部材50は放圧蓋40とケース2の間に介在されており、その形状は図8に示すように形成されている。該シール部材50の外形は前記放圧蓋40の外形と略同形に形成されており、図8に示すように、中心には前記放圧口30の直径hと同径で、かつ、円形のシール部材放圧口51が形成されている。また、該シール部材放圧口51の周縁には、外面側に二重の突起部を備えたシール部52がリング状に設けられており、該シール部52が放圧蓋40の内側に当接するようになっている。シール部材50の内面側は前記シール部52は形成されておらず、平面に形成されている。なお、シール部材50の内面側にも、前記のような二重の突起部からなるシール部52をリング状に設けてもよい。
更に、シール部材50における前記シール部52より外側は板状に形成され、該板状部50aの四隅の各端縁部には丸穴からなるシール部材固定穴53,53,53,53が形成されている。そして、前記の放圧蓋40とシール部材50の装着時において、放圧蓋40の四隅に形成した前記固定穴41及び、切欠き穴42a,42b,42cと、シール部材50の四隅に形成した前記シール部材固定穴53,53,53,53と、ケース2の四隅に形成した前記貫通穴31,31,31,31とが重なる位置に配置され、シール部材50は放圧蓋40によって全体が覆われるようになっている。
前記放圧蓋40の固定穴41には、ケース2の内側より貫通して外面に突出し、該ケース2に溶接して結合されたボルト43を備え、該ボルト43に、シール部材50を、そのシール部材固定穴53を介して挿通させ、該ボルト43に、放圧蓋40の表面より平座金47を介してナット44を締め付けて、放圧蓋40をケース2に固定する支持部45が形成されている。また、放圧蓋40の他の3箇所の切欠き穴42a,42b,42cも同様に、ケース2の内側から挿通されたボルト43にシール部材50のシール部材固定穴53介して挿通し、平座金47を介してナット44で固定されている。なお、放圧蓋40の固定穴41を有する支持部45以外のナット44の締め付け力は、ケース2の内圧が放圧蓋40を開口したい所定の圧力になった場合に、その圧力で外れるように設定されている。
なお、本実施例では放圧口30はケース2の側壁面に設けられているが、底蓋3に設けてもよい。
次に放圧の動作について説明する。
本実施例1の開閉器1の内部において、短絡事故が発生し内部圧力が異常に上昇した際には、上昇した内部圧力はケース2に設けられた放圧口30にも作用する。そして、放圧口30のケース2の側面に弾性材からなるシール部材50を介して密閉して取付けられた放圧蓋40が、その圧力によって外側へ押圧される。この時、該放圧蓋40における切欠き穴42a,42b,42c部において支持されている3箇所の端縁部が、開口した切欠き穴42a,42b,42cによってボルト43、平座金47とナット44より引き抜くように外れ、放圧蓋40が、その固定支持された支持部45を支点として図9に示すように、ケース2の表面に対して反対側に屈曲して、放圧蓋40を傾斜させながら放圧口30を開き放圧する。
この放圧口30は前記のように、開閉器1の内部短絡時において、内部圧力がケース2の強度が耐えられる内部圧力以下に放圧できる面積で開口されており、短絡電流によって上昇した内部圧力をケース2が破損する前に、この放圧口30からケース2の外部へ放出できるようになっている。
また、前記放圧蓋40は、その下側を支点として外側へ傾斜するように変形するため、これが放圧口30から放出される圧力の放出向きのガイドとなり、圧力を斜め上方に向かわせることができる。
したがって、開閉器1が電柱の上部に備え付けられて放圧動作が行なわれたとしても、圧力は開閉器1の上方に放出されるため、電柱の周囲を歩行している人に向っての圧力放出は行なわれない。
更に、開口し露出した放圧口30には、開口面積がほぼ均等になるように放圧穴34が区画されていることより均等に圧力が加わり、しかもケース2の内部の破損した大きな部材が遮蔽部材32に衝突して遮蔽されるためにケース2の外部への飛散が防止され、また、シール部材50においても四隅をボルトで固定されていることから、ケース2から外れて飛散することがない。
また、遮蔽部材32を放圧口30の周辺に固定しケース2と一体的に構成したことで、この遮蔽部材32により放圧口30の周辺の強度が増し、ケース2の破損につながることはない。
また、該放圧蓋40の曲げ部46の足の長さを、放圧蓋40の表面壁が弾性材からなるシール部材50に所定圧に接した状態で曲げ部46の先端がケース2に当接するように設定することにより、トルクレンチ等の特別な工具を使用せずとも、ネジを締めすぎて弾性材からなるシール部材50を強固に押さえ付けることない。そのため、シール部材50のシール部52が適度な弾性を保ちながら放圧蓋40に密着して当接することにより、放圧蓋40による開閉器1の内部の気密性を保つことができる。更に、この曲げ部46による外部からの覆いによって、シール部材50への直射日光を遮蔽し、紫外線による劣化が防止できることで長期的に安定した気密状態が確保できる。
このように、本発明は簡素な放圧蓋40の構造で放圧を制御できる放圧装置が作成でき、安全で、かつ、シール部材50の劣化を防いだことで長期間に亘り開閉器1の内部の気密を保つ開閉器1を提供することができる。
図10乃至図は実施例2を示す。
図10(a)に示すように、本実施例2は前記実施例1の開閉器1の遮蔽部材32の代りに、前記放圧口30の直径より大きい直径で広い面積を有する板材に、複数の放圧穴61を略均等に設けた遮蔽部材60を用いるようにしたものである。
この遮蔽部材60には、取付け状態の遮蔽部材60に向って見て左右に細い縦長状の穴62が空けられている。この遮蔽部材60をケース2に固定する方法としては、図10(b)に示すように、ケース2の内側における放圧口30の周縁に断面がL字形状の取付部材63を溶接固定し、この固定された取付部材63のL字状のケース内側に突出した突起部64を前記遮蔽部材60の縦長状の穴62に挿入して遮蔽部材60を取付部材63に固定する。
該遮蔽部材60に開口された複数の放圧穴61の面積と配置は、実施例1と同様に放圧口30がほぼ均等に区画されるように設定されており、これにより、放圧蓋40に均等に圧力が加わり、更に、ケース2の内部で破損した部材が該遮蔽部材60に遮蔽されケース2の外部へ飛散することを防止する。
以上のように、前記遮蔽部材32,60は実施例1,2のように、開閉器1の内部の飛散物を開閉器1の外部へ放出しない形状であれば良く、放圧穴30の形状や寸法は上記に限らず、内部圧力や飛散物の大きさに合わせて形成すれば良い。
更に、遮蔽部材32をケース2に取付ける方法としては実施例1のように遮蔽部材32をケース2に直接溶接することに限定されるものではなく、実施例2のような取付部材63を使用するなど内部圧力上昇に対して強固に固定できればよく、また、放圧口30の周辺の補強もできればなお良い。
なお、本発明は、前記のような柱上開閉器のケースに限るものではなく、地中配電線路において地上に配置される1つのケース内に複数の開閉部を収納させている多回路開閉器など、本目的に使用される全ての機器に使用することができるものである。
本発明の実施例1の開閉器の内部構造を示す正面断面図。 図1の開閉器の側面図。 本発明の実施例1を示す開閉器の放圧口に遮蔽部材を装着した背面図。 (a)は図3の遮蔽部材の正面図、(b)は放圧口に遮蔽部材とシール部材と放圧蓋を装着した断面図。 本発明の実施例1を示す開閉器の放圧口に放圧蓋を装着した背面図。 (a)は図5の放圧蓋の正面図、(b)は(a)の側面図。 本発明の実施例1を示す開閉器の放圧口にシール部材を装着した背面図。 (a)は図7のシール部材の正面図、(b)は(a)の側面図、(c)は斜視図。 本発明の実施例1における、放圧蓋が開いた背面図。 (a)は本発明の実施例2を示す、遮蔽部材の正面図、(b)は放圧口に遮蔽部材とシール部材と放圧蓋を装着した断面図。
符号の説明
1 開閉器
2 ケース
30 放圧口
32,60 遮蔽部材
40 放圧蓋
46 曲げ部
50 シール部材
41 固定穴
42a,42b,42c 切欠き部である切欠き穴

Claims (2)

  1. 密閉したケースに放圧口を設け、該放圧口のケースの内側に位置して、前記放圧口の一部を遮蔽して、その開口部の開口面積が略均等になるように複数区画するとともに、その端部を前記放圧口の周辺に固定保持した遮蔽部材を設け、
    前記放圧口の外側には、常時は該放圧口を封鎖するとともに内部短絡時の内圧上昇によって変形し、その変形によって形成された開放部より上昇した内圧をケース外へ放圧するようにした放圧蓋を設けケース入り開閉器であって、
    前記放圧蓋を、弾性材よりなるシール部材を介してケースに取り付けるようにし、前記放圧蓋の周辺部には前記ケース側への曲げ部を形成し、前記放圧蓋が、前記シール部材に所定圧で接した状態で、前記曲げ部の先端が前記ケースに当接するようにして取付けたことを特徴とする開閉器の放圧装置。
  2. 前記放圧蓋の下部に貫通する丸穴からなる固定穴を形成し、上部には端縁が開口した切欠き部を形成し、該固定穴と切欠き部を通じてボルト及びナットにより放圧蓋をケースに取付けるようにし、上昇した内圧の放圧時に放圧蓋の上部が開放するように構成したことを特徴とする請求項記載の開閉器の放圧装置。
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