JPH05179435A - チタンスパッタリングターゲット - Google Patents

チタンスパッタリングターゲット

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JPH05179435A
JPH05179435A JP35819391A JP35819391A JPH05179435A JP H05179435 A JPH05179435 A JP H05179435A JP 35819391 A JP35819391 A JP 35819391A JP 35819391 A JP35819391 A JP 35819391A JP H05179435 A JPH05179435 A JP H05179435A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sputtering
target
titanium
film
nitrogen
Prior art date
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Pending
Application number
JP35819391A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Hanawa
浩一 花輪
Tadao Takebayashi
忠夫 竹林
Hiroaki Hidaka
宏昭 樋高
Hiroshi Tanaka
博志 田中
Shinji Sekine
慎二 関根
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tosoh Corp
Original Assignee
Tosoh Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】窒素を100ppm〜5%、又は酸素を100
0ppm〜14%、又はこれら両者を含み、主成分がチ
タンからなるチタンスパッタリングターゲット。 【効果】このターゲットを用いると成膜速度の低下がな
く遮蔽性の高い窒化チタン膜を効率良く安定な状態で成
膜することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、チタンからなるスパッ
タリングターゲットに関する。更に詳しくは、半導体素
子などの表面に窒化チタン膜を反応性スパッタリングに
より形成する際好適に用いられるような、スパッタリン
グターゲット材に関する。
【0002】
【従来の技術】集積回路(LSI)の高集積化に伴い、
これらを構成するシリコン基板上に形成される拡散層は
サブミクロン以下の極めて浅いものが要求されている
が、電極材として一般的に用いているアルミニウム/ア
ルミニウム合金をこの薄い拡散層上に成膜した場合、半
導体素子の製造工程においての温度上昇により、アルミ
ニウムとシリコンが相互拡散し、アルミニウムのスパイ
クが拡散層を突き抜けてpn接合を破壊してしまうとい
う問題が生じている。
【0003】この問題を解決する手段として、アルミニ
ウムと基板シリコンの間にこれらの相互拡散を防止する
ためのバリア層を介在させる方法が提案されている。こ
のバリア層としては、高融点金属膜又は高融点金属のケ
イ化膜あるいは窒化膜などが用いられる。その中でも、
窒化チタン膜はバリア性が優れていることが知られてお
り、通常、高純度チタン(純度99.9%以上)をター
ゲット材として反応性スパッタリングにより成膜されて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】反応性スパッタ法によ
り窒化チタン膜を得る場合、一般に窒素ガスとアルゴン
ガスの混合雰囲気下で成膜するが、その際、窒素ガスの
量(窒素分圧)を変えることにより、得られる窒化チタ
ン膜の組成比(N/Ti)を変えることができる。窒化
チタン膜のバリア性は、このN/Ti比によって左右さ
れ、窒素が過剰な領域(N/Ti≧1)が良好であると
されている。これは、過剰な窒素が、高速拡散経路であ
る結晶粒界部に存在することによると考えられている。
【0005】従来の高純度チタンターゲット材を用い
て、窒素の過剰な窒化チタン膜を得る方法の一つとし
て、スパッタリング雰囲気の窒素分圧を通常よりも高く
設定する方法が考えられるが、この方法はターゲット材
の表面が、反応により生成したより多くの窒化チタンに
覆われるためか、成膜速度が減少するという問題があ
る。又他の方法として、スパッタリングは通常の条件で
実施し、成膜後に成膜基板を微量の窒素雰囲気下で熱処
理をする方法が考えられるが、作業工程が増加すること
になり作業効率の面から必ずしも好ましい方法ではな
い。
【0006】又、酸素についても過剰の窒素と同様に窒
化チタン膜の結晶粒界部に存在するため、酸素含有量の
高い窒化チタン膜の方がバリア性が高いというデータが
得られているが、この膜を得るには、過剰窒素の場合と
同様の方法が必要であり同じ問題がある。
【0007】本発明は、これらの問題点、即ち(1)成
膜速度の低下(2)作業効率の低下を解決し、容易にバ
リア性の高い窒化チタン膜を効率よく得るためのターゲ
ット材を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上述のよ
うな問題点を解決するために研究を重ねた結果、ある量
の酸素、窒素を固溶させたチタンターゲット材は、通常
の条件でのスパッタリングに用いても、安定なスパッタ
リングが実施でき、かつ容易に酸素、窒素が窒化チタン
膜の結晶粒界部に存在する、即ちバリア性の高い窒化チ
タン膜が得られることを見出し本発明を完成した。
【0009】次に本発明を、その製造方法と共に詳細に
説明する。
【0010】本発明を製造する際の原料としては、市販
の高純度チタン材(純度99.9%以上)を使用する。
このチタン材の製造方法は、通常の溶解法、粉末冶金法
等のいずれでも良いが、一般に溶解法(電子ビーム溶解
法、真空アーク溶解法等)によるものの方が不純物が少
なくより適している。しかしこれら一般の方法で得られ
るチタン材には、その製造工程上ある程度の不純物の混
在は避けられない。
【0011】しかし、スパッタリングによる成膜工程に
おいては、ターゲット材の不純物は、そのまま得られる
膜の不純物に対応するため、ターゲット材中の不可避不
純物元素(鉄、ニッケル、クロム、ナトリウム、カリウ
ム、ウラン、トリウム等)は、極力少ないものが好まし
く、特にLSI等の半導体素子に使用する場合には、
鉄、ニッケル、クロムがそれぞれ15ppm以下、ナト
リウム、カリウムがそれぞれ0.5ppm以下、ウラ
ン、トリウムについてはそれぞれ5ppb以下のもので
あることが好ましい。この高純度チタン材は、一般にガ
ス成分も低く抑えられており、窒素は80ppm以下、
酸素は500ppm以下である(尚、%、ppm、pp
bは重量基準による)。
【0012】本発明は、酸素、窒素の含有量がある範囲
内であることが特徴であるが、その範囲は窒素が100
ppm以上5%以下、及び/又は酸素が1000ppm
以上14%以下であり、前記した不可避不純物以外がチ
タンから構成された事が特徴である。
【0013】本発明のチタン材中の窒素量は、100p
pm未満の場合には得られる窒化チタン膜中の余剰の窒
素量が少ないためバリア性の向上がほとんど見られな
い。また、5%より多い場合には、純チタンに対する窒
素の固溶限界に近くなるため、ターゲット中に窒化チタ
ン等の形で析出してくることがあり、これはスパッタリ
ング中の異常放電の原因となるため、好ましくない。酸
素量についても同様であり、1000ppm未満ではバ
リア性の向上がほとんど見られず、14%より多い場合
には酸化チタンが析出してくる可能性があるため好まし
くない。
【0014】このような条件の本発明は、前記した通常
の高純度チタン材料から得られるが、通常このようなチ
タン材を、微量の酸素及び/又は窒素雰囲気で真空熱処
理を行ない酸素、窒素をチタン材中に前記した量固溶さ
せることにより得られる。この際の熱処理条件として
は、到達真空度10−1Pa以下、温度200〜100
0℃、処理時間1〜100時間、酸素・窒素ガス流量
0.1〜20sccmの範囲が一般的である。この熱処
理を行ったチタン材を所定の形状に加工してスパッタリ
ングターゲット材とする。
【0015】
【発明の効果】本発明を用いてスパッタリングにより成
膜して得た窒化チタン膜はバリア性が高く、成膜速度の
低下もなく、又、従来の作業条件での安定な成膜が可能
である。
【0016】
【実施例】次に実施例で本発明を更に詳細に説明する。
【0017】実施例1 出発材料として、試料寸法10×10×0.6cmの市
販の高純度チタン板材(純度99.999%,ただしガ
ス成分は除く)を用いた。このチタン板材の分析結果を
表1に示す。このチタン材に対して、以下の条件で真空
熱処理を行った。
【0018】 真空度 :1×10−4Pa以下 処理温度 :500℃ 処理時間 :10時間 反応ガス流量:窒素 2 sccm 処理後、チタン材を取りだし、これより直径7.6cm
の円盤を切り出して、表面の窒化部分、酸化部分を除去
するために、両面を0.1cmずつ研削した。その後、
硝酸+フッ酸(1:1)の混合酸液につけて、加工表面
の汚染層を除去し、水洗・乾燥後、高純度銅製の冷却板
にロウ付けしてスパッタリングターゲットとした。ま
た、加工端材より分析用の試料を切り出し、ターゲット
材同様に洗浄し、組成分析を行った。この結果を、表1
に併せて示す。こうして得られたチタン材ターゲットを
用いて、以下の成膜条件で実際に成膜した。
【0019】 スパッタ電源:DC 電流密度 :2A/cm 全放電ガス圧:0.5Pa 窒素ガス分圧:0.3Pa 得られた窒化チタン膜の組成分析の結果(N/Ti比お
よび酸素量)を表2に示す。
【0020】実施例2 熱処理時の反応ガスとして酸素2sccmを用いた以外
は同様の作製プロセスによってチタン材ターゲットを作
製した。
【0021】実施例1と同様の評価を行った結果を表
1、表2に示す。
【0022】実施例3 熱処理時の反応ガスとして窒素1sccm、酸素1sc
cmを用いた以外は同様の作製プロセスによってチタン
材ターゲットを作製した。
【0023】実施例1と同様の評価を行った結果を表
1、表2に示す。
【0024】比較例1 出発材料の高純度チタン板材より、直径7.6cm×厚
さ0.4cmの円盤を切り出し、実施例1同様の洗浄を
行い、スパッタリングターゲットとした。実施例1と同
様の評価を行った結果を表1、表2に示す。
【0025】 表1 出発材料および熱処理後のターゲット材の分析結果 O N Fe Cr Ni Na K U Th 出発材料 250 25 4 1 1 0.1 0.1 <5 <5 実施例1 500 2% 4 1 2 0.1 0.1 <5 <5 実施例2 5% 50 5 1 2 0.2 0.1 <5 <5 実施例3 3% 1% 4 2 2 0.1 0.1 <5 <5 比較例1 250 25 4 1 1 0.1 0.1 <5 <5 単位:ppm(ただし%表示以外、又、U、Thは、ppb) 表2 得られた窒化チタン膜の分析結果 N/Tiモル比 酸素含有量 実施例1 1.10 600 実施例2 0.98 6100 実施例3 1.04 3600 比較例1 0.97 400 酸素含有量単位:ppm

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】窒素を100ppm以上5%以下及び/又
    は酸素を1000ppm以上14%以下含み、これら及
    び不可避成分を除いた主成分がチタンからなるチタンス
    パッタリングターゲット。
  2. 【請求項2】不可避成分として鉄、ニッケル、クロムか
    ら選択される元素を15ppm以下、ナトリウム、カリ
    ウムから選択される元素を0.5ppm以下、ウラン、
    トリウムから選択される元素を5ppb以下含む請求項
    1記載のスパッタリングターゲット。
JP35819391A 1991-12-27 1991-12-27 チタンスパッタリングターゲット Pending JPH05179435A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0791663A1 (en) * 1996-02-26 1997-08-27 Applied Materials, Inc. Titanium nitride barrier layers
US5810983A (en) * 1995-03-14 1998-09-22 Japan Energy Corporation High purity cobalt sputtering targets
US5895266A (en) * 1996-02-26 1999-04-20 Applied Materials, Inc. Titanium nitride barrier layers
JP2007239061A (ja) * 2006-03-10 2007-09-20 Toshiba Corp スパッタリングターゲット、それを用いた相変化光記録媒体用界面層膜とその製造方法、および相変化光記録媒体
JP2011134438A (ja) * 2011-03-14 2011-07-07 Toshiba Corp スパッタリングターゲット、それを用いた相変化光記録媒体用界面層膜とその製造方法、および相変化光記録媒体

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