JPH05184322A - 冷凍大根おろしの加工方法 - Google Patents

冷凍大根おろしの加工方法

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JPH05184322A
JPH05184322A JP693792A JP693792A JPH05184322A JP H05184322 A JPH05184322 A JP H05184322A JP 693792 A JP693792 A JP 693792A JP 693792 A JP693792 A JP 693792A JP H05184322 A JPH05184322 A JP H05184322A
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JP
Japan
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radish
grated
processing
cutting
japanese radish
Prior art date
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Pending
Application number
JP693792A
Other languages
English (en)
Inventor
Masami Tayama
正美 田山
Atsunori Someya
篤範 染谷
Masao Inoue
雅雄 井上
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DAIEI SHOKUHIN KK
SUKAIRAAKU KK
Original Assignee
DAIEI SHOKUHIN KK
SUKAIRAAKU KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、新鮮な状態で保持できる大根おろ
し加工方法に関する。 【構成】原料大根を (a)両端切り及び皮剥き等の前処理工程、 (b)20〜60mmの幅に輪切り工程、 (c)少なくとも1回の殺菌工程、 (d)適当な大きさの角切り工程、 (e)おろし工程 (f)包装工程及び (g)急速凍結工程 の各工程を含む冷凍大根おろしの加工法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は工業規模に於ける、冷凍
大根おろしの加工方法およびその装置に関し、詳しくは
食味に安全で、手おろし風味を損なう事なく加工装置を
用いて工業的規模で、おろし加工と凍結保存に至る一連
の大根おろし加工方法およびその装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】全国規模で展開するファミリーレストラ
ン等の外食産業分野に於いて使用する“大根おろし”は
量の如何にかかわらず、各店舗に於いて必要の都度、手
おろし器、電動おろし機、ジューサー等を用い、必要量
の準備をするのが一般的であり、本発明の様な工業規模
で加工した“冷凍大根おろし”は見当たらない。
【0003】(1)小規模加工法として石臼又は同様法
を用いる方法があるが、 (i)大量加工向きでない。
【0004】(ii)大根の繊維は長いが細胞が潰れ、
ドリップの多い、いわゆる“水っぽい”大根おろしとな
る。
【0005】(2)刺出し板、粗目板、等にこすりつけ
る方法があるが、いずれも (i)大量加工向きでない。
【0006】(ii)大根の繊維は短くなり細胞が潰
れ、ドリップの多い、“水っぽい”大根おろしとなる。
【0007】(3)ジューサー等をもちいる方法では (i)上記通りとなる。
【0008】等の欠点がある。
【0009】従来法としては上記で有り、いずれもおろ
し加工後数時間以内に食されるのが普通であった。
【0010】
【従来の技術の問題点】
(1)大根はその性状より、育った土壌環境に支配され
る細菌、特に大腸菌群、セレウス菌、等を多く保有して
いる場合が多い、従って保存状況にもよるが通常大根お
ろし適時品はおろし後、急激な増菌が見られる。家庭に
おいては大根おろしはおろした後にすぐ食するので、菌
類の増加は、それほど問題とならない。
【0011】しかしレストラン等ではおろした後しばら
く放置すると、菌類の増加は問題となる。
【0012】(2)おろし品を殺菌したのでは、風味を
損ない食に適さなくなる。
【0013】(3)手おろし器を用いる以外の大量加工
法では、いずれもおろし圧が強くなり細胞が潰れ、ドリ
ップが多く出る。
【0014】又、手おろし風味がなくなり同じく食に適
さなくなる。
【0015】(4)大量加工時に、大根の持つ不良部
分、すなわち水腐部、巣入部、萎れ部、その他障害(病
害)部→黒変、赤変、褐変、空洞、等が工程内に入りお
ろしに混入する。
【0016】(5)安価で良質の大根(大根おろしに適
した大根)を常に、定量入手する事が困難である。
【0017】(6)ファミリーレストラン等では、大根
おろしの使用が集中的でないので必要の都度、おろし作
業が必要となり、これが相当な労力比と時間を占めてい
る。
【0018】又、労力不足の為、省人化が必要となって
いる。
【0019】(7)原料大根の集荷、配送、保管、歩留
り、等を加味すると、店舗側に於けるコストは目立つも
のとなって来ている。
【0020】(8)一般家庭に於いても少量必要にもか
かわらず、必要以上の大きさの大根を求めねばならず無
駄が生じている。
【0021】
【問題点を解決するための手段】前記問題点を解決し、
安全で、手おろし風味を残した冷凍大根おろしを、加工
装置を用い工業的規模で集中製造し、且つ冷凍保存及び
冷凍配送する事で必要な時に必要な量だけの供給を可能
にしようとするものである。
【0022】本発明は、原料大根を (a)両端切り及び皮剥き等の前処理工程、 (b)20〜60mmの幅に輪切り工程、 (c)少なくとも1回の殺菌工程、 (d)適当な大きさの角切り工程、 (e)おろし工程 (f)包装工程及び (g)急速冷結工程 の各工程を含む冷凍大根おろしの加工法に関する。
【0023】本発明の好ましい工程のフローシートを図
1に示す。
【0024】以下の表1に上記加工々程に基づいて詳述
する。
【0025】
【0026】
【作用】前記構成の工程にすれば (1)定寸輪切りと不良部除去工程。
【0027】前処理済の原料大根を一定長さに輪切りす
る事で (i)内部に存在する不良部分の発見除去が容易完全で
効率的となる。
【0028】(ii)殺菌効果と処理効率を上げえる。
【0029】(iii)後工程に於ける工程落ち、詰ま
り、等が無くなり歩留りが上がる。 (iv)液の表面付着及び内部侵入が少なくなるため
“水っぽさ”がより少なくなる。
【0030】(2)角切りとおろし工程。
【0031】本発明の他の要部となる工程で、角切り工
程とおろし工程は、一体となって作用する。即ち、工業
的規模で細胞破壊が少なく手おろし風な食感を有する大
根おろしとするには大ブロックをおろし機に直接当てた
のでは (i)細胞が潰れ、ドリップの流出が多く繊維質の多い
おろしになる。
【0032】(ii)おろし作業の効率が悪い。
【0033】(iii)装置が大型になる。
【0034】等の欠点がある。
【0035】最適大きさに角切りを施し、次にこれをお
ろし機に入れて高速回転おろしとする事で解決する事が
出来た。
【0036】(3)急速凍結と保存工程。
【0037】急速凍結する事で (i)菌類と酵素類働きを押さえ又は死滅させる事が出
来るので、長期保存が可能となる。
【0038】冷凍保存する事で (i)時候に関係なく、安価で良質の大根を入手時加工
保存できる。
【0039】(ii)必要な量を必要な時に入手出来、
必要量を解凍し使用すれば良いから非常に経済的であ
る。
【0040】条件設定(種々実験研究の結果) (i)原料大根 鮮度に関係有るも、特に産地の土壌、使用肥料等により
保有菌量に差が有り、限度以上品も有るので、受け入れ
検査で、鮮度、障害以外に、菌、PH値の測定をし、基
準値内品を受け入れする必要が有る事が分かった。
【0041】(ii)殺菌 安価で大量の原料大根を迅速、且容易に殺菌する為の殺
菌液として次亜塩素酸ナトリウムを主として下記を選ん
だ。
【0042】 (iii)定寸輪切り (iv)水洗い 輪切り大根の水洗度は、“残留塩素の存在は殺菌効果の
保証である。”を参考にし、水道水含量程度の数PPM
濃度の塩素濃度が残る様した。
【0043】又輪切り大根に殺菌液の臭いが残らない様
した。
【0044】この為の水切り時間は約5分間で充分であ
った。
【0045】(v)角切り 手おろし風味が残る様する、ドリップの発生を出来るだ
け少なくする、小型おろし機で量産ができる、を基に研
究結果 この為の角切り(ダイス)の大きさは15mm3 前後の
最も良かった。
【0046】(vi)おろし ドリップ発生を少なくし、歯ごたえ良く、風味の良い、
いわゆる手おろし風味の残る大根おろしとする為、研究
結果下記寸法が良かった。
【0047】断面 :0.5〜2.0mm2 長さ :2.5〜4.0mm結果 輪切り長さと諸状況は図2に示される。
【0048】(iv)輪切り長さ20〜60mmにおけ
る次亜塩素酸ナトリウム液濃度と殺菌効果は図3に示さ
れる。
【0049】(v)輪切り長さと菌数は図4に示され
る。
【0050】(vi)おろし寸法 (vii)保存期間と賞味 効果 上記説明から明らかなように、本発明によると (1)安価で良質な大根が得られる時、大量におろし加
工をし凍結保存しておける。
【0051】(2)機械装置を構成仕得、該装置を用い
る事で集中的な大量加工が可能となる。
【0052】(3)発生する切除品、その他不良部、等
の廃棄物を集中処理する事が出来るので合理的かつ経済
的となる。
【0053】廃棄物は飼料、肥料等に、再利用できる。
【0054】(4)20〜60mm長さに輪切りする事
で 内部不良部分、すなわち、水腐部、巣入部、萎れ部、
その他障害部(黒変、赤変、褐変、空洞)の除去を最も
効率良く行える。
【0055】殺菌を安価で大量かつ確実に行う事が出
来るので衛生的である。
【0056】(5)使用側は原料大根の仕入れ保存等の
必要が無く、この為の場所が不要となる。
【0057】(6)使用側は必要な時、衛生的に安全
で、必要な量を、安定して得る事が出来るので無駄がな
くなる。
【0058】(7)使用側は必要の都度のおろし作業が
不要となる。
【0059】ファミリーレストランに於ける従来法との
比較 (8)おろし工程を、角切り工程とおろし工程の2工程
に分ける事で、1工程時に比して おろし加工量 装置大きさ おろし時の発熱 3倍 1/2倍 1/2倍 とする事が出来、装置の小型化と、生産性の大幅な向上
が得られた。
【0060】(9)おろし寸法を 断面 0.5〜2.0mm角 長さ 2.5〜4.0mm長さ とする事でドリップ発生が少なく、風味、口当りの良い
大根おろしを効率的に加工出来た。
【0061】(10)原料大根の丸洗い装置は、上部に
散水機構を有し槽内に回転する複数の長ブラシを備え、
一方端に入口を、他端に排出口を備え、挿入された大根
は排出口に向かいながら洗浄が出来る様なっている。
【0062】(11)冷凍大根おろしの加工装置は、開
きが自在な複数の送りローラーと、対応して動き配され
且つそれぞれ円周上に複数配される帯刃があり、送りロ
ーラーは別に設ける動力により回転をする事で頭部より
送りこまれた原料大根の皮が全周にわたり剥ける様にな
っている。
【0063】本発明の実施の態様は次の通りである。
【0064】(1)原料大根を (a) 両端切り及び皮剥き等の前処理工程、 (b) 20〜60mmの幅に輪切り工程 (c) 少なくとも1回の殺菌工程、 (d) 適当な大きさの角切り工程、 (e) おろし工程 (f) 包装工程及び (g) 急速凍結工程 の各工程を含む冷凍大根おろしの加工方法。
【0065】(2)殺菌工程に用いる殺菌液が、次亜塩
素酸ナトリウム水溶液である上記(1)の方法。
【0066】(3)使用する次亜塩素酸ナトリウム水溶
液の濃度が100〜300ppmの範囲である上記
(2)の方法。
【0067】(4)殺菌工程の後に水洗工程を行ない、
水洗工程において輪切り大根内に数ppm程度の残留塩
素が残る程度に水洗する上記(1)の方法。
【0068】(5)角切り工程における各切りの大きさ
が10〜20mmの範囲である。
【0069】(6)おろし工程後のおろしの大きさが
0.5〜2.0mm×2.5×4.0mmの範囲内であ
る上記(1)の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好ましい態様のフローシートであ
る。
【図2】 輪切り長さと諸状況を示す表である。
【図3】 輪切り長さ20〜60mmにおける次亜塩素
酸ナトリウム液濃度と殺菌効果との関係を示す表であ
る。
【図4】 輪切長さと菌数と関係を示す表である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 雅雄 千葉県船橋市みやぎ台4−15−7

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原料大根を (a)両端切り及び皮剥き等の前処理工程、 (b)20〜60mmの幅に輪切り工程、 (c)少なくとも1回の殺菌工程、 (d)適当な大きさの角切り工程、 (e)おろし工程 (f)包装工程及び (g)急速凍結工程 の各工程を含む冷凍大根おろしの加工法。
  2. 【請求項2】大根おろしの加工装置が、少なく共水丸洗
    い−皮剥き−20〜60mmの幅に定寸輪切り−少なく
    とも1回の殺菌−水洗−水切り−角切り−おろし−計量
    ・包装−急速凍結の各装置配列と、各装置間に配する送
    り手段とで構成する事を特徴とする冷凍大根おろしの加
    工装置。
JP693792A 1992-01-17 1992-01-17 冷凍大根おろしの加工方法 Pending JPH05184322A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08131114A (ja) * 1994-11-10 1996-05-28 Kichinosuke Nagashio 容器入り大根おろしの製造方法及び装置
JP2000308456A (ja) * 1998-11-17 2000-11-07 Miyasaka Jozo Kk 野菜類の凍結前処理液及び凍結前処理方法並びに凍結前処理済み野菜類など
JP2015128373A (ja) * 2014-01-06 2015-07-16 ヤマサ醤油株式会社 おろしぽん酢
KR20180062847A (ko) * 2016-12-01 2018-06-11 강원대학교산학협력단 스팀을 이용한 무즙의 살균방법 및 그 장치

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KR101869168B1 (ko) * 2016-12-01 2018-06-19 강원대학교산학협력단 스팀을 이용한 무즙의 살균방법 및 그 장치

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A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20010309