JPH0518003B2 - - Google Patents
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- JPH0518003B2 JPH0518003B2 JP60229652A JP22965285A JPH0518003B2 JP H0518003 B2 JPH0518003 B2 JP H0518003B2 JP 60229652 A JP60229652 A JP 60229652A JP 22965285 A JP22965285 A JP 22965285A JP H0518003 B2 JPH0518003 B2 JP H0518003B2
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Description
【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野
本発明はNOX抑制燃焼法に関する。
従来の技術
従来、NOX抑制燃焼法として三段燃焼法が既
に提案されている。この三段燃焼法は、第５図
（竪型炉の場合）及び第６図（横型炉の場合）に
示すように、１次燃料２１を１次空気２２により
燃焼させた後の燃焼排ガス中に２次燃料２３だけ
を供給して１次燃焼排ガス中に残存する低濃度の
酸素で不完全燃焼させてNOXを還元し、そして
その後の排ガス中に２次空気２４だけを供給して
未燃分を完全燃焼させる方法である。
に提案されている。この三段燃焼法は、第５図
（竪型炉の場合）及び第６図（横型炉の場合）に
示すように、１次燃料２１を１次空気２２により
燃焼させた後の燃焼排ガス中に２次燃料２３だけ
を供給して１次燃焼排ガス中に残存する低濃度の
酸素で不完全燃焼させてNOXを還元し、そして
その後の排ガス中に２次空気２４だけを供給して
未燃分を完全燃焼させる方法である。
発明が解決しようとする問題点
上記三段燃焼法をボイラなどのように、受熱面
が比較的低温でその面積が大きく吸収熱量の多い
火炉に適用した場合、NOXの発生量は極めて低
く抑えることができるが、炉内での熱吸収量が多
いために排ガスの温度低下が著るしく最終段での
燃焼が完結せず、従つて排ガス中に未燃分が多く
含まれやすいという問題があつた。
が比較的低温でその面積が大きく吸収熱量の多い
火炉に適用した場合、NOXの発生量は極めて低
く抑えることができるが、炉内での熱吸収量が多
いために排ガスの温度低下が著るしく最終段での
燃焼が完結せず、従つて排ガス中に未燃分が多く
含まれやすいという問題があつた。
そこで本発明は上記問題を解消し得るNOX抑
制燃焼法を提供することを目的とする。
制燃焼法を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段
上記問題を解決するため、本発明のNOX抑制
燃焼法は、１次燃料の燃焼後の燃焼排ガス中に２
次燃料を供給して上記排ガス中に残存する酸素で
不完全燃焼させてNOXを還元し、その後流に２
次空気を供給して未燃分を燃焼させるNOX抑制
燃焼法において、NOXを還元した後で且つ２次
空気の供給前に補助バーナを設けて排ガスの温度
低下を防止すると共に、この補助バーナに供給す
る燃料量を全供給燃料量の６〜20％の範囲とし、
かつ補助バーナにおける空気比を0.85以上で1.0
より少ない範囲とする方法である。
燃焼法は、１次燃料の燃焼後の燃焼排ガス中に２
次燃料を供給して上記排ガス中に残存する酸素で
不完全燃焼させてNOXを還元し、その後流に２
次空気を供給して未燃分を燃焼させるNOX抑制
燃焼法において、NOXを還元した後で且つ２次
空気の供給前に補助バーナを設けて排ガスの温度
低下を防止すると共に、この補助バーナに供給す
る燃料量を全供給燃料量の６〜20％の範囲とし、
かつ補助バーナにおける空気比を0.85以上で1.0
より少ない範囲とする方法である。
作 用
上記NOX抑制燃焼法によると、NOXを還元し
た後の、しかも完全燃焼域前の燃焼排ガスを補助
バーナにより、所定の条件下で加熱するので、完
全燃焼域において未燃分を燃焼させることができ
ると共に、よりNOXの低減化を図ることができ
る。
た後の、しかも完全燃焼域前の燃焼排ガスを補助
バーナにより、所定の条件下で加熱するので、完
全燃焼域において未燃分を燃焼させることができ
ると共に、よりNOXの低減化を図ることができ
る。
実施例
以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。第１図において、１は竪型炉で、その側壁１
ａに下部から上部に向つて順に、１次空気２によ
り１次燃料３を燃焼させる主バーナ４、２次燃料
５供給用の２次燃料供給ノズル６、補助空気７に
より補助燃料８を燃焼させる補助バーナ９、及び
２次空気１０供給用の２次空気供給ノズル１１が
設けられている。
る。第１図において、１は竪型炉で、その側壁１
ａに下部から上部に向つて順に、１次空気２によ
り１次燃料３を燃焼させる主バーナ４、２次燃料
５供給用の２次燃料供給ノズル６、補助空気７に
より補助燃料８を燃焼させる補助バーナ９、及び
２次空気１０供給用の２次空気供給ノズル１１が
設けられている。
上記竪型炉１おいて、１次空気２により１次燃
料３を燃焼させた後の燃焼排ガス中に、２次燃料
５を供給し、この排ガス中に残存する低濃度の酸
素で不完全燃焼させてNOXを還元する。そして、
この後の排ガスを、補助空気７及び補助燃料８が
供給される補助バーナ９により加熱する。更にこ
の加熱された排ガス中に２次空気１０を供給して
完全燃焼を行なう。
料３を燃焼させた後の燃焼排ガス中に、２次燃料
５を供給し、この排ガス中に残存する低濃度の酸
素で不完全燃焼させてNOXを還元する。そして、
この後の排ガスを、補助空気７及び補助燃料８が
供給される補助バーナ９により加熱する。更にこ
の加熱された排ガス中に２次空気１０を供給して
完全燃焼を行なう。
このように、NOX還元後でしかも完全燃焼さ
れる前の排ガスを所定の温度まで加熱すると共
に、補助バーナの噴流による撹拌効果によつて、
最終段即ち完全燃焼域での未燃分の燃焼速度が促
進され、排ガス中の未燃分が大幅に低減する。こ
の際、燃料を石炭とした場合、補助バーナの空気
比を1.0より少なくすると、高温の熱風によつて
還元ガス中のチヤーの熱分解が促進され、NOX
の低減効果がある。
れる前の排ガスを所定の温度まで加熱すると共
に、補助バーナの噴流による撹拌効果によつて、
最終段即ち完全燃焼域での未燃分の燃焼速度が促
進され、排ガス中の未燃分が大幅に低減する。こ
の際、燃料を石炭とした場合、補助バーナの空気
比を1.0より少なくすると、高温の熱風によつて
還元ガス中のチヤーの熱分解が促進され、NOX
の低減効果がある。
なお、第１図中、Ａは主燃焼域（１次燃焼域）、
Ｂは還元燃焼域（２次燃焼域）、Ｃは加熱域、Ｄ
は完全燃焼域（３次燃焼域）である。
Ｂは還元燃焼域（２次燃焼域）、Ｃは加熱域、Ｄ
は完全燃焼域（３次燃焼域）である。
次に、実験結果を第２図及び第３図に示す。
これより補助バーナにおける補助燃料量が全体
燃料量の６〜20％で、その空気比が0.85以上でか
つ1.0より少ない範囲が最も有効であつた。更に、
再加熱後の還元ガスの温度は1100℃〜1350℃が好
ましく、1100℃より低いと改善効果が少なく、
1350℃より高いと完全燃焼地域でのNOXの発生
量が増加してしまう。
燃料量の６〜20％で、その空気比が0.85以上でか
つ1.0より少ない範囲が最も有効であつた。更に、
再加熱後の還元ガスの温度は1100℃〜1350℃が好
ましく、1100℃より低いと改善効果が少なく、
1350℃より高いと完全燃焼地域でのNOXの発生
量が増加してしまう。
なお、第２図における燃焼条件を示すと燃料と
して瀝青炭（灰分11％、Ｎ分1.8％）が使用され、
また全体の空気比が1.20とされ、更に１次燃焼域
の空気比が1.05に、１次燃焼比が70％にされてい
る。第３図の場合も、上記と同じ燃料が使用され
ると共に全体の空気比が1.20にされている。
して瀝青炭（灰分11％、Ｎ分1.8％）が使用され、
また全体の空気比が1.20とされ、更に１次燃焼域
の空気比が1.05に、１次燃焼比が70％にされてい
る。第３図の場合も、上記と同じ燃料が使用され
ると共に全体の空気比が1.20にされている。
ところで、上記実施例においては、竪型炉１に
適用した場合を示したが、第４図に示すように、
横型炉１２にも適用し得る。なお、第４図におい
て、第１図と同じ部品には同一番号を付した。
適用した場合を示したが、第４図に示すように、
横型炉１２にも適用し得る。なお、第４図におい
て、第１図と同じ部品には同一番号を付した。
発明の効果
上記本発明の燃焼法によると、NOX還元した
後の、しかも完全燃焼域前の燃焼排ガスを補助バ
ーナにより、所定の条件下で加熱するので、完全
燃焼域における燃焼が完結し、従つて排ガス中に
含まれる未燃分を大幅に減少させることができる
と共に、よりNOXの低減化を図ることができる。
後の、しかも完全燃焼域前の燃焼排ガスを補助バ
ーナにより、所定の条件下で加熱するので、完全
燃焼域における燃焼が完結し、従つて排ガス中に
含まれる未燃分を大幅に減少させることができる
と共に、よりNOXの低減化を図ることができる。
第１図〜第３図は本発明の一実施例を示すもの
で、第１図は装置の概略構成を示す断面図、第２
図は完全燃焼域の温度の影響を示すグラフ、第３
図は補助バーナの効果を示すグラフ、第４図は他
の装置に適用した場合の概略構成を示す断面図、
第５図及び第６図は従来例の概略構成を示す断面
図である。 ２……１次空気、３……１次燃料、４……主バ
ーナ、５……２次燃料、６……２次燃料供給ノズ
ル、７……補助空気、８……補助燃料、９……補
助バーナ、１０……２次空気、１１……２次空気
供給ノズル。
で、第１図は装置の概略構成を示す断面図、第２
図は完全燃焼域の温度の影響を示すグラフ、第３
図は補助バーナの効果を示すグラフ、第４図は他
の装置に適用した場合の概略構成を示す断面図、
第５図及び第６図は従来例の概略構成を示す断面
図である。 ２……１次空気、３……１次燃料、４……主バ
ーナ、５……２次燃料、６……２次燃料供給ノズ
ル、７……補助空気、８……補助燃料、９……補
助バーナ、１０……２次空気、１１……２次空気
供給ノズル。
Claims (1)
- １ １次燃料の燃焼後の燃焼排ガス中に２次燃料
を供給して上記排ガス中に残存する酸素で不完全
燃焼させてNOXを還元し、その後流に２次空気
を供給して未燃分を燃焼させるNOX抑制燃焼法
において、NOXを還元した後で且つ２次空気の
供給前に補助バーナを設けて排ガスの温度低下を
防止すると共に、この補助バーナに供給する燃料
量を全供給燃料量の６〜20％の範囲とし、かつ補
助バーナにおける空気比を0.85以上で1.0より少
ない範囲とすることを特徴とするNOX抑制燃焼
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22965285A JPS6287707A (ja) | 1985-10-14 | 1985-10-14 | ＮＯｘ抑制燃焼法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP22965285A JPS6287707A (ja) | 1985-10-14 | 1985-10-14 | ＮＯｘ抑制燃焼法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS6287707A JPS6287707A (ja) | 1987-04-22 |
| JPH0518003B2 true JPH0518003B2 (ja) | 1993-03-10 |
Family
ID=16895553
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP22965285A Granted JPS6287707A (ja) | 1985-10-14 | 1985-10-14 | ＮＯｘ抑制燃焼法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6287707A (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH02272207A (ja) * | 1988-09-10 | 1990-11-07 | Kansai Electric Power Co Inc:The | 水管式ボイラとその燃焼方法 |
| ATE201863T1 (de) * | 1993-03-08 | 2001-06-15 | Kobe Steel Ltd | Plasmaofen |
| JP2002115808A (ja) * | 2000-10-12 | 2002-04-19 | Asahi Glass Co Ltd | 燃焼炉燃焼ガスの窒素酸化物削減方法 |
| US7168947B2 (en) * | 2004-07-06 | 2007-01-30 | General Electric Company | Methods and systems for operating combustion systems |
| JP2012052750A (ja) * | 2010-09-02 | 2012-03-15 | Miura Co Ltd | 燃焼ガス浄化方法及び燃焼装置 |
Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS572903A (en) * | 1980-06-10 | 1982-01-08 | Babcock Hitachi Kk | Low nox combustion equipment |
| JPS5837408A (ja) * | 1981-08-28 | 1983-03-04 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 微粉炭燃焼方法 |
| JPS58187712A (ja) * | 1982-04-27 | 1983-11-02 | Hitachi Zosen Corp | ＮＯ↓ｘ抑制三段燃焼法 |
-
1985
- 1985-10-14 JP JP22965285A patent/JPS6287707A/ja active Granted
Patent Citations (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS572903A (en) * | 1980-06-10 | 1982-01-08 | Babcock Hitachi Kk | Low nox combustion equipment |
| JPS5837408A (ja) * | 1981-08-28 | 1983-03-04 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 微粉炭燃焼方法 |
| JPS58187712A (ja) * | 1982-04-27 | 1983-11-02 | Hitachi Zosen Corp | ＮＯ↓ｘ抑制三段燃焼法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS6287707A (ja) | 1987-04-22 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |