JPH05187309A - 内燃機関のシリンダ構造 - Google Patents

内燃機関のシリンダ構造

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JPH05187309A
JPH05187309A JP157792A JP157792A JPH05187309A JP H05187309 A JPH05187309 A JP H05187309A JP 157792 A JP157792 A JP 157792A JP 157792 A JP157792 A JP 157792A JP H05187309 A JPH05187309 A JP H05187309A
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JP
Japan
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cylinder liner
combustion chamber
cylinder
liner
monoblock
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JP157792A
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English (en)
Inventor
Eiichi Kamiyama
栄一 神山
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明はシリンダライナを設けた内燃機関のシ
リンダ構造に関し、シリンダライナの燃焼室側において
燃焼室とライナ外周部との間のシール性を向上させるこ
とを目的とする。 【構成】シリンダライナ2の燃焼室15側でるあ上端部
の外周面にテーパねじ2aを形成すると共に、ライナ2
の下部外周面にOリング16を装着溝2bに設ける。一
方、モノブロック1の燃焼室15の周囲に上記テーパね
じ2aと螺合するテーパねじ1aを形成すると共に、ウ
ォータジャケット13の下部には支持部1bを形成す
る。テーパねじ1a,2aを所定トルクで螺合してシリ
ンダライナ2をモノブロック1に螺着固定する。燃焼室
15側に設けられたテーパねじ1a,2aの螺合によ
り、ブロック1とライナ2との熱膨張差に関係なく燃焼
室15とウォータジャケット13との間のシール性が向
上する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関のシリンダ構造
に係り、特にシリンダライナを設けた内燃機関のシリン
ダ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】シリンダのピストンリング摺動面におけ
る潤滑油の保持を良くするために、シリンダのピストン
リング摺動面にクロスハッチ加工を施すことが一般的に
行われている。そして、このクロスハッチ加工を作業性
良く、且つ均一に行うために、シリンダライナ単体に予
めクロスハッチ加工を施し、この加工済のシリンダライ
ナを内燃機関(エンジン)のブロックに取り付けること
が行われている。特に、特開昭60−135650号公
報に開示されているエンジンの如く、モノブロックタイ
プ(シリンダヘッドとシリンダブロックとが一体とされ
ているタイプ)のエンジンにおいてはクロスハッチ加工
を行う加工具が上方へ突き抜けられないため、上述した
加工済シリンダライナのブロックへの後付けは有効であ
る。
【0003】しかしながら、モノブロックタイプのエン
ジンの場合、その構造上の制約からシリンダライナは下
方(燃焼室とは反対側)から取り付けることになり、そ
の固定方法には種々の提案がある。上記公報に示された
構成においては、シリンダライナの燃焼室とは反対側の
下端部の外周面にねじ部を形成し、ブロック側に形成さ
れたねじ部に螺合することによりシリンダライナをブロ
ックに螺着固定するものである。更に、上記公報の構成
においては、シリンダライナの外周囲にウォータジャケ
ットが設けられており、また、螺着されたシリンダライ
ナの燃焼室側の上端部には燃焼ガスがウォータジャケッ
ト側に漏洩することを防止するシール材が設けられてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記公報に
示されたシリンダ構造は、シリンダライナの下端部がブ
ロックに螺合され、シリンダライナの上端部がシール材
を介して燃焼室の内壁面に当接した構成とされている。
このため、エンジンの熱間時においては、シリンダライ
ナ下部の螺合部を固定点として熱膨張率の差により、ア
ルミ合金製のブロックが鋳鉄製のシリンダライナに比べ
て上方へ膨張し、その結果、シリンダライナ上端部の燃
焼室内壁面への当接圧力が低下して、燃焼室とシリンダ
ライナ外周部との間のシール性が悪化してしまう。ま
た、この熱間時の膨張量の差を考慮して、冷間時におけ
る上記当接圧力を予め高めておく方法も考えられるが、
この場合、シリンダライナの歪みを防止するためにシリ
ンダライナの肉厚寸法等を上げる必要があり、この方法
はエンジンの軽量化に反するため好ましくない。
【0005】また、上述したモノブロックタイプのエン
ジンに限らず、シリンダヘッドとシリンダブロックを有
したタイプのエンジンにおいても、燃焼室とウォータジ
ャケットのあるシリンダライナ外周部との間のシール
は、一般的にグロメットとOリングで行われており、こ
れらのシール材の劣化、或いはシール面圧の周方向にお
ける不均一によって、上記同様にシール性が悪化する恐
れがある。
【0006】そこで本発明は上記課題に鑑みなされたも
ので、シリンダライナの燃焼室側において燃焼室とシリ
ンダライナ外周部との間のシール性を向上させた内燃機
関のシリンダ構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、シリンダライナの燃焼室側端部に気密ねじ
を設け、該気密ねじにより前記シリンダライナを内燃機
関のブロックに螺着した構成である。
【0008】
【作用】本発明において、シリンダライナの燃焼室側端
部に設けられた気密ねじにより、シリンダライナを内燃
機関のブロックに螺着したため、シリンダライナの燃焼
室側において燃焼室とシリンダライナ外周部とのシール
性が向上する。また、燃焼室側におけるシリンダライナ
とブロックとの間にシール材が不要となるため、シリン
ダライナとブロック間の熱伝達が良好となり、シリンダ
ライナの燃焼室側の冷却が促進され、ノッキングの改善
が図られる。
【0009】
【実施例】図1は本発明になる内燃機関のシリンダ構造
の第1実施例の構成断面図を示す。 同図中、1はシリ
ンダヘッドとシリンダブロックとが一体的に構成された
モノブロック、2はシリンダライナ、3は図示されない
コネクティングロッドで支持されたピストン、4は吸気
バルブ、5は排気バルブである。また、モノブロック1
に形成された11は吸気ポート、12は排気ポート、1
3はシリンダライナ2の外周面に冷媒が接触するように
設けられたウォータジャケット、14は燃焼室15の上
部を冷却する冷媒通路である。
【0010】シリンダライナ2は、一般のシリンダライ
ナと同様に鋳鉄で形成されており、このシリンダライナ
2の燃焼室15側である上端部の外周面には、気密ねじ
として周知の技術であるテーパねじ2aが形成されてい
る。また、シリンダライナ2の下端部近傍の外周面には
Oリング装着溝2bが環状に形成され、そこにOリング
16が装着されている。更に、シリンダライナ2の内周
面には、左右両回り方向の螺旋状に微小寸法の溝を切削
することによって内周面の粗度を若干粗くし、潤滑油の
保持を良好とする上述したクロスハッチ加工が予め形成
されている。
【0011】また、モノブロック1は、一般のシリンダ
ブロック等と同様にアルミニウム合金で形成されてお
り、モノブロック1の燃焼室15の周囲には、上記シリ
ンダライナ2のテーパねじ2aが螺合されるテーパねじ
1aが形成されている。また、ウォータジャケット13
の下部には、シリンダライナ2の外径寸法と同一寸法の
内径寸法を有する内周面を有し、シリンダライナ2の上
記Oリング16が装着されている部分を支持する支持部
1bが形成されている。
【0012】上記構成のシリンダライナ2は、テーパね
じ2aが形成されている側を先端としてモノブロック1
の下部、即ち上記支持部1bが設けられている側から挿
入される。そしてシリンダライナ2は、同図に示す如く
ライナ2のテーパねじ2aをモノブロック1aのテーパ
ねじ1aに螺合してモノブロック1に螺着固定される。
テーパねじ1a,2aが所定トルクで締め付けられたシ
リンダライナ2の螺着完了状態においては、燃焼室15
とウォータジャケット13との間は完全にシールされ、
高圧の燃焼ガスが燃焼室15からがウォータジャケット
13側へ漏洩してしまうことが防止される。また、本実
施例においては、シール材ではなく気密ねじであるテー
パネジ1a,2aにより燃焼室15のシールを行ってい
るため、従来のようにシール材の経時劣化によるシール
性悪化等の問題は完全に解決される。
【0013】また、シリンダライナ2がモノブロック1
に装着完了した状態では、Oリング16がモノブロック
1の支持部1bの内周面に圧接することにより、ウォー
タジャケット13とクランクケース1cとの間はシール
され、これによってウォータジャケット13内の冷媒が
クランクケース1c側へ漏洩してしまうことが防止され
る。尚、このOリング16が装着されている部位は、エ
ンジンの運転状態においても比較的低温である部位であ
るため、この部分のシールにゴム製のOリング16を使
用しても経時的にOリング16が劣化してシール性が悪
化する可能性はない。
【0014】このように本実施例においては、シリンダ
ライナ2の上端部が螺着固定され、シリンダライナ2の
下部はOリング16が上述したシール作用を維持した状
態でシリンダライナ2とモノブロック1との軸方向にお
ける相対的な変位を許容する。このため、モノブロック
1とシリンダライナ2との熱膨張率の差により、エンジ
ンの熱間時、冷間時においてモノブロック1とシリンダ
ライナ2とが夫々軸方向に膨張、伸縮した場合でも、燃
焼室15とウォータジャケット13との間のシール性、
および、ウォータジャケット13とクランクケース1c
との間のシール性が悪化することを防止することができ
る。また、上記熱膨張率の差によりシリンダライナ2に
歪みが発生してしまうことも防止することができる。
【0015】また、本実施例におけるテーパねじ1a,
2aの螺合部においては、従来の如くシール材を介装し
た構成ではなく、シリンダライナ2とモノブロック1と
が金属接触してシール機構を構成している。このため、
特に高温となる燃焼室15側のシリンダライナ2から、
ウォータジャケット13により比較的低温であるモノブ
ロック1への熱伝達が良好となる。その結果、シリンダ
ライナ2の燃焼室15側の部分の冷却が促進され、その
分、ノッキングの発生が抑制されるため、設計段階にお
いて圧縮比を高めることができ、これによってエンジン
の出力向上、燃費低減の効果がもたらされる。
【0016】以上のように、モノブロックタイプのエン
ジンに本発明を適用した上記第1実施例によれば、エン
ジンの熱間時、冷間時のいずれの状態においても、燃焼
室15とウォータジャケット13との間のシール性、お
よび、ウォータジャケット13とクランクケース1cと
の間のシール性を良好とすることができ、また、経時的
なシール性の悪化も一切発生しない。また、モノブロッ
ク1とシリンダライナ2の熱膨張率の差によるシリンダ
ライナ2の歪みも一切発生しないため、シリンダライナ
2を大型化する必要もなくなる。更に、シリンダライナ
2の燃焼室15側において熱伝達が良好となることによ
り、エンジンの出力向上、燃費低減の効果を得ることが
できる。
【0017】次に、図1に示すシリンダライナ2の装着
方法について説明する。図2(A)はシリンダライナ装
着前の状態を示す斜視図、図2(B)は図2(A)中、
IIb− IIb線に沿う断面図を示す。
【0018】同図中、シリンダライナ2の上記テーパね
じ2aが形成されている側とは反対側の下端側(クラン
クケース1c側)には、六角形状のエクステンション部
材20がロストフォーム鋳造、或いは遠心鋳造等により
形成されている。そしてこのエクステンション部材20
とシリンダライナ2とは4本の柱21で一体とされてい
る。また、この柱21のうちシリンダライナ2との結合
部には切欠部21aが形成されており、所定トルク以上
のトルクでシリンダライナ2とエクステンション部材2
0とを捩じると、柱21が切欠部21aの部分において
切断されてシリンダライナ2とエクステンション部材2
0とが分離される構造となっている。
【0019】従って、シリンダライナ2のモノブロック
1への装着時においては、エクステンション部材20を
保持してシリンダライナ2のテーパねじ2aをモノブロ
ック1のテーパねじ1aにねじ込み、テーパねじ1a,
2aが燃焼ガスをシールするのに十分な適正締結トルク
に達すると同時に、図3に示すように切欠部21aの部
分が切断され、シリンダライナ2のねじ込みが完了す
る。即ち、切欠部21aは、テーパねじ1a,2aの上
記適正締結トルクが作用した際に切断するように予め剪
断強度が計算されて形成されている。
【0020】従来の構成においては、シリンダライナの
下部にシリンダライナをねじ込むための係合孔を設けた
スカート部を形成し、この係合孔にねじ込み用治具を下
方より装着してライナをブロックに対してねじ込んでい
た。しかしながら、上記実施例によれば、従来の係合
孔、スカート部が不要となるため、シリンダライナ2の
軸方向の寸法はピストン3が摺動する部分のみの最短と
することができ、スカート部を要していた従来に比べて
短くなる。このため、クランク軸の中心からシリンダラ
イナ2の下端部までの距離が長くなり、クランク軸の回
転可能スペースを広く取ることができる。その結果、エ
ンジンの設計上、クランク軸のカウンタウエイトを支持
する腕部の長さ寸法(クランク軸の半径方向の寸法)を
長くして、その代わりにカウンタウエイトを軽量化する
ことができ、この効果はエンジンの軽量化に寄与すると
ころが大きい。
【0021】また、切断されたエクステンション部材2
0はリサイクルにより、次にシリンダライナ2を製造す
る時の材料として使用される。尚、上記シリンダライナ
の装着方法によればシリンダライナ2の取り外しが難し
くなる。しかしながら、近年のエンジンにおいては信頼
性、耐久性が共に高くなっており、シリンダライナをブ
ロックから取り外すことは車両本体の寿命を考慮しても
特別なことがない限り必要ないことが判明している。従
って本実施例では、上述したエンジンの軽量化の効果が
得られる構成を優先的に実施したものである。
【0022】図4は本発明になる内燃機関のシリンダ構
造の第2実施例の構成断面図を示す。第2実施例はシリ
ンダヘッドとシリンダブロックとを別に設け、またシリ
ンダライナの外周囲に冷媒が直接接しないドライタイプ
のシリンダライナを設けたエンジンに本発明を実施した
実施例である。
【0023】同図中、31はシリンダブロック、32は
シリンダライナ、33はシリンダヘッド、34はピスト
ン、35は吸気バルブ、36は排気バルブである。
【0024】シリンダライナ32は、燃焼室37側であ
る上端部にシリンダブロック31に対して軸方向の位置
決めを行うフランジ部32a、その下部に気密ねじ32
bが形成されており、またライナ32の下部には環状の
Oリング装着溝32cにOリング38が装着されてい
る。一方、シリンダブロック31は、上端部に上記フラ
ンジ部32aが嵌合する凹部31a、その下部に上記気
密ねじ32bと螺合する気密ねじ31bが形成されてお
り、また、気密ねじ31bの下方は、シリンダライナ3
2の外径寸法と同一内径寸法の内周面を有するボア部3
1cとされた構成である。
【0025】シリンダライナ32はOリング38が設け
られている下部側を先端側として、シリンダブロック3
1の上部からボア部31c内に嵌入される。そして、シ
リンダライナ32は、気密ねじ32bをシリンダブロッ
ク31側の気密ねじ31bに螺合することにより、図4
に示すようにシリンダブロック31に螺着固定される。
尚、シリンダライナ32の螺合は、上記フランジ部32
aの下方への移動が上記凹部31bによって規制される
状態で完了する。シリンダライナ32の螺合が完了した
状態、即ちシリンダライナ32のシリンダブロック31
への装着が完全に行われた状態においては、シリンダブ
ロック31の上端面31dと上記フランジ部32aの上
端面32dとが同一平面となり、従来のエンジンと同様
にガスケット40を挟んでシリンダヘッド33が装着さ
れる。ガスケット40は従来のガスケットと同一仕様で
あり、ガスケット母材40aの燃焼室37に接する部分
にグロメット40bが燃焼室37を囲んで環状に設けら
れた構成である。
【0026】上記構成の第2実施例においても、シリン
ダライナ32の燃焼室37側に設けられた気密ねじ31
b,32bによりシリンダライナ32がシリンダブロッ
ク31に螺着固定される構成であるため、燃焼室37と
シリンダライナ32の外周部との間は気密ねじ31b,
32bによって完全にシールされ、ガスケット40が経
時劣化してシール性が悪化してしまった場合において
も、燃焼ガスが燃焼室37からシリンダライナ32の外
周部へ漏洩してしまうことが防止される。そして、気密
ねじ31b,32bのシール部分はシール材を使用して
いないため、上記シール性は経時的に変化することなく
良好に維持される。
【0027】ここで、本第2実施例のようにドライタイ
プのシリンダライナ32の場合、燃焼ガスがシリンダラ
イナ32の外周面とボア部31cの内周面との間に侵入
すると、両面が燃焼ガスにより腐食し、上記ライナ32
の外周面とボア部31cの内周面との間に不規則な分布
の隙間が発生する。そして、この不規則な分布の隙間に
よりエンジンの振動モードが変化し、エンジンから異音
が発生する可能性がある。従って、上記第2実施例にお
いては、上記の如く燃焼ガスのシリンダライナ32の外
周部への漏洩が防止されるため、上記異音の発生を防止
することができる。
【0028】また、本第2実施例においても、高温とな
るシリンダライナ32の上部において、シール材を介装
することなく気密ねじ31b,32bによる金属接触で
シール機構が構成されているため、上記第1実施例にお
ける作用と同様に、シリンダライナ32からシリンダブ
ロック31への熱伝達が良好となりシリンダライナ32
の上部の冷却が進み、これによる出力向上、燃費低減の
効果を得ることができる。また、シリンダライナ32は
燃焼室37側の上端部においてシリンダブロック31に
固定され、シリンダライナ32の下部は、シリンダブロ
ック31に対して軸方向の変位が許容される構成である
ため、第2実施例においても第1実施例と同様に、シリ
ンダブロック31とシリンダライナ32との熱膨張率の
差によりシリンダライナ32に歪みが発生することを防
止することができる。
【0029】更に、シリンダブロック31とシリンダヘ
ッド32とを別に設けたエンジンであって、第1実施例
の如くシリンダライナ32の外周囲にウォータジャケッ
トを設けた構成のエンジンの場合にも、本発明を実施す
ることにより、燃焼室とウォータジャケットとの間のシ
ールが完全となり、第1実施例の効果と同様に燃焼ガス
のウォータジャケット内への漏洩を防止することができ
る。
【0030】尚、上記第1実施例においては、モノブロ
ック1を熱膨張率の大きいアルミニウム合金製、シリン
ダライナ2を熱膨張率の小さい鋳鉄製としていたが、本
発明は上記実施例に限定されるものではなく、ブロック
とシリンダライナはいかなる材質のものであっても上記
同様の効果を得ることができる。
【0031】
【発明の効果】上述の如く、本発明によれば、シリンダ
ライナの燃焼室側端部を気密ねじにより内燃機関のブロ
ックに螺着したため、内燃機関の熱間時、冷間時の運転
状態に関係なくシリンダライナの燃焼室側において燃焼
室とシリンダライナ外周部との間のシール性を向上する
ことができ、燃焼室からシリンダライナ外周部へのガス
抜けを有効に防止することができる。また、シリンダラ
イナとブロックとの間にシール材が不要となるため、シ
リンダライナの燃焼室側部分の冷却が促進されてノッキ
ングの改善が図られ、内燃機関の出力の向上、および燃
費の低減を図ることができる。また、燃焼室のシール機
構にシール材を使用しないため、上記シール性向上の効
果を経時的に変化しない安定的なものとすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる内燃機関のシリンダ構造の第1実
施例の構成断面図である。
【図2】シリンダライナの装着方法を説明する図であ
る。
【図3】シリンダライナの装着方法を説明する図であ
る。
【図4】本発明になる内燃機関のシリンダ構造の第2実
施例の構成断面図である。
【符号の説明】
1 モノブロック 1a,2a テーパネジ 1b 支持部 1c クランクケース 2,32 シリンダライナ 2b Oリング装着溝 3 ピストン 4 吸気バルブ 5 吸気バルブ 13 ウォータジャケット 15 燃焼室 16 Oリング 31 シリンダブロック 31b,32b 気密ねじ 33 シリンダヘッド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダライナの燃焼室側端部に気密ね
    じを設け、該気密ねじにより前記シリンダライナを内燃
    機関のブロックに螺着した構成であることを特徴とする
    内燃機関のシリンダ構造。
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