JPH05184146A - Acーdcコンバータ - Google Patents
AcーdcコンバータInfo
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- JPH05184146A JPH05184146A JP3360275A JP36027591A JPH05184146A JP H05184146 A JPH05184146 A JP H05184146A JP 3360275 A JP3360275 A JP 3360275A JP 36027591 A JP36027591 A JP 36027591A JP H05184146 A JPH05184146 A JP H05184146A
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- voltage
- output
- rectifier
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- Direct Current Feeding And Distribution (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 回路構成を複雑にしたり、形状を大形化する
ことなく、力率を改善し、電源ラインの電圧歪みや高調
波の発生を少なくできるACーDCコンバータを提供す
ることにある。 【構成】 入力側の整流器1に降圧形DCーDCコンバ
ータ9を接続し、整流器1の出力電圧v3 がDCーDC
コンバータ9の出力コンデンサC4 の電圧v4 よりも高
い期間のみ、整流器1の出力電流i3 が流れるようにす
る。 【効果】 アクティブフィルタを用いることなく、力率
を改善し、電源ラインの電圧歪みや高調波の発生を少な
くできる。アクティブフィルタを用いた場合に比較し
て、入力回路のチョークコイルの形状を小さくでき、A
CーDCコンバータの形状を小さくできる利点がある。
ことなく、力率を改善し、電源ラインの電圧歪みや高調
波の発生を少なくできるACーDCコンバータを提供す
ることにある。 【構成】 入力側の整流器1に降圧形DCーDCコンバ
ータ9を接続し、整流器1の出力電圧v3 がDCーDC
コンバータ9の出力コンデンサC4 の電圧v4 よりも高
い期間のみ、整流器1の出力電流i3 が流れるようにす
る。 【効果】 アクティブフィルタを用いることなく、力率
を改善し、電源ラインの電圧歪みや高調波の発生を少な
くできる。アクティブフィルタを用いた場合に比較し
て、入力回路のチョークコイルの形状を小さくでき、A
CーDCコンバータの形状を小さくできる利点がある。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、力率を改善し、電源ラ
インの電圧歪みと高調波の発生を少なくしたAC−DC
コンバータに関する。
インの電圧歪みと高調波の発生を少なくしたAC−DC
コンバータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のAC−DCコンバータの入力回路
は、図3の回路図に示すようにコンデンサ入力形の整流
回路が一般的に用いられる。図3において、1は商用電
源に接続する整流器、C1 は整流器1の出力端に接続す
る平滑コンデンサ、2はコンバータトランスであり、整
流器1の出力端、コンバータトランス2の1次巻線
L1 、スイッチングトランジスタQ1 は直列接続されて
いる。
は、図3の回路図に示すようにコンデンサ入力形の整流
回路が一般的に用いられる。図3において、1は商用電
源に接続する整流器、C1 は整流器1の出力端に接続す
る平滑コンデンサ、2はコンバータトランスであり、整
流器1の出力端、コンバータトランス2の1次巻線
L1 、スイッチングトランジスタQ1 は直列接続されて
いる。
【0003】トランス2の2次巻線L2 には、整流ダイ
オードD1 、フライホイールダイオ−ドD2 、チョーク
コイルL3 、平滑コンデンサC2 からなる整流平滑回路
が接続されている。このようなAC−DCコンバータで
は、パルス幅変調回路(図示を省略)の信号がスイッチ
ングトランジスタQ1 のベースに加えられ、そのオン時
間が制御されることにより、安定化した直流出力を出力
端子4A、4Bから得るようにしてある。3A、3B
は、商用電源に接続する整流器1の入力端子である。
オードD1 、フライホイールダイオ−ドD2 、チョーク
コイルL3 、平滑コンデンサC2 からなる整流平滑回路
が接続されている。このようなAC−DCコンバータで
は、パルス幅変調回路(図示を省略)の信号がスイッチ
ングトランジスタQ1 のベースに加えられ、そのオン時
間が制御されることにより、安定化した直流出力を出力
端子4A、4Bから得るようにしてある。3A、3B
は、商用電源に接続する整流器1の入力端子である。
【0004】図4は図3のAC−DCコンバータの電圧
と電流の波形図であり、v1 は整流器1の出力電圧、i
1 は整流器1の出力電流、即ちAC−DCコンバータの
入力電流波形(交流で一つおきに正、負方向交互)を全
て正方向にしたものである。主に点線からなる波形は、
平滑コンデンサC1 が存在しない時の整流器1の出力電
圧の波形である。
と電流の波形図であり、v1 は整流器1の出力電圧、i
1 は整流器1の出力電流、即ちAC−DCコンバータの
入力電流波形(交流で一つおきに正、負方向交互)を全
て正方向にしたものである。主に点線からなる波形は、
平滑コンデンサC1 が存在しない時の整流器1の出力電
圧の波形である。
【0005】コンデンサ入力形の整流回路を有するAC
−DCコンバータでは、整流器1の出力電流i1 は大部
分がコンデンサC1 に短時間に流れる電流となり、その
流通角は非常に狭い。従って、力率が低いし、電源ライ
ンの電圧歪みや高調波を発生しやすい。電圧歪みや高調
波は、商用電源の電源ラインを通って他の電子機器に悪
影響を及ぼすので、誤動作を許されないロボット等の電
子機器が増加する昨今では社会的に問題となりつつあ
る。
−DCコンバータでは、整流器1の出力電流i1 は大部
分がコンデンサC1 に短時間に流れる電流となり、その
流通角は非常に狭い。従って、力率が低いし、電源ライ
ンの電圧歪みや高調波を発生しやすい。電圧歪みや高調
波は、商用電源の電源ラインを通って他の電子機器に悪
影響を及ぼすので、誤動作を許されないロボット等の電
子機器が増加する昨今では社会的に問題となりつつあ
る。
【0006】図5は、従来のAC−DCコンバータの別
の回路図であり、図3と同一部分は同じ符号を付与して
ある。このAC−DCコンバータは、整流器1の出力端
にアクティブフィルタ5を接続してある。
の回路図であり、図3と同一部分は同じ符号を付与して
ある。このAC−DCコンバータは、整流器1の出力端
にアクティブフィルタ5を接続してある。
【0007】アクティブフィルタ5は、整流器1の
(+)側の出力端とコンバータトランス2の1次巻線L
1 間に直列接続するチョークコイルL4 とダイオードD
3 、チョークコイルL4 とダイオードD3 の接続点と整
流器1の(−)側の出力端間に接続するトランジスタQ
2 、ダイオードD3 と1次巻線L1 の接続点と整流器1
の(−)側の出力端間に接続する出力コンデンサC3 、
さらにトランジスタQ2 の制御回路6からなる。
(+)側の出力端とコンバータトランス2の1次巻線L
1 間に直列接続するチョークコイルL4 とダイオードD
3 、チョークコイルL4 とダイオードD3 の接続点と整
流器1の(−)側の出力端間に接続するトランジスタQ
2 、ダイオードD3 と1次巻線L1 の接続点と整流器1
の(−)側の出力端間に接続する出力コンデンサC3 、
さらにトランジスタQ2 の制御回路6からなる。
【0008】アクティブフィルタ5は、出力コンデンサ
C3 の電圧、および整流器1の出力電圧を検出し、制御
回路6でトランジスタQ2 を制御することにより、チョ
ークコイルL4 に整流器1の出力電圧に比例した電流が
流れるようにしてある。図6は図5のAC−DCコンバ
ータの電圧と電流の波形図であり、整流器1の出力電圧
をv2 、チョークコイルL4 に流れる整流器1の出力電
流をi2 として表してある。なお、出力電流i2 は、平
均値で表してある。
C3 の電圧、および整流器1の出力電圧を検出し、制御
回路6でトランジスタQ2 を制御することにより、チョ
ークコイルL4 に整流器1の出力電圧に比例した電流が
流れるようにしてある。図6は図5のAC−DCコンバ
ータの電圧と電流の波形図であり、整流器1の出力電圧
をv2 、チョークコイルL4 に流れる整流器1の出力電
流をi2 として表してある。なお、出力電流i2 は、平
均値で表してある。
【0009】図5のAC−DCコンバータは、整流器1
の出力電流i2 の流通角が広がるので、図3に比較する
と力率が改善され、電源ラインの電圧歪みや高調波の発
生も減少する。しかし、アクティブフィルタ5がチョー
クコイルL4 や乗算回路(制御回路6に内蔵)を必要と
するので、全体の回路が複雑になる。また、チョークコ
イルL4 は、扱う電力が大きくなると大形化する欠点が
あった。
の出力電流i2 の流通角が広がるので、図3に比較する
と力率が改善され、電源ラインの電圧歪みや高調波の発
生も減少する。しかし、アクティブフィルタ5がチョー
クコイルL4 や乗算回路(制御回路6に内蔵)を必要と
するので、全体の回路が複雑になる。また、チョークコ
イルL4 は、扱う電力が大きくなると大形化する欠点が
あった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、回路
構成を複雑にしたり、形状を大形化することなく力率を
改善し、電源ラインの電圧歪みや高調波の発生を少なく
できるAC−DCコンバータを提供することにある。
構成を複雑にしたり、形状を大形化することなく力率を
改善し、電源ラインの電圧歪みや高調波の発生を少なく
できるAC−DCコンバータを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、商用電源に接
続する整流器の出力端、コンバータトランスの1次巻
線、およびスイッチングトランジスタを直列接続し、ス
イッチングトランジスタのオン時間を制御することによ
り、コンバータトランスの2次巻線に接続する整流平滑
回路を経て直流出力を得るAC−DCコンバータにおい
て、整流器の(+)側の出力端と1次巻線の第1接続点
および整流器の(−)側の出力端とスイッチングトラン
ジスタの第2接続点間に降圧型DC−DCコンバータの
入力端を接続し、該DC−DCコンバータの出力コンデ
ンサと第1接続点間に出力コンデンサから接続点方向が
順方向になるようにダイオードを接続してあることを特
徴とする。
続する整流器の出力端、コンバータトランスの1次巻
線、およびスイッチングトランジスタを直列接続し、ス
イッチングトランジスタのオン時間を制御することによ
り、コンバータトランスの2次巻線に接続する整流平滑
回路を経て直流出力を得るAC−DCコンバータにおい
て、整流器の(+)側の出力端と1次巻線の第1接続点
および整流器の(−)側の出力端とスイッチングトラン
ジスタの第2接続点間に降圧型DC−DCコンバータの
入力端を接続し、該DC−DCコンバータの出力コンデ
ンサと第1接続点間に出力コンデンサから接続点方向が
順方向になるようにダイオードを接続してあることを特
徴とする。
【0012】
【実施例】以下、本発明のAC−DCコンバータの実施
例を示す図1の回路図を参照しながら説明する。なお、
図3、図5と同一部分は同じ符号を付与してある。図1
において、整流器1の出力端、コンバータトランス2の
1次巻線L1 およびスイッチングトランジスタQ1 は直
列接続しており、トランス2の2次巻線L2 には整流ダ
イオードD1 、フライホイールダイオードD2 、チョー
クコイルL3 、平滑コンデンサC2 からなる整流平滑回
路が接続されている。
例を示す図1の回路図を参照しながら説明する。なお、
図3、図5と同一部分は同じ符号を付与してある。図1
において、整流器1の出力端、コンバータトランス2の
1次巻線L1 およびスイッチングトランジスタQ1 は直
列接続しており、トランス2の2次巻線L2 には整流ダ
イオードD1 、フライホイールダイオードD2 、チョー
クコイルL3 、平滑コンデンサC2 からなる整流平滑回
路が接続されている。
【0013】そして、パルス幅変調回路(図示を省略)
の信号がスイッチングトランジスタQ1 のベースに加え
られ、そのオン時間を制御することにより、安定化した
直流出力を出力端子4A、4Bに得るようにしてある。
このような構成や制御動作は、一般的によく知られた技
術であり、これ以上の説明を要しないであろう。本発明
の図1のAC−DCコンバータは、整流器1の(+)側
の出力端と1次巻線L1 の第1接続点7と、整流回路1
の(−)側の出力端とスイッチングトランジスタQ1 の
第2接続点8間に降圧型DC−DCコンバータ9を接続
してある。
の信号がスイッチングトランジスタQ1 のベースに加え
られ、そのオン時間を制御することにより、安定化した
直流出力を出力端子4A、4Bに得るようにしてある。
このような構成や制御動作は、一般的によく知られた技
術であり、これ以上の説明を要しないであろう。本発明
の図1のAC−DCコンバータは、整流器1の(+)側
の出力端と1次巻線L1 の第1接続点7と、整流回路1
の(−)側の出力端とスイッチングトランジスタQ1 の
第2接続点8間に降圧型DC−DCコンバータ9を接続
してある。
【0014】DC−DCコンバータ9は、トランジスタ
Q3 、チョークコイルL5 、出力コンデンサC4 、フラ
イホイールダイオードD4 、逆流防止用のダイオードD
5 、パルス幅変調回路10、基準電圧源11から構成さ
れる。トランジスタQ3 のエミッタは、第1接続点7に
接続し、コレクタはチョークコイルL5 、フライホイー
ルダイオードD4 、出力コンデンサC4 からなるフィル
タに接続する。そして、出力コンデンサC4 と第1接続
点7間には、ダイオードD5 が接続する。
Q3 、チョークコイルL5 、出力コンデンサC4 、フラ
イホイールダイオードD4 、逆流防止用のダイオードD
5 、パルス幅変調回路10、基準電圧源11から構成さ
れる。トランジスタQ3 のエミッタは、第1接続点7に
接続し、コレクタはチョークコイルL5 、フライホイー
ルダイオードD4 、出力コンデンサC4 からなるフィル
タに接続する。そして、出力コンデンサC4 と第1接続
点7間には、ダイオードD5 が接続する。
【0015】DC−DCコンバータ9は、整流器1によ
り得られる電圧をトランジスタQ3 によりチョッピング
し、出力コンデンサC4 の電圧v4 が設定値kVR にな
るようにする。なお、kは定数であり、VR は基準電圧
源11の電圧である。即ち、トランジスタQ3 のベース
に接続するパルス幅変調回路10は、出力コンデンサC
4 の電圧v4 と基準電圧源11の電圧VR を比較して、
電圧v4 が電圧VR に比例した設定値kVR になるよう
にトランジスタQ3 を制御する。
り得られる電圧をトランジスタQ3 によりチョッピング
し、出力コンデンサC4 の電圧v4 が設定値kVR にな
るようにする。なお、kは定数であり、VR は基準電圧
源11の電圧である。即ち、トランジスタQ3 のベース
に接続するパルス幅変調回路10は、出力コンデンサC
4 の電圧v4 と基準電圧源11の電圧VR を比較して、
電圧v4 が電圧VR に比例した設定値kVR になるよう
にトランジスタQ3 を制御する。
【0016】次に、図1のAC−DCコンバータの電圧
と電流の波形図である図2を参照しながら、整流器1の
出力電圧と平均値で表してある出力電流について説明す
る。整流器1の出力電圧v3 が出力コンデンサC4 の電
圧v4 より高い期間t1 では、DC−DCコンバータ9
のコンデンサC4 が設定値kVR に向けて充電され、電
圧v4 は上昇する。整流器1の出力電圧v3 が、点線の
ように出力コンデンサC4 の電圧v4 より低くなる期間
t2 では、コンデンサC4 への充電は停止する。そし
て、整流器1の出力端の電圧、つまりコンバータトラン
ス2の入力電圧は、ダイオードD5 を通して出力コンデ
ンサC4 の電圧v4 にクランプされる。
と電流の波形図である図2を参照しながら、整流器1の
出力電圧と平均値で表してある出力電流について説明す
る。整流器1の出力電圧v3 が出力コンデンサC4 の電
圧v4 より高い期間t1 では、DC−DCコンバータ9
のコンデンサC4 が設定値kVR に向けて充電され、電
圧v4 は上昇する。整流器1の出力電圧v3 が、点線の
ように出力コンデンサC4 の電圧v4 より低くなる期間
t2 では、コンデンサC4 への充電は停止する。そし
て、整流器1の出力端の電圧、つまりコンバータトラン
ス2の入力電圧は、ダイオードD5 を通して出力コンデ
ンサC4 の電圧v4 にクランプされる。
【0017】この期間t2 は、コンデンサC4 の電圧v
4 が出力電圧v3 より高いから、その差が逆流防止用の
ダイオードD5 のしきい値電圧VF を越えると、コンデ
ンサC4 の電荷はダイオードD5 を通して1次巻線L1
に流れ、AC−DCコンバータのエネルギーとなる。そ
して、電圧v4 は徐々に低下して値(kVR −α)とな
る。αは、コンデンサC4 のエネルギーが放出されて、
設定値kVR から降下した電圧値である。
4 が出力電圧v3 より高いから、その差が逆流防止用の
ダイオードD5 のしきい値電圧VF を越えると、コンデ
ンサC4 の電荷はダイオードD5 を通して1次巻線L1
に流れ、AC−DCコンバータのエネルギーとなる。そ
して、電圧v4 は徐々に低下して値(kVR −α)とな
る。αは、コンデンサC4 のエネルギーが放出されて、
設定値kVR から降下した電圧値である。
【0018】こうしている間に再び整流器1の出力電圧
v3 は上昇して、コンデンサC4 の電圧v4 の値(kV
R −α)よりも高くなり、期間t1 に入る。このように
して、DC−DCコンバータ9は、整流回路1の出力電
圧v3 が出力コンデンサC4 の電圧v4 よりも高い期間
t1 では出力コンデンサC4 を充電し、出力コンデンサ
C4 の電圧v4 よりも低い期間t2 では出力コンデンサ
C4 を放電し、主コンバータであるAC−DCコンバー
タのエネルギーを供給するという一連のサイクル動作を
行う。
v3 は上昇して、コンデンサC4 の電圧v4 の値(kV
R −α)よりも高くなり、期間t1 に入る。このように
して、DC−DCコンバータ9は、整流回路1の出力電
圧v3 が出力コンデンサC4 の電圧v4 よりも高い期間
t1 では出力コンデンサC4 を充電し、出力コンデンサ
C4 の電圧v4 よりも低い期間t2 では出力コンデンサ
C4 を放電し、主コンバータであるAC−DCコンバー
タのエネルギーを供給するという一連のサイクル動作を
行う。
【0019】そしてこの一連のサイクル動作において、
整流器1の出力電流i3 は、整流器1の出力電圧v3 が
出力コンデンサC4 の電圧v4 よりも高い期間t1 だけ
流れ、AC−DCコンバータのエネルギーとコンデンサ
C4 を充電するエネルギーとなる。図2では、出力電流
i3 のコンデンサC4 に流れる分をi31、AC−DCコ
ンバータに流れる分をi32として表してある。そして、
整流回路1の出力端の電圧v3 が出力コンデンサC4 の
電圧v4 よりも低い期間t2 では、コンデンサC4 から
放電されるエネルギーがAC−DCコンバータの出力を
得るために用いられるので、電流i3 は流れない。
整流器1の出力電流i3 は、整流器1の出力電圧v3 が
出力コンデンサC4 の電圧v4 よりも高い期間t1 だけ
流れ、AC−DCコンバータのエネルギーとコンデンサ
C4 を充電するエネルギーとなる。図2では、出力電流
i3 のコンデンサC4 に流れる分をi31、AC−DCコ
ンバータに流れる分をi32として表してある。そして、
整流回路1の出力端の電圧v3 が出力コンデンサC4 の
電圧v4 よりも低い期間t2 では、コンデンサC4 から
放電されるエネルギーがAC−DCコンバータの出力を
得るために用いられるので、電流i3 は流れない。
【0020】入力と出力の仕様を同じにして、本発明の
AC−DCコンバータと図3のコンデンサ入力形の整流
回路を用いたAC−DCコンバータを比較した場合、図
4の短時間に流れる電流i1 と図2の期間t1 に流れる
電流i3 の積分値は一致するから、本発明のAC−DC
コンバータにおいて期間t1 に流れる電流i3 は頭のつ
ぶれた幅の広い波形となる。なお出力電流i3 は、前記
したようにAC−DCコンバータの入力電流波形(交流
で一つおきに正、負方向交互)を全て正方向にしたもの
である。
AC−DCコンバータと図3のコンデンサ入力形の整流
回路を用いたAC−DCコンバータを比較した場合、図
4の短時間に流れる電流i1 と図2の期間t1 に流れる
電流i3 の積分値は一致するから、本発明のAC−DC
コンバータにおいて期間t1 に流れる電流i3 は頭のつ
ぶれた幅の広い波形となる。なお出力電流i3 は、前記
したようにAC−DCコンバータの入力電流波形(交流
で一つおきに正、負方向交互)を全て正方向にしたもの
である。
【0021】このことは、コンデンサ入力形の整流回路
を用いるAC−DCコンバータに比較して、整流器の出
力電流の流通角が広いことを意味するから、実質的に力
率が高く、電源ラインの電圧歪みと高調波の発生の少な
いAC−DCコンバータを提供できる。なお、整流器1
の出力電圧v3 の最大値をVP とし、その最大値VP と
コンデンサC4 の電圧v4 の設定値kVR の関係が、k
VR =VP /21/2 の場合には、t1 =t2 となる。
を用いるAC−DCコンバータに比較して、整流器の出
力電流の流通角が広いことを意味するから、実質的に力
率が高く、電源ラインの電圧歪みと高調波の発生の少な
いAC−DCコンバータを提供できる。なお、整流器1
の出力電圧v3 の最大値をVP とし、その最大値VP と
コンデンサC4 の電圧v4 の設定値kVR の関係が、k
VR =VP /21/2 の場合には、t1 =t2 となる。
【0022】図5のアクテイブフィルタを用いたAC−
DCコンバータでは、アクテイブフィルタが昇圧形の回
路なので、コンデンサC3 の電圧は一般的に360V程
度が用いられる。そのために、チョークコイルL4 の処
理するエネルギーは(1)式以上になる。 (360−100・21/2 )・P0 /360 (1) 他方、図1の本発明の場合、チョークコイルL5 の処理
するエネルギーは(2)式以下になる。 (100・21/2 −kVR )・P0 /100・21/2 (2)
DCコンバータでは、アクテイブフィルタが昇圧形の回
路なので、コンデンサC3 の電圧は一般的に360V程
度が用いられる。そのために、チョークコイルL4 の処
理するエネルギーは(1)式以上になる。 (360−100・21/2 )・P0 /360 (1) 他方、図1の本発明の場合、チョークコイルL5 の処理
するエネルギーは(2)式以下になる。 (100・21/2 −kVR )・P0 /100・21/2 (2)
【0023】なお、P0 は、AC−DCコンバータの入
力端から出力端に転送される電力であり、商用電源の入
力が100V、kVR が100Vの直流の時の例であ
る。(1)式の値は、0.6P0 、(2)式の値は0.
3P0 であり、本発明ではアクティブフィルタを用いた
ものに比較して、チョークコイルの処理するエネルギー
が小さいためにその形状を大幅に小さくできることがわ
かる。なお実施例では、降圧形DC−DCコンバータに
はチョッパ方式のものを用いたが、昇降圧形DC−DC
コンバータを降圧形として用い得ることはいうまでもな
い。方式は、チョッパ方式以外のスイッチング方式等を
用いてもよい。
力端から出力端に転送される電力であり、商用電源の入
力が100V、kVR が100Vの直流の時の例であ
る。(1)式の値は、0.6P0 、(2)式の値は0.
3P0 であり、本発明ではアクティブフィルタを用いた
ものに比較して、チョークコイルの処理するエネルギー
が小さいためにその形状を大幅に小さくできることがわ
かる。なお実施例では、降圧形DC−DCコンバータに
はチョッパ方式のものを用いたが、昇降圧形DC−DC
コンバータを降圧形として用い得ることはいうまでもな
い。方式は、チョッパ方式以外のスイッチング方式等を
用いてもよい。
【0024】また、降圧形DC−DCコンバータにおけ
る出力コンデンサの電圧の設定値は、100Vに限定す
る必要はなく、AC−DCコンバータの仕様により最適
な値に決めればよい。DC−DCコンバータのトランジ
スタを制御するパルスと、主コンバータであるACーD
Cコンバータのスイッチングトランジスタを制御するパ
ルスの周波数の関係は、特に限定する必要はない。さら
に実施例では、AC−DCコンバータがフォワード形の
場合を説明したが、フライバック形でも効果は同じであ
る。
る出力コンデンサの電圧の設定値は、100Vに限定す
る必要はなく、AC−DCコンバータの仕様により最適
な値に決めればよい。DC−DCコンバータのトランジ
スタを制御するパルスと、主コンバータであるACーD
Cコンバータのスイッチングトランジスタを制御するパ
ルスの周波数の関係は、特に限定する必要はない。さら
に実施例では、AC−DCコンバータがフォワード形の
場合を説明したが、フライバック形でも効果は同じであ
る。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように本発明のAC−DCコ
ンバータは、入力側の整流回路に降圧形のDCーDCコ
ンバータを接続してあり、整流回路の出力電圧がDCー
DCコンバータの出力コンデンサの電圧よりも高い期間
のみ整流器の出力電流、即ちAC−DCコンバータの入
力電流が流れるようにしてあり、アクティブフィルタを
用いることなく従来のAC−DCコンバータに比較して
その流通角を広くできる。そして、力率を改善し、商用
電源の電源ラインの電圧歪みと高調波の発生を減少でき
る。回路構成は、乗算回路がないのでアクティブフィル
タを用いた場合に比較して簡単にできる。また、入力回
路のチョークコイルの形状を小さくできるので、アクテ
ィブフィルタを用いた場合に比較して大形化が避けら
れ、価格も安くなる利点がある。
ンバータは、入力側の整流回路に降圧形のDCーDCコ
ンバータを接続してあり、整流回路の出力電圧がDCー
DCコンバータの出力コンデンサの電圧よりも高い期間
のみ整流器の出力電流、即ちAC−DCコンバータの入
力電流が流れるようにしてあり、アクティブフィルタを
用いることなく従来のAC−DCコンバータに比較して
その流通角を広くできる。そして、力率を改善し、商用
電源の電源ラインの電圧歪みと高調波の発生を減少でき
る。回路構成は、乗算回路がないのでアクティブフィル
タを用いた場合に比較して簡単にできる。また、入力回
路のチョークコイルの形状を小さくできるので、アクテ
ィブフィルタを用いた場合に比較して大形化が避けら
れ、価格も安くなる利点がある。
【図1】本発明のAC−DCコンバータの実施例を示す
回路図である。
回路図である。
【図2】図1のAC−DCコンバータの電圧と電流の波
形図である。
形図である。
【図3】従来のAC−DCコンバータの回路図である。
【図4】図3のAC−DCコンバータの電圧と電流の波
形図である。
形図である。
【図5】従来の別のAC−DCコンバータの回路図であ
る。
る。
【図6】図5のAC−DCコンバータの電圧と電流の波
形図である。
形図である。
1 整流器 9 降圧形DC−DCコンバータ
Claims (1)
- 【請求項1】 商用電源に接続する整流器の出力端、コ
ンバータトランスの1次巻線、およびスイッチングトラ
ンジスタを直列接続し、スイッチングトランジスタのオ
ン時間を制御することにより、コンバータトランスの2
次巻線に接続する整流平滑回路を経て直流出力を得るA
C−DCコンバータにおいて、整流器の(+)側の出力
端と1次巻線の第1接続点および整流器の(−)側の出
力端とスイッチングトランジスタの第2接続点間に降圧
型DC−DCコンバータの入力端を接続し、該DC−D
Cコンバータの出力コンデンサと第1接続点間に出力コ
ンデンサから接続点方向が順方向になるようにダイオー
ドを接続してあることを特徴とするAC−DCコンバー
タ。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3360275A JP2737066B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | Acーdcコンバータ |
DE4243943A DE4243943C2 (de) | 1991-12-27 | 1992-12-23 | Wechselstrom-Gleichstrom-Umformer |
US08/227,891 US5502628A (en) | 1991-12-27 | 1994-04-14 | AC-DC converter |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3360275A JP2737066B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | Acーdcコンバータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05184146A true JPH05184146A (ja) | 1993-07-23 |
JP2737066B2 JP2737066B2 (ja) | 1998-04-08 |
Family
ID=18468690
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3360275A Expired - Lifetime JP2737066B2 (ja) | 1991-12-27 | 1991-12-27 | Acーdcコンバータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2737066B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4321060B4 (de) * | 1992-06-26 | 2004-04-29 | Toko, Inc. | Wechselstrom-Gleichstrom-Wandler |
JP2014107935A (ja) * | 2012-11-27 | 2014-06-09 | Daikin Ind Ltd | 直接形電力変換装置の制御方法 |
-
1991
- 1991-12-27 JP JP3360275A patent/JP2737066B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4321060B4 (de) * | 1992-06-26 | 2004-04-29 | Toko, Inc. | Wechselstrom-Gleichstrom-Wandler |
JP2014107935A (ja) * | 2012-11-27 | 2014-06-09 | Daikin Ind Ltd | 直接形電力変換装置の制御方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2737066B2 (ja) | 1998-04-08 |
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