JPH051816B2 - - Google Patents

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JPH051816B2
JPH051816B2 JP16556585A JP16556585A JPH051816B2 JP H051816 B2 JPH051816 B2 JP H051816B2 JP 16556585 A JP16556585 A JP 16556585A JP 16556585 A JP16556585 A JP 16556585A JP H051816 B2 JPH051816 B2 JP H051816B2
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JP
Japan
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ethylene
propylene
present
polypropylene
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JP16556585A
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English (en)
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JPS6254743A (ja
Inventor
Shinji Chiku
Tamihiro Oohashi
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
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Publication of JPS6254743A publication Critical patent/JPS6254743A/ja
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明はポリプロピレン組成物に関する。 さらに詳しくは、結晶性エチレン−プロピレン
ブロツク共重合体、ポリエーテルブロツクアミ
ド、無定形エチレン−プロピレン共重合体および
不飽和カルボン酸もしくはその誘導体で変性した
変性ポリプロピレン重合体とからなるポリプロピ
レン組成物に関する。 近年、自動車外装用部品の構成材料特にバンパ
ーの構成材料としてポリプロピレン組成物が注目
されるようになつてきた。該ポリプロピレン組成
物として結晶性エチレン−プロピレン共重合体に
無定形エチレン−プロピレン共重合体を配合した
ものまたは結晶性エチレン−プロピレン共重合体
に無定形エチレン−プロピレン共重合体およびタ
ルクなどの板状の無機質充填剤を配合したものな
どが提案されている。 しかしながら、これらのポリプロピレン組成物
を構成材料として用いた自動車バンパーは米国自
動車安全規格(FMVSS規格)に定められている
衝撃試験すなわち規定の撃芯を有し、実車と同重
量の振子を2.5マイル/時または5.0マイル/時の
速度で実車に装着したバンパーに衝突させる試験
(ペンジユラム試験)を行なうと、2.5マイル/時
の試験(以下、2.5マイル/時規制という。)には
合格するが5.0マイル/時の試験(以下、5.0マイ
ル/時規制という。)では不合格となる。 この5.0マイル/時規制に合格するポリプロピ
レンバンパーは、結晶性エチレン−プロピレンブ
ロツク共重合体に無定形のエチレン−プロピレン
共重合体を40〜50重量%配合した組成物を用いる
ことによつて得られるが得られたバンパーは傷が
つきやすく、耐受傷性の点で問題があるため実用
化されていない。 また、5.0マイル/時規制に合格し、耐受傷性
も満足するバンパーとして従来より、リムウレタ
ン(RIMウレタン)を構成材料として使用した
RIMウレタンバンパーが使用されているが、バ
ンパー成形時の成形サイクルが長く、かつ成形不
良率が高いため製品コストが高くなるといつた問
題点を有している。 本発明者らは上述のポリプロピレン組成物を使
用した自動車外装用部品の問題点を解決するべく
鋭意研究した。その結果、結晶性エチレン−プロ
ピレンブロツク共重合体、ポリエーテルブロツク
アミド、無定形エチレン−プロピレン共重合体お
よび変性ポリプロピレンの各所定量を配合してな
る組成物が、成形品としたときの該成形品の耐衝
撃性および耐受傷性を大巾に改善することができ
ることを見い出し、この知見にもとずいて本発明
を完成した。 以上の記述から明らかなように、本発明の目的
は、成形品としたときに耐衝撃性に優れ、かつ耐
受傷性にも優れた成形品を安価に得ることのでき
るRIMウレタン代替可能なポリプロピレン組成
物を提供することである。 本発明は以下の構成を有する。 (A)結晶性エチレン−プロピレンブロツク共重合
体20〜40重合体、(B)ポリエーテルブロツクアミド
25〜40重量%、(C)無定形のエチレン−プロピレン
共重合体25〜35重量%、(D)不飽和カルボン酸もし
くはその誘導体で変性した変性ポリプロピレン重
合体5〜20重量%とからなることを特徴とするポ
リプロピレン組成物。 本発明で使用する結晶性エチレン−プロピレン
ブロツク共重合体は、メルトフローレート(温度
230℃、2.16Kgの荷重を加えたときの10分間の溶
融樹脂の吐出量)が10〜50g/10分、より好まし
くは15〜40g/10分、特に好ましくは20〜30g/
10分であり、エチレン含量が20重量%以下、好ま
しくは5〜15重量%、特に好ましくは8〜12重量
%で、プロピレン、エチレン共重合部のエチレン
含量が30〜70重量%、特に好ましくは50〜60重量
%でありかつ該共重合部の温度135℃、テトラリ
ン溶液で測定した極限粘度が4〜10d/gの結
晶性エチレン−プロピレンブロツク共重合体であ
る。 該結晶性エチレン−プロピレンブロツク共重合
体は、例えばチーグラー−ナツタ系触媒を用い
て、まずプロピレンを重合してポリプロピレン部
を作り、引き続きプロピレンとエチレンの混合物
を共重合させる方法によつて得ることができる。 また該結晶性エチレン−プロピレンブロツク共
重合体の使用量は20〜40重量%、特に好ましくは
25〜35重量%である。使用量が20重量%未満では
溶融樹脂の流動性がわるくなり、得られた成形品
の表面にメルトフラクチヤーやフローマークの発
生がみられ外観形状が悪化するので好ましくな
く、また40重量%を超えると得られた成形品の耐
衝撃性が低下するので好ましくない。 本発明で使用するポリエーテルブロツクアミド
は下記〔〕で示される化学構造式を有する樹脂
で例えばアトーシミー社(ATO CHIMIE Co.)
の商品名PEBAX5533SNOOをあげることができ
る。 (ここでPAはポリアミドを表わし、PEはポリエ
ーテルを表わす。) 該ポリエーテルブロツクアミドの使用量は25〜
40重量%、特に好ましくは25〜35重量%である。 該使用量が25重量%未満では、成形品としたと
きの該成形品の耐受傷性が低下するので好ましく
なく、また40重量%を超えると得られた成形品の
耐衝撃性が低下しかつコストが高くなるので好ま
しくない。 本発明に使用する無定形エチレン−プロピレン
共重合体としては、エチレン含量が40〜70重量
%、ムーニー粘度ML100℃ 1+4が20〜70のエチレン
−プロピレンラバーを用いればよい。エチレン含
量が上述の範囲をはずれるものやムーニー粘度が
20未満のものを使用すると、成形品にしたときの
該成形品の衝撃強度が低下し、またムーニー粘度
が70を超えるものを使用すると成形品にしたとき
の該成形品の表面にフローマークの発生がみられ
かつ光沢もわるくなるなど外観形状が悪化するの
で好ましくない。 また、該無定形のエチレン−プロピレン共重合
体の使用量は、25〜35重量%、特に好ましくは25
〜30重量%である。該使用量が25重量%未満で
は、成形品としたときの該成形品の耐衝撃性が低
下し、また35重量%を超えると該成形品の耐受傷
性が低下するので好ましくない。 本発明に使用する変性ポリプロピレン重合体
は、不飽和カルボン酸もしくはその誘導体、例え
ばアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、イタ
コン酸などの不飽和カルボン酸、無水マレイン
酸、無水イタコン酸などの不飽和カルボン酸の無
水物、アクリル酸メチル、マレイン酸モノメチル
などの不飽和カルボン酸のエステルなどをプロピ
レンの単独重合体および/またはプロピレンを主
成分としてプロピレンと他のオレフイン例えばエ
チレン、ブテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン−
1、ヘキセン−1、オクテン−1などの1以上と
の共重合体に対し0.1〜8重量%添加してラジカ
ル発生剤の存在下に溶融混練する公知の方法によ
り変性させて得られる。なかでもアクリル酸、無
水マレイン酸で変性した変性ポリプロピレン重合
体が好ましい。 該変性ポリプロピレンの使用量は5〜20重量
%、特に好ましくは7〜15重量%である。該使用
量が5重量%未満では成形品にしたときの該成形
品の耐衝撃性の向上効果が得られず、また20重量
%を超えると該成形品の耐衝撃性の向上効果が飽
和に達し、逆に低下する傾向を示すので好ましく
ない。 また、本発明の組成物にあつては、通常のポリ
プロピレン組成物に添加される各種添加剤例えば
酸化防止剤、紫外線吸収剤、銅害防止剤、帯電防
止剤などを本発明の目的を損なわない範囲におい
て併用することができる。 本発明の組成物は、前記(A)〜(D)の所定量をヘン
セルミキサー(商品名)、スーパーミキサー、タ
ンブラーミキサー、レボンブレンダーなどの混合
器で混合したのち、該混合物を公知の各種混練装
置例えば1軸もしくは2軸の押出機、バンバリー
ミキサー、コニーダー、プラベンダープラストグ
ラフなどの混練機で溶融混練温度180〜300℃、特
に好ましくは200〜280℃で溶融混練しペレタイズ
することによつて得られる。 本発明の組成物を用いて成形した成形品は、耐
衝撃性、耐受傷性に優れており、本発明の組成物
を用いて成形した自動車バンパーは5マイル/時
規制を満足する耐衝撃性を有し、かつRIMウレ
タンバンパーに匹敵する耐受傷性を有ししかも
RIMウレタンバンパーに比べて安価であるなど
自動車外装用部品の構成材料として好適に使用す
ることができる。 以下、実施例および比較例によつて本発明を具
体的に説明する。なお本発明で用いた評価方法は
次の方法によつた。 (1) 耐衝撃性 アイゾツト衝撃強度の測定(JIS K7110に準
拠、測定温度−40℃)により行なつた。 (2) 耐受傷性(鉛筆硬度) 耐受傷性の測定方法として鉛筆引掻き試験を
行ない傷のつきやすさと傷の目立ちやすさを目
視により判定し評価した。鉛筆引掻き試験は
JIS K5400に準拠し、JIS K5401に規定された
塗膜用鉛筆引掻き試験機を使用し、鉛筆は三菱
ユニを用いて荷重300g、縦150mm、横150mm、
厚さ3mmの試験片を用いて試験した。 実施例1、比較例1〜3 メルトフローレート10g/10分、エチレン含量
10重量%の結晶性エチレン−プロピレンブロツク
共重合体(チツソポリプロK7719)30重量%、ポ
リエーテルブロツクアミド(商品名
PEBAX5533SNOO、アトーシミー社製)30重量
%、ムーニー粘度ML100℃ 1+4が25、エチレン含量
75重量%の無定形エチレン−プロピレン共重合体
(商品名EP02P、日本合成ゴム(株)製)30重量%、
メルトフローレート10g/10分、エチレン含量10
重量%の結晶性エチレン−プロピレンブロツク共
重合体をラジカル発生剤の存在下0.4重量%の無
水マレイン酸で変性した変性ポリプロピレン10重
量%をヘンセルミキサー(商品名)に入れ、低速
で1分間攪拌混合した。該混合物を1軸の押出機
を用いて溶融混練温度230℃で溶融混練しベレタ
イズした。 また、比較例1〜3として、比較例1は、実施
例1で用いたと同様の結晶性をエチレン−プロピ
レンブロツク共重合体40重量%、無定形エチレン
−プロピレン共重合体50重量%、変性ポリプロピ
レン10重量%を、比較例2は実施例1で用いたと
同様の結晶性エチレン−プロピレンブロツク共重
合体70重量%、無定形エチレン−プロピレン共重
合体20重量%、変性ポリプロピレン10重量%を、
比較例3は実施例1で用いたと同様の結晶性エチ
レン−プロピレンブロツク共重合体40重量%、ポ
リエーテルブロツクアミド30重量%、無定形エチ
レン−プロピレン共重合体30重量%を、実施例1
に準拠して混合し、溶融混練しペレタイズした。 実施例および比較各例で得られたペレツトを用
いて射出成形法により所定の試験片を成形し、該
試験片を用いて評価試験を行なつた。その結果を
まとめて第1表に示した。
【表】 第1表から明らかなように、本発明の組成物を
用いた実施例1では得られた成形品は耐衝撃性、
耐受傷性のいずれも優れており充分実用に適する
ものであるが、ポリエーテルブロツクアミドを使
用しない比較例1は耐衝撃性は優れているが、耐
受傷性が低くなつており、また比較例2では耐受
傷性は良好であるが耐衝撃性が低くなつている。
さらに変性ポリプロピレンを使用しない比較例3
では、得られた成形品は、耐衝撃性、耐受傷性の
いずれも低くなつており実用上問題がある。 以上記述したように本発明の組成物を用いて得
られた成形品は高い耐衝撃性と耐受傷性とを兼ね
そなえており、充分実用に適するものであること
が確認された。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 (A)結晶性エチレン−プロピレンブロツク共重
    合体20〜40重量%、(B)ポリエーテルブロツクアミ
    ド25〜40重量%、(C)無定形のエチレン−プロピレ
    ン共重合体25〜35重量%、(D)不飽和カルボン酸も
    しくはその誘導体で変性した変性ポリプロピレン
    重合体5〜20重量%とからなることを特徴とする
    ポリプロピレン組成物。
JP16556585A 1985-07-26 1985-07-26 ポリプロピレン組成物 Granted JPS6254743A (ja)

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JP16556585A JPS6254743A (ja) 1985-07-26 1985-07-26 ポリプロピレン組成物

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JPS6254743A JPS6254743A (ja) 1987-03-10
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KR100909099B1 (ko) 2008-02-15 2009-07-23 현대이피 주식회사 강성 및 내스크래치성이 향상된 폴리프로필렌-폴리스티렌블렌드 조성물
JP6204373B2 (ja) * 2011-12-14 2017-09-27 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー 相溶化剤としての官能化ブロック複合材料及び結晶性ブロック複合組成物
CN109370046B (zh) * 2018-10-09 2021-03-16 仲恺农业工程学院 一种提高聚丙烯薄膜透气度的方法及改性聚丙烯薄膜和应用

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