JPH05187371A - スクロール圧縮機とスクロールラップ加工用エンドミル - Google Patents

スクロール圧縮機とスクロールラップ加工用エンドミル

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JPH05187371A
JPH05187371A JP4003885A JP388592A JPH05187371A JP H05187371 A JPH05187371 A JP H05187371A JP 4003885 A JP4003885 A JP 4003885A JP 388592 A JP388592 A JP 388592A JP H05187371 A JPH05187371 A JP H05187371A
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Nobuo Abe
信雄 阿部
Toshio Yamanaka
敏夫 山中
Tatsuo Horie
辰雄 堀江
Masami Masuda
正美 桝田
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定スクロールのラップの先端部、根元部と
旋回スクロールのラップの根元部、先端部との間隙を縮
小し、この間隙からのガス洩れ量の低減する。 【構成】 固定スクロール1の鏡板4aに吃立したラッ
プ3aには、その先端部6aに面取り部11aが、その
根元部5aに面取り部10aが夫々設けられ、旋回スク
ロール2の鏡板4bに吃立したラップ3bにも、その先
端部6bに面取り部11bが、その根元部5bに面取り
部10bが夫々設けられいる。これら面取り部11a、
11bの半径は面取り部10a、10bの半径よりも若
干小さい。ラップ3a、3bが充分接近すると、面取り
部11aと面取り部10bとの間隔と面取り部11bと
面取り部10aとの間隔は充分小さく、かつ均一とな
り、これらの間隔に冷媒ガスに混入している冷凍機油の
油膜が形成され易くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、空気調和機等に使用さ
れるスクロール圧縮機に係り、特に、ポンプを形成する
ラップの強度の向上と高気密性を得るに好適なスクロー
ル圧縮機に関する。また、本発明は、スクロール圧縮機
における固定スクロール、旋回スクロールのラップを加
工するためのエンドミルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のスクロール圧縮機の構造は、特開
平1−187388号公報に記載されるように、基本的
には、固定スクロール、旋回スクロールにおけるラップ
は、その内面、外面とも、鏡板から直角に吃立してい
る。これを詳細に示すと、ラップは図12に示すような
形状をしているのが通例である。但し、図12におい
て、1は固定スクロール、2は旋回スクロール、3a、
3bはラップ、4a、4bは鏡板、5a、5bはラップ
根元部、24a、24bは段付き形状部、6a、6bは
ラップ先端部、25a、25bは面取り形状部、7a、
7bはラップ側面、9a、9bはラップ底面、26は空
隙である。
【0003】図示するように、ラップ3a、3bのラッ
プ根元部5a、5bには夫々、ラップ3a、3bの機械
強度を高めるために、微小な段付き形状部24a、24
bが設けられている。また、ラップ先端部6a、6bに
は、固定スクロール1と旋回スクロール2とを組み合せ
た際、上記の段付き形状部24a、24bに接触しない
程度の面取り形状部25a、25bが形成されている。
【0004】旋回スクロール2が図示しない中心軸を中
心に旋回すると、固定スクロール1のラップ3aに対し
て旋回スクロール2のラップ3bが近接したり、離れた
りし、これによってラップ3a、3b間に入り込んだ冷
媒ガスが圧縮されていく。このような動作において、ラ
ップ3a、3b間の空間からこの冷媒ガスが洩れないよ
うにする。このために、ラップ先端部6aとラップ底面
9bとの間とラップ先端部6bとラップ底面9abとの
間とで、さらには、ラップ3a、3bが近接したときに
は、段付き形状部24aと面取り形状部25bとの間と
段付き形状部24bと面取り形状部25aとの間とで夫
々、ラップ3a、3b間の空間で冷媒ガスに混入してい
る冷凍機油の油膜が形成されていくように、これらの間
の間隔が小さく設定されるようにしている。
【0005】ラップ根元部5a、5bでの上記段付き形
状部24a、24bは、通常エンドミルによるラップの
切削加工の際に形成される。即ち、ラップ3a、3bの
切削加工は同じであるので、各符号のa、bを除いて各
部を表わすと、図13に示すように、予めラップ先端部
6と面取り形状部25とが形成されたワークに対し、エ
ンドミル27の外径によってラップ側面7を加工し(図
13(a))、しかる後、エンドミル27の先端によっ
てラップ底面9、即ち、鏡板4の上面を加工する(図1
3(b))ようにして、工程を2つに分けてラップ3の
切削加工が行なわれるようにしたものがあるが、エンド
ミル27の外径は鏡板4上での渦巻状のラップ3の最小
間隔よりも若干小さ目に設定されており、これにより、
図13(b)に示した鏡板4の上面加工時に同時に段付
き形状部24が形成される。
【0006】また、他の切削加工方法としては、まず、
図14(a)に示すように、ほぼ所定寸法に成形された
固定スクロール1もしくは回転スクロール2(以下、単
にスクロールと総称する)のワーク29では、予めラッ
プ先端部6が面加工されており、側面加工用エンドミル
28によってこのワーク29のラップとなる渦巻状の突
出部のワーク側面30が切削加工され、この突出部の厚
み寸法を所定寸法としてラップ3が形成される。しかる
後、図14(b)に示すように、面取加工用カッター3
1により、この突出部の先端の縁部を切削して斜めに面
取り形状部25を形成する。
【0007】従来のスクロールラップ加工用エンドミル
は、図15(a)に示すように、通常の工具鋼或いは超
硬材等からなり、先端が鋭利に研削した形状の刃先33
を有するエンドミルか、或いはエンドミルを母材32と
し、その表面全体に、図15(b)に示すように、コー
ティング皮膜34を施したものである。このコーティン
グ皮膜34は、非常に高度及び融点が高いダイヤモンド
或いは各種金属の炭化物等の結晶からなるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、以上のよう
な切削加工によって形成されたラップ3a、3bを有す
る固定スクロール1と旋回クロール2とを組み合わせた
スクロール圧縮機においては、上記のように、段付き形
状部24a、24bに当接しないように、各ラップ3
b、3aの先端に面取り形状部25b、25aが斜めに
形成されるため、ラップ3a、3bが最も接近しても、
これら段付き形状部24aと面取り形状部25bとの
間、段付き形状部24aと面取り形状部25bとの間に
生ずる線状シールとなる空隙26が大きくなる。通常、
かかる空隙26には、冷媒ガス中に含まれる冷凍機油の
油膜が形成され、そのシール効果によって冷媒ガスがか
かる空隙26が洩れないようにするのであるが、上記の
ように空隙26が大きいと、ラップ3a、3bが接近し
たときにはこれら間の冷媒ガスのガス圧が大きいため、
そこでの冷凍機油の油膜が破断し易く、シール効果を発
揮させることができない。このため、圧縮機を定常運転
させると、連続的に圧縮される冷媒ガスがこの油膜が破
断した空隙26から洩れてしまい、圧縮機の性能低下の
原因となるし、運転消費電力が増大して省エネルギーの
点でも問題となる。
【0009】また、上記のような従来の加工方法では、
ラップ側面の加工と面取り部の加工とが別々の工程で行
なわれるから、当然のことながら加工時間が長くなる
し、加工効率も劣る。しかも、このように別々の工程で
行なわれると、ラップ側面の加工工程から面取り部の加
工工程に移るとき、工具付替の段取り作業が必要となる
し、非曲線などの複雑な形状の加工においては、図14
において、ワーク側面30を切削加工する側面加工用エ
ンドミル28と面取り形状部25を切削加工する面取加
工用カッター31との位置ずれが生じ易く、寸法精度の
高い切削加工ができない。
【0010】図15で説明した従来のスクロールラップ
加工用エンドミル35では、平の刃物材のもので切刃先
端が鋭利であるため、チッピングしやすい。また、コー
ティングエンドミルにおいては、コーティング皮膜34
として、非常に高度及び融点が高いダイヤモンド或いは
各種金属の炭化物等の結晶からなるものが使用され、こ
れはエンドミル母材32と機械的及び化学的性質が異な
る材質であるから、エンドミル母材32は結合しにく
い。そこで、これまでエンドミル母材32との結合を助
長するような表面処理を施す研究が種々なされてきた
が、表面処理及びコーティング工程中での温度や雰囲気
等の避けられない微妙なバラツキが生じ、エンドミル母
材32とコーティング皮膜34との結合力が極めて不安
定なものとなっていた。
【0011】この結果、かかるエンドミル母材32を用
いて被加工物の切削加工を行なうと、刃先33が鋭利で
あることから、被加工物と点接触することになり、この
刃先33の側面と底面の2方向から切削応力が刃先33
の先端に非常に大きく負荷されるため、この切削応力が
極めて大きく作用し、コーティング皮膜34の剥離が生
じたり、刃先33の先端の加工初期における急激な摩耗
が生じ、所期の切削精度や切削距離の確保ができなかっ
た。
【0012】本発明の目的は、かかる問題を解消し、固
定スクロールと旋回クロールとでの冷媒ガスの洩れを抑
え、高能率で運転消費電力が小さいスクロール圧縮機を
提供することにある。
【0013】本発明の他の目的は、スクロール圧縮機に
おける固定スクロールと旋回クロールのラップの加工時
間を短縮し、高精度で加工することができるようにした
スクロールラップ加工用エンドミルを提供することにあ
る。
【0014】本発明のさらに他の目的は、所期の切削精
度や切削距離を常時確保することができるようにしたス
クロールラップ加工用エンドミルを提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明によるスクロール圧縮機は、固定スクロール
と旋回スクロール夫々のラップの根元部と先端部とに夫
々相対的な円弧状もしくは直線状の面取り部を設ける。
【0016】上記他の目的を達成するために、本発明に
よるスクロールラップ加工用エンドミルは、段付部にラ
ップ先端部の面取り部の形状に対する形状の面取切刃を
有すると共に、該面取切刃の位置から先端まで側面加工
用切刃を有し、かつ該面取切刃と該側面加工用切刃との
間に切削逃げ部を設ける。第1の切刃と該段付部とによ
り、上部任意の位置まで側面加工用切刃となる第2の切
刃を設ける。
【0017】上記他の目的を達成するために、本発明に
よるスクロールラップ加工用エンドミルは、エンドミル
母材の刃先の先端に鈍角形状の面取り部を設けるととも
に、該面取り部を含む該エンドミル母材の表面にエンド
ミル皮膜を施したものとする。
【0018】
【作用】本発明によるスクロール圧縮機では、固定スク
ロールのラップの根元部と旋回スクロールのラップの先
端部夫々の面取り部間の間隙、及び固定スクロールのラ
ップの先端部と旋回スクロールのラップの根元部夫々の
面取り部間の間隔は、共に、微小で均一なものとなるか
ら、これら間隔に冷凍機油の油膜が形成され易くなる。
従って、これら間隙からのガス洩れを最小に抑えること
ができる。
【0019】本発明によるスクロールラップ加工用エン
ドミルによると、ほぼ所定の寸法に成形されたスクロー
ルのラップの先端部が面取切刃で切削され、その先端部
に所定の面取り部が形成される。また、このラップの側
面部が側面加工用切刃によって切削され、ラップの厚み
を所定の寸法にしてラップ側面が形成される。このよう
にラップの先端部の面取り部とラップ側面とが同時に形
成され、しかも、面取り部とラップ側面との位置関係が
精度良く規定される。また、切削屑は切削逃げ部から除
かれるので、面取り部とラップ側面との切削加工が良好
に行なわれる。
【0020】また、本発明によるスクロールラップ加工
用エンドミルによると、刃先の先端に上記の面取り部が
設けられるため、刃先と被加工物の接触が線接触とな
り、刃先の側面と底面の2方向から切削応力の集中が緩
和される。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。図1は本発明によるスクロール圧縮機の一実施例に
おける固定スクロールと旋回スクロールの組立状態を示
す縦断面図であって、1は固定スクロール、2は旋回ス
クロール、3a、3bはラップ、4a、4bは鏡板、5
a、5bはラップ根元部、6a、6bはラップ先端部、
7a、7bはラップ側面、8a、8bはラップ上面、9
a、9bはラップ底面、10a、10bはラップ根元R
面取り部、11a、11bはラップ先端R面取り部であ
る。
【0022】同図において、ここでは、固定スクロール
1が上部に、旋回スクロール2が下部に夫々配置されて
いる。固定スクロール1は、円板状の鏡板4aとその表
面であるラップ底面9aから旋回スクロール2側に突出
したラップ3aとからなり、また、旋回スクロール2
も、円板状の鏡板4bとその表面であるラップ底面9b
から固定スクロール1側に突出したラップ3bとからな
っている。ここでは図示していないが、周知のように、
ラップ3aは渦巻状をなしており、ラップ3bもラップ
3aの間に嵌まり込んで渦巻状をなしている。
【0023】ラップ3aのラップ先端部6aでは、その
ラップ上面8aが旋回スクロール2のラップ底面9bに
平行で、かつ極めて近接しており、同様に、ラップ3b
のラップ先端部6bでは、そのラップ上面8bが固定ス
クロール1のラップ底面9aに平行で、かつ極めて近接
している。旋回スクロール2は固定スクロール1に対し
て図示しない中心軸を中心に旋回運動をするが、この旋
回運動に係らず、ラップ上面8aとラップ底面9bとの
間隔は一定に保持され、また、ラップ上面8bとラップ
底面9aとの間隔は一定に保持される。また、この旋回
運動とともにラップ3a、3bの対向するラップ側面7
a、7bの間隔は変化するが、これらラップ側面7a、
7bは常に平行に保たれている。
【0024】固定スクロール1のラップ底面9aから突
出するラップ3aのラップ根元部5aの両側には、ラッ
プ根元R面取り部10aが設けられ、また、ラップ先端
部6aにも、その両側にラップ先端R面取り部11aが
設けられている。同様に、旋回スクロール2のラップ底
面9bから突出するラップ3bのラップ根元部5bの両
側には、ラップ根元R面取り部10bが設けられ、ま
た、ラップ先端部6bにも、その両側にラップ先端R面
取り部11bが設けられている。
【0025】図2は図1におけるラップ3aのラップ先
端部6aとラップ3bのラップ根元部5bとの部分を拡
大して示す断面図である。
【0026】同図において、ラップ3bのラップの根元
R面取り10bは、ラップ側面7bとこれに直交するラ
ップ底面9bとに接する半径rの円の一部をなしてお
り、ラップ側面7bとラップ底面9bとに円滑に連続し
ている。また、ラップ3aのラップ先端R面取り部11
aは、半径rよりも僅かに小さい半径r´で半径rの円
と中心点が同じ円の一部をなし、ラップ上面8aとに円
滑に連続しているが、ラップ側面7aと15°以下の任
意角度θをなすラップ先端R面取り部11aの接線方向
の直線形状部12がラップ側面7aとラップ先端R面取
り部11aとの間に設けられている。かかる直線形状部
12を設けたのは、後述するように、ラップ3a、3b
の加工の際の極端な段差と切削によるバリの発生を抑止
するためである。このことは、ラップ3aのラップ根元
部5aとラップ3bのラップ先端部6bについても同様
である。
【0027】図3はラップ3a、3bのラップ根元R面
取り部10a、10b及びラップ先端R面取り部11
a、11bの切削加工方法の一具体例を示すものであ
る。以下では、ラップ3a、3bについて切削加工方法
は同じであるので、各符号からa、bの符号を除いて各
部を表わすことにする。
【0028】図3(a)は荒加工用エンドミル15によ
ってラップ側面7と底面8とを同時に加工する状態を示
すものである。これにより、規定の厚さよりも若干厚い
ラップ3が形成される。図3(b)はR面取りカッター
14によってラップ上面8とラップ先端R面取り部11
とを同時に切削加工する状態を示すものであって、R面
取りカッター14は半径r´とその接線から任意角度θ
を有する総形々状を有している。これにより、ラップ先
端R面取り部11とラップ側面7との間に比較的な該ラ
ップ直線形状部12が形成される。R面取りカッター1
4の刃のラップ側面7と角度θをなす部分は、実際にラ
ップ3を切削加工する部分よりも長いため、形成された
ラップ先端R面取り部11とラップ側面7との間に段差
が生じないし、切削によるバリの発生も抑止できる。図
3(c)は先端にラップ根元R面取り部10に対応した
半径rの円弧を付加した仕上加工エンドミル13によ
り、ラップ側面7aとラップ底面9aとを同時に切削加
工する状況を示している。この切削加工により、図3
(b)に示した工程で生じたラップ先端R面取り部11
からの角度θの直線部12を除くようにするのである
が、面取カッター14と仕上加工エンドミル13との切
削軌跡が若干相違すると、この直線部12が若干残って
しまう。しかし、これは僅かであり、ラップ側面に対し
て鈍角であることから、冷凍機油の油膜の形成に支障を
及ぼすものではない。
【0029】ラップ底面9と側面7は、図3(c)に示
したように、先端に微小な円弧を有する1本のエンドミ
ル13によって同時に加工されるから、図13で示した
従来の方法のように、夫々の切削加工を別々に行なうよ
うにして段付き部24が形成されるようにした切削方法
に比べ、短時間で仕上加工ができ、加工効率が大幅に向
上する。また、エンドミルの先端が鋭角形状の場合、切
削中のチッピング(欠け)が生じ、加工精度及び加工効
率のアンバランスを避けることができないが、図3
(c)に示したエンドミル13は先端に微小な円弧をも
つため、チッピングの発生が抑えられ、加工精度及び加
工効率も向上する。
【0030】また、ラップ3のラップ根元R面取り部1
0、ラップ先端R面取り部11の半径r、r´は、図1
に示すラップ3の厚さHに対して大き過ぎる場合には、
ラップ上面8とラップ底面9で形成される平面幅が確保
できず、これら間で冷媒ガスの洩れが生じて圧縮機の性
能悪化の原因になる。即ち、ラップ厚さHから半径r、
r´を引いた実質平面幅hとガス洩れ量の関係は、図4
に示すように、寸法hの縮小と共にガスの洩れ量が増加
する。そこで、ある範囲のラップ厚さにおける実験結果
から半径r、r´をラップ厚さHの5%以下とすること
により、冷凍機油の油膜との相乗作用により、実質的に
充分ガス洩れを抑えることが可能であり、圧縮機の性能
を良好に確保することができる。
【0031】このように、この実施例では、ラップ3に
円弧状のラップ根元R面取り部10を、ラップ先端部6
にラップ先端R面取り部11を夫々設けているので、ラ
ップ3の機械強度を高く維持しつつ、冷媒ガスの洩れ
を、図12に示した従来の圧縮機に比べて、大幅に抑え
ることができる。
【0032】図5は本発明によるスクロール圧縮機の他
の実施例における固定スクロールと旋回スクロールの組
立状態を示す縦断面図であって、10a´、10b´は
ラップ根元逆面取り部、11a´、11b´はラップ先
端面取り部であり、図1に対応する部分には同一符号を
つけて重複する説明を省略する。
【0033】この実施例は、面取り部の形状が図1に示
した実施例と異なるものであり、これ以外については図
1に示した実施例と同様であるから、面取り部について
説明する。
【0034】同図において、固定スクロール1のラップ
3aのラップ根元部5aには、鏡板4aに対して傾斜し
た直線状のラップ根元逆面取り部10a´が形成されて
おり、これに対向するように、旋回スクロール2のラッ
プ3bのラップ先端部6bに、ラップ3bのラップ側面
7bに対して傾斜してラップ根元逆面取り部10a´に
平行な直線状のラップ先端面取り部11b´が設けられ
ている。同様にして、旋回スクロール2のラップ3bの
ラップ根元部5bには、鏡板4bに対して傾斜した直線
状のラップ根元逆面取り部10b´が形成されており、
これに対向するように、固定スクロール1のラップ3a
のラップ先端部6aに、ラップ3aのラップ側面7aに
対して傾斜してラップ根元逆面取り部10b´に平行な
直線状のラップ先端面取り部11a´が設けられてい
る。
【0035】図6は図5におけるラップ根元逆面取り部
10´とラップ先端面取り部11´の部分を拡大して示
す断面図であって、上記と同様の理由から、各部を示す
符号から符号a、bを除いている。
【0036】上記の説明及び図6から明らかなように、
ラップ先端面取り部11´はラップ根元逆面取り部10
´と平行であり、ラップ先端面取り部11´の傾斜方向
の長さはラップ根元逆面取り部10´の同方向の長さよ
りも若干短い。このため、ラップ3a、3bが接近した
ときには、ラップ根元逆面取り部10´とラップ先端面
取り部11´との間隔は充分小さく、かつ全体として均
一となる。従って、図1に示した実施例と同様、ラップ
根元逆面取り部10´とラップ先端面取り部11´との
間に冷凍機油の油膜が形成され易くなる。
【0037】また、図5において、ラップ3a、3bの
ラップ先端部6a、6bでのラップ上面8a、8bの実
質平面幅hは、ラップ先端面取り部11a´、11b´
を設けたことにより、ラップ3a、3bの厚さHよりも
小さくなり、この実質平面幅hとガス洩れ量との関係は
先の図4に示したようになるが、これらラップ先端面取
り部11a´、11b´による実質平面幅hの減少量が
ラップ3a、3bの厚さHの5%以下となるようにラッ
プ先端面取り部11a´、11b´及びラップ根元逆面
取り部10a´、10b´を形成することにより、図1
に示した実施例と同様、ラップ上面8aとラップ底面9
bとの間に、また、ラップ上面8bとラップ底面9aと
の間に夫々冷凍機油の油膜が形成され易くなり、冷媒ガ
スが洩れるのを抑えることができる。
【0038】次に、図7により、この実施例のラップ3
の切削加工方法について説明する。図7(a)は、予め
ラップ上面8が加工済みのスクロールを用い、ラップ側
面7の荒削りとラップ先端部6のラップ先端面取り部1
1を、傾斜角を付して成形した段付き形状の荒加工用エ
ンドミル16で切削している状態の一例を示したもので
ある。
【0039】図7(b)はラップ先端部6のラップ先端
面取り部11と、ラップ側面7と、ラップ根元部5のラ
ップ根元逆面取り部10を、先端に面取り形状を付した
仕上げ用エンドミル17を用いて切削加工している状態
の一例を示している。この場合、ラップ側面7の加工に
おいて、その切削代はラップ根元部5のラップ根元逆面
取り部10と同等の寸法かこれより若干小さい寸法とな
るように調整する。また、ラップ底面9の深さは、ラッ
プ上面8との相対位置関係が重要であって、図7
(a)、図7(b)の工程の間に予め高さの測定工程を
設け、ラップ底面9の仕上切削を行なうことになる。
【0040】かかる切削加工においても、エンドミル1
7の先端が鋭角形状の場合、切削中のチッピング(欠
け)が生じ、加工精度及び加工効率のアンバランスを避
けることができないが、このエンドミル17は先端に微
小な直線状の傾斜をもつため、チッピングの発生が抑え
られ、加工精度及び加工効率も向上する。
【0041】以上のように、この実施例では、ラップ3
に直線状に傾斜したラップ根元逆面取り部10とラップ
先端部6にラップ先端面取り部11とを設けるので、ラ
ップ3の機械強度を高く維持しつつ、冷媒ガスの洩れ
を、図12に示した従来の圧縮機に比べて、大幅に抑え
ることができる。
【0042】図8は本発明によるスクロールラップ加工
用エンドミルの一実施例を示す外観図であって、18は
スクロールラップ加工用エンドミル、18a1〜18a4
は側面加工用切刃、18b1、18b2は面取加工用切
刃、18c1、18c2は切削逃げ部である。
【0043】同図において、スクロールラップ加工用エ
ンドミル18には4枚の切刃が設けられているものと
し、その内の1枚の切刃に側面加工用切刃18a2と段
付け部を利用した面取加工用切刃18b1とこれらの間
の切削逃げ部18c1とが、また、他の1枚の切刃に側
面加工用切刃18a4と面取加工用切刃18b2とこれら
の間の切削逃げ部18c2とが夫々高精度に研削加工さ
れている。また、残りの2枚の切刃は、全体として側面
加工用切刃18a1、18a3をなし、側面加工用切刃1
8a2、18a4と同一寸法であって、しかも、面取加工
用切刃18bよりもさらにスクロールラップ加工用エン
ドミル18の面取加工用切刃の上部まで形成されてい
る。
【0044】面取加工用切刃18b1、18b2が設けら
れた切刃は、スクロールラップ加工用エンドミル18の
根元部で他の切刃よりも高い段付部になっていて、所定
の角度で切込みが入れられて面取加工用切刃18b1
18b2と切削逃げ部18c1、18c2とが形成されて
いる。なお、このように側面加工用切刃18a2、18
4と面取加工用切刃18b1、18b2という異なる作
用をする部分をもの切刃は、安定した切削振動と切削能
力を得る上から、スクロールラップ加工用エンドミル1
8の中心軸に関して対象に設けることが好ましい。
【0045】図9(a)はかかるスクロールラップ加工
用エンドミル18でラップ3の先端部6の面取り部11
とラップ側面7とを切削加工する状態を示すものであ
る。図示するように、ラップ側面7はスクロールラップ
加工用エンドミル18の側面加工用切刃18a2(また
は、側面加工用切刃18a4)によって切削加工され、
ラップ先端部6の端部がスクロールラップ加工用エンド
ミル18の面取加工用切刃18b1(または、面取加工
用切刃18b2)による切削加工によって面取り部11
が形成されるが、このとき、スクロールラップ加工用エ
ンドミル18の窪んだ切削逃げ部18c1(または、切
削逃げ部18c2)により、面取り部11とラップ側面
7との境目に突起19が生ずる。
【0046】しかし、スクロールラップ加工用エンドミ
ル18が回転して、図9(b)に示すように、次の側面
加工用切刃18a1(または、側面加工用切刃18a3
でラップ側面7が切削されると、突起19も切削されて
除かれる。
【0047】このようにして、この実施例によると、ラ
ップ3の先端部6の面取り部11とラップ側面7とが同
時に形成され、しかも、形成されたこれら先端部6の面
取り部11の位置関係は、スクロールラップ加工用エン
ドミル18の構成によって決まるから、高精度に設定さ
れることになり、1つのスクロールラップ加工用エンド
ミル18の位置調整の精度を高めるだけで、これら先端
部6の面取り部11の形状、寸法を高い精度で設定でき
ることになる。
【0048】この実施例は、面取加工用切刃18b1
18b2が直線状をなしているので、図5に示したよう
なラップ3の切削加工に用いることができる。しかし、
面取加工用切刃18b1、18b2を必ずしも直線状にす
る必要がなく、円弧状等任意の形状とすることができ
る。この形状を円弧とした場合には、図1に示したラッ
プ3の切削加工に使用することができる。
【0049】図10は本発明によるスクロールラップ加
工用エンドミルの他の実施例を示す外観図であって、2
0はエンドミル母材、21は刃先、22はコーティング
エンドミル、23はコーティング被膜であり、ハッチン
グして示す部分はその内部を示している。
【0050】エンドミル母材20(図10(a))は、
従来のスクロールラップ加工用エンドミルと同様、工具
鋼或いは超鋼材等を材料とし、通常の製法と同様の精密
研削方法でもって製作されたものである。但し、従来の
スクロールラップ加工用エンドミルと大きく異なる点は
刃先21の成形方法であって、エンドミル母材20に
は、刃先21の先端に、図11(a)に示すように円弧
状の面取り、或いは、図11(b)に示すように直線状
の面取りが設けられている。
【0051】かかるエンドミル母材20の表面に、図1
0(b)に示すように、コーティング被膜23が施され
る。なお、かかるコーティング被膜23は、極端な肉厚
でない限り、エンドミル母材20の表面に均一な膜厚で
形成される。コーティング被膜23が極端に厚い場合に
は、コーティング後の精度の劣化が著しく、また、被膜
自身の強度が著しく低下し、エンドミルとしての使用に
耐えない。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によるスク
ロール圧縮機によれば、固定スクロールと旋回スクロー
ルのラップの根元部とこれに対向する先端部とで対向す
る円弧状の面取り部を設けるものであるから、該ラップ
の機械強度を高く維持できるし、これら根元部と先端部
夫々の面取り部間の間隔を充分小さく、かつ均一にする
ことができるから、かかる面取り部間で冷凍機油の油膜
ができ易くなってシール性が向上し、冷媒ガスの洩れを
効果的に阻止することができるし、この結果、圧縮機の
性能が向上して、引いては運転消費電力の低減が可能と
なる。
【0053】また、円弧状の該面取り部の半径の大きさ
を制限し、夫々該ラップの厚さの5%以下とするもので
あるから、該ラップの上面からの実用上問題のない範囲
にガス洩れを阻止するのに充分な該ラップの上面幅を確
保することができ、冷媒ガスの洩れをさらに効果的に阻
止して圧縮機の性能をより高めることになる。
【0054】さらに、ラップの根元部に円弧状の面取り
部を形成するものであるから、ラップの底面や側面を切
削加工するエンドミルとしては、その先端角部が、鋭角
状でなく、円弧状の丸みをつけたものを用いることがで
き、ラップの切削加工に際してのチッピング(欠け)を
避けることができて、固定スクロールと旋回スクロール
の加工精度や加工効率を高めることも可能とする。従っ
て、圧縮機の信頼性が高まり、低価格化が可能となる。
【0055】また、本発明によるスクロールラップ加工
用エンドミルによれば、固定スクロールや旋回スクロー
ルでのラップの異なる箇所を同時に切削加工することを
可能とし、この結果、加工時間の短縮と加工効率の向上
を実現可能とするし、また、加工部分の位置関係や形
状、寸法精度を高めることになる。
【0056】さらに、本発明によるスクロールラップ加
工用エンドミルによれば、エンドミル母材の刃先は面取
り部によって局部的に鈍角形状をなしているので、被加
工物と刃先との接触状態が線接触となり、負荷応力が無
限大となる従来の点接触の状態に比べ、切削応力が大幅
に低減する。従って、エンドミル母材からのコーティン
グ被膜の剥離がなくなるし、刃先の切削初期の急激な摩
耗が回避でき、切削加工精度の安定化と工具の寿命の長
期化が可能となって、加工効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスクロール圧縮機の一実施例の要
部を示す縦断面図である。
【図2】図1におけるラップの底部と先端部での面取り
部を拡大して示した断面図である。
【図3】図1におけるラップの加工工程の一具体例を示
す縦断面図である。
【図4】図1に示すラップ上面の平面幅とガス洩れ量と
の関係の一例を示すグラフ図である。
【図5】本発明によるスクロール圧縮機の他の実施例の
要部を示す縦断面図である。
【図6】図5におけるラップの底部と先端部での面取り
部を拡大して示した断面図である。
【図7】図5におけるラップの加工工程の一具体例を示
す縦断面図である。
【図8】本発明によるスクロールラップ加工用エンドミ
ルの一実施例を示す外観図である。
【図9】図8に示した実施例によるスクロールラップの
加工状態を示す図である。
【図10】本発明によるスクロールラップ加工用エンド
ミルの他の実施例を示す外観図である。
【図11】図10における刃先の先端形状を示す断面図
である。
【図12】従来のスクロール圧縮機の一例の要部を示す
縦断面図である。
【図13】図12におけるスクロールラップの加工工程
の一例を示す縦断面図である。
【図14】スクロールラップの加工工程の他の従来例を
示す縦断面図である。
【図15】従来のスクロールラップ加工用エンドミルの
一例を示す構成図である。
【符号の説明】
1 固定スクロール 2 旋回スクロール 3、3a、3b ラップ 4a、4b 鏡板 5a、5b ラップ根元部 6a、6b ラップ先端部 7、7a、7b ラップ側面 8、8a、8b ラップ上面 9、9a、9b ラップ底面 10、10a、10b ラップ根元R面取り部 11、11a、11b ラップ先端R面取り部 12 ラップ直線形状部 18 スクロールラップ加工用エンドミル 18a1〜18a4 側面加工用切刃 18b1、18b2 面取加工用切刃 18c1、18c2 切削逃げ部 19 突起 20 エンドミル母材 21 刃先 22 コーティングエンドミル 23 コーティング皮膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 桝田 正美 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所生産技術研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円板状の鏡板から渦巻状のラップが吃立
    してなる固定スクロールと円板状の鏡板から渦巻状のラ
    ップが吃立してなる旋回スクロールとを備え、該旋回ス
    クロールの旋回によってガスを圧縮するようにしたスク
    ロール圧縮機において、 該固定スクロール、該旋回スクロール夫々の該ラップの
    根元部に円弧状の第1の面取り部を設けるとともに、該
    第1の面取り部に対向して夫々の該ラップの先端に該第
    1の面取り部より若干小さい円弧状の第2の面取り部を
    設け、 かつ該第1、第2の面取り部の半径を該ラップの厚さの
    5%以下としたことを特徴とするスクロール圧縮機。
  2. 【請求項2】 円板状の鏡板から渦巻状のラップが吃立
    してなる固定スクロールと円板状の鏡板から渦巻状のラ
    ップが吃立してなる旋回スクロールとを備え、該旋回ス
    クロールの旋回によってガスを圧縮するようにしたスク
    ロール圧縮機において、 該固定スクロール、該旋回スクロール夫々の該ラップの
    根元部に直線状の第1の面取り部を設けるとともに、該
    第1の面取り部に対向して夫々の該ラップの先端に該第
    1の面取り部より若干小さい幅の直線状の第2の面取り
    部を設け、 かつ該第1、第2の面取り部の該ラップの先端面での幅
    が該ラップの厚さの5%以下としたことを特徴とするス
    クロール圧縮機。
  3. 【請求項3】 スクロール圧縮機における固定スクロー
    ル、旋回スクロール中の先端部に面取り部が形成される
    ラップを切削加工するためのスクロールラップ加工用エ
    ンドミルにおいて、 段付部で該面取り部の形状に対する形状の面取切刃とな
    り、該面取切刃の位置から切削逃げ部を介して先端まで
    側面加工用切刃となる第1の切刃と、 該段付部より上部任意の位置まで側面加工用切刃となる
    第2の切刃とを有することを特徴とするスクロールラッ
    プ加工用エンドミル。
  4. 【請求項4】 精密仕上げされたエンドミル母材の表面
    に、超硬質材からなるコーティング皮膜が施されてなる
    スクロールラップ加工用エンドミルにおいて、 該エン
    ドミル母材の刃先の先端に、鈍角形状の面取り部を設
    け、 該面取り部を含む該エンドミル母材の表面に該エンドミ
    ル皮膜を施してなることを特徴とするスクロールラップ
    加工用エンドミル。
JP4003885A 1991-10-03 1992-01-13 スクロール圧縮機とスクロールラップ加工用エンドミル Pending JPH05187371A (ja)

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