JPH05179421A - Al系摺動部材およびその製造方法 - Google Patents

Al系摺動部材およびその製造方法

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JPH05179421A
JPH05179421A JP35781791A JP35781791A JPH05179421A JP H05179421 A JPH05179421 A JP H05179421A JP 35781791 A JP35781791 A JP 35781791A JP 35781791 A JP35781791 A JP 35781791A JP H05179421 A JPH05179421 A JP H05179421A
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base material
particles
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group
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Kazuyoshi Hatano
和好 波多野
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Abstract

(57)【要約】 Al系合金群から選択される母材からなる摺動部材であ
って、前記母材の表面に、Fe、Mo、WおよびCから
なる群から選択される少なくとも1種類の粒子が10〜
70%の面積率で存在し、前記粒子の表層には該粒子の
硫化物および/または窒化物が形成されている摺動部材
は、元の母材に比べて著しく高い耐摺動性を有する。A
l系合金母材の表面にFe、Mo、WおよびCからなる
群から選択される少なくとも1種類の元素を偏在させ、
この母材をアンモニア5〜70%および/またはH2
10〜500ppm 、加熱温度250〜600℃の条件下
でガス浸硫・窒化処理することにより本発明の摺動部材
を製造することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコンプレッサー、油圧ポ
ンプおよびモータなどにおけるピストン、シリンダある
いはバルブなどのような回転、摺動、揺動部材に関す
る。更に詳細には、本発明は、低摩擦性で耐摩耗性(耐
焼付性)に優れたAl合金系摺動部材に関する。
【0002】
【従来の技術】最近のカークーラーあるいはエアコンな
どの空調機では、小型軽量化を図るために、主要な部品
のアルミニウム化が進んでいる。
【0003】周知のように、Alは表面が柔らかいので
摩耗しやすい。このため、回転、摺動あるいは揺動部分
に使用されるAl系合金の耐摩耗性、潤滑性および耐焼
付性などを向上させるために数多くの表面処理法が提案
されている。
【0004】例えば、Al系合金の表面を陽極酸化処理
して硬質アルマイト被膜を生成した後、この被膜に四フ
ッ化樹脂(通称「テフロン」という登録商標名で呼ばれ
る)を含浸させた、いわゆるタフラム加工部材の場合、
形成されるテフロン樹脂層の膜厚がせいぜい10μm程
度なので強度が小さく、油圧機器用の摺動部材には使用
できない。
【0005】一方、潤滑油膜切れで局部的に金属同士が
直接接触することも起こり得るような苛酷な摺動状態を
被る境界潤滑領域において、その摺動特性を改善する表
面改質法として浸硫・窒化法が実用されている。具体的
な浸硫窒化法としては例えば、中性塩および還元性塩浴
中にイオウ化合物を添加した混合塩浴による方法があ
る。しかし、この方法では、塩浴中のシアン化合物およ
びシアン酸化合物が高温において変質劣化しやすいの
で、塩浴成分を長時間にわたって均一に維持することが
困難であり、また猛毒のシアン化合物を使用するので公
害防止の観点から望ましくない。また、浴成分が液体で
あるため、被処理金属部材の細部にまで液体が入り込ま
ないことがあり、未処理部分が残りやすいという欠点が
知られている。
【0006】別法として、電解を利用した塩浴低温浸硫
法が提案されているが、電解液との適合性から被処理物
は鉄鋼部材に限定され、アルミ部材などは処理できな
い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、従来のタフラム加工または塩浴法によることなく、
耐摺動性が向上されたAl系合金からなる摺動部材を提
供することである。本発明の別の目的は、耐摺動性が向
上されたAl系合金からなる摺動部材の製造方法を提供
することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明では、Al系合金群から選択される母材から
なる摺動部材であって、前記母材の表面に、Fe、M
o、WおよびCからなる群から選択される少なくとも1
種類の粒子が10〜70%の面積率で存在し、前記粒子
の表層には該粒子の硫化物および/または窒化物が形成
されていることを特徴とする摺動部材を提供する。ま
た、Al系合金母材の表面にFe、Mo、WおよびCか
らなる群から選択される少なくとも1種類の元素を偏在
させ、この母材をアンモニア5〜70%および/または
2 S10〜500ppm 、加熱温度250〜600℃の
条件下でガス浸硫・窒化処理することからなるAl系合
金系摺動部材の製造方法を提供する。
【0009】
【作用】前記のように、本発明によれば、母材はAl系
合金であるが、表面に浸硫・窒化層が形成されているた
めに、耐摺動性に優れたAl系合金系摺動部材が得られ
る。
【0010】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。本発明のAl合金系摺動部材を構成する母材は、
Al−Mg合金、Al−Si合金、Al−Sn合金、A
l−Si−Cu合金などのようなAl合金類である。A
l−Mg合金が好ましい。
【0011】Al系合金母材の表面にFe、Mo、Wお
よびCからなる群から選択される少なくとも1種類の元
素を偏在させる具体的な方法について説明する。
【0012】先ず、Al系合金母材を常法により溶融す
る。この溶融物に粒径が0.5〜1.0mmのFe、M
o、WまたはC粒子を添合する。その後、添加元素がA
lよりも重いFe、MoおよびWの場合、遠心鋳造を行
う。一方、添加元素がAlよりも軽いCの場合、重力鋳
造を行う。
【0013】遠心鋳造法とは水平、垂直またはわずかに
傾斜した軸を中心として回転する所要形状の鋳型に、溶
融金属を注入し、遠心力の作用によって鋳物を製造する
方法である。遠心力によりFe、MoおよびWは母材表
面側に偏在することができる。一方、重力鋳造法とは他
の人為的圧力の助けをかりないで重力によってのみ溶融
金属を鋳込む鋳造法である。Cは軽いために沈降せず、
母材表面に偏在する。
【0014】別法として、母材表面をプラズマ溶射など
のコーティング法により処理し、Fe、MoまたはW元
素の被膜を形成するか、または、母材表面にメタルフロ
ー(塑性加工の一種)法により、Fe、MoまたはW元
素からなる多孔質部材を固着させることもできる。プラ
ズマ溶射法は当業者に周知のコーティング方法であり、
また、本発明で使用できるメタルフロー法の詳細な内容
は例えば、自動車技術37,7(1983)の「新塑性
流動結合法の開発と自動車部品への応用」と題する論文
中に開示されている。
【0015】Fe、Mo、WおよびCからなる群から選
択される少なくとも1種類の元素をAl系合金母材に添
加する場合、その配合量は、これらの元素が母材の表面
に偏在されたときの面積率が10〜70%の範囲内にな
るような量であることが好ましい。添加元素の配合量が
面積率で10%未満の場合、耐摺動性の改善効果が不十
分になる。一方、添加元素の配合量が面積率で70%を
超える場合、構成される摺動部の強度が極端に低下する
などの不都合が生じる。
【0016】面積率は点算法により算出することができ
る。点算法とは、例えば、地Aに対する他物質Bの割合
を求める場合に、A,Bの実際例の面積を測定する代わ
りに所定の広さの格子線を用い、Bにより占められる格
子点中心の数nを数え、総格子点pとの比n/pをもっ
てBのAに対する割合と考える方法である。この点算法
については例えば、日本金属学会編著「新制金属講座−
測定検査篇」第6部,材料検査法の23〜28頁(19
59年12月25日発行)に説明されている。
【0017】前記のようにしてFe、Mo、WおよびC
からなる群から選択される少なくとも1種類の元素が表
面に偏在されたAl系合金母材を次いで浸硫・窒化処理
する。特に、浸硫・窒化処理は気相で行われる。例え
ば、アンモニアガスの濃度が5〜70vol %、硫化水素
(H2 S)ガスの濃度が10〜500ppm の雰囲気の反
応炉中にAl系合金母材を配置し、250〜600℃の
温度で0.5時間以上加熱することによりガス浸硫・窒
化処理を行う。浸硫または窒化処理の何れか一方だけを
行うこともできる。このような浸硫・窒化処理によりA
l系合金母材の表面にFeN,MoN,FeS,MoS
2 ,WS2 ,CS2 などの窒化物および/または硫化物
の層を形成させることができる。前記のようなガス浸硫
・窒化処理条件下ではAl系合金自体の窒化物および硫
化物は形成されない。
【0018】図1は本発明のAl系摺動部材の第1の製
造方法の処理の流れを示すフローチャートである。先ず
Al系合金の溶湯を作り(工程1)、これにFe、M
o、WおよびCからなる群から選択される少なくとも1
種類の元素の、粒径0.5〜1.0mmの粒子を面積率で
10〜70%の量で添加し(工程2)、添加元素のAl
系合金に対する比重に応じて遠心鋳造、重力鋳造または
溶湯鍛造することにより半製品にし(工程3)、所定の
機械加工を施し(工程4)、その後、窒化および/また
は浸硫性の雰囲気中で所定条件によりガス浸硫・窒化処
理を行う(工程5)。
【0019】図2は図1に示した製造方法の工程1〜工
程4に従って製作したAl合金系摺動部材の模式的断面
図である。すなわち、Al−Mg合金(JIS505
2)を再溶融して溶湯を作り、これに直径0.5mmのF
e粉末粒子20wt%添加し、回転数50〜200rpm で
遠心鋳造することによりFe分散形のAl−Mg合金か
らなる摺動部材を得た。図2において、符号6はAl−
Mg合金母材であり、符号7はFe粒子であり、符号8
は摺動部材である。この添加量におけるFe粒子の面積
率は70%であった。
【0020】図2で得られたAl−Mg合金摺動部材8
を図1に示した製造方法の工程5に従ってガス浸硫・窒
化処理して得られた最終製品10の模式的断面図を図3
に示す。ガス浸硫・窒化処理はアンモニア20%、H2
S150ppm 、加熱温度540℃の条件で10時間にわ
たって行った。図3に示されるように、Fe粒子の表面
に浸硫・窒化層11が形成されている。
【0021】図3に示されたガス浸硫・窒化処理後の摺
動部材10の断面硬さ分布を図4に示す。対照として示
されたAl−Mg合金母材6のビッカース硬さ(Hv)
は80〜100であるのに対し、ガス浸硫・窒化処理後
の摺動部材10のビッカース硬さ(Hv)は300〜4
50と、約4倍も硬さが高くなることが認められる。
【0022】図5はFC20を相手材とし、荷重20k
gf、速度1.2m/sの条件で、ガス浸硫・窒化処理
部材10またはAl−Mg合金母材6を摺動させた場合
の摩擦・摩耗特性を示すグラフである。このグラフから
明らかなように、ガス浸硫・窒化処理部材10の摩耗量
ばかりか、相手材FC20の摩耗量も低下する。すなわ
ち、組み合わせ材の耐摩耗性が著しく向上することが理
解できる。
【0023】図6はAl−Mg合金母材6の最表面部に
プラズマ溶射法によりFe層12を設けた部材13の模
式的断面図である。溶射法によるコーティングは公知の
手段であり、各種金属材料(例えば、MoまたはW)の
層を必要に応じて母材表面部に設けることができる。
【0024】図7は、図6に示したAl−Mg合金母材
6とFe層12からなる部材13を、H2 S濃度150
ppm 、加熱温度450℃、加熱時間3時間で浸硫処理し
て得られた摺動部材14の模式的断面図である。Fe層
12の表面部には一様に、FeとH2 Sとの化合物であ
るFeSおよびFeS2 からなる硫化物層15が形成さ
れている。
【0025】図8はAl−Mg合金母材6の一部にFe
層12をプラズマ溶射法により設けた部材16の模式的
断面図である。図9は図8の部材を前記と同じ条件で浸
硫処理して得られた摺動部材17の模式的断面図であ
る。図9に示されるように、Fe層12の最表面部に硫
化物層15が形成されている。
【0026】図10は多孔質化したFeピース20を、
Al−Mg合金母材6の塑性加工部21によって固着
し、その後、ガス浸硫処理して得られた摺動部材の模式
的断面図である。この場合、多孔質化したFeピースの
全面に硫化物層が形成する。
【0027】図11は本発明により得られた摺動部材1
4(図7参照)の摩擦係数とP・V値との関係を示す特
性図である。対照としてAl−Mg合金母材6の特性も
示した。摺動試験は相手材として中炭素鋼(S40C)
を用い、Rmax =0.5μm、P=0.5〜2.0kg
fおよびV=1m/sの条件で各部材の摩擦係数を測定
することにより行った。図11に示された結果から明ら
かなように、本発明によりガス浸硫処理された摺動部材
の中炭素鋼に対する摩擦係数は、浸硫処理を全く施さな
いAl−Mg合金母材の中炭素鋼に対する摩擦係数の約
1/2〜1/3程度であり、優れた摺動性能を有するこ
とが理解できる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように、Al系合金母材の
みからなる部材は表面が柔らか過ぎるために摺動部材と
しては使用できないが、これらの母材の表面にFe、M
o、WおよびCからなる群から選択される少なくとも1
種類の元素の硫化物および/または窒化物層を形成する
ことにより耐摺動性が飛躍的に向上し、これらの母材を
摺動部材として使用できるようになる。その結果、これ
らの摺動部材を使用する装置の軽量化が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の摺動部材の第1の製造方法の工程図で
ある。
【図2】図1に示した製造方法の工程1〜工程4に従っ
て作製したAl−Mg合金摺動部材の模式的断面図であ
る。
【図3】図2で得られたAl−Mg合金摺動部材を図1
に示した製造方法の工程5に従ってガス浸硫・窒化処理
して得られた最終製品の模式的断面図である。
【図4】図3に示されたガス浸硫・窒化処理後の最終製
品の摺動部材の断面硬さ分布を示す特性図である。
【図5】FC20を相手材とする本発明の摺動部材また
は非処理母材の比摩耗量を示すグラフである。
【図6】Al−Mg合金母材の最表面部にプラズマ溶射
法によりFe層を設けた部材の模式的断面図である。
【図7】図6の部材を浸硫処理して得られた摺動部材の
模式的断面図である。
【図8】Al−Mg合金母材6の一部にFe層をプラズ
マ溶射法により設けた部材の模式的断面図である。
【図9】図8の部材を浸硫処理して得られた摺動部材の
模式的断面図である。
【図10】多孔質Fe部材をAl−Mg合金母材の塑性
加工部に固着させて浸硫処理して得られた摺動部材の模
式的断面図である。
【図11】図7の摺動部材の摩擦係数とP・V値との関
係を示す特性図である。
【符号の説明】 1 溶湯工程 2 粒子添加工程 3 鋳造工程 4 機械加工工程 5 浸硫・窒化工程 6 Al−Mg合金母材 7 Fe粒子 8 摺動部材 10 浸硫・窒化済み摺動部材 11 浸硫・窒化層 12 Fe層 13 プラズマ溶射部材 14 浸硫・窒化済み摺動部材 15 硫化物層 16 プラズマ溶射部材 17 浸硫・窒化済み摺動部材 20 多孔質Fe部材 21 塑性加工部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Al系合金からなる母材の表面に、F
    e、Mo、WおよびCからなる群から選択される少なく
    とも1種類の粒子が10〜70%の面積率で存在し、前
    記粒子の表層には該粒子の硫化物および/または窒化物
    が形成されていることを特徴とするAl系摺動部材。
  2. 【請求項2】 前記粒子の粒径は0.5〜1.0mmの範
    囲内であることを特徴とする請求項1の摺動部材。
  3. 【請求項3】 Al系合金母材は、Al−Mg合金、A
    l−Si合金、Al−Sn合金およびAl−Si−Cu
    合金からなる群から選択される請求項1の摺動部材。
  4. 【請求項4】 Al系合金からなる群から選択される母
    材を溶融し、得られた溶湯にFe、Mo、WおよびCか
    らなる群から選択される少なくとも1種類の粒子を添加
    し、鋳造凝固させて前記母材の表面に前記粒子を10〜
    70%の面積率で偏在させ、その後、アンモニア5〜7
    0%および/またはH2 S10〜500ppm の雰囲気下
    で前記母材を250〜600℃の範囲内の温度で加熱処
    理することにより前記粒子の表面に該粒子の硫化物およ
    び/または窒化物を形成させることを特徴とするAl系
    摺動部材の製造方法。
  5. 【請求項5】 添加粒子がFe、MoまたはWである場
    合、遠心鋳造し、添加粒子がCである場合、重力鋳造す
    る請求項4の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記粒子の粒径は0.5〜1.0mmの範
    囲内であることを特徴とする請求項4の製造方法。
  7. 【請求項7】 Al系合金母材は、Al−Mg合金、A
    l−Si合金、Al−Sn合金およびAl−Si−Cu
    合金からなる群から選択される請求項4の製造方法。
  8. 【請求項8】 所定の形状に造形された、Al系合金か
    らなる群から選択される母材の外表面の少なくとも一部
    分に、プラズマ溶射法により、Fe、MoまたはW元素
    からなる層を被覆し、その後、アンモニア5〜70%お
    よび/またはH2 S10〜500ppm の雰囲気下で前記
    母材を250〜600℃の範囲内の温度で加熱処理する
    ことにより前記被覆層の表面に該元素の硫化物および/
    または窒化物を形成させることを特徴とするAl系摺動
    部材の製造方法。
  9. 【請求項9】 Al系合金母材は、Al−Mg合金、A
    l−Si合金、Al−Sn合金およびAl−Si−Cu
    合金からなる群から選択される請求項8の製造方法。
  10. 【請求項10】 所定の形状に造形された、Al系合金
    からなる群から選択される母材の外表面の少なくとも一
    部分に、メタルフローにより、Fe、MoまたはW元素
    からなる多孔質部材を固着させ、その後、アンモニア5
    〜70%および/またはH2 S10〜500ppm の雰囲
    気下で前記母材を250〜600℃の範囲内の温度で加
    熱処理することにより前記多孔質部材の表面に該元素の
    硫化物および/または窒化物を形成させることを特徴と
    するAl系摺動部材の製造方法。
  11. 【請求項11】 Al系合金母材は、Al−Mg合金、
    Al−Si合金、Al−Sn合金およびAl−Si−C
    u合金からなる群から選択される請求項10の製造方
    法。
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