JPH05180538A - 冷凍装置の水分除去装置 - Google Patents

冷凍装置の水分除去装置

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JPH05180538A
JPH05180538A JP3345134A JP34513491A JPH05180538A JP H05180538 A JPH05180538 A JP H05180538A JP 3345134 A JP3345134 A JP 3345134A JP 34513491 A JP34513491 A JP 34513491A JP H05180538 A JPH05180538 A JP H05180538A
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passage
water
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bypass passage
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Keiichi Kitamura
圭一 北村
Hisasuke Sakakibara
久介 榊原
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    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2341/00Details of ejectors not being used as compression device; Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/06Details of flow restrictors or expansion valves
    • F25B2341/068Expansion valves combined with a sensor
    • F25B2341/0683Expansion valves combined with a sensor the sensor is disposed in the suction line and influenced by the temperature or the pressure of the suction gas

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 潤滑油による水分除去装置の機能低下を抑制
する。 【構成】 ボックス型膨張弁2の冷媒通路18に、分離
パイプ52が配設される。分岐通路37等よりなるバイ
パス通路は前記分離パイプ52によって形成される間隙
に連通する。バイパス通路の途中には冷媒を冷却する冷
却シリンダ33が配置され、その下流には冷媒中に含ま
れている水分を捕集するフィルタ43が配置される。そ
して、分離パイプ52と冷媒通路18との間の間隙で潤
滑油が除去され、その潤滑油が除去されたガス冷媒が冷
却シリンダ33側に導入される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、空調装置等に用いら
れる冷凍装置において、冷媒中の水分を除去するための
水分除去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、カーエアコンでは振動吸収等の
ためゴムホースを多用せざるを得ず、これらゴムホース
を通して冷媒中に水分が入りやすい。そして、冷媒中に
水分が混入すると、金属部分の腐食や冷却性能の低下を
引き起こす。
【0003】そこで、例えば特開昭59−157462
号公報では、冷凍回路の主冷媒循環通路にバイパス通路
を接続して、そのバイパス通路において液体窒素を用い
たコールドトラップにより冷媒を冷却して、冷媒中の水
分を氷結させて水分を除去するようにしている。
【0004】また、本出願人は特願平3−82675号
出願において、膨張弁の部分、又はエポレータのフロス
トを防止するための蒸発圧力調整弁の部分にバイパス通
路を設け、断熱膨張による冷媒温度の低下を利用して、
バイパス通路内で水分を分離除去する技術を提案してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、冷凍回路内
には冷媒とともに潤滑油が循環しているが、その潤滑油
のために、水分除去機能が低下するするおそれがある。
【0006】例えば、前記特願平3−82675号にお
いては、断熱膨張で温度低下した冷媒を円筒内に通し、
バイパスされた冷媒をその円筒の外周面上の螺旋通路内
に通して冷却させる例と、バイパスされた冷媒を断熱膨
張させて温度降下させる例とが開示されている。これら
の場合、前者の例においては、潤滑油の膜が螺旋通路の
内面に付着して冷却能力の低下をきたす。また、後者の
例においては、分離された水分を捕集するフィルタがバ
イパス通路を横切って配置されているために、バイパス
流に潤滑油が多量に含まれていると、その潤滑油に捕集
水分が溶解して、水分が再び冷媒中に含まれてしまう。
【0007】この発明は上記問題点に着目してなされた
ものであり、その目的とするところは、潤滑油による水
分除去装置の機能低下を抑制して、常に良好な水分除去
機能を発揮する水分除去装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、第1の発明においては、エバポレータ、膨張弁、
コンプレッサ、コンデンサ及びレシーバを含む冷凍回路
の冷媒主循環通路の一部に冷媒バイパス通路を接続する
とともに、同バイパス通路に除湿手段を設け、冷媒主循
環通路内を流れる冷媒の一部が冷媒バイパス通路内に導
入され、除湿手段により冷媒中の水分が分離除去され
て、水分除去後の冷媒が冷媒主循環通路に戻るように構
成した冷凍装置において、前記冷媒主循環通路から冷媒
バイパス通路が分岐する部分または冷媒バイパス通路内
には冷媒中の潤滑油を分離除去する潤滑油除去手段を設
けたことを特徴とする。
【0009】又、第2の発明においては、潤滑油除去手
段は、冷媒主循環通路から冷媒バイパス通路が分岐する
部分に設けられ、冷媒主循環通路内における冷媒流速よ
りも低い流速の分流を生じさせるように構成されてい
る。
【0010】
【作用】従って、第1の発明によれば、冷媒の分流がバ
イパス通路内で冷却されて、水分が分離除去されるが、
その冷媒は冷却前において潤滑油除去作用を受ける。こ
のため、水分除去が効率良く行われる。
【0011】また、第2の発明においては、潤滑油を多
量に含む高質量の冷媒は冷媒主循環通路内を高速で流れ
るが、潤滑油が少量しか含まれない低質量の冷媒は分流
されてバイパス通路内に至る。
【0012】
【第1実施例】以下、この発明をカーエアコンに具体化
した第1実施例を図1〜図7の図面に従って説明する。
この第1実施例はこの発明を膨張弁において具体化した
ものである。
【0013】図1は第1実施例のカーエアコンの概略構
成を示す図である。カーエアコンはエバポレータ1、ボ
ックス型膨張弁2(図2参照)、可変容量コンプレッサ
3、コンデンサ4及びレシーバ5を備えている。そし
て、これらを巡る冷凍回路により冷媒主循環通路が構成
されている。前記ボックス型膨張弁2の本体ブロック6
の一側(図の左側)には弁室7が形成され、その弁室7
は第1冷媒通路8と連通している。又、本体ブロック6
の図示上部には円形凹部9が穿設され、その底面からは
第2冷媒通路10が延びている。この第2冷媒通路10
は膨張オリフィス11によって前記弁室7と連通してい
る。膨張オリフィス11には弁座12が形成されてい
る。
【0014】弁体14は弁座12に対向して配置され、
弁受13により固定支持されている。バネ受15と弁受
13との間には圧縮コイルバネ17が介装され、弁体1
4は圧縮コイルバネ17によって膨張オリフィス11を
閉塞する方向へ付勢されている。
【0015】又、前記本体ブロック6の他側部(図1の
右側部)には第3冷媒通路18が図示上下に配設されて
いる。第3冷媒通路18の近傍にはネジ孔19が形成さ
れ、そのネジ孔19はプランジャ孔20にて第3冷媒通
路18と連通している。プランジャ孔20と対応してプ
ランジャ孔21が形成され、プランジャ孔21と第2冷
媒通路10とはロッド孔22によって連通されている。
【0016】開度調整部材23は内側ハウジング24、
外側ハウジング26及びプランジャ(感温棒)27を備
えている。プランジャ27の棒状部28は第3冷媒通路
18内に露出している。作動ロッド(弁棒)29は、そ
の一端が前記プランジャ27に当接し、中間部が前記第
2冷媒通路10内に露出し、他端が前記膨張オリフィス
11内において前記弁体14に当接している。両ハウジ
ング24,26内においてダイヤフラム25の外側が感
熱室30に、内側が冷媒室31となっている。又、外側
ハウジング26にはパイプ32が接続され、このパイプ
32を介して感熱室30内には不活性ガスが予め封入さ
れている。
【0017】又、この冷凍回路には冷媒として、R13
4a(テトラフルオロエタン)あるいはR22(クロロ
ジフルオロメタン)が封入されている。これらの冷媒
は、図6に示すように、液相の飽和水分濃度よりも気相
の飽和水分濃度の方が低い冷媒である。
【0018】そして、このように構成したボックス型膨
張弁2は、次のように作用する。前記可変容量コンプレ
ッサ3から吐出された高圧縮冷媒はコンデンサ4にて凝
縮された後、レシーバ5、第1冷媒通路8を経て弁室7
内に導入される。この冷媒は弁室7内から膨張オリフィ
ス11を通過し、このとき断熱膨張して気液二相冷媒と
なり第2冷媒通路10に至る。その後、冷媒は第2冷媒
通路10を通りエバポレータ1内に導入されて、気化し
てガス冷媒となる。このとき、ガス冷媒にてエバポレー
タ1が冷却されて車室内の冷房に供される。さらに、エ
バポレータ1から排出されたガス冷媒は第3冷媒通路1
8を経て再び前記コンプレッサ3に戻る。
【0019】第3冷媒通路18内を通過するガス冷媒の
熱はプランジャ27を介して前記ダイヤフラム25に伝
達され、さらに、ダイヤフラム25から感熱室30内の
不活性ガスに伝達される。そして、その不活性ガスが膨
張・収縮されて、そのガス圧がダイヤフラム25の外側
面に作用する。従って、弁座12に対する弁体14の位
置、すなわち膨張オリフィス11の開度は、圧縮コイル
バネ17の付勢力及び冷媒室31内の冷媒圧と、感熱室
30内のガス圧とが釣り合った位置に保たれる。そし
て、この膨張オリフィス11の開度に応じてエバポレー
タ1に供給される冷媒量が調整される。
【0020】さらに、このボックス型膨張弁2には、冷
凍回路の冷媒中の水分を除去するための水分除去装置が
設けられている。以下に、水分除去装置を説明する。図
1,3に示すように、第2冷媒通路10の円形凹部9に
は冷却シリンダ33が嵌入され、ジョイント34にて固
定されている。このジョイント34の外周部にはOリン
グ35が配置されて、気密が保たれている。冷却シリン
ダ33の外周面には螺旋溝36が形成され、この溝36
と円形凹部9の内壁との間に形成された空間をガス冷媒
が通過できるようになっている。又、前記螺旋溝36の
一端と第3冷媒通路18との間には第3冷媒通路18か
ら分岐する分岐通路37が形成されている。この分岐通
路37はプランジャ27の上流側に位置している。
【0021】さらに、図3〜5に示すように、本体ブロ
ック6の図示前側面には円筒部38が一体に突設され、
この円筒部38内が水分排出通路39となっている。水
分排出通路39の奥部に形成された凹部40と前記螺旋
溝36とは連結通路41によって連通されている。凹部
40内にはスペーサ42を介して円板状をなす水分捕集
用のフィルタ43が配置されている。このフィルタ43
はガラスウールよりなる。さらに、フィルタ43の外側
において円筒部38内には、多数の孔44を有する押え
板45が固定配置されている。又、円筒部38内の水分
排出通路39は接続通路46を介して第3冷媒通路18
と連通している。円筒部38内の前部にはパッキン47
と、ポリイミド樹脂より成る水分透過膜48と、多数の
孔50を有する押え板49とが重ねられた状態で固定配
置されている。そして、この第1実施例においては、分
岐通路37から螺旋溝36、連結通路41、水分排出通
出路39及び接続通路46等により冷媒バイパス通路が
構成されている。
【0022】又、前記第3冷媒通路18の上流側開口部
には円形凹部51が形成されている。潤滑油除去手段を
構成する分離パイプ52は円形凹部51に嵌入固定さ
れ、外周部に配設されたOリング53によって気密が保
たれている。分離パイプ52にはプランジャ27の方向
に延びる突出部54が形成され、その外周面と第3冷媒
通路18の内周面との間には間隙が形成されている。す
なわち、第3冷媒通路18のプランジャ27よりも上流
側は、分離パイプ52の内部からプランジャ27の下流
側に延びる冷媒主流通領域と、前記間隙よりなる冷媒サ
ブ流通領域とに区画される。そして、冷媒サブ流通領域
は前記分岐通路37と連結している。
【0023】次に、このように構成された水分除去装置
の作用について説明する。本冷凍回路内を循環する冷媒
は、液相の飽和水分濃度よりも気相の飽和水分濃度の方
が低い性質を有し、冷媒中の水分濃度が高くなると、蒸
発する際、それまでは液冷媒中に溶解していた水分が分
離され、ガス冷媒中をミスト状の水が浮遊する。又、冷
媒には冷凍機の潤滑のために不可欠なオイルが混入され
ており、この潤滑油は冷凍回路内を冷媒とともに循環す
る。
【0024】尚、ガス冷媒中に溶解する水分量は図7に
示すように分圧、温度に依存し、圧力が高いほど、又、
温度が高くなるほど溶解できる水分量は増加する。この
ため、上述したようにエバポレータ1内に発生したミス
ト状の水の一部はエバポレータ1の出口ではガス冷媒が
過熱度をもつため、ガス冷媒に溶解する傾向にある。こ
の過熱度をもつ分だけ余計に水分を溶解したガス冷媒が
エバポレータ1から排出される。
【0025】そして、エアコンが作動し冷凍回路中を冷
媒が循環すると、冷媒とともに循環流通する潤滑油はガ
ス冷媒よりも密度が大きく、質量が高いため、その潤滑
油はガス冷媒とともに第3冷媒通路18に配置された分
離パイプ52の突出部54内を高速で直進する。これに
対し、ガス冷媒の潤滑油をほとんど含まない低質量の部
分は、慣性が低いために突出部54と第3冷媒通路18
の内壁との間の間隙内に近い流速で分流されて、分岐通
路37内に至る。以上のように、潤滑油の含有量が少な
いガス冷媒が分流され、結果として冷媒の一部から潤滑
油が分離除去されたことになる。さらに、分岐通路37
内のガス冷媒は冷却シリンダ33の螺旋溝36を通過す
る。このとき、冷却シリンダ33内には膨張オリフィス
11にて断熱膨張した低温の気液2相冷媒が通過してい
るので、過熱度を有する外周側のガス冷媒は冷却シリン
ダ33内を通る飽和液(過熱度;0℃)による熱伝導に
より冷却され、冷媒中から水が遊離して分離される。そ
して、このとき、螺旋溝36を通過するガス冷媒は潤滑
油を除去しているので、螺旋溝36の内周面に潤滑油の
膜が形成されることはほとんどなく、常に良好な冷却効
率を得て、水分分離を確実に行うことができる。
【0026】冷却シリンダ33で冷却されたガス冷媒は
連結通路41を経由してフィルタ43を通過する際に、
前記したエバポレータ1内で発生した遊離水、及び冷却
シリンダ33で発生した遊離水がフィルタ43によって
捕集される。遊離水が捕集されたガス冷媒は押え板45
の孔44を通り、接続通路46を経てプランジャ27よ
りも下流側の第3冷媒通路18に戻される。フィルタ4
3で捕集された遊離水は、エアコンの停止(冷凍装置が
停止)後、押え板45の孔44を通って水分透過膜48
から大気中に放出される。
【0027】尚、第3冷媒通路18と分離パイプ52と
の関係は以下の通りである。図1に示すように、突出部
54の管外径d1 (cm),第3冷媒通路18の内径d
2 (cm),主流の流量G(kg/h),バイパス流量
by(g/h),バイパス部の流速V2 (cm/se
c),ガス冷媒の密度ρ(g/cm3 )とすると、V2
は次式で表される。
【0028】 V2 =Gby/{900ρπ(d2 2 −d1 2 )} d2 →大とするとV2 →小となるため、潤滑油の分離性
能は良くなるが、反面d2 →大とすると径がd2 →d1
に縮少するときの圧力損失と、d1 →d2 に拡大すると
きの圧力損失がともに大きくなり、主流量Gが低下する
悪影響がある。そのためd2 は圧力損失の悪影響が顕著
にならない範囲で大きくする必要がある。
【0029】以上のように、第1実施例においては、分
離パイプ52という簡単な部材を膨張弁2の本体ブロッ
ク6に配置するだけで、潤滑油の混入による除湿機能の
低下という問題点を解消することができる。
【0030】
【第2実施例】次に、この発明の第2実施例を図8及び
図9に基づいて説明する。この第2実施例においては、
分離パイプ52に替えて、分岐通路37を包囲するため
の包囲部62を有する包囲部材61が第3冷媒通路18
に固定されたものである。包囲部62と第3冷媒通路1
8の内周面との間には間隙が形成されるとともに、その
間隙のプランジャ27側の端部は開放されている。
【0031】従って、この第2実施例においても、前記
第1実施例と同様に間隙内には潤滑油の含有量の少ない
ガス冷媒の分流が生じ、その分流が分岐通路37に至
る。
【0032】
【第3実施例】次に、図10に基づいて第3実施例を説
明する。この第3実施例では、可変容量コンプレッサ7
1,コンデンサ72,レシーバ73,膨張弁74,エバ
ポレータ75及び蒸発圧力調整弁76が順に接続され、
冷凍回路が構成されている。蒸発圧力調整弁76は、熱
負荷が小さい運転条件下でエバポレータ75のフロスト
を防止するために設けられているものであって、エバポ
レータ75からコンプレッサ71への冷媒を連続的に絞
ることにより、エバポレータ75での蒸発圧力を絶対圧
力2.9kgf/cm2 以上に保つ働きをする。
【0033】蒸発圧力調整弁76とエバポレータ75と
を結ぶ配管77には、接続管78が固定され、同接続管
78は配管77内と連通している。この接続管78内に
はハウジング79の連結管部80がOリング81を介し
て螺入されている。ハウジング79には図示上面が開口
し、断面積及び容積の大きな凹部82が形成され、凹部
82は底部に形成した貫通孔83にて配管77内と連通
している。又、凹部82の側壁部には貫通孔84が形成
されている。凹部82内にはスペーサ85が配置され、
その上にガラスウールよりなるフィルタ86が配置さ
れ、さらにその上には筒状の押え管87が配置されてい
る。凹部82の開口部にはパッキン88,ポリイミド樹
脂よりなる水分透過膜89,多数の孔を有する押え板9
0が重ねられた状態で配置され、かしめにより固定され
ている。押え管87には貫通孔91が形成され、前記貫
通孔84と連通している。又、ハウジング79の側面に
は前記貫通孔84と連通する接続管92が設けられてい
る。
【0034】一方、コンプレッサ71と蒸発圧力調整弁
76とを結ぶ配管93には、接続管94が固定され、同
接続管94は配管93と連通している。そして、接続管
94と前記ハウジング79に設けた接続管92とがキャ
ピラリチューブ95にて接続されている。つまり、キャ
ピラリチューブ95の両端は、Oリング96を介してナ
ット97にて接続管94,92と連結されている。
【0035】前記配管77は前記連結管部80の部分に
おいて2分割され、その一方の配管100の端部が小径
に形成されて、連結管部80の開口部と対応配置されて
いる。102はろう付け部を示す。
【0036】次に、このように構成された水分除去装置
は以下のように作用する。蒸発圧力調整弁76が作動し
ている通常時には、蒸発圧力調整弁76の上流側は2.
9kgf/cm2 の気液二相冷媒が流れており、それ対
し蒸発圧力調整弁76の下流側は調整弁76の圧力損失
により2.9kgf/cm2 未満になっている。この圧
力差により冷媒が貫通孔83,押え管87の貫通孔9
1,貫通孔84,キャピラリチューブ95を通り蒸発圧
力調整弁76の下流側配管93に戻される。このとき、
連結管部80に流入した気液二相の冷媒はその出口で断
熱膨張して0℃以下の気相あるいは気液二相の冷媒にな
る。このガス化に伴い発生した水分は、回りの冷媒が0
℃以下のため氷結する。この氷がフィルタ86で捕集さ
れる。水分透過膜89(特定分室透過膜)は冷凍回路停
止時に冷媒を通過させずに水分のみを通過させて冷媒回
路駆動時に捕集したフィルタ86の水分を大気中に放出
させる。
【0037】そして、この第3実施例においても、潤滑
油を多量に含有するガス冷媒が配管100の小径部内を
直進するとともに、潤滑油をほとんど含有市内ガス冷媒
が小径部と配管77の内周部との間の間隙を介して連結
管部80に導入される。
【0038】
【第4実施例】次に、この発明の第4実施例を図11に
基づいて説明する。この第4実施例においては、水分分
離のための冷却装置を有するバイパス通路120の入口
部に、ガス冷媒のバイパス流が蛇行するように複数の障
壁121を設けたものである。バイパス通路120に導
入された冷媒ガス流は、障壁121に当たり、それによ
ってそのガス流から潤滑油が分離される。分離された潤
滑油は障壁121に付着し、所定量以上になると冷媒主
循環通路122内に落下する。このようにして、複数の
障壁121を通過した冷媒ガス流は潤滑油をほとんど除
去される。
【0039】尚、この発明は前記各実施例に限定される
ものではなく、例えばバイパス通路にコールドトラップ
を用いたタイプの水分除去装置にこの発明を具体化した
り、除湿手段として冷却装置を用いることなく、水分吸
着剤等を用いて除湿を行うように構成した装置にこの発
明を具体化したりする等、発明の趣旨から逸脱しない範
囲内において任意に変更可能である。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したようにこの発明によれば、
冷媒中から潤滑油を除去して潤滑油が水分除去機構に侵
入するのを防止し、除湿機能の低下を抑制することがで
きて常に良好な水分除去を行い得るという優れた効果を
発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水分除去装置を具体化した第1実施例
の冷凍装置の概略を示す図である。
【図2】ボックス型膨張弁とエバポレータを示す斜視図
である。
【図3】ボックス型膨張弁の内部構成を示す一部破断斜
視図である。
【図4】ボックス型膨張弁の一部を破断して示す平面図
である。
【図5】ボックス型膨張弁の平断面図である。
【図6】冷媒における温度と飽和水分濃度との関係を示
す図である。
【図7】冷媒における過熱度と飽和水分濃度との関係を
示す図である。
【図8】本発明の水分除去装置を具体化した第2実施例
の冷凍装置の概略を示す図である。
【図9】包囲部材を示す平面断面図である。
【図10】本発明の水分除去装置を具体化した第3実施
例の冷凍装置の概略を示す図である。
【図11】本発明の第4実施例を示す図である。
【符号の説明】
1…エバポレータ、2…ボックス型膨張弁、3…可変容
量コンプレッサ、4…コンデンサ、5…レシーバ、18
…冷媒主循環通路としての第3冷媒通路、33…除湿手
段としての冷却シリンダ、37…バイパス通路としての
分岐通路、41…バイパス通路としての連結通路、43
…除湿手段としてのフィルタ、46…バイパス通路とし
ての接続通路、52…潤滑油除去手段としての分離パイ
プ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エバポレータ、膨張弁、コンプレッサ、
    コンデンサ及びレシーバを含む冷凍回路の冷媒主循環通
    路の一部に冷媒バイパス通路を接続するとともに、同バ
    イパス通路に除湿手段を設け、冷媒主循環通路内を流れ
    る冷媒の一部が冷媒バイパス通路内に導入され、除湿手
    段により冷媒中の水分が分離除去されて、水分除去後の
    冷媒が冷媒主循環通路に戻るように構成した冷凍装置に
    おいて、 前記冷媒主循環通路から冷媒バイパス通路が分岐する部
    分または冷媒バイパス通路内には冷媒中の潤滑油を分離
    除去する潤滑油除去手段を設けたことを特徴とする冷凍
    装置の水分除去装置。
  2. 【請求項2】 潤滑油除去手段は、冷媒主循環通路から
    冷媒バイパス通路が分岐する部分に設けられ、冷媒主循
    環通路内における冷媒流速よりも低い流速の分流を生じ
    させる請求項1に記載の冷凍装置の水分除去装置。
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