JPH05182990A - 電界効果型半導体装置の製造方法 - Google Patents

電界効果型半導体装置の製造方法

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JPH05182990A
JPH05182990A JP35907191A JP35907191A JPH05182990A JP H05182990 A JPH05182990 A JP H05182990A JP 35907191 A JP35907191 A JP 35907191A JP 35907191 A JP35907191 A JP 35907191A JP H05182990 A JPH05182990 A JP H05182990A
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gate
dummy gate
type dummy
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drain
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JP35907191A
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Hiroyuki Seto
弘之 瀬戸
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高性能なオフセットゲート型電界効果トラン
ジスタを高い歩留まりで製造することを可能にし、ゲー
ト電極とドレイン領域の間の距離を大きくとることがで
きるようにする。 【構成】 半絶縁性GaAs基板1上に設けられたn型
活性層3の上に2層構造のT型ダミーゲート7を形成
し、この上層7bをマスクとして高濃度イオン注入を行
ってドレイン及びソース領域9d,9sを形成する。つ
いで、T型ダミーゲート7よりもソース9s側をレジス
ト膜10によって覆い、レジスト膜10をポストベーキ
ングしてリフローさせた後、レジスト膜10から露出し
ているT型ダミーゲート7の下層7aのドレイン側側壁
面7dをエッチングする。この後、リフトオフ法により
T型ダミーゲート7の下層7aを原型としてゲート電極
12を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電界効果型半導体装置の
製造方法に関する。特に、オフセットゲート型化合物半
導体MESFET等の電界効果型半導体装置の製造方法
に関する。
【0002】
【背景技術】従来より、ゲート電極とソース領域(n+
層)との距離を、ゲート電極とドレイン領域(n+層)
との距離よりも小さくしたオフセットゲート構造のGa
As-MESFETが提案されている。これは、ゲート
・ソース間距離とゲート・ドレイン間距離の等しい通常
の構造のGaAs-MESFETよりもゲート・ソース
間距離を小さくしてソース寄生抵抗RSを低減させ、ひ
いては相互コンダクタンスgmを増大させようとするも
のであり、同時に、ゲート・ドレイン間距離を大きくし
てゲート耐圧及びドレイン耐圧を増大させようとするも
のである。
【0003】オフセットゲート構造の形成プロセスとし
ては、これまで耐熱ゲート法や斜め注入法が知られてい
る。
【0004】図8(a)(b)(c)に従来の耐熱ゲー
ト法によるオフセットゲート構造の形成方法を示す(特
開平2−20030号公報)。まず、半絶縁性GaAs
基板21の表面にn型GaAs活性層(n層)22を形
成した後、活性層22の上にゲート電極23を形成す
る。次に、CVD法により均一な膜厚のSiO2膜24
を活性層22の全面及びゲート電極23の上に成長さ
せ、目合わせ露光技術によりゲート電極23の中央付近
からドレイン側領域に亘ってSiO2膜24をフォトレ
ジスト膜25で覆う〔図8(a)〕。ついで、SiO2
膜24のフォトレジスト膜25から露出している部分
〔図8(a)の想像線で示した部分〕をエッチングによ
り除去した後、フォトレジスト膜25を剥離し、CVD
法により全面に再度均一な膜厚のSiO2膜26を成長
させる〔図8(b)〕。この後、SiO2膜24,26
を異方性エッチングしてゲート電極23の両側壁面にの
みSiO2膜24,26を残置せしめ、側壁27s,2
7dを形成する〔図8(c)〕。こうしてドレイン領域
側の側壁27dでは、ソース領域側の側壁27sの厚み
の約2倍の厚みが得られる。
【0005】次に、ゲート電極23及び側壁27s,2
7dをマスクとして活性層22から高濃度にイオン注入
して側壁27s,27dの両側にソース及びドレイン領
域(n+層)28s,28dを形成し、最後に、ソース
及びドレイン領域28s,28dの上にソース電極29
s及びドレイン電極29dを形成してオフセットゲート
構造のGaAs-MESFET20を完成する。
【0006】しかしながら、かかる耐熱ゲート法にあっ
ては、フォトレジスト膜25の端部を目合わせ露光技
術でゲート電極23の頂面上に位置させる必要があるが
〔図8(a)〕、目合わせ露光技術の精度を考慮すると
フォトレジスト膜25の端部をゲート電極23の頂面上
に確実に位置させることは困難であり、製品の歩留まり
やFET特性の均一性が十分とは言い難い、ゲート電
極23に耐熱性高融点金属を用いる必要があるためゲー
ト抵抗が大きくなる、ゲート電極23とドレイン領域
28dとの離間距離は側壁27dのCVD法による堆積
膜厚で決まるが、この膜厚を厚くすることは困難である
ので、ゲート・ドレイン間の離間距離を十分に大きくで
きず、ドレイン耐圧を充分大きくできない、といった欠
点があった。
【0007】また、斜め注入法は、ゲート電極をマスク
としてゲート電極に斜め方向からイオン注入を行う方法
であるが、マイクロ波用FETのようにゲートフィンガ
ー数が複数の場合には、各ゲートフィンガーごとにイオ
ン注入角を変えなければオフセットゲート構造を実現で
きないので、ゲートフィンガー数が複数の場合には実際
上適用できなかった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は叙上の従来例
の欠点に鑑みてなされたものであり、その主な目的とす
るところは、ゲート・ドレイン間距離の大きなオフセッ
トゲート型電界効果型半導体装置を高い歩留まりで製造
できるようにすると共に、複数のフィンガーゲートを有
する場合にも実施することができる電界効果型半導体装
置の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の電界効果型半導
体装置の製造方法は、半導体基板上に設けられた活性層
の上に幅狭の下層と幅広の上層とからなる2層構造のT
型ダミーゲートを形成する第1の工程と、当該T型ダミ
ーゲートの上層をマスクとして前記半導体基板に高濃度
イオン注入を行ってT型ダミーゲートの両側にソース及
びドレイン領域を形成する第2の工程と、前記T型ダミ
ーゲートの中央よりソース側に開口部端が位置するよう
にT型ダミーゲートよりもソース側をレジスト膜によっ
て覆い、当該レジスト膜がフローする温度でポストベー
キングを行った後、レジスト膜から露出している前記T
型ダミーゲートの下層のドレイン側側壁面をエッチング
する第3の工程と、第2及び第3の工程の後、T型ダミ
ーゲートの下層を原型としてゲート電極を形成する工程
とからなることを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明の電界効果型半導体装置の製造方法にあ
っては、T型ダミーゲートのソース側をレジスト膜によ
って覆い、T型ダミーゲートのレジスト膜から露出して
いる下層のドレイン側側壁面をエッチングしているの
で、T型ダミーゲートの下層におけるドレイン側アンダ
ーカット量がソース側アンダーカット量よりも大きくな
る。従って、T型ダミーゲートの上層をマスクとしてイ
オン注入することによりT型ダミーゲートの両側にソー
ス領域及びドレイン領域を形成し、T型ダミーゲートの
下層を原型としてゲート電極を形成することにより、い
わゆるT型ダミーゲート法によりオフセットゲート構造
の電界効果型半導体装置を製造することができる。
【0011】また、T型ダミーゲートを用いたセルフア
ライメントプロセスによりソース領域及びゲート電極を
形成しているので、ゲート電極に極めて接近したソース
領域を精度よく形成できる。この結果、ソース抵抗の低
減により高い増幅度を有する高性能な電界効果型半導体
装置を製作することができる。
【0012】一方、ゲート電極とドレイン領域の離間距
離はT型ダミーゲートのドレイン側側壁面のアンダーエ
ッチング量によって決まるので、T型ダミーゲートの下
層をエッチングする際のエッチング条件によりゲート・
ドレイン間距離を比較的自由に設計することができる。
特に、ゲート・ドレイン間距離を大きくとることによ
り、電界効果型半導体装置の短チャネル効果を抑制し、
ドレイン耐圧を増大させることができる。
【0013】また、T型ダミーゲートの中央よりソース
側に開口部端が位置するようにT型ダミーゲートよりも
ソース側をレジスト膜によって覆った後、レジスト膜が
フローする温度でポストベーキングを行っているので、
レジスト膜をフローさせることによってT型ダミーゲー
トのソース側側壁面を確実に覆うことができる。特に、
T型ダミーゲートのソース側の側壁面とレジスト膜の端
部の間に微小な隙間が生じてもレジスト膜のフローによ
ってこの隙間を埋めることができる。従って、レジスト
膜を形成する際の目合わせ露光技術の要求精度を低くす
ることができ、不良品率を低下させることができ、半導
体装置の特性を均一にすることができる。
【0014】さらに、T型ダミーゲートをマスクとして
活性層に垂直にイオンを打ち込むことによりオフセット
構造のソース領域及びドレイン電極を形成することがで
きるので、複数のゲートフィンガーを有する電界効果型
半導体装置にも実施することができる。
【0015】加えて、製造プロセスの最後の段階でゲー
ト電極を設けているので、ゲート電極の材質が耐熱性高
融点金属に限定されない。従って、抵抗の小さな電極材
料を用いることができ、ゲート抵抗を小さくできる。
【0016】
【実施例】図1(a)〜(d)、図2(e)〜(i)及
び図3(j)〜(n)に本発明の一実施例によるオフセ
ットゲート構造のGaAs-MESFETの製造方法を
示す。このGaAs-MESFETはゲートフィンガー
数2の例えばインターディジタル型のゲート電極を有し
ている。まず、図1(a)に示すように、半絶縁性Ga
As基板1のフィールド部をフォトレジスト膜2で覆
い、素子形成領域にSi原子を加速エネルギー100K
eV,ドーズ量2×1012cm-2の条件で選択的にイオ
ン注入してn型活性層3を形成する。
【0017】次に、図1(b)に示すように、プラズマ
CVD法により基板1の上にSiNX膜4及びSiO2
5をそれぞれ約4000Åずつ順次成膜する。ついで、
SiO2膜5の上の2箇所の部分にフォトレジスト膜6
を形成し〔図1(c)〕、このレジスト膜6をマスクに
してリアクテイ ブイオンエッチング法(以下RIE法と
記す)によりSiO2膜5,SiNX膜4を以下のように
順次エッチングする。すなわち、まず、CF4+H2ガス
を導入して異方性エッチングを行い、SiO2膜5及び
SiNX膜4のフォトレジスト膜6から露出している部
分をエッチング除去する。次いで、ガスをN2添加のC
4+O2ガスに切り換えて等方性エッチングを行う。こ
の時エッチングの選択性により、SiO2に比べSiNX
のエッチングレートが数倍大きいため、図に示すように
SiNX膜4の側面のみを大きく後退させることができ
る。これにより、図1(d)に示すように、幅狭のSi
X膜4からなる下層7aと幅広(幅1.5μm)のSi
2膜5からなる上層7bとの2層構造のT型ダミーゲ
ート7が作製される。この後フォトレジスト膜6を除去
する。
【0018】なお、SiNX膜4のアンダーカット量Δ
dは、ゲート電極12とソース領域9sの離間距離とな
るので、エッチング量を制御することにより必要なゲー
ト・ソース間距離を得ることができ、このエッチング量
を小さくすることによってゲート・ソース間距離を短く
することができる。
【0019】次に、図2(e)に示すように、フィール
ド部にフォトレジスト膜8を形成し、これとT型ダミー
ゲート7の上層7bをマスクとして、Si原子を加速エ
ネルギー150KeV,ドーズ量5×1013cm-2の条
件で高濃度イオン注入し、ドレイン及びソース領域(n
+注入層)9d,9sを形成する。
【0020】フォトレジスト膜8を除去した後、AsH
3分圧3torr,850℃の条件下で15分間キャッ
プレス活性化アニールを行い、活性層3とドレイン及び
ソース領域9d,9sの活性化を行う〔図2(f)〕。
【0021】この後、図2(g)に示すように、T型ダ
ミーゲート7の部分で開口させるようにしてフォトレジ
スト膜10を基板1の上に被着させ、その開口部端10
dがT型ダミーゲート7の上面7bの中央よりソース領
域9s側へ片寄るように形成する。ついで、図2(h)
に示すように、150℃で20分間ポストベークを行
い、フォトレジスト膜10をリフローさせ、T型ダミー
ゲート7のソース側側壁面7sをフォトレジスト膜10
によって確実に被覆させる。このとき、T型ダミーゲー
ト7の上層7bの幅d1=1.5μmに対して、フォトレ
ジスト膜10のリフロー時のフロー長(d3−d2)を約
0.5μmと見込んでフォトレジスト膜10のリフロー
前の開口端位置を上層7bのソース側の端からd2=0.
3μmとなるように設定している。
【0022】ついで、図2(i)に示すように、このフ
ォトレジスト膜10をマスクとし、N2添加のCF4+O
2ガスを用いてRIE法による選択的エッチングを施
し、T型ダミーゲート7の下層7aのドレイン側側壁面
7dのみを約0.5μm(=ΔD−Δd)アンダーカッ
トした後、フォトレジスト膜10を除去する。なお、下
層7aのドレイン側におけるアンダーカット量ΔDは、
ゲート電極12とドレイン領域9sの離間距離となるの
で、ガス圧力やパワー等を調整することによって必要な
ゲート・ドレイン間距離を得ることができ、ドレイン側
側壁面7dのエッチング量を深くすることによって大き
なゲート・ドレイン間距離を得ることもできる。
【0023】この後、図3(j)に示すように、レジス
ト液の粘度やスピナーの回転数を調節することにより、
T型ダミーゲート7の上で膜厚が薄くなるよう全体にレ
ジスト膜11をスピンコートする。こうして基板1の全
面をレジスト膜11で覆った後、O2プラズマRIE法
によるエッチングを施してT型ダミーゲート7の上面を
露出させる〔図3(k)〕。T型ダミーゲート7の上面
が露出した後、ガスをCF4ガスに切り替えてRIE法
によるエッチングを施し、レジスト膜11を残してT型
ダミーゲート7を基板1から完全に除去する〔図3
(l)〕。
【0024】ついで、図3(m)に示すように、電極材
料としてTi/Pt/Auを電子ビーム蒸着によりレジ
スト膜11の上から堆積させた後、レジスト膜11を除
去すると、T型ダミーゲート7の下層7aを原型として
リフトオフ法によりフィンガー数が2のゲート電極12
が形成される。こうして得られるゲート電極12の各フ
ィンガーのゲート長Lは約(1.0−2Δd)μmとな
る。ここで、Δdは図1(d)におけるT型ダミーゲー
ト7の下層7aのソース側側壁面7sのアンダーカット
量である。
【0025】最後に、図3(n)に示すように、フォト
リソグラフィー工程により9dに、Au:Ge/Ni/
Auよりなるオーミック接触のソース電極13s及びド
レイン電極13dを形成する。
【0026】この結果、ゲート電極12とドレイン領域
9dとの離間距離が、ゲート電極12とソース領域9s
との離間距離よりも長くなったオフセットゲート構造を
有するGaAs-MESFETが完成される。
【0027】ここで、上記製造方法における図2(g)
のレジスト膜10の形成工程での目合わせ露光技術の精
度について説明する。いま、図1(d)におけるT型ダ
ミーゲート7の下層7aのアンダーカット量Δd=0.
1μmと仮定すると、フォトレジスト膜10が図2
(h)のようにリフローした後に、T型ダミーゲート7
のドレイン側の端から下方へ流れ落ちず、かつ、リフロ
ー後にT型ダミーゲート7の下層7aのソース側側壁面
7sを確実に覆うようにするためには、リフロー後にお
けるフォトレジスト膜10の開口部端の位置を上層7b
のソース側の端からd3=0.1μm〜1.5μmの間に
納める必要がある。さらに、左右の端に0.2μmの余
裕を見込むと、リフロー後にフォトレジスト膜10の開
口部端の位置は、上層7bのソース側の端からd3=0.
3μm〜1.3μmの間に納める必要がある。従って、
フォトレジスト膜10のリフロー時のフロー長を約0.
5μmと見込めば、リフロー前のフォトレジスト膜10
の開口部端の位置は、ソース側へ0.5μm移動するか
ら、上層7bのソース側の端からさらにソース側へ0.
2μmと上層7bのソース側の端からドレイン側へ0.
8μmの間になる。すなわち、図2(g)に示すリフロ
ー前のフォトレジスト膜10の開口部端の位置をd2
−0.2〜0.8μmの範囲内に納めなければならない。
これを目合わせ露光技術によって実現するためには、上
記のようにフォトレジスト膜10の開口部端10dを上
層7bのソース側の端からd2=0.3μm(中央値)に
設定すれば、±0.5μmの目合わせマスク精度が許容
される。例えば、マスクの目合わせ精度の誤差が最悪と
なり、図4(a)に示すようにフォトレジスト膜10の
開口部端10dの位置と上層7bのソース端との間に
0.2μmの隙間d4が生じても、フォトレジスト膜10
がソース側へ0.5μmフローすることによりT型ダミ
ーゲート7のソース側側壁面7sは図4(b)に示すよ
うにフォトレジスト膜10によって確実に覆われ、半導
体装置の歩留りが向上する。さらに、フォトレジスト膜
10の開口部端10dとの間に隙間がある場合には、フ
ォトレジスト膜10のフロー長が仮定値よりも大きくな
ってもT型ダミーゲート7のソース側側壁面7sで止め
られるので、より歩留りが向上する。
【0028】これに対し、Δd=0.1μmとすると、
ゲート電極のゲート長Lは0.8μmであるから、従来
例の方法では厳しい目合わせ精度が要求される。すなわ
ち、従来例の方法では、上記実施例と同様左右に0.2
μmの余裕を見込めば、フォトレジスト膜25の端をゲ
ート電極の中央に目合わせするように設定して±0.2
μmの誤差しか許容されず、厳しい目合わせ精度が要求
されることになる。
【0029】従って、本発明の方法によれば、マスクの
目合わせ精度の要求精度が緩やかになり、従来例の製造
方法に比べて歩留まり良く製造することができる。
【0030】なお、上記実施例では、ゲートフィンガー
数が2のゲート電極について説明したが、インターディ
ジタル型でない通常のゲート電極であっても良く、ま
た、フィンガー数が3以上の場合であっても良いのはも
ちろんである。
【0031】次に、図5(a)〜(g)及び図6(h)
〜(n)に本発明の他の実施例によるGaAs-MES
FETの製造方法を示す。まず、図1〜図3の製造方法
と同様にして、半絶縁性GaAs基板1の素子形成領域
にSi原子をイオン注入してn型活性層3を形成〔図5
(a)〕した後、プラズマCVD法によりSiNX膜4
及びSiO2膜5を順次成膜する〔図5(b)〕。つい
で、Tゲート形成領域においてSiO2膜5の上にフォ
トレジスト膜6を形成し〔図5(c)〕、フォトレジス
ト膜6をマスクとして、例えばCF4+H2ガスを用いた
RIE法によりSiNx膜4及びSiO2膜5に異方性エ
ッチングを施す。ついで、ガスをN2添加のCF4+O2
ガスに切り換えてSiNx膜4に等方性エッチングを施
し、SiNX膜4の両側面をアンダーカットする。こう
してSiO2膜5による上層7bとSiNx膜4による下
層7aとからなる2層構造のT型ダミーゲート7が作製
されると共に、T型ダミーゲート7間に残されたSiN
X膜4により約1000Åの膜厚のSiNXキャップ層4
dが形成される〔図6(d)〕。
【0032】T型ダミーゲート7の上のフォトレジスト
膜6を除去した後、フィールド部をフォトレジスト膜8
で覆ってT型ダミーゲート7及びフォトレジスト膜8を
マスクとし、Si原子をSiNxキャップ層4dごしに
高濃度イオン注入し、ドレイン及びソース領域9d,9
sを形成する〔図6(e)〕。続けて、フォトレジスト
膜8を除去し、N2ガスの雰囲気中において850℃で
15分間キャップアニールを行い、活性層3及びドレイ
ン及びソース領域9d,9sの活性化を行う〔図6
(f)〕。
【0033】次に、図1〜図3の実施例と同様にして、
T型ダミーゲート7の部分で開口させるようにしてフォ
トレジスト膜10を基板1の上に被着させた後、150
℃で20分間ポストベークを行い、フォトレジスト膜1
0をリフローさせ、T型ダミーゲート7のソース側側壁
面7sをフォトレジスト膜10によって被覆させる〔図
6(g)(h)〕。ついで、図7(i)に示すように、
このフォトレジスト膜10をマスクとし、N2添加のC
4+O2ガスを用いてRIE法によるエッチングを施
し、T型ダミーゲート7間のSiNXキャップ層4dを
エッチング除去してドレイン領域9dを露出させると共
に、T型ダミーゲート7の下層7aのドレイン側側壁面
7dをアンダーカットした後、フォトレジスト膜10を
除去する。
【0034】つぎに、T型ダミーゲート7の上からレジ
スト膜11をスピンコートし〔図7(j)〕、O2ガス
を用いてRIE法によるエッチングを施してT型ダミー
ゲート7の上面をレジスト膜11から露出させる〔図7
(k)〕。この後、RIE法によりレジスト膜11を残
してT型ダミーゲート7をエッチング除去する〔図7
(l)〕。そして、レジスト膜11を用いてリフトオフ
法によりTi/Pt/Auからなるゲートフィンガー数
2のゲート電極12を形成する〔図7(m)〕。
【0035】ついで、図7(n)に示すように、ソース
領域9sのSiNXキャップ層4dを一部エッチング除
去してソース領域9sを露出させた後、フォトリソグラ
フィー工程によりソース領域9s及びドレイン領域9d
にそれぞれAu:Ge/Ni/Auよりなるソース電極
13s及びドレイン電極13dを設ける。
【0036】従って、本実施例によれば、SiNXキャ
ップ層4dを用いてキャップアニールを行うことができ
るので、雰囲気ガスとして有害なAsH3ガスを用いる
ことなくソース及びドレイン領域9s,9dを活性化ア
ニールすることができる。
【0037】なお、上記実施例では、ソース領域及びド
レイン領域を形成した後にT型ダミーゲートの下層のド
レイン側側壁面をエッチングしたが、この順序を逆に
し、T型ダミーゲートの下層のドレイン側側壁面をエッ
チングした後に、イオン注入してソース領域及びドレイ
ン領域を形成しても良い。
【0038】
【発明の効果】本発明の方法によれば、T型ダミーゲー
ト法によりオフセットゲート構造の電界効果型半導体装
置を製作することができる。しかも、T型ダミーゲート
の下層をエッチングする際のエッチング条件によりゲー
ト・ドレイン間距離を大きくとることができるので、電
界効果型半導体装置の短チャネル効果を抑制し、ドレイ
ン耐圧を増大させることができるという利点があり、デ
バイスの信頼性を高めることができる。
【0039】また、セルフアライメントプロセスの採用
によりゲート電極に極めて接近させてソース領域を形成
することができるので、ソース抵抗の低減により高い増
幅度を有する高性能な電界効果型半導体装置を製作する
ことができる。
【0040】さらに、レジスト膜をフローさせることに
よってT型ダミーゲートのソース側側壁面を確実に覆っ
た後、T型ダミーゲートのドレイン側側壁面をエッチン
グできるので、レジスト膜を形成する際の目合わせ露光
技術の要求精度を低くすることができ、不良品率を低下
させて製品の歩留りを向上させ、デバイスの特性を均一
にすることができる。
【0041】さらに、複数のゲートフィンガーを有する
電界効果型半導体装置にも適用できる。また、ゲート電
極の材質が耐熱性高融点金属に限定されないので、抵抗
の小さな電極材料を用いることができ、ゲート抵抗を小
さくできるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)(c)(d)は本発明の一実施例
による電界効果型半導体装置の製造方法を示す断面図で
ある。
【図2】(e)(f)(g)(h)(i)は図1の分図
である。
【図3】(j)(k)(l)(m)(n)は図1の分図
である。
【図4】(a)(b)は同上の実施例による製造方法に
おいて、レジスト膜がTゲートから外れている場合のレ
ジスト膜のポストベーキング工程を示す断面図である。
【図5】(a)(b)(c)は本発明の別な実施例によ
る電界効果型半導体装置の製造方法を示す断面図であ
る。
【図6】(d)(e)(f)(g)(h)は図5の分図
である。
【図7】(i)(j)(k)(l)(m)(n)は図5
の分図である。
【図8】(a)(b)(c)は従来例による電界効果型
半導体装置の製造方法を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半絶縁性GaAs基板 3 n型活性層 4 SiNX膜 5 SiO2膜 7 T型ダミーゲート 7d,7s T型ダミーゲートの側壁面 9d ドレイン領域(n+注入層) 9s ソース領域(n+注入層) 10 フォトレジスト膜 12 ゲート電極

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に設けられた活性層の上に
    幅狭の下層と幅広の上層とからなる2層構造のT型ダミ
    ーゲートを形成する第1の工程と、 当該T型ダミーゲートの上層をマスクとして前記半導体
    基板に高濃度イオン注入を行ってT型ダミーゲートの両
    側にソース及びドレイン領域を形成する第2の工程と、 前記T型ダミーゲートの中央よりソース側に開口部端が
    位置するようにT型ダミーゲートよりもソース側をレジ
    スト膜によって覆い、当該レジスト膜がフローする温度
    でポストベーキングを行った後、レジスト膜から露出し
    ている前記T型ダミーゲートの下層のドレイン側側壁面
    をエッチングする第3の工程と、 第2及び第3の工程の後、T型ダミーゲートの下層を原
    型としてゲート電極を形成する工程とからなることを特
    徴とする電界効果型半導体装置の製造方法。
JP35907191A 1991-12-30 1991-12-30 電界効果型半導体装置の製造方法 Pending JPH05182990A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19530050A1 (de) * 1995-08-16 1997-02-20 Daimler Benz Ag Selbstjustierendes Verfahren zur Herstellung von Feldeffekttransistoren
JPH104102A (ja) * 1996-06-14 1998-01-06 Nec Corp 半導体装置の製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19530050A1 (de) * 1995-08-16 1997-02-20 Daimler Benz Ag Selbstjustierendes Verfahren zur Herstellung von Feldeffekttransistoren
DE19530050C2 (de) * 1995-08-16 2003-04-10 Daimler Chrysler Ag Selbstjustierendes Verfahren zur Herstellung von Feldeffekttransistoren
JPH104102A (ja) * 1996-06-14 1998-01-06 Nec Corp 半導体装置の製造方法

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