JPH0518745A - 測距装置 - Google Patents

測距装置

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JPH0518745A
JPH0518745A JP3169779A JP16977991A JPH0518745A JP H0518745 A JPH0518745 A JP H0518745A JP 3169779 A JP3169779 A JP 3169779A JP 16977991 A JP16977991 A JP 16977991A JP H0518745 A JPH0518745 A JP H0518745A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、測距精度を向上させつつ測距範囲を
拡大することのできる距離検出装置を提供することを目
的とする。 【構成】本発明に於いては、多分割シリコンフォトダイ
オード(SPD)と位置検出ダイオード(PSD)の双
方の機能を有する半導体位置検出素子1を用い、測距演
算装置29によって、電極1A,1Bから出力される電
流の比に基づいた上記半導体位置検出素子1上の反射光
の受光位置検出によるPSD測距を行ない、且つ電極1
C,1Dから出力される電流の比に基づいた上記半導体
位置検出素子1の分割されたそれぞれの素子領域の受光
量の比検出によるSPD測距を行なうことを特徴として
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カメラ等に用いられる
測距装置に係り、特に、投光部より測距対象物に向けて
光を照射し、その反射光を投光部から所定の基線長だけ
離れて配置された受光部により受光して測距を行なう光
照射型三角測距方式の測距装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上記光照射型の三角測距方式の測距装置
は既に周知であり、従来から種々提供されている。例え
ば、特開昭57−104809号公報記載の測距装置
は、図9の(A)に示すように、発光素子80から投光
レンズ83を介して測距対象物86に向けて投光パター
ン85の光を照射し、同測距対象物86からの反射光を
受光レンズ84により受光素子81,82に入射させ、
受光素子81,82の出力状態により、測距をするよう
にしている。そして、上記発光素子80と受光素子8
1,82とは、図9の(B)に示すように、単一の基板
87上の所定位置にそれぞれ配置されている。即ち、同
基板87の一側縁寄りには、電極部80aで囲まれた発
光素子80が、また他側縁寄りには2つの受光素子8
1,82がその受光素子間の境界線が基線長方向88に
対して垂直になるように近接して、それぞれ固定されて
いる。
【0003】このように構成された上記測距装置では、
受光面の基線長方向88上に形成される反射光像89の
位置は、三角測距の原理から測距対象物までの距離に応
じて変化し、反射光像89の位置により受光素子81が
受光する面積と、受光素子82が受光する面積に差異が
あるので、両受光素子81,82の出力差により測距対
象物までの距離を検出することができる。
【0004】図10は、上記図9の(A),(B)に示
した測距装置に於ける測距光学系の配置を示したもの
で、チップサイズがtの発光素子80は、投光レンズ8
3からその焦点距離fT だけ離れた位置に配置されてい
る。同投光レンズ83より基線長L離して配置された受
光レンズ84の焦点距離fJだけ離れた位置に配置され
た受光素子81,82から出力される光電流I1 ,I2
によって測距対象物86までの被写体距離aを求めるも
のである。また、図11の(A)〜(D)は、反射光像
が測距対象物までの距離に応じて移動する様子を示した
もので、外径tJの反射光像89が測距対象物までの距
離に応じて受光素子81,82上を移動すると、この受
光素子81,82から出力される光電流I1 ,I2 を演
算処理して得られた測距演算出力I2 /(I1 +I2
は、図11の(E)に示すように、被写体距離に応じて
1から0まで変化することになる。この1から0まで変
化する範囲は、丁度反射光像89の径tJの間である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
構成されている従来の測距装置に於いては、基本的に測
距精度の向上と、測距範囲の拡大という互いに相反する
問題が生ずる。以下、これについて説明する。
【0006】上述のような距離検出装置に於いては、被
写体までの距離aの逆数と測距演算出力I2 /(I1
2 )の間には、図12の(A)に示すような関係があ
る。即ち、この図12の(A)の実線l1 ,l2 は、そ
れぞれ投光チップサイズがt1 ,t2 (t1 <t2 )の
場合で、被写体距離aの逆数に対する測距演算出力I2
/(I1 +I2 )の関係を表わしている。
【0007】一般に、被写体から受光素子に入射する信
号光量は非常に微弱なので、信号電流の比I2 /(I1
+I2 )は、回路ノイズ等により影響されてしまう。回
路ノイズによって生じる出力信号のバラツキ、つまりノ
イズ幅は、図12の(B)に示すように、特性線l3
4 の何れの場合も同一距離a1 では同じノイズ幅Δl
3 ,Δl4 であり、ノイズ成分を付加した測距演算出力
2 /(I1 +I2 )は斜線部分で示される。そこで、
被写体距離a1 を判定するために特性線l3 では判定レ
ベルVa を用い、特性線l4 では判定レベルVb を用い
ることになる。
【0008】すると、ノイズ成分のために、距離判定の
不確定幅が特性線l3 ではα、特性線l4 ではβだけ生
ずることになる。つまり、特性線l4 を用いて測距する
と、特性線l3 の場合に比べて距離判定の不確定幅が広
くなってしまい測距精度が劣ることになる。
【0009】従って、距離検出装置の測距精度を表わす
指標としては、(ノイズ幅)/(測距演算出力の傾斜)
で評価することができる。つまり、測距範囲Sは、投光
レンズと発光素子間の距離をfT 、基線長をL、発光素
子のチップサイズをtとすれば、 S=∞ 〜 (fT ・L)/t となる。また、測距精度Rは、測距演算出力ノイズをN
とすれば R=N・{(fT ・L)/t} となる。上式から解るように、測距範囲Sは投光レンズ
の焦点距離fT 、基線長Lが小さくなる程大きくなり、
また発光素子のチップサイズtがt2 のように大きくな
ると、図12の(A)の特性線l2 に示したように、至
近側がfT ・L/t2 まで伸びるので測距範囲Sは大き
くなるが、測距精度Rは逆に悪くなる。反対に、fT
Lが大きくなる程、また、tが小さくなる程、測距精度
Rは良くなるが測距範囲Sは小さくなる。換言すれば、
このような測距装置に於いては、測距精度の向上と測距
範囲の拡大は互いに相反するものとなる。
【0010】また、測距精度の向上と測距範囲の拡大を
両立させるために、投射光量を大きくして、測距演算出
力のノイズ幅を小さくする手段もあるが、カメラ等の小
型機器に組込まれる場合には、電源や投・受光部のため
のスペースが限られており、測距装置に供給可能な電力
も限定されるので、投射光量を増加させて解決する手段
はコストやスペースの点から問題があって採用できな
い。
【0011】また、測距範囲を拡大するために、投光素
子のチップサイズtを大きくしたり投光レンズの焦点距
離fT を小さくしたりする手段を採用すると、通常は測
距対象物が人物等の大きさの限られた物であるので、投
光パターンが測距対象物よりも大きくなってしまい測距
が正確に行なわれにくいことがある。
【0012】この問題を解決するために、例えば、図1
3の(A)及び(B)に示す如く、シリコンフォトダイ
オード(SPD)で構成される受光素子81,82と位
置検出ダイオード(PSD)90を併設し、SPD8
1.82とPSD90の受光領域にわたる発光面を持つ
投光素子80を発光させ、遠距離ではSPD81,82
からの測距データ、それ以外の距離ではPSD90から
の測距データを用いる手法が考えられる。この手法によ
れば、測距精度の向上と、測距範囲の拡大を両立させる
ことができる。
【0013】しかしながら、この手法は、SPD81,
82とPSD90の受光面が同一位置に位置しないた
め、投光素子80を長方形化せざるを得ず、投光素子8
0の大型化を招いてしまう。また、上記大型化による投
光スポットの大型化は、測距対象が人物等の大きさの限
られた小さなものである場合、投光スポットの欠けによ
る誤測距を引き起こし易い。
【0014】さらに、測距に投光エネルギーの半分しか
使用できず、非常に無駄が多く、遠距離測距能力を十二
分に高めることができない等々の欠点を有すものと考え
られる。
【0015】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
もので、投受光部を大きくすることなくSPDとPSD
による測距を行ない、測距精度の向上と測距範囲の拡大
を両立させることのできる測距装置を提供することを目
的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、被写体に投光する投光手段と、この投光
の被写体からの反射光を受光する光電変換素子と、この
光電変換素子の出力に基づいて上記被写体までの距離を
演算する演算手段とを具備する測距装置に於いて、上記
光電変換素子は2分割されており、2分割された上記光
電変換素子の導電層を接続する接続手段と、2分割され
た上記導電層の一方と他方とにそれぞれ設けられた第1
及び第2の電極と、上記2分割された光電変換素子の一
方と他方にそれぞれ電流を供給するための第3及び第4
の電極とを具備し、上記演算手段は、上記第1及び第2
の電極から出力される電流の比に基づいて、上記光電変
換素子上の上記反射光の受光位置を検出するための受光
位置演算手段と、上記第3及び第4の電極から出力され
る電流の比に基づいて、上記2分割された光電変換素子
のそれぞれの受光量の比を検出するための光量比演算手
段とを具備したことを特徴としている。
【0017】
【作用】即ち、本発明の測距装置は、光電変換素子とし
て、2分割されると共にそれぞれの分割された導電層を
接続手段により接続した構造のものを用い、受光位置演
算手段により、上記2分割された上記導電層の一方と他
方とにそれぞれ設けられた第1及び第2の電極から出力
される電流の比に基づいて上記光電変換素子上の反射光
の受光位置を検出し、且つ光量比演算手段により、上記
2分割された光電変換素子の一方と他方にそれぞれ電流
を供給するための第3及び第4の電極から出力される電
流の比に基づいて上記2分割された光電変換素子のそれ
ぞれの受光量の比を検出することにより、投受光部を大
きくすることなくSPDとPSDによる測距を行ない、
測距精度の向上と測距範囲の拡大を両立させることを可
能とするものである。
【0018】
【実施例】本発明の実施例を説明する前に、本発明の理
解を助けるために、本発明の原理を説明する。
【0019】図2の(B)は、従来のPSDの構造を示
す断面図で、PSDは平板状シリコンの表面にP層10
2a、裏面にN層102bから構成されている。そし
て、PSDに入射した光は光電変換され、光電流I1
2としてP層102aに設けられた第1,第2の電極
102d,102eから分離して出力される。なお、同
図中の参照番号102fは、コモン電極である。
【0020】上記SPDに光スポットが入射すると、入
射位置には光エネルギーに比例した電荷が発生する。こ
の発生した電荷は、光電流として抵抗層(この場合はP
層)を通り、各電極より出力される。そして、上記抵抗
層は全面に亘り均一な抵抗値を持つように作られている
ので、光電流は電極までの距離(抵抗値)に逆比例して
分割され取り出される。
【0021】これに対し、本発明のPSDの構成は、上
記従来のPSDを分割し、図2の(A)に示すように、
P層を導電性のジョイント部材で接続し、さらにコモン
電極を2個にしたものである。公知のように、入射スポ
ット光の重心位置は、I1 とI2 の比つまりI2 /(I
1 +I2 )で表わされ、この出力は被写体距離の逆数に
比例する。さらに本発明では、入射スポット光の位置に
よってA受光部とB受光部の受光量が変化するので、そ
れによってI3 とI4 も変化する。したがって、I3
4 の比較をすることで、入射光量比式の距離検出が可
能となる。以下、図面を参照して本発明の一実施例を詳
細に説明する。
【0022】図1の(A)は、本発明の一実施例の測距
装置の測距光学系の配置を示す図で、本実施例に於いて
は、多分割SPDとPSDの双方の機能を有する半導体
位置検出素子1を使用している。図1の(B)は、この
半導体位置検出素子1の構成を示す平面図で、同図に於
いて、参照番号1A及び1BはPSDの電極であり、1
C及び1DはSPDの電極である。1E,1FR,及び
1FLはPSDの導電層であり、ここで、1Eを分岐導
電層、1FRを右側基幹導電層、1FLを左側基幹導電
層と称するものとする。右側基幹導電層1FRと左側基
幹導電層1FLは、メタル1Gによってジョイントされ
ている。
【0023】このような構成にすることによって、SP
DとPSDの分光感度の等しい半導体位置検出素子1を
得ることができる。このため、SPD,PSD双方とも
に測距に必要な感度にあわせることが可能である。
【0024】さらに、PSD,SPDの光電流を同時に
取り出しても、互いに影響を及ぼしあわないので、PS
D測距とSPD測距を同時に行なうことができ、測距時
間の短縮化が可能である。
【0025】図1の(A)に於いて、投光レンズ26の
焦点距離fT だけ離れた位置に配設されたチップサイズ
がtの発光素子20で発光された光束は、投光レンズ2
6で集光されて、測距対象物28に向け投射される。同
測距対象物28で反射された光は、投光レンズ26から
基線長L離れて配置された受光レンズ27で集光され
て、同レンズ27からその焦点距離fJ だけ離れた位置
に配設された半導体位置検出素子1に入射する。する
と、各電極1A,1B,1C,1Dには、それぞれ光電
流I1 ,I2 ,I3 ,I4 が発生し、これが測距演算装
置29に供給され、同演算装置29で測距演算されるよ
うになっている。
【0026】図3乃至図6は、上記測距演算装置29を
含む本実施例の測距装置の電気回路の回路図であり、図
7は図3中の制御回路部25から供給される信号のタイ
ミングチャートである。
【0027】この測距装置は、測距対象物28に光パル
スを投射する図3に示すような投光回路部21と、測距
対象物28からの反射光を受光して信号パルス光電流成
分を検出し、増幅する図4及び図5に示すような光電流
検出回路部22,22A,22B,22Cと、バイアス
電流に重畳された光電流から被写体の距離情報を求める
図4及び図5に示すような演算出力回路部23,23A
と、これら演算出力回路部23,23Aの出力をA/D
変換する図6に示すようなカウント回路部24,24A
と、及び上記各回路部に制御信号を送出する図3に示す
ような制御回路部25とから構成されている。
【0028】上記光電流検出回路部22,22A,22
B,及び22Cは、それぞれ同一構成部材を用い、且つ
同様の構成をとっているので、回路部22についてのみ
説明し、22A,22B,22Cの回路の構成部材には
同一部材にA,B,Cを付すに止め、重ねての説明は省
略する。また、演算出力回路部23,23A、さらにカ
ウント回路部24,24Aについても同様に代表して説
明するものとする。
【0029】図3に於いて、投光回路部21の赤外発光
ダイオード(IRED)68は、トランジスタ67、抵
抗66,69及びオペアンプ65で構成されている定電
流駆動回路により定電流ドライブされる。この定電流駆
動回路のオン・オフを制御するトランジスタ70のベー
スが抵抗71を介して制御回路部25の端子T1 に接続
されており、このIRED68から図7に示されるパル
ス波形で投射される赤外光のオン・オフ制御は、制御回
路部25の端子T1の出力信号(図7参照)により行な
われる。
【0030】図4中の光電流検出回路部22は、オペア
ンプ3及びトランジスタ2からなるプリアンプ回路部
と、オペアンプ5,トランジスタ4とその周辺回路から
なる背景光除去回路部と、トランジスタ8,9からなる
カレントミラー回路とで構成されている。
【0031】電極1Bから得られる信号パルス光電流I
2 は、プリアンプ回路部を構成するオペアンプ3に供給
される。このオペアンプ3は、トランジスタ2によって
帰還がかけられるように、その出力端をトランジスタ2
のエミッタに、反転入力端をベースに、非反転入力端を
基準電源Vref に、それぞれ接続されているので、トラ
ンジスタ2のベース入力抵抗は等価的に数10kΩ程度
に下げられている。
【0032】背景光除去回路部を構成するオペアンプ5
は、非投光時に制御回路部25の端子T1 の出力信号の
“H”レベルが抵抗73を通じてトランジスタ6のベー
スに与えられることによりオンするとアクティブとな
り、その出力端に接続されたコンデンサ7に、この背景
光の明るさに応じた電荷を蓄積すると共に、同コンデン
サ7とトランジスタ4とで構成されたフィードバックル
ープによって電極1Bからの背景光による光電流成分
と、オペアンプ3のバイアス電流成分をトランジスタ4
のコレクタ電流としてグランドラインに排出する。その
結果として、トランジスタ2のコレクタ電流は、背景光
の大きさによらず、略パルス信号光電流に応じた値とな
る。投光時には、トランジスタ6がオフするからオペア
ンプ5がノンアクティブとなるが、コンデンサ7に蓄積
された電荷によりトランジスタ4が背景光による光電流
をグランドラインに排出し続けるので、電極1Bから得
られる光電流から背景光による光電流を除いたパルス光
成分はトランジスタ2でβN 倍されてカレントミラー回
路8,9によって折り返され、演算出力回路部23の圧
縮ダイオード47に信号パルス光電流βN2 として注
入される。
【0033】また、他の電極から得られた光電流I1
3 ,I4 も、上記回路部22と同様の動作をする光電
流検出回路部22A,22B,22Cでそれぞれ処理さ
れて信号パルス光電流βN 1 ,βN 3 ,βN 4
して演算出力回路部23,23Aに供給される。
【0034】また、図4中の演算出力回路部23は、ト
ランジスタ41,42,44,45と圧縮ダイオード4
6,47と、定電流源43と、バッファ回路BUF1
BUF2 とからなり、測距演算出力を得るための対数伸
長回路を構成している。差動増幅器を形成しているトラ
ンジスタ41,42の各ベースは、上記圧縮ダイオード
46と47の各アノードにバッファ回路BUF1 ,BU
2 を介して接続され、各エミッタは定電流源43に共
通に接続されている。トランジスタ42のコレクタは、
カレントミラー回路を形成しているトランジスタ44,
45の各ベースとトランジスタ44のコレクタとに接続
されている。
【0035】ところで、上記ダイオード46,47にそ
れぞれ流れる電流I1b,I2bは、光電流検出回路部2
2,22Aから出力された信号パルス光電流が流れるよ
うに回路接続されている。従って、演算出力回路部23
では、 I1b=βN 1 , I2b=βN 2 …(1) である。
【0036】従って、トランジスタ42のコレクタ電流
C は、定電流源43の定電流をIE とすると、 IC ={I2b/(I1b+I2b)}・IE …(2) となる。よって、演算出力回路部23の出力であるトラ
ンジスタ45のコレクタ電流I1 ’は上記(1)式を
(2)式に代入して I1 ’={I2 /(I1 +I2 )}・IE …(3) となる。
【0037】同様に、図5に示すような演算出力回路部
23Aでは、 I1bA =βN 3 , I2bA =βN 4 …(4) である。
【0038】従って、この第2の演算出力回路部23A
からの出力電流I2’は、上記(4)式を(2)式に代
入して I2 ’={I4 /(I3 +I4 )}・IE …(5) となる。
【0039】上記第1,第2の演算出力回路部23,2
3Aの出力電流I1’,I2 ’は、図8の(A)及び
(B)に示すように、被写体距離aの逆数に応じて無限
遠から至近までの測距範囲を分担して測距することにな
る。
【0040】一方、図6に示すカウント回路部24,2
4Aは、上記演算出力回路部23,23Aのトランジス
タ45,45Aのコレクタ電流I1 ’,I2 ’を計測し
て制御回路部25に内蔵されているカウンタ機構(図示
せず)でディジタル計測するものである。
【0041】上記演算出力回路部23,23Aの出力電
流I1 ’,I2 ’は次のようにして求められる。即ち、
投光に同期して、定電流源43(図4),43A(図
5)がアクティブになり、コンデンサ52,52Aに
は、投光ごとに演算出力回路部23,23Aの出力電流
が流れて電荷が蓄積されていくことになる。オペアンプ
53,53Aは上記コンデンサ52,52Aのリセット
をするためのもので、その制御用のトランジスタ54,
54Aのベースは抵抗76,76Aを介して制御回路部
25の端子T3 に接続されている。従って、この端子T
3 の出力信号(図7参照)により、トランジスタ54,
54Aがオンしてコンデンサ52,52Aの電位を基準
電位Vref にセットし、投光開始の直前にオフしてオペ
アンプ53,53Aを動作不能とする。その後はコンデ
ンサ52,52Aの電位は、同コンデンサ52,52A
への注入電流によって増加していく。
【0042】所定回数の投光が終ると、図7のタイミン
グチャートに示すように、制御回路部25は、その端子
4 の出力信号を“H”→“L”とするので、抵抗77
を介してトランジスタ63がオフし、トランジスタ55
でコンデンサ52を放電していく。同時に制御回路部2
5に内蔵されたカウンタが働き、コンパレータ62の出
力が“H”になるまでカウントを続ける。コンパレータ
62は、コンデンサ52の両端電圧が基準電圧Vref よ
り小さくなると、その出力を“L”から“H”に変化す
る。コンデンサ52の放電速度は、定電流源61とこれ
に直列に接続されたトランジスタ56,55からなるカ
レントミラー回路によって決定される。このようにして
被写体距離に応じた出力を制御回路部25内のカウンタ
のカウント値として得ることができる。以上が、PSD
測距値を得るためのフローである。
【0043】次に、図7のタイミングチャートに示すよ
うに、制御回路部25は、その端子T2 の出力信号を
“H”→“L”とするので、抵抗77Aを介してトラン
ジスタ63Aがオフし、トランジスタ55Aでコンデン
サ52Aを放電していく。同時に制御回路部25に内蔵
されたカウンタが働き、コンパレータ62Aの出力が
“H”になるまでカウントを続ける。コンパレータ62
Aは、コンデンサ52Aの両端電圧が基準電圧Vref よ
り小さくなると、その出力を“L”から“H”に変化す
る。コンデンサ52Aの放電速度は、定電流源61Aと
これに直列に接続されたトランジスタ56A,55Aか
らなるカレントミラー回路によって決定される。このよ
うにして被写体距離に応じた出力を制御回路部25内の
カウンタのカウント値として得ることができる。以上
が、SPD測距値を得るためのフローである。
【0044】なお、演算出力回路部23,23Aは、上
記構成に限定されるものではなく、他の回路構成及びそ
の演算の詳しい説明は、本出願人による特開平1−15
0809号公報に開示されているので、ここでは省略す
る。
【0045】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、投
受光部を大きくすることなくSPDとPSDによる測距
を行ない、測距精度の向上と測距範囲の拡大を両立させ
ることのできる測距装置を提供することができる。
【0046】よって、本発明の測距装置は構造が簡単で
あるばかりでなく、大型の電源電池等を用いて発光素子
の発光エネルギーを大きくしなくとも、コンパクトな構
成で、カメラ等の小型機器への組み込みに適し、カメラ
の測距精度を落とすことなく向上させ、且つ測距範囲を
拡大することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明の一実施例に係わる測距装置に
於ける測距光学系の配置図であり、(B)は(A)中の
半導体位置検出素子の平面図である。
【図2】(A)は本発明の原理を説明するための位置検
出ダイオード(PSD)の断面図であり、(B)は従来
のPSDの断面図である。
【図3】実施例の測距装置の電気回路図の一部として投
光回路部及び制御回路部を示す図である。
【図4】実施例の測距装置の電気回路図の一部として光
電流検出回路部及び演算出力回路部を示す図である。
【図5】実施例の測距装置の電気回路図の一部として他
の光電流検出回路部及び他の演算出力回路部を示す図で
ある。
【図6】実施例の測距装置の電気回路図の一部としてカ
ウント回路部を示す図である。
【図7】図3中の制御回路部に於ける各信号のタイミン
グチャ−トである。
【図8】(A)及び(B)はそれぞれ演算出力回路部か
ら出力される信号電流の被写体距離に対する特性線図で
ある。
【図9】(A)及び(B)はそれぞれ、従来の測距装置
に於ける発光素子と受光素子の配置を示す斜視図及び正
面図である。
【図10】従来の測距装置の測距光学系の配置を示す平
面図。
【図11】(A)乃至(D)はそれぞれ、被写体距離に
対応して測距対象物からの反射像が受光素子群上に結像
される様子を示す説明図であり、(E)は受光反射像の
中心位置が(A)乃至(D)に対応する位置にある場合
の測距演算出力の特性線図である。
【図12】(A)は従来の測距装置に於ける被写体距離
の逆数に対する測距演算出力の関係を示す特性線図であ
り、(B)は(A)に示す線図に於いてノイズを重畳さ
せた場合の特性線図である。
【図13】(A)及び(B)はそれぞれ、図9の従来の
測距装置の問題点を解決するために考えられる測距装置
に於ける発光素子と受光素子の配置を示す斜視図及び正
面図である。
【符号の説明】
1…半導体位置検出素子、1A,1B,1C,1D…電
極、20…発光素子、26…投光レンズ、27…受光レ
ンズ、28…測距対象物、29…測距演算装置。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 被写体に投光する投光手段と、この投光
    の被写体からの反射光を受光する光電変換素子と、この
    光電変換素子の出力に基づいて上記被写体までの距離を
    演算する演算手段とを具備する測距装置に於いて、 上記光電変換素子は2分割されており、 2分割された上記光電変換素子の導電層を接続する接続
    手段と、 2分割された上記導電層の一方と他方とにそれぞれ設け
    られた第1及び第2の電極と、 上記2分割された光電変換素子の一方と他方にそれぞれ
    電流を供給するための第3及び第4の電極と、 を具備し、 上記演算手段は、 上記第1及び第2の電極から出力される電流の比に基づ
    いて、上記光電変換素子上の上記反射光の受光位置を検
    出するための受光位置演算手段と、 上記第3及び第4の電極から出力される電流の比に基づ
    いて、上記2分割された光電変換素子のそれぞれの受光
    量の比を検出するための光量比演算手段と、 を具備したことを特徴とする測距装置。
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US6516150B1 (en) 1999-06-17 2003-02-04 Fuji Photo Film Co., Ltd. Distance measuring equipment and camera

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