JPH05182842A - 積層磁心用薄板材およびその製造方法 - Google Patents

積層磁心用薄板材およびその製造方法

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JPH05182842A
JPH05182842A JP3044132A JP4413291A JPH05182842A JP H05182842 A JPH05182842 A JP H05182842A JP 3044132 A JP3044132 A JP 3044132A JP 4413291 A JP4413291 A JP 4413291A JP H05182842 A JPH05182842 A JP H05182842A
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laminated
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thin steel
laminated magnetic
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Tomoaki Hyodo
知明 兵藤
Hiroshi Kagechika
博 影近
Reiko Sato
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 歪みの入りにくい積層磁心用薄板材を得る。 【構成】 積層磁心用の薄鋼板4の少なくとも一方の表
面上に、0.1 μm以上の厚さのセラミックス絶縁層2を
形成し、次いで、前記セラミックス絶縁層2の表面上に
0.1 μm以上の厚さの金属接着層3を形成し、または、
積層磁心用の薄鋼板4の一方の表面上に、同厚さのセラ
ミックス絶縁層2を形成し、そして、前記薄鋼板の他方
の表面上に同厚さの金属接着層3を形成し、次いで、こ
のようにセラミックス絶縁層2および金属接着層3が形
成された複数枚の薄鋼板を、セラミックス絶縁層2およ
び金属接着層3を挟んで積層し、次いで、600 ℃以上12
00℃以下の温度条件でホットプレス圧下を施すことによ
り、前記複数枚の薄鋼板相互を加熱圧着する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気ヘッドのコアお
よびトランスなどに使用される積層磁心の製造に供され
る、積層磁心用薄板材およびその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ヘッドのコアおよびトランス
などに用いられる積層磁心は、以下の工程によって製造
されている。0.02〜0.1mm 程度の厚さの積層磁心用の薄
鋼板(パーマロイ、珪素鋼板などからなる薄板)を1枚
ずつプレスで打ち抜いてコアチップとし、次いで、この
コアチップに対して磁性焼鈍を施し、次いで、磁性焼鈍
が施された複数枚数のコアチップを有機系の接着剤を挟
んで積層し、相互に接着する。
【0003】しかしながら、上述した製造方法では、磁
性焼鈍後の積層工程において、コアチップに歪みが入る
ことが多く、歩留りが著しく低下する。さらに、このよ
うなコアチップの積層作業は非能率であるために、磁気
ヘッド等の生産性は極めて低いものであった。
【0004】このような問題を解決するために、すで
に、特開平2−2602号公報、特開平2−43703 号公報お
よび特開平2−43704 号公報において、以下の提案がな
されている。 (1) 特開平2−2602号公報に開示された技術。積層磁心
用の薄鋼板(パーマロイ、珪素鋼板などからなる薄板)
の表面上に酸化膜を形成し、次いで、酸化膜が形成され
た薄鋼板を珪酸ソーダからなる接着剤を挟んで積層し、
次いで、コアチップに打ち抜いた後、磁性焼鈍を施す
(以下、「従来技術1」という) 。 (2) 特開平2−43703 号公報に開示された技術。積層磁
心用の薄鋼板(パーマロイ、珪素鋼板などからなる薄
板)を、磁性焼鈍温度より融点が高い金属または合金粉
末を混合した金属接着用有機系接着剤を挟んで積層し、
次いで、プレス打ち抜きした後、磁性焼鈍を施す (以
下、「従来技術2という) 。 (3) 特開平2−43704 号公報に開示された技術。ダルロ
ールによって積層磁心用の薄鋼板(パーマロイ、珪素鋼
板などからなる薄板)の表面粗さを1μm ≦Rmax ≦5
μm とし、この薄鋼板を金属接着用の有機系接着剤を挟
んで積層し、次いで、プレス打ち抜きした後、磁性焼鈍
を施す(以下、「従来技術3という) 。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術には、下記に示す問題がある。 (1) において述べた従来技術1は、生産性に問題がある
ことが、既に特開平2−43703 号公報および特開平2−
43704 号公報において報告されている。
【0006】(2) および(3) に述べた従来技術2および
3においては、金属接着用の有機系接着剤を使用してい
るため、磁性焼鈍を施すことにより接着力が低下する。
また、積層磁心用の薄鋼板 (パーマロイ板) が金属粉末
を混合した金属接着用の有機系接着剤により接合された
場合には、絶縁性を保つことができず、磁気特性が低下
する。
【0007】従って、この発明の目的は、積層された複
数の積層磁心用の薄鋼板が従来よりも強固な接着力を有
し、プレス打ち抜きおよび磁性焼鈍を施した後も剥離す
ることがなく、さらに、完全な絶縁性が確保されている
積層磁心を得ることができる、積層磁心用薄板材および
その製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するためになされものである。この発明の第1の積
層磁心用薄板材においては、少なくとも一方の表面上
に、0.1 μm以上の厚さのセラミックス絶縁層と、前記
セラミック絶縁層の表面上に0.1 μm以上の厚さの金属
接着層とを有する複数枚の積層磁心用の薄鋼板が、前記
セラミックス絶縁層および金属接着層を挟んで積層さ
れ、相互に加熱圧着されてなることに特徴を有するもの
である。
【0009】この発明の第1の積層磁心用薄板材の製造
方法においては、積層磁心用の薄鋼板の少なくとも一方
の表面上に、0.1 μm以上の厚さのセラミックス絶縁層
を形成し、次いで、前記セラミックス絶縁層の表面上に
0.1 μm以上の厚さの金属接着層を形成し、次いで、こ
のように前記セラミックス絶縁層および前記金属接着層
が形成された複数枚の前記薄鋼板を、前記セラミックス
絶縁層および前記金属接着層を挟んで積層し、次いで、
600 ℃以上1200℃以下の温度条件でホットプレス圧下を
施すことにより、前記複数枚の薄鋼板相互を加熱圧着す
ることに特徴を有するものである。
【0010】また、この発明の第2の積層磁心用薄板材
においては、一方の表面上に、0.1μm以上の厚さのセ
ラミックス絶縁層を有し、他方の表面上に0.1 μm以上
の厚さの金属接着層を有する複数枚の積層磁心用の薄鋼
板が、前記セラミックス絶縁層および金属接着層を挟ん
で積層され、相互に加熱圧着されてなることに特徴を有
するものである。
【0011】この発明の第2の積層磁心用薄板材の製造
方法においては、積層磁心用の薄鋼板の一方の表面上
に、0.1 μm以上の厚さのセラミックス絶縁層を形成
し、そして、前記薄鋼板の他方の表面上に0.1 μm以上
の厚さの金属接着層を形成し、次いで、このように前記
セラミックス絶縁層および前記金属接着層が形成された
複数枚の前記薄鋼板を、前記セラミックス絶縁層および
前記金属接着層を挟んで積層し、次いで、600 ℃以上12
00℃以下の温度条件でホットプレス圧下を施すことによ
り、前記複数枚の薄鋼板相互を加熱圧着することに特徴
を有するものである。
【0012】この発明の積層磁心用薄板材を、プレスで
打ち抜いて所定の形状のブロック体とし、さらに、磁性
焼鈍を施し、かくして積層磁心が製造される。
【0013】次に、この発明を詳細に説明する。この発
明の第1の積層磁心用薄板材およびその製造方法におい
ては、積層磁心用の薄鋼板の少なくとも一方の表面上に
セラミックス絶縁層を形成し、さらにセラミックス絶縁
層の表面上に金属接着層を形成する。
【0014】セラミックス絶縁層を形成するのは良好な
絶縁性を得るためである。セラミックス絶縁層を形成す
る材料としては、熱拡散の少ないAl2 O 3 またはSiO 2
を使用する。セラミックス絶縁層の厚さは、0.1 μm 以
上とすべきである。良好な絶縁性を得るためである。
【0015】金属接着層は、薄鋼板とセラミックス絶縁
層、あるいは、セラミックス絶縁層相互を接着する作用
を有する。金属接着層を形成する材料としてはTi、Cr、
NiまたはNi−Fe合金を使用する。金属接着層の厚さは、
0.1 μm 以上とすべきである。セラミックス絶縁層また
は薄鋼板の表面上に均一な被覆状態を形成し、良好な接
着性を得るためである。
【0016】この発明の第2の積層磁心用薄板材および
その製造方法においては、積層磁心用の薄鋼板の一方の
表面上にセラミックス絶縁層を形成し、薄鋼板の他方の
表面上に金属接着層を形成する。セラミックス絶縁層と
しては、この発明の第1の積層磁心用薄板材およびその
製造方法と同様に、Al2 O 3 またはSiO 2 を使用し、金
属接着層としては、Ti、Cr、NiまたはNi−Fe合金などを
使用する。
【0017】次に、セラミックス絶縁層および金属接着
層を薄鋼板またはセラミックス絶縁層の表面上に形成す
る手段としては、乾式めっき法による被覆方法を使用す
る。その理由は、Al2 O 3 、SiO 2 のようなセラミック
ス、Ti、Cr、Niのような金属またはNi−Feのような合金
などは、湿式めっき法を使用することが困難であるから
である。乾式めっき法を使用することにより、薄鋼板ま
たはセラミックス絶縁層の表面上に均一に密着性良く被
覆を行うことができる。
【0018】さらに、乾式めっき法を使用することによ
って、この発明の第1の積層磁心用薄板材およびその製
造方法のように、積層磁心用の薄鋼板の表面上に、セラ
ミックス絶縁層と金属接着層とからなる多層膜を形成す
ることができる。ここで、この発明における乾式めっき
法とは、イオンプレーティング法、真空蒸着法またはス
パッタリング法のいずれかを意味する。生産性および密
着性の点からこれらの中から適当な方法を用いることが
望ましい。
【0019】積層磁心用の薄鋼板の材料としては、従来
から磁心用材料として使用されているパーマロイまたは
珪素鋼板などを使用することができる。
【0020】次に、ホットプレス法による圧下について
説明する。セラミックス絶縁層および金属接着層が形成
された積層磁心用の薄鋼板を、セラミックス絶縁層およ
び金属接着層を挟んで所定の枚数積層し、次いで、ホッ
トプレス治具に装填し、所定加熱温度、所定の雰囲気下
において、積層された薄鋼板の上下から前記治具によっ
て所定の圧力でプレスする。
【0021】加熱温度は 600℃以上1200℃以下とする。
加熱温度を600 ℃以上に限定したのは、プレス打ち抜き
加工時に発生する歪み、および、積層された薄鋼板の剥
離を防ぐためである。すなわち、600 ℃未満の加熱温度
では、この発明の積層磁心用薄板材に対してさらにプレ
ス打ち抜きし積層磁心をつくる場合において、プレス加
工時に歪みが発生し、さらに、積層された薄鋼板に剥離
が発生する可能性があるからである。ただし、これは現
在実生産で使用されているプレス打ち抜き加工で加工す
る場合にいえることであり、加工手段として無歪み加工
(例えば、放電加工)を使用するのであれば、加熱温度
が600 ℃未満の所定温度でも上記問題は生じない。しか
しながら、現在の無歪み加工の技術レベルでは生産性に
問題があるので結局採用できないため、加熱温度は 600
℃以上とする。一方、ホットプレス圧下の加熱温度を12
00℃超えで行っても、上記作用は飽和する。従って、加
熱温度は 600℃以上1200℃以下とすべきである。
【0022】このホットプレス圧下による加熱圧着時
に、この発明の第1の積層磁心用薄板材およびその製造
方法においては、金属接着層が薄鋼板(パーマロイまた
は珪素鋼板などからなる)と固相拡散接合する。
【0023】一方、この発明の第1および第2の積層磁
心用薄板材およびその製造方法においては、セラミック
ス絶縁層と金属接着層とが接着する。このセラミックス
絶縁層と金属接着層との接着機構の詳細は不明である
が、この両者が化学結合し、接着を可能とするものと考
えられる。従って、積層された薄鋼板の接着のために、
従来技術1〜3のように金属接着用の有機系接着剤等の
接着剤を用いる必要がなく、不均一な接着剤の厚みに起
因する歪が防止される。さらに、セラミックス絶縁層が
薄鋼板の全面を均一に覆うため、絶縁ミスの問題も生じ
ない。
【0024】
【実施例】次に、この発明の実施例を、図面を参照しな
がら説明する。 [実施例1]この発明の第1の積層磁心用薄板材および
その製造方法の実施例を以下に示す。図1A〜Cはこの
発明の実施例1を示す概略説明図である。図面では薄鋼
板を5枚積層した例で示されている。表1に示すよう
に、積層磁心用薄板材に供する積層磁心用の薄鋼板とし
て、0.1 〜0.5mm の厚さのPCパーマロイ板(81.5wt.%Ni
−5.5 wt.%Mo−Fe)、高硬度パーマロイ板(79wt.%Ni−
6wt.%Nb−Fe)および珪素鋼板(Fe−6.5 wt.%Si)を使
用した。
【0025】図1Aに示すように、この薄鋼板の一方の
表面上に、0.1 〜3μmの厚さのセラミックス絶縁層を
イオンプレーティング法または真空蒸着法によって被覆
した。次いで、このセラミックス絶縁層の表面上に、0.
1 〜5μmの厚さの金属接着層をイオンプレーティング
法または真空蒸着法によって被覆した。
【0026】そして、このように、一方の表面上にセラ
ミックス絶縁層および金属接着層が形成された薄鋼板
を、図1Bに示すようにセラミックス絶縁層および金属
接着層を挟んで所定枚数積層し、次いで、ホットプレス
治具に装填し、表1に示すホットプレス条件によって上
下から所定の圧力でプレスすることからなるホットプレ
ス圧下を行って、図1Cに示すように積層磁心用薄板材
を調製した。表1において、「Ar 1atm 」とあるのは、
Arガス1atm吹き込み、「真空」とあるのは、1×10-5
1×10-4Torrをそれぞれ示している。
【0027】このようにして調製された、積層磁心用薄
板材を、プレスで打ち抜いて所定の形状のブロック体と
し、次いで、形成されたブロック体を水素または真空中
において1100℃で4時間維持して磁性焼鈍を行った。そ
して、このように処理された供試体No1〜19の耐剥離性
および磁気特性を下記に示す試験方法によって調べ、そ
の結果を表1に併せて示した。
【0028】耐剥離性試験:供試体の各々の剥離状況を
調べた。耐剥離性の評価は下記の通りである。 ○:剥離なし △:一部剥離発生 ×:全面剥離発生
【0029】磁気特性試験:供試体の各々を磁気ヘッド
に組み込み、磁気特性を評価した。評価方法は下記の通
り、供試体のインピーダンスを従来技術1〜3に示す積
層磁心のインピーダンス (28〜35KΩ(80kHz))と比較す
ることにより行った。 ○:従来技術1〜3に示す積層磁心のインピーダンス
(インピーダンス;28〜35KΩ(80KHz))と同等以上のイ
ンピーダンスを示すもの ×:従来技術1〜3に示す積層磁心のインピーダンス
(インピーダンス;28〜35KΩ(80KHz))よりも低いイン
ピーダンスを示すもの −:測定不可能
【0030】
【表1】
【0031】表1から明らかなように、ホットプレス圧
下の温度が550 ℃、400 ℃または500 ℃である比較例
(供試体No17〜19)においては、剥離が認められ磁気性
能を評価することができなかった。これに対して、ホッ
トプレス圧下の温度が600 ℃以上である実施例(供試体
No1〜16)においては、剥離が発生しなかった。さら
に、実施例においては、従来技術1〜3に示す積層磁心
と比較して、同等以上の良好な磁気特性を示した。
【0032】[実施例2]図2A〜Cはこの発明の第1
の積層磁心用薄板材およびその製造方法の実施例2を示
す概略説明図である。図面では薄鋼板を4枚積層した例
で示されている。薄鋼板の両方の表面上に、図2Aに示
すようにセラミックス絶縁層および金属接着層を形成し
た以外は、実施例1と同様の方法により、この薄鋼板
を、図2Bに示すようにセラミックス絶縁層および金属
接着層を挟んで所定枚数積層し、表2に示すホットプレ
ス条件によってホットプレス圧下を行って、図2Cに示
す積層磁心用薄板材を調製した。このようにして調製さ
れた、積層磁心用薄板材を、実施例1と同様にプレスで
打ち抜いて所定の形状のブロック体とし、次いで、形成
されたブロック体を水素または真空中において1100℃で
4時間維持して磁性焼鈍を行った。そして、このように
処理された供試体No20〜31の耐剥離性および磁気特性を
実施例1と同様の試験方法によって調べ、その結果を表
2に併せて示した。
【0033】
【表2】
【0034】表2から明らかなように、ホットプレス圧
下の温度が400 ℃、500 ℃または550 ℃である比較例
(供試体No28〜31)においては、剥離が認められ磁気性
能を評価することができなかった。これに対して、ホッ
トプレス圧下の温度が600 ℃以上である実施例(供試体
No20〜27)においては、剥離が発生しなかった。さら
に、実施例においては、従来技術1〜3に示す積層磁心
と比較して、同等以上の良好な磁気特性を示した。
【0035】[実施例3]この発明の第2の積層磁心用
薄板材およびその製造方法の実施例を以下に示す。図3
A〜Cはこの発明の実施例3を示す概略説明図である。
図面では薄鋼板を10枚積層した例で示されている。表3
に示すように、薄鋼板として、0.1 〜0.5mmの厚さのPC
パーマロイ板(81.5wt.%Ni−5.5 wt.%Mo−Fe)および高
硬度パーマロイ板(79wt.%Ni−6wt.%Nb−Fe)を使用し
た。
【0036】図3Aに示すように、この薄鋼板の一方の
表面上に、0.1 〜3μmの厚さのセラミックス絶縁層を
イオンプレーティング法または真空蒸着法によって被覆
した。さらに、薄鋼板の他方の表面上に、0.1 〜3μm
の厚さの金属接着層をイオンプレーティング法または真
空蒸着法によって被覆した。そして、このように、セラ
ミックス絶縁層および金属接着層が形成された薄鋼板
を、図3Bに示すようにセラミックス絶縁層および金属
接着層を挟んで所定枚数積層し、次いで、ホットプレス
治具に装填し、表3に示すホットプレス条件によって上
下から所定の圧力でプレスすることからなるホットプレ
ス圧下を行って図3Cに示す積層磁心用薄板材を調製し
た。表2において、「Ar 1atm 」とあるのは、Arガス1a
tm吹き込み、「真空」とあるのは、1×10-5〜1×10-4
Torrをそれぞれ示す。
【0037】このようにして調製された、積層磁心用薄
板材を、実施例1と同様にプレスで打ち抜いて所定の形
状のブロック体とし、次いで、形成されたブロック体を
水素または真空中において1100℃で4時間維持して磁性
焼鈍を行った。そして、このように処理された供試体No
32〜47の耐剥離性および磁気特性を実施例1と同様の試
験方法および評価方法によって調べ、その結果を表3に
併せて示した。
【0038】
【表3】
【0039】表3から明らかなように、ホットプレス圧
下の温度が500 ℃または400 ℃である比較例(供試体No
45〜47)においては、剥離が認められ磁気性能を評価す
ることができなかった。これに対して、ホットプレス圧
下の温度が600 ℃以上である実施例(供試体No32〜44)
においては、剥離は発生しなかった。さらに、実施例に
おいては、従来技術1〜3に示す積層磁心と比較して、
同等以上の良好な磁気特性を示した。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、積層された複数の積層磁心用の薄鋼板が金属接着層
により強固に接着されるため、プレス打ち抜きおよび磁
性焼鈍を施した後も剥離することがなく、さらに、セラ
ミックス絶縁層が薄鋼板の全面を均一に覆うため、絶縁
ミスがなく完全な絶縁性が確保される。従って、この発
明の積層磁心用薄板材を積層磁心の製造に供することに
より、磁気特性に優れた積層磁心を得ることができる産
業上有用な効果がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】この発明の実施例1を示す概略説明図
【図1B】この発明の実施例1を示す概略説明図
【図1C】この発明の実施例1を示す概略説明図
【図2A】この発明の実施例2を示す概略説明図
【図2B】この発明の実施例2を示す概略説明図
【図2C】この発明の実施例2を示す概略説明図
【図3A】この発明の実施例3を示す概略説明図
【図3B】この発明の実施例3を示す概略説明図
【図3C】この発明の実施例3を示す概略説明図
【符号の説明】
1 積層磁心用薄板材 2 セラミックス絶縁層 3 金属接着層 4 薄鋼板 5 ホットプレス治具
【手続補正書】
【提出日】平成4年2月17日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気ヘッドのコアお
よびトランスなどに使用される積層磁心の製造に供され
る、積層磁心用薄板材およびその製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、磁気ヘッドのコアおよびトランス
などに用いられる積層磁心は、以下の工程によって製造
されている。0.02〜0.1mm 程度の厚さの積層磁心用の薄
鋼板(パーマロイ、珪素鋼板などからなる薄板)を1枚
ずつプレスで打ち抜いてコアチップとし、次いで、この
コアチップに対して磁性焼鈍を施し、次いで、磁性焼鈍
が施された複数枚数のコアチップを有機系の接着剤を挟
んで積層し、相互に接着する。
【0003】しかしながら、上述した製造方法では、磁
性焼鈍後の積層工程において、コアチップに歪みが入る
ことが多く、歩留りが著しく低下する。さらに、このよ
うなコアチップの積層作業は非能率であるために、磁気
ヘッド等の生産性は極めて低いものであった。
【0004】このような問題を解決するために、すで
に、特開平2−2602号公報、特開平2−43703 号公報お
よび特開平2−43704 号公報において、以下の提案がな
されている。 (1) 特開平2−2602号公報に開示された技術。積層磁心
用の薄鋼板(パーマロイ、珪素鋼板などからなる薄板)
の表面上に酸化膜を形成し、次いで、酸化膜が形成され
た薄鋼板を珪酸ソーダからなる接着剤を挟んで積層し、
次いで、コアチップに打ち抜いた後、磁性焼鈍を施す
(以下、「従来技術1」という) 。 (2) 特開平2−43703 号公報に開示された技術。積層磁
心用の薄鋼板(パーマロイ、珪素鋼板などからなる薄
板)を、磁性焼鈍温度より融点が高い金属または合金粉
末を混合した金属接着用有機系接着剤を挟んで積層し、
次いで、プレス打ち抜きした後、磁性焼鈍を施す (以
下、「従来技術2という) 。 (3) 特開平2−43704 号公報に開示された技術。ダルロ
ールによって積層磁心用の薄鋼板(パーマロイ、珪素鋼
板などからなる薄板)の表面粗さを1μm ≦Rmax ≦5
μm とし、この薄鋼板を金属接着用の有機系接着剤を挟
んで積層し、次いで、プレス打ち抜きした後、磁性焼鈍
を施す(以下、「従来技術3という) 。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術には、下記に示す問題がある。 (1) において述べた従来技術1は、生産性に問題がある
ことが、既に特開平2−43703 号公報および特開平2−
43704 号公報において報告されている。
【0006】(2) および(3) に述べた従来技術2および
3においては、金属接着用の有機系接着剤を使用してい
るため、磁性焼鈍を施すことにより接着力が低下する。
また、積層磁心用の薄鋼板 (パーマロイ板) が金属粉末
を混合した金属接着用の有機系接着剤により接合された
場合には、絶縁性を保つことができず、磁気特性が低下
する。
【0007】従って、この発明の目的は、積層された複
数の積層磁心用の薄鋼板が従来よりも強固な接着力を有
し、放電加工あるいはプレス打ち抜きを施した後も剥離
することがなく、さらに、完全な絶縁性が確保されてい
る積層磁心を得ることができる、積層磁心用薄板材およ
びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するためになされものである。この発明の第1の積
層磁心用薄板材は、少なくとも一方の表面上に、0.1 μ
m以上の厚さのセラミックス絶縁層と、前記セラミック
絶縁層の表面上に0.1 μm以上の厚さの金属接着層とを
有する複数枚の積層磁心用の薄鋼板が、前記セラミック
ス絶縁層および金属接着層を挟んで積層され、相互に加
熱圧着されてなることに特徴を有するものである。
【0009】この発明の第1の積層磁心用薄板材の製造
方法は、積層磁心用の薄鋼板の少なくとも一方の表面上
に、0.1 μm以上の厚さのセラミックス絶縁層を形成
し、次いで、前記セラミックス絶縁層の表面上に0.1 μ
m以上の厚さの金属接着層を形成し、次いで、このよう
に前記セラミックス絶縁層および前記金属接着層が形成
された複数枚の前記薄鋼板を、前記セラミックス絶縁層
および前記金属接着層を挟んで積層し、次いで、600 ℃
以上1200℃以下の温度条件でホットプレス圧下を施すこ
とにより、前記複数枚の薄鋼板相互を加熱圧着すること
に特徴を有するものである。
【0010】また、この発明の第2の積層磁心用薄板材
は、一方の表面上に、0.1 μm以上の厚さのセラミック
ス絶縁層を有し、他方の表面上に0.1 μm以上の厚さの
金属接着層を有する複数枚の積層磁心用の薄鋼板が、前
記セラミックス絶縁層および金属接着層を挟んで積層さ
れ、相互に加熱圧着されてなることに特徴を有するもの
である。
【0011】この発明の第2の積層磁心用薄板材の製造
方法は、積層磁心用の薄鋼板の一方の表面上に、0.1 μ
m以上の厚さのセラミックス絶縁層を形成し、そして、
前記薄鋼板の他方の表面上に0.1 μm以上の厚さの金属
接着層を形成し、次いで、このように前記セラミックス
絶縁層および前記金属接着層が形成された複数枚の前記
薄鋼板を、前記セラミックス絶縁層および前記金属接着
層を挟んで積層し、次いで、600 ℃以上1200℃以下の温
度条件でホットプレス圧下を施すことにより、前記複数
枚の薄鋼板相互を加熱圧着することに特徴を有するもの
である。
【0012】この発明の積層磁心用薄板材を、プレスで
打ち抜いて所定の形状のブロック体とする。さらに、上
記プレスによる打ち抜きの前または後、あるいは、前お
よび後に磁性焼鈍を施し、かくして積層磁心が製造され
る。
【0013】次に、この発明を詳細に説明する。この発
明の第1の積層磁心用薄板材およびその製造方法におい
ては、積層磁心用の薄鋼板の少なくとも一方の表面上に
セラミックス絶縁層を形成し、さらにセラミックス絶縁
層の表面上に金属接着層を形成する。
【0014】セラミックス絶縁層を形成するのは良好な
絶縁性を得るためである。セラミックス絶縁層を形成す
る材料としては、熱拡散の少ない ZrO2 、MgO 、Al2 O
3 またはSiO 2 を使用する。セラミックス絶縁層の厚さ
は、0.1 μm 以上とすべきである。良好な絶縁性を得る
ためである。
【0015】金属接着層は、薄鋼板とセラミックス絶縁
層、あるいは、セラミックス絶縁層相互を接着する作用
を有する。金属接着層を形成する材料としてはTi、Cr、
NiまたはNi−Fe合金を使用する。金属接着層の厚さは、
0.1 μm 以上とすべきである。セラミックス絶縁層また
は薄鋼板の表面上に均一な被覆状態を形成し、良好な接
着性を得るためである。
【0016】この発明の第2の積層磁心用薄板材および
その製造方法においては、積層磁心用の薄鋼板の一方の
表面上にセラミックス絶縁層を形成し、薄鋼板の他方の
表面上に金属接着層を形成する。セラミックス絶縁層と
しては、この発明の第1の積層磁心用薄板材およびその
製造方法と同様に、ZrO 2 、MgO 、Al 2 O 3またはSiO
2 を使用し、金属接着層としては、Ti、Cr、NiまたはNi
−Fe合金などを使用する。
【0017】次に、セラミックス絶縁層および金属接着
層を薄鋼板またはセラミックス絶縁層の表面上に形成す
る手段としては、乾式めっき法による被覆方法を使用す
る。その理由は、ZrO 2 、MgO 、Al2 O 3 、SiO 2 のよ
うなセラミックス、Ti、Cr、Niのような金属またはNi−
Feのような合金などは、湿式めっき法を使用することが
困難であるからである。乾式めっき法を使用することに
より、薄鋼板またはセラミックス絶縁層の表面上に均一
に密着性良く被覆を行うことができる。
【0018】さらに、乾式めっき法を使用することによ
って、この発明の第1の積層磁心用薄板材およびその製
造方法のように、積層磁心用の薄鋼板の表面上に、セラ
ミックス絶縁層と金属接着層とからなる多層膜を形成す
ることができる。ここで、この発明における乾式めっき
法とは、イオンプレーティング法、真空蒸着法またはス
パッタリング法のいずれかを意味する。生産性および密
着性の点からこれらの中から適当な方法を用いることが
望ましい。
【0019】積層磁心用の薄鋼板の材料としては、従来
から磁心用材料として使用されているパーマロイまたは
珪素鋼板などを使用することができる。
【0020】次に、ホットプレス法による圧下について
説明する。セラミックス絶縁層および金属接着層が形成
された積層磁心用の薄鋼板を、セラミックス絶縁層およ
び金属接着層を挟んで所定の枚数積層し、次いで、ホッ
トプレス治具に装填し、所定加熱温度、所定の雰囲気下
において、積層された薄鋼板の上下から前記治具によっ
て所定の圧力でプレスする。
【0021】加熱温度は 600℃以上1200℃以下とする。
加熱温度を600 ℃以上に限定したのは、プレス打ち抜き
加工時に発生する歪み、および、積層された薄鋼板の剥
離を防ぐためである。すなわち、600 ℃未満の加熱温度
では、この発明の積層磁心用薄板材に対してさらにプレ
ス打ち抜きや放電加工し積層磁心をつくる場合におい
て、プレス加工時に歪みが発生し、さらに、積層された
薄鋼板に剥離が発生する可能性があるからである。ただ
し、これは現在実生産で使用されているプレス打ち抜き
加工で加工する場合にいえることであり、加工手段とし
て無歪み加工を使用するのであれば、加熱温度が600 ℃
未満の所定温度でも上記問題は生じない。しかしなが
ら、現在の無歪み加工の技術レベルでは生産性に問題が
あるので結局採用できないため、加熱温度は 600℃以上
とする。一方、ホットプレス圧下の加熱温度を1200℃超
えで行っても、上記作用は飽和する。従って、加熱温度
は 600℃以上1200℃以下とすべきである。
【0022】このホットプレス圧下による加熱圧着時
に、この発明の第1の積層磁心用薄板材およびその製造
方法においては、金属接着層が薄鋼板(パーマロイまた
は珪素鋼板などからなる)と固相拡散接合する。
【0023】一方、この発明の第1および第2の積層磁
心用薄板材およびその製造方法においては、セラミック
ス絶縁層と金属接着層とが接着する。このセラミックス
絶縁層と金属接着層との接着機構の詳細は不明である
が、この両者が化学結合し、接着を可能とするものと考
えられる。従って、積層された薄鋼板の接着のために、
従来技術1〜3のように金属接着用の有機系接着剤等の
接着剤を用いる必要がなく、不均一な接着剤の厚みに起
因する歪が防止される。さらに、セラミックス絶縁層が
薄鋼板の全面を均一に覆うため、絶縁ミスの問題も生じ
ない。
【0024】積層磁心用の薄鋼板に焼鈍を行なうのは、
積層磁心として要求される最低限の磁気特性を確保する
ためである。焼鈍は真空中で行っても、アルゴン、水素
等のガス雰囲気中で行っても良いが、焼鈍温度範囲を95
0 ℃以上1200℃以下とすることが好ましい。焼鈍温度が
950 ℃未満では、磁気特性の向上は期待できず、1200℃
を超えると積層磁心用薄鋼板に熱変形を生ずる。また、
積層磁心用薄鋼板に予め焼鈍を行っても、積層磁心用に
ブロック加工後焼鈍を行っても、あるいは、積層磁心用
薄鋼板に焼鈍を行ないさらにブロック加工後再度焼鈍を
施しても良い。ただし、予め積層磁心用薄鋼板に焼鈍を
行なうほうが、焼鈍後の冷却速度が小さくなるため磁気
特性が向上する傾向にある。
【0025】
【実施例】次に、この発明の実施例を、図面を参照しな
がら説明する。 [実施例1]この発明の第1の積層磁心用薄板材および
その製造方法の実施例を以下に示す。図1A〜Cはこの
発明の実施例1を示す概略説明図である。図面では薄鋼
板を5枚積層した例で示されている。表1に示すよう
に、積層磁心用薄板材に供する積層磁心用の薄鋼板とし
て、0.1 〜0.5mm の厚さのPCパーマロイ板(81.5wt.%Ni
−5.5 wt.%Mo−Fe)、高硬度パーマロイ板(79wt.%Ni−
6wt.%Nb−Fe)および珪素鋼板(Fe−6.5 wt.%Si)のい
ずれかを使用した。
【0026】先ず、この薄鋼板を、水素または真空中に
おいて800 〜1250℃で30分〜4時間維持して磁性焼鈍を
行った。次いで、図1Aに示すように、この薄鋼板の一
方の表面上に、0.1 〜3μmの厚さのセラミックス絶縁
層をイオンプレーティング法または真空蒸着法によって
被覆した。次いで、このセラミックス絶縁層の表面上
に、0.1 〜5μmの厚さの金属接着層をイオンプレーテ
ィング法または真空蒸着法によって被覆した。
【0027】そして、このように、一方の表面上にセラ
ミックス絶縁層および金属接着層が形成された薄鋼板
を、図1Bに示すようにセラミックス絶縁層および金属
接着層を挟んで所定枚数積層し、次いで、ホットプレス
治具に装填し、表1に示すホットプレス条件によって上
下から所定の圧力でプレスすることからなるホットプレ
ス圧下を行って、図1Cに示すように積層磁心用薄板材
を調製した。表において、「Ar 1atm 」とあるのは、Ar
ガス1atm吹き込み、「 H2 1atm」とあるのは、 H2 ガス
1atm吹き込み、「真空」とあるのは、1×10-5〜1×10
-4Torrをそれぞれ示している。
【0028】このようにして調製された、積層磁心用薄
板材を、プレスまたは放電加工で打ち抜いて所定の形状
のブロック体とした。そして、このように処理された供
試体No1〜No18の耐剥離性および磁気特性を下記に示す
試験方法によって調べ、その結果を表1に併せて示し
た。
【0029】耐剥離性試験:供試体の各々の剥離状況を
調べた。耐剥離性の評価は下記の通りである。 ○:剥離なし △:一部剥離発生 ×:全面剥離発生
【0030】磁気特性試験:供試体の各々を磁気ヘッド
に組み込み、磁気特性を評価した。評価方法は下記の通
り、供試体のインピーダンスを従来技術1〜3に示す積
層磁心のインピーダンス (28〜35KΩ(80kHz))と比較す
ることにより行った。 ○:従来技術1〜3に示す積層磁心のインピーダンス
(インピーダンス;28〜35KΩ(80KHz))と同等以上のイ
ンピーダンスを示すもの ×:従来技術1〜3に示す積層磁心のインピーダンス
(インピーダンス;28〜35KΩ(80KHz))よりも低いイン
ピーダンスを示すもの −:測定不可能
【0031】
【表1】
【0032】表1から明らかなように、ホットプレス圧
下の温度が400 ℃または500 ℃である比較例(供試体No
15、No17)においては、剥離が認められ磁気性能を評価
することができなかった。また、焼鈍温度が800 ℃でホ
ットプレス圧下の温度が1100℃の条件で積層されたもの
では、磁気特性が劣化した(供試体No16)。焼鈍温度が
1250℃の供試体No18では、鋼板が熱変形し磁気特性を測
定できなかった。これに対して、ホットプレス圧下の温
度が600 ℃以上である実施例(供試体No1〜No14)にお
いては、剥離が発生しなかった。さらに、実施例におい
ては、従来技術1〜3に示す積層磁心と比較して、同等
以上の良好な磁気特性を示した。
【0033】[実施例2]図2A〜Cはこの発明の第1
の積層磁心用薄板材およびその製造方法の実施例2を示
す概略説明図である。図面では薄鋼板を4枚積層した例
で示されている。薄鋼板の両方の表面上に、図2Aに示
すようにセラミックス絶縁層および金属接着層を形成し
た以外は、実施例1と同様の方法により、この水素また
は真空中において900 〜1250℃で30分〜4時間維持して
磁性焼鈍を行った薄鋼板を、図2Bに示すようにセラミ
ックス絶縁層および金属接着層を挟んで所定枚数積層
し、表2に示すホットプレス条件によってホットプレス
圧下を行って、図2Cに示す積層磁心用薄板材を調製し
た。このようにして調製された、積層磁心用薄板材を、
実施例1と同様にプレスまたは放電加工で打ち抜いて所
定の形状のブロック体とした。そして、このように処理
された供試体No19〜No33の耐剥離性および磁気特性を実
施例1と同様の試験方法によって調べ、その結果を表2
に併せて示した。
【0034】
【表2】
【0035】表2から明らかなように、ホットプレス圧
下の温度が400 ℃または500 ℃である比較例(供試体No
30、No32)においては、剥離が認められ磁気性能を評価
することができなかった。また、焼鈍温度が900 ℃でホ
ットプレス圧下の温度が1050℃の条件では積層されたも
のの、磁気特性が劣化した(供試体No31)。焼鈍温度が
1250℃の供試体No33では、鋼板が熱変形し磁気特性を測
定できなかった。これに対して、ホットプレス圧下の温
度が600 ℃以上である実施例(供試体No19〜No29)にお
いては、剥離が発生しなかった。さらに、実施例におい
ては、従来技術1〜3に示す積層磁心と比較して、同等
以上の良好な磁気特性を示した。
【0036】[実施例3]この発明の第2の積層磁心用
薄板材およびその製造方法の実施例を以下に示す。図3
A〜Cはこの発明の実施例3を示す概略説明図である。
図面では薄鋼板を10枚積層した例で示されている。表3
に示すように、薄鋼板として、0.1 〜0.5mmの厚さのPC
パーマロイ板(81.5wt.%Ni−5.5 wt.%Mo−Fe)および高
硬度パーマロイ板(79wt.%Ni−6wt.%Nb−Fe)のいずれ
を使用した。
【0037】図3Aに示すように、この薄鋼板を水素ま
たは真空中において 800〜1250℃で30分〜4時間維持し
て磁性焼鈍を行った。次いで薄鋼板の一方の表面上に、
0.1〜3μmの厚さのセラミックス絶縁層をイオンプレ
ーティング法または真空蒸着法によって被覆した。さら
に、薄鋼板の他方の表面上に、0.1 〜3μmの厚さの金
属接着層をイオンプレーティング法または真空蒸着法に
よって被覆した。そして、このように、セラミックス絶
縁層および金属接着層が形成された薄鋼板を、図3Bに
示すようにセラミックス絶縁層および金属接着層を挟ん
で所定枚数積層し、次いで、ホットプレス治具に装填
し、表3に示すホットプレス条件によって上下から所定
の圧力でプレスすることからなるホットプレス圧下を行
って図3Cに示す積層磁心用薄板材を調製した。
【0038】このようにして調製された、積層磁心用薄
板材を、実施例1と同様にプレスまたは放電加工で打ち
抜いて所定の形状のブロック体とした。そして、このよ
うに処理された供試体No34〜No48の耐剥離性および磁気
特性を実施例1と同様の試験方法および評価方法によっ
て調べ、その結果を表3に併せて示した。
【0039】
【表3】
【0040】表3から明らかなように、ホットプレス圧
下の温度が400 ℃、450 ℃または500 ℃である比較例
(供試体No44、No46、No48)においては、剥離が認めら
れ磁気性能を評価することができなかった。また、焼鈍
温度が800 ℃でホットプレス圧下の温度が1100℃の条件
では積層されたものの、磁気特性が劣化した(No45)。
焼鈍温度が1250℃の供試体No47では、鋼板が熱変形し磁
気特性を測定できなかった。これに対して、ホットプレ
ス圧下の温度が800 ℃以上である実施例(供試体No34〜
No43)においては、剥離は発生しなかった。さらに、実
施例においては、従来技術1〜3に示す積層磁心と比較
して、同等以上の良好な磁気特性を示した。
【0041】[実施例4]この発明の第1の積層磁心用
薄板材およびその製造方法の実施例を以下に示す。図1
A〜Cはこの発明の実施例4を示す概略説明図である。
図面では薄鋼板を5枚積層した例で示されている。表4
に示すように、積層磁心用薄板材に供する積層磁心用の
薄鋼板として、0.1 〜0.5mm の厚さのPCパーマロイ板
(81.5wt.%Ni−5.5 wt.%Mo−Fe)、高硬度パーマロイ板
(79wt.%Ni−6wt.%Nb−Fe)および珪素鋼板(Fe−6.5
wt.%Si)のいずれかを使用した。
【0042】図1Aに示すように、この薄鋼板の一方の
表面上に、0.1 〜3μmの厚さのセラミックス絶縁層を
イオンプレーティング法または真空蒸着法によって被覆
した。次いで、このセラミックス絶縁層の表面上に、0.
1 〜5μmの厚さの金属接着層をイオンプレーティング
法または真空蒸着法によって被覆した。
【0043】そして、このように、一方の表面上にセラ
ミックス絶縁層および金属接着層が形成された薄鋼板
を、図1Bに示すようにセラミックス絶縁層および金属
接着層を挟んで所定枚数積層し、次いで、ホットプレス
治具に装填し、表4に示すホットプレス条件によって上
下から所定の圧力でプレスすることからなるホットプレ
ス圧下を行って、図1Cに示すように積層磁心用薄板材
を調製した。
【0044】このようにして調製された、積層磁心用薄
板材を、実施例1と同様にプレスまたは放電加工で打ち
抜いて所定の形状のブロック体とし、次いで、形成され
たブロック体を水素または真空中において 950〜1200℃
で30分〜4時間維持して磁性焼鈍を行った。そして、こ
のように処理された供試体No49〜No70の耐剥離性および
磁気特性を実施例1と同様の試験方法によって調べ、そ
の結果を表4に併せて示した。
【0045】
【表4】
【0046】表4から明らかなように、ホットプレス圧
下の温度が400 ℃、500 ℃または550 ℃である比較例
(供試体No68〜No70)においては、剥離が認められ磁気
性能を評価することができなかった。これに対して、ホ
ットプレス圧下の温度が600 ℃以上である実施例(供試
体No49〜No67)においては、剥離が発生しなかった。さ
らに、実施例においては、従来技術1〜3に示す積層磁
心と比較して、同等以上の良好な磁気特性を示した。
【0047】[実施例5]図2A〜Cはこの発明の第1
の積層磁心用薄板材およびその製造方法の実施例5を示
す概略説明図である。図面では薄鋼板を4枚積層した例
で示されている。薄鋼板の両方の表面上に、図2Aに示
すようにセラミックス絶縁層および金属接着層を形成し
た以外は、実施例4と同様の方法により、この薄鋼板
を、図2Bに示すようにセラミックス絶縁層および金属
接着層を挟んで所定枚数積層し、表5に示すホットプレ
ス条件によってホットプレス圧下を行って、図2Cに示
す積層磁心用薄板材を調製した。このようにして調製さ
れた、積層磁心用薄板材を、実施例4と同様にプレスま
たは放電加工で打ち抜いて所定の形状のブロック体と
し、次いで、形成されたブロック体を水素または真空中
において 950〜1200℃で30分〜4時間維持して磁性焼鈍
を行った。そして、このように処理された供試体No71〜
No84の耐剥離性および磁気特性を実施例1と同様の試験
方法によって調べ、その結果を表5に併せて示した。
【0048】
【表5】
【0049】表5から明らかなように、ホットプレス圧
下の温度が400 ℃、500 ℃または550 ℃である比較例
(供試体No81〜No84)においては、剥離が認められ磁気
性能を評価することができなかった。これに対して、ホ
ットプレス圧下の温度が650℃以上である実施例(供試
体No71〜No80)においては、剥離が発生しなかった。さ
らに、実施例においては、従来技術1〜3に示す積層磁
心と比較して、同等以上の良好な磁気特性を示した。
【0050】[実施例6]この発明の第2の積層磁心用
薄板材およびその製造方法の実施例を以下に示す。図3
A〜Cはこの発明の実施例6を示す概略説明図である。
図面では薄鋼板を10枚積層した例で示されている。表6
に示すように、薄鋼板として、0.1 〜0.5mmの厚さのPC
パーマロイ板(81.5wt.%Ni−5.5 wt.%Mo−Fe)および高
硬度パーマロイ板(79wt.%Ni−6wt.%Nb−Fe)のいずれ
かを使用した。
【0051】図3Aに示すように、この薄鋼板の一方の
表面上に、0.1 〜3μmの厚さのセラミックス絶縁層を
イオンプレーティング法または真空蒸着法によって被覆
した。さらに、薄鋼板の他方の表面上に、0.1 〜3μm
の厚さの金属接着層をイオンプレーティング法または真
空蒸着法によって被覆した。そして、このように、セラ
ミックス絶縁層および金属接着層が形成された薄鋼板
を、図3Bに示すようにセラミックス絶縁層および金属
接着層を挟んで所定枚数積層し、次いで、ホットプレス
治具に装填し、表6に示すホットプレス条件によって上
下から所定の圧力でプレスすることからなるホットプレ
ス圧下を行って図3Cに示す積層磁心用薄板材を調製し
た。
【0052】このようにして調製された、積層磁心用薄
板材を、実施例4と同様にプレスで打ち抜いて所定の形
状のブロック体とし、次いで、形成されたブロック体を
水素または真空中において950 〜1150℃で1 〜4時間維
持して磁性焼鈍を行った。そして、このように処理され
た供試体No85〜No103 の耐剥離性および磁気特性を実施
例1と同様の試験方法および評価方法によって調べ、そ
の結果を表6に併せて示した。
【0053】
【表6】
【0054】表6から明らかなように、ホットプレス圧
下の温度が300 ℃または500 ℃である比較例(供試体No
101 〜No103 )においては、剥離が認められ磁気性能を
評価することができなかった。これに対して、ホットプ
レス圧下の温度が600 ℃以上である実施例(供試体No85
〜No100 )においては、剥離は発生しなかった。さら
に、実施例においては、従来技術1〜3に示す積層磁心
と比較して、同等以上の良好な磁気特性を示した。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、積層された複数の積層磁心用の薄鋼板が金属接着層
により強固に接着されるため、プレスまたは放電加工で
打ち抜いた後も剥離することがなく、さらに、セラミッ
クス絶縁層が薄鋼板の全面を均一に覆うため、絶縁ミス
がなく完全な絶縁性が確保される。従って、この発明の
積層磁心用薄板材を積層磁心の製造に供することによ
り、磁気特性に優れた積層磁心を得ることができる産業
上有用な効果がもたらされる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1A】この発明の実施例1、実施例4を示す概略説
明図
【図1B】この発明の実施例1、実施例4を示す概略説
明図
【図1C】この発明の実施例1、実施例4を示す概略説
明図
【図2A】この発明の実施例2、実施例5を示す概略説
明図
【図2B】この発明の実施例2、実施例5を示す概略説
明図
【図2C】この発明の実施例2、実施例5を示す概略説
明図
【図3A】この発明の実施例3、実施例6を示す概略説
明図
【図3B】この発明の実施例3、実施例6を示す概略説
明図
【図3C】この発明の実施例3、実施例6を示す概略説
明図。
【符号の説明】 1 積層磁心用薄板材 2 セラミックス絶縁層 3 金属接着層 4 薄鋼板 5 ホットプレス治具。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01F 1/18 7371−5E 27/245 41/02 J 8019−5E

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一方の表面上に、0.1 μm以
    上の厚さのセラミックス絶縁層と、前記セラミック絶縁
    層の表面上に0.1 μm以上の厚さの金属接着層とを有す
    る複数枚の積層磁心用の薄鋼板が、前記セラミックス絶
    縁層および金属接着層を挟んで積層され、相互に加熱圧
    着されてなることを特徴とする、積層磁心用薄板材。
  2. 【請求項2】 積層磁心用の薄鋼板の少なくとも一方の
    表面上に、0.1 μm以上の厚さのセラミックス絶縁層を
    形成し、次いで、前記セラミックス絶縁層の表面上に0.
    1 μm以上の厚さの金属接着層を形成し、次いで、この
    ように前記セラミックス絶縁層および前記金属接着層が
    形成された複数枚の前記薄鋼板を、前記セラミックス絶
    縁層および前記金属接着層を挟んで積層し、次いで、60
    0 ℃以上1200℃以下の温度条件でホットプレス圧下を施
    すことにより、前記複数枚の薄鋼板相互を加熱圧着する
    ことを特徴とする、積層磁心用薄板材の製造方法。
  3. 【請求項3】 一方の表面上に、0.1 μm以上の厚さの
    セラミックス絶縁層を有し、他方の表面上に0.1 μm以
    上の厚さの金属接着層を有する複数枚の積層磁心用の薄
    鋼板が、前記セラミックス絶縁層および金属接着層を挟
    んで積層され、相互に加熱圧着されてなることを特徴と
    する、積層磁心用薄板材。
  4. 【請求項4】 積層磁心用の薄鋼板の一方の表面上に、
    0.1 μm以上の厚さのセラミックス絶縁層を形成し、そ
    して、前記薄鋼板の他方の表面上に0.1 μm以上の厚さ
    の金属接着層を形成し、次いで、このように前記セラミ
    ックス絶縁層および前記金属接着層が形成された複数枚
    の前記薄鋼板を、前記セラミックス絶縁層および前記金
    属接着層を挟んで積層し、次いで、600 ℃以上1200℃以
    下の温度条件でホットプレス圧下を施すことにより、前
    記複数枚の薄鋼板相互を加熱圧着することを特徴とす
    る、積層磁心用薄板材の製造方法。
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