JPH0518157Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は写真を貼る台紙に関するものである。

（従来の技術） 特に肖像写真等では写真窓を有する縁枠により
写真を飾るようにした台紙が用いられる。しかし
従来の縁枠は一辺特に上辺で台紙に接着しただけ
の構造のため、写真を貼る際に剥れ易く、また折
れたりする問題がある。また台紙と縁枠間に写真
が介在するので縁枠が浮いたり、写真に過度の圧
力が加えられる欠点も生ずる。

（技術的課題） 本考案の課題は写真を貼り易く、縁枠を損ずる
おそれがなく、しかも貼つた写真に対しても悪影
響が生じないようにすることにある。

（技術的手段） 前記課題を解決するため本考案は、アルバム１
０の見開き頁１１，１２に貼着される写真用台紙
について、写真Ｐを貼るため、写真Ｐと同等かや
や厚目の紙厚を有しかつ定形の紙材からなる台紙
本体１の１辺部をヒンジ状の折曲部２を介して延
長することにより、写真Ｐの上部に位置する枕３
を形成し、折り曲げて上側となる枕３の面に、写
真窓４を有する縁枠５を貼着するという手段を講
じたものである。

（実施例） 図示実施例により説明すると、台紙本体１は貼
るべき写真Ｐと同大或いは大きめに形成され、そ
の上辺に折曲部２を設け、同巾で延長した枕３を
設けている。折曲げて表になる枕３の裏面には、
任意の形状の写真窓４を有する縁枠５が上辺で接
着され、この縁枠５は台紙本体１上に重なり、本
体との間に写真Ｐを収める薄い空間Ｇが形成され
る。即ち台紙折返し部が写真Ｐの枕となる。台紙
本体１の紙厚は任意に選択できるが、できれば写
真（印画紙）の紙厚と同等がそれ以上が望まし
く、また折曲部２に必要な強度を備えるものが良
い。

上記構造の台紙装置はアルバム１０に貼着した
状態で各図に示されている。１１，１２は見開き
頁であり、例示のアルバム１０の場合は表紙、ま
た１３は台紙１の補強のための板紙、１４は保護
のためのクツシヨン材、１５は表紙を飾る化粧
紙、１６は当て紙を示す。なお図示のように写真
窓４の形状は任意である。

（考案の作用） 上記の構成を有する台紙は、ヒンジ状の折曲部
２で縁枠５を開いて写真Ｐを貼ることができ、縁
枠５を写真Ｐにかぶせるだけで台紙へ写真を貼る
作業を終えることができる。枕３に近い部分の縁
枠５は写真Ｐに殆ど接触せず、台紙１、写真Ｐ、
縁枠５がほぼ平行に重なるので部分的に接触圧力
が増えることもない。

（考案の効果） 従つて本考案によれば縁枠５を曲げずに写真を
貼ることができるので、縁枠５を折つたり、曲げ
て皺をつけたりすることがなく、大変作業性が良
いと同時に写真が台紙による影響を受けないから
肖像写真などの品位を傷付けない効果を奏する。
枕３は写真を保護するだけでなく、台紙強度を増
すので台紙が写真により反るようなことも防止で
き、製本時、アルバム１０の背がための効果を高
めることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る写真用台紙の実施例を示す
もので第１図は要部斜視図、第２図は断面図、第
３図は全体斜視図である。 １……台紙本体、２……折曲部、３……枕、４
……写真窓、５……縁枠。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. アルバム１０の見開き頁１１，１２に貼着され
   る写真用台紙であつて、写真Ｐを貼るため、写真
   Ｐと同等かやや厚目の紙厚を有しかつ定形の紙材
   からなる台紙本体１の１辺部をヒンジ状の折曲部
   ２を介して延長することにより、写真Ｐの上部に
   位置する枕３を形成し、折り曲げて上側となる枕
   ３の面に、写真窓４を有する縁枠５を貼着したこ
   とを特徴とする写真用台紙。