JPH02143507A - 積層磁心及び積層磁心の製造方法 - Google Patents

積層磁心及び積層磁心の製造方法

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JPH02143507A
JPH02143507A JP29618688A JP29618688A JPH02143507A JP H02143507 A JPH02143507 A JP H02143507A JP 29618688 A JP29618688 A JP 29618688A JP 29618688 A JP29618688 A JP 29618688A JP H02143507 A JPH02143507 A JP H02143507A
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JP
Japan
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magnetic core
metal
laminated
thin plate
alloy powder
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Application number
JP29618688A
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Inventor
Norio Yuki
典夫 結城
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Mining Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 本発明は、磁気ヘッドのコアやトランスなどに使用する
積層磁心及び積層磁心の製造方法に関する。
〔従来技術と問題点〕
従来、ヘッドコアやトランスなどの磁心は、パーマロイ
、けい素鋼板等の薄板(0,02〜0.1mmt程度)
を1個宛所定の形状のコアチップにプレスで打抜きし、
それに磁性焼鈍を施した後、所定枚数を積層し有機系の
接着剤で接着して製造されている。このように薄板を積
層するのは渦電流損失を低減し、良好な高周波特性を確
保するためである。
しかしながら、この従来の方法には次のような欠点があ
った。
(1)磁性焼鈍(通常、水素または真空中で1000〜
1200℃の温度に維持して1〜4時間焼鈍する)後、
パーマロイはわずかな否でも磁気特性が劣化するが、そ
の後に行われる積層工程で板厚が薄いこともあって、コ
アチップに歪が入り、歩留りが低下する。
(2)上記のようなコアチップの積層作業は非常に手間
がかかるので、磁気ヘッド等の生産性向上及びコスト低
減に大きな障害となっている。
上記のような欠点をなくすために本発明者は、予め所定
枚数積層したパーマロイ等の磁心用薄板材を同時にコア
チップに打ち抜き、その後このように積層した磁心用ブ
ロック体を磁性焼鈍することを考えた。すなわち、本発
明者はケイ酸ソーダ(水ガラス)による接着剤を介して
磁心用薄板材を積層することを先の出願において提案し
、効果をあげている。ところが、この方法では量産時に
大きな問題が生じることがわかった。それを次に述べる
ケイ酸ソーダによる接着剤は積層、乾燥後、非常に硬く
なり弾性がなくなるため、積層材は曲げ応力に非常に弱
い。したがって、コアチップに打ち抜くプレスには長さ
が限られた板の状態で供給する必要があり、量産の場合
、プレスの生産性に問題が生じるわけである。プレスの
生産性の面では、材料は連続的に長い帯を巻いたコイル
状になっている必要があり、そのためには曲げ応力に耐
えられる積層材でなければならない。しかも、それはプ
レスの打ち抜きに耐え、磁性焼鈍後も剥離せず、磁気特
性も優れていることが要求される。
〔発明の構成〕
本発明者は、この点に鑑み研究を重ねた結果、積層の際
の接着力を向上させ、コイル化を可能にし、しかも、プ
レス打ち抜きに耐え、磁性焼鈍後も剥離しない積層磁心
及び積層磁心の製造方法を創案したものである。
すなわち、磁心用薄板が、融点が磁心用薄板の再結晶温
度より低い金属あるいは合金粉末を混合した金属接着用
有機系接着剤を介して積層されていることを特徴とする
積層磁心及び磁心用薄板材を予め融点が磁心用薄板材の
再結晶温度より低い金属あるいは合金粉末を混合した金
属接着用有機系接着剤を介して積層し、次にこれを金属
あるいは合金粉末の融点より高く、磁心用薄板材の再結
晶温度より低い温度で熱処理し、さらにこれをプレスで
打ち抜いて所定の形状のブロック体とし、その後磁性焼
鈍することを特徴とする積層磁心の製造方法を提供する
ものである。
〔本発明の詳細な説明〕
本発明の理解を容易にするために、以下に具体的かつ詳
細に説明する。
まず、曲げ応力に耐え、コイル化を実現するために、積
層の際の接着剤として接着力のより強力な金属接着用有
機系接着剤を使用する。金属接着用有機系接着剤として
は具体的にエポキシ樹脂系、フェノール樹脂系、合成ゴ
ム系、エマルジョン型ポリ酢酸ビニル系、アクリル系シ
アノアクリレート、シリコーンゴム系樹脂などが使用で
きる。なかでも、金属の接着強度が特に優れ、曲げ応力
やプレス打ち抜きに強いエポキシ樹脂系、合成ゴム系、
アクリル系シアノアクリレートの使用が望ましい。
しかし、これらの接着剤を使用しても、量産時には金型
の摩耗等によるプレス条件の変化などにより剥離が生ず
ることがあり、必ずしも高い歩留を確保できないことが
あった。
そこで、プレス時の耐剥離性を向上させるために、融点
が磁心用薄板の再結晶温度より低い金属あるいは合金粉
末を接着剤に混合しておく。そして、この金属あるいは
合金粉末の融点以上で熱処理すると、接着剤の成分は分
解してしまうが、上記金属あるいは合金粉末が融着し、
室温に冷却されると、強固に固着される。なお、この際
、熱処理温度が磁心用薄板材の再結晶温度より高いと、
磁心用薄板材が軟化してしまい、プレスで打ち抜いたと
きダレが大きくなりすぎ好ましくない。次に磁性焼鈍を
行うと、磁心用薄板材の表面の凸部と凹部の接触してい
る部分が拡散により密着し、積層材の剥離を防ぐ。
磁性焼鈍後の剥離を防ぐためには表面が適当に凸凹して
いるほうが良く、具体的には最大高さRmaxが1〜5
μmである表面粗さが望ましい。なお、ここで最大高さ
Rmaxとは、断面曲線から基準長さだけ抜き取った部
分の最大の山と最低の谷を平均線に平行な2直線ではさ
みその間隔を縦倍率で割った値をミクロン単位で表わし
たものである。
上記金属あるいは合金粉末の混合量であるが、あまり多
いと融着した部分で層間の絶縁性が劣化するため、プレ
スで剥離しない範囲で少い方が望ましい。具体的には、
有機系接着剤に対して重量比で0.001〜0.5%の
範囲が適当である。また、金属あるいは合金粉末の粒径
が大きすぎると積層したときのトータルの板厚が厚くな
りすぎるため粒径を小さく押えたほうが良く、粒径は5
μm以下が望ましい。なお、粉末としては錫、釦および
それらの合金が適しており、粉末の製造方法としてはア
トマイズ法が適当である。
磁心用薄板材としては、パーマロイ、けい素鋼板、アモ
ルファスなどが使用される。
次に実施例に基づいて本発明を説明する。
〔実施例〕
磁心材料としてヘッドコア用パーマロイとして使用され
るP C(81%Ni−4%No−Fe)パーマロイを
用いた。これを圧延により最終的に板厚0 、097 
mの薄板にした。
次に、これをエポキシ系金属接着用接着剤に674はん
だ粉末を混合したものを介し6枚積層した。 この時の
全体の厚さは0.6wn±0.02mmになるようにし
た。なお、はんだ粉末は平均粒径3μmのものを用い、
エポキシ系接着剤との混合比率は重量比で0.1%とし
た。
また、比較例として上記PC薄板をケイ酸ソーダを介し
て6枚積層したものも作製した6そして、積層材のコイ
ル化の可否を評価するため直径500mmのスプールに
上記積層材を巻きつけ、固定し、本発明例のエポキシ系
接着剤にはんだ粉末を混合したものを介して積層したも
のは室温で、比較例のケイ酸ソーダを介して積層したも
のは85℃で各々24時間放置した。その後、゛本発明
例は240℃で30分熱処理した。
次に、所定の形状のコアチップに打ち抜くためプレスに
積層材を供給したところ、比較例のケイ酸ソーダを介し
て積層したものは曲げ応力に耐えられず剥離が生じた。
(スプールの曲率で乾燥、固S定したものが、プレスに
供給されるときは平らに伸ばされるので応力がかかる。
)これに対して本発明例は剥離せずにコアチップに打ち
抜けた。
次に、プレスで打ち抜いた積層ブロック体をアセトンに
て脱脂した後、水素中で1100℃X4hr。
磁性焼鈍を行った。なお、磁性焼鈍後も積層ブロック体
に剥離は見られなかった。このようにして作製された積
層ブロック体を磁気ヘッドに組み込み磁気特性をチエツ
クした。磁気特性は80kHzにおけるインピーダンス
を評価した。インピーダンスは本発明例が28にΩで、
従来工程の磁性焼鈍後に1枚1枚積層したものが30に
Ωであった。本発明例は従来工程に比べ若干インピーダ
ンスが低くなっている。これは、PC薄板の密着により
層間の絶縁性が若干悪くなったためである。しかし、こ
の程度のインピーダンスの低下は実用上全く問題なく、
本発明による生産性向上のメリッ1〜のほうが、はるか
に大きい。
〔発明の効果〕
本発明は、磁気ヘッド、トランス等の積層磁心の磁気特
性を低下させることなく生産性を著しく向上させること
のできる優れた特徴を有するもので、今日の電子機器材
進歩にさらに大きく貢献するものである。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)磁心用薄板が、融点が磁心用薄板の再結晶温度よ
    り低い金属あるいは合金粉末を混合した金属接着用有機
    系接着剤を介して積層されていることを特徴とする積層
    磁心。
  2. (2)磁心用薄板材を予め融点が磁心用薄板材の再結晶
    温度より低い金属あるいは合金粉末を混合した金属接着
    用有機系接着剤を介して積層し、次にこれを金属あるい
    は合金粉末の融点より高く、磁心用薄板材の再結晶温度
    より低い温度で熱処理し、さらにこれをプレスで打ち抜
    いて所定の形状のブロック体とし、その後磁性焼鈍する
    ことを特徴とする積層磁心の製造方法。
JP29618688A 1988-11-25 1988-11-25 積層磁心及び積層磁心の製造方法 Pending JPH02143507A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014103224A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Zajc Franc マルチギャップ誘導鉄心、マルチギャップインダクタ、変圧器、及び、マルチギャップ誘導鉄心の製造方法

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JP2014103224A (ja) * 2012-11-19 2014-06-05 Zajc Franc マルチギャップ誘導鉄心、マルチギャップインダクタ、変圧器、及び、マルチギャップ誘導鉄心の製造方法

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