JPH0518132Y2 - - Google Patents

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JPH0518132Y2
JPH0518132Y2 JP14044688U JP14044688U JPH0518132Y2 JP H0518132 Y2 JPH0518132 Y2 JP H0518132Y2 JP 14044688 U JP14044688 U JP 14044688U JP 14044688 U JP14044688 U JP 14044688U JP H0518132 Y2 JPH0518132 Y2 JP H0518132Y2
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opening
dividing line
welding
divided
resin pipe
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  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は振動溶着にて一体的に溶着されて形成
された樹脂製パイプに関する。
[従来の技術] 例えば自動車のエンジンの吸気部品であるエア
コネクタなどは、肉厚の取付フランジなどを有す
るためにブロー成形などでは製造することが困難
である。そのため従来は、第6図に示す特公昭63
−37692号公報などに見られるように、開口部1
00に表出する分割ライン200で上下に半割り
した形状の分割体101,102をあらかじめ射
出成形などでそれぞれ形成し、その後2つの分割
体101,102を分割ライン300で合わせて
振動溶着により溶着することで一体的に結合する
ことが行われている。
[考案が解決しようとする課題] ところが上記のように、開口部100に表出す
る分割ライン200で上下に半割りした形状で
は、開口部100の外周及び内周表面に溶着部分
が表出し、溶着バリなどが生じる。また、それぞ
れの分割体が溶着時に僅かにずれる場合もある。
したがつて開口部100の真円度などが低下し、
そのまま他部品と結合した場合はシール性が阻害
されるという不具合がある。そこで従来は良好な
シール性を確保するために、振動溶着後外周部又
は内周部の全周にわたつて、分割ライン部分のズ
レ、溶着バリを取除く切削加工を行わざるを得な
かつた。
本考案はこのような事情に鑑みてなされたもの
であり、振動溶着後の切削加工を不要とすること
を目的とするものである。
[課題を解決するための手段] 本考案の樹脂製パイプは、他部品と接続される
2個の開口部とそれぞれの該開口部を結ぶ屈曲し
た流路をもち分割ラインで少なくとも2個の分割
体に分割されそれぞれの分割体がそれぞれ形成さ
れた後分割ラインで振動溶着されて一体化された
樹脂製パイプであつて、 分割ラインは無端のループ状をなし開口部近傍
を避けて設けられていることを特徴とする。
本考案の樹脂製パイプは分割ラインで少なくと
も2つの分割体に分割され、それぞれの分割体は
射出成形などでそれぞれ形成される。そして分割
ラインで重ね合わされ、振動溶着により一体的に
結合されている。ここで振動溶着とは、2つの素
材の相互の分割面を圧縮状態で高速で擦り合わ
せ、この際の発熱によつて溶融接着させる一種の
摩擦溶着のことをいう。したがつて本考案の樹脂
製パイプの材質としては、ほとんどの熱可塑性樹
脂を用いることができる。
本考案の最大の特徴は、分割ラインは無端のル
ープ状としたところにある。すなわち、従来のよ
うに分割ラインがパイプの開口部に表出すると、
分割ラインは無端のループ状とはならない。本考
案では分割ラインを無端のループ状として、開口
部の近傍に溶着部分が表出しないようにしたもの
である。
[考案の作用および効果] 本考案の樹脂製パイプでは、分割ラインが無端
のループ状であり開口部近傍を避けて設けられて
いる。したがつて本考案の樹脂製パイプでは、他
部品との結合部となる開口部が分割体と一体的に
形成されているため、その開口部の真円度、平滑
度などが成形時に確保される。そしてその後の振
動溶着においてもその形状が変化することはな
い。これにより従来行われていた振動溶着後の切
削加工が不要となり、工数の低減を図ることがで
きる。また他部品との結合時におけるシール性に
おいても、従来行われている切削加工の誤差など
を考慮すれば従来よりも優れているといえる。
[実施例] 以下、実施例により具体的に説明する。
(実施例 1) 第1図〜第3図に本考案の一実施例の樹脂製パ
イプを示す。この樹脂製パイプは自動車のエンジ
ンに吸気を送るために、エアクリーナとキヤブレ
ターとの間に設けられるエアコネクタである。
このエアコネクタは、開放される一方の開口部
はエアクリーナホースに接続され、他方の開口部
は取付フランジによりゴムパツキンを介してエン
ジンのスロツトルボデイなどにネジ止めされる。
それぞれの開口部を結ぶ流路は直角に屈曲してい
る。このエアコネクタは上記した形状のためブロ
ー成形、射出成形などにより一体的に形成するこ
とが困難である。そのため長手方向に分割した形
で2ピースの分割体に分割し、射出成形により形
成されたそれぞれの分割体を振動溶着により接合
して一体化したものである。
すなわちこのエアコネクタは、エアクリーナホ
ースに接続される第1開口部10とスロツトルボ
デイに結合される第2開口部11とを有する下側
ピース1と、開口部をもたない上側ピース2とよ
り構成され、その分割ライン3は無端のループ状
をなしている。第1開口部10と第2開口部11
の軸方向は互いに直交している。また、第2開口
部11には取付穴12を有するフランジ13が放
射状に突出して設けられ、フランジ13の一端面
にはガスケツトが嵌合するガスケツト溝14が形
成されている。
第4図に溶着前の分割部分の要部拡大断面図を
示す。上側ピース2には、分割ライン3に沿つて
外方へ突出する上側溶着フランジ20が設けら
れ、下側ピース1にも外方へ突出する下側溶着フ
ランジ15が設けられている。そして上側溶着フ
ランジ20からは下方へ向つて突出する第1突条
部21が設けられ、下側溶着フランジ15には互
いに平行な2本の溝部16と、2本の溝部16の
間で上側へ突出する第2突条部17とが設けられ
ている。そして振動溶着時には第1突条部16と
第2突条部17が圧接され、振動溶着される。こ
のとき溶着により生じた溶着バリは溝部16内に
吸収され外部に表出するのが防止されている。
ここで分割ライン3を説明すると、分割ライン
3は第2開口部11の上方では第2開口部11の
端面と平行に延び、第1開口部10の約70mm手前
位置まで一直線状に延びている。そして第1開口
部10に近付くにつれて約30度の角度で上側に斜
行し、第1開口部10の端面手前約30mmの位置で
最上面位置に至り、その位置で長手方向に対して
直交するように延びている。すなわち第1開口部
10では開口端より30mmの位置までは分割ライン
がなく、第2開口部11にも分割ラインは表出し
ていない。したがつて第1開口部10および第2
開口部11には溶着バリなどが生じず下側ピース
1成形時の状態を維持している。これにより第1
開口部10にエアクリナホースが接続された場合
には良好なシール性が維持され、第2開口部11
をスロツトルボデイに結合する際にもガスケツト
とのシール性が良好に維持される。
なお本考案の場合、分割ラインが振動溶着時の
圧縮方向に対して傾斜する部分が発生する。この
傾斜角度は圧縮方向と垂直な面から45度以内とす
るのが望ましい。45度を超えると溶着しろが確保
されず、溶着不良となる場合がある。
(実施例 2) 第5図に本考案の第2の実施例の樹脂製パイプ
を示す。なお、便宜上実施例1と同様の機能の部
分を同一の番号を付して説明する。この樹脂製パ
イプは、両端に開口部をもつが流路が屈曲してお
り、一体的な射出成形が不可能なものである。
この樹脂製パイプは、第1開口部10と第2開
口部11とを有する下側ピース1と、開口部をも
たない上側ピース2とより構成され、その分割ラ
イン3は無端のループ状をなしている。そして下
側ピース1に上側ピース2を重ね、振動溶着によ
り溶着されている。
ここで分割ライン3を説明すると、分割ライン
3は第2開口部11の開口端面から約30mm奥方で
円周方向に延び、軸方向に対して約30度の角度で
下方に斜行した後、軸方向と平行に延び、さらに
約30度の角度で上方に斜行して第1開口部10の
約30mm手前で円周方向に延びている。すなわち第
1開口部10および第2開口部11では開口端よ
り30mmの位置までは分割ラインがない。したがつ
て第1開口部10および第2開口部11には溶着
バリなどが生じず下側ピース1成形時の状態を維
持している。これにより第1開口部10および第
2開口部11に他部材が結合された場合、シール
性が良好である。
なお、上記実施例では2個の開口部を下側ピー
スにのみ形成したが、これに限るものではなく、
上側ピースにのみ形成してもよいし、上側ピース
と下側ピースにそれぞれ開口部を形成することも
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本考案の一実施例の樹脂製パ
イプに関し、第1図はその平面図、第2図は第1
図のA−A断面図、第3図は第1図のB−B断面
図、第4図は溶着部分の溶着する前の構成を示す
要部拡大断面図である。第5図は本考案の第2の
実施例の樹脂製パイプの斜視図である。第6図は
従来の樹脂製パイプの斜視図である。 1……下側ピース(分割体)、2……上側ピー
ス(分割体)、3……分割ライン、10……第1
開口部、11……第2開口部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 他部品と接続される2個の開口部とそれぞれの
    該開口部を結ぶ屈曲した流路をもち分割ラインで
    少なくとも2個の分割体に分割されそれぞれの該
    分割体がそれぞれ形成された後該分割ラインで振
    動溶着されて一体化された樹脂製パイプであつ
    て、 前記分割ラインは無端のループ状をなし前記開
    口部近傍を避けて設けられていることを特徴とす
    る樹脂製パイプ。
JP14044688U 1988-10-27 1988-10-27 Expired - Lifetime JPH0518132Y2 (ja)

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JP14044688U JPH0518132Y2 (ja) 1988-10-27 1988-10-27

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JP14044688U JPH0518132Y2 (ja) 1988-10-27 1988-10-27

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Publication Number Publication Date
JPH0261636U JPH0261636U (ja) 1990-05-08
JPH0518132Y2 true JPH0518132Y2 (ja) 1993-05-14

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