JPH05186585A - 変成ポリアリーレンエーテルブロックコポリマー - Google Patents

変成ポリアリーレンエーテルブロックコポリマー

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JPH05186585A
JPH05186585A JP28073791A JP28073791A JPH05186585A JP H05186585 A JPH05186585 A JP H05186585A JP 28073791 A JP28073791 A JP 28073791A JP 28073791 A JP28073791 A JP 28073791A JP H05186585 A JPH05186585 A JP H05186585A
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polyarylene ether
block copolymer
represented
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JP28073791A
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Kurt Hoffmann
ホフマン クルト
Thomas Kainmueller
カインミューラー トーマス
Rudolf Pfaendner
フェンドナー ルドルフ
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Ciba Geigy AG
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G65/00Macromolecular compounds obtained by reactions forming an ether link in the main chain of the macromolecule
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    • C08G65/4012Other compound (II) containing a ketone group, e.g. X-Ar-C(=O)-Ar-X for polyetherketones
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    • C08G75/23Polyethersulfones
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 多数の溶媒に良好な可溶性をもち、ガラス転
移温度の低下が少ない変成ポリアリーレンエーテルブロ
ックコポリマーを得る。 【構成】 ジグリシジルまたはトリグリシジル化合物で
変成され、ジメチルホルチルホルムアミド1%溶液で測
定された0.2〜1.8dl/gの還元粘度を持ち、
(a)1000−60,000の数平均分子量をもち、
式I:−Ar1 −O−Ar2 −O−の繰り返し構造単位
を含むポリアリーレンエーテルブロックを5〜95重量
%、(b)同様の数平均分子量をもち、式II:−Ar
3 −O−Ar4 −O−の構造単位を含む異なるポリアリ
ーレンエーテルブロックを95〜5重量%、(c)式I
II,IV,Vの構造単位を0.2〜10重量%からな
るポリアリーレンエーテルブロックコポリマー。(Ar
〜Arは二価の炭素環式一芳香族基、Z,Z
脂環式芳香族等の二価官能基)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はジグリシジルまたはトリ
グリシジル化合物で変成された新規なポリアリーレンエ
ーテルブロックコポリマー、それらの製造方法、及び該
新規なポリアリーレンエーテルブロックコポリマーを含
む有機溶液に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリアリーレンエーテル、例えば、ポリ
アリーレンエーテルスルホンは非常に良好な機械特性を
持つ工業材料であるが、有機溶媒に十分可溶でない。そ
のようなポリアリーレンエーテルスルホンの代表例は登
録商標Victrex PES(ICI 社製)及び登録商標Ultrason E
(BASF 社製)のような市販品である。
【0003】そのようなポリアリーレンエーテルスルホ
ンの溶液は特に、塩素化炭化水素に安定でない。しか
し、種々の用途のためには、有機溶媒中での良好な安定
可溶性が望ましい。例えば、ポリアリーレンエーテルで
の熱硬化性マトリックス樹脂の変成は通常、慣用の有機
溶媒中、好ましくはこれらのポリマー濃縮液で行われ
る。
【0004】ポリエーテルスルホンのコーティング溶液
は米国特許第3875103号に記載されている。溶液
は選択された溶媒および成分の選択された混合比を要す
る。
【0005】ジグリシジルエーテルを含む、実質的に当
量の二官能性カップリング成分で、オリゴマー性ヒドロ
キシル末端ポリアリーレンエーテルを鎖延長することに
より得られるポリアリーレンエーテルは、米国特許第4
275186号に開示されている。未変成のポリエーテ
ルスルホンに比べて、開示されたジグリシジルエーテル
変成生成物は明らかにより低いガラス転移温度を持つ。
ガラス転移温度の低下はポリマー成形材料の性能温度を
より低くするので、通常望ましくない。
【0006】ポリシロキサンで変成されたポリアリーレ
ンエーテルはフランス特許第2547304号に公知で
ある。シロキサン基の重量比は通常、ポリマーに基づい
て10%以上である。相当する未変成のポリアリーレン
エーテルスルホンに比べて、これらのコポリマー中のシ
ロキサン基はガラス転移温度の実質的な低下をもたら
す。
【0007】ポリアリーレンエーテルブロックコポリマ
ーの製造はそれ自体公知である。例えば、西ドイツ特許
第3602090号はスルホン基およびケトン基を含む
ブロックコポリマーの合成を開示している。この特許の
実施例8において、アモルファスポリアリーレンエーテ
ルブロックは第一段階で、4,4’−ジクロロジフェニ
ルスルホンと4,4’−ジヒドロキシジフェニルスルホ
ンをK2 CO3 の存在下で重縮合させることにより製造
され、第二段階で、4,4’−ジフルオロベンゾフェノ
ンとヒドロキノンから得られたポリエーテルケトンブロ
ックの鎖端に重縮合される。合成により誘導された無作
為反応のために、公知の合成において最初のブロック長
は、維持されない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】当量以下において、互
いに異なる少なくとも2個の低分子量のポリアリーレン
エーテルと、ジグリシジルまたはトリグリシジル化合物
との反応は多数の溶媒に良好な可溶性をもつ変成ポリア
リーレンエーテルブロックコポリマーを与え、該ポリマ
ーから高められた貯蔵安定性をもつ溶液が製造され、該
ポリマーは相当する未変成ポリアリーレンエーテルと比
べて、ガラス転移温度の減少が実際に無いことを示すこ
とが見いだされた。公知の合成法に反して、この方法で
は最初のブロック長が維持される。
【0009】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、ジグ
リシジルまたはトリグリシジル化合物で変成され、ジメ
チルホルムアミドの1%溶液で測定された0.2ないし
1.8dl/gの還元粘度を持ち、 (a)1000−60,000の数平均分子量をもち、
式I:−Ar1 −O−Ar2 −O−で表される同一、ま
たは異なる繰り返し構造単位を含むポリアリーレンエー
テルブロックを5〜95重量% (b)1000−60,000の数平均分子量をもち、
式II:−Ar3 −O−Ar4 −O−で表される同一、
異なるまたは同一及び異なる構造単位を含むポリアリー
レンエーテルブロック(a)を95〜5重量%、及び (c)次式III,IVまたはV
【化24】
【化25】 または
【化26】 (式中、Ar1 、Ar2 、Ar3 またはAr4 はそれぞ
れ互いに独立して二価の炭素環式−芳香族基を表わし、
1 は脂環式、芳香族またはアルアリファティックジヒ
ドロキシ化合物から両方のヒドロキシル基を除去した後
の二価の官能基を表わし、mは0または1ないし約10
を表わし、Z2 は脂環式、芳香族またはアルアリファテ
ィック ジ−第二アミン化合物から両方のNに付く水素
原子を除去した後の二価の官能基を表わし、そしてZ3
はヒドロキシル基および/またはアミノ基を持つ脂環
式、芳香族またはアルアリファティック化合物からヒド
ロキシ基および/またはアミノ窒素原子に結合する活性
水素原子を除去した後の三価の官能基を表わし、官能基
Ar1 、Ar2 、Ar3 、Ar4 、Z1 、Z2 及びZ3
は未置換であるか、または1ないし4個の炭素原子数1
ないし6のアルキル基、炭素原子数3ないし10のアル
ケニル基、フェニル基またはハロゲン原子により置換さ
れていても良く、官能基Z1 、Z2 及びZ3 において、
1、2、3または4個の環炭素原子は硫黄原子および/
または窒素原子により置換されていても良い。)で表さ
れる同一または異なる構造単位を0.2〜10重量%か
らなり、ポリアリーレンエーテルブロック(a)及び
(b)と構造単位(c)を一緒にした合計は100重量
%であるコポリマーであるポリアリーレンエーテルブロ
ックコポリマーに関する。
【0010】本発明のポリマーの還元粘度は約0.2な
いし1.8dl/gの範囲にわたり、約15000ない
し約150000の数平均分子量の範囲に相当する。好
ましいポリマーは10000ないし80000の範囲の
数平均分子量を持つ。
【0011】”異なる繰り返し構造単位を含むポリアリ
ーレンエーテルブロック”の表現は互いに異なる少なく
とも2個の低分子量ポリアリーレンエーテル、並びにポ
リマー鎖中に異なる構造単位を含むポリアリーレンエー
テルブロックからなるものを含むと理解されてよい。例
えば、異なる繰り返し構造単位を含むポリアリーレンエ
ーテルブロックは、互いに異なる少なくとも2個の低分
子量ポリアリーレンエーテルの混合物、代表的には4,
4’−ジヒドロキシジフェニルスルホンと4,4’−ジ
クロロジフェニルスルホンの混合物(=ポリアリーレン
エーテルA)及び4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノ
ンと4,4’−ジクロロジフェニルスルホンの混合物
を、相当するグリシジル化合物で反応させることにより
得られる。他方、異なる繰り返し構造単位を含むポリア
リーレンエーテルブロックはポリアリーレンエーテルA
の製造に使用される4,4’−ジヒドロキシジフェニル
スルホンの一部を4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノ
ンで置き換えることにより得られる。そのようにして得
られたポリアリーレンエーテルA’はポリマー鎖中に、
無作為に分布する異なる繰り返し構造単位を含む。本発
明のポリアリーレンエーテルブロックコポリマーを製造
するため、互いに異なる2個以上のポリアリーレンエー
テル、またはポリマー鎖中に、互いに異なる2個以上の
繰り返し構造単位を含むポリアリーレンエーテルを使用
することができる。
【0012】官能基Ar1 ないしAr4 、およびZ1
いしZ3 が炭素原子数1ないし6のアルキル基を含むと
き、該官能基は分枝状または好ましくは、直鎖である。
炭素原子数1ないし3の直鎖アルキル官能基が好まし
い。メチル基が特に好ましい。
【0013】アルキル基の代表例は、メチル基、エチル
基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、
第二ブチル基、n−ペンチル基、およびn−ヘキシル基
である。炭素原子数3ないし10のアルケニル基として
定義される官能基は分枝状または好ましくは、直鎖であ
る。
【0014】アルケニル基の代表例は、プロペニル基、
アリル基、またはメタリル基である。ハロゲン置換基は
弗素原子、沃素原子または、好ましくは塩素原子または
臭素原子が都合良い。
【0015】二価炭素環式−芳香族官能基として、また
は芳香族ジ−第二アミノ化合物から両方のNに付く水素
原子を除去した後の二価官能基、またはヒドロキシル基
および/またはアミノ基を含む芳香族化合物からヒドロ
キシル基および/またはアミノ窒素原子に結合する活性
水素原子の除去後の三価官能基としての官能基は、上記
の官能基により置換されうる6ないし14個の環炭素原
子を持つ芳香族炭化水素官能基である。
【0016】多核芳香族官能基は縮合系の形態でありう
るか、またはフェニレン基が直接結合を介して、または
−O−,−S−,−SO−,−SO2 −,−CO−,−
CH2 −,−C(CH3 2 −,−C(C6 5
2 −,−C(CH3 )(C6 5 )−または−C(CF
3 2 基のような結合基を介して互いに結合しているよ
うな種々の芳香族系でありうる。
【0017】そのような芳香族炭化水素官能基の例はフ
ェニレン、ナフタレン、ビフェニレンおよび結合基を介
して互いに結合している2、3または4個のフェニレン
官能基である。芳香族炭化水素官能基は通常、未置換で
ある。しかし、1ないし4個の置換基、例えば、炭素原
子数1ないし6のアルキル基、ハロゲン原子または、好
ましくは炭素原子数3ないし10のアルケニル基を有し
て良い。
【0018】両方のヒドロキシル基を除去した後の脂環
式ジヒドロキシ化合物の二価の官能基としてのZ1 、ま
たは両方のNに付く水素原子を除去した後の脂環式ジ−
第二アミン化合物の二価の官能基としてのZ2 、または
ヒドロキシル基またはアミノ窒素原子に結合する活性水
素原子を除去した後のヒドロキシル基および/またはア
ミノ基を持つ化合物の三価の脂環式官能基としてのZ3
は、通常、5または6個の環炭素原子を有する炭素環を
持つシクロアルキレン基であり、該基は上記の官能基に
より置換され、および/またはアルキレン鎖の一部を形
成しても良い。
【0019】シクロアルキレン官能基の例はシクロペン
チレン、シクロヘキシレン、メチルシクロヘキシレン、
1,4−ビスメチレンシクロヘキサンおよび4,4’−
メチレンビス(シクロヘキシ−1−イル)である。アル
アリファテック官能基はキシリレン基でありうる。
【0020】環状官能基Z1 、Z2 および/またはZ3
において、1ないし4個の環炭素原子は酸素原子、硫黄
原子および/または窒素原子により置換されても良い。
これらは好ましくは5または6員をもつ芳香族または非
芳香族ヘテロ環系でありうる。好ましくは、1ないし3
個の環炭素原子は窒素原子により、または1または2員
の環炭素原子は酸素原子または硫黄原子により置換され
る。異なるヘテロ原子、例えば、窒素原子および酸素原
子は環内に存在してもよい。
【0021】特にZ2 において、ヘテロ原子は環系中に
含まれる第二アミノ基でありうる。例を以下に示す。
【0022】Ar1 及びAr3 が好ましくはそれぞれ互
いに独立して次式VIaないしVIh
【化27】 または
【化28】 〔式中、R1 は炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭
素原子数3ないし10のアルケニル基、フェニル基、ま
たはハロゲン原子を表わし、pは0ないし4を表わし、
1 は直接結合、−SO2 −,−CO−,−S−,−S
O−,−CH2 −,−C(CH3 2 −,−C(C6
5 2 −,−C(CH3 )(C6 5 )−または−C
(CF3 2 を表わし、Y2 は−CO−,−SO2 −ま
たは−S−を表わし、Qは−CH2 −,−O−,−CO
−または直接結合を表わす〕で表される官能基である。
【0023】好ましくは、Ar1 及びAr3 がそれぞれ
互いに独立して次式
【化29】 または
【化30】 で表される官能基である。
【0024】本発明の特に好ましいポリアリーレンエー
テルブロックコポリマーにおいてはAr1 及びAr3
それぞれ互いに独立して次式
【化31】 または
【化32】 で表される官能基である。
【0025】Ar2 及びAr4 は好ましくは、それぞれ
互いに独立して次式VIiないしVIn
【化33】 または
【化34】 〔式中、Y3 は−CO−,−SO2 −または−SO−を
表わす〕で表される官能基である。
【0026】さらに好ましくは、Ar2 及びAr4 がそ
れぞれ互いに独立して次式
【化35】 または
【化36】 で表される官能基である。
【0027】さらに好ましくは、Ar2 及びAr4 が次
【化37】 で表される官能基である。
【0028】好ましくは、Z1 が次式VIIaないしV
IIi
【化38】 または
【化39】 〔式中、Y1 が直接結合、−SO2 −,−CO−,−S
−,−SO−,−CH2 −,−C(CH3 2 −,−C
(C6 5 2 −,−C(CH3 )(C6 5 )−また
は−C(CF3 2 を表わす〕で表される官能基であ
る。
【0029】特に、Z1 が次式
【化40】 または
【化41】 で表される官能基である。
【0030】本発明のポリアリーレンエーテルブロック
コポリマーにおいて、Z2 が好ましくは次式VIaない
しVIIj
【化42】 または
【化43】 を表わし、Z3 が好ましくは次式
【化44】 または
【化45】 で表される官能基である。
【0031】本発明のポリアリーレンエーテルブロック
コポリマーはさらに、(a)中に記載されたポリアリー
レンエーテルブロックを10〜90重量%および(b)
中に記載されたポリアリーレンエーテルブロックを90
〜10重量%含む。もっとも好ましいポリアリーレンエ
ーテルブロックコポリマーは、(a)中に記載されたブ
ロックを70〜30重量%および(b)中に記載された
ポリアリーレンエーテルブロックを30〜70重量%含
む。
【0032】さらに、ポリアリーレンエーテルブロック
コポリマー中に式III,IVまたはVで表される構造
単位の量は好ましくは、ブロックコポリマーに基づいて
0.2〜5重量%である。
【0033】本発明の変成ポリアリーレンエーテルブロ
ックコポリマーは、(a)1000−60,000の数
平均分子量をもち、式Ia:HO−Ar1 −O−(Ar
2 −O−Ar1 −O)x −Ar2 −O−Ar1 −OH
〔Ar1 及びAr2 は上記の定義と同じ意味を表わし、
xは4ないし250を表わす〕で表されるヒドロキシル
末端ポリアリーレンエーテル5〜95重量% (b)1000−60,000の数平均分子量をもち、
式IIa:HO−Ar3 −O−(Ar4 −O−Ar3
O)y −Ar4 −O−Ar3 −OH〔Ar3 及びAr4
は上記の定義と同じ意味を表わし、yは4ないし250
を表わす〕で表される異なるヒドロキシル末端ポリアリ
ーレンエーテルブロック(a)95〜5重量%を (c)次式IIIa,IVaまたはVa
【化46】
【化47】 または
【化48】 (式中、Z1 、Z2 、Z3 及びmは上記の定義と同じ意
味を表わす)で表される1個またはそれ以上のグリシジ
ル化合物0.2〜10重量%と反応させてポリアリーレ
ンエーテルブロックコポリマーにすることにより製造さ
れる。
【0034】そのようにして得られたポリアリーレンエ
ーテルブロックコポリマーは、カップリング反応後にそ
こで使用されたブロック長が実質的に維持されるという
特徴により区別される。すなわち、出発プレポリマーの
少なくとも一部分分解により起きるランダム化は避けら
れる。
【0035】それ故に、本発明はまた、ポリアリーレン
エーテルブロックポリマーの製造方法に関する。出発化
合物として使用される式IaまたはIIaの低分子量ヒ
ドロキシル末端ポリアリーレンエーテル(プレポリマ
ー)は好ましくは、2000ないし30000、もっと
も好ましくは4000ないし20000の数平均分子量
を持つ。
【0036】これらのプレポリマーは公知の方法、例え
ば、式Ib:HO−Ar1 −OHまたは式IIb:HO
−Ar3 −OHで表されるジヒドロキシ化合物を式I
c:Hal−Ar2 −Halまたは式IIc:Hal−
Ar4 −Hal(Ar1 ,Ar2 ,Ar3 及びAr4
式I及びIIの定義と同じ意味を表わし、Halはハロ
ゲン原子、好ましくは塩素原子または弗素原子を表わ
す)で表されるジハロ化合物で反応させることにより得
られる。
【0037】式Ib及びIIbで表されるジヒドロキシ
化合物は通常、ヒドロキシル末端プレポリマーが得られ
るような過剰量で使用される。ジクロロ/ジヒドロキシ
化合物のモル比は望ましい分子量をもつプレポリマーが
得られるようなそれ自体公知な方法が選ばれる。
【0038】しかし、過剰量の芳香族ジハロ成分を使用
し、ジハロ末端プレポリマーを塩基、例えば、水酸化ナ
トリウムまたは水酸化カリウムで処理することにより、
適当なヒドロキシル末端プレポリマーに転化することが
できる。もちろん、それぞれの分子中に1個のハロゲン
原子および1個のヒドロキシル基を含むモノマーは、プ
レポリマーの製造に使用されうることは容易に理解され
るだろう。
【0039】プレポリマーの製造は通常、溶液中で行わ
れる。これは両方の出発材料およびプレポリマーが少な
くとも部分的に可溶性である溶媒を選ぶことにより行わ
れる。そのような溶媒の代表例は極性非プロトン性溶
媒、例えば、ジメチルスルホキシド、N−メチルピロリ
ドン、N,N−ジメチルアセタミド、N,N’−ジメチ
ルプロピレンウレア、N−シクロヘキシルピロリドン、
N−アルキルカプロラクタムまたは、好ましくはジフェ
ニルスルホンである。
【0040】反応は好ましくは、発生するハロゲン化水
素を中和するため、塩基存在下に行われる。適当な塩基
の例はNaOHまたはKOHおよび、好ましくはNa2
CO3 ,K2 CO3 またはアルカリ金属またはアルカリ
土類金属炭酸塩の混合物である。
【0041】プレポリマーを変成するのに使用される式
IIIaで表されるジグリシジルエーテル、式VIaで
表されるジグリシジル化合物、または式Vaで表される
トリグリシジル化合物はそれ自体公知であり、幾つかは
市販品として入手できる。式IIIaで表される特に好
ましい化合物の例は、ビスフェノールF、ジヒドロキシ
ジフェニルスルホン、ジアリルビスフェノールAのジグ
リシジルエーテル及び、好ましくはビスフェノールAの
ジグリシジルエーテルである。
【0042】プレポリマーの変成は高沸点不活性溶媒の
溶液で行われる。溶媒は出発成分と反応生成物の両方が
その中に少なくとも一部溶解するように選択される。使
用される高沸点溶媒の例はジフェニルスルホンである。
一般に、プレポリマーは溶媒に充填される。それは溶融
状態であって良い。引き続いて、グリシジル化合物また
は不活性溶媒中のグリシジル化合物溶液が添加される。
変成は他の成分または触媒の存在下または不存在下に、
フェノールまたはフェノレート基をエポキシ基で反応さ
せることにより行われる。好ましくはプレポリマーの合
成で得られる反応混合物は、有機溶媒で希釈することな
く、または希釈した後で、変成に直接使用される。変成
反応のための適当な触媒は、プレポリマーの合成で使用
される塩基でありうる。反応温度は、十分な反応速度が
得られるように選ばれる。反応温度は100ないし20
0℃の範囲が代表的である。
【0043】式IaおよびIIaのヒドロキシル末端ポ
リアリーレンエーテルを、式IIIa,IVaまたはV
aのグリシジル化合物0.5ないし5重量%で反応させ
るのが好ましい。
【0044】熱可塑性ポリアリーレンエーテルブロック
コポリマーは熱可塑性プラスチックス用の慣用の方法で
使用され、例えば、成形物またはシートに加工され、ま
たはマトリックス樹脂、接着剤またはコーティング組成
物として使用される。
【0045】成形粉末、溶融物または、好ましくは溶液
の形態にあるポリマーを加工する前に、慣用の変成剤、
例えば、充填剤、顔料、安定剤または、炭素繊維、硼素
繊維、金属繊維若しくはガラス繊維のような強化剤を添
加できる。本発明のポリマーは熱可塑性プラスチックス
または熱硬化性プラスチックスと一緒に加工されうる。
【0046】本発明のポリアリーレンエーテルブロック
コポリマーの好ましい用途は、工業用成形材料を強化す
るために慣用的に使用される繊維が使用される繊維複合
系の製造のためのマトリックス樹脂としてである。これ
らの繊維は有機または無機繊維、天然繊維または合成繊
維であり、繊維束、または配向もしくは非配向繊維、ま
たは連続フィラメントの形態でありうる。
【0047】本発明のポリアリーレンエーテルブロック
コポリマーの他の好ましい用途は、他のプラスチックス
材料の変成である。これらの材料は基本的に熱可塑性プ
ラスチックスまたは熱硬化性プラスチックスである。そ
のような系は繊維複合系に使用されるマトリックス樹脂
としての使用に特に適当である。
【0048】特記されるべきことは、多数の慣用有機溶
媒、例えば、弗素化または塩素化炭化水素中でのブロッ
クコポリマーの予期せぬ良好な溶解性、及び得られた溶
液の非常に良好な安定性である。適当な溶媒の例は極性
プロトン性溶媒、例えば、N−メチルピロリドン、N,
N−ジメチルアセタミド、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシドおよびスルホラン、並びに塩
素化脂肪族炭化水素、例えば、塩化メチレン、1,2−
ジクロロエタンおよび、環状ケトン、例えば、シクロヘ
キサノンおよびシクロペンタノン、及び環状エーテル、
例えば、1,3−ジオキソランである。
【0049】出発プレポリマーと対比してみると、新規
なブロックコポリマーは例えば、塩化メチレンに非常に
良好な可溶性をもち、数日間安定な溶液を形成する。そ
れゆえ、ブロックコポリマーは溶液からフィルムに加工
されるか、または他の系に混入されうる。
【0050】本発明は有機溶媒中に本発明のポリアリー
レンエーテルブロックコポリマーを、溶液に基づいて、
約1ないし75重量%、好ましくは5ないし50重量%
含む溶液に関する。本発明はさらに、ポリアリーレンエ
ーテルブロックコポリマーまたはそれらの溶液の成形
物、コーティング物、シートまたは繊維複合構造物を製
造するための使用方法に関する。
【0051】本発明の実施において変成されたブロック
コポリマーは通常、重いフェノール性末端基を持つ。他
の特別な末端基は二次反応により得られる。例えば、ア
ルコキシおよびアシルオキシ末端基はアルキルハライド
またはモノカルボン酸のハライドで得られる。新規なコ
ポリマーは通常アモルファスまたは部分的に結晶性であ
る。
【0052】プレポリマーおよびポリアリーレンエーテ
ルブロックコポリマーの還元粘度はジメチルホルムアミ
ド(DMF)の1%溶液〔100mlのDMF中に1g
のポリマー〕で測定される。
【0053】
【実施例】
低分子量ポリアリーレンエーテル(プレポリマー)の製
造方法実施例A: 626g(2.5モル)の4,4’−ジヒドロキシジフ
ェニルスルホン、703g(2.45モル)の4,4’
−ジクロロジフェニルスルホン、363g(2.625
モル)のK2 CO3 および1400gのジフェニルスル
ホンを窒素で充満させた10lの金属反応器中で180
℃に加熱する。反応混合物の温度が180℃に達した
後、バッチを2時間攪拌する。反応の間に形成された縮
合水は、下降コンデンサー(Denscending condenser)を
通して蒸留により反応混合物から連続的に除去される。
180℃で2時間後、反応混合物を2時間かけて除々に
260℃に上げ、この温度で4時間保つ。次いで、反応
混合物を底排出バルブ(bottom blow valve)を通して反
応器から放出し、冷却し、その後、粉砕する。
【0054】ポリマーの一部は抽出(アセトン/水=8
0/20で3回;水で1回)により生じる。OH末端基
を遊離するため水性の抽出の間、酢酸を添加する。その
後、ポリエーテルスルホンを真空下、110℃で乾燥す
る。還元粘度ηred =0.33dl/gを持ち、芳香族
末端基含量110μVal/gを持つ。
【0055】実施例B:105g(0.50モル)の
4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノン、140.7g
(0.49モル)の4,4’−ジクロロジフェニルスル
ホン、72.6g(0.525モル)のK2 CO3 およ
び245.6gのジフェニルスルホンを実施例Aに記載
された一般手順に従って、10lの金属反応器中で反応
させる(反応条件180℃/2時間;180〜260℃
/2時間;260℃/3.75時間)。得られるポリマ
ーは、ηred =0.30dl/gの還元粘度を持つ。
【0056】実施例C:93.1g(0.50モル)の
フェニルヒドロキノン、140.7g(0.49モル)
の4,4’−ジクロロジフェニルスルホン、72.6g
(0.525モル)のK2 CO3 および233.8gの
ジフェニルスルホンを実施例Aに記載された一般手順に
従って、1リットルの金属反応器中で反応させ(反応条
件180℃/2時間;180〜260℃/2時間;26
0℃/3時間)、次いで仕上げる。得られるポリマー
は、ηred =0.26dl/gの還元粘度を持つ。
【0057】実施例D:93.1g(0.50モル)の
4,4’−ジヒドロキシビフェニル、140.7g
(0.49モル)の4,4’−ジクロロジフェニルスル
ホン、72.6g(0.525モル)のK2 CO3 およ
び223.8gのジフェニルスルホンを実施例Aに記載
された一般手順に従って、1リットルの金属反応器中で
反応させる(反応条件180℃/2時間;180〜26
0℃/2時間;260℃/4時間)。得られるポリマー
は、ηred =0.22dl/gの還元粘度を持つ。
【0058】実施例E:93.1g(0.50モル)の
ジヒドロキシビフェニル、129.22g(0.45モ
ル)の4,4’−ジクロロジフェニルスルホン、72.
56g(0.525モル)のK2 CO3 および222.
32gのジフェニルスルホンを実施例Aに記載された一
般手順に従って、1リットルの金属反応器中で反応させ
(反応条件180℃/2時間;180〜270℃/2時
間;270℃/2.45時間)、そして仕上げる。得ら
れるポリマーは、ηred =0.24dl/gの還元粘度
を持つ。
【0059】変成ポリアリーレンエーテルブロックコポ
リマーの製造方法実施例1: 5.91gの低分子量ポリアリーレンエーテ
ルを含む実施例Bに従って製造された反応混合物15
g、及び11.81gのポリアリーレンエーテルを含む
実施例Aに従って製造された反応混合物29.4gを、
150℃/2時間で窒素下、ガラス反応器中で完全に溶
融される。その後、0.34gのビスフェノールAジグ
リシジルエーテル(エポキシド価175.5〜179g
/Val;ポリアリーレンエーテルの全量に基づいて
1.92%)を溶融物に滴下する。ジグリシジルエーテ
ルを完全に添加した後、反応は2時間で終わる。
【0060】反応混合物をガラス反応器から放出し、粉
砕し、次いで抽出(アセトン/水=80/20で3回;
水で1回)により仕上げる。OH末端基を遊離するため
水での抽出の間、酢酸を添加する。変成ポリアリーレン
エーテルブロックコポリマーはηred =0.48dl/
gの還元粘度を持つ。
【0061】実施例2:9.0gの低分子量ポリアリー
レンエーテルを含む実施例Bに従って製造された反応混
合物2.5g、及び9.0gのポリアリーレンエーテル
を含む実施例Aに従って製造された反応混合物22.5
gを、0.36gのビスフェノールAジグリシジルエー
テル(エポキシド価175.5〜179g/Val;ポ
リアリーレンエーテルの全量に基づいて2.0%)でガ
ラス反応器中、実施例1に記載された一般手順に従って
反応させる。変成ポリアリーレンエーテルブロックコポ
リマーはηred =0.44dl/gの還元粘度を持つ。
【0062】実施例3:8.9gの低分子量ポリアリー
レンエーテルを含む実施例Cに従って製造された反応混
合物22.5g、及び9.0gのポリアリーレンエーテ
ルを含む実施例Aに従って製造された反応混合物22.
5gを、0.27gのビスフェノールAジグリシジルエ
ーテル(エポキシド価175.5〜179g/Val;
ポリアリーレンエーテルの全量に基づいて1.5%)で
ガラス反応器中、実施例1に記載された一般手順に従っ
て反応させる。変成ポリアリーレンエーテルブロックコ
ポリマーはηred =0.45dl/gの還元粘度を持
つ。
【0063】実施例4:11.6gの低分子量ポリアリ
ーレンエーテルを含む実施例Cに従って製造された反応
混合物30g、及び6.0gのポリアリーレンエーテル
を含む実施例Aに従って製造された反応混合物15g
を、0.35gのビスフェノールAジグリシジルエーテ
ル(エポキシド価175.5〜179g/Val;ポリ
アリーレンエーテルの全量に基づいて2.0%)でガラ
ス反応器中、実施例1に記載された一般手順に従って反
応させる。変成ポリアリーレンエーテルブロックコポリ
マーはηred =0.59dl/gの還元粘度を持つ。
【0064】実施例5:11.78gの低分子量ポリア
リーレンエーテルを含む実施例Cに従って製造された反
応混合物30g、及び6.03gのポリアリーレンエー
テルを含む実施例Aに従って製造された反応混合物15
gを、0.32gのビスフェノールAジグリシジルエー
テル(エポキシド価175.5〜179g/Val;ポ
リアリーレンエーテルの全量に基づいて1.80%)で
ガラス反応器中、実施例1に記載された一般手順に従っ
て反応させる。変成ポリアリーレンエーテルブロックコ
ポリマーはηred =0.67dl/gの還元粘度を持
つ。
【0065】実施例6:10gの低分子量ポリアリーレ
ンエーテルを含む実施例Aに従って製造された反応混合
物24.9g、及び10gのポリアリーレンエーテルを
含む実施例Eに従って製造された反応混合物25.65
gを、0.50gのジヒドロキシジフェニルスルホンジ
グリシジルエーテル(エポキシド価188.7g/Va
l;ポリアリーレンエーテルの全量に基づいて2.5
%)でガラス反応器中、実施例1に記載された一般手順
に従って反応させる。変成ポリアリーレンエーテルブロ
ックコポリマーはηred =0.36dl/gの還元粘度
を持つ。
【0066】実施例7:10gの低分子量ポリアリーレ
ンエーテルを含む実施例Aに従って製造された反応混合
物24.9g、及び10gのポリアリーレンエーテルを
含む実施例Eに従って製造された反応混合物25.7g
を、0.20gのN,N,O−トリグリシジル−p−ア
ミノフェノール(エポキシド価95〜107g/Va
l;ポリアリーレンエーテルの全量に基づいて1.0
%)でガラス反応器中、実施例1に記載された一般手順
に従って反応させる。変成ポリアリーレンエーテルブロ
ックコポリマーはηred =0.37dl/gの還元粘度
を持つ。
【0067】実施例8:実施例1に従って合成されたポ
リマーをポリマー10重量部を含むメチレンクロライド
溶液の形態で、N,N,N’,N’−テトラグリシジル
ジアミノジフェニルメタン50重量部およびN,N,O
−トリグリシジル−p−アミノフェノール50重量部の
混合物に添加し、溶媒を真空下で除去する。50重量部
のp−ジアミノジフェニルスルホンを添加した後、溶液
を160℃で2時間および210℃で2時間、完全に硬
化させる。そのように得られたシートから試験片を切取
り、それらの曲げ強度(=147N/mm2 )およびエ
ッジフィブリ伸び率(edge fibre elongation) (=4.
7%)を試験する。
【0068】第1表:変成ポリアリーレンエーテルブロ
ックコポリマーの製造
【表1】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス カインミューラー ドイツ連邦共和国,6145 リンデンフェル ス 1,アム キュンメルベルク 1 (72)発明者 ルドルフ フェンドナー ドイツ連邦共和国,6149 リンバッハ/オ ーデンワルト 1,ザックガッセ 3

Claims (13)

    【整理番号】C909 【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ジグリシジルまたはトリグリシジル化合
    物で変成され、ジメチルホルムアミドの1%溶液で測定
    された0.2ないし1.8dl/gの還元粘度を持つポ
    リアリーレンエーテルブロックコポリマーであり、 (a)1000−60,000の数平均分子量をもち、
    式I:−Ar1 −O−Ar2 −O−で表される同一また
    は異なる繰り返し構造単位を含むポリアリーレンエーテ
    ルブロックを5〜95重量% (b)1000−60,000の数平均分子量をもち、
    式II:−Ar3 −O−Ar4 −O−で表される同一、
    異なるまたは同一および異なる構造単位を含む異なるポ
    リアリーレンエーテルブロック(a)を95〜5重量
    %、及び (c)次式III,IVまたはV 【化1】 【化2】 または 【化3】 (式中、Ar1 、Ar2 、Ar3 およびAr4 はそれぞ
    れ互いに独立して二価の炭素環式−芳香族基を表わし、
    1 は脂環式、芳香族またはアルアリファティックジヒ
    ドロキシ化合物から両方のヒドロキシル基を除去した後
    の二価の官能基を表わし、mは0または1ないし約10
    を表わし、Z2 は脂環式、芳香族またはアルアリファテ
    ィック ジ−第二アミン化合物から両方のNに付く水素
    原子を除去した後の二価の官能基を表わし、そしてZ3
    はヒドロキシル基および/またはアミノ基を持つ脂環
    式、芳香族またはアルアリファティック化合物からヒド
    ロキシ基および/またはアミノ窒素原子に結合する活性
    水素原子を除去した後の三価の官能基を表わし、官能基
    Ar1 、Ar2 、Ar3 、Ar4 、Z1 、Z2 及びZ3
    は未置換であるか、または1ないし4個の炭素原子数1
    ないし6のアルキル基、炭素原子数3ないし10のアル
    ケニル基、フェニル基またはハロゲン原子により置換さ
    れていても良く、官能基Z1 、Z2 及びZ3 において、
    1、2、3または4個の環炭素原子は硫黄原子および/
    または窒素原子により置換されていてもよい。)で表さ
    れる同一または異なる構造単位を0.2〜10重量%か
    らなり、ポリアリーレンエーテルブロック(a)及び
    (b)と構造単位(c)を一緒にした合計は100重量
    %であるコポリマーであるポリアリーレンエーテルブロ
    ックコポリマー。
  2. 【請求項2】 Ar1 及びAr3 が好ましくはそれぞれ
    互いに独立して次式VIaないしVIh 【化4】 または 【化5】 〔式中、R1 は炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭
    素原子数3ないし10のアルケニル基、フェニル基、ま
    たはハロゲン原子を表わし、pは0ないし4を表わし、
    1 は直接結合、−SO2 −,−CO−,−S−,−S
    O−,−CH2 −,−C(CH3 2 −,−C(C6
    5 2 −,−C(CH3 )(C6 5 )−または−C
    (CF3 2 を表わし、Y2 は−CO−,−SO2 −ま
    たは−S−を表わし、Qは−CH2 −,−O−,−CO
    −または直接結合を表わす〕で表される官能基である請
    求項1記載のブロックコポリマー。
  3. 【請求項3】 Ar1 及びAr3 がそれぞれ互いに独立
    して次式 【化6】 または 【化7】 で表される官能基である請求項1記載のブロックコポリ
    マー。
  4. 【請求項4】 Ar2 及びAr4 がそれぞれ互いに独立
    して次式VIiないしVIn 【化8】 または 【化9】 〔式中、Y3 は−CO−,−SO2 −または−SO−を
    表わす〕で表される官能基である請求項1記載のブロッ
    クコポリマー。
  5. 【請求項5】 Ar2 及びAr4 がそれぞれ互いに独立
    して次式 【化10】 または 【化11】 で表される官能基である請求項1記載のブロックコポリ
    マー。
  6. 【請求項6】 Ar2 及びAr4 が次式 【化12】 で表される官能基である請求項1記載のブロックコポリ
    マー。
  7. 【請求項7】 Z1 が次式VIIaないしVIIi 【化13】 または 【化14】 〔式中、Y1 が請求項2記載の定義と同じ意味を表わ
    す〕で表される官能基である請求項1記載のブロックコ
    ポリマー。
  8. 【請求項8】 Z1 が次式 【化15】 または 【化16】 で表される官能基である請求項1記載のブロックコポリ
    マー。
  9. 【請求項9】 Z2 が次式VIIaないしVIIj 【化17】 または 【化18】 で表される官能基である請求項1記載のブロックコポリ
    マー。
  10. 【請求項10】 Z3 が次式 【化19】 または 【化20】 で表される官能基である請求項1記載のブロックコポリ
    マー。
  11. 【請求項11】 式III,IVまたはVで表される構
    造単位の量がブロックコポリマーに基づいて0.2〜5
    重量%である請求項1記載のブロックコポリマー。
  12. 【請求項12】 (a)1000ないし60,000の
    数平均分子量をもち、式Ia:HO−Ar1 −O−(A
    2 −O−Ar1 −O)x −Ar2 −O−Ar1 −OH
    〔Ar1 及びAr2 は請求項1記載の定義と同じ意味を
    表わし、xは4ないし250を表わす〕で表されるヒド
    ロキシル末端ポリアリーレンエーテル5〜95重量%、
    及び (b)1000ないし60,000の数平均分子量をも
    ち、式IIa:HO−Ar3 −O−(Ar4 −O−Ar
    3 −O)y −Ar4 −O−Ar3 −OH〔Ar3 及びA
    4 は請求項1記載の定義と同じ意味を表わし、yは4
    ないし250を表わす〕で表される異なるヒドロキシル
    末端ポリアリーレンエーテル(a)95〜5重量%を (c)次式IIIa,IVaまたはVa 【化21】 【化22】 または 【化23】 (式中、Z1 、Z2 、Z3 及びmは請求項1記載の定義
    と同じ意味を表わす)で表される1個またはそれ以上の
    グリシジル化合物0.2〜10重量%と反応させてポリ
    アリーレンエーテルブロックコポリマーにすることから
    なる請求項1記載の変成ポリアリーレンエーテルブロッ
    クコポリマーの製造方法。
  13. 【請求項13】 有機溶媒に溶解された、請求項1記載
    のポリアリーレンエーテルブロックコポリマーを、溶液
    に基づいて、1ないし75重量%含む溶液。
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