JPH05184440A - 電気羽毛ふとん - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒータ配線等の工数削減を計り、低価格、軽
量の電気羽毛ふとんを提供する。 【構成】 表生地１０と、裏生地１１と、その両生地の
間に配置された、たて糸１６ａおよびよこ糸からなる中
生地１２と、その中生地１２のたて糸１６ａによってト
ンネル状の空隙部を設け、その空隙部に挿入配設された
ヒータ線１５と、中生地１２と表生地１０の間および中
生地１２と裏生地１１の間に配設した羽毛３，５とを有
する構成による。この構成により一枚の生地に構成され
たヒータ挿入路にヒータ線１５を挿入できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、上下２層の羽毛を有し
中生地にヒータ線を配した電気羽毛ふとんに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、電気羽毛ふとんの本体は図３に示
すように表生地１と中生地２の間に羽毛Ａ３、裏生地４
と中生地２の間に羽毛Ｂ５が配置されている。中生地２
にはヒータ線６が配設されている。この種の電気ふとん
のヒータ配線方式としては、図４に示すようにヒータ線
６を粘着テープ７で固定していた。または従来の電気毛
布のように中生地を２枚重ねとしてヒータ配線パターン
に沿って、上生地と下生地を縫い合わせて袋状にしそこ
にヒータ線を挿入していく方法があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来のヒータ配線方
式、例えば粘着テープによる方法では、ヒータ線を仮固
定してその後ヒータ線の上に粘着テープを貼っていくの
で、非常に工数のかかる作業となっていた。また、この
方式では、ヒータ線が固定されてしまうため、折り畳ま
れる時等、ヒータ線が引っ張られて、最悪断線してしま
うというような不具合があった。また、粘着テープの重
さだけ重量が重くなってしまう欠点も有していた。ま
た、従来の、電気毛布のヒータ配線方法である袋織の方
法では、２枚重ねになるため、これまた重量が重くなっ
てしまうという欠点を有していた。

【０００４】本発明は上記課題を解決し、多くの工数が
かからず、信頼性も高い、軽量の電気羽毛ふとんを提供
することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、表生地と、裏生地と、前記表生地と裏生地の
間に配置されたたて糸およびよこ糸からなる中生地と、
その中生地と前記表生地間に配した第一の羽毛と、前記
裏生地と中生地間に配した第二の羽毛と、前記中生地に
配設されたヒータ線とを有し、そのヒータ線の配線パタ
ーンの経路に沿って前記中生地のたて糸が複数のよこ糸
と交差しない略トンネル状の空隙部を有し、その空隙部
に前記ヒータ線を挿入した構成となっている。

【０００６】

【作用】本発明は上記した構成により、一枚の生地に構
成されたヒータ挿入路にヒータ線を挿入していくので、
工数が大幅に削減され、かつ電気羽毛ふとんの軽量化が
実現できる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図１，図２を参照
しながら説明する。

【０００８】図１は本発明の一実施例を一部切欠した全
体外観図である。１０は表生地、１１は裏生地、１２は
中生地、１３は表生地１０と中生地１３の間に配置され
た羽毛Ａ、１４は裏生地１１と中生地１２の間に配置さ
れた羽毛Ｂである。１５はヒータ線である。図２は中生
地１２の生地の構成を一部表したものである。１６はた
て糸、１７はよこ糸であり、交互に編み込まれている。
１６ａはヒータ線１５が挿入される空隙部を構成するた
めのたて糸であり、数本のよこ糸１７を編み込まずに浮
かせた状態になっている。このような空隙部をヒータ線
配線経路にしたがって形成することにより、ヒータ線１
５が配線される。図１において、たて糸１６ａがヒータ
線１５の配線経路を構成している。

【０００９】このように本発明の一実施例の電気羽毛ふ
とんによれば、ヒータ線１５の配線において工数が非常
にかかる、重量が重いという不具合点を解消できる。

【００１０】

【発明の効果】以上のように本発明は、表生地と、裏生
地と、その表生地と裏生地の間に配置されたたて糸およ
びよこ糸からなる中生地と、その中生地と表生地間に配
した第一の羽毛と、裏生地と中生地間に配した第二の羽
毛と、中生地に配設されたヒータ線とを有し、そのヒー
タ線の配線パターンの経路に沿って中生地のたて糸が複
数のよこ糸と交差しない略トンネル状の空隙部を有し、
その空隙部にヒータ線を挿入した構成となっているの
で、ヒータ線を配線する作業が極めて簡単に行え、しか
も重量が軽い電気羽毛ふとんを提供できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の電気羽毛ふとんを一部切欠
した全体斜視図

【図２】図１の電気羽毛ふとんの中生地の概略構成図

【図３】従来の電気羽毛ふとんを一部切欠した全体斜視
図

【図４】図３の電気羽毛ふとんのヒータ線の配線方式を
表した図

【符号の説明】

１０ 表生地 １１ 裏生地 １２ 中生地 １３ 羽毛Ａ １４ 羽毛Ｂ １５ ヒータ線 １６ たて糸 １６ａ たて糸 １７ よこ糸

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】表生地と、裏生地と、前記表生地と裏生地
   の間に配置されたたて糸およびよこ糸からなる中生地
   と、その中生地と前記表生地間に配した第一の羽毛と、
   前記裏生地と中生地間に配した第二の羽毛と、前記中生
   地に配設されたヒータ線とを有し、そのヒータ線の配線
   パターンの経路に沿って前記中生地のたて糸が複数のよ
   こ糸と交差しない略トンネル状の空隙部を有し、その空
   隙部に前記ヒータ線を挿入した電気羽毛ふとん。