JPH05185273A - 酸化物分散強化白金及び白金合金の接合構造 - Google Patents
酸化物分散強化白金及び白金合金の接合構造Info
- Publication number
- JPH05185273A JPH05185273A JP2322492A JP2322492A JPH05185273A JP H05185273 A JPH05185273 A JP H05185273A JP 2322492 A JP2322492 A JP 2322492A JP 2322492 A JP2322492 A JP 2322492A JP H05185273 A JPH05185273 A JP H05185273A
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- Japan
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- oxide
- platinum
- oxide dispersion
- welded
- dispersion strengthened
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 溶接強度の強く安定な酸化物分散強化白金及
び白金合金の接合構造を提供する。 【構成】 本発明の1つは、酸化物分散強化白金及び白
金合金の平端面突き合わせ溶接において、被溶接材料よ
りも分散酸化物の含有量の多い酸化物分散強化白金を溶
接棒として用いて溶接された接合部を有することを特徴
とするもので、本発明の他の1つは、前記接合部が酸化
物含有量を 0.1〜 1.0%とした酸化物分散強化白金及び
白金合金を溶接棒として溶接重ね盛りした接合部である
ことを特徴とするものである。
び白金合金の接合構造を提供する。 【構成】 本発明の1つは、酸化物分散強化白金及び白
金合金の平端面突き合わせ溶接において、被溶接材料よ
りも分散酸化物の含有量の多い酸化物分散強化白金を溶
接棒として用いて溶接された接合部を有することを特徴
とするもので、本発明の他の1つは、前記接合部が酸化
物含有量を 0.1〜 1.0%とした酸化物分散強化白金及び
白金合金を溶接棒として溶接重ね盛りした接合部である
ことを特徴とするものである。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガラス繊維用紡糸装
置、ガラス溶融用装置、高温装置等に用いられるZrO2な
どの酸化物分散強化白金及び白金合金の接合強度の改良
に係り、特に溶接構造の改良に関するものである。
置、ガラス溶融用装置、高温装置等に用いられるZrO2な
どの酸化物分散強化白金及び白金合金の接合強度の改良
に係り、特に溶接構造の改良に関するものである。
【0002】
【従来技術と課題】従来、上記材料の接合は平端面を突
き合わせて、同種材料の溶接棒を用いてプラズマ溶接等
により溶融接合されていた。しかし、接合強度が弱く不
安定で、その改善が強く要望されていた。これは、溶接
時の影響として材料中に均一分散された酸化物が凝集さ
れさらには表面層に浮き出して不均一となる為、高温時
の結晶粒の粗大化抑制効果が発揮されなくなるに至ると
考えられる。
き合わせて、同種材料の溶接棒を用いてプラズマ溶接等
により溶融接合されていた。しかし、接合強度が弱く不
安定で、その改善が強く要望されていた。これは、溶接
時の影響として材料中に均一分散された酸化物が凝集さ
れさらには表面層に浮き出して不均一となる為、高温時
の結晶粒の粗大化抑制効果が発揮されなくなるに至ると
考えられる。
【0003】
【発明の目的】本発明は、溶接強度の強く安定な酸化物
分散強化白金及び白金合金の接合構造を提供する。
分散強化白金及び白金合金の接合構造を提供する。
【0004】
【発明の構成】上記課題を解決する為の本発明の1つ
は、酸化物分散強化白金及び白金合金の平端面突き合わ
せ溶接において、被溶接材料よりも分散酸化物の含有量
の多い酸化物分散強化白金を溶接棒にて溶接された接合
部を有することを特徴とするものである。本発明の他の
1つは、前記接合部が酸化物含有量を 0.1〜 1.0%とし
た酸化物分散強化白金及び白金合金を溶接棒として溶接
重ね盛りした接合部であることを特徴とするものであ
る。
は、酸化物分散強化白金及び白金合金の平端面突き合わ
せ溶接において、被溶接材料よりも分散酸化物の含有量
の多い酸化物分散強化白金を溶接棒にて溶接された接合
部を有することを特徴とするものである。本発明の他の
1つは、前記接合部が酸化物含有量を 0.1〜 1.0%とし
た酸化物分散強化白金及び白金合金を溶接棒として溶接
重ね盛りした接合部であることを特徴とするものであ
る。
【0005】
【作用】上記のように構成された本発明の酸化物分散強
化白金及び白金合金の接合構造によれば、被溶接材料よ
りも分散酸化物の含有量の多い酸化物分散強化白金及び
白金合金を溶接棒として用いるので、溶融接合部は従来
よりも酸化物凝集や浮き出しによる酸化物分散の不均一
性の改善がはかられ、更に高温時の結晶粒の粗大化が抑
制され、接合強度が強く安定するものである。また、酸
化物含有量を 0.1〜 1.0%とした酸化物分散強化白金及
び白金合金を溶接棒とすることにより更に効果が発揮さ
れるもので、 0.1%未満だとその効果が十分発揮され
ず、1%を超えると溶接時凝集する酸化物が冷却時収縮
する為、気泡(ピンホール・ブローホール)等が発生し
脆化するものである。更に、溶接重ね盛り(数回に分け
て肉盛り)を行うことにより溶融接合時の熱影響による
酸化物凝集や浮き出しを極力抑えることとなるものであ
る。特に溶融接合時は、融点よりごくわずかに高い温度
にて極力手短に溶接を行い、またプラズマ溶接等のビー
ドを極力小さくすることがより効果的である。
化白金及び白金合金の接合構造によれば、被溶接材料よ
りも分散酸化物の含有量の多い酸化物分散強化白金及び
白金合金を溶接棒として用いるので、溶融接合部は従来
よりも酸化物凝集や浮き出しによる酸化物分散の不均一
性の改善がはかられ、更に高温時の結晶粒の粗大化が抑
制され、接合強度が強く安定するものである。また、酸
化物含有量を 0.1〜 1.0%とした酸化物分散強化白金及
び白金合金を溶接棒とすることにより更に効果が発揮さ
れるもので、 0.1%未満だとその効果が十分発揮され
ず、1%を超えると溶接時凝集する酸化物が冷却時収縮
する為、気泡(ピンホール・ブローホール)等が発生し
脆化するものである。更に、溶接重ね盛り(数回に分け
て肉盛り)を行うことにより溶融接合時の熱影響による
酸化物凝集や浮き出しを極力抑えることとなるものであ
る。特に溶融接合時は、融点よりごくわずかに高い温度
にて極力手短に溶接を行い、またプラズマ溶接等のビー
ドを極力小さくすることがより効果的である。
【0006】
【実施例】以下に実施例と従来例について述べる。まず
実施例として材質PtZrO20.06%、板厚 0.8mm、幅 100mm
の酸化物分散強化白金1を図1に示す如く平端面突き合
わせた後、材質PtZrO2 0.3%の溶接棒を用いてプラズマ
溶接にて図2に示す如く溶融部分が断面逆三角形状の接
合面2となるよう溶接した。次いで、前記溶接棒を用い
て更に溶接重ね盛りし被溶接材料の板厚よりも厚く肉盛
りし、図3に示す如く上記溶接幅が3〜4mmで2段に肉
盛りして接合された肉盛部3を有した酸化物分散強化白
金4とした。
実施例として材質PtZrO20.06%、板厚 0.8mm、幅 100mm
の酸化物分散強化白金1を図1に示す如く平端面突き合
わせた後、材質PtZrO2 0.3%の溶接棒を用いてプラズマ
溶接にて図2に示す如く溶融部分が断面逆三角形状の接
合面2となるよう溶接した。次いで、前記溶接棒を用い
て更に溶接重ね盛りし被溶接材料の板厚よりも厚く肉盛
りし、図3に示す如く上記溶接幅が3〜4mmで2段に肉
盛りして接合された肉盛部3を有した酸化物分散強化白
金4とした。
【0007】また、従来例として実施例と同一寸法、材
質の酸化物分散強化白金1を図4に示す如く平端面突き
合わせた後、それと同材質の溶接棒を用いてプラズマ溶
接にて図5に示す如く上記溶接幅が1〜2mmで溶融部5
が断面逆三角形状の接合面となるよう溶接して酸化物分
散強化白金6とした。
質の酸化物分散強化白金1を図4に示す如く平端面突き
合わせた後、それと同材質の溶接棒を用いてプラズマ溶
接にて図5に示す如く上記溶接幅が1〜2mmで溶融部5
が断面逆三角形状の接合面となるよう溶接して酸化物分
散強化白金6とした。
【0008】然して、温度1400℃、荷重0.41kgf /mm2
にて各々クリープ試験をした結果、従来例においては破
断時間平均26時間、バラツキ10時間と接合強度が弱く不
安定であったのに対して、実施例においては破断時間平
均 105時間、バラツキ7時間と強く安定したものであっ
た。
にて各々クリープ試験をした結果、従来例においては破
断時間平均26時間、バラツキ10時間と接合強度が弱く不
安定であったのに対して、実施例においては破断時間平
均 105時間、バラツキ7時間と強く安定したものであっ
た。
【0009】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、被溶接材
料よりも分散酸化物含有量の多い分散強化白金及び白金
合金を溶接棒として用いるので、また、酸化物含有量を
0.1〜1.0%とした酸化物分散強化白金及び白金合金を
溶接肉盛りしているので、溶融接合部は強く安定し、品
質良好な、長寿命の装置が得られるという優れた効果を
有するものである。
料よりも分散酸化物含有量の多い分散強化白金及び白金
合金を溶接棒として用いるので、また、酸化物含有量を
0.1〜1.0%とした酸化物分散強化白金及び白金合金を
溶接肉盛りしているので、溶融接合部は強く安定し、品
質良好な、長寿命の装置が得られるという優れた効果を
有するものである。
【図1】本発明の一実施例の溶接時の突き合わせ状態を
示す図。
示す図。
【図2】本発明の一実施例の溶接途中の状態を示す図。
【図3】本発明の一実施例の酸化物分散強化白金を示す
図。
図。
【図4】従来の溶接時の突き合わせ状態を示す図。
【図5】従来の酸化物分散強化白金を示す図。
1 酸化物分散強化白金 2 溶融部 3 肉盛部 4 肉盛部を有した酸化物分散強化白金
Claims (2)
- 【請求項1】 酸化物分散強化白金及び白金合金の平端
面突き合わせ溶接面において、被溶接材料よりも分散酸
化物の含有量の多い酸化物分散強化白金を溶接棒として
用いて溶接された接合部を有することを特徴とする酸化
物分散強化白金及び白金合金の接合構造。 - 【請求項2】 前記接合部が酸化物含有量を 0.1〜 1.0
%とした酸化物分散強化白金及び白金合金を溶接棒とし
て溶接重ね盛りした接合部であることを特徴とする請求
項1に記載の酸化物分散強化白金及び白金合金の接合構
造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2322492A JPH05185273A (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | 酸化物分散強化白金及び白金合金の接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2322492A JPH05185273A (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | 酸化物分散強化白金及び白金合金の接合構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05185273A true JPH05185273A (ja) | 1993-07-27 |
Family
ID=12104671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2322492A Pending JPH05185273A (ja) | 1992-01-13 | 1992-01-13 | 酸化物分散強化白金及び白金合金の接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05185273A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6501366B2 (en) | 1998-05-20 | 2002-12-31 | Denso Corporation | Thermistor-type temperature sensor |
KR100628795B1 (ko) * | 1999-02-25 | 2006-09-27 | 독립행정법인 물질•재료연구기구 | 용접성이 뛰어난 강제 후육재료와 그 제조방법 |
US7553550B2 (en) | 2002-08-17 | 2009-06-30 | Schott Ag | Method for producing permanent integral connections of oxide-dispersed (ODS) metallic materials or components of oxide-dispersed (ODS) metallic materials by welding |
-
1992
- 1992-01-13 JP JP2322492A patent/JPH05185273A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6501366B2 (en) | 1998-05-20 | 2002-12-31 | Denso Corporation | Thermistor-type temperature sensor |
KR100628795B1 (ko) * | 1999-02-25 | 2006-09-27 | 독립행정법인 물질•재료연구기구 | 용접성이 뛰어난 강제 후육재료와 그 제조방법 |
US7553550B2 (en) | 2002-08-17 | 2009-06-30 | Schott Ag | Method for producing permanent integral connections of oxide-dispersed (ODS) metallic materials or components of oxide-dispersed (ODS) metallic materials by welding |
US7655879B2 (en) | 2002-08-17 | 2010-02-02 | Schott Ag | Method for producing permanent integral connections of oxide-dispersed (ODS) metallic materials or components of oxide-dispersed (ODS) metallic materials by welding |
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