JPH05182742A - スパークプラグ用電極およびその製造方法 - Google Patents

スパークプラグ用電極およびその製造方法

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JPH05182742A
JPH05182742A JP34536091A JP34536091A JPH05182742A JP H05182742 A JPH05182742 A JP H05182742A JP 34536091 A JP34536091 A JP 34536091A JP 34536091 A JP34536091 A JP 34536091A JP H05182742 A JPH05182742 A JP H05182742A
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JP
Japan
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tip
core
electrode
metal
spark plug
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Pending
Application number
JP34536091A
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English (en)
Inventor
Minoru Ando
実 安藤
Takafumi Oshima
崇文 大島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複合材の先端に形成された穴に、貴金属チッ
プを嵌め込み、嵌合面をレーザー溶接する際に、深部の
隙間または空間を確実に金属で充填できるスパークプラ
グ用電極およびその製造方法の提供。 【構成】 円柱状を呈する耐蝕性ニッケル合金製母材2
に良熱伝導性金属芯3を配した複合材10の先端に貴金
属チップ4を溶接してなるスパークプラグ用電極および
その製造方法において、母材または芯と同一金属を主体
とする融解用金属層42を設けた貴金属チップを、複合
材の先端面の中心部に形成され、前記芯に達するかまた
は近接する深さの穴22に嵌め込み、レーザー溶接によ
り前記融解用金属層を溶融させて嵌合面の隙間に充填す
ると同時に、チップと母材とを溶接する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、発火部に耐消耗性の
貴金属チップを溶接したスパークプラグ用電極およびそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車エンジンなどのガソリン機関で
は、着火性向上のため中心電極の先端部を径小に形成す
るとともに、耐火花消耗性向上のためPt、Pd、Ir
等に貴金属またはこれらを主体とする合金からなる貴金
属チップを電極先端に溶接したスパークプラグが使用さ
れる。この中心電極は、円柱状を呈するNi合金製母材
に熱伝導性の良いCu、Agなどの芯を埋設した複合材
と、その先端に溶接した貴金属チップとからなり、貴金
属チップと芯との間には比較的熱伝導性の悪い母材層が
1.5mm以上の厚さで介在していた。このため、燃焼
室に露出した貴金属チップが表面から受ける熱を、芯を
介して中心電極の後端側に逃がす、いわゆる熱引きが十
分でなく、高速、高負荷運転ではチップ先端が過昇温し
易かった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記熱引きをよくする
ためには、貴金属チップと良熱伝導性金属芯とを近接さ
せることが必要で、このためには電極の母体となる複合
材の先端面に穴を形成し、この穴に貴金属チップを嵌め
込んで溶接する構造が効果的である。この場合、芯とな
るCu、Agなどと貴金属とは溶接しにくいため、溶接
強度はニッケル合金である母材と貴金属チップとの嵌合
面で維持される。チップは高温時に芯と母材との熱膨張
差により穴から押し出される方向の熱応力を受けるた
め、前記穴を深く形成するとともに、嵌合面の溶接はレ
ーザー溶接でなされ深溶込みであることが強度上必要と
なる。しかるに前記穴を深くすると、レーザー溶接時に
嵌合面の奥に溶接されない隙間が生じたり、チップと芯
との接合面に空間が形成される場合が生じやすい。この
隙間または空間が生じると、貴金属チップが高温となり
先端部の消耗が加速されるため、耐久性が低下する。こ
の発明の目的は、ニッケル合金製母材に良熱伝導性金属
芯を配した複合材の先端に形成した穴に、貴金属チップ
を嵌め込み、嵌合面をレーザー溶接する際に、深部の隙
間または空間を確実に金属で充填できるスパークプラグ
用電極およびその製造方法の提供にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明のスパークプラ
グ用電極は、円柱状を呈する耐蝕性ニッケル合金母材に
良熱伝導性金属芯を配した複合材の先端に貴金属チップ
を溶接してなるスパークプラグ用電極の製造方法におい
て、複合材の先端面の中心部に前記芯に達するかまたは
近接する深さの穴を設け、、該穴に外周に融解用金属層
を設けた貴金属チップの基部を嵌め込み、レーザー溶接
により前記融解用金属層を溶融させて嵌合面の隙間に充
填すると同時に、チップと母材とを溶接することを特徴
とする。
【0005】
【発明の作用、効果】この発明のスパークプラグ用電極
では、レーザー溶接により融解用金属層を溶融させ、チ
ップと穴との隙間に流し込みながら、チップと穴との嵌
合面を溶接するため、嵌合面の隙間または空間が確実に
充填できる。この結果、電極の熱引きのばらつきが防止
でき、耐久性が向上する。
【0006】
【実施例】図1は、この発明にかかるスパークプラグ用
電極の一例である中心電極1を示す。中心電極1は、1
5.0重量%のCr、8.0重量%のFeを含むNi合
金製で、先端部21が径小(直径1.0mm)となって
いる直径2.5mmの円柱状母材2、および該母材2の
軸心部に同心的に埋め込まれたCuまたはAgを主体と
する直径1.3mmの良熱伝導金属製芯3とからなる複
合材10を母体としている。複合材10の先端面の中心
には、断面円形の穴22が形成され、該穴22には貴金
属チップ4がその基部41を嵌め込まれて溶接されてい
る。
【0007】複合材10は、図2に示すごとく、母材2
となるカップ状素材2Aにチップ状芯材3Aを嵌め込み
(図示イ)、これを4ないし6工程の押出成形及び据込
み成形により径小化し、後端部を略十字形を形成する
(図示ロ)。つぎに切削加工により、径小な先端部21
を形成するとともに穴22を設け(図示ハ)製造され
る。
【0008】図3に示すごとく、チップ4はPt合金製
で円柱状を呈し、外周面の前記穴22に嵌め込まれたと
き該穴22から突出した部分に、帯状に鍍金またはコー
ティングしたNi、Cu、またはAgからなる融解用金
属層42が設けられている。この金属層42は、チップ
4の全外周面に層状に設けられてもよく、この実施例の
如く帯状に形成されてもよい。またCu、Ag、Ni等
の金属ろう材を巻き付ける方法に拠って形成しても良
い。さらに融解用金属層42の材質は、母材2または芯
3の何れかと同一金属を主体とすることが結合強度増大
の観点から望ましいが、貴金属チップ4、母材2、また
は芯3と濡れ性の良いものであれば、それ以外の金属材
料も使用可能である。
【0009】チップ4と複合材10とのレーザー溶接
は、図3に示す(a)、(b)、(c)のごとくなされ
る。 (a)チップ4の基部41を、穴22に軸心を一致させ
て嵌め込む。 (b)嵌合面にレーザービームLBを照射する。レーザ
ービームLBは、金属層42を溶融させるとともに、チ
ップ4と穴22との嵌合面を融解してチップ4と母材2
とを溶接する。 (c)この結果、溶融した金属層42の金属が嵌合面間
に流れ込み、嵌合面の深部の隙間およびチップ4の基部
端面43と芯3の先端面との空間を充填する。 このチップ4は、母材2との嵌合面が全周にわたって溶
接される。この際、チップ4と母材2とは共融して強固
に溶接されるが、芯3とチップ4とはほどんど溶接され
ない。
【0010】チップ4は、使用時(高温時)において母
材2と芯3との熱膨張差による熱応力を受ける。このた
め上記溶接は嵌合面の全周に沿って、深溶込みでなされ
ること望ましい。この実施例においては、溶接前のチッ
プ4の寸法および穴22の寸法は、チップ4が直径D=
0.5mm、長さH=1.0mmの円柱であり、穴22
が直径d=0.6mm、深さh=0.5mmとなってい
る。
【0011】この発明においては、図3の(c)に示す
如くチップ4の基部端面43と芯3の先端31とが接触
している。従来の白金チップを抵抗溶接した中心電極に
おいては、チップの基部端面と芯の先端との間には1.
5mm以上の母材層が存在している。しかるに、母材2
であるNi合金は熱伝導性が比較的小さく、芯3による
熱引きの妨げとなっている。この実施例の如く、芯3に
接触していると、1.5mmの時と比較してチップ4の
温度をエンジンの高負荷、高速運転時において数10℃
から100℃程度低く保つことができる。
【0012】図4は中心電極1を用いたスパークプラグ
100を示す。スパークプラグ100は、先端に外側電
極11が溶接された筒状主体金具12に、軸孔付き絶縁
碍子13を嵌め込み、軸孔に中心電極1を嵌着して形成
されている。中心電極1の先端と外側電極11の先端部
とは発火部となっており、火花放電ギャップGが形成さ
れる。この構成において、発火部(貴金属チップ4)か
ら良熱伝導性金属芯3を経て中心電極1の後端部に伝達
された熱は、金属パッキン14、主体金具12、金属ガ
スケット15を介して、機関のシリンダーヘッドに伝達
される。
【0013】貴金属チップ4の材料としては、Pt、P
d、Ir、またはこれらの合金のほか、Irと稀土類元
素の酸化物とのサーメットを用いることも可能である。
また、この発明の構成は、スパークプラグの接地電極
(外側電極11)、貴金属チップ16にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明にかかるスパークプラグ中心電極の断
面図である。
【図2】複合材の製造工程図である。
【図3】図1に示す中心電極の製造工程図である。
【図4】図1に示す中心電極を用いたスパークプラグの
要部断面図である。
【符号の説明】
1 中心電極 2 母材 3 芯 4 貴金属チップ 22 穴 43 融解用金属層

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円柱状を呈する耐蝕性ニッケル合金製母
    材に良熱伝導性金属芯を配した複合材の先端に貴金属チ
    ップを溶接してなるスパークプラグ用電極の製造方法に
    おいて、 複合材の先端面の中心部に前記芯に達するかまたは近接
    する深さの穴を設け、、該穴の外周に融解用金属層を設
    けた貴金属チップの基部を嵌め込み、レーザー溶接によ
    り前記融解用金属層を溶融させて嵌合面の隙間に充填す
    ると同時に、チップと母材とを溶接することを特徴とす
    るスパークプラグ用電極の製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1の製造方法により製造したスパ
    ークプラグ用電極。
JP34536091A 1991-12-26 1991-12-26 スパークプラグ用電極およびその製造方法 Pending JPH05182742A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11621544B1 (en) 2022-01-14 2023-04-04 Federal-Mogul Ignition Gmbh Spark plug electrode and method of manufacturing the same
US12034278B2 (en) 2023-10-23 2024-07-09 Federal-Mogul Ignition Gmbh Spark plug, spark plug electrode, and method of manufacturing the same

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US11621544B1 (en) 2022-01-14 2023-04-04 Federal-Mogul Ignition Gmbh Spark plug electrode and method of manufacturing the same
US11777281B2 (en) 2022-01-14 2023-10-03 Federal-Mogul Ignition Gmbh Spark plug electrode and method of manufacturing the same
US12034278B2 (en) 2023-10-23 2024-07-09 Federal-Mogul Ignition Gmbh Spark plug, spark plug electrode, and method of manufacturing the same

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