JPH083743Y2 - 回転斜板式駆動機構の潤滑装置 - Google Patents

回転斜板式駆動機構の潤滑装置

Info

Publication number
JPH083743Y2
JPH083743Y2 JP1989111059U JP11105989U JPH083743Y2 JP H083743 Y2 JPH083743 Y2 JP H083743Y2 JP 1989111059 U JP1989111059 U JP 1989111059U JP 11105989 U JP11105989 U JP 11105989U JP H083743 Y2 JPH083743 Y2 JP H083743Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
swash plate
shaft
rotary swash
boss portion
sliding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1989111059U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0349458U (ja
Inventor
和明 山口
伸元 飯島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP1989111059U priority Critical patent/JPH083743Y2/ja
Publication of JPH0349458U publication Critical patent/JPH0349458U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH083743Y2 publication Critical patent/JPH083743Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • General Details Of Gearings (AREA)
  • Transmission Devices (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、回転運動を往復運動に変換する,もしくは
往復運動を回転運動に変換する回転斜板式駆動機構にお
ける潤滑装置に関するものである。
(従来の技術) 回転運動を往復運動に変換する,もしくは往復運動を
回転運動に変換する回転斜板式駆動機構は、ハウジング
に回転可能に支持された軸と、前記軸と一体回転可能に
連結されると共にその両端にて前記ハウジングに軸受を
介して軸方向に支持されるボス部及び前記軸の中心線に
対して所定の角度をなす摺動面を有する斜板部を一体に
備えた回転斜板と、平面部と球面部とで構成される略半
球形状であり前記回転斜板の斜板部の摺動面上をその平
面部が摺動するように配される摺動部材と、前記軸に平
行に前記ハウジング内に摺動可能に嵌挿され前記摺動部
材の球面部と係合するガイドピストンとを備えている。
回転斜板式駆動機構においては、回転斜板の一回転がガ
イドピストンの一往復に相当するが、一般に回転斜板の
傾斜角は15°〜25°の範囲にあり、クランク機構等と比
較すると同じピストンストロークを与えるためには摺動
部材と回転斜板の摺動速度が著しく大きくなる。そのた
め、回転斜板と摺動部材、或いは摺動部材とガイドピス
トンの夫々の摺動面に大きな摩擦熱が発生し、該摩擦熱
により焼付等の不具合を誘発されるのを防止するために
は、強制的に油を摺動部材に噴出せしめて摺動部位の潤
滑及び冷却をすることが必要となる。
そこで従来より、軸の中心に設けた油路内の油を前記
摺動面に供給する油供給手段を回転斜板のボス部に設け
た回転斜板式駆動機構の潤滑装置が提案されており、例
えば、実公昭63−997号公報に示されるものがある。こ
の公報に示される回転斜板式駆動機構の潤滑装置は、軸
の中心に設けた油路と連通する小孔を、前記軸の中心線
となす角度が最小となる斜板部の摺動面上の点より回転
方向に対して所定の範囲の摺動面に指向させるように前
記ボス部に設けている。
(考案が解決しようとする課題) しかしながら、上記した従来の装置においては、回転
斜板が斜板部とボス部とが一体形成されたものであり、
油路内の油を摺動面上等に供給する小孔が小径で且つボ
ス部側面に開口するものであるため、小孔の加工が困難
で、当該回転斜板式駆動機構の加工コストが嵩むという
問題があつた。
そこで本考案は、当該回転斜板式駆動機構の潤滑装置
の構成の簡素化を図り、その加工を簡易にすることを、
その技術的課題とする。
〔考案の構成〕
(課題を解決するための手段) 上記した技術的課題を解決するために講じた手段は、
当該回転斜板式駆動機構の潤滑装置において、前記軸の
中心に設けた油路内の油を前記摺動面に供給するように
前記回転斜板のボス部に設けられる油供給手段を前記回
転斜板の前記ボス部の内周面に軸方向に貫通して設けら
れた軸方向溝と、前記軸に設けられ前記軸方向溝を前記
油路に連通する連通孔と、前記回転斜板の前記ボス部の
両端内周面に対向する前記軸の外周面に夫々形成されて
前記ボス部の両端内周面と前記軸受との間に夫々環状空
間を形成する環状溝と、前記ボス部の両端面に夫々形成
されて一端が前記環状空間と連通し他端が前記摺動面に
指向される溝とにより構成することである。
(作用及び考案の効果) 本考案によれば、従来装置のように油供給手段がボス
部側面に開口するものではないため、回転斜板が斜板部
とボス部とが一体形成されたものであつても容易に加工
することができる。また更に、油供給手段の一部を構成
するボス部の内周面に軸方向に貫通して設けられた軸方
向溝は、回転斜板と軸を一体回転可能に連結する周知の
キー結合のための溝を流用することができ、更に一層油
供給手段の構成を簡素化することができる。
(実施例) 以下、本考案に従つた回転斜板式駆動機構の一実施例
を図面に基づき説明する。
第1図において、ハウジング10に軸受12,13を介して
回転可能に支持された軸11には、回転斜板14のボス部14
aが一体回転可能に連結されている。回転斜板14のボス
部14aはその両端にてハウジング10にスラスト軸受15,16
を介して軸方向に支持されている。ボス部14aの外周に
は軸11の中心線に対して所定の角度をなす摺動面14b,14
cを有する斜板部が一体に形成されている。尚、スラス
ト軸受15,16は軸11を径方向に支持してもいる。
回転斜板14の摺動面14b,14c上にはその平面部が摺動
するように半球状の摺動部材17が複数個(本実施例にお
いては各摺動面に4個)配設されている。摺動部材17の
球面には、ハウジング10内に軸11に平行に等間隔に形成
された複数(本実施例においては4個)の内孔10aに夫
々摺動可能に嵌挿されたガイドピストン18の凹部が係合
している。各ガイドピストン18には図示せぬ往復動機械
に連結されるロツド19が接続されている。
かかる構成の回転斜板式駆動機構においては、図示せ
ぬ往復動機械にて動力を発生する場合には、往復動機械
による往復運動をロツド19を介してガイドピストン18及
び回転斜板14により回転運動に変換して軸11から出力と
して回転力が取り出され、軸11が図示せぬ動力源により
回転される時には、軸11の回転運動が回転斜板14及びガ
イドピストン18によりロツド19を介して図示せぬ往復動
機械の往復運動に変換され、図示せぬ往復動機械に出力
として往復運動が取り出される。
軸11の中心には油穴11aが設けられており、油穴11aの
開口端には周知の油ポンプ20が設けられている。油穴11
aは半径方向の小孔11b,11cを介して軸受12,13と連通さ
れている。
回転斜板14には、第2図〜第4図に示すように軸11の
キー部が嵌合される軸方向に貫通した軸方向溝14dがボ
ス部14aの内周面に形成されていると共に、スラスト軸
受15,16に支持されるボス部14aの両端面に夫々径方向に
貫通する溝14eが複数個形成されている。また、軸11に
は油穴11aと軸方向溝14dを連通する径方向の連通孔11d
が形成されていると共に、回転斜板14のボス部14aの両
端内周面に対向する外周面にボス部14aの両端内周面と
スラスト軸受15,16との間に夫々環状空間21,22を形成す
る環状溝11e,11fが形成されている。各溝14eはその内端
を夫々環状空間21,22に開口しており、また図示せぬ往
復動機械がダブルアクテイング式のスターリング機関や
そのピストンの両側にて圧縮仕事を行うポンプ機械等の
場合には、摺動部材17が各摺動面14b,14cに圧縮荷重を
付与するのは、往復動機械側の摺動面14bと出力側の摺
動面14cで、夫々限られた範囲であり、往復動機械側の
摺動面14bでは上死点の前後の限られた範囲、また出力
側の摺動面14cでは下死点の前後の限られた範囲である
ため、各溝14eは軸11の中心線となす角度が最小となる
回転斜板14の摺動面14b,14c上の点より回転方向に対し
て所定の範囲の摺動面に指向するように設けられてい
る。尚、図示せぬ往復動機械がダブルアクテイング式の
スターリング機関である場合には、往復動機械側の摺動
面14bでは上死点前80°から上死点後120°の間、出力側
の摺動面14cでは下死点前60°から下死点後100°の範囲
にするのが望ましい。
これにより、本実施例においては、油ポンプ20により
吸入加圧された油が、第1図に矢印で示すように油穴11
aから小孔11b,11cを経て軸受12,13に供給されて軸受12,
13の潤滑を行うと同時に、連通孔11dを介して軸方向溝1
4dに送られる。軸方向溝14dに送られた油は、環状空間2
1,22を経て各溝14eから摺動面14b,14cと摺動部材17との
間の摺動部位及び摺動部材17とガイドピストン18との間
の摺動部位に向けて噴出され、該摺動部位の潤滑及び冷
却を行う。
しかして本実施例においては、軸11の中心に設けた油
穴11a内の油を各摺動部位に供給するように回転斜板14
に設けられる油供給手段が、回転斜板14のボス部14aの
内周面に軸方向に貫通して設けられた軸方向溝14dと、
軸11に設けられ軸方向溝14dを油穴11aに連通する連通孔
11dと、回転斜板14のボス部14aの両端内周面に対向する
軸11の外周面に夫々形成されてボス部14aの両端内周面
とスラスト軸受15,16との間に夫々環状空間22,21を形成
する環状溝11f,11eと、ボス部14aの両端面に夫々形成さ
れて一端が環状空間21,22と連通し他端が各摺動部位に
指向される溝14eとにより構成されており、従来装置の
ように油供給手段がボス部側面に開口するものではない
ため、回転斜板14が斜板部とボス部14aとが一体形成さ
れたものであつても容易に加工することができる。また
更に、油供給手段の一部を構成するボス部14aの内周面
に軸方向に貫通して設けられた軸方向溝14dは、回転斜
板14と軸11を一体回転可能に連結する周知のキー結合の
ための溝を流用することができ、更に一層油供給手段の
構成を簡素化することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に従つた回転斜板式駆動機構の潤滑装置
の一実施例を示す断面図、第2図は第1図における回転
斜板を示す断面図、第3図は第2図に示す回転斜板のボ
ス部のA矢視図、第4図は第2図に示す回転斜板のボス
部のB矢視図である。 10……ハウジング、11……軸、11a……油穴(油路)、1
1d……連通孔、11e,11f……環状溝、14……回転斜板、1
4a……ボス部、14b,14c……摺動面、14d……軸方向溝、
15,16……スラスト軸受(軸受)、17……摺動部材、18
……ガイドピストン、21,22……環状空間。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハウジングに回転可能に支持された軸と、
    前記軸と一体回転可能に連結されると共にその両端にて
    前記ハウジングに軸受を介して軸方向に支持されるボス
    部及び前記軸の中心線に対して所定の角度をなす摺動面
    を有する斜板部を一体に備えた回転斜板と、平面部と球
    面部とで構成される略半球形状であり前記回転斜板の斜
    板部の摺動面上をその平面部が摺動するように配される
    摺動部材と、前記軸に平行に前記ハウジング内に摺動可
    能に嵌挿され前記摺動部材の球面部と係合するガイドピ
    ストンと、前記軸の中心に設けた油路内の油を前記摺動
    面に供給するように前記回転斜板のボス部に設けられた
    油供給手段とを備えてなる回転斜板式駆動機構の潤滑装
    置において、前記油供給手段を前記回転斜板の前記ボス
    部の内周面に軸方向に貫通して設けられた軸方向溝と、
    前記軸に設けられ前記軸方向溝を前記油路に連通する連
    通孔と、前記回転斜板の前記ボス部の両端内周面に対向
    する前記軸の外周面に夫々形成されて前記ボス部の両端
    内周面と前記軸受との間に夫々環状空間を形成する環状
    溝と、前記ボス部の両端面に夫々形成されて一端が前記
    環状空間と連通し他端が前記摺動面に指向される溝とに
    より構成したことを特徴とする回転斜板式駆動機構の潤
    滑装置。
JP1989111059U 1989-09-22 1989-09-22 回転斜板式駆動機構の潤滑装置 Expired - Lifetime JPH083743Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989111059U JPH083743Y2 (ja) 1989-09-22 1989-09-22 回転斜板式駆動機構の潤滑装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1989111059U JPH083743Y2 (ja) 1989-09-22 1989-09-22 回転斜板式駆動機構の潤滑装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0349458U JPH0349458U (ja) 1991-05-14
JPH083743Y2 true JPH083743Y2 (ja) 1996-01-31

Family

ID=31659558

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1989111059U Expired - Lifetime JPH083743Y2 (ja) 1989-09-22 1989-09-22 回転斜板式駆動機構の潤滑装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH083743Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4612578B2 (ja) * 2006-03-31 2011-01-12 株式会社 ピーコック 粒状食品の製造方法及び粒状食品

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0349458U (ja) 1991-05-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3429764B2 (ja) 連接棒のないピストンを備える流体作動機械
KR100226537B1 (ko) 가변적 변위를 갖는 피스톤식 압축기
US4381903A (en) Opposed piston machinery
KR970001950A (ko) 피스톤식 압축기
JPH0474550B2 (ja)
JPH0114430B2 (ja)
GB1502974A (en) Internal combustion engine having a varying piston displacement
JPH01312220A (ja) 流体力学的軸受
US5269193A (en) Swash plate mechanism
US4805516A (en) Axial air motor
US5899112A (en) Rotary/linear converter
JP2007535633A (ja) 長ピストン液圧機械
US5011377A (en) Swash-plate type piston pump motor
JPH083743Y2 (ja) 回転斜板式駆動機構の潤滑装置
KR910021538A (ko) 볼-소켓 이음매 윤활기구를 갖춘 경사판식 냉매압축기
EP0853198A2 (en) Swash-plate compressor in which improvement is made as regards a connection mechanism between a piston and a swash plate
JPS5990782A (ja) 回転ピストン機械
US2947182A (en) Piston ball end
IL46362A (en) Motion converter
US3357209A (en) Universal joint for a hydrostatic transmission
US5339779A (en) Piston connection for a reciprocating piston engine
KR200156018Y1 (ko) 사판식 압축기
JP3043900B2 (ja) 斜板装置
JPS6210476Y2 (ja)
JPH0146719B2 (ja)