JPH0518295A - エンジンの燃料制御装置 - Google Patents

エンジンの燃料制御装置

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JPH0518295A
JPH0518295A JP19736091A JP19736091A JPH0518295A JP H0518295 A JPH0518295 A JP H0518295A JP 19736091 A JP19736091 A JP 19736091A JP 19736091 A JP19736091 A JP 19736091A JP H0518295 A JPH0518295 A JP H0518295A
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fuel
engine
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purge
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JP19736091A
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Inventor
Yuji Ota
裕二 太田
Katsuhiro Momii
勝弘 籾井
Takashi Kadota
隆 門田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 減速時に蒸発燃料のパージ制御で空燃比を目
標値に維持している場合に、燃料供給カット制御手段の
復帰回転数を低下する。この復帰回転数の低下により燃
費を向上すると共に、過剰燃料の供給防止によりエミッ
ションを防止する。 【構成】 燃料タンク19の蒸発燃料をキャニスタ2
3,パージバルブ24を介して吸気通路7にパージす
る。インジェクタ16の燃料噴射量およびパージバルブ
24のパージ量をコントロールユニット30の出力信号
で制御する。減速時に復帰回転数以上で燃料カットし、
復帰回転数以下で燃料カットを禁止する。減速時のパー
ジ制御で所定の空燃比制御を行う場合に、復帰回転数を
低下する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジンの燃料制御装
置に関し、とりわけ、燃料タンクの蒸発燃料を減速時に
吸気系にパージするようにしたエンジンの燃料制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、燃料タンク内の蒸発燃料はキャ
ニスタに吸着させ、エンジン作動時にキャニスタに吸着
した燃料分を、このキャニスタに導入する外気によって
分離してエンジンの吸気系にパージ(追放)するように
なっている。ところで、このように蒸発燃料を吸気系に
パージするタイミングとしては、通常、O2 (酸素)の
フィードバック制御を実施している加速時とか定常走行
時等に行い、エンジンへの影響を極力無くすようにして
いる。
【0003】ところが、前記キャニスタは蒸発燃料の吸
着量に限度があり、過飽和状態になると自然に大気中に
放出されてしまう。このため、大気中への放出を防止す
るために、エンジンの減速状態で蒸発燃料をパージする
方法がある。しかし、この減速状態では、例えば特開平
2−271045号公報に開示されるように燃料カット
制御手段により燃料がカット(供給停止)されるため、
この燃料カット状態でパージするとエンジンの空燃比が
異なり、エンジンの作動不調(失火)とかキャタリスト
(排気浄化装置)温度の上昇等の不具合が生ずる。これ
の対応策としては、減速時のパージ量をO2 センサの信
号でコントロールし、エンジンに供給する空燃比を制御
することが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、空燃比
制御を行うことにより減速時に蒸発燃料をパージするこ
とが可能になるとしても、前記燃料カット制御手段では
所定の復帰回転数まで低下すると燃料カットを禁止す
る。つまり、この燃料カットを禁止する復帰回転数を通
常1500〜1900rpm に設定して、クラッチオフ時
のエンジンストールとか燃料復帰時のショック発生を防
止している。
【0005】このため、前記蒸発燃料のパージを減速時
に行う際にも前記復帰回転数を一定として設定しておく
と、パージによる燃料供給量分だけ余分に燃料供給され
た状態となり、燃料カットを禁止した際に供給する本来
の燃料供給と重複して燃料の過供給状態となり、燃費の
悪化が来されると共に、排気ガス中のエミッションの悪
化が来されてしまうという課題があった。
【0006】また、パージによる燃料供給量分によって
エンジンに供給される混合気の空燃比を目標値に維持で
きる状態にあれば、回転数が復帰回転数に達した時に、
直ちに燃料カットを禁止しなくともエンジンストールの
問題もない。
【0007】そこで、本発明は減速時に蒸発燃料を吸気
系にパージする際に、このパージした蒸発燃料により空
燃比が目標値に制御できているときは、燃料カットを禁
止する復帰回転数を低下することにより、エンジンスト
ールを招くことなく燃費の向上およびエミッションの悪
化を防止することができるエンジンの燃料制御装置を提
供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明は、図1に示すように少なくとも燃料カット
手段による燃料カット制御中燃料タンクa内の蒸発燃料
を吸気系にパージするとともに、そのパージに伴う混合
気の空燃比が目標値に収束するようにパージ量をフィー
ドバック制御するパージ量制御手段bと、減速時に予め
設定したエンジンの復帰回転数より高回転時に燃料カッ
トし、この復帰回転数に低下した時点で燃料カットを禁
止して燃料供給を復帰する燃料カット制御手段dと、を
備えたエンジンの燃料制御装置において、上記燃料カッ
ト手段による燃料カット制御実行中に、蒸発燃料のパー
ジ制御により空燃比を目標値に維持できると判断した場
合に、前記燃料カットの復帰回転数を低下する復帰回転
数変更手段eを設けることにより構成する。
【0009】また、前記エンジンの燃料制御装置におい
て、図1中破線に示すように減速時に復帰回転数まで低
下した時点で、蒸発燃料のパージ量を徐々に減量すると
共に、燃料供給量を徐々に増量する緩徐移行手段fを設
けることが望ましい。
【0010】更に、前記エンジンの燃料制御装置におい
て、図1中2点鎖線に示すように減速時の蒸発燃料制御
と同期して、この蒸発燃料のパージ量に反比例の関係を
もってエンジンを出力制御する出力制御手段gを設ける
ことが望ましい。
【0011】
【作用】以上の構成により本発明にかかるエンジンの燃
料制御装置にあっては、パージ量制御手段bを介して減
速時に蒸発燃料を吸気系にパージする場合、この蒸発燃
料のパージ制御で空燃比を目標値に維持できる場合は、
復帰回転数変更手段eを介して燃料カット制御手段dの
復帰回転数を低下するので、この復帰回転数を低下した
領域においては本来の燃料供給を行う必要がないため、
その分燃費の向上を図ることができると共に、蒸発燃料
と本来の燃料供給とが重複するのを防止して燃料の過剰
供給によるエミッションの悪化を防止することができ
る。
【0012】また、緩徐移行手段fを設けて、減速時に
復帰回転数まで低下した時点で、蒸発燃料のパージ量を
徐々に減量すると共に、燃料供給量を徐々に増量するこ
とにより、燃料カット禁止により燃料供給が復帰するす
るときに、急激な空燃比変化の発生を防止することがで
きる。
【0013】更に、出力制御手段gを設けて、減速時の
蒸発燃料制御と同期して、この蒸発燃料のパージ量に反
比例の関係をもってエンジンを出力制御することによ
り、蒸発燃料のパージ量の増大に伴ってエンジン出力を
低下することにより、減速時の減速感が損なわれてしま
うのを防止することができる。
【0014】
【実施例】以下本発明の一実施例を図に基づいて詳細に
説明する。図2から図6は本発明にかかるエンジンの燃
料制御装置の一実施例を示し、図2は装置の全体を示す
概略構成図、図3から図6は燃料制御装置を制御するた
めのフローチャートをそれぞれ示す。
【0015】図2においてエンジン1は、シリンダ2を
有するシリンダブロック3と、このシリンダブロック3
の上面に接合するシリンダヘッド4と、シリンダ2内を
往復動するピストン5とを有し、前記シリンダ2内には
シリンダヘッド4の下面およびピストン5の頂面で区画
する燃焼室6を形成してある。燃焼室6に通ずる吸気通
路7に吸気弁9を設けると共に、排気通路10には排気
弁11を設ける。
【0016】前記吸気通路7には上流側から、吸入空気
量Qを検出するエアーフローメータ13、吸入空気量Q
を制御するスロットル弁14、吸気脈動の吸収等を行う
ためのサージタンク15、および燃料を吸気通路7の吸
気弁9前流側に噴射するインジェクタ16を設ける。ま
た、前記吸気通路7にはエアクリーナ17を介して浄化
した空気を導入する。
【0017】前記吸気通路7には前記スロットル弁14
をバイパスするバイパス通路8を設け、このバイパス通
路8には比例電磁弁で構成するアイドル回転コントロー
ルバルブ18を設ける。このアイドル回転コントロール
バルブ18は、スロットル弁14を閉弁したアイドリン
グ時にバイパス通路8を通過する空気量を制御してアイ
ドル回転数を調整する。また、前記インジェクタ16に
は図外の燃料供給系を介して燃料タンク19から燃料を
供給する。
【0018】前記燃料タンク19の上部には、この燃料
タンク19内の蒸発燃料を前記吸気通路7に追放するた
めのパージ通路20を設けてある。このパージ通路20
には、上流側(燃料タンク19側)から順にセパレータ
21,2ウェイバルブ22a,3ウェイバルブ22b,
キャニスタ23およびパージ量制御手段としてのパージ
バルブ24を設けてある。前記セパレータ21は蒸発燃
料からガス分と液体分とを分離し、ガス分をキャニスタ
23に供給すると共に、液体分をリターン通路25を介
して燃料タンク19内に戻す。前記キャニスタ23は活
性炭等の燃料吸着剤を収納して、この吸着剤に蒸発燃料
を通過させることによりこれを吸着し、爾後、エンジン
作動時に吸着剤を通して空気を吸引することにより、こ
の空気により付着した燃料分を分離して前記吸気通路7
に追放できるようになっている。前記パージバルブ24
はソレノイド弁として構成し、前記パージ通路20を開
閉することにより、吸気通路7へのパージ量を制御でき
るようになっている。
【0019】前記インジェクタ16,アイドル回転コン
トロールバルブ18およびパージバルブ24は、マイク
ロコンピュータを内蔵したコントロールユニット30か
ら出力する制御信号(出力信号)により駆動制御され
る。一方、コントロールユニット30には、エアフロー
メータ13で検出した吸気量信号、エアクリーナ17の
通過空気温度を検出する吸気温センサ31の空気温度信
号、スロットル弁14の開度を検出するスロットルセン
サ32のスロットル開度信号、シリンダヘッド4のカム
シャフト26の回転角からクランク角を検出するクラン
ク角センサ33のクランク角信号、ディストリビュータ
34の回転角信号、排気通路10の浄化装置12前流側
に配置したO2 センサ35のO2 検出信号、ウォータジ
ャケット3aの冷却水温度を検出する水温センサ36の
水温信号、そして、図外のアイドルスイッチのON・O
FF信号等の各入力信号を入力する。そして、前記コン
トロールユニット30は各入力信号を基に前記出力信号
を演算する。
【0020】ところで、前記コントロールユニット30
には、エンジン1の減速時にインジェクタ16から噴射
する燃料をカット(停止)する燃料カット制御回路を内
蔵し、減速時のエミッション悪化および燃費の向上が図
られる。また、前記燃料カット制御回路では、燃料カッ
トを予め設定したエンジンの復帰回転数よりエンジンが
高回転にある時に行い、かつ、エンジン回転がこの復帰
回転数まで低下した時点で燃料カットを禁止し、前記イ
ンジェクタ16による燃料噴射を復帰するようになって
いる。
【0021】また、本実施例では前記キャニスタ23の
燃料吸着の過飽和状態を避けるため、前記パージバルブ
24をエンジン1の減速時にあっても開弁して、キャニ
スタ23の吸着燃料(燃料タンク19内の蒸発燃料)を
吸気通路7に追放(パージ)できるようになっている。
そして、本実施例による燃料制御装置では、前記蒸発燃
料を減速時にパージする際の燃料制御、詳細には前記燃
料カットを禁止する復帰回転数を変更する制御を行う。
【0022】次に、前記燃料制御を図3から図6に示す
フローチャートを用いて詳細に説明する。即ち、図3は
インジェクタ16の燃料噴射量を制御するためのルーチ
ン、図4はパージ弁24による蒸発燃料のパージ量を制
御するためのルーチン、図5は減速時に蒸発燃料のパー
ジ量を制御するためのルーチン、図6は空気量制御によ
りエンジンの出力制御を行うためのルーチンである。ま
た、図7は前記各フローチャートで実行する制御で得ら
れるスロットル開度に対するエンジン回転数,燃料カッ
トフラグ,蒸発燃料のパージ量および燃料噴射量の各変
化特性を示すタイムチャートである。
【0023】図3の燃料制御ルーチンでは、まず、ステ
ップ100によりコントロールユニット30に入力され
る各種信号を読み込み、ステップ101でアイドルスイ
ッチがONしているかどうかを判定する。アイドルスイ
ッチがONしている場合は減速状態にあると判定してス
テップ102に進み、燃料カット時に蒸発燃料のパージ
(F/Cパージ)を実行するフラグF2 (このフラグF
2は後述の図5に示すルーチンで設定する。)が“1”
となって立てられているかどうかを判断する。フラグF
2 =1の場合(YES)はステップ103によって、燃
料カットするエンジンの所定回転数、つまり、燃料カッ
トを禁止する復帰回転数Xncut を通常より低い値Aに
設定する一方、F2 =0の場合(NO)はステップ10
4によって、この復帰回転数Xncut を通常の値B(A
<B)に設定する。そして、このように復帰回転数Xn
cut を設定した後、次のステップ105では現在のエン
ジン回転数Neがこの復帰回転数Xncut より高いかど
うかを判定する。高い場合(YES)はステップ106
によって燃料噴射量Tを“0”、つまり燃料噴射をカッ
トすると共に、ステップ107によって燃料カットを実
行するフラグF1 を“1”に設定し、最終的にステップ
108により燃料カットする信号をインジェクタ16に
出力する。
【0024】一方、前記ステップ101でアイドルスイ
ッチがOFFの場合(NO)、またはステップ105で
現在のエンジン回転数Neが前記復帰回転数Xncut 以
下の場合(NO)は、いずれもステップ109に進んで
基本噴射量Tpを演算する。尚、Tp=K・Q/Neと
して演算し、Kはインジェクタ定数,Qはエンジン1回
転当たりの空気量である。
【0025】そして、前記Tpを演算した後、ステップ
110によって燃料カットフラグF1 が“1”に設定さ
れているかどうかを判定し、YESの場合はステップ1
11によって、燃料噴射量の減量値Crec の初期値が設
定されているかどうかを判定する。設定されている場合
(YES)は直接にステップ112に進み、設定されて
いない場合(NO)はステップ113によって減量値C
rec の初期値を設定した後、前記ステップ112に進
む。この減量値Crec はルーチンの処理回数毎に減衰さ
れる。ステップ112では前記減量値Crec が“0”に
なったかどうかを判定し、YESの場合はステップ11
4によって前記燃料カットフラグF1 を“0”に設定し
た後、ステップ115で減量値Crec を“0”に設定す
る。尚、前記ステップ110でフラグF1 が“0”に設
定されている場合(NO)は、直接前記ステップ115
に進む。また、前記ステップ112で減量値Crec が
“0”になっていないときは、ステップ116によって
Crec を減衰する。
【0026】前記ステップ115またはステップ116
を処理した後ステップ117に進み、燃料噴射量の加速
増量とか冷却水温に基づいた水温増量等の他の補正量C
を演算し、次のステップ118では前記ステップ109
からステップ117までの処理から最終噴射量を演算
し、この結果を前記ステップ108によってインジェク
タ16に出力してリターンする。
【0027】次に、図4に示した蒸発燃料のパージ量制
御ルーチンでは、まず、ステップ120により各種入力
信号を読み込んだ後、ステップ121で蒸発燃料のパー
ジを実行する条件(パージ実行条件)が成立しているか
どうかを判定する。このパージ実行条件は、冷却水温が
60℃以上の暖機状態になっていることと、ギアインつ
まり変速機が接続状態にあることによって判断される。
【0028】そして、前記ステップ121の条件が成立
している場合(YES)はステップ122に進み、燃料
カット時に蒸発燃料を吸気通路7にパージする条件(F
/Cパージ条件)が成立しているかどうかを判定する。
このF/Cパージ条件は前記パージ実行条件となる水温
60℃以上かつギアイン条件に加えて、現在のエンジン
回転数Neが上記復帰回転数Xncut より高いことによ
って判断される。
【0029】上記ステップ122の条件が成立している
場合(YES)はステップ123に進み、後述する図5
に示す減速時のパージ量制御ルーチンを実行する。一
方、上記ステップ122の条件が成立していない場合は
ステップ124に進み、通常実行されるパージ量の制御
を実行する。この通常パージ量制御は予め記憶されたマ
ップに従って決定し、エンジン回転数が高いほどパージ
量を増大する。
【0030】ところで、上記ステップ121でパージ実
行条件が成立していない場合(NO)はステップ125
に進み、上記F/Cパージ実行フラグF2 が“1”に設
定されているかどうかを判定する。設定されている場合
(YES)はステップ126に進んで、パージ量が
“0”になっているかどうかを判定する。YESの場合
はステップ127により上記フラグF2 を“0”に設定
した後、ステップ128によりパージ量を“0”に設定
してリターンされる。上記ステップ126でパージ量が
0でない場合(NO)はステップ129に進んでパージ
量を減衰する。尚、上記ステップ125でフラグF2 が
立っていない場合(NO)は直接ステップ128に進
み、パージ量を“0”に設定する。
【0031】次に、図5に示す減速時のパージ量制御ル
ーチンでは、まず、ステップ130によって蒸発燃料を
一定量パージし、次のステップ131ではO2センサ3
5から読み込んだ信号がリッチ状態にあるかどうかを判
定する。そして、O2 がリッチ状態にある場合(YE
S)は、ステップ132からステップ134によってパ
ージ量を減量する制御を行う一方、O2 がリーン状態に
ある場合(NO)は、ステップ135からステップ13
7によってパージ量を増量する制御を行う。
【0032】即ち、ステップ132ではO2 センサのリ
ッチ信号を受けてパージ量を減らした後、ステップ13
3ではパージ量が“0”になったかどうかを判定する。
この判定が“0”で無い場合(YES)はステップ13
4によって上記ステップ131と同様にO2 センサはリ
ッチ信号かどうかを判定する。上記ステップ133でパ
ージ量が“0”の場合(YES)はステップ138に進
んでパージを停止してリターンする。
【0033】一方、上記ステップ131でO2 がリーン
状態にある場合(NO)は、ステップ135でパージ量
を増やした後、ステップ136ではパージ量が最大値に
なったかどうかを判定する。この判定が最大値出ない場
合(NO)はステップ137によってO2 センサはリッ
チ信号かどうかを判定する。上記ステップ136でパー
ジ量が最大値となっている場合(YES)は上記ステッ
プ138に進んでパージを停止する。
【0034】上記ステップ134でO2 がリーンにある
場合(NO)および上記ステップ137でO2 がリッチ
にある場合(YES)はそれぞれステップ140に進
み、F/Cパージ実行フラグF2 を“1”に設定する。
【0035】次に、図6に示す空気量制御のルーチンで
は、まず、ステップ150によって各種入力信号を読み
込んだ後、ステップ151によりスロットルは全閉かど
うかを判定し、全閉の場合(YES)の場合はステップ
152に進む。このステップ152は現在のエンジン回
転数Neが目標回転数Noより低いかどうかを判定し、
NeがNoより低い場合(YES)は、アイドリング状
態であるとしてステップ153に進み、アイドル回転コ
ントロールバルブ18を通常の回転数フィードバック制
御して、バイパス通路8を介して導入する空気量(バイ
パスエア)を制御した後リターンする。
【0036】一方、上記ステップ152でNeがNo以
上の場合(NO)は、減速中であるとしてステップ13
6に進み、F/Cパージ実行フラグF2 が“1”である
かどうかを判定する。フラグF2 が立っている場合(Y
ES)はステップ137に進んで、上記バイパスエアを
減量した後リターンする。フラグF2 が立っていない場
合(NO)はステップ138に進んで、バイパスエアを
一定量に設定した後リターンする。尚、上記ステップ1
51でスロットルが全閉でない場合(NO)は、アクセ
ルを踏み込んでスロットル弁14を介して空気導入され
る状態であるため、上記ステップ138に進んでバイパ
スエアを一定量に設定する。
【0037】以上の構成により本実施例のエンジンの燃
料制御装置にあっては、図7のタイムチャートに示した
ように、減速するに際してスロットル弁14を全閉にす
ると、エンジン回転数が低下すると共に、燃料カットフ
ラグF1 を“1”に設定して立て、燃料をカットする。
また、この燃料カット領域において蒸発燃料をパージ
し、そのパージ量制御を行う状態を示す。
【0038】ところで、上記燃料制御にあっては図3の
燃料制御ルーチンに示したように、ステップ101から
ステップ105の制御により、パージ実行フラグF2 が
“1”に設定されているかどうかによって、減速時の復
帰回転数Xncut をA,Bの2段階に切り替えることが
できるようになっている。即ち、減速時にパージする場
合は復帰回転数Xncut を低い値Aに設定し、パージ無
しの場合は高い値Bに設定する。従って、復帰回転数X
ncutを低下した領域(B−Aの回転数領域)において
は、燃料カットの禁止によりインジェクタ16を介して
行う本来の燃料噴射を行わない。このため、復帰回転数
Xncut を低下した分、燃費の向上を図ることができる
と共に、蒸発燃料と本来の燃料供給とが重複するのを防
止して燃料の過剰供給によるエミッションの悪化を防止
することができる。尚、減速時のパージを実行する際に
は、図4,図5のパージ量制御ルーチンにより適正なパ
ージ量に制御され、目標空燃比を達成している。
【0039】また、上記図3の燃料制御フローでステッ
プ110からステップ115の制御により、減速時に復
帰回転数Xncut まで低下した時点で、蒸発燃料のパー
ジ量を徐々に減量すると共に、減量値Crec の減衰によ
り燃料噴射量を徐々に増量する制御を行っており、蒸発
燃料のパージと燃料噴射との切り替えを緩徐に移行する
ことができる。このため、燃料カットの禁止によりイン
ジェクタ16による燃料噴射が復帰するするときに、図
7中の燃料特性でP部分に示すように急激な空燃比変化
の発生を防止し、延いては、同図中エンジン回転数特性
でQ部分に示すようにエンジンの急激な回転数変動を防
止することができる。
【0040】更に、本実施例では図6に示した空気量制
御ルーチンのステップ136からステップ138によ
り、減速時の蒸発燃料制御と同期して、この蒸発燃料の
パージ量に反比例の関係をもってバイパスエアを減量、
つまり、エンジンの出力低下制御を行っている。従っ
て、このように蒸発燃料のパージ量の増大に伴ってエン
ジン出力を低下することにより、減速時の減速感が損な
われてしまうのを防止することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
示すエンジンの燃料制御装置にあっては、減速時に燃料
タンク内の蒸発燃料を吸気系にパージする場合に、蒸発
燃料の制御を適正に行った上で、燃料カットの復帰回転
数を低下するようにしたので、この復帰回転数を低下し
た領域において燃費の向上を図ることができると共に、
過剰燃料の供給を防止してエミッションの悪化を防止す
ることができる。
【0042】また、本発明の請求項2にあっては、減速
時に復帰回転数まで低下した時点で、蒸発燃料のパージ
量を徐々に減量すると共に、燃料供給量を徐々に増量す
ることにより、燃料カット禁止により燃料供給が復帰す
るするときに、急激な空燃比変化の発生を防止し、延い
ては、エンジン回転数の急激な変動を防止して車両乗り
心地性の向上を図ることができる。
【0043】更に、本発明の請求項3にあっては、減速
時の蒸発燃料制御と同期して、この蒸発燃料のパージ量
に反比例の関係をもってエンジンを出力制御することに
より、減速時の減速感が損なわれてしまうのを防止し
て、適正な運転性能を確保することができるという各種
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるエンジンの燃料制御装置の概念
を示す概略構成図である。
【図2】本発明の一実施例を示す全体概略構成図であ
る。
【図3】本発明の制御を実行する燃料制御ルーチンの一
処理例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の制御を実行する蒸発燃料のパージ量制
御ルーチンの一処理例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の制御を実行する減速時のパージ量制御
ルーチンの一処理例を示すフローチャートである。
【図6】本発明の制御を実行する空気量制御ルーチンの
一処理例を示すフローチャートである。
【図7】本発明で得られる各制御特性を示すタイムチャ
ートである。
【符号の説明】
1 エンジン 6 燃焼室 7 吸気通路 8 バイパス通路 13 エアフローメータ 14 スロットル弁 16 インジェクタ 18 アイドル回転
コントロールバルブ 19 燃料タンク 23 キャニスタ 24 パージバルブ 30 コントロール
ユニット 35 O2 センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも燃料カット手段による燃料カ
    ット制御中燃料タンク内の蒸発燃料を吸気系にパージす
    るとともに、そのパージに伴う混合気の空燃比が目標値
    に収束するようにパージ量をフィードバック制御するパ
    ージ量制御手段と、 減速時に予め設定したエンジンの復帰回転数より高回転
    時に燃料カットし、この復帰回転数に低下した時点で燃
    料カットを禁止して燃料供給を復帰する燃料カット制御
    手段と、を備えたエンジンの燃料制御装置において、 上記燃料カット手段による燃料カット制御実行中に、蒸
    発燃料のパージ制御により空燃比を目標値に維持できる
    と判断した場合に、前記燃料カットの復帰回転数を低下
    する復帰回転数変更手段を設けた事を特徴とするエンジ
    ンの燃料制御装置。
  2. 【請求項2】 減速時に復帰回転数まで低下した時点
    で、蒸発燃料のパージ量を徐々に減量すると共に、燃料
    供給量を徐々に増量する緩徐移行手段を設けたことを特
    徴とする請求項1のエンジンの燃料制御装置。
  3. 【請求項3】減速時の蒸発燃料制御と同期して、この蒸
    発燃料のパージ量に反比例の関係をもってエンジンを出
    力制御する出力制御手段を設けたことを特徴とする請求
    項1のエンジンの燃料制御装置。
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