JPH0518360A - 密閉型圧縮機の軸受装置 - Google Patents
密閉型圧縮機の軸受装置Info
- Publication number
- JPH0518360A JPH0518360A JP17127191A JP17127191A JPH0518360A JP H0518360 A JPH0518360 A JP H0518360A JP 17127191 A JP17127191 A JP 17127191A JP 17127191 A JP17127191 A JP 17127191A JP H0518360 A JPH0518360 A JP H0518360A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- motor case
- rolling bearing
- bearing
- inner ring
- rotary shaft
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Compressor (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 回転軸５の摺動抵抗を低減する。
【構成】 モータケース２の上端の環状凹部１７にはこ
ろがり軸受１６が嵌合される。このころがり軸受はモー
タケース２に固定される外輪１８と、回転軸５に固定さ
れる内輪１９と、この内輪と外輪との間に回転自在に設
けられたころがり体２０とで構成される。回転軸５のス
ラスト面２２は内輪１９の上端面に接触している。 【効果】 圧縮機の入力を低減する。
ろがり軸受１６が嵌合される。このころがり軸受はモー
タケース２に固定される外輪１８と、回転軸５に固定さ
れる内輪１９と、この内輪と外輪との間に回転自在に設
けられたころがり体２０とで構成される。回転軸５のス
ラスト面２２は内輪１９の上端面に接触している。 【効果】 圧縮機の入力を低減する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は密閉型圧縮機の軸受装
置に関する。
置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来一般の密閉型圧縮機は密閉容器内に
モータケースと、このケースの上側に配置される圧縮要
素と、モータケースの下側に配置される電動要素と、こ
の電動要素の回転力を圧縮要素に伝える回転軸とを収納
し、この回転軸を軸支する軸受をモータケースと一体に
鋳物で形成するようにしている（例えば、特公昭６２−
３０３１１号公報参照）。
モータケースと、このケースの上側に配置される圧縮要
素と、モータケースの下側に配置される電動要素と、こ
の電動要素の回転力を圧縮要素に伝える回転軸とを収納
し、この回転軸を軸支する軸受をモータケースと一体に
鋳物で形成するようにしている（例えば、特公昭６２−
３０３１１号公報参照）。
【０００３】この構造の密閉型圧縮機ではモータケース
と一体に形成された軸受をすべり軸受として回転軸を軸
支している。
と一体に形成された軸受をすべり軸受として回転軸を軸
支している。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
軸受は鋳物であって、回転軸と同様な金属であり、しか
も、すべり軸受を構成しているため、そのジャーナル軸
受とスラスト軸受との双方において、給油を確実に行わ
ないと回転軸との間の摺動抵抗が大きくなって、圧縮機
の入力が増加してしまうという問題があった。このた
め、ジャーナル軸受と回転軸との間の摺動クリアランス
には、常時油膜が形成されるような高い寸法精度を必要
とし、また、スラスト軸受や回転軸のジャーナル面に複
雑な形状の油溝を切削加工して給油特性の向上を図らな
ければならず、部品加工が煩雑となって生産性が悪くな
るという問題があった。
軸受は鋳物であって、回転軸と同様な金属であり、しか
も、すべり軸受を構成しているため、そのジャーナル軸
受とスラスト軸受との双方において、給油を確実に行わ
ないと回転軸との間の摺動抵抗が大きくなって、圧縮機
の入力が増加してしまうという問題があった。このた
め、ジャーナル軸受と回転軸との間の摺動クリアランス
には、常時油膜が形成されるような高い寸法精度を必要
とし、また、スラスト軸受や回転軸のジャーナル面に複
雑な形状の油溝を切削加工して給油特性の向上を図らな
ければならず、部品加工が煩雑となって生産性が悪くな
るという問題があった。
【０００５】この発明は上記の問題を解決するもので、
スラスト方向の荷重とラジアル方向の荷重とによる摩擦
抵抗を減少するようにした圧縮機の軸受装置を提供する
ことを目的としたものである。
スラスト方向の荷重とラジアル方向の荷重とによる摩擦
抵抗を減少するようにした圧縮機の軸受装置を提供する
ことを目的としたものである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明は密閉容器と、
この容器内に収納されるモータケースと、このモータケ
ースの上側に配置される圧縮要素と、下側に配置される
電動要素と、この電動要素の回転力を圧縮要素に伝える
回転軸とを備えた密閉型圧縮機において、前記モータケ
ースにころがり軸受を取付け、このころがり軸受をモー
タケースに固定される外輪と、回転軸に固定される内輪
と、この内輪と外輪との間に挟持されるころがり体とで
構成し、前記回転軸のスラスト面をころがり軸受の内輪
の端面に形成したものである。
この容器内に収納されるモータケースと、このモータケ
ースの上側に配置される圧縮要素と、下側に配置される
電動要素と、この電動要素の回転力を圧縮要素に伝える
回転軸とを備えた密閉型圧縮機において、前記モータケ
ースにころがり軸受を取付け、このころがり軸受をモー
タケースに固定される外輪と、回転軸に固定される内輪
と、この内輪と外輪との間に挟持されるころがり体とで
構成し、前記回転軸のスラスト面をころがり軸受の内輪
の端面に形成したものである。
【０００７】
【作用】この発明は上記のように構成したことにより、
モータケースに取付けたころがり軸受で回転軸を軸支
し、この回転軸に作用するスラスト荷重及びラジアル方
向の荷重をころがり軸受で受けさせ、スラスト荷重及び
ラジアル方向の荷重による回転軸の摺動抵抗を小さくし
たものである。
モータケースに取付けたころがり軸受で回転軸を軸支
し、この回転軸に作用するスラスト荷重及びラジアル方
向の荷重をころがり軸受で受けさせ、スラスト荷重及び
ラジアル方向の荷重による回転軸の摺動抵抗を小さくし
たものである。
【０００８】
【実施例】以下この発明を図に基いて説明する。
【０００９】図１はこの発明の一実施例を示す密閉型圧
縮機の断面図である。図２はモータケースに回転軸を挿
着した状態を示す要部拡大断面図である。
縮機の断面図である。図２はモータケースに回転軸を挿
着した状態を示す要部拡大断面図である。
【００１０】１は密閉容器で、この容器内にはモータケ
ース２と、このモータケースの上側に配置される圧縮要
素３と、下側に配置される電動要素４と、この電動要素
の回転力を圧縮要素に伝える回転軸５とが収納されてい
る。圧縮要素３と電動要素４とは密閉容器１の内壁に支
持装置６を介して弾性的に取付けられている。
ース２と、このモータケースの上側に配置される圧縮要
素３と、下側に配置される電動要素４と、この電動要素
の回転力を圧縮要素に伝える回転軸５とが収納されてい
る。圧縮要素３と電動要素４とは密閉容器１の内壁に支
持装置６を介して弾性的に取付けられている。
【００１１】電動要素４は内部に巻線７を備えた固定子
８と、この固定子の内側に配置されて中央に回転軸５を
挿着した回転子９とで構成されている。
８と、この固定子の内側に配置されて中央に回転軸５を
挿着した回転子９とで構成されている。
【００１２】圧縮要素４はシリンダ１０と、このシリン
ダ内を回転軸９のクランクピン１１に嵌合されて往復摺
動するピストン１２と、シリンダ１０の端面に設けられ
た弁座１３と、この弁座を介してシリンダ１０に取付け
られたシリンダヘッド１４とで構成されている。
ダ内を回転軸９のクランクピン１１に嵌合されて往復摺
動するピストン１２と、シリンダ１０の端面に設けられ
た弁座１３と、この弁座を介してシリンダ１０に取付け
られたシリンダヘッド１４とで構成されている。
【００１３】モータケース２には回転軸５を軸支する軸
受１５が一体に形成されている。
受１５が一体に形成されている。
【００１４】１６は単列深みぞ玉軸受で形成されたころ
がり軸受で、このころがり軸受はモータケース２の軸受
１５の上端部に設けられた環状凹部１７内に嵌合されて
いる。ころがり軸受１６はモータケース２に固定される
外輪１８と、回転軸５に固定される内輪１９と、この内
輪と外輪との間で回転自在に挟持されるころがり体２０
とで構成されている。また、モータケース２にはころが
り軸受１６の内輪１９の下端との間に隙間２１が形成さ
れている。
がり軸受で、このころがり軸受はモータケース２の軸受
１５の上端部に設けられた環状凹部１７内に嵌合されて
いる。ころがり軸受１６はモータケース２に固定される
外輪１８と、回転軸５に固定される内輪１９と、この内
輪と外輪との間で回転自在に挟持されるころがり体２０
とで構成されている。また、モータケース２にはころが
り軸受１６の内輪１９の下端との間に隙間２１が形成さ
れている。
【００１５】回転軸５にはころがり軸受１６の内輪１９
の上側端面に接触するスラスト面２２が形成されてい
る。
の上側端面に接触するスラスト面２２が形成されてい
る。
【００１６】このように構成された密閉型圧縮機の軸受
装置において、電動要素４を通電すると、回転子９によ
って回転軸５が回転され、この回転軸によって電動要素
４の回転力が圧縮要素３に伝えられる。そして、回転軸
５のクランクピン１１によって圧縮要素３のピストン１
２はシリンダ１０内を往復摺動し、冷媒を圧縮してい
る。このため、回転軸５にはピストン１２の端面に作用
する圧力によって曲げ応力が作用する。この曲げ応力は
軸受１５の端で最大となっている。特に、この曲げ応力
は圧縮要素３側の端が反対側の端の応力の約２．５倍に
なっている。
装置において、電動要素４を通電すると、回転子９によ
って回転軸５が回転され、この回転軸によって電動要素
４の回転力が圧縮要素３に伝えられる。そして、回転軸
５のクランクピン１１によって圧縮要素３のピストン１
２はシリンダ１０内を往復摺動し、冷媒を圧縮してい
る。このため、回転軸５にはピストン１２の端面に作用
する圧力によって曲げ応力が作用する。この曲げ応力は
軸受１５の端で最大となっている。特に、この曲げ応力
は圧縮要素３側の端が反対側の端の応力の約２．５倍に
なっている。
【００１７】ころがり軸受１６はモータケース２の軸受
１５の上端に設けた環状凹部１７内に嵌合して取付けら
れることにより、回転軸５に作用する曲げ応力によるラ
ジアル方向の荷重が作用しても回転軸５の摺動抵抗を小
さくできるようにしている。
１５の上端に設けた環状凹部１７内に嵌合して取付けら
れることにより、回転軸５に作用する曲げ応力によるラ
ジアル方向の荷重が作用しても回転軸５の摺動抵抗を小
さくできるようにしている。
【００１８】また、ころがり軸受１６は回転子９の重量
と回転軸の重量とによるスラスト荷重を受けるモータケ
ース２に設けることにより、このモータケースの上端に
スラスト荷重が作用しないようにしている。すなわち、
回転軸５はころがり軸受１６の内輪１９に圧入によって
固着され、スラスト面２２を内輪１９の上端面に接触さ
せることにより、ころがり軸受１６との摩擦抵抗がゼロ
になるようにしている。そして、回転軸５によるスラス
ト荷重はころがり軸受１６のころがり体２０に作用させ
ることにより、すべり軸受と比較して摩擦抵抗を低減で
きるようにされている。
と回転軸の重量とによるスラスト荷重を受けるモータケ
ース２に設けることにより、このモータケースの上端に
スラスト荷重が作用しないようにしている。すなわち、
回転軸５はころがり軸受１６の内輪１９に圧入によって
固着され、スラスト面２２を内輪１９の上端面に接触さ
せることにより、ころがり軸受１６との摩擦抵抗がゼロ
になるようにしている。そして、回転軸５によるスラス
ト荷重はころがり軸受１６のころがり体２０に作用させ
ることにより、すべり軸受と比較して摩擦抵抗を低減で
きるようにされている。
【００１９】ころがり軸受１６は外輪１８をモータケー
ス２に接触させ、内輪１９を隙間２１によってモータケ
ース２と非接触にさせることにより、回転軸５から内輪
１９に作用するスラスト荷重及びラジアル方向の荷重を
ころがり体２０で外輪１８に伝えるようにしている。
ス２に接触させ、内輪１９を隙間２１によってモータケ
ース２と非接触にさせることにより、回転軸５から内輪
１９に作用するスラスト荷重及びラジアル方向の荷重を
ころがり体２０で外輪１８に伝えるようにしている。
【００２０】この発明は軸受１５の上端にころがり軸受
１６を設けることにより、回転軸５の曲げ応力によるラ
ジアル方向の荷重と、回転子９と回転軸５との自重によ
るスラスト荷重とが作用しても回転軸５の摺動抵抗を小
さくさせ、圧縮機の入力の低減を図るようにしたもので
ある。
１６を設けることにより、回転軸５の曲げ応力によるラ
ジアル方向の荷重と、回転子９と回転軸５との自重によ
るスラスト荷重とが作用しても回転軸５の摺動抵抗を小
さくさせ、圧縮機の入力の低減を図るようにしたもので
ある。
【００２１】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、密閉容
器と、この容器内に収納されるモータケースと、このモ
ータケースの上側に配置される圧縮要素と、下側に配置
される電動要素と、この電動要素の回転力を圧縮要素に
伝える回転軸とを備えた密閉型圧縮機において、前記モ
ータケースにころがり軸受を取付け、このころがり軸受
をモータケースに固定される外輪と、回転軸に固定され
る内輪と、この内輪と外輪との間の挟持されるころがり
体とで構成し、前記回転軸のスラスト面をころがり軸受
の内輪の端面に形成したのであるから、前記回転軸のス
ラスト方向の荷重及びラジアル方向の荷重をころがり軸
受のころがり体で受けることができ、従来のすべり軸受
の摩擦抵抗に比べて摩擦抵抗を小さくさせられ、機械効
率を向上させて圧縮機の入力の低減を図ることができ
る。
器と、この容器内に収納されるモータケースと、このモ
ータケースの上側に配置される圧縮要素と、下側に配置
される電動要素と、この電動要素の回転力を圧縮要素に
伝える回転軸とを備えた密閉型圧縮機において、前記モ
ータケースにころがり軸受を取付け、このころがり軸受
をモータケースに固定される外輪と、回転軸に固定され
る内輪と、この内輪と外輪との間の挟持されるころがり
体とで構成し、前記回転軸のスラスト面をころがり軸受
の内輪の端面に形成したのであるから、前記回転軸のス
ラスト方向の荷重及びラジアル方向の荷重をころがり軸
受のころがり体で受けることができ、従来のすべり軸受
の摩擦抵抗に比べて摩擦抵抗を小さくさせられ、機械効
率を向上させて圧縮機の入力の低減を図ることができ
る。
【図１】この発明の一実施例を示す密閉型圧縮機の断面
図である。
図である。
【図２】この発明のモータケースに回転軸を取付けた要
部拡大断面図である。
部拡大断面図である。
１ 密閉容器
２ モータケース
３ 圧縮要素
４ 電動要素
５ 回転軸
１５ 軸受
１６ ころがり軸受
１８ 外輪
１９ 内輪
２０ ころがり体
２２ スラスト面
Claims (3)
- 【請求項１】 密閉容器と、この容器内に収納されるモ
ータケースと、このモータケースの上側に配置される圧
縮要素と、下側に配置される電動要素と、この電動要素
の回転力を圧縮要素に伝える回転軸とを備えた密閉型圧
縮機において、前記モータケースにはころがり軸受が取
付けられ、このころがり軸受はモータケースに固定され
る外輪と、回転軸に固定される内輪と、この内輪と外輪
との間に挟持されるころがり体とで構成され、前記回転
軸のスラスト面はころがり軸受の内輪の端面に形成され
ていることを特徴とする密閉型圧縮機の軸受装置。 - 【請求項２】 ころがり軸受はモータケースの上端に設
けられた凹部に嵌合わされ、かつ、このころがり軸受の
内輪の下端とモータケースとの間には隙間が形成されて
いることを特徴とする請求項１に記載された密閉型圧縮
機の軸受装置。 - 【請求項３】 ころがり軸受は単列深みぞ玉軸受で形成
されていることを特徴とする請求項１に記載された密閉
型圧縮機の軸受装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17127191A JPH0518360A (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 密閉型圧縮機の軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP17127191A JPH0518360A (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 密閉型圧縮機の軸受装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0518360A true JPH0518360A (ja) | 1993-01-26 |
Family
ID=15920235
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP17127191A Pending JPH0518360A (ja) | 1991-07-11 | 1991-07-11 | 密閉型圧縮機の軸受装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0518360A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20120174620A1 (en) * | 2009-09-25 | 2012-07-12 | Toshiba Carrier Corporation | Hermetic compressor and refrigeration cycle equipment using the same |
-
1991
- 1991-07-11 JP JP17127191A patent/JPH0518360A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20120174620A1 (en) * | 2009-09-25 | 2012-07-12 | Toshiba Carrier Corporation | Hermetic compressor and refrigeration cycle equipment using the same |
| US9080570B2 (en) * | 2009-09-25 | 2015-07-14 | Toshiba Carrier Corporation | Hermetic compressor and refrigeration cycle equipment using the same |
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