JPH05187666A - 空気調和機 - Google Patents
空気調和機Info
- Publication number
- JPH05187666A JPH05187666A JP4003735A JP373592A JPH05187666A JP H05187666 A JPH05187666 A JP H05187666A JP 4003735 A JP4003735 A JP 4003735A JP 373592 A JP373592 A JP 373592A JP H05187666 A JPH05187666 A JP H05187666A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- indoor
- outdoor
- air
- ventilation
- fan
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Abstract
(57)【要約】
【目的】 室内外空気の吸排気を同時に行うことによ
り,効率良く室内の換気を行うことのできる空気調和機
の提供。 【構成】 空気調和機1は本体ケーシング20内が仕切
板15により吸気領域30a と排気領域30b とに2分
割されている。また,各領域に対応して,室内ファン2
a ,2b ,室外ファン6a ,6b ,支点軸10廻りに揺
動する遮蔽板9 a ,9b がそれぞれ別個独立に駆動可能
に構成されている。遮蔽板9a ,9b が室内の換気時
に,各連通口23a ,23b を開放する。同時に,室内
ファン2a と2b との間をクラッチ装置12が,室外フ
ァン6a と6b との間をクラッチ装置14がそれぞれ断
絶する。そこで,モータ11及び13が駆動開始する
と,吸気領域30a で室外空気の室内への吸気が行わ
れ,排気領域30b で室内空気の室外への排気が行われ
る。
り,効率良く室内の換気を行うことのできる空気調和機
の提供。 【構成】 空気調和機1は本体ケーシング20内が仕切
板15により吸気領域30a と排気領域30b とに2分
割されている。また,各領域に対応して,室内ファン2
a ,2b ,室外ファン6a ,6b ,支点軸10廻りに揺
動する遮蔽板9 a ,9b がそれぞれ別個独立に駆動可能
に構成されている。遮蔽板9a ,9b が室内の換気時
に,各連通口23a ,23b を開放する。同時に,室内
ファン2a と2b との間をクラッチ装置12が,室外フ
ァン6a と6b との間をクラッチ装置14がそれぞれ断
絶する。そこで,モータ11及び13が駆動開始する
と,吸気領域30a で室外空気の室内への吸気が行わ
れ,排気領域30b で室内空気の室外への排気が行われ
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は,家屋の出窓や壁等に設
置され室内外空気の吸排気も行うことのできる壁埋込み
・室内外機一体型の空気調和機に関するものである。
置され室内外空気の吸排気も行うことのできる壁埋込み
・室内外機一体型の空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記したような壁埋込み・室内外機一体
型の空気調和機としては,図2に示すように,室内の冷
暖房運転の切換えが可能な,例えばヒートポンプ式の冷
凍サイクル(図外)を備えた空気調和機1c が提供され
ている。上記空気調和機1c では,本体ケーシング20
内の固定遮蔽板21c に形成された連通口23c が固定
遮蔽板21c に沿って移動可能の遮蔽板9c によって閉
止された状態で,室内ファン2,室外ファン6及び上記
冷凍サイクルが駆動されると,室内空気は,室内ファン
2の作用により室内吸込口25からフィルタ18及び室
内熱交換器4を通って機内に吸い込まれ,この室内熱交
換器4を通過する際に,例えば室内の冷房時には上記室
内熱交換器4から冷熱を受け,暖房時には温熱を受け
る。その後,上記室内空気は固定遮蔽板21c 及び遮蔽
板9c に沿って室内ファン2に吸い込まれ,更に上部の
リアガイダ22の内面に沿って流通して室内吹出口16
から室内に戻される。この場合,上記室内吸込口25と
室内吹出口16とを略密封状に連通する室内通風路が形
成されている。また,室外空気は,室外ファン6の作用
により室外吸込口26から機内に吸い込まれ,室外熱交
換器8において上記室内熱交換器4による室内空気との
交換熱量に応じた熱量を熱交換された後,固定遮蔽板2
1c 及び遮蔽板9c の室外側側面に沿って流通する。そ
して,上記室外空気は室外ファン6に吸い込まれた後,
下部のリアガイダ5の内面に沿って流通し室外吹出口1
7から室外に吹き出されるようになっている。この場
合,上記室外吸込口26と室外吹出口17とを略密封状
に連通する室外通風路が上記固定遮蔽板21c 及び遮蔽
板9c を介して隣接して形成されている。
型の空気調和機としては,図2に示すように,室内の冷
暖房運転の切換えが可能な,例えばヒートポンプ式の冷
凍サイクル(図外)を備えた空気調和機1c が提供され
ている。上記空気調和機1c では,本体ケーシング20
内の固定遮蔽板21c に形成された連通口23c が固定
遮蔽板21c に沿って移動可能の遮蔽板9c によって閉
止された状態で,室内ファン2,室外ファン6及び上記
冷凍サイクルが駆動されると,室内空気は,室内ファン
2の作用により室内吸込口25からフィルタ18及び室
内熱交換器4を通って機内に吸い込まれ,この室内熱交
換器4を通過する際に,例えば室内の冷房時には上記室
内熱交換器4から冷熱を受け,暖房時には温熱を受け
る。その後,上記室内空気は固定遮蔽板21c 及び遮蔽
板9c に沿って室内ファン2に吸い込まれ,更に上部の
リアガイダ22の内面に沿って流通して室内吹出口16
から室内に戻される。この場合,上記室内吸込口25と
室内吹出口16とを略密封状に連通する室内通風路が形
成されている。また,室外空気は,室外ファン6の作用
により室外吸込口26から機内に吸い込まれ,室外熱交
換器8において上記室内熱交換器4による室内空気との
交換熱量に応じた熱量を熱交換された後,固定遮蔽板2
1c 及び遮蔽板9c の室外側側面に沿って流通する。そ
して,上記室外空気は室外ファン6に吸い込まれた後,
下部のリアガイダ5の内面に沿って流通し室外吹出口1
7から室外に吹き出されるようになっている。この場
合,上記室外吸込口26と室外吹出口17とを略密封状
に連通する室外通風路が上記固定遮蔽板21c 及び遮蔽
板9c を介して隣接して形成されている。
【0003】一方,上記空気調和機1c は,室内空気の
室外への排気及び室外空気の室内への吸気を行うことも
できる。これらの吸排気の態様を図3に示す。同図に示
すように,室内外空気を吸排気する場合には,上記遮蔽
板9c が固定遮蔽板21c の下部に移動して連通口23
c が開放され,これによって上記室内通風路と室外通風
路とが連通される。また,上記冷凍サイクルの作動も停
止される。この状態で,室内空気の排気を行う場合に
は,室内ファン2を停止させた状態で室外ファン6のみ
を回転駆動させることにより,上記室内空気は実線の矢
印で示す如く室内吸込口25及び室内吹出口16から機
内に吸い込まれて上記連通口23c を通過し,更に室外
吹出口17から室外に吹き出される。他方,室外空気を
室内に吸気する時には,室外ファン6が停止された状態
で,室内ファン2を回転駆動させると,上記室外空気は
図中破線の矢印で示すように,室外吸込口26及び室外
吹出口17から機内に吸い込まれて連通口23c を通過
した後,室内吹出口16から室内に吹き出される。この
ように,上記空気調和機1c は,上記連通口23c の開
閉,上記室内ファン2又は室外ファン6の回転駆動又は
停止の組み合わせにより,室内空気の排気又は室外空気
の吸気のいずれかを行うことができるようになってい
る。
室外への排気及び室外空気の室内への吸気を行うことも
できる。これらの吸排気の態様を図3に示す。同図に示
すように,室内外空気を吸排気する場合には,上記遮蔽
板9c が固定遮蔽板21c の下部に移動して連通口23
c が開放され,これによって上記室内通風路と室外通風
路とが連通される。また,上記冷凍サイクルの作動も停
止される。この状態で,室内空気の排気を行う場合に
は,室内ファン2を停止させた状態で室外ファン6のみ
を回転駆動させることにより,上記室内空気は実線の矢
印で示す如く室内吸込口25及び室内吹出口16から機
内に吸い込まれて上記連通口23c を通過し,更に室外
吹出口17から室外に吹き出される。他方,室外空気を
室内に吸気する時には,室外ファン6が停止された状態
で,室内ファン2を回転駆動させると,上記室外空気は
図中破線の矢印で示すように,室外吸込口26及び室外
吹出口17から機内に吸い込まれて連通口23c を通過
した後,室内吹出口16から室内に吹き出される。この
ように,上記空気調和機1c は,上記連通口23c の開
閉,上記室内ファン2又は室外ファン6の回転駆動又は
停止の組み合わせにより,室内空気の排気又は室外空気
の吸気のいずれかを行うことができるようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで,近年,生活
面の快適性を求めようとする観点から,室内空気の質の
向上化が望まれている。室内空気の換気は,上記室内空
気の質悪化の原因となる二酸化炭素や室内の臭気の低減
化を図る上で重要であり,室内を空気調和する上で必要
不可欠なものとなっている。ところが,上記従来の空気
調和機1c では,構成上の制約から,室内外空気の吸気
と排気のいずれかのみが単独に行われていた。そのた
め,当該空気調和機を近年の気密性の高い住宅に採用し
た場合には,一定以上の吸排気を行うことができずファ
ンが空回りするといった状態を生じる場合があり,効率
良く室内の換気を行うことができなかった。一方,上記
従来の空気調和機1c では,室内吸込口25及び室外吸
込口26が常に開放されているため,例えば室外空気の
吸気時には,室外空気のみならず,室内吸込口25から
の室内空気も室内ファン2により吸い込まれる。逆に室
内空気の排気時には,室内空気のみならず,室外吸込口
26からの室外空気も室外ファン6に吸い込まれる。こ
のような原因で,室内の換気に関する限り,上記室内フ
ァン2及び室外ファン6の送風効率が低下していた。一
方,上記室外空気の吸気時に,室外吸込口26から吸い
込まれた室外空気中には,それまで室外熱交換器8の表
面に付着していた室外の塵や埃が混入することがあり,
これらが室内に持ち込まれて室内を汚染するといった問
題もあった。本発明は,上記したような従来の問題点に
鑑みてなされたものであって,効率良く室内の換気を行
うことのできる空気調和機の提供を目的とするものであ
る。
面の快適性を求めようとする観点から,室内空気の質の
向上化が望まれている。室内空気の換気は,上記室内空
気の質悪化の原因となる二酸化炭素や室内の臭気の低減
化を図る上で重要であり,室内を空気調和する上で必要
不可欠なものとなっている。ところが,上記従来の空気
調和機1c では,構成上の制約から,室内外空気の吸気
と排気のいずれかのみが単独に行われていた。そのた
め,当該空気調和機を近年の気密性の高い住宅に採用し
た場合には,一定以上の吸排気を行うことができずファ
ンが空回りするといった状態を生じる場合があり,効率
良く室内の換気を行うことができなかった。一方,上記
従来の空気調和機1c では,室内吸込口25及び室外吸
込口26が常に開放されているため,例えば室外空気の
吸気時には,室外空気のみならず,室内吸込口25から
の室内空気も室内ファン2により吸い込まれる。逆に室
内空気の排気時には,室内空気のみならず,室外吸込口
26からの室外空気も室外ファン6に吸い込まれる。こ
のような原因で,室内の換気に関する限り,上記室内フ
ァン2及び室外ファン6の送風効率が低下していた。一
方,上記室外空気の吸気時に,室外吸込口26から吸い
込まれた室外空気中には,それまで室外熱交換器8の表
面に付着していた室外の塵や埃が混入することがあり,
これらが室内に持ち込まれて室内を汚染するといった問
題もあった。本発明は,上記したような従来の問題点に
鑑みてなされたものであって,効率良く室内の換気を行
うことのできる空気調和機の提供を目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に,本発明が採用する主たる手段は,その要旨とすると
ころが,本体ケーシング内に、室内空気吸込口と室内空
気吹出口とを連通し途中に室内へ送風する室内送風ファ
ン及び室内空気と熱交換する室内熱交換器を備えた室内
通風路と,室外空気吸込口と室外空気吹出口とを連通し
途中に室外へ送風する室外送風ファン及び室外空気と熱
交換する室外熱交換器を備えた室外通風路とが,上記室
内通風路と上記室外通風路とを連通可能に開閉する遮蔽
部材を介して仕切られ,上記室内通風路と上記室外通風
路とが連通されるとともに上記室内送風ファン又は室外
送風ファンが駆動されることにより,室内外空気の吸排
気を行う空気調和機において,上記室内通風路及び上記
室外通風路を送風方向と直角方向に仕切板を介して2分
割するとともに,上記2分割された室内通風路及び室外
通風路に対応して上記室内送風ファン,上記室外送風フ
ァン及び上記遮蔽部材をそれぞれ2分割し,上記2分割
された室内送風ファン,室外送風ファン及び遮蔽部材を
別個独立に駆動可能にした点に係る空気調和機として構
成されている。なお,上記主たる手段における遮蔽部材
を,上記遮蔽部材が,上記室内外空気の吸排気時に,上
記2分割された室外通風路に配設された室外熱交換器並
びに/又は上記2分割された室内通風路に配設された室
内熱交換器からの通風路をそれぞれ遮蔽可能に設けた構
成としてもよい。
に,本発明が採用する主たる手段は,その要旨とすると
ころが,本体ケーシング内に、室内空気吸込口と室内空
気吹出口とを連通し途中に室内へ送風する室内送風ファ
ン及び室内空気と熱交換する室内熱交換器を備えた室内
通風路と,室外空気吸込口と室外空気吹出口とを連通し
途中に室外へ送風する室外送風ファン及び室外空気と熱
交換する室外熱交換器を備えた室外通風路とが,上記室
内通風路と上記室外通風路とを連通可能に開閉する遮蔽
部材を介して仕切られ,上記室内通風路と上記室外通風
路とが連通されるとともに上記室内送風ファン又は室外
送風ファンが駆動されることにより,室内外空気の吸排
気を行う空気調和機において,上記室内通風路及び上記
室外通風路を送風方向と直角方向に仕切板を介して2分
割するとともに,上記2分割された室内通風路及び室外
通風路に対応して上記室内送風ファン,上記室外送風フ
ァン及び上記遮蔽部材をそれぞれ2分割し,上記2分割
された室内送風ファン,室外送風ファン及び遮蔽部材を
別個独立に駆動可能にした点に係る空気調和機として構
成されている。なお,上記主たる手段における遮蔽部材
を,上記遮蔽部材が,上記室内外空気の吸排気時に,上
記2分割された室外通風路に配設された室外熱交換器並
びに/又は上記2分割された室内通風路に配設された室
内熱交換器からの通風路をそれぞれ遮蔽可能に設けた構
成としてもよい。
【0006】
【作用】上記した如くの構成による本発明の空気調和機
においては,仕切板によりそれぞれ2分割された室内通
風路及び室外通風路の一方の組み合わせにより室内空気
が室外に排気されると共に,上記分割された他方の室内
通風路及び室外通風路の組み合わせにより,室内空気の
室外への排気が行われる。従って,例えば本発明に係る
空気調和機を気密性の高い部屋に設置した場合であって
も,室内外空気の吸排気が同時に行われるので,室内の
換気を効率良く行うことができる。
においては,仕切板によりそれぞれ2分割された室内通
風路及び室外通風路の一方の組み合わせにより室内空気
が室外に排気されると共に,上記分割された他方の室内
通風路及び室外通風路の組み合わせにより,室内空気の
室外への排気が行われる。従って,例えば本発明に係る
空気調和機を気密性の高い部屋に設置した場合であって
も,室内外空気の吸排気が同時に行われるので,室内の
換気を効率良く行うことができる。
【0007】
【実施例】以下添付図面を参照して,本発明を具体化し
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発
明の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここ
に,図1は本発明の一実施例に係る空気調和機の概略構
成を示すものであって,(a)は正面図,(b)は
(a)におけるA矢視図,(c)は(a)におけるB矢
視図である。但し,図2及び図3に示した上記従来の空
気調和機1c と共通する要素には,同一の符号を使用す
ると共に,その詳細な説明は省略する。また,上記従来
の空気調和機1c の要素の機能と同様の機能を有する要
素には,同一の符号に新たな添字を付したりまたは異な
る添字を付したものを使用する。本実施例に係る壁埋込
み・室内外機一体型の空気調和機1は,図1に示すよう
に,従来と比べて,特に本体ケーシング20内が,仕切
板15により正面視左右に,即ち送風方向と直角方向に
2分割されて,換気運転時に室外空気の吸気動作を行う
ための吸気領域30a と室内空気の排気動作を行うため
の排気領域30b とがそれぞれ形成されている。上記吸
気領域30a 内には,この吸気領域30a の大きさに対
応して配備可能の,室内ファン2a ,室外ファン6a ,
遮蔽板9a が配設され,上記ケーシング20の室内側の
上部の面には上記吸気領域30a に対応した室内吹出口
16a 及び室内吸込口25a が形成され,室外側の面に
は室外吸込口26a 及び室外吹出口17a が形成されて
いる。更に,上記吸気領域30a に対応する固定遮蔽板
21には,連通口23a が形成されている。この連通口
23a は,固定遮蔽板21の上部の一端に配備された支
点軸10を中心として揺動自在に駆動される遮蔽板9a
によって開閉されることにより,上記吸気領域30a の
室内通風路と室外通風路とを連通したり或いは遮蔽した
りするようになっている。一方,上記排気領域30b に
おいても,上記した吸気領域30a と同様に当該排気領
域30b の大きさに対応して,それぞれ室内ファン
2b ,室外ファン6b ,遮蔽板9b が内部に配設される
と共に,上記排気領域30b に対応した本体ケーシング
20に,室内吸込口25b ,室内吹出口16b ,室外吸
込口26b 及び室外吹出口17b がそれぞれ形成されて
いる。また,上記排気領域30b の室内通風路と室外通
風路とを連通する連通口23b も,排気領域30b に対
応する固定遮蔽板21に形成されている。 また,上記
吸気領域30a 側の室内ファン2 a は,回転駆動源とな
るモータ11の駆動軸に直結されており,排気領域30
b 側の室内ファン2b とクラッチ装置12を介して断続
可能に接続されている。また,上記排気領域30b 側の
室外ファン6b は,その回転駆動源となるモータ13の
駆動軸に直結され,吸気領域30a 側の室外ファン6a
とクラッチ装置14を介して断続可能に接続されてい
る。
た実施例につき説明し,本発明の理解に供する。尚,以
下の実施例は,本発明を具体化した一例であって,本発
明の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここ
に,図1は本発明の一実施例に係る空気調和機の概略構
成を示すものであって,(a)は正面図,(b)は
(a)におけるA矢視図,(c)は(a)におけるB矢
視図である。但し,図2及び図3に示した上記従来の空
気調和機1c と共通する要素には,同一の符号を使用す
ると共に,その詳細な説明は省略する。また,上記従来
の空気調和機1c の要素の機能と同様の機能を有する要
素には,同一の符号に新たな添字を付したりまたは異な
る添字を付したものを使用する。本実施例に係る壁埋込
み・室内外機一体型の空気調和機1は,図1に示すよう
に,従来と比べて,特に本体ケーシング20内が,仕切
板15により正面視左右に,即ち送風方向と直角方向に
2分割されて,換気運転時に室外空気の吸気動作を行う
ための吸気領域30a と室内空気の排気動作を行うため
の排気領域30b とがそれぞれ形成されている。上記吸
気領域30a 内には,この吸気領域30a の大きさに対
応して配備可能の,室内ファン2a ,室外ファン6a ,
遮蔽板9a が配設され,上記ケーシング20の室内側の
上部の面には上記吸気領域30a に対応した室内吹出口
16a 及び室内吸込口25a が形成され,室外側の面に
は室外吸込口26a 及び室外吹出口17a が形成されて
いる。更に,上記吸気領域30a に対応する固定遮蔽板
21には,連通口23a が形成されている。この連通口
23a は,固定遮蔽板21の上部の一端に配備された支
点軸10を中心として揺動自在に駆動される遮蔽板9a
によって開閉されることにより,上記吸気領域30a の
室内通風路と室外通風路とを連通したり或いは遮蔽した
りするようになっている。一方,上記排気領域30b に
おいても,上記した吸気領域30a と同様に当該排気領
域30b の大きさに対応して,それぞれ室内ファン
2b ,室外ファン6b ,遮蔽板9b が内部に配設される
と共に,上記排気領域30b に対応した本体ケーシング
20に,室内吸込口25b ,室内吹出口16b ,室外吸
込口26b 及び室外吹出口17b がそれぞれ形成されて
いる。また,上記排気領域30b の室内通風路と室外通
風路とを連通する連通口23b も,排気領域30b に対
応する固定遮蔽板21に形成されている。 また,上記
吸気領域30a 側の室内ファン2 a は,回転駆動源とな
るモータ11の駆動軸に直結されており,排気領域30
b 側の室内ファン2b とクラッチ装置12を介して断続
可能に接続されている。また,上記排気領域30b 側の
室外ファン6b は,その回転駆動源となるモータ13の
駆動軸に直結され,吸気領域30a 側の室外ファン6a
とクラッチ装置14を介して断続可能に接続されてい
る。
【0008】上記した構成の本実施例の空気調和機1に
おいて,室内の換気が行われる場合,支点軸10を中心
として揺動駆動される遮蔽板9a 及び9b は図1(b)
及び(c)の実線で示す位置に駆動される。これによっ
て,それぞれの連通口23a 及び23b が開放される。
また,上記遮蔽板9a 及び9b によって室外吸込口26
a 及び26b からの通風路がそれぞれ遮蔽される。この
時,上記クラッチ装置12及び14はそれぞれ断絶され
た状態に設定されており,室内ファン2a と2 b とはそ
れぞれ独立している。また,室外ファン6a と6b もそ
れぞれ独立している。そこで,上記モータ11及び13
の回転駆動により換気運転が開始される。先ず,吸気領
域30a においては,室外ファン6a が停止し,室内フ
ァン2a が駆動されるので,室外空気は室外吹出口17
a から機内に吸い込まれ室内吹出口16a から室内に吹
き出される。この時,上記室外熱交換器8からの通風路
は遮蔽板9a により遮蔽されているので,この室外熱交
換器8の表面に付着していた塵や埃が室内に持ち込まれ
ることがない。このように,室外空気が吸気領域30a
側から室内に吹き込まれる一方で,排気領域30b にお
いては,室内ファン2b が停止し室外ファン6b が回転
駆動されるので,室内空気は室内吹出口16b 及び室内
吸込口25b から当該領域内に吸い込まれ(図1
(b)),室外吹出口17b から室外に排気される。こ
の時,上記排気領域30b 側の室外熱交換器8からの通
風路も遮蔽板9b により遮蔽されているので,上記室外
ファン6b から室外に排出される空気は全て室内空気と
なり,従来の如く室外空気を機内に巻き込む場合と比べ
て,室外ファン6b の送風効率が向上する。
おいて,室内の換気が行われる場合,支点軸10を中心
として揺動駆動される遮蔽板9a 及び9b は図1(b)
及び(c)の実線で示す位置に駆動される。これによっ
て,それぞれの連通口23a 及び23b が開放される。
また,上記遮蔽板9a 及び9b によって室外吸込口26
a 及び26b からの通風路がそれぞれ遮蔽される。この
時,上記クラッチ装置12及び14はそれぞれ断絶され
た状態に設定されており,室内ファン2a と2 b とはそ
れぞれ独立している。また,室外ファン6a と6b もそ
れぞれ独立している。そこで,上記モータ11及び13
の回転駆動により換気運転が開始される。先ず,吸気領
域30a においては,室外ファン6a が停止し,室内フ
ァン2a が駆動されるので,室外空気は室外吹出口17
a から機内に吸い込まれ室内吹出口16a から室内に吹
き出される。この時,上記室外熱交換器8からの通風路
は遮蔽板9a により遮蔽されているので,この室外熱交
換器8の表面に付着していた塵や埃が室内に持ち込まれ
ることがない。このように,室外空気が吸気領域30a
側から室内に吹き込まれる一方で,排気領域30b にお
いては,室内ファン2b が停止し室外ファン6b が回転
駆動されるので,室内空気は室内吹出口16b 及び室内
吸込口25b から当該領域内に吸い込まれ(図1
(b)),室外吹出口17b から室外に排気される。こ
の時,上記排気領域30b 側の室外熱交換器8からの通
風路も遮蔽板9b により遮蔽されているので,上記室外
ファン6b から室外に排出される空気は全て室内空気と
なり,従来の如く室外空気を機内に巻き込む場合と比べ
て,室外ファン6b の送風効率が向上する。
【0009】なお,上記実施例の空気調和機1において
通常の冷房運転又は暖房運転を行う際には,上記クラッ
チ装置12及び14が接続され,上記遮蔽板9a 及び9
b が図1(b)及び(c)の2点鎖線で示す位置に支点
軸10を中心として揺動駆動されることにより上記連通
口23a 及び23b が遮蔽される。これによって,上記
吸気領域30a 及び排気領域30b のいずれにおいても
それぞれの室内通風路と室外通風路とが密封状に区画さ
れる。また,室内ファン2a 及び2b や室外ファン6a
及び6b もそれぞれ一体に回転駆動される。上記した状
態において,モータ11,モータ13及び上記冷凍サイ
クル(図外)の駆動により,従来と同様に室内の冷房運
転又は暖房運転を行うことができる。上記したように,
本実施例の空気調和機1は,仕切板15により2分割さ
れた吸気領域30a と排気領域30b とで,室内外空気
の吸排気を同時に行うことができる。また,室外空気を
室内に吸気する場合には,室外熱交換器の塵や埃を室内
に持ち込むことがない。そして,排気領域30b におけ
る室外ファン6b の送風効率の向上化を図ることができ
る。その結果,本実施例装置は室内の換気を効率良く行
うことができる。なお,上記実施例では,クラッチ装置
12,14を断続可能に介在させることにより,上記室
内ファン2a と2b 或いは室外ファン6a と6b をそれ
ぞれ別個独立に駆動可能に構成したが,これに限定され
るものではなく,上記クラッチ装置12,14を省略
し,上記室内ファン2b と室外ファン6a とにそれぞれ
図外のモータを別途直結した構成とすることもできる。
また,上記実施例では,遮蔽板9a 及び9b により,換
気運転時に室外熱交換器8からの通風路を遮蔽するよう
にしたが,これに限定されず,換気運転時に上記遮蔽板
9a ,9b により室内熱交換器4からの通風路を遮蔽す
るように構成することもできる。その場合には,吸気領
域30a 側における室内ファン2a の送風効率を向上さ
せることができる。更に,上記室外熱交換器8からの通
風路を遮蔽可能の遮蔽板9a ,9b のみならず,下側の
固定遮蔽板21の先端近傍を支点軸として揺動自在に設
けられ,上記室内熱交換器4からの通風路を封止する遮
蔽板(図外)を上記吸気領域30a 及び排気領域30b
の双方に配備してもよい。
通常の冷房運転又は暖房運転を行う際には,上記クラッ
チ装置12及び14が接続され,上記遮蔽板9a 及び9
b が図1(b)及び(c)の2点鎖線で示す位置に支点
軸10を中心として揺動駆動されることにより上記連通
口23a 及び23b が遮蔽される。これによって,上記
吸気領域30a 及び排気領域30b のいずれにおいても
それぞれの室内通風路と室外通風路とが密封状に区画さ
れる。また,室内ファン2a 及び2b や室外ファン6a
及び6b もそれぞれ一体に回転駆動される。上記した状
態において,モータ11,モータ13及び上記冷凍サイ
クル(図外)の駆動により,従来と同様に室内の冷房運
転又は暖房運転を行うことができる。上記したように,
本実施例の空気調和機1は,仕切板15により2分割さ
れた吸気領域30a と排気領域30b とで,室内外空気
の吸排気を同時に行うことができる。また,室外空気を
室内に吸気する場合には,室外熱交換器の塵や埃を室内
に持ち込むことがない。そして,排気領域30b におけ
る室外ファン6b の送風効率の向上化を図ることができ
る。その結果,本実施例装置は室内の換気を効率良く行
うことができる。なお,上記実施例では,クラッチ装置
12,14を断続可能に介在させることにより,上記室
内ファン2a と2b 或いは室外ファン6a と6b をそれ
ぞれ別個独立に駆動可能に構成したが,これに限定され
るものではなく,上記クラッチ装置12,14を省略
し,上記室内ファン2b と室外ファン6a とにそれぞれ
図外のモータを別途直結した構成とすることもできる。
また,上記実施例では,遮蔽板9a 及び9b により,換
気運転時に室外熱交換器8からの通風路を遮蔽するよう
にしたが,これに限定されず,換気運転時に上記遮蔽板
9a ,9b により室内熱交換器4からの通風路を遮蔽す
るように構成することもできる。その場合には,吸気領
域30a 側における室内ファン2a の送風効率を向上さ
せることができる。更に,上記室外熱交換器8からの通
風路を遮蔽可能の遮蔽板9a ,9b のみならず,下側の
固定遮蔽板21の先端近傍を支点軸として揺動自在に設
けられ,上記室内熱交換器4からの通風路を封止する遮
蔽板(図外)を上記吸気領域30a 及び排気領域30b
の双方に配備してもよい。
【0010】
【発明の効果】本発明は上記したように構成されてい
る。それにより,室内外空気の吸排気を同時に行うこと
ができる。また,上記室内外空気の吸排時の室内送風フ
ァン及び/若しくは室外送風ファンの送風効率を向上さ
せることができる。その結果,本発明の空気調和機は室
内の換気を効率良く行うことができる。
る。それにより,室内外空気の吸排気を同時に行うこと
ができる。また,上記室内外空気の吸排時の室内送風フ
ァン及び/若しくは室外送風ファンの送風効率を向上さ
せることができる。その結果,本発明の空気調和機は室
内の換気を効率良く行うことができる。
【図1】 本発明の一実施例に係る空気調和機の概略構
成を示すものであって,(a)は正面図,(b)は
(a)におけるA矢視図,(c)は(a)におけるB矢
視図。
成を示すものであって,(a)は正面図,(b)は
(a)におけるA矢視図,(c)は(a)におけるB矢
視図。
【図2】 本発明の背景の一例となる従来の空気調和機
の概略構成を示す側面図。
の概略構成を示す側面図。
【図3】 図2の空気調和機により行われる室内外空気
の吸排気の態様を示す状態説明図。
の吸排気の態様を示す状態説明図。
1,1c …空気調和機 2,2a ,2b
…室内ファン 4…室内熱交換器 6,6a ,6b
…室外ファン 8…室外熱交換器 9a ,9b ,9
c …遮蔽板 10…支点軸 11…モータ 12…クラッチ装置 13…モータ 14…クラッチ装置 15…仕切板 16,16a ,16b …室内吹出口 17,17a ,
17b …室外吹出口 23a ,23b ,23c …連通口 25,25a ,
25b …室内吸込口 26,26a ,26b …室外吸込口 30a …吸気領域 30b …排気領域
…室内ファン 4…室内熱交換器 6,6a ,6b
…室外ファン 8…室外熱交換器 9a ,9b ,9
c …遮蔽板 10…支点軸 11…モータ 12…クラッチ装置 13…モータ 14…クラッチ装置 15…仕切板 16,16a ,16b …室内吹出口 17,17a ,
17b …室外吹出口 23a ,23b ,23c …連通口 25,25a ,
25b …室内吸込口 26,26a ,26b …室外吸込口 30a …吸気領域 30b …排気領域
Claims (2)
- 【請求項1】 本体ケーシング内に、室内空気吸込口と
室内空気吹出口とを連通し途中に室内へ送風する室内送
風ファン及び室内空気と熱交換する室内熱交換器を備え
た室内通風路と,室外空気吸込口と室外空気吹出口とを
連通し途中に室外へ送風する室外送風ファン及び室外空
気と熱交換する室外熱交換器を備えた室外通風路とが,
上記室内通風路と上記室外通風路とを連通可能に開閉す
る遮蔽部材を介して仕切られ,上記室内通風路と上記室
外通風路とが連通されるとともに上記室内送風ファン又
は室外送風ファンが駆動されることにより,室内外空気
の吸排気を行う空気調和機において,上記室内通風路及
び上記室外通風路を送風方向と直角方向に仕切板を介し
て2分割するとともに,上記2分割された室内通風路及
び室外通風路に対応して上記室内送風ファン,上記室外
送風ファン及び上記遮蔽部材をそれぞれ2分割し,上記
2分割された室内送風ファン,室外送風ファン及び遮蔽
部材を別個独立に駆動可能にしたことを特徴とする空気
調和機。 - 【請求項2】 上記遮蔽部材が,上記室内外空気の吸排
気時に,上記2分割された室外通風路に配設された室外
熱交換器並びに/又は上記2分割された室内通風路に配
設された室内熱交換器からの通風路をそれぞれ遮蔽可能
に設けられた請求項1に記載の空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4003735A JPH05187666A (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | 空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4003735A JPH05187666A (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | 空気調和機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05187666A true JPH05187666A (ja) | 1993-07-27 |
Family
ID=11565498
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4003735A Pending JPH05187666A (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | 空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05187666A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100977369B1 (ko) * | 2003-11-13 | 2010-08-20 | 엘지전자 주식회사 | 일체형 공기조화기 |
JP2011242102A (ja) * | 2010-05-21 | 2011-12-01 | Shibata Kagaku Kk | 冷却装置 |
-
1992
- 1992-01-13 JP JP4003735A patent/JPH05187666A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100977369B1 (ko) * | 2003-11-13 | 2010-08-20 | 엘지전자 주식회사 | 일체형 공기조화기 |
JP2011242102A (ja) * | 2010-05-21 | 2011-12-01 | Shibata Kagaku Kk | 冷却装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101049433B1 (ko) | 공기 조화기 | |
TWI267611B (en) | Integral type air conditioner and air guide structure thereof | |
WO2022165999A1 (zh) | 空气调节装置 | |
WO2019218829A1 (zh) | 一种空净一体式结构以及空调器 | |
KR100693990B1 (ko) | 공기 조화기 | |
JPH05187666A (ja) | 空気調和機 | |
KR20100117298A (ko) | 축열용량이 향상된 공기조화장치 | |
JP2001082773A (ja) | 加湿装置及びこれを備えた空調機器 | |
JPS58205031A (ja) | 空調換気装置 | |
JPH0526476A (ja) | 空気調和機のインバータ冷却装置 | |
JPH04292736A (ja) | 空調換気装置 | |
JP2004347282A (ja) | 空気調和機 | |
JP2001324170A (ja) | 空気調和機 | |
JP3165013B2 (ja) | 熱交換形換気扇 | |
JPH0345059Y2 (ja) | ||
CN215260464U (zh) | 转动阀门、通风组件和具有其的空气调节装置 | |
JP2003074902A (ja) | 空調機器 | |
JP2616312B2 (ja) | ブース用空調機 | |
JPH0448132A (ja) | 換気装置 | |
JPH05256472A (ja) | 簡易一体型空気調和機 | |
JPH031719Y2 (ja) | ||
KR20050001506A (ko) | 환기시스템의 모터조립체 장착구조 | |
JP2000329370A (ja) | 壁埋込型空気調和機 | |
KR100789022B1 (ko) | 2층 공기유동시스템을 갖는 공기조화장치용 송풍유닛 | |
JPH0777347A (ja) | 熱交換気空調ユニット |