JPH05186528A - 粒状のカチオン系水溶性ポリマーの製造方法 - Google Patents
粒状のカチオン系水溶性ポリマーの製造方法Info
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- JPH05186528A JPH05186528A JP517292A JP517292A JPH05186528A JP H05186528 A JPH05186528 A JP H05186528A JP 517292 A JP517292 A JP 517292A JP 517292 A JP517292 A JP 517292A JP H05186528 A JPH05186528 A JP H05186528A
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- polyalkylene glycol
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C08—ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
- C08F—MACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
- C08F20/00—Homopolymers and copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and only one being terminated by only one carboxyl radical or a salt, anhydride, ester, amide, imide or nitrile thereof
- C08F20/02—Monocarboxylic acids having less than ten carbon atoms, Derivatives thereof
- C08F20/10—Esters
- C08F20/34—Esters containing nitrogen, e.g. N,N-dimethylaminoethyl (meth)acrylate
Abstract
(57)【要約】
【構成】 ジアルキルアミノアルキルアクリレートなど
のカチオン系モノマーを水溶液中、炭酸塩および/また
は重炭酸塩の存在下で重合し、得られたポリマーゲル
を、特定量のポリアルキレングリコールの存在下で造粒
した粒状のカチオン系水溶性ポリマーの製造方法。 【効果】 本発明の方法により製造される粒状ポリマー
は、水に溶解させ水溶液状態で保存しても粘度の低下が
少なく、凝集性能が維持される。
のカチオン系モノマーを水溶液中、炭酸塩および/また
は重炭酸塩の存在下で重合し、得られたポリマーゲル
を、特定量のポリアルキレングリコールの存在下で造粒
した粒状のカチオン系水溶性ポリマーの製造方法。 【効果】 本発明の方法により製造される粒状ポリマー
は、水に溶解させ水溶液状態で保存しても粘度の低下が
少なく、凝集性能が維持される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカチオン系水溶性ポリマ
ーの製法に関するものであり、詳しくは、特に都市下水
用処理剤として用いた場合に優れた濾水及び脱水効果を
発揮する水溶性ポリマーの製法に関するものである。
ーの製法に関するものであり、詳しくは、特に都市下水
用処理剤として用いた場合に優れた濾水及び脱水効果を
発揮する水溶性ポリマーの製法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ジアルキルアミノアルキルアクリレー
ト、ジアルキルアミノアルキルメタアクリレートまたは
それらの中和塩もしくは四級化物(以下、これらをDA
Aと総称する)を含有するモノマー水溶液を重合して得
たカチオン系水溶性ポリマーは、例えば、都市下水用処
理剤、製紙用薬剤などとして広く利用されている。この
カチオン系水溶性ポリマーの製造法として、モノマー水
溶液を重合開始剤の存在下、攪拌することなく、静置状
態で重合することにより含水ポリマーゲルを得、次い
で、これを乾燥する方法が知られている。この方法の場
合、含水ポリマーゲルが一体化した塊状物として得られ
るので、これを細粒化した後、乾燥して製品化する必要
がある。ところが、この細粒化乃至それ以降の工程でポ
リマー粒子が装置や他のポリマー粒子と付着しやすく、
細粒化が難しいことが知られている。一方、このポリマ
ー粒子の付着を防止するためにポリアルキレングリコー
ルを添加すればよいことが知られている(特公昭59−
10694号等)。
ト、ジアルキルアミノアルキルメタアクリレートまたは
それらの中和塩もしくは四級化物(以下、これらをDA
Aと総称する)を含有するモノマー水溶液を重合して得
たカチオン系水溶性ポリマーは、例えば、都市下水用処
理剤、製紙用薬剤などとして広く利用されている。この
カチオン系水溶性ポリマーの製造法として、モノマー水
溶液を重合開始剤の存在下、攪拌することなく、静置状
態で重合することにより含水ポリマーゲルを得、次い
で、これを乾燥する方法が知られている。この方法の場
合、含水ポリマーゲルが一体化した塊状物として得られ
るので、これを細粒化した後、乾燥して製品化する必要
がある。ところが、この細粒化乃至それ以降の工程でポ
リマー粒子が装置や他のポリマー粒子と付着しやすく、
細粒化が難しいことが知られている。一方、このポリマ
ー粒子の付着を防止するためにポリアルキレングリコー
ルを添加すればよいことが知られている(特公昭59−
10694号等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ポリアルキレ
ングリコールを添加すると製品カチオン系水溶性ポリマ
ーの凝集性能が経時的に劣化することも知られている。
(特開昭60−141726号)。従って、上記細粒化
工程の操作性を向上させるためには、水溶性ポリマーと
しての性能をある程度、犠牲にする必要があった。
ングリコールを添加すると製品カチオン系水溶性ポリマ
ーの凝集性能が経時的に劣化することも知られている。
(特開昭60−141726号)。従って、上記細粒化
工程の操作性を向上させるためには、水溶性ポリマーと
しての性能をある程度、犠牲にする必要があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明者等はポ
リアルキレングリコール添加による凝集性能の経時劣化
の防止につき鋭意検討した結果、重合時にモノマー水溶
液、重合開始剤と共に炭酸塩および/または重炭酸塩を
存在させて重合したポリマーを用いると凝集性能の経時
劣化を防止できることを見出し本発明に到達した。
リアルキレングリコール添加による凝集性能の経時劣化
の防止につき鋭意検討した結果、重合時にモノマー水溶
液、重合開始剤と共に炭酸塩および/または重炭酸塩を
存在させて重合したポリマーを用いると凝集性能の経時
劣化を防止できることを見出し本発明に到達した。
【0005】すなわち、本発明の要旨はジアルキルアミ
ノアルキルアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメ
タアクリレートまたはそれらの中和塩もしくは四級化物
を含有するモノマーの水溶液中で重合開始剤並びに炭酸
塩および/または重炭酸塩化合物の存在下で重合し、次
いで、重合によって得られたポリマーゲルを、該ポリマ
ーゲルに対して0.2〜10重量%のポリアルキレング
リコールの存在下で造粒することを特徴とする粒状のカ
チオン系水溶性ポリマーの製造方法に存する。
ノアルキルアクリレート、ジアルキルアミノアルキルメ
タアクリレートまたはそれらの中和塩もしくは四級化物
を含有するモノマーの水溶液中で重合開始剤並びに炭酸
塩および/または重炭酸塩化合物の存在下で重合し、次
いで、重合によって得られたポリマーゲルを、該ポリマ
ーゲルに対して0.2〜10重量%のポリアルキレング
リコールの存在下で造粒することを特徴とする粒状のカ
チオン系水溶性ポリマーの製造方法に存する。
【0006】以下、本発明を詳細に説明する。本発明で
用いられるDAAとしては、ジメチルアミノエチルアク
リレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエ
チルアミノエチルアクリレート、ジブチルアミノエチル
アクリレートなどのジアルキルアミノアルキルアクリレ
ート及びジアルキルアミノアルキルメタアクリレート並
びに下記一般式〔I〕
用いられるDAAとしては、ジメチルアミノエチルアク
リレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエ
チルアミノエチルアクリレート、ジブチルアミノエチル
アクリレートなどのジアルキルアミノアルキルアクリレ
ート及びジアルキルアミノアルキルメタアクリレート並
びに下記一般式〔I〕
【0007】
【化1】
【0008】(式中、R1 は水素原子またはメチル基を
示し、R2 及びR3 は炭素数1〜4のアルキル基を示
し、R4 は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素
数1〜4のヒドロキシ置換アルキル基またはベンジル基
を示し、Yは炭素数2〜4のアルキレン基またはヒドロ
キシ置換アルキレン基を示し、X- はハロゲンイオン、
硫酸イオン、硝酸イオン、リン酸イオン、カルボン酸イ
オン、スルホン酸イオンまたは炭素数1〜8のアルキル
基を有するアルキル硫酸イオンを示す)で表される化合
物が挙げられる。一般式〔I〕で表される化合物の具体
的な例としては、ジアルキルアミノアルキルアクリレー
トまたはジアルキルアミノアルキルメタアクリレートと
塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、酢酸、プロピオン酸、ベン
ゼンスルホン酸等との中和塩、および、β−メタクリロ
イルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、
β−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウ
ムメチルサルフェート、β−メタクリロイルオキシエチ
ルジメチルエチルアンモニウムブロマイド、β−メタク
リロイルオキシエチルジメチルエチルアンモニウムモノ
エチルサルフェート、β−メタクリロイルオキシエチル
ジメチルベンジルアンモニウムクロライド、β−アクリ
ロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、β−アクリロイルオキシエチルトリエチルアンモニ
ウムブロマイド、2−ヒドロキシ−3−メタクリロイル
オキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド等の
ジアルキルアミノアルキルアクリレートまたはジアルキ
ルアミノアルキルメタアクリレートの四級化物が挙げら
れる。
示し、R2 及びR3 は炭素数1〜4のアルキル基を示
し、R4 は水素原子、炭素数1〜8のアルキル基、炭素
数1〜4のヒドロキシ置換アルキル基またはベンジル基
を示し、Yは炭素数2〜4のアルキレン基またはヒドロ
キシ置換アルキレン基を示し、X- はハロゲンイオン、
硫酸イオン、硝酸イオン、リン酸イオン、カルボン酸イ
オン、スルホン酸イオンまたは炭素数1〜8のアルキル
基を有するアルキル硫酸イオンを示す)で表される化合
物が挙げられる。一般式〔I〕で表される化合物の具体
的な例としては、ジアルキルアミノアルキルアクリレー
トまたはジアルキルアミノアルキルメタアクリレートと
塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、酢酸、プロピオン酸、ベン
ゼンスルホン酸等との中和塩、および、β−メタクリロ
イルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、
β−メタクリロイルオキシエチルトリメチルアンモニウ
ムメチルサルフェート、β−メタクリロイルオキシエチ
ルジメチルエチルアンモニウムブロマイド、β−メタク
リロイルオキシエチルジメチルエチルアンモニウムモノ
エチルサルフェート、β−メタクリロイルオキシエチル
ジメチルベンジルアンモニウムクロライド、β−アクリ
ロイルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライ
ド、β−アクリロイルオキシエチルトリエチルアンモニ
ウムブロマイド、2−ヒドロキシ−3−メタクリロイル
オキシプロピルトリメチルアンモニウムクロライド等の
ジアルキルアミノアルキルアクリレートまたはジアルキ
ルアミノアルキルメタアクリレートの四級化物が挙げら
れる。
【0009】なお、DAAとの共重合に供されるコモノ
マーとしては、例えばアクリルアミド、メタクリルアミ
ド、アクリル酸、アクリル酸エステル、アクリロニトリ
ルなどが挙げられるが、好ましくはアクリルアミドまた
はメタクリルアミドである。これらのコモノマーの割合
は、通常95モル%以下の範囲から選ばれるが、好まし
くは0〜80モル%の範囲、特に0〜50モル%の範囲
が好ましい。
マーとしては、例えばアクリルアミド、メタクリルアミ
ド、アクリル酸、アクリル酸エステル、アクリロニトリ
ルなどが挙げられるが、好ましくはアクリルアミドまた
はメタクリルアミドである。これらのコモノマーの割合
は、通常95モル%以下の範囲から選ばれるが、好まし
くは0〜80モル%の範囲、特に0〜50モル%の範囲
が好ましい。
【0010】本発明においてDAA含有モノマー水溶液
の重合に使用される重合開始剤の例としては、アゾビス
(2−アミジノプロパン)塩酸塩、4,4′−アゾビス
−4−シアノワレリアン酸などのアゾ系化合物、過硫酸
カリ、過硫酸アンモニウム、過酸化水素等の過酸化物も
しくはこれらの過酸化物と還元剤とを組合せたレドック
ス系重合開始剤などが挙げられる。これら重合開始剤の
使用量は、モノマーに対して、通常100〜5000pp
m 、好ましくは500〜1000ppm である。この使用
量があまり少ないと重合を良好に行うことができず、ま
た、あまり多いと高分子量で粘度の高い水溶性ポリマー
を得ることができない。
の重合に使用される重合開始剤の例としては、アゾビス
(2−アミジノプロパン)塩酸塩、4,4′−アゾビス
−4−シアノワレリアン酸などのアゾ系化合物、過硫酸
カリ、過硫酸アンモニウム、過酸化水素等の過酸化物も
しくはこれらの過酸化物と還元剤とを組合せたレドック
ス系重合開始剤などが挙げられる。これら重合開始剤の
使用量は、モノマーに対して、通常100〜5000pp
m 、好ましくは500〜1000ppm である。この使用
量があまり少ないと重合を良好に行うことができず、ま
た、あまり多いと高分子量で粘度の高い水溶性ポリマー
を得ることができない。
【0011】炭酸塩および重炭酸塩としてはアンモニウ
ム塩やアルカリ金属の塩が挙げられ、具体的には炭酸ア
ンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ア
ンモニウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウムなどが
例示される。炭酸塩および/または重炭酸塩はモノマー
100重量部に対し、通常、0.1〜5重量部、好まし
くは0.5〜4重量部使用される。この使用量が少なす
ぎると本発明の効果が得られず、多すぎるとポリマーの
体積膨張が大きいため、モノマー水溶液の仕込み量を減
らす必要があり、生産性が低下し、また、場合によって
はポリマー純度低下による性能低下の要因にもなるので
好ましくない。
ム塩やアルカリ金属の塩が挙げられ、具体的には炭酸ア
ンモニウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、重炭酸ア
ンモニウム、重炭酸ナトリウム、重炭酸カリウムなどが
例示される。炭酸塩および/または重炭酸塩はモノマー
100重量部に対し、通常、0.1〜5重量部、好まし
くは0.5〜4重量部使用される。この使用量が少なす
ぎると本発明の効果が得られず、多すぎるとポリマーの
体積膨張が大きいため、モノマー水溶液の仕込み量を減
らす必要があり、生産性が低下し、また、場合によって
はポリマー純度低下による性能低下の要因にもなるので
好ましくない。
【0012】重合は、通常、DAA含有水溶液に重合開
始剤と炭酸塩および/または重炭酸塩を加え、系内を窒
素ガスで曝気したのち、密閉容器内で通常1〜4時間重
合する。重合温度は反応が進行するにつれて反応熱によ
り上昇するので、通常は、重合開始温度やモノマー濃度
などを調整することにより、重合温度が最高で65〜9
5℃の範囲になるように制御することが好ましい。具体
的には、たとえば、15〜60重量%のモノマー水溶液
を用い、−5〜25℃の温度で重合を開始すればよい。
この重合方法により、含水量が85〜40重量%(固形
分15〜60重量%)の一体化した含水ゲル状のポリマ
ー塊状物(以下「ポリマーゲル」という。)が得られ
る。
始剤と炭酸塩および/または重炭酸塩を加え、系内を窒
素ガスで曝気したのち、密閉容器内で通常1〜4時間重
合する。重合温度は反応が進行するにつれて反応熱によ
り上昇するので、通常は、重合開始温度やモノマー濃度
などを調整することにより、重合温度が最高で65〜9
5℃の範囲になるように制御することが好ましい。具体
的には、たとえば、15〜60重量%のモノマー水溶液
を用い、−5〜25℃の温度で重合を開始すればよい。
この重合方法により、含水量が85〜40重量%(固形
分15〜60重量%)の一体化した含水ゲル状のポリマ
ー塊状物(以下「ポリマーゲル」という。)が得られ
る。
【0013】本発明で用いる重合槽としては、通常、合
成樹脂製又は合成樹脂ライニングを施したものが望まし
く、合成樹脂としては、例えば、四弗化エチレン樹脂、
フェノール樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリ
プロピレンなどが挙げられる。重合を終えたポリマーゲ
ルを含有する重合槽は通常、重合槽の上下を逆転させ自
重により、また、必要に応じて、重合槽内壁とポリマー
ゲルの間に水あるいは空気を注入するなどの補助操作を
行ない、ポリマーゲルを落下させ回収することができ
る。本発明ではポリマーゲルの落下時間が速く、また、
重合槽内壁へのポリマー付着もないので好ましい。
成樹脂製又は合成樹脂ライニングを施したものが望まし
く、合成樹脂としては、例えば、四弗化エチレン樹脂、
フェノール樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリ
プロピレンなどが挙げられる。重合を終えたポリマーゲ
ルを含有する重合槽は通常、重合槽の上下を逆転させ自
重により、また、必要に応じて、重合槽内壁とポリマー
ゲルの間に水あるいは空気を注入するなどの補助操作を
行ない、ポリマーゲルを落下させ回収することができ
る。本発明ではポリマーゲルの落下時間が速く、また、
重合槽内壁へのポリマー付着もないので好ましい。
【0014】次に、回収されたポリマーゲルを通常、肉
挽型スクリュー押出機などを用いて粒径0.2〜5mm程
度に造粒するが、この造粒工程に先立ちポリアルキレン
グリコールを添加する。また、造粒機に直接、ポリアル
キレングリコールを添加してもよい。ポリアルキレング
リコールとしては、通常、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコールなどが使用でき、分子量200
0〜20000のポリエチレングリコールが特に好まし
い。
挽型スクリュー押出機などを用いて粒径0.2〜5mm程
度に造粒するが、この造粒工程に先立ちポリアルキレン
グリコールを添加する。また、造粒機に直接、ポリアル
キレングリコールを添加してもよい。ポリアルキレング
リコールとしては、通常、ポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコールなどが使用でき、分子量200
0〜20000のポリエチレングリコールが特に好まし
い。
【0015】ポリアルキレングリコールの添加量は、ポ
リマーゲルに対して0.2〜10重量%、好ましくは
0.5〜7重量%であり、特に工業的に好ましい範囲と
しては1〜4重量%である。0.2重量%未満ではポリ
マー粒子の付着が防止できず、10重量%を超えると純
度が低下し、ポリマーの凝集能力が低下するので好まし
くない。ポリアルキレングリコールは通常水溶液として
添加されるが粉末状で添加してもよい。造粒後は、公知
方法に従って、例えば、50〜100℃の温度でポリマ
ーの含水量が15重量%以下となるまで熱風乾燥するこ
とにより粒状ポリマーが得られる。
リマーゲルに対して0.2〜10重量%、好ましくは
0.5〜7重量%であり、特に工業的に好ましい範囲と
しては1〜4重量%である。0.2重量%未満ではポリ
マー粒子の付着が防止できず、10重量%を超えると純
度が低下し、ポリマーの凝集能力が低下するので好まし
くない。ポリアルキレングリコールは通常水溶液として
添加されるが粉末状で添加してもよい。造粒後は、公知
方法に従って、例えば、50〜100℃の温度でポリマ
ーの含水量が15重量%以下となるまで熱風乾燥するこ
とにより粒状ポリマーが得られる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例により更に詳細に説明
するが、本発明はその趣旨を超えない限り、実施例によ
り限定されるものではない。 実施例1,2 78%のジメチルアミノエチルアクリレートの4級化物
の水溶液9230gと脱塩水610g及び表−1に示す
10%の炭酸塩又は重炭酸塩水溶液2160gを15L
の密閉型重合槽に仕込んだ。窒素ガス0.2m3 を水溶
液中に吹き込み完全に脱気したのち、液温20℃にて先
ず、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸
塩1000ppm を添加し、次いで、過硫酸アンモニウム
20ppm及び硫酸第1鉄14ppm を順次、添加混合し、
密閉系で放置し、断熱的に重合を行った。この際、重合
温度は最高で80℃に達していた。
するが、本発明はその趣旨を超えない限り、実施例によ
り限定されるものではない。 実施例1,2 78%のジメチルアミノエチルアクリレートの4級化物
の水溶液9230gと脱塩水610g及び表−1に示す
10%の炭酸塩又は重炭酸塩水溶液2160gを15L
の密閉型重合槽に仕込んだ。窒素ガス0.2m3 を水溶
液中に吹き込み完全に脱気したのち、液温20℃にて先
ず、2,2′−アゾビス(2−アミジノプロパン)塩酸
塩1000ppm を添加し、次いで、過硫酸アンモニウム
20ppm及び硫酸第1鉄14ppm を順次、添加混合し、
密閉系で放置し、断熱的に重合を行った。この際、重合
温度は最高で80℃に達していた。
【0017】2時間後にポリマーゲルを取り出し、該ポ
リマーゲルに、ポリエチレングリコール(分子量600
0)を6%添加して押出造粒機にて平均粒径3mmに造粒
し、次いで、粒状物を80℃の熱風により2時間乾燥処
理した。得られた粉末ポリマーを1g秤量し、499g
の水に、3時間攪拌溶解した0.2%ポリマー水溶液に
ついて、性能の変化(ポリマー水溶液の粘度変化)を試
験した結果を表−1に示す。
リマーゲルに、ポリエチレングリコール(分子量600
0)を6%添加して押出造粒機にて平均粒径3mmに造粒
し、次いで、粒状物を80℃の熱風により2時間乾燥処
理した。得られた粉末ポリマーを1g秤量し、499g
の水に、3時間攪拌溶解した0.2%ポリマー水溶液に
ついて、性能の変化(ポリマー水溶液の粘度変化)を試
験した結果を表−1に示す。
【0018】比較例1 実施例1において、炭酸塩を添加しないで、実施例1と
同様な方法で重合を行ない、同様にポリエチレングリコ
ールを添加して造粒し、乾燥処理した。得られた粉末ポ
リマーを0.2%水溶液に溶解して性能の変化を試験し
た結果を表−1に示す。
同様な方法で重合を行ない、同様にポリエチレングリコ
ールを添加して造粒し、乾燥処理した。得られた粉末ポ
リマーを0.2%水溶液に溶解して性能の変化を試験し
た結果を表−1に示す。
【0019】比較例2 実施例1において、炭酸塩の代わりに、硫酸アンモニウ
ムを使用して実施例1と同様な方法で重合を行ない、同
様にポリエチレングリコールを添加して造粒し、乾燥処
理した。得られた粉末ポリマーを0.2%水溶液に溶解
して性能の変化を試験した結果を表−1に示す。
ムを使用して実施例1と同様な方法で重合を行ない、同
様にポリエチレングリコールを添加して造粒し、乾燥処
理した。得られた粉末ポリマーを0.2%水溶液に溶解
して性能の変化を試験した結果を表−1に示す。
【0020】
【表1】
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、ポリアルキレングリコ
ールの添加により発生するポリマー水溶液を調製した場
合の粘度低下、すなわち、凝集性能低下が炭酸塩又は重
炭酸塩の添加により防止することができる。特に、ポリ
マー水溶液を保存した場合の粘度低下を大幅に抑制する
ことができるので、実用上極めて好ましいものである。
ールの添加により発生するポリマー水溶液を調製した場
合の粘度低下、すなわち、凝集性能低下が炭酸塩又は重
炭酸塩の添加により防止することができる。特に、ポリ
マー水溶液を保存した場合の粘度低下を大幅に抑制する
ことができるので、実用上極めて好ましいものである。
Claims (1)
- 【請求項1】 ジアルキルアミノアルキルアクリレー
ト、ジアルキルアミノアルキルメタアクリレートまたは
それらの中和塩もしくは四級化物を含有するモノマーを
水溶液中で重合開始剤並びに炭酸塩および/または重炭
酸塩の存在下で重合し、次いで、重合によって得られた
ポリマーゲルを、該ポリマーゲルに対して0.2〜10
重量%のポリアルキレングリコールの存在下で造粒する
ことを特徴とする粒状のカチオン系水溶性ポリマーの製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP517292A JPH05186528A (ja) | 1992-01-14 | 1992-01-14 | 粒状のカチオン系水溶性ポリマーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP517292A JPH05186528A (ja) | 1992-01-14 | 1992-01-14 | 粒状のカチオン系水溶性ポリマーの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05186528A true JPH05186528A (ja) | 1993-07-27 |
Family
ID=11603821
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP517292A Pending JPH05186528A (ja) | 1992-01-14 | 1992-01-14 | 粒状のカチオン系水溶性ポリマーの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05186528A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10337763A1 (de) * | 2003-08-14 | 2005-03-17 | Stockhausen Gmbh | Pulverförmige, wasserlösliche kationische Polymerzusammensetzung, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung |
DE10337764A1 (de) * | 2003-08-14 | 2005-03-17 | Stockhausen Gmbh | Pulverförmige, wasserlösliche kationische Polymerzusammensetzung, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung |
JP2012116943A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Pilot Corporation | ゲル状組成物の製造方法 |
-
1992
- 1992-01-14 JP JP517292A patent/JPH05186528A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE10337763A1 (de) * | 2003-08-14 | 2005-03-17 | Stockhausen Gmbh | Pulverförmige, wasserlösliche kationische Polymerzusammensetzung, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung |
DE10337764A1 (de) * | 2003-08-14 | 2005-03-17 | Stockhausen Gmbh | Pulverförmige, wasserlösliche kationische Polymerzusammensetzung, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung |
JP2012116943A (ja) * | 2010-11-30 | 2012-06-21 | Pilot Corporation | ゲル状組成物の製造方法 |
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