JPH0517902A - 線路の防音防振床構造 - Google Patents

線路の防音防振床構造

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JPH0517902A
JPH0517902A JP3214106A JP21410691A JPH0517902A JP H0517902 A JPH0517902 A JP H0517902A JP 3214106 A JP3214106 A JP 3214106A JP 21410691 A JP21410691 A JP 21410691A JP H0517902 A JPH0517902 A JP H0517902A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 構造床11とこの構造床11上に設置された
状態でレール12を支持する浮き床13と、構造床11
と浮き床13の間に介装されたグラスウール17で形成
されて互いに密度の異なる第1、第2、第3の緩衝材1
4、15、16とでされている。構造床11と浮き床1
3は、互いの凹部11bと凸部13bを組み合わせた状
態で設けられている。 【効果】 振動力が大きい場合には双方の緩衝材の防振
力が作用して防振するから、全体の防振能力が向上する
ほか、多様な共振系の振動に対応した防振能力を発揮す
ることができる。また、構造床11と浮き床13の双方
の設置位置が互いに固定されて振動に伴う浮き床13の
長さ方向へのズリが無くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、列車の走行に伴う騒音
振動の伝播防止作用を有する線路の防音防振床構造に関
する。
【0002】
【従来の技術】鉄道線路にあっては、列車がレールを走
行することなどにより騒音や振動が発生する。これら騒
音及び振動には、振動がレールから軌道床などを経て伝
播する固体音と、レールなどから騒音として直接空気中
に放射される空気音の2種類がある。従来、これら騒音
及び振動が線路の近傍に位置する住宅などの建築物に伝
播することを防ぐために、特に固体音については、枕木
の下部及び軌道床の下部にゴムマットや古タイヤなどを
介装して吸収する方法が採られている。
【0003】しかしながら、この様な騒音の低減方法の
場合、放射される騒音を5から10dB程度低減する
が、線路に近接して建築物が建てられている建築物など
ではその効果に不満があるため、特に必要な場合には、
軌道床の下部に構造床を構築するとともに、軌道床と構
造床の間にグラスウールやロックウール等の無機繊維か
らなる緩衝材を介装した状態で軌道床を構造床上に浮か
して設置してなる防音構造が採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
ような緩衝材を用いた防音防振構造の場合、以下のよう
な問題が生じていた。すなわち、軌道床から加えられる
振動力が大きい場合、前記緩衝材が潰れて弾性を失い、
長期間放置すれば緩衝効果がなくなるといった問題が生
じている。また、一様に敷き均された緩衝材が加えられ
る振動に対して単一共振系として作用するために、実際
には多方向に伝播する振動に対してその構造が単純で防
振効果に不満があった。さらに、傾斜地に設置された線
路にあっては、振動が加えられることにより、軌道床が
緩衝材の上面を傾斜下方に移動して水平ズリを起こすこ
とから、所定期間の毎に点検する必要が生じて保線作業
が大変で有るといった問題もある。加えて、軌道床が構
造床内に埋没しているから、この問題に対処して水平ズ
リ止め用の部材を取り付ける位置は、レール長さ方向の
端部以外困難であった。
【0005】前記の問題の結果、従来の緩衝材を用いた
防音防振構造によれば、その防音効果に不満があること
から、軌道に近接して建てられた建築物の内部では、騒
音や振動の伝播が避けられず、住環境に支障を来たすケ
ースが生じるていた。特に、軌道の直下階は、前記防音
防振方法が講じられている場合であっても伝播する騒音
及び振動が大きく、住居として用いることがほぼ不可能
であった。また、前記問題に鑑みて建築物に防音防振の
ための設計を施す場合、建築物の構造が複雑となって工
期を延長するほか、その費用が莫大となって施工コスト
が上昇することとなり、前記課題の根本的な解決に至ら
ない。
【0006】一方、緩衝材を形成する無機繊維は、水に
濡れると弾性が極度に低下することから、雨水や地下水
が浸透した際には防音効果が低下する。また、緩衝材は
振動力を振動が加えられた際に振動に応じて圧縮される
ことにより吸収するが、軌道床下で略密閉状態にあるか
ら、圧縮に伴って緩衝材の中から外部に押し出された空
気が、軌道床と構造床の間に滞留することにより振動力
を負担して、振動力が十分に減衰されない場合が生じて
いた。
【0007】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたも
ので、加えられる振動に対する緩衝材の交換周期を延長
し、かつ緩衝材への雨水、地下水などの浸透を防止して
その防音効果が長期間かつ良好に維持される線路の防音
防振構造を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の線路の防音防振
床構造では、構造床には構造床上面よりも一段凹ませた
凹部を複数線路方向に沿って間隔をおいて形成し、浮き
床下部に前記構造床の凹部に嵌合する凸部が形成し、凹
部と凸部の間に第1の緩衝材を介装し、構造床の上面と
浮き床の下面との間に第2の緩衝材が介装して構成し、
かつ、第1、第2の緩衝材は無機繊維を主体として構成
されたもので防振作用を有しかつ一方が他方より密度を
大きくしていること、ならびに前記浮き床の左右両側部
に外方に突出する張り出し部を形成し、かつ前記と張り
出し部の下面と構造床上面との間にこれらの間隔を埋め
る止水材を充填すること、ならびに構造床に平行な対を
成して線路の長さ方向に延びる一対の防水壁部を構造床
の上部に形成し、この防水壁部の間に無機繊維からなる
緩衝材を敷き詰めかつこの敷き詰めた緩衝材の上面に同
じく無機繊維からなる帯状の緩衝材を間隔を開けて設置
し、さらに前記緩衝材の防水壁部に嵌合する嵌合溝を備
えた軌道床を嵌合溝に防水壁部を嵌合した状態で載置す
ることを前記課題の解決手段とした。
【0009】
【作用】本発明の前記請求項1記載の線路の防音防振床
構造によれば、浮き床の振動を互いに防振力のことなる
第1の緩衝材と第2の緩衝材で支持する。その結果、加
わる振動力が小さい場合には防振力の小さいほうの緩衝
材が作用する一方、振動力が大きい場合には双方の緩衝
材の防振力が作用して防振する。
【0010】前記請求項2記載の線路の防音防振床構造
によれば、構造床の上面に張り出し部が載置されて緩衝
材へ直接雨などが侵入することが防がれる上、構造床の
上面と張り出し部との間に介装されている止水材により
緩衝材への水の侵入を防止することができる。
【0011】前記請求項3の線路の防音防振床構造によ
れば、浮き床が載置される帯状の緩衝材が線路の長さ方
向に沿って連設されて、各帯状の緩衝材間には帯状の緩
衝材の側面に面した空間が形成されている。この空間は
嵌合溝を介して外部に連通しており、空気の移動が自由
になっている。振動力が加えられて緩衝材が圧縮された
際に緩衝材からその外部に押し出された空気は緩衝材の
間の空間に自由に排出される上、空気が浮き床及び構造
床の内外に連通している嵌合溝を介して自由に出入りす
ることにより、緩衝材にかわって空気が振動力を負担す
ることがない。
【0012】
【実施例】以下本発明の第1実施例を、図1ないし図3
を参照して説明する。図中符号10は、本実施例の線路
の防音防振床構造を構成する線路である。線路10は、
構造床11とこの構造床11上に設置された状態でレー
ル12を支持する浮き床13と、構造床11と浮き床1
3の間に介装された第1、第2、第3の緩衝材14、1
5、16とでなっている。
【0013】構造床11には、構造床11の上面11a
よりも一段凹ませて同型状に形成された凹部11bが複
数線路10方向に沿って所定間隔をおいて連設されてい
る。凹部11bと凹部11bの形成されていない部分と
は、ほぼ等間隔となっている。浮き床13には、その下
面13aから前記構造床11の凹部11bに嵌合する凸
部13bが下方に突出して形成されている。そして、図
2に示すように、浮き床13は、構造床11の中央部に
形成された浮き床設置溝11c内にその上面が構造床1
1の上面と略一致する高さで埋没する様に設置されてい
る。
【0014】図2及び図3に示すように、凹部11bと
凸部13bの間には、浮き床13の振動力を減衰する第
1の緩衝材14が介装され、構造床11の上面11aと
浮き床13の下面13aの間には第2の緩衝材15が介
装されている。また、図3に示すように、第1の緩衝材
14と第2の緩衝材15の間には、双方を上下方向に押
圧する第3の緩衝材16が介装されている。第1、第
2、第3の緩衝材14、15、16は、ともにグラスウ
ール17などの無機繊維を主体として構成されたもので
防振作用を有している。第1の緩衝材14は、密度50
kg/m3程度にグラスウール17を圧縮成形してなっ
ている。一方、第2の緩衝材15は、グラスウール17
を第1の緩衝材14の約2倍の96kg/m3程度に圧
縮成形してなっている。第3の緩衝材16は、第1の緩
衝材14と同様に形成されている。そして、これら第1
の緩衝材14及び第2の緩衝材15は、小さい加振力を
第1の緩衝材14で吸収し、大きい加振力を第2の緩衝
材15で吸収することにより双方で多共振系の防振作用
を発揮するようになっている。第3の緩衝材16は、第
1の緩衝材14と第2の緩衝材15がそれぞれ上下方向
に離間するように付勢している。
【0015】前記のように構成される本実施例の線路の
防音防振床構造は、第1の緩衝材14と第2の緩衝材1
5がそれぞれを形成するグラスウール17の密度が異な
ることから、それぞれの緩衝材が異なる共振系の防振力
を発揮する。したがって、前記線路の防音防振床構造に
よれば、浮き床13の振動を互いに防振力のことなる第
1の緩衝材14と第2の緩衝材15で支持することによ
り、加わる振動力が小さい場合には防振力の小さい第1
の緩衝材14が防振力を発揮して防振する一方、振動力
が大きい場合には双方の緩衝材の防振力が作用して防振
するから、振動力が大きい場合であっても第1の緩衝材
14には、常に適正な振動力が作用してその潰れが減少
して寿命を延長するほか、多様な共振系の振動に対応し
た防振能力を発揮することができる。
【0016】また、構造床11と浮き床13は、凹部1
1bと凸部13bを組み合わせた状態で設けられている
から、双方の設置位置が互いに固定されて振動に伴う浮
き床13の長さ方向へのズレが無くなる。
【0017】以下、本発明の第2実施例を図4及び図5
を参照して説明する。図中符号20は、本実施例の線路
の防音防振床構造を構成する線路である。なお、線路2
0の前記線路10と異なる点は、符号21の浮き床及び
その構成部分と、符号22の浮き床21と前記構造床1
1の間にセットされたパテ(止水材)と、符号23の構
造床とその構成部分のみであり、図4及び図5の前記図
1ないし図3と同一の構成部分には同一の符号を付しそ
の説明を簡略化する。
【0018】図4に示すように、前記浮き床21は、構
造床23の中央部に形成された溝状の浮き床設置溝23
a内に設置された浮き床本体21aと、この浮き床本体
21aの幅方向両端部から外方に突出する張り出し部2
1bとでなっている。
【0019】浮き床本体21aは、下部に前記浮き床1
3と同様に前記凸部13bを有するとともに、下半分が
埋没するように浮き床設置溝23a内に設置されてい
る。浮き床本体21aの上部は、平坦に形成された上面
21cと、この上面21cから張り出し部21bの先端
部にかけて下方に傾斜する傾斜面21dを備え、雨水や
地下水などが落下してきた場合これら降水が下方に落下
するようになっている。また、上面21cにはレール1
2が固定されている。
【0020】図4に示すように、張り出し部21bは、
浮き床本体21aの上部の左右両側部から、浮き床設置
溝23aの両側部から上方に突出して形成された張り出
し部載置部23bの上方まで突出して延びている。張り
出し部21bの下面及び張り出し部載置部23bの上面
は、それぞれ平坦に形成されている。そして、張り出し
部21bと張り出し部載置部23bの間には、止水性を
有するパテ22が充填されて前記降水が浮き床21と構
造床23の間の空間から内部に入り込むことを防止して
いる。また、浮き床本体21aの下部は、前記凸部13
bと同様にして凸部21eが形成されている。
【0021】構造床23は、前記浮き床設置溝23aと
前記張り出し部載置部23bと、上部を前記凹部11b
と同様に形成してなる。凹部23cとでなっている。張
り出し部載置部23b、23bの外側には、前記降水を
排出するための排水溝23dが形成されている。凸部2
1eと凹部23cとの間には前記第2の緩衝材15が敷
設されるとともに、浮き床本体21aの両側面と浮き床
設置溝23aの間には、前記第3の緩衝材16が介装さ
れている。また、凸部21eと凹部23cの間には、前
記線路10と同様に第1の緩衝材14が敷設されてい
る。
【0022】前記のように構成される線路の防音防振床
構造によれば、浮き床21に落下した降水は、傾斜面2
1dを張り出し部21bの先端に向かって流れ落ちた
後、排水溝23dに流れ込むことにより軌道外に排出さ
れる。張り出し部21bの先端に流れ落ちた降水は、張
り出し部21b及び張り出し部載置部23bの外側面に
沿って降下するが、この際、前記降水がパテ22の充填
により張り出し部21bと張り出し部載置部23bの間
からその内部に浸透することがない。
【0023】したがって、本実施例の線路の防音防振床
構造によれば、パテ22により張り出し部21bと張り
出し部載置部23bの間が密閉されていることにより第
1の緩衝材14、第2の緩衝材15及び第3の緩衝材1
6に雨水等の水が浸透しないから、雨天であってもこれ
ら各第1、第2、第3の緩衝材14、15、16の防振
効果を良好に保持することができる。
【0024】また、図5に示すように、前記の様に構成
される線路の防音防振床構造は、地盤Tを掘削して構築
したトンネル内に設置して地下鉄用の軌道に応用した場
合においても、トンネル天井部から落下または側部から
湧出する水に対して同様の効果を奏し、トンネル内の騒
音等を減少することができる。
【0025】以下、本発明の第3実施例を図6及び図8
を参照して説明する。図中符号30は、本実施例の線路
の防音防振床構造を構成する線路である。図6に示すよ
うに、線路30は、線路30の長さ方向に延びる構造床
31と、この構造床31の中央部上部に載置された浮き
床32と、これら構造床31及び浮き床32の間に形成
された緩衝部33とで構成されている。
【0026】図6及び図7に示すように、構造床31に
は、平行な対を成して線路30の長さ方向に延びる一対
の防水壁部31aがその上面から上方に突出して形成さ
れている。防水壁部31a、31aは、それぞれ断面視
縦長の長方形状であって、双方の対向する内面側の部分
に前記緩衝部33が形成されている。また、図7に示す
ように、緩衝部33の上部には、浮き床32が載置する
ようにして設置されている。
【0027】図7及び図8に示すように、浮き床32
は、線路30長さ方向に延びるプレート状であって、断
面視幅方向両端部に前記防水壁部31a、31aをその
外側から覆う外壁部32aを有するとともに、これら外
壁部32a、32aの内側面近傍に断面長方形溝状の嵌
合部32bが形成されてなっている。そして、浮き床3
2は、構造床31の上部に、防水壁部31a、31aを
外壁部32a、32aでその外側から覆うようにして、
かつ防水壁部31a、31aに嵌合溝32bを上から嵌
合させるようにして載置することにより緩衝部33の上
部に設置されている。
【0028】図6及び図8に示すように、緩衝部33
は、防水壁部31a、31aの間の底部に敷き詰められ
た第4の緩衝材33aと、この第4の緩衝材33aの上
部に所定の間隔をおいて設置された帯状の第5の緩衝材
33bとでなっている。第4の緩衝材33a及び第5の
緩衝材33bは、ともに前記第2の緩衝材15と同様に
グラスウール17を所定の密度に締め固めて形成されて
いる。図6に示すように、第5の緩衝材33bは、平面
視長方形に形成されるとともに、図8に示すように、第
4の緩衝材33a上に自身の幅と略等しい間隔をおいて
連設されている。また、第5の緩衝材33bの防水壁部
31a、31aの内壁面に当接された長さ方向両端部に
は、浮き床32の設置時に浮き床32の側面と防水壁部
31a、31aの内側面の間に介在されて浮き床32の
水平方向の振動力を吸収する第6の緩衝材33cが外壁
部32a、32aに沿って上方に突出している。
【0029】第5の緩衝材33b、33b、・・・間
は、構造床31の下面と第4の緩衝材33aの上面との
間に挟まれてなる排気空間33dに形成されている。ま
た図7に示すように、浮き床32を第4の緩衝材33a
上に載置することにより嵌合溝32bが防水壁部31a
のやや上方に位置して防水壁部31aと嵌合溝32bの
間には通気部33eが形成されるから、排気空間33d
は、この通気部33eを通じて外部と連通している。
【0030】以下、本実施例の線路の防音防振床構造を
構成する線路30の作用を説明する。前記線路30は、
浮き床32に加振力が作用した場合、第4、第5、第6
の緩衝材33a、33b、33cが変形して振動力を吸
収するが、例えば第4、第5、第6の緩衝材33a、3
3b、33cに圧縮力が作用した場合、第4、第5、第
6の緩衝材33a、33b、33cが内部に有った空気
を変形に伴って排気空間33dに排出する。そして、排
気空間33dの空気は、通気部33eを介して排気空間
33d内に滞留すること無く線路30の外部に放出され
るから、第4、第5、第6の緩衝材33a、33b、3
3cから排気空間33dへの排気がスムーズに行われ
て、第4、第5、第6の緩衝材33a、33b、33c
が適正に収縮して振動力を能率良く吸収する。
【0031】また、第4、第5、第6の緩衝材33a、
33b、33cが圧縮された後、再び膨張する場合、第
4、第5、第6の緩衝材33a、33b、33cは膨張
体積に相当する排気空間33d内の空気を吸引するが、
この場合においても前記空気を内部から排出する場合と
同様に、空気が通気部33eを介して排気空間33d内
に自由に流入することにより第4、第5、第6の緩衝材
33a、33b、33cの膨張がスムーズに行われる。
【0032】したがって本実施例の線路の防音防振床構
造によれば、浮き床32を第4の緩衝材33a及び第5
の緩衝材33bで支持しているから、これら第4、第
5、第6の緩衝材33a、33b、33cで浮き床32
の加振力を吸収して良好な防振効果を発揮することは勿
論、第4、第5、第6の緩衝材33a、33b、33c
が防水壁部31a、31aの内側に設置されるととも
に、浮き床32を外壁部32a、32aで防水壁部31
a、31aをその外側から覆うようにして構造床31上
に設置することにより緩衝部33全体を覆って緩衝部3
3への雨水などの浸水が防がれるから、前記第2実施例
の線路の防音防振床構造と同様に第4、第5、第6の緩
衝材33a、33b、33cの防振効果が良好に維持さ
れる。
【0033】また、前記線路の防音防振床構造は、排気
空間33dが通気部33eを介して外部に連通している
ことより収縮、膨張に伴う第4、第5、第6の緩衝材3
3a、33b、33cの空気の排出、吸入が自由に行わ
れるから、浮き床32からの加振力に対応して第4、第
5、第6の緩衝材33a、33b、33cが自由に変形
して吸収することにより、例えば10033Hz以下の
低周波数領域でも従来の線路の防音防振床構造に比して
10から20dBの一層の防振効果の向上が可能とな
る。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の前記請求
項1の線路の防音防振床構造によれば、構造床には構造
床上面よりも一段凹ませた凹部を複数線路方向に沿って
間隔をおいて形成し、浮き床下部に前記構造床の凹部に
嵌合する凸部が形成し、凹部と凸部の間に第1の緩衝材
を介装し、構造床の上面と浮き床の下面との間に第2の
緩衝材が介装して構成し、かつ、第1、第2の緩衝材は
無機繊維を主体として構成されたもので防振作用を有し
かつ一方が他方より密度を大きくしていることを特徴と
するから、密度が異なるそれぞれの緩衝材が異なる共振
系の防振力を発揮することにより、加わる振動力が小さ
い場合には防振力の小さい一方の緩衝材が防振力を発揮
して防振する一方、振動力が大きい場合には他方の緩衝
材の防振力も作用して防振することで全体の防振能力が
向上するほか、多様な共振系の振動に対応した防振能力
を発揮することができる。また、構造床と浮き床は、凹
部と凸部を組み合わせた状態で設けられているから、双
方の設置位置が互いに固定されて振動に伴う浮き床の長
さ方向へのズリが無くなる。
【0035】加えて、本発明の前記請求項2の線路の防
音防振床構造によれば、前記浮き床の左右両側部に外方
に突出する張り出し部を形成し、かつ前記と張り出し部
の下面と構造床上面との間にこれらの間隔を埋める止水
材を充填することを特徴とするから、止水材により張り
出し部と張り出し部が載置される構造床上面の間が密閉
されていることにより内部への浸水が防止されて各緩衝
材への浸水が無くなり、雨水のあたる露天部分や地下鉄
などの湧水の有る設置位置であってもこれら各緩衝材の
防振効果を良好に保持することができるといった効果を
奏する。
【0036】さらに加えて、本発明の前記請求項3の線
路の防音防振床構造によれば、構造床に平行な対を成し
て線路の長さ方向に延びる一対の防水壁部を構造床の上
部に形成し、この防水壁部の間に無機繊維からなる緩衝
材を敷き詰めかつこの敷き詰めた緩衝材の上面に同じく
無機繊維からなる帯状の緩衝材を間隔を開けて設置し、
さらに前記緩衝材の防水壁部に嵌合する嵌合溝を備えた
軌道床を嵌合溝に防水壁部を嵌合した状態で載置するこ
とを特徴とするから、帯状の緩衝材の間に形成された空
間が通気部を介して外部に連通していることより、緩衝
材の収縮、膨張に伴う空気の排出、吸入が自由であっ
て、浮き床からの加振力を緩衝材が自由に変形して吸収
することが可能となってよりさらなる防振効果の向上が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す側断面図である。
【図2】前記正断面図である。
【図3】前記拡大側断面図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す正断面図である。
【図5】地下鉄トンネル内に設けられた前記実施例を示
す正断面図である。
【図6】本発明の第3実施例を示す部分斜視図である。
【図7】前記正断面図である。
【図8】前記側断面図である。
【符号の説明】
10 線路 11 構造床 11a 上面 11b 凹部 12 レール 13 浮き床 13a 下面 13b 凸部 14 第1の緩衝材 15 第2の緩衝材 17 グラスウール(無機繊維) 20 線路 21 浮き床 21b 張り出し部 21e 凸部 22 パテ(止水材) 23 構造床 23c 凹部 30 線路 31 構造床 31a 防水床部 32 浮き床 32b 嵌合溝 33a 第4の緩衝材 33b 第5の緩衝材(帯状の緩衝材) 33e 通気部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 構造床とこの構造床上に設置された状態
    でレールを支持する軌道床を備えてなる線路の防音防振
    構造であって、構造床には構造床上面よりも一段凹ませ
    た凹部が複数線路方向に沿って間隔をおいて形成され、
    浮き床下部には前記構造床の凹部に嵌合する凸部が形成
    され、凹部と凸部の間には第1の緩衝材が介装され、構
    造床の上面と浮き床の下面との間には第2の緩衝材が介
    装されてなり、かつ、第1、第2の緩衝材は無機繊維を
    主体として構成されたもので防振作用を有しかつ一方が
    他方より密度を大きくしていることを特徴とする線路の
    防音防振床構造。
  2. 【請求項2】 前記浮き床の左右両側部には外方に突出
    する張り出し部が形成され、かつ前記と張り出し部の下
    面と構造床上面との間にはこれらの間隔を埋める止水材
    が充填されていることを特徴とする請求項1記載の線路
    の防音防振床構造。
  3. 【請求項3】 構造床に平行な対を成して線路の長さ方
    向に延びる一対の防水壁部を構造床の上部に形成し、こ
    の防水壁部の間に無機繊維からなる緩衝材を敷き詰めか
    つこの敷き詰めた緩衝材の上面に同じく無機繊維からな
    る帯状の緩衝材を間隔を開けて設置し、さらに前記緩衝
    材の防水壁部に嵌合する嵌合溝を備えた軌道床を嵌合溝
    に防水壁部を嵌合した状態で載置してなることを特徴と
    する線路の防音防振床構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100296771B1 (ko) * 1998-08-05 2001-10-26 신종서 진동방지를위한부유궤도구조및그시공방법
BE1014044A3 (fr) * 2001-03-07 2003-03-04 Cogifer Tf Sociutu Anonyme Systeme d'isolation vibratoire pour voies ferrees.

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