JPH05187778A - 縦型焼成炉 - Google Patents

縦型焼成炉

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JPH05187778A
JPH05187778A JP296392A JP296392A JPH05187778A JP H05187778 A JPH05187778 A JP H05187778A JP 296392 A JP296392 A JP 296392A JP 296392 A JP296392 A JP 296392A JP H05187778 A JPH05187778 A JP H05187778A
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JP
Japan
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core tube
furnace
furnace core
peripheral surface
sagger
Prior art date
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Pending
Application number
JP296392A
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English (en)
Inventor
Hirotsugu Yamada
裕嗣 山田
Masanori Kitamura
雅則 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 焼成のばらつきを防止するとともに少量多量
に関係なく被焼成物を焼成するようにする。 【構成】円筒型炉芯管6の内周面に匣鉢搬送方向の螺旋
溝7A,7Bを設けてなり、この炉芯管6内を搬送され
る円形匣鉢10にはその外周面に凹部11A,11Bを
形成するとともに、匣鉢搬送時においては、凹部11
A,11Bを前記螺旋溝7A,7Bに相対向させた状態
で、該対向部位に回転体14A,14Bを介在させて当
該匣鉢10を螺旋溝7A,7Bに係止させる縦型焼成
炉。なお、円筒型炉芯管6は短寸円筒状をなしその内周
面に前記螺旋溝7A,7Bの一部21A,21Bを備え
た複数の炉芯管ブロック20を積み重ねて構成すればよ
い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被焼成物を垂直方向に
移動させつつ被焼成物を焼成する縦型焼成炉に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、セラミックスを焼成する縦型
焼成炉として図4に示すものが知られている。この焼成
炉は、立設された炉芯管30と、この炉芯管30に沿っ
て設けられた加熱部31と、これら全体を覆う断熱材か
らなる外装部32と、炉芯管30の下端に設けられた匣
鉢支持台33とを備えている。
【0003】上記従来の縦型焼成炉による被焼成物Cの
焼成は以下のようにして行われる。すなわち、匣鉢D,
…にはセラミックスなど被焼成物Cが入れられている。
この匣鉢D,…を匣鉢支持台33で支持しつつ炉芯管3
0内に縦積めし、これらを加熱部31によって加熱す
る。これによって被焼成物Cを焼成するとともに被焼成
物C内のバインダを蒸発させる。
【0004】焼成が進み、下部匣鉢D1,D2の焼成が終
了すると、匣鉢支持台33を下降させる。そして、最下
部より一つ上の匣鉢D2を匣鉢支持装置35によって支
持するとともに匣鉢支持台33をさらに下降させて最下
部の匣鉢D1を抜き取る。
【0005】そして、匣鉢支持台33を再上昇させて匣
鉢D2を受け止め、さらに匣鉢取り入れ装置36によっ
て上端から炉芯管31内に新たな匣鉢D3を挿入する。
この動作を繰り返して被焼成物Cを連続して焼成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
縦型焼成炉においては、次のような問題があった。
【0007】 縦積めして搬送する形態故、匣鉢D
は、保持状態を変動させられることなく炉内を垂直方向
に移送される。そのため、匣鉢D内での温度、および雰
囲気ガスの分布が不均一になりやすく、被焼成物Cの焼
成にばらつきが発生する。
【0008】 匣鉢Dは、複数縦積めした状態で炉芯
管30内を搬送されており、匣鉢D単品での搬入搬出は
難しい。つまり、少量の被焼成物Cを単品の匣鉢Dで焼
成することは殆ど不可能である。
【0009】 被焼成物Cの焼成状態を調整する方法
として、焼成環境が異なる炉内各部位(例えば、前部、
中央部、後部)に滞在する時間を変化させる方法があ
る。しかしながら、匣鉢Dは一定リズムで搬入搬出を繰
り返されており、炉内各部の滞在時間に微妙に変化をつ
けることは不可能である。
【0010】 匣鉢Dを上下に重ねて搬送する故、匣
鉢Dにワレ、カケ等が発生しやすく、さらに、正確に重
ね合わせないと炉内で匣鉢詰まりを起こすことがある。
【0011】本発明はこのような問題に鑑みてなされた
ものであって、焼成のばらつきが防止できるとともに少
量多量に関係なく被焼成物を焼成することができる縦型
焼成炉を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、円筒型炉芯管の内周面に匣鉢搬送方向の
螺旋溝を設けてなり、この炉芯管内を搬送される円形匣
鉢にはその外周面に凹部を形成するとともに、匣鉢搬送
時においては、凹部を前記螺旋溝に相対向させた状態
で、該対向部位に回転体を介在させて当該匣鉢を螺旋溝
に係止させ、以上のものから縦型焼成炉を構成した。な
お、円筒型炉芯管は、短寸円筒状をなしその内周面に前
記螺旋溝の一部を備えた複数の炉芯管ブロックを積み重
ねて構成するのが好ましい。
【0013】
【作用】上記構成によれば、円筒型炉芯管を立設させた
状態で、匣鉢を炉芯管上端から炉内に搬入すると、回転
体が、匣鉢の自重によって螺旋溝に沿って下向きに移動
する。このとき、回転体は凹部によって匣鉢の外周面所
定位置に保持されているので、匣鉢は回転しながら炉芯
管内を下降する。
【0014】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明の一実施例の縦断面図で
ある。
【0015】この縦型焼成炉1は断熱材からなる外装部
2を備えている。外装部2の下端には支持脚3が取り付
けられており、この支持脚3によって形成された外装部
2下側空間にはシリンダ等により上下動可能に設けられ
た匣鉢支持台4が取り付けられている。外装部2は上下
方向に形成された貫通孔2aを備えている。貫通孔2a
の下端には支持フランジ5が設けられており、この支持
フランジ5に支えられて貫通孔2a内に円筒型炉芯管6
が立設配置されている。円筒型炉芯管6は、その内周面
6aに螺旋溝7を備えている。螺旋溝7は、第1,第2
の螺旋溝7A,7Bからなる二重螺旋構造をしており、
炉芯管6の上端から下端まで同一ピッチで連続して形成
されている。ここでいう二重螺旋構造とは互いに同一ピ
ッチであり180度位相がずれたものをいう。また、貫
通孔2aには内周面に沿ってヒータ等の加熱部8が設け
られている。
【0016】縦型焼成炉1は図2に示すような短寸円筒
形で有底の匣鉢10を備えている。匣鉢10は、炉芯管
6を上端から下端まで搬送されるものであって、炉芯管
6の内周面直径より若干小さい外径を備えている。匣鉢
10の外周面には一対の球面状凹部11A,11Bが形
成されている。これら凹部11A,11Bは直径方向対
向して設けられている。そして、凹部11A,11Bと
第1,第2の螺旋溝7A,7Bと間には一対の球体(回
転体)14A,14Bが挿入配置されている。
【0017】また、外装部2には焼成炉1全体に微少振
動を与える振動装置15が取り付けられている。さら
に、炉芯管6,匣鉢10、球状回転体14A,14Bは
Al23,Al23−SiO2,Si34,SiCとい
ったセラミックから構成されている。
【0018】ところで、円筒型炉芯管6は、内周面に螺
旋溝7A,7Bが設けられた長筒状であり、全体を一体
成形するのは難しい。そこで、本実施例の円筒型炉芯管
6は図3に示すような炉芯管ブロック20を複数組み合
わせて構成されている。炉芯管ブロック20は短寸円筒
状をしており、内周面には上記した螺旋溝7A,7Bの
一部21A,21Bが形成されている。炉芯管ブロック
20は短筒状であり、螺旋溝21A,21Bは比較的簡
単に形成できる。各炉芯管ブロック20の上端面、下端
面にはそれぞれ位置合わせ用の突起22、および凹部2
3が形成されている。そして、突起22と凹部23とを
係合させることによって炉芯管ブロック20、…は結合
されて炉芯管6を構成している。その際、部分螺旋溝2
1A,21Bは突起22と凹部23による位置合わせに
よって連続するようになっている。なお、外装部2の支
持フランジ5上面にも炉芯管位置合わせ用の突起24が
設けられている。
【0019】次に縦型焼成炉1を用いた被焼成物Cの焼
成手順を説明する。
【0020】まず、加熱部8により炉芯管6内を所定の
温度にするとともに、図示しないガス供給管から炉内に
雰囲気ガスを供給し、炉内を所定の焼成環境にしてお
く。そして、内部に被焼成物C(この例ではセラミッ
ク)を収納した匣鉢10を焼成炉1上方から炉芯管6内
に搬入する。このとき、球体14A,14Bを凹部11
A,11Bに押し付けておいて隙間12A,12Bに挿
入する。炉芯管6内上端に搬入された匣鉢10は球体1
4A,14Bが180度位相の違う第1,第2の螺旋溝
7A,7Bによって保持されるので水平状態を保つよう
になる。
【0021】このようにして匣鉢10を炉芯管6内に搬
入したのち、振動装置15によって焼成炉1に微少振動
を与える。すると、球体14A,14Bは匣鉢10の自
重や焼成炉1の微少振動によって螺旋溝7A,7Bを下
側に向かって落ちだす。すると、凹部11A,11Bで
球体14A,14Bと一体化した匣鉢10が回転しなが
ら炉芯管6内をゆっくりと下降し、加熱部8によって匣
鉢10内の被焼成物Cが焼成されるとともに被焼成物C
内のバインダが蒸発される。このように、匣鉢10は回
転下降しながら加熱されるので、匣鉢10内の温度分布
および雰囲気ガス分布が均一化し、被焼成物Cはむらな
く焼成されることになる。
【0022】焼成が終了し炉芯管6下端に匣鉢10が達
すると、匣鉢支持台4が上昇して降りてきた匣鉢10を
受け止めて炉外に搬出する。このとき、球状回転体14
A,14Bは隙間12A,12Bから抜け出るので、再
利用のために図示しない受け箱等で受け止める。これで
匣鉢10一つ分の焼成が終了する。なお、この例では、
単品の匣鉢10を焼成しているので、炉芯管1内の雰囲
気を保持するために炉芯管6上部開口を図示しない蓋に
よって閉塞しておく。
【0023】上記実施例では、匣鉢10一つだけの焼成
を説明したが、複数の匣鉢10を続けて炉芯管6内に搬
入することによって大量の被焼成物Cを連続的に焼成で
きるのはいうまでもない。また、上記実施例では、螺旋
溝7A,7Bは炉芯管6上端から下端まで同一ピッチで
形成していたが、これに限らず、被焼成物Cの焼成時間
等を微妙に調整するために、炉芯管6内各部位(例え
ば、炉内上方,中央部、下方)でピッチを変更してもよ
い。
【0024】さらにまた、上記実施例では、二重螺旋溝
7A,7Bから螺旋溝7を構成したが、一本の螺旋溝7
でもよい。この場合、凹部11A,11Bは高さ方向若
干位置をずらしておけば、匣鉢10を水平に保つことが
できる。加えて、三重、四重というように、さらに多重
の螺旋溝7であってもよい。この場合、球体、凹部は、
螺旋溝の本数に合わせて数を増加させればよい。
【0025】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、次のよ
うな効果がある。
【0026】 匣鉢を回転させながら炉内搬送するの
で、匣鉢内での温度、および雰囲気ガスの分布が均一に
なった。そのため、被焼成物をまんべんなく焼成でき、
被焼成物の特性が安定した。さらに、匣鉢を回転するこ
とによって焼成が均一されるので、焼成を均一化するた
めに炉芯管を加熱する加熱部を炉芯管周面に隈無く配置
する必要がなくなり、焼成炉の設計の制約がなくなっ
た。
【0027】 匣鉢は単品であろうと複数であろうと
炉内への搬入搬出が簡単に行えるようになり、被焼成物
はその量に関係なく簡単に焼成できようになった。
【0028】 螺旋溝のピッチを高さ方向で変えるこ
とによって、炉内各部位での被焼成物の滞在時間を変更
することができるようになり、被焼成物は焼成状態を微
妙に調整することができるようになった。
【0029】 匣鉢を上下に重ねて搬送しないので、
匣鉢にワレ、カケ等が発生することがなくなり、さら
に、重ね合わせに起因する匣鉢詰まりを起こすことがな
くなった。
【0030】 さらに、炉芯管を複数の炉芯管ブロッ
クから構成すると、炉芯管の製造コストの低減が可能に
なるほか、メンテナンスも簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の縦型焼成炉の概略構成を
示す断面図である。
【図2】 実施例の匣鉢の構造を示す斜視図である。
【図3】 実施例の炉芯管ブロックの構造を示す断面図
である。
【図4】 従来例の縦型焼成炉の概略構成を示す断面図
である。
【符号の説明】
6 円筒型炉芯管 7A,7B 螺旋溝 10 円形匣鉢 11A,11B 凹部 14A,14B 球体(回転体) 20 炉芯管ブロック

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒型炉芯管(6)の内周面に匣鉢搬送
    方向の螺旋溝(7A,7B)を設けてなり、この炉芯管
    (6)内を搬送される円形匣鉢(10)にはその外周面
    に凹部(11A,11B)を形成するとともに、匣鉢搬
    送時においては、凹部(11A,11B)を前記螺旋溝
    (7A,7B)に相対向させた状態で、該対向部位に回
    転体(14A,14B)を介在させて当該匣鉢(10)
    を螺旋溝(7A,7B)に係止させることを特徴とする
    縦型焼成炉。
  2. 【請求項2】 短寸円筒状をなしその内周面に前記螺旋
    溝(7A,7B)の一部(21A,21B)を備えた複
    数の炉芯管ブロック(20)を積み重ねて前記円筒型炉
    芯管(6)を構成することを特徴とする請求項1記載の
    縦型焼成炉。
JP296392A 1992-01-10 1992-01-10 縦型焼成炉 Pending JPH05187778A (ja)

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JP296392A JPH05187778A (ja) 1992-01-10 1992-01-10 縦型焼成炉

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JP296392A JPH05187778A (ja) 1992-01-10 1992-01-10 縦型焼成炉

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JPH05187778A true JPH05187778A (ja) 1993-07-27

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ID=11544026

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JP296392A Pending JPH05187778A (ja) 1992-01-10 1992-01-10 縦型焼成炉

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JP (1) JPH05187778A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006017412A (ja) * 2004-07-02 2006-01-19 Kuroki Kogyosho:Kk ロストワックス鋳物のhip装置への装入方法
WO2022131871A1 (ko) * 2020-12-18 2022-06-23 주식회사 포스코 이차 전지의 수직형 양극재 소성 장치

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