JPH05182646A - 反射鏡付ハロゲン電球 - Google Patents

反射鏡付ハロゲン電球

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JPH05182646A
JPH05182646A JP3347395A JP34739591A JPH05182646A JP H05182646 A JPH05182646 A JP H05182646A JP 3347395 A JP3347395 A JP 3347395A JP 34739591 A JP34739591 A JP 34739591A JP H05182646 A JPH05182646 A JP H05182646A
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JP
Japan
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reflecting mirror
light
film
halogen
bulb
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Application number
JP3347395A
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English (en)
Inventor
Akira Kawakatsu
晃 川勝
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 後方への可視光の漏れを解消し、配光性を改
善した反射鏡付ハロゲン電球を提供する。 【構成】 基体11上に誘電体多層膜12を形成した反
射鏡10とハロゲン電球20とを一体化してなる反射鏡
付ハロゲン電球において、前記反射鏡10の基体11と
誘電体多層膜12との間に可視吸収赤外透過膜13を形
成する。可視吸収赤外透過膜13としては、380〜6
50nmの光を吸収し、800nm以上の光を透過する透過
特性を有するもので、例えばコバルト酸化物と透明金属
酸化物との混合物が用いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、反射鏡付ハロゲン電
球の改良に関し、さらに詳しくは後方への可視光の漏れ
を解消し、配光性を改善した反射鏡付ハロゲン電球に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば店舗照明用のスポットライ
トやダウンライトなどとして使用される反射鏡付ハロゲ
ン電球は、反射鏡とハロゲン電球とを一体化してなり、
反射鏡の内表面にいわゆる干渉フィルターとしての誘電
体多層膜を形成した構造からなっている。
【0003】そして、反射鏡に形成される誘電体多層膜
は、一般に酸化チタン/酸化ケイ素の多層膜からなり、
可視光を前面に放射すると共に、熱線を後方に逃がす作
用を行う。
【0004】しかるに、従来の反射鏡付ハロゲン電球に
おいては、誘電体多層膜の反射率を必ずしも100%に
することができず、とくに長波長側光の反射率が低いと
いう不具合があった。
【0005】すなわち、誘電体多層膜は入射角度依存性
があり、しかも図5にその透過特性を示したように、と
くに400〜700nmの透過率が低いため、長波長側の
赤色光を中心とする可視光が後方へ漏れるという問題を
生じていたのである。
【0006】また、通常反射鏡における基体表面は凹凸
を有しているため、上記誘電体多層膜の入射角度依存性
の影響に加えて、基体の屈折も併せて影響することか
ら、反射鏡の後方には赤色光を中心とする可視光が斑状
に放射されることになる。
【0007】したがって、従来の反射鏡付ハロゲン電球
においては、配光性が劣り、全体の配光具合を特別に工
夫したり、またとくに反射鏡付ハロゲン電球の後方のデ
ザインには特別の考慮を払う必要があったことから、デ
ザインが制限され、コストアップを招くという問題があ
った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上述した
従来の反射鏡付ハロゲン電球における問題点を解決する
ために検討した結果達成されたものである。
【0009】したがって、この発明の目的は、後方への
可視光の漏れを解消し、配光性を改善した反射鏡付ハロ
ゲン電球を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明の反射鏡付ハロゲン電球は、基体上に誘
電体多層膜を形成した反射鏡と、ハロゲン電球とを一体
化してなる反射鏡付ハロゲン電球において、前記反射鏡
の基体と誘電体多層膜との間に、可視吸収赤外透過膜を
形成したことを特徴とする。
【0011】
【作用】この発明の反射鏡付ハロゲン電球は、反射鏡の
基体と誘電体多層膜との間に、例えば380〜650nm
の光を吸収し、800nm以上の光を透過する透過特性を
有する可視吸収赤外透過膜を形成したため、従来後方へ
漏れていた赤色光を中心とする可視光を、前記可視吸収
赤外透過膜によって吸収可能であり、後方への前記可視
光の漏れを解消することができる。
【0012】したがって、この発明の反射鏡付ハロゲン
電球によれば、配光性が改善されるため、デザインの応
用拡大、小型化およびコストダウンなどを図ることが可
能である。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照しつつ、この発明の反射鏡
付ハロゲン電球に関する一実施例について詳細に説明す
る。
【0014】図1はこの発明の反射鏡付ハロゲン電球の
断面説明図、図2は図1における反射鏡内表面の拡大断
面図、図3は可視吸収赤外透過膜の透過特性を示すグラ
フ、図4は可視吸収赤外透過膜の有無による反射鏡付ハ
ロゲン電球前面への光の配光分布の関係を示すグラフ、
図5は誘電体多層膜の透過特性を示すグラフである。
【0015】図1において、この発明の反射鏡付ハロゲ
ン電球は、反射鏡10とハロゲン電球20とを封止部3
0を介して一体化してなり、反射鏡10はガラスなどの
基体11の内表面に、いわゆる干渉フィルターとしての
誘電体多層膜12が形成されており、さらには前記基体
11と誘電体多層膜12との間に、この発明の特徴であ
る可視吸収赤外透過膜13が形成されている(詳細には
図2参照)。
【0016】一方、ハロゲン電球20は、ガラスバルブ
21、発光部22、フィラメント23、口金部24およ
び導入線25などから構成されており、このハロゲン電
球20自体の構造については、従来慣用されているもの
をそのまま適用することができる。
【0017】そして、反射鏡10の基体11に形成され
る誘電体多層膜12は、例えば図5に示したような透過
特性を有する酸化チタン/酸化ケイ素の多層膜からな
り、これは可視光を前面に放射すると共に、熱線を後方
に逃がす作用を行う。
【0018】また、反射鏡10の基体11と誘電体多層
膜12との間に形成される可視吸収赤外透過膜13は、
図3に示したような透過特性を有するものからなり、こ
れは赤色光を中心とする可視光を吸収する作用を行う。
【0019】すなわち、図3は、酸化コバルト/酸化亜
鉛(1:8)の透過特性を示すが、この酸化コバルト/
酸化亜鉛(1:8)は380〜650nmの光を吸収し、
800nm以上の光を透過する透過特性を有している。
【0020】したがって、例えばこの酸化コバルト/酸
化亜鉛(1:8)を可視吸収赤外透過膜13として用
い、基体11と誘電体多層膜12との間に膜状に形成す
ることによって、従来後方へ漏れていた600nm前後の
赤色光を中心とする可視光を、前記可視吸収赤外透過膜
13によって吸収することができ、これらの可視光が後
方へ漏れる不具合を解消することが可能となる。
【0021】また、この場合に、可視吸収赤外透過膜1
3は、前記可視光は吸収するが、赤外線を中心とする熱
線は後方へ透過し、前面への熱線遮断効果を保持してお
り、しかも例えば酸化コバルト/酸化亜鉛(1:8)は
1000℃付近まで良好な耐熱性を有している。
【0022】かかる可視吸収赤外透過膜13の形成によ
る効果は、図4から一層明らかである。
【0023】すなわち、図4において、点線は可視吸収
赤外透過膜13を形成していない従来の反射鏡付ハロゲ
ン電球、実線は可視吸収赤外透過膜13を形成したこの
発明の反射鏡付ハロゲン電球の、各前面への光の配光分
布の関係を示しており、いずれも600〜650nm付近
からの光の前面への配光分布が低下し、前面への低下分
が後方へ放射されているが、この発明の反射鏡付ハロゲ
ン電球では後方への放射分が可視吸収赤外透過膜13に
より吸収され、かつ赤外線は後方へ透過されるので、8
00nm以上の領域における前面への光エネルギーが従来
の反射鏡付ハロゲン電球に比較して小さくなっている。
【0024】なお、誘電体多層膜12自体に可視光吸収
能力を持たせて、可視光の後方への漏れを解消すること
も考えられるが、この場合には、赤外線などの熱線も誘
電体多層膜12に吸収され、反射鏡10の発熱を招くた
め、反射鏡10自体を大型化する必要があるのに対し、
この発明の反射鏡付ハロゲン電球では、上記したように
可視吸収赤外透過膜13により可視光のみを吸収し、熱
線は後方へ逃がすことが可能であるため、反射鏡付ハロ
ゲン電球の小型化が可能である。
【0025】本発明において、可視吸収赤外透過膜13
の素材としては、380〜650nmの光を吸収し、80
0nm以上の光を透過する透過特性を有し、被膜形成能を
有するものであればとくに制限するものではなく、上記
した例えば酸化コバルト/酸化亜鉛(1:8)に代表さ
れるコバルト酸化物と透明金属酸化物との混合物以外に
も、酸化コバルトと酸化アルミニウムの1:2混合物お
よび酸化第二鉄などを好ましく使用することができる。
【0026】以下に、この発明の反射鏡付ハロゲン電球
の試験例を挙げて、この発明の構成および効果をさらに
詳述する。
【0027】東芝ライテック(株)製、ハロゲン電球を
ガラス製基体と一体化して反射鏡付ハロゲン電球を形成
するに際し、基体の内表面に酸化チタン/酸化ケイ素の
24層多層膜(誘電体多層膜)を形成することにより、
従来の反射鏡付ハロゲン電球Aを製造した。
【0028】一方、基体と上記誘電体多層膜との間に、
厚み1μの酸化コバルト/酸化亜鉛(1:8混合物)膜
(可視吸収赤外透過膜)を形成することにより、本発明
の反射鏡付ハロゲン電球Bを製造した。
【0029】同様にして上記酸化コバルト/酸化亜鉛
(1:8混合物)膜の代わりに、可視吸収赤外透過膜と
して、酸化コバルト/酸化アルミニウム(1:2混合
物)および酸化第二鉄からなる厚み1μの膜を各々形成
することにより、本発明の反射鏡付ハロゲン電球Cおよ
びDを製造した。
【0030】これら4種類の反射鏡付ハロゲン電球につ
いて、ハロゲン電球を点灯した場合の前面中心光度(指
数評価…指数大ほど光度が高い)、後方可視光(指数評
価…指数大ほど後方への可視光量が多い)、後方状態
(○…肉眼で確認できず、×…赤〜黄色の光が反射鏡面
形状に照射される)、前面熱線量(指数評価…指数大ほ
ど大きい)、および後方発熱量(指数評価…指数大ほど
大きい)を評価した結果を表1に示す。
【0031】
【表1】 表1の結果から明らかなように、この発明の反射鏡付ハ
ロゲン電球B〜Dによれば、従来の反射鏡付ハロゲン電
球Aに比較して、後方への可視光の漏れが解消し、配光
性が改善されている。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の反射鏡
付ハロゲン電球は、反射鏡の基体と誘電体多層膜との間
に、例えば380〜650nmの光を吸収し、800nm以
上の光を透過する透過特性を有する可視吸収赤外透過膜
を形成したため、従来後方へ漏れていた赤色光を中心と
する可視光を、前記可視吸収赤外透過膜によって吸収可
能であり、後方への前記可視光の漏れを解消し、配光性
を改善することができる。
【0033】また、この発明の反射鏡付ハロゲン電球で
は、可視吸収赤外透過膜により可視光のみを吸収し、熱
線は後方へ逃がすことが可能であるため、小型化が可能
である。
【0034】したがって、この発明の反射鏡付ハロゲン
電球によれば、デザインの応用拡大およびコストダウン
などを図ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の反射鏡付ハロゲン電球の断面
説明図グラフである。
【図2】図2は図1における反射鏡内表面の拡大断面図
である。
【図3】図3は可視吸収赤外透過膜の透過特性を示すグ
ラフである。
【図4】図4は可視吸収赤外透過膜の有無による反射鏡
付ハロゲン電球前面への光の配光分布の関係を示すグラ
フである。
【図5】図5は誘電体多層膜の透過特性を示すである。
【符号の説明】
10 反射鏡 11 基体 12 誘電体多層膜 13 可視吸収赤外透過膜 20 ハロゲン電球 21 ガラスバルブ 22 発光部 23 フィラメント 24 口金部 25 導入線 30 封止部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基体上に誘電体多層膜を形成した反射鏡
    と、ハロゲン電球とを一体化してなる反射鏡付ハロゲン
    電球において、前記反射鏡の基体と誘電体多層膜との間
    に、可視吸収赤外透過膜を形成したことを特徴とする反
    射鏡付ハロゲン電球。
  2. 【請求項2】 可視吸収赤外透過膜が、380〜650
    nmの光を吸収し、800nm以上の光を透過する透過特性
    を有することを特徴とする請求項1に記載の反射鏡付ハ
    ロゲン電球。
  3. 【請求項3】 可視吸収赤外透過膜が、コバルト酸化物
    と透明金属酸化物との混合物からなることを特徴とする
    請求項1に記載の反射鏡付ハロゲン電球。
JP3347395A 1991-12-27 1991-12-27 反射鏡付ハロゲン電球 Pending JPH05182646A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3347395A JPH05182646A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 反射鏡付ハロゲン電球

Applications Claiming Priority (1)

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JP3347395A JPH05182646A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 反射鏡付ハロゲン電球

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ID=18389931

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3347395A Pending JPH05182646A (ja) 1991-12-27 1991-12-27 反射鏡付ハロゲン電球

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JP (1) JPH05182646A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8436519B2 (en) * 2006-07-25 2013-05-07 David W. Cunningham Incandescent lamp incorporating infrared-reflective coating system, and lighting fixture incorporating such a lamp

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8436519B2 (en) * 2006-07-25 2013-05-07 David W. Cunningham Incandescent lamp incorporating infrared-reflective coating system, and lighting fixture incorporating such a lamp

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Effective date: 20040210

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02