JPH05186763A - 水密性プレコート型シール材 - Google Patents
水密性プレコート型シール材Info
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- JPH05186763A JPH05186763A JP4245692A JP4245692A JPH05186763A JP H05186763 A JPH05186763 A JP H05186763A JP 4245692 A JP4245692 A JP 4245692A JP 4245692 A JP4245692 A JP 4245692A JP H05186763 A JPH05186763 A JP H05186763A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ネジ等の螺着部材の密着性の向上を図る。
【構成】 非反応性シール材と吸水膨潤性樹脂を組合せ
て水密性プレコートシール材とする。
て水密性プレコートシール材とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばネジ、ボルト、
ナット等の螺着部材の螺合面にあらかじめ塗布して螺着
時における密封を図るプレコート型シール材に関する。
ナット等の螺着部材の螺合面にあらかじめ塗布して螺着
時における密封を図るプレコート型シール材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、ネジ、ボルト、ナット等の螺
着部材の緩み止め及びもれ止めを目的として螺着面(ネ
ジ部)にあらかじめシール材(接着剤)を塗布しておく
ことは周知である。かかるシール材として締め込み時に
化学反応を伴わない非反応性プレコート型シール材が知
られている。これは螺着部材の螺合面に樹脂組成物の塗
膜を形成させるもので、螺合時に樹脂組成物の弾性的要
素により螺合面を圧迫し密封効果を発揮する。
着部材の緩み止め及びもれ止めを目的として螺着面(ネ
ジ部)にあらかじめシール材(接着剤)を塗布しておく
ことは周知である。かかるシール材として締め込み時に
化学反応を伴わない非反応性プレコート型シール材が知
られている。これは螺着部材の螺合面に樹脂組成物の塗
膜を形成させるもので、螺合時に樹脂組成物の弾性的要
素により螺合面を圧迫し密封効果を発揮する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】非反応性プレコート型
シール材は取り外し時の戻しトルクが小さく作業性がよ
い。また、螺合直後から良好な密封性を発揮する。しか
しながらその密封効果が樹脂組成物の弾性的要素に依存
しているため、高い密封性を得るためには樹脂組成物の
弾性的要素を高める必要があり、樹脂組成物の弾性的要
素を高めれば、自ずと締め込み時の抵抗(ロストルク)
が大きくなり作業性が低下する結果となる。非反応性プ
レコートシール材を塗布して得られる塗膜は固形塗膜で
あるため本来締め付け時の抵抗が高い傾向にあるため、
樹脂組成物自身の弾性的要素を高めることによって高い
密封性と作業性を得ることは事実上不可能である。特に
かかる樹脂組成物の塗布状態がラフであったり、螺着部
材のネジ精度が低い等の原因で、雄ネジと雌ネジのクリ
アランスが大きく、締め込み時に樹脂組成物が十分にク
リアランスを埋めきれない場合があり、それにより密封
性が大巾に低くなるという欠点を有する。
シール材は取り外し時の戻しトルクが小さく作業性がよ
い。また、螺合直後から良好な密封性を発揮する。しか
しながらその密封効果が樹脂組成物の弾性的要素に依存
しているため、高い密封性を得るためには樹脂組成物の
弾性的要素を高める必要があり、樹脂組成物の弾性的要
素を高めれば、自ずと締め込み時の抵抗(ロストルク)
が大きくなり作業性が低下する結果となる。非反応性プ
レコートシール材を塗布して得られる塗膜は固形塗膜で
あるため本来締め付け時の抵抗が高い傾向にあるため、
樹脂組成物自身の弾性的要素を高めることによって高い
密封性と作業性を得ることは事実上不可能である。特に
かかる樹脂組成物の塗布状態がラフであったり、螺着部
材のネジ精度が低い等の原因で、雄ネジと雌ネジのクリ
アランスが大きく、締め込み時に樹脂組成物が十分にク
リアランスを埋めきれない場合があり、それにより密封
性が大巾に低くなるという欠点を有する。
【0004】本発明の目的は上記した従来技術の課題を
解決することにあり、作業性の低下を伴うことなく確実
に十分な密着性を確保することが可能なプレコート型シ
ール材を提供することにある。
解決することにあり、作業性の低下を伴うことなく確実
に十分な密着性を確保することが可能なプレコート型シ
ール材を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は螺着部材の螺合
面の少なくとも一方に塗布して螺合時における密封を図
るためのプレコート型シール材において,該シール材が
非反応性シール材と吸水膨潤性樹脂との組合せからなる
ことを特徴とする水密性プレコート型シール材、に関す
る。本発明のプレコートシール材は水もしくは含水系で
使用する螺着部材に対し顕著なシール効果を発揮する。
面の少なくとも一方に塗布して螺合時における密封を図
るためのプレコート型シール材において,該シール材が
非反応性シール材と吸水膨潤性樹脂との組合せからなる
ことを特徴とする水密性プレコート型シール材、に関す
る。本発明のプレコートシール材は水もしくは含水系で
使用する螺着部材に対し顕著なシール効果を発揮する。
【0006】本発明で用いられる非反応性シール材とは
被着体の接着が架橋反応等の化学反応に依存しないで達
成されるものであれば本質的にはいづれでもよく、従来
からプレコート型シール材として使用されている適宜の
樹脂組成物が用いられる。例えば、アルキッド樹脂、メ
ラミン樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン
樹脂、フッ素樹脂、ナイロン樹脂、エポキシ樹脂等を主
成分とする樹脂組成物があげられる。
被着体の接着が架橋反応等の化学反応に依存しないで達
成されるものであれば本質的にはいづれでもよく、従来
からプレコート型シール材として使用されている適宜の
樹脂組成物が用いられる。例えば、アルキッド樹脂、メ
ラミン樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ウレタン
樹脂、フッ素樹脂、ナイロン樹脂、エポキシ樹脂等を主
成分とする樹脂組成物があげられる。
【0007】本発明で用いられる吸水性樹脂とは水と接
触した場合水を吸収し膨潤して非流動状態(固形状態)
を維持しうるものであればよく、典型的には、水溶性の
電解質ポリマーに、軽度の架橋結合を導入したものであ
り、天然吸水膨潤性樹脂でも合成吸水膨潤性樹脂のいず
れでもよい。天然吸水膨潤性樹脂の例としては、デンプ
ン系であるデンプン−アクリロニトリルグラフト重合体
加水分解物、デンプン−アクリル酸グラフト重合体等、
セルロース系であるセルロース−アクリロニトリルグラ
フト重合体、カルボキシメチルセルロースの架橋体等、
その他の多糖類系であるヒアルロン酸、アガロース等、
タンパク質系であるコラーゲン等の樹脂があげられる。
また、合成吸水膨潤性樹脂の例としては、ポリビニルア
ルコール系であるポリビニルアルコール架橋重合体等、
アクリル系であるポリアクリル酸ナトリウム架橋体、ア
クリル酸ナトリウム−ビニルアルコール共重合体等、ポ
リエーテル系であるポリエチレングリコールジアクリレ
ート架橋重合体等、その他の付加重合体では無水マレイ
ン酸系重合体、ビニルピロリドン系重合体等、その他縮
合系樹脂等があげられる。また吸水膨潤性樹脂と共に吸
油膨潤性樹脂を併用することもできる。両者を併用する
と被密封液体が水系だけでなく油系であっても高い密封
効果を発現できネジ等の利用分野が拡大する。併用され
る吸油膨潤性樹脂としては特に限定されず、分子内部に
油類を取り込む自己膨潤型吸油性樹脂、物質間の隙間空
間に毛細管現象で油類を吸収し膨潤する吸蔵型吸油性樹
脂、分子のネットワーク中に油類を吸収し膨潤するゲル
化型吸油性樹脂等が用いられる。この内、高い膨潤倍率
を有する点より自己膨潤型吸油性樹脂、ゲル化型吸油性
樹脂が特に好ましく用いられる。自己膨潤型吸油性樹脂
の例としては、ポリノルボルネン系エラストマー樹脂、
t−ブチルスチレン・ジビニルベンゼン共重合体、t−
ブチルメタクリレートの橋架け重合体、ネオペンチルメ
タクリレートの橋架け重合体、メチルメタクリレートの
橋架け重合体等があげられる。また、ゲル化型吸油性樹
脂の例としては、金属石ケン類、12−ヒドロキシステ
アリン酸、ベンジリデンソルビトール、アミノ酸類等が
あげられる。これら膨張性樹脂の必要とされる膨張倍率
は実際に使用されるネジ類の隙間の大きさや要求耐圧等
によって異なるが、水分等による膨張重量倍率が数倍以
上、好ましくは10倍以上あることが望ましい。またそ
の使用形態も特に限定されるものではなく、粒状固体、
粒状スラリータイプ、シートタイプ、エマルジョンタイ
プ、溶剤溶解タイプ等が含まれる。
触した場合水を吸収し膨潤して非流動状態(固形状態)
を維持しうるものであればよく、典型的には、水溶性の
電解質ポリマーに、軽度の架橋結合を導入したものであ
り、天然吸水膨潤性樹脂でも合成吸水膨潤性樹脂のいず
れでもよい。天然吸水膨潤性樹脂の例としては、デンプ
ン系であるデンプン−アクリロニトリルグラフト重合体
加水分解物、デンプン−アクリル酸グラフト重合体等、
セルロース系であるセルロース−アクリロニトリルグラ
フト重合体、カルボキシメチルセルロースの架橋体等、
その他の多糖類系であるヒアルロン酸、アガロース等、
タンパク質系であるコラーゲン等の樹脂があげられる。
また、合成吸水膨潤性樹脂の例としては、ポリビニルア
ルコール系であるポリビニルアルコール架橋重合体等、
アクリル系であるポリアクリル酸ナトリウム架橋体、ア
クリル酸ナトリウム−ビニルアルコール共重合体等、ポ
リエーテル系であるポリエチレングリコールジアクリレ
ート架橋重合体等、その他の付加重合体では無水マレイ
ン酸系重合体、ビニルピロリドン系重合体等、その他縮
合系樹脂等があげられる。また吸水膨潤性樹脂と共に吸
油膨潤性樹脂を併用することもできる。両者を併用する
と被密封液体が水系だけでなく油系であっても高い密封
効果を発現できネジ等の利用分野が拡大する。併用され
る吸油膨潤性樹脂としては特に限定されず、分子内部に
油類を取り込む自己膨潤型吸油性樹脂、物質間の隙間空
間に毛細管現象で油類を吸収し膨潤する吸蔵型吸油性樹
脂、分子のネットワーク中に油類を吸収し膨潤するゲル
化型吸油性樹脂等が用いられる。この内、高い膨潤倍率
を有する点より自己膨潤型吸油性樹脂、ゲル化型吸油性
樹脂が特に好ましく用いられる。自己膨潤型吸油性樹脂
の例としては、ポリノルボルネン系エラストマー樹脂、
t−ブチルスチレン・ジビニルベンゼン共重合体、t−
ブチルメタクリレートの橋架け重合体、ネオペンチルメ
タクリレートの橋架け重合体、メチルメタクリレートの
橋架け重合体等があげられる。また、ゲル化型吸油性樹
脂の例としては、金属石ケン類、12−ヒドロキシステ
アリン酸、ベンジリデンソルビトール、アミノ酸類等が
あげられる。これら膨張性樹脂の必要とされる膨張倍率
は実際に使用されるネジ類の隙間の大きさや要求耐圧等
によって異なるが、水分等による膨張重量倍率が数倍以
上、好ましくは10倍以上あることが望ましい。またそ
の使用形態も特に限定されるものではなく、粒状固体、
粒状スラリータイプ、シートタイプ、エマルジョンタイ
プ、溶剤溶解タイプ等が含まれる。
【0008】本発明の水密性プレコートシール材は非反
応性シール材と吸水膨潤性樹脂とを必須成分とするが、
必要により、前記した吸油膨潤性樹脂以外にも、通常の
プレコート型のシール材に配合されているような、螺着
部材との密着性を高める密着付与剤、螺着部材の締め込
み時の抵抗(ロストルク)を低下させる潤滑剤、その他
充填剤、安定剤、防錆剤、希釈剤、タック除去剤等が配
合されてもよいということはいうまでもない。
応性シール材と吸水膨潤性樹脂とを必須成分とするが、
必要により、前記した吸油膨潤性樹脂以外にも、通常の
プレコート型のシール材に配合されているような、螺着
部材との密着性を高める密着付与剤、螺着部材の締め込
み時の抵抗(ロストルク)を低下させる潤滑剤、その他
充填剤、安定剤、防錆剤、希釈剤、タック除去剤等が配
合されてもよいということはいうまでもない。
【0009】本発明の水密性プレコート型シール材は、
ディッピング、刷毛塗り、ノズルからの吐出塗布、ある
いはロールによる転写等の通常の方法を用いて塗布され
た後、乾燥、焼き付け等により螺着部材の螺合面(ネジ
部)に形成されるが、その場合2液タイプとして吸水膨
潤性樹脂分をあらかじめ螺着部材の螺合面に付与し、非
反応性の樹脂組成物をその上から付与する方法や、1液
タイプとして全て配合してから付与する方法等があげら
れる。2液タイプとする場合は、吸水膨潤性樹脂分は必
ずしもネジ部の全周に塗布する必要はない。また、1液
タイプとする場合は、必要により吸水膨潤性樹脂と非反
応性シール材とのなじみ性を改良する目的で界面活性剤
を配合しても良い。いずれのタイプとも液の調整には溶
媒を使用してもよく、その場合、使用される溶媒として
は、シール材の性能を害さなければ水系、油系にかかわ
らず特に限定されない。
ディッピング、刷毛塗り、ノズルからの吐出塗布、ある
いはロールによる転写等の通常の方法を用いて塗布され
た後、乾燥、焼き付け等により螺着部材の螺合面(ネジ
部)に形成されるが、その場合2液タイプとして吸水膨
潤性樹脂分をあらかじめ螺着部材の螺合面に付与し、非
反応性の樹脂組成物をその上から付与する方法や、1液
タイプとして全て配合してから付与する方法等があげら
れる。2液タイプとする場合は、吸水膨潤性樹脂分は必
ずしもネジ部の全周に塗布する必要はない。また、1液
タイプとする場合は、必要により吸水膨潤性樹脂と非反
応性シール材とのなじみ性を改良する目的で界面活性剤
を配合しても良い。いずれのタイプとも液の調整には溶
媒を使用してもよく、その場合、使用される溶媒として
は、シール材の性能を害さなければ水系、油系にかかわ
らず特に限定されない。
【0010】尚非反応性シール材と吸水膨潤性樹脂の使
用割合は特に限定されないが、その最適割合は吸水膨潤
性樹脂の付与方法によってかなり異なる。たとえば2液
タイプにより吸水膨潤性樹脂を一部個所にのみ付与する
場合は1液タイプに比しその使用量がかなり少なくな
る。全体的にみて通常固形分換算でシール材100重量
部当り5〜100重量部の吸水膨潤性樹脂が用いられ
る。
用割合は特に限定されないが、その最適割合は吸水膨潤
性樹脂の付与方法によってかなり異なる。たとえば2液
タイプにより吸水膨潤性樹脂を一部個所にのみ付与する
場合は1液タイプに比しその使用量がかなり少なくな
る。全体的にみて通常固形分換算でシール材100重量
部当り5〜100重量部の吸水膨潤性樹脂が用いられ
る。
【0011】このようにして、得られた水密性プレコー
ト型シール材を少なくとも1部に塗布した螺着部材は、
締め込み後螺合面を浸透してきた水分を吸水膨潤性樹脂
により吸収し、それによって吸水膨潤性樹脂が膨潤し、
組成物全体の弾性的要素をさらに大きくする効果を発現
する。水分を吸収してはじめて組成物全体の弾性的要素
が大きくなるため、締め込み時の抵抗(ロストルク)を
高めることなく、優れた密封性を発揮する。特にシール
材の塗布状態がラフであったり、螺着部材のネジ精度が
低い等の原因で、雄ネジと雌ネジのクリアランスが大き
く、締め込み時に樹脂組成物が十分にクリアランスを埋
めきれない場合でも浸透する水分の吸収によって吸水膨
潤性樹脂が膨潤するため、このクリアランスを埋めるこ
とができる。従って、シール材の加工の精度、螺着部材
のネジ精度を落としても、良好な密封性を発揮できると
いう効果がある。
ト型シール材を少なくとも1部に塗布した螺着部材は、
締め込み後螺合面を浸透してきた水分を吸水膨潤性樹脂
により吸収し、それによって吸水膨潤性樹脂が膨潤し、
組成物全体の弾性的要素をさらに大きくする効果を発現
する。水分を吸収してはじめて組成物全体の弾性的要素
が大きくなるため、締め込み時の抵抗(ロストルク)を
高めることなく、優れた密封性を発揮する。特にシール
材の塗布状態がラフであったり、螺着部材のネジ精度が
低い等の原因で、雄ネジと雌ネジのクリアランスが大き
く、締め込み時に樹脂組成物が十分にクリアランスを埋
めきれない場合でも浸透する水分の吸収によって吸水膨
潤性樹脂が膨潤するため、このクリアランスを埋めるこ
とができる。従って、シール材の加工の精度、螺着部材
のネジ精度を落としても、良好な密封性を発揮できると
いう効果がある。
【0012】
実施例1〜3及び比較例1:下記のごとくボルトの加工
を行った。(加工膜厚はいずれも300μm程度とし
た。)
を行った。(加工膜厚はいずれも300μm程度とし
た。)
【0013】実施例 1:サンウエット(三洋化成社製
デンプン系吸水膨潤性パウダー)10重量部をトルエ
ン90重量部に攪拌機により分散し、攪拌しながらJI
S2級 M10亜鉛クロメートメッキボルトのネジ部の
全周にディッピングにより塗布し常温で乾燥させ、ボル
トに付着させた。次に、この上にスリーボンド 235
0B(スリーボンド社製 非反応性プレコート型シール
材)原液をディッピングにより塗布後、室温にて乾燥さ
せ水密性プレコート型シール材を得た。
デンプン系吸水膨潤性パウダー)10重量部をトルエ
ン90重量部に攪拌機により分散し、攪拌しながらJI
S2級 M10亜鉛クロメートメッキボルトのネジ部の
全周にディッピングにより塗布し常温で乾燥させ、ボル
トに付着させた。次に、この上にスリーボンド 235
0B(スリーボンド社製 非反応性プレコート型シール
材)原液をディッピングにより塗布後、室温にて乾燥さ
せ水密性プレコート型シール材を得た。
【0014】実施例 2:サンウエットを実施例 1と
同様にトルエンに分散し、攪拌しながら実施例1と同様
のボルトのネジ部の全周の1/4に刷毛塗りにより塗布
し常温で乾燥させ、ボルトに付着させた。次に、このネ
ジ部全周にスリーボンド 2350B原液をディッピン
グにより塗布後、室温にて乾燥させ水密性プレコート型
シール材を得た。
同様にトルエンに分散し、攪拌しながら実施例1と同様
のボルトのネジ部の全周の1/4に刷毛塗りにより塗布
し常温で乾燥させ、ボルトに付着させた。次に、このネ
ジ部全周にスリーボンド 2350B原液をディッピン
グにより塗布後、室温にて乾燥させ水密性プレコート型
シール材を得た。
【0015】実施例 3:住化ゲルS(住友化学社製
アクリル系吸水膨潤性パウダー)10重量部を、スリー
ボンド 2350B原液90重量部に混合、攪拌し、1
液タイプ水密性プレコート型シール材配合液を得た。こ
の配合液を実施例 1と同様のボルトのネジ部の全周に
ディッピングにより塗布後、室温にて乾燥させ水密性プ
レコート型シール材を得た。
アクリル系吸水膨潤性パウダー)10重量部を、スリー
ボンド 2350B原液90重量部に混合、攪拌し、1
液タイプ水密性プレコート型シール材配合液を得た。こ
の配合液を実施例 1と同様のボルトのネジ部の全周に
ディッピングにより塗布後、室温にて乾燥させ水密性プ
レコート型シール材を得た。
【0016】比較例 1:スリーボンド 2350Bを
実施例 1と同様のボルトのネジ部の全周にディッピン
グにより塗布後、室温にて乾燥させプレコート型シール
材を得た。
実施例 1と同様のボルトのネジ部の全周にディッピン
グにより塗布後、室温にて乾燥させプレコート型シール
材を得た。
【0017】締め付け時抵抗(ロストルク)の測定試験 各加工ボルトを軸力解放状態でJIS2級 M10亜鉛
クロメートナットに締め付ける際のトルク(ロストル
ク)を測定した。その結果を表1に示す。
クロメートナットに締め付ける際のトルク(ロストル
ク)を測定した。その結果を表1に示す。
【0018】
【表1】
【0019】実施例4〜6、比較例2 下記のごとくプラグの加工を行った。(加工膜厚は45
0μm程度とした。)
0μm程度とした。)
【0020】実施例 4:加工をPT3/4亜鉛クロメ
ートメッキ六角穴付きプラグに施した以外は実施例 1
と同様にして水密性プレコート型シール剤を得た。
ートメッキ六角穴付きプラグに施した以外は実施例 1
と同様にして水密性プレコート型シール剤を得た。
【0021】実施例 5:加工をPT3/4亜鉛クロメ
ートメッキ六角穴付きプラグに施した以外は実施例 2
と同様にして水密性プレコート型シール剤を得た。
ートメッキ六角穴付きプラグに施した以外は実施例 2
と同様にして水密性プレコート型シール剤を得た。
【0022】実施例 6:加工をPT3/4亜鉛クロメ
ートメッキ六角穴付きプラグに施した以外は実施例 3
と同様にして水密性プレコート型シール剤を得た。
ートメッキ六角穴付きプラグに施した以外は実施例 3
と同様にして水密性プレコート型シール剤を得た。
【0023】比較例 2:加工をPT3/4亜鉛クロメ
ートメッキ六角穴付きプラグに施した以外は比較例 1
と同様にして水密性プレコート型シール剤を得た。
ートメッキ六角穴付きプラグに施した以外は比較例 1
と同様にして水密性プレコート型シール剤を得た。
【0024】密封性試験 各加工プラグをアルミ製治具に49N・mで締め付け、
締め付け後すぐに耐圧試験治具に組み付けた。加圧媒体
として水道水を使用し、バルブを締め密封した後、N2
ガスにより水道水に98kPaの圧力をかけた。その
後、1時間毎に98kPaづつ加圧し洩れの有無を確認
した。その結果を表2に示す。
締め付け後すぐに耐圧試験治具に組み付けた。加圧媒体
として水道水を使用し、バルブを締め密封した後、N2
ガスにより水道水に98kPaの圧力をかけた。その
後、1時間毎に98kPaづつ加圧し洩れの有無を確認
した。その結果を表2に示す。
【0025】
【表2】
【0026】実施例7〜9 ボルトの加工 下記のごとくボルトの加工を行った。(加工膜厚はいず
れも300μm程度とした。)
れも300μm程度とした。)
【0027】実施例 7:オレオソーブ SL(日本触
媒社製 吸油膨潤性樹脂60wt%を含む水スラリータ
イプ)をJIS2級 M10亜鉛クロメートメッキボル
トのネジ部の全周にディッピングにより塗布し60℃、
30分で乾燥させ、粘着性のある塗膜を形成した。次
に、サンウエット(三洋化成社製 デンプン系吸水膨潤
性パウダー)5重量部をスリーボンド 2350B(ス
リーボンド社製 非反応性プレコート型シール材)原液
95重量部に混合した配合液を、攪拌しながらディッピ
ングにより塗膜上に塗布後、室温にて乾燥させプレコー
ト型シール材を得た。
媒社製 吸油膨潤性樹脂60wt%を含む水スラリータ
イプ)をJIS2級 M10亜鉛クロメートメッキボル
トのネジ部の全周にディッピングにより塗布し60℃、
30分で乾燥させ、粘着性のある塗膜を形成した。次
に、サンウエット(三洋化成社製 デンプン系吸水膨潤
性パウダー)5重量部をスリーボンド 2350B(ス
リーボンド社製 非反応性プレコート型シール材)原液
95重量部に混合した配合液を、攪拌しながらディッピ
ングにより塗膜上に塗布後、室温にて乾燥させプレコー
ト型シール材を得た。
【0028】実施例 8:オレオソーブ SLを実施例
7と同様のボルトのネジ部の全周の1/4に刷毛塗り
により塗布し60℃、30分で乾燥させ、塗膜を形成し
た。次に、この塗膜上を含めたネジ部全周に、サンウエ
ット5重量部とスリーボンド 2350B原液95重量
部を混合した配合液を攪拌しながらディッピングにより
塗布後、室温にて乾燥させプレコート型シール材を得
た。
7と同様のボルトのネジ部の全周の1/4に刷毛塗り
により塗布し60℃、30分で乾燥させ、塗膜を形成し
た。次に、この塗膜上を含めたネジ部全周に、サンウエ
ット5重量部とスリーボンド 2350B原液95重量
部を混合した配合液を攪拌しながらディッピングにより
塗布後、室温にて乾燥させプレコート型シール材を得
た。
【0029】実施例 9:ノーソレックス NSX−L
(日本ゼオン社製 吸油膨潤性ノルボルネンゴム10w
t%を含む溶剤タイプ溶液)10重量部と、サンウエッ
ト1重量部、およびスリーボンド 2350B原液90
重量部を混合、攪拌し、1液タイププレコート型シール
材配合液を得た。この配合液を実施例 7と同様のボル
トのネジ部の全周にディッピングにより塗布後、室温に
て乾燥させプレコート型シール材を得た。
(日本ゼオン社製 吸油膨潤性ノルボルネンゴム10w
t%を含む溶剤タイプ溶液)10重量部と、サンウエッ
ト1重量部、およびスリーボンド 2350B原液90
重量部を混合、攪拌し、1液タイププレコート型シール
材配合液を得た。この配合液を実施例 7と同様のボル
トのネジ部の全周にディッピングにより塗布後、室温に
て乾燥させプレコート型シール材を得た。
【0030】締め付け時抵抗(ロストルク)の測定試験
結果を表3に示す。
結果を表3に示す。
【0031】
【表3】
【0032】実施例10〜12 プラグの加工 下記のごとくプラグの加工を行った。(加工膜厚は45
0μm程度とした。)
0μm程度とした。)
【0033】実施例 10:加工をPT3/4亜鉛クロ
メートメッキ六角穴付きプラグに施した以外は実施例
7と同様にしてプレコート型シール剤を得た。
メートメッキ六角穴付きプラグに施した以外は実施例
7と同様にしてプレコート型シール剤を得た。
【0034】実施例 11:加工をPT3/4亜鉛クロ
メートメッキ六角穴付きプラグに施した以外は実施例
8と同様にしてプレコート型シール剤を得た。
メートメッキ六角穴付きプラグに施した以外は実施例
8と同様にしてプレコート型シール剤を得た。
【0035】実施例 12:加工をPT3/4亜鉛クロ
メートメッキ六角穴付きプラグに施した以外は実施例
9と同様にしてプレコート型シール剤を得た。
メートメッキ六角穴付きプラグに施した以外は実施例
9と同様にしてプレコート型シール剤を得た。
【0036】密封性試験 1 各加工プラグをアルミ製治具に49N・mで締め付け、
締め付け後すぐに耐圧試験治具に組み付けた。加圧媒体
として市販のエンジンオイルSD級(10W−30)を
使用し、バルブを締め密封した後、N2ガスによりオイ
ルに98kPaの圧力をかけた。その後、1時間毎に9
8kPaづつ加圧し洩れの有無を確認した。その結果を
表4に示す。
締め付け後すぐに耐圧試験治具に組み付けた。加圧媒体
として市販のエンジンオイルSD級(10W−30)を
使用し、バルブを締め密封した後、N2ガスによりオイ
ルに98kPaの圧力をかけた。その後、1時間毎に9
8kPaづつ加圧し洩れの有無を確認した。その結果を
表4に示す。
【0037】
【表4】
【0038】密封性試験 2 加圧媒体として水道水を使用した以外は密封性試験 1
と同様に試験を行った。その結果を表5に示す。
と同様に試験を行った。その結果を表5に示す。
【0039】
【表5】
Claims (1)
- 【請求項1】 螺着部材の螺合面の少なくとも一方に塗
布して螺合時における密封を図るためのプレコート型シ
ール材において、該シール材が非反応性シール材と吸水
膨潤性樹脂との組合せからなることを特徴とする水密性
プレコート型シール材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4042456A JP3033325B2 (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | 螺合部材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4042456A JP3033325B2 (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | 螺合部材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05186763A true JPH05186763A (ja) | 1993-07-27 |
JP3033325B2 JP3033325B2 (ja) | 2000-04-17 |
Family
ID=12636573
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4042456A Expired - Fee Related JP3033325B2 (ja) | 1992-01-16 | 1992-01-16 | 螺合部材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3033325B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5833798A (en) * | 1996-04-17 | 1998-11-10 | Dow Corning S. A. | Adhesion method employing organosiloxane compositions |
US6034171A (en) * | 1997-04-02 | 2000-03-07 | Dow Corning S.A. | Organosiloxane compositions |
-
1992
- 1992-01-16 JP JP4042456A patent/JP3033325B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5833798A (en) * | 1996-04-17 | 1998-11-10 | Dow Corning S. A. | Adhesion method employing organosiloxane compositions |
US6034171A (en) * | 1997-04-02 | 2000-03-07 | Dow Corning S.A. | Organosiloxane compositions |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3033325B2 (ja) | 2000-04-17 |
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R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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