JPH05178882A - トリフルオロチミジン誘導体、その製造法およびそれを有効成分とする制ガン剤 - Google Patents

トリフルオロチミジン誘導体、その製造法およびそれを有効成分とする制ガン剤

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JPH05178882A
JPH05178882A JP4145411A JP14541192A JPH05178882A JP H05178882 A JPH05178882 A JP H05178882A JP 4145411 A JP4145411 A JP 4145411A JP 14541192 A JP14541192 A JP 14541192A JP H05178882 A JPH05178882 A JP H05178882A
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信幸 深沢
Junya Fujiwara
純也 藤原
Hironori Komatsu
小松  弘典
Keiya Kawauchi
啓也 川内
Osamu Yano
理 矢野
Daiji Iwata
大二 岩田
Osamu Nakanishi
理 中西
Hajime Edatsugi
一 枝次
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 (式中、R1は水素原子またはC1〜4アルキル基;R
2は水素原子、C1〜30アルキル置換カルボニル基、
アルキル置換ベンゾイル基、C1〜4アルキルオキシカ
ルボニル基、C1〜4アルキルオキシメチル基、ベンジ
ル基、置換シリル基、C1〜30アルキル置換カルバモ
イル基、N−アルキルピペラジニルアセチル基、N−ア
ルキルプロリル基、アルキル置換ホスホリル基、ブロパ
ルギル基等;R3は水素原子、C1〜4アルキル基、ベ
ンジル基、(置換)ベンゾイル基、フロイル基、C
2〜5アルカノイル基等)で表される化合物その製造方
法およびそれを有効成分とする制ガン剤。 【効果】本発明化合物は、トリフルオロチミジン(F3
Thd)に比べて経口吸収が向上し、血中での持続時間
が長く、副作用が低減し、しかも高い制ガン効果を有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は制ガン作用を有する新規
なトリフルオロチミジン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】トリフルオロチミジン(以下「F3Th
d」という)すなわち一般式(5)(化5)
【0003】
【化5】 で表される化合物は、1962年ハイデルバーガーらに
よって初めて合成された核酸代謝拮抗剤であり(ジャー
ナル オブ ザ アメリカン ケミカル ソサイアティ
84巻、3597頁、1962年)、以来、その薬理学
的性質が研究されてきた。これらの研究の結果、該化合
物はDNAの合成阻害をし、抗ガン剤としてよりも抗ウ
イルス剤として、例えばヘルペスやワクシニア感染症に
有効であることが知られている。抗腫瘍活性について
は、該化合物はL1210leukemiaやaden
ocarcinoma−755などの実験腫瘍に対して
優れた抗腫瘍効果を示すと報告されている(キャンサー
リサーチ,24巻,1979頁,1964年)。しか
しながら臨床においては、経口吸収性が悪く、生体内で
の持続性が無いことから、必ずしも実験腫瘍で得られた
ような抗腫瘍効果を示さない上、骨髄抑制などの副作用
も強いなどの問題点を有している。これらの問題点を解
決すべく、抗腫瘍活性を向上させ、副作用を低減させる
新規なF3Thd誘導体の開発が望まれていた。
【0004】抗腫瘍活性を有するF3Thd誘導体とし
ては、特開昭58−152898、特開昭59−366
96、特開昭60−56996、特開昭62−1874
82、ケミカル ファーマスーティカル ブリテン、3
7巻、2287頁、1989年などがあげられる。しか
しながら、これらはいずれもまだ先の要望を十分に満足
させるものでは無い。特に、これまで知られているこれ
ら誘導体は、生体内においてすみやかに抱合などの代謝
・排泄を受け、活性本体であるF3Thdの持続的な発
現がなされず、臨床的に有用な化合物は全く得られてい
ないのが現状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、F3
Thdおよび今まで知られている誘導体に比べて経口吸
収し易く、抱合等の代謝・排泄を受け難く、よって薬物
および活性本体の血中での動態が改善され、故に抗腫瘍
活性が大幅に向上し、さらに副作用の低減がなされた、
臨床上有用なF3Thd誘導体である新規な制ガン剤を
提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、F3Th
dおよびその既知誘導体に比べて、経口吸収しやすく、
抱合等の代謝・排泄を受け難く、さらには副作用の少な
い化合物を開発するため、F3Thdそのものの抗腫瘍
効果を活かしつつ、その血中動態を改善することに着眼
した。すなわち、F3Thdを生体内で可逆的に遊離す
るような誘導体、いわゆるプロドラッグ化により本課題
を解決すべく、主にF3Thdのデオキシリボースの
3’位および5’位に各種置換基の導入を検討した。そ
の結果、のちに薬理試験例などで詳しく説明するが、驚
くべきことにF3Thdの3’位に2−プロピニル基を
導入した誘導体、特にプロパルギル基で置換した一連の
新規化合物群が、経口吸収性および既知誘導体の効果を
はるかに凌駕する事を見いだした。これは、プロパルギ
ル基が、特徴的に酵素により徐々に脱離し、活性本体で
あるF3Thdを経時的に放出し、抱合等の代謝・排泄
による不活性化を受け難いと考えられる。また、本化合
物群は、F3Thdを徐々に遊離することから、消化管
障害などの副作用も大幅に低減され、かつ高い制ガン効
果を有する事を見いだし、本発明を完成した。すなわち
本発明は、一般式(1)( 化6)
【0007】
【化6】 (式中、R1は水素原子またはC1〜C4のアルキル基を
表し、R2は水素原子、C 1〜C30の飽和または不飽和ア
ルキル置換カルボニル基、アルキル置換ベンゾイル基、
1〜C4のアルキルオキシカルボニル基、ジメチルアミ
ノエチルオキシカルボニル基、C1〜C4のアルキルオキ
シメチル基、ブトキシエトキシアセチル基、ベンジル
基、C1〜C20のアルキル置換シリル基、C1〜C10のア
ルキルおよびフェニル置換シリル基、C1〜C30の環状
または鎖状アルキル置換カルバモイル基、ジエチルアミ
ノプロピルカルバモイル基、N−アルキルピペラジニル
アセチル基、N−アルキルプロリル基、バリル基、トリ
チル基、アルキル置換ホスホリル基またはブロパルギル
基を表し、R3は水素原子、C〜Cのアルキル基、
ベンジル基、ベンゾイル基、C1〜C4のアルキルオキシ
置換ベンゾイル基、フロイル基、C1〜C4のアルキルオ
キシメチル基またはC1〜C4のアルキル置換カルボニル
基を表す。)で表されるトリフルオロチミジン誘導体、
該化合物の製造方法、該化合物を含有する制癌剤であ
る。
【0008】本発明のトリフルオロチミジン誘導体につ
いて、以下に詳細に説明する。前記一般式(1)におけ
るR1は水素原子またはC1〜C4のアルキル基を表し、
1〜C4のアルキル基としては、例えばメチル基、エチ
ル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、t−ブチル基などを例示できる。
【0009】R2は水素原子、C1〜C30の飽和または不
飽和アルキル置換カルボニル基、C 1〜C10のアルキル
置換ベンゾイル基、C1〜C4のアルキルオキシカルボニ
ル基、ジメチルアミノエチルオキシカルボニル基、C1
〜C4のアルキルオキシメチル基、ブトキシエトキシア
セチル基、ベンジル基、C1〜C20のアルキル置換シリ
ル基、C1〜C10のアルキルおよびフェニル置換シリル
基、C1〜C30の環状または鎖状アルキル置換カルバモ
イル基、ジエチルアミノプロピルカルバモイル基、N−
アルキルピペラジニルアセチル基、N−アルキルプロリ
ル基、バリル基、トリチル基、アルキル置換ホスホリル
基またはブロパルギル基を表し、C1〜C30の飽和また
は不飽和アルキル置換カルボニル基としては、例えばア
セチル基、プロピオニル基、ピバロイル基、ブチリル
基、バレリル基、ヘキサノイル基、オクタノイル基、ノ
ナノイル基、デカノイル基、ラウロイル基、ミリストイ
ル基、パルミトイル基、ステアロイル基、イコサノイル
基、ドコサノイル基、テトラコサノイル基、ヘキサコサ
ノイル基、オクタコサノイル基、クロトノイル基、9−
ヘキサデセノイル基、オレオイル基、11−オクタデセ
ノイル基、9,12−オクタデカジエノイル基、6,
9,12−オクタデカトリエノイル基、9,11,13
−オクタデカトリエノイル基、8,11−イコサジエノ
イル基、5,8,11−イコサトリエノイル基、5,
8,11,14−イコサテトラエノイル基、15−テト
ラコセノイル基などを、アルキル置換ベンゾイル基と
は、例えば4−メチルベンゾイル基、4−エチルベンゾ
イル基、4−プロピルベンゾイル基、4−ブチルベンゾ
イル基、4−ペンチルベンゾイル基、4−ヘキシルベン
ゾイル基、基、4−ヘプチルベンゾイル基、4−オクチ
ルベンゾイル基、4−ノニルベンゾイル基、4−デシル
ベンゾイル基などを、C1〜C4のアルキルオキシカルボ
ニル基としては例えばメトキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基、プロポキシカルボニル基、ブトキシカル
ボニル基などを、C1〜C4のアルキルオキシメチル基と
しては、例えばメトキシメチル基、エトキシメチル基な
どを、C1〜C20のアルキル置換シリル基とは、例えば
トリメチルシリル基、エチルジメチルシリル基、トリエ
チルシリル基、プロピルジメチルシリル基、イソプロピ
ルジメチルシリル基、トリプロピルシリル基、トリイソ
プロピルシリル基、ブチルジメチルシリル基、ジブチル
メチルシリル基、トリブチルシリル基、トリイソブチル
シリル基、イソブチルジメチルシリル基、tert−ブ
チルジメチルシリル基、ジ−tert−ブチルメチルシ
リル基、ペンチルジメチルシリル基、(2,3−ジメチ
ルプロピル)ジメチルシリル基、ヘキシルジメチルシリ
ル基、シクロヘキシルジメチルシリル基、トリヘキシル
シリル基、(3,3−ジメチルブチル)ジメチルシリル
基、(1,1,2−トリメチルプロピル)ジメチルシリ
ル基、ヘプチルジメチルシリル基、オクチルジメチルシ
リル基、ノニルジメチルシリル基、デシルジメチルシリ
ル基、ドデシルジメチルシリル基、テトラデシルジメチ
ルシリル基、ヘキサデシルジメチルシリル基、オクタデ
シルジメチルシリル基、イコシルジメチルシリル基など
を、C1〜C10のアルキルおよびフェニル置換シリル基
とは、例えばジフェニルメチルシリル基、フェニルジメ
チルシリル基、トリフェニルシリル基、tert−ブチ
ルジフェニルシリル基、ジフェニルブチルシリル基など
を、C1〜C30の環状または鎖状アルキル置換カルバモ
イル基とは、例えばN−シクロペンチルカルバモイル
基、N−シクロヘキシルカルバモイル基、N−シクロヘ
プチルカルバモイル基、N−シクロオクチルカルバモイ
ル基、N−シクロペンチル−N−メチルカルバモイル
基、N−シクロヘキシル−N−メチルカルバモイル基、
N−シクロヘプチル−N−メチルカルバモイル基、N−
シクロオクチル−N−メチルカルバモイル基、N−シク
ロペンチル−N−エチルカルバモイル基、N−シクロヘ
キシル−N−エチルカルバモイル基、N−シクロヘプチ
ル−N−エチルカルバモイル基、N−シクロオクチル−
N−エチルカルバモイル基、N−シクロペンチル−N−
プロピルカルバモイル基、N−シクロヘキシル−N−プ
ロピルカルバモイル基、N−シクロヘプチル−N−プロ
ピルカルバモイル基、N−シクロオクチル−N−プロピ
ルカルバモイル基、N−シクロペンチル−N−ブチルカ
ルバモイル基、N−シクロヘキシル−N−ブチルカルバ
モイル基、N−シクロヘプチル−N−ブチルカルバモイ
ル基、N−シクロオクチル−N−ブチルカルバモイル
基、N−メチルカルバモイル基、N−エチルカルバモイ
ル基、N−プロピルカルバモイル基、N−ブチルカルバ
モイル基、N−ペンチルカルバモイル基、N−ヘキシル
カルバモイル基、N−ヘプチルカルバモイル基、N−オ
クチルカルバモイル基、N−ノニルカルバモイル基、N
−ドデシルカルバモイル基、N−テトラデシルカルバモ
イル基、N−ヘキサデシルカルバモイル基、N−オクタ
デシルカルバモイル基、N−イコサニルカルバモイル
基、N−ドコサニルカルバモイル基、(N−テトラコサ
ニルカルバモイル基、N−ヘキサコサニルカルバモイル
基、N−オクタコサニルカルバモイル基、N−トリアコ
ンタニルカルバモイル基、N,N−ジメチルカルバモイ
ル基、N−エチル−N−メチルカルバモイル基、N−プ
ロピル−N−メチルカルバモイル基、N−ブチル−N−
メチルカルバモイル基、N−ペンチル−N−メチルカル
バモイル基、N−ヘキシル−N−メチルカルバモイル
基、N−ヘプチル−N−メチルカルバモイル基、N−オ
クチル−N−メチルカルバモイル基、N−ノニル−N−
メチルカルバモイル基、N−ドデシル−N−メチルカル
バモイル基、N−テトラデシル−N−メチルカルバモイ
ル基、N−ヘキサデシル−N−メチルカルバモイル基、
N−オクタデシル−N−メチルカルバモイル基、N,N
−ジエチルカルバモイル基、N−プロピル−N−エチル
カルバモイル基、N−ブチル−N−エチルカルバモイル
基、N−ペンチル−N−エチルカルバモイル基、N−ヘ
キシル−N−エチルカルバモイル基、N−ヘプチル−N
−エチルカルバモイル基、N−オクチル−N−エチルカ
ルバモイル基、N−ノニル−N−エチルカルバモイル
基、N−ドデシル−N−エチルカルバモイル基、N−テ
トラデシル−N−エチルカルバモイル基、N−ヘキサデ
シル−N−エチルカルバモイル基、N−オクタデシル−
N−エチルカルバモイル基、N,N−ジプロピルカルバ
モイル基、N−ブチル−N−プロピルカルバモイル基、
N−ペンチル−N−プロピルカルバモイル基、N−ヘキ
シル−N−プロピルカルバモイル基、N−ヘプチル−N
−プロピルカルバモイル基、N−オクチル−N−プロピ
ルカルバモイル基、N−ノニル−N−プロピルカルバモ
イル基、N−ドデシル−N−プロピルカルバモイル基、
N−テトラデシル−N−プロピルカルバモイル基、N−
ヘキサデシル−N−プロピルカルバモイル基、N−オク
タデシル−N−プロピルカルバモイル基、N,N−ジブ
チルカルバモイル基、N−ペンチル−N−ブチルカルバ
モイル基、N−ヘキシル−N−ブチルカルバモイル基、
N−ヘプチル−N−ブチルカルバモイル基、N−オクチ
ル−N−ブチルカルバモイル基、N−ノニル−N−ブチ
ルカルバモイル基、N−ドデシル−N−ブチルカルバモ
イル基、N−テトラデシル−N−ブチルカルバモイル
基、N−ヘキサデシル−N−ブチルカルバモイル基、N
−オクタデシル−N−ブチルカルバモイル基、N−{3
−(ジエチルアミノ)プロピル}カルバモイル基など
を、N−アルキルピペラジニルアセチル基とは、例えば
N−メチルピペラジニルアセチル基、N−エチルピペラ
ジニルアセチル基、N−プロピルピペラジニルアセチル
基、N−ブチルピペラジニルアセチル基、N−ペンチル
ピペラジニルアセチル基、N−ヘキシルピペラジニルア
セチル基、N−ヘプチルピペラジニルアセチル基、N−
オクチルピペラジニルアセチル基、N−ノニルピペラジ
ニルアセチル基、N−デシルピペラジニルアセチル基、
N−ドデシルピペラジニルアセチル基、N−テトラデシ
ルピペラジニルアセチル基、N−ヘキサデシルピペラジ
ニルアセチル基、N−オクタデシルピペラジニルアセチ
ル基などを、N−アルキルプロリル基とは、例えばN−
メチル−L−プロリル基、N−エチル−L−プロリル
基、N−プロピル−L−プロリル基、N−ブチル−L−
プロリル基、N−ペンチル−L−プロリル基、N−ヘキ
シル−L−プロリル基、N−ヘプチル−L−プロリル
基、N−オクチル−L−プロリル基、N−ノニル−L−
プロリル基、N−デシル−L−プロリル基、N−ドデシ
ル−L−プロリル基、N−テトラデシル−L−プロリル
基、N−ヘキサデシル−L−プロリル基、N−オクタデ
シル−L−プロリル基などを、アルキル置換ホスホリル
基とは、例えばエトキシヒドロキシホスホリル、ブトキ
シヒドロキシホスホリル、ヘキシルオキシヒドロキシホ
スホリル、オクチルオキシヒドロキシホスホリル、デシ
ルオキシヒドロキシホスホリル、ドデシルオキシヒドロ
キシホスホリル、ジブトキシホスホリル、2−オキソ−
1,3−ジオキサホスホル−2−イル基などを例示でき
る。
【0010】R3は水素原子、C〜Cのアルキル
基、ベンジル基、ベンゾイル基、C1〜C4のアルキルオ
キシ置換ベンゾイル基、フロイル基、C1〜C4のアルキ
ル置換カルボニル基を表し、C〜Cのアルキル基と
は例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基を
表し、C1〜C4のアルキルオキシ置換ベンゾイル基と
は、例えば4−メトキシベンゾイル基、4−エトキシベ
ンゾイル基などを、フロイル基とは2−フロイル基など
を、C1〜C4のアルキル置換カルボニル基におけるアル
キル基とはR1におけるアルキル基と同じ例を挙げるこ
とができる。これらの誘導体としては具体的に次のもの
が含まれる。
【0011】3’−O−プロパルギル−α,α,α−ト
リフルオロチミジン、5’−O−トリメチルシリル−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン、5’−O−エチルジメチルシリル−3’−O−
プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、
5’−O−トリエチルシリル−3’−O−プロパルギル
−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−プロ
ピルジメチルシリル−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−イソプロピ
ルジメチルシリル−3’−O−プロパルギル−α,α,
α−トリフルオロチミジン、5’−O−トリプロピルシ
リル−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフル
オロチミジン、5’−O−トリイソプロピルシリル−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン、5’−O−ブチルジメチルシリル−3’−O−
プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、
5’−O−ジブチルメチルシリル−3’−O−プロパル
ギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−
トリブチルシリル−3’−O−プロパルギル−α,α,
α−トリフルオロチミジン、5’−O−トリイソブチル
シリル−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフ
ルオロチミジン、5’−O−イソブチルジメチルシリル
−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロ
チミジン、5’−O−tert−ブチルジメチルシリル
−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロ
チミジン、5’−O−ジ−tert−ブチルメチルシリ
ル−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオ
ロチミジン、5’−O−ペンチルジメチルシリル−3’
−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、5’−O−(2,3−ジメチルプロピル)ジメチル
シリル−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフ
ルオロチミジン、5’−O−ヘキシルジメチルシリル−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン、5’−O−トリヘキシルシリル−3’−O−プ
ロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、
【0012】5’−O−(3,3−ジメチルブチル)ジ
メチルシリル−3’−O−プロパルギル−α,α,α−
トリフルオロチミジン、5’−O−(1,1,2−トリ
メチルプロピル)ジメチルシリル−3’−O−プロパル
ギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−
ヘプチルジメチルシリル−3’−O−プロパルギル−
α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−オクチ
ルジメチルシリル−3’−O−プロパルギル−α,α,
α−トリフルオロチミジン、5’−O−ノニルジメチル
シリル−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフ
ルオロチミジン、5’−O−デシルジメチルシリル−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン、5’−O−ドデシルジメチルシリル−3’−O
−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、
5’−O−テトラデシルジメチルシリル−3’−O−プ
ロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’
−O−ヘキサデシルジメチルシリル−3’−O−プロパ
ルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O
−オクタデシルジメチルシリル−3’−O−プロパルギ
ル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−イ
コシルジメチルシリル−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−ジフェニル
メチルシリル−3’−O−プロパルギル−α,α,α−
トリフルオロチミジン、5’−O−フェニルジメチルシ
リル−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフル
オロチミジン、5’−O−トリフェニルシリル−3’−
O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、5’−O−tert−ブチルジフェニルシリル−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン、5’−O−ジフェニルブチルシリル−3’−O
−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、
5’−O−アセチル−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−ピバロイル
−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロ
チミジン、5’−O−メトキシメチル−3’−O−プロ
パルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−
O−ベンジル−3’−O−プロパルギル−α,α,α−
トリフルオロチミジン、
【0013】3’−O−プロパルギル−5’−O−トリ
チル−α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−
プロパルギル−5’−O−ブチリル−α,α,α-トリフ
ルオロチミジン、3’−O−プロパルギル−5’−O−
バレリル−α,α,α-トリフルオロチミジン、3’−O
−プロパルギル−5’−O−ヘキサノイル−α,α,α-
トリフルオロチミジン、3’−O−プロパルギル−5’
−O−オクタノイル−α,α,α-トリフルオロチミジ
ン、3’−O−プロパルギル−5’−O−ノナノイル−
α,α,α-トリフルオロチミジン、3’−O−プロパル
ギル−5’−O−デカノイル−α,α,α-トリフルオロ
チミジン、3’−O−プロパルギル−5’−O−ラウロ
イル−α,α,α-トリフルオロチミジン、3’−O−プ
ロパルギル−5’−O−ミリストイル−α,α,α-トリ
フルオロチミジン、3’−O−プロパルギル−5’−O
−パルミトイル−α,α,α-トリフルオロチミジン、
3’−O−プロパルギル−5’−O−ステアロイル−
α,α,α-トリフルオロチミジン、3’−O−プロパル
ギル−5’−O−イコサノイル−α,α,α-トリフルオ
ロチミジン、3’−O−プロパルギル−5’−O−ドコ
サノイル−α,α,α-トリフルオロチミジン、3’−O
−プロパルギル−5’−O−テトラコサノイル−α,α,
α-トリフルオロチミジン、3’−O−プロパルギル−
5’−O−ヘキサコサノイル−α,α,α-トリフルオロ
チミジン、3’−O−プロパルギル−5’−O−オクタ
コサノイル−α,α,α-トリフルオロチミジン、3’−
O−プロパルギル−5’−O−クロトノイル−α,α,α
-トリフルオロチミジン、3’−O−プロパルギル−
5’−O−(9−ヘキサデセノイル)−α,α,α-トリ
フルオロチミジン、3’−O−プロパルギル−5’−O
−オレオイル−α,α,α-トリフルオロチミジン、
【0014】3’−O−プロパルギル−5’−O−(1
1−オクタデセノイル)−α,α,α-トリフルオロチミ
ジン、3’−O−プロパルギル−5’−O−(9,12
−オクタデカジエノイル)−α,α,α-トリフルオロチ
ミジン、3’−O−プロパルギル−5’−O−(9,1
2,15−オクタデカトリエノイル)−α,α,α-トリ
フルオロチミジン、3’−O−プロパルギル−5’−O
−(6,9,12−オクタデカトリエノイル)−α,α,
α-トリフルオロチミジン、3’−O−プロパルギル−
5’−O−(9,11,13−オクタデカトリエノイ
ル)−α,α,α-トリフルオロチミジン、3’−O−プ
ロパルギル−5’−O−(8,11−イコサジエノイ
ル)−α,α,α-トリフルオロチミジン、3’−O−プ
ロパルギル−5’−O−(5,8,11−イコサトリエ
ノイル)−α,α,α-トリフルオロチミジン、3’−O
−プロパルギル−5’−O−(5,8,11,14−イ
コサテトラエノイル)−α,α,α-トリフルオロチミジ
ン、3’−O−プロパルギル−5’−O−(15−テト
ラコセノイル)−α,α,α-トリフルオロチミジン、
3’−O−プロパルギル−5’−O−(4−メチルベン
ゾイル)−α,α,α-トリフルオロチミジン、3’−O
−プロパルギル−5’−O−(4−エチルベンゾイル)
−α,α,α-トリフルオロチミジン、3’−O−プロパ
ルギル−5’−O−(4−プロピルベンゾイル)−α,
α,α-トリフルオロチミジン、3’−O−プロパルギル
−5’−O−(4−ブチルベンゾイル)−α,α,α-ト
リフルオロチミジン、3’−O−プロパルギル−5’−
O−(4−ペンチルベンゾイル)−α,α,α-トリフル
オロチミジン、3’−O−プロパルギル−5’−O−
(4−ヘキシルベンゾイル)−α,α,α-トリフルオロ
チミジン、3’−O−プロパルギル−5’−O−(4−
ヘプチルベンゾイル)−α,α,α-トリフルオロチミジ
ン、3’−O−プロパルギル−5’−O−(4−オクチ
ルベンゾイル)−α,α,α-トリフルオロチミジン、
3’−O−プロパルギル−5’−O−(4−ノニルベン
ゾイル)−α,α,α-トリフルオロチミジン、3’−O
−プロパルギル−5’−O−(4−デシルベンゾイル)
−α,α,α-トリフルオロチミジン、
【0015】3’−O−プロパルギル−5’−O−メト
キシカルボニル−α,α,α-トリフルオロチミジン、
3’−O−プロパルギル−5’−O−エトキシカルボニ
ル−α,α,α-トリフルオロチミジン、3’−O−プロ
パルギル−5’−O−プロポキシカルボニル−α,α,α
-トリフルオロチミジン、3’−O−プロパルギル−
5’−O−ブトキシカルボニル−α,α,α-トリフルオ
ロチミジン、3’−O−プロパルギル−5’−O−ペン
チルオキシカルボニル−α,α,α-トリフルオロチミジ
ン、3’−O−プロパルギル−5’−O−ヘキシルオキ
シカルボニル−α,α,α-トリフルオロチミジン、3’
−O−プロパルギル−5’−O−ヘプチルオキシカルボ
ニル−α,α,α-トリフルオロチミジン、3’−O−プ
ロパルギル−5’−O−オクチルオキシカルボニル−
α,α,α-トリフルオロチミジン、3’−O−プロパル
ギル−5’−O−ノニルオキシカルボニル−α,α,α-
トリフルオロチミジン、3’−O−プロパルギル−5’
−O−デシルオキシカルボニル−α,α,α-トリフルオ
ロチミジン、3’−O−プロパルギル−5’−O−{2
−(ジメチルアミノ)エチルオキシ)カルボニル−α,
α,α-トリフルオロチミジン、5’−O−{2−(2−
ブトキシエトキシ)アセチル}−3’−O−プロパルギ
ル−α,α,α−トリフルオロチミジン、
【0016】5’−O−(N−シクロペンチルカルバモ
イル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフ
ルオロチミジン、5’−O−(N−シクロヘキシルカル
バモイル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−ト
リフルオロチミジン、5’−O−(N−シクロヘプチル
カルバモイル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α
−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−シクロオク
チルカルバモイル)−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−シク
ロペンチル−N−メチルカルバモイル)−3’−O−プ
ロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’
−O−(N−シクロヘキシル−N−メチルカルバモイ
ル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフル
オロチミジン、5’−O−(N−シクロヘプチル−N−
メチルカルバモイル)−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−シク
ロオクチル−N−メチルカルバモイル)−3’−O−プ
ロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’
−O−(N−シクロペンチル−N−エチルカルバモイ
ル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフル
オロチミジン、5’−O−(N−シクロヘキシル−N−
エチルカルバモイル)−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−シク
ロヘプチル−N−エチルカルバモイル)−3’−O−プ
ロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’
−O−(N−シクロオクチル−N−エチルカルバモイ
ル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフル
オロチミジン、5’−O−(N−シクロペンチル−N−
プロピルカルバモイル)−3’−O−プロパルギル−
α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−
シクロヘキシル−N−プロピルカルバモイル)−3’−
O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、5’−O−(N−シクロヘプチル−N−プロピルカ
ルバモイル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−
トリフルオロチミジン、5’−O−(N−シクロオクチ
ル−N−プロピルカルバモイル)−3’−O−プロパル
ギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−
(N−シクロペンチル−N−ブチルカルバモイル)−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン、5’−O−(N−シクロヘキシル−N−ブチル
カルバモイル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α
−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−シクロヘプ
チル−N−ブチルカルバモイル)−3’−O−プロパル
ギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−
(N−シクロオクチル−N−ブチルカルバモイル)−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン、
【0017】5’−O−(N−メチルカルバモイル)−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン、5’−O−(N−エチルカルバモイル)−3’
−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、5’−O−(N−プロピルカルバモイル)−3’−
O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、5’−O−(N−ブチルカルバモイル)−3’−O
−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、
5’−O−(N−ペンチルカルバモイル)−3’−O−
プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、
5’−O−(N−ヘキシルカルバモイル)−3’−O−
プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、
5’−O−(N−ヘプチルカルバモイル)−3’−O−
プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、
5’−O−(N−オクチルカルバモイル)−3’−O−
プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、
5’−O−(N−ノニルカルバモイル)−3’−O−プ
ロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’
−O−(N−ドデシルカルバモイル)−3’−O−プロ
パルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−
O−(N−テトラデシルカルバモイル)−3’−O−プ
ロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’
−O−(N−ヘキサデシルカルバモイル)−3’−O−
プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、
5’−O−(N−オクタデシルカルバモイル)−3’−
O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、5’−O−(N−イコサニルカルバモイル)−3’
−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、5’−O−(N−ドコサニルカルバモイル)−3’
−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、5’−O−(N−テトラコサニルカルバモイル)−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン、5’−O−(N−ヘキサコサニルカルバモイ
ル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフル
オロチミジン、5’−O−(N−オクタコサニルカルバ
モイル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリ
フルオロチミジン、5’−O−(N−トリアコンタニル
カルバモイル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α
−トリフルオロチミジン、
【0018】5’−O−(N,N−ジメチルカルバモイ
ル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフル
オロチミジン、5’−O−(N−エチル−N−メチルカ
ルバモイル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−
トリフルオロチミジン、5’−O−(N−プロピル−N
−メチルカルバモイル)−3’−O−プロパルギル−
α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−
ブチル−N−メチルカルバモイル)−3’−O−プロパ
ルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O
−(N−ペンチル−N−メチルカルバモイル)−3’−
O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、5’−O−(N−ヘキシル−N−メチルカルバモイ
ル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフル
オロチミジン、5’−O−(N−ヘプチル−N−メチル
カルバモイル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α
−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−オクチル−
N−メチルカルバモイル)−3’−O−プロパルギル−
α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−
ノニル−N−メチルカルバモイル)−3’−O−プロパ
ルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O
−(N−ドデシル−N−メチルカルバモイル)−3’−
O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、5’−O−(N−テトラデシル−N−メチルカルバ
モイル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリ
フルオロチミジン、5’−O−(N−ヘキサデシル−N
−メチルカルバモイル)−3’−O−プロパルギル−
α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−
オクタデシル−N−メチルカルバモイル)−3’−O−
プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、
5’−O−(N,N−ジエチルカルバモイル)−3’−
O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、5’−O−(N−プロピル−N−エチルカルバモイ
ル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフル
オロチミジン、5’−O−(N−ブチル−N−エチルカ
ルバモイル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−
トリフルオロチミジン、5’−O−(N−ペンチル−N
−エチルカルバモイル)−3’−O−プロパルギル−
α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−
ヘキシル−N−エチルカルバモイル)−3’−O−プロ
パルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−
O−(N−ヘプチル−N−エチルカルバモイル)−3’
−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、5’−O−(N−オクチル−N−エチルカルバモイ
ル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフル
オロチミジン、5’−O−(N−ノニル−N−エチルカ
ルバモイル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−
トリフルオロチミジン、5’−O−(N−ドデシル−N
−エチルカルバモイル)−3’−O−プロパルギル−
α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−
テトラデシル−N−エチルカルバモイル)−3’−O−
プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、
5’−O−(N−ヘキサデシル−N−エチルカルバモイ
ル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフル
オロチミジン、5’−O−(N−オクタデシル−N−エ
チルカルバモイル)−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、
【0019】5’−O−(N,N−ジプロピルカルバモ
イル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフ
ルオロチミジン、5’−O−(N−ブチル−N−プロピ
ルカルバモイル)−3’−O−プロパルギル−α,α,
α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−ペンチル
−N−プロピルカルバモイル)−3’−O−プロパルギ
ル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−
(N−ヘキシル−N−プロピルカルバモイル)−3’−
O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、5’−O−(N−ヘプチル−N−プロピルカルバモ
イル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフ
ルオロチミジン、5’−O−(N−オクチル−N−プロ
ピルカルバモイル)−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−ノニ
ル−N−プロピルカルバモイル)−3’−O−プロパル
ギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−
(N−ドデシル−N−プロピルカルバモイル)−3’−
O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、5’−O−(N−テトラデシル−N−プロピルカル
バモイル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−ト
リフルオロチミジン、5’−O−(N−ヘキサデシル−
N−プロピルカルバモイル)−3’−O−プロパルギル
−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N
−オクタデシル−N−プロピルカルバモイル)−3’−
O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、5’−O−(N,N−ジブチルカルバモイル)−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン、5’−O−(N−ペンチル−N−ブチルカルバ
モイル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリ
フルオロチミジン、5’−O−(N−ヘキシル−N−ブ
チルカルバモイル)−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−ヘプ
チル−N−ブチルカルバモイル)−3’−O−プロパル
ギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−
(N−オクチル−N−ブチルカルバモイル)−3’−O
−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、
5’−O−(N−ノニル−N−ブチルカルバモイル)−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン、5’−O−(N−ドデシル−N−ブチルカルバ
モイル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリ
フルオロチミジン、5’−O−(N−テトラデシル−N
−ブチルカルバモイル)−3’−O−プロパルギル−
α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−
ヘキサデシル−N−ブチルカルバモイル)−3’−O−
プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、
5’−O−(N−オクタデシル−N−ブチルカルバモイ
ル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフル
オロチミジン、5’−O−[N−{3−(ジエチルアミ
ノ)プロピル}カルバモイル]−3’−O−プロパルギ
ル−α,α,α−トリフルオロチミジン、
【0020】5’−O−{2−(4−メチルピペラジン
−1−イル)アセチル}−3’−O−プロパルギル−
α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−{2−
(4−エチルピペラジン−1−イル)アセチル}−3’
−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、5’−O−{2−(4−プロピルピペラジン−1−
イル)アセチル}−3’−O−プロパルギル−α,α,
α−トリフルオロチミジン、5’−O−{2−(4−ブ
チルピペラジン−1−イル)アセチル}−3’−O−プ
ロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’
−O−{2−(4−ペンチルピペラジン−1−イル)ア
セチル}−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリ
フルオロチミジン、5’−O−{2−(4−ヘキシルピ
ペラジン−1−イル)アセチル}−3’−O−プロパル
ギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−
{2−(4−ヘプチルピペラジン−1−イル)アセチ
ル}−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフル
オロチミジン、5’−O−{2−(4−オクチルピペラ
ジン−1−イル)アセチル}−3’−O−プロパルギル
−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−{2
−(4−ノニルピペラジン−1−イル)アセチル}−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン、5’−O−{2−(4−デシルピペラジン−1
−イル)アセチル}−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−メチ
ル−L−プロリル)−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−エチ
ル−L−プロリル)−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−プロ
ピル−L−プロリル)−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−ブチ
ル−L−プロリル)−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−ペン
チル−L−プロリル)−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−ヘキ
シル−L−プロリル)−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−ヘプ
チル−L−プロリル)−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−オク
チル−L−プロリル)−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−ノニ
ル−L−プロリル)−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−デシ
ル−L−プロリル)−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−ドデ
シル−L−プロリル)−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−テト
ラデシル−L−プロリル)−3’−O−プロパルギル−
α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(N−
ヘキサデシル−L−プロリル)−3’−O−プロパルギ
ル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−
(N−オクタデシル−L−プロリル)−3’−O−プロ
パルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−
O−バリル−3’−O−プロパルギル−α,α,α−ト
リフルオロチミジン、
【0021】5’−O−(エトキシヒドロキシホスホリ
ル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフル
オロチミジン、5’−O−(ブトキシヒドロキシホスホ
リル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフ
ルオロチミジン、5’−O−(ヘキシルオキシヒドロキ
シホスホリル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α
−トリフルオロチミジン、5’−O−(オクチルオキシ
ヒドロキシホスホリル)−3’−O−プロパルギル−
α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−(デシ
ルオキシヒドロキシホスホリル)−3’−O−プロパル
ギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−
(ドデシルオキシヒドロキシホスホリル)−3’−O−
プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、
5’−O−ジブトキシホスホリル−3’−O−プロパル
ギル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−
(2−オキソ−1,3−ジオキサホスホ−2−イル)−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン、3’−O−プロパルギル−3−ベンゾイル−
α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−t−ブ
チルジメチルシリル−3’−O−プロパルギル−3−ベ
ンゾイル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−
O−アセチル−3’−O−プロパルギル−3−ベンゾイ
ル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−ピ
バロイル−3’−O−プロパルギル3−ベンゾイル−
α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−メトキ
シメチル−3’−O−プロパルギル−3−ベンゾイル−
α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−ベンジ
ル−3’−O−プロパルギル3−ベンゾイル−α,α,
α−トリフルオロチミジン、3’−O−プロパルギル−
5’−O−トリチル−3−ベンゾイル−α,α,α−ト
リフルオロチミジン、3’−O−プロパルギル−3−
(4−メトキシベンゾイル)−α,α,α−トリフルオ
ロチミジン、5’−O−t−ブチルジメチルシリル−
3’−O−プロパルギル−3−(4−メトキシベンゾイ
ル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−
アセチル−3’−O−プロパルギル−3−(4−メトキ
シベンゾイル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、
5’−O−ピバロイル−3’−O−プロパルギル−3−
(4−メトキシベンゾイル)−α,α,α−トリフルオ
ロチミジン、5’−O−メトキシメチル−3’−O−プ
ロパルギル−3−(4−メトキシベンゾイル)−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−ベンジル−
3’−O−プロパルギル−3−(4−メトキシベンゾイ
ル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−
プロパルギル−5’−O−トリチル−3−(4−メトキ
シベンゾイル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、
3’−O−プロパルギル−3−(2−フロイル)−α,
α,α−トリフルオロチミジン、
【0022】5’−O−t−ブチルジメチルシリル−
3’−O−プロパルギル−3−(2−フロイル)−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−アセチル
3’−O−プロパルギル−3−(2−フロイル)−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−ピバロイル
−3’−O−プロパルギル−3−(2−フロイル)−
α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−メトキ
シメチル−3’−O−プロパルギル−3−(2−フロイ
ル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−
ベンジル−3’−O−プロパルギル−−3−(2−フロ
イル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−O
−プロパルギル−5’−O−トリチル−3−(2−フロ
イル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−O
−プロパルギル−3−アセチル−α,α,α−トリフル
オロチミジン、5’−O−t−ブチルジメチルシリル−
3’−O−プロパルギル−3−アセチル−α,α,α−
トリフルオロチミジン、3−N:5’−O−ジアセチル
−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロ
チミジン、5’−O−ピバロイル−3’−O−プロパル
ギル−3−アセチル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、5’−O−メトキシメチル−3’−O−プロパルギ
ル−3−アセチル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、5’−O−ベンジル−3’−O−プロパルギル−3
−アセチル−α,α,α−トリフルオロチミジン、3’
−O−プロパルギル−5’−O−トリチル−3−アセチ
ル−α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−プ
ロパルギル−3−ピバロイル−α,α,α−トリフルオ
ロチミジン、5’−O−t−ブチルジメチルシリル−
3’−O−プロパルギル−3−ピバロイル−α,α,α
−トリフルオロチミジン、5’−O−アセチル−3’−
O−プロパルギル−3−ピバロイル−α,α,α−トリ
フルオロチミジン、3−N:5’−O−ジピバロイル−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン、5’−O−メトキシメチル−3’−O−プロパ
ルギル−3−ピバロイル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン、5’−O−ベンジル−3’−O−プロパルギル
−3−ピバロイル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、3’−O−プロパルギル−5’−O−トリチル−3
−ピバロイル−α,α,α−トリフルオロチミジン、
【0023】3’−O−(2−ブチニル)−α,α,α
−トリフルオロチミジン、5’−O−t−ブチルジメチ
ルシリル−3’−O−(2−ブチニル)−α,α,α−
トリフルオロチミジン、5’−O−アセチル−3’−O
−(2−ブチニル)−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、3’−O−(2−ブチニル)−5’−O−ピバロイ
ル−α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−
(2−ブチニル)−5’−O−メトキシメチル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−ベンジル−
3’−O−(2−ブチニル)−α,α,α−トリフルオ
ロチミジン、3’−O−(2−ブチニル)−5’−O−
トリチル−α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−
O−(2−ブチニル)−3−ベンゾイル−α,α,α−
トリフルオロチミジン、5’−O−t−ブチルジメチル
シリル−3’−O−(2−ブチニル)−3−ベンゾイル
−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−アセ
チル−3’−O−(2−ブチニル)−3−ベンゾイル−
α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−(2−
ブチニル)−5’−O−ピバロイル−3−ベンゾイル−
α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−(2−
ブチニル)−5’−O−メトキシメチル−3−ベンゾイ
ル−α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−
(2−ブチニル)−3−(4−メトキシベンゾイル)−
α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−t−ブ
チルジメチルシリル−3’−O−(2−ブチニル)−3
−(4−メトキシベンゾイル)−α,α,α−トリフル
オロチミジン、5’−O−アセチル−3’−O−(2−
ブチニル)−3−(4−メトキシベンゾイル)−α,
α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−(2−ブチ
ニル)−5’−O−ピバロイル−3−(4−メトキシベ
ンゾイル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、3’
−O−(2−ブチニル)−5’−O−メトキシメチル−
3−(4−メトキシベンゾイル)−α,α,α−トリフ
ルオロチミジン、3’−O−(2−ブチニル)−3−
(2−フロイル)−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、5’−O−t−ブチルジメチルシリル−3’−O−
(2−ブチニル)−3−(2−フロイル)−α,α,α
−トリフルオロチミジン、5’−O−アセチル−3’−
O−(2−ブチニル)−3−(2−フロイル)−α,
α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−(2−ブチ
ニル)−5’−O−ピバロイル−3−(2−フロイル)
−α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−(2
−ブチニル)−5’−O−メトキシメチル−3−(2−
フロイル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、3’
−O−(2−ペンチニル)−α,α,α−トリフルオロ
チミジン、5’−O−t−ブチルジメチルシリル−3’
−O−(2−ペンチニル)−α,α,α−トリフルオロ
チミジン、5’−O−アセチル−3’−O−(2−ペン
チニル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−
O−(2−ペンチニル)−5’−O−ピバロイル−3−
α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−メトキ
シメチル−3’−O−(2−ペンチニル)−α,α,α
−トリフルオロチミジン、5’−O−ベンジル−3’−
O−(2−ペンチニル)−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン、3’−O−(2−ペンチニル)−5’−O−ト
リチル−α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−O
−(2−ペンチニル)−3−ベンゾイル−α,α,α−
トリフルオロチミジン、5’−O−t−ブチルジメチル
シリル−3’−O−(2−ペンチニル)−3−ベンゾイ
ル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−ア
セチル−3’−O−(2−ペンチニル)−3−ベンゾイ
ル−α,α,α−トリフルオロチミジン、
【0024】3’−O−(2−ペンチニル)−5’−O
−ピバロイル−3−ベンゾイル−α,α,α−トリフル
オロチミジン、5’−O−メトキシメチル−3’−O−
(2−ペンチニル)−3−ベンゾイル−α,α,α−ト
リフルオロチミジン、3’−O−(2−ペンチニル)−
3−(4−メトキシベンゾイル)−α,α,α−トリフ
ルオロチミジン、5’−O−t−ブチルジメチルシリル
−3’−O−(2−ペンチニル)−3−(4−メトキシ
ベンゾイル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、
5’−O−アセチル−3’−O−(2−ペンチニル)−
3−(4−メトキシベンゾイル)−α,α,α−トリフ
ルオロチミジン、3’−O−(2−ペンチニル)−5’
−O−ピバロイル−3−(4−メトキシベンゾイル)−
α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−メトキ
シメチル−3’−O−(2−ペンチニル)−3−(4−
メトキシベンゾイル)−α,α,α−トリフルオロチミ
ジン、3’−O−(2−ペンチニル)−3−(2−フロ
イル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O
−t−ブチルジメチルシリル−3’−O−(2−ペンチ
ニル)−3−(2−フロイル)−α,α,α−トリフル
オロチミジン、5’−O−アセチル−3’−O−(2−
ペンチニル)−3−(2−フロイル)α,α,α−トリ
フルオロチミジン、3’−O−(2−ペンチニル)−
5’−O−ピバロイル−3−(2−フロイル)−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−メトキシメ
チル−3’−O−(2−ペンチニル)−3−(2−フロ
イル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−O
−(2−ヘキシニル)−α,α,α−トリフルオロチミ
ジン、5’−O−t−ブチルジメチルシリル−3’−O
−(2−ヘキシニル)−α,α,α−トリフルオロチミ
ジン、5’−O−アセチル−3’−O−(2−ヘキシニ
ル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−
(2−ヘキシニル)−5’−O−ピバロイル−α,α,
α−トリフルオロチミジン、3’−O−(2−ヘキシニ
ル)−5’−O−メトキシメチル−α,α,α−トリフ
ルオロチミジン、5’−O−ベンジル−3’−O−(2
−ヘキシニル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、
3’−O−(2−ヘキシニル)−5’−O−トリチル−
α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−(2−
ヘキシニル)−3−ベンゾイル−α,α,α−トリフル
オロチミジン、5’−O−t−ブチルジメチルシリル−
3’−O−(2−ヘキシニル)−3−ベンゾイル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−アセチル−
3’−O−(2−ヘキシニル)−3−ベンゾイル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−(2−ヘキ
シニル)−5’−O−ピバロイル−3−ベンゾイル−
α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−(2−
ヘキシニル)−5’−O−メトキシメチル−3−ベンゾ
イル−α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−
(2−ヘキシニル)−3−(4−メトキシベンゾイル)
−α,α,α−トリフルオロチミジン、
【0025】5’−O−t−ブチルジメチルシリル3’
−O−(2−ヘキシニル)−3−(4−メトキシベンゾ
イル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O
−アセチル−3’−O−(2−ヘキシニル)−3−(4
−メトキシベンゾイル)−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン、3’−O−(2−ヘキシニル)−5’−O−ピ
バロイル−3−(4−メトキシベンゾイル)−α,α,
α−トリフルオロチミジン、3’−O−(2−ヘキシニ
ル)−5’−O−メトキシメチル−3−(4−メトキシ
ベンゾイル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、
3’−O−(2−ヘキシニル)−3−(2−フロイル)
−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−t−
ブチルジメチルシリル−3’−O−(2−ヘキシニル)
−3−(2−フロイル)−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン、5’−O−アセチル−3’−O−(2−ヘキシ
ニル)−3−(2−フロイル)−α,α,α−トリフル
オロチミジン、3’−O−(2−ヘキシニル)−5’−
O−ピバロイル−3−(2−フロイル)−α,α,α−
トリフルオロチミジン、3’−O−(2−ヘキシニル)
−5’−O−メトキシメチル−3−(2−フロイル)−
α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−(2−
ヘプチニル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、
5’−O−t−ブチルジメチルシリル−3’−O−(2
−ヘプチニル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、
5’−O−アセチル−3’−O−(2−ヘプチニル)−
α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−(2−
ヘプチニル)−5’−O−ピバロイル−α,α,α−ト
リフルオロチミジン、3’−O−(2−ヘプチニル)−
5’−O−メトキシメチル−α,α,α−トリフルオロ
チミジン、5’−O−ベンジル−3’−O−(2−ヘプ
チニル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−
O−(2−ヘプチニル)−5’−O−トリチル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−(2−ヘプ
チニル)−3−ベンゾイル−α,α,α−トリフルオロ
チミジン、5’−O−t−ブチルジメチルシリル−3’
−O−(2−ヘプチニル)−3−ベンゾイル−α,α,
α−トリフルオロチミジン、5’−O−アセチル−3’
−O−(2−ヘプチニル)−3−ベンゾイル−α,α,
α−トリフルオロチミジン、3’−O−(2−ヘプチニ
ル)−5’−O−ピバロイル−3−ベンゾイル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−(2−ヘプ
チニル)−5’−O−メトキシメチル−3−ベンゾイル
−α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−(2
−ヘプチニル)−3−(4−メトキシベンゾイル)−
α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−t−ブ
チルジメチルシリル−3’−O−(2−ヘプチニル)−
3−(4−メトキシベンゾイル)−α,α,α−トリフ
ルオロチミジン、5’−O−アセチル−3’−O−(2
−ヘプチニル)−3−(4−メトキシベンゾイル)−
α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−(2−
ヘプチニル)−5’−O−ピバロイル−3−(4−メト
キシベンゾイル)−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、3’−O−(2−ヘプチニル)−5’−O−メトキ
シメチル−3−(4−メトキシベンゾイル)−α,α,
α−トリフルオロチミジン、3’−O−(2−ヘプチニ
ル)−3−(2−フロイル)−α,α,α−トリフルオ
ロチミジン、
【0026】5’−O−t−ブチルジメチルシリル−
3’−O−(2−ヘプチニル)−3−(2−フロイル)
−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−アセ
チル−3’−O−(2−ヘプチニル)−3−(2−フロ
イル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O
−ピバロイル−3’−O−(2−ヘプチニル)−3−
(2−フロイル)−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、3’−O−(2−ヘプチニル)−5’−O−メトキ
シメチル−3−(2−フロイル)−α,α,α−トリフ
ルオロチミジン、3’−O−(4−メチル−2−ペンチ
ニル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O
−t−ブチルジメチルシリル−3’−O−(4−メチル
−2−ペンチニル)−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、5’−O−アセチル−3’−O−(4−メチル−2
−ペンチニル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、
3’−O−(4−メチル−2−ペンチニル)−5’−O
−ピバロイル−3−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、5’−O−メトキシメチル−3’−O−(4−メチ
ル−2−ペンチニル)−α,α,α−トリフルオロチミ
ジン、5’−O−ベンジル−3’−O−(4−メチル−
2−ペンチニル)−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、3’−O−(4−メチル−2−ペンチニル)−5’
−O−トリチル−α,α,α−トリフルオロチミジン、
3’−O−(4−メチル−2−ペンチニル)−3−ベン
ゾイル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O
−t−ブチルジメチルシリル−3’−O−(4−メチル
−2−ペンチニル)−3−ベンゾイル−α,α,α−ト
リフルオロチミジン、5’−O−アセチル−3’−O−
(4−メチル−2−ペンチニル)−3−ベンゾイル−
α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−(4−
メチル−2−ペンチニル)−5’−O−ピバロイル−3
−ベンゾイル−α,α,α−トリフルオロチミジン、
5’−O−メトキシメチル−3’−O−(4−メチル−
2−ペンチニル)−3−ベンゾイル−α,α,α−トリ
フルオロチミジン、3’−O−(4−メチル−2−ペン
チニル)−3−(4−メトキシベンゾイル)−α,α,
α−トリフルオロチミジン、5’−O−t−ブチルジメ
チルシリル−3’−O−(4−メチル−2−ペンチニ
ル)−3−(4−メトキシベンゾイル)−α,α,α−
トリフルオロチミジン、5’−O−アセチル−3’−O
−(4−メチル−2−ペンチニル)−3−(4−メトキ
シベンゾイル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、
3’−O−(4−メチル−2−ペンチニル)−5’−O
−ピバロイル−3−(4−メトキシベンゾイル)−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−メトキシメ
チル−3’−O−(4−メチル−2−ペンチニル)−3
−(4−メトキシベンゾイル)−α,α,α−トリフル
オロチミジン、3’−O−(4−メチル−2−ペンチニ
ル)−3−(2−フロイル)−α,α,α−トリフルオ
ロチミジン、5’−O−t−ブチルジメチルシリル−
3’−O−(4−メチル−2−ペンチニル)−3−(2
−フロイル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、
5’−O−アセチル−3’−O−(4−メチル−2−ペ
ンチニル)−3−(2−フロイル)−α,α,α−トリ
フルオロチミジン、3’−O−(4−メチル−2−ペン
チニル)−5’−O−ピバロイル−3−(2−フロイ
ル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−
メトキシメチル−3’−O−(4−メチル−2−ペンチ
ニル)−3−(2−フロイル)−α,α,α−トリフル
オロチミジン、3’−O−(4,4−ジメチル−2−ペ
ンチニル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、
【0027】5’−O−t−ブチルジメチルシリル−
3’−O−(4,4−ジメチル−2−ペンチニル)−
α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−アセチ
ル−3’−O−(4,4−ジメチル−2−ペンチニル)
−α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−
(4,4−ジメチル−2−ペンチニル)−5’−O−ピ
バロイル−α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−
O−(4,4−ジメチル−2−ペンチニル)−5’−O
−メトキシメチル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、5’−O−ベンジル−3’−O−(4,4−ジメチ
ル−2−ペンチニル)−α,α,α−トリフルオロチミ
ジン、3’−O−(4,4−ジメチル−2−ペンチニ
ル)−5’−O−トリチル−α,α,α−トリフルオロ
チミジン、3’−O−(4,4−ジメチル−2−ペンチ
ニル)−3−ベンゾイル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン、5’−O−t−ブチルジメチルシリル−3’−
O−(4,4−ジメチル−2−ペンチニル)−3−ベン
ゾイル−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O
−アセチル−3’−O−(4,4−ジメチル−2−ペン
チニル)−3−ベンゾイル−α,α,α−トリフルオロ
チミジン、3’−O−(4,4−ジメチル−2−ペンチ
ニル)−5’−O−ピバロイル−3−ベンゾイル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−(4,4−
ジメチル−2−ペンチニル)−5’−O−メトキシメチ
ル−3−ベンゾイル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、3’−O−(4,4−ジメチル−2−ペンチニル)
−3−(4−メトキシベンゾイル)−α,α,α−トリ
フルオロチミジン、5’−O−t−ブチルジメチルシリ
ル−3’−O−(4,4−ジメチル−2−ペンチニル)
−3−(4−メトキシベンゾイル)−α,α,α−トリ
フルオロチミジン、
【0028】5’−O−アセチル−3’−O−(4,4
−ジメチル−2−ペンチニル)−3−(4−メトキシベ
ンゾイル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、3’
−O−(4,4−ジメチル−2−ペンチニル)−5’−
O−ピバロイル−3−(4−メトキシベンゾイル)−
α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−(4,
4−ジメチル−2−ペンチニル)−5’−O−メトキシ
メチル−3−(4−メトキシベンゾイル)−α,α,α
−トリフルオロチミジン、3’−O−(4,4−ジメチ
ル−2−ペンチニル)−3−(2−フロイル)−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−t−ブチル
ジメチルシリル−3’−O−(4,4−ジメチル−2−
ペンチニル)−3−(2−フロイル)−α,α,α−ト
リフルオロチミジン、5’−O−アセチル−3’−O−
(4,4−ジメチル−2−ペンチニル)−3−(2−フ
ロイル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、3’−
O−(4,4−ジメチル−2−ペンチニル)−5’−O
−ピバロイル−3−(2−フロイル)−α,α,α−ト
リフルオロチミジン、3’−O−(4,4−ジメチル−
2−ペンチニル)−5’−O−メトキシメチル−3−
(2−フロイル)−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、3’−O−(5−メチル−2−ヘキシニル)−α,
α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−(5−メチ
ル−2−ヘキシニル)−α,α,α−トリフルオロチミ
ジン、5’−O−t−ブチルジメチルシリル−3’−O
−(5−メチル−2−ヘキシニル)−α,α,α−トリ
フルオロチミジン、5’−O−アセチル−3’−O−
(5−メチル−2−ヘキシニル)−α,α,α−トリフ
ルオロチミジン、3’−O−(5−メチル−2−ヘキシ
ニル)−5’−O−ピバロイル−α,α,α−トリフル
オロチミジン、5’−O−メトキシメチル−3’−O−
(5−メチル−2−ヘキシニル)−α,α,α−トリフ
ルオロチミジン、5’−O−ベンジル−3’−O−(5
−メチル−2−ヘキシニル)−α,α,α−トリフルオ
ロチミジン、3’−O−(5−メチル−2−ヘキシニ
ル)−5’−O−トリチル−α,α,α−トリフルオロ
チミジン、3’−O−(5−メチル−2−ヘキシニル)
−3−ベンゾイル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、5’−O−t−ブチルジメチルシリル−3’−O−
(5−メチル−2−ヘキシニル)−3−ベンゾイル−
α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−アセチ
ル−3’−O−(5−メチル−2−ヘキシニル)−3−
ベンゾイル−α,α,α−トリフルオロチミジン、3’
−O−(5−メチル−2−ヘキシニル)−5’−O−ピ
バロイル−3−ベンゾイル−α,α,α−トリフルオロ
チミジン、5’−O−メトキシメチル−3’−O−(5
−メチル−2−ヘキシニル)−3−ベンゾイル−α,
α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−(5−メチ
ル−2−ヘキシニル)−3−(4−メトキシベンゾイ
ル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−
t−ブチルジメチルシリル−3’−O−(5−メチル−
2−ヘキシニル)−3−(4−メトキシベンゾイル)−
α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−アセチ
ル−3’−O−(5−メチル−2−ヘキシニル)−3−
(4−メトキシベンゾイル)−α,α,α−トリフルオ
ロチミジン、3’−O−(5−メチル−2−ヘキシニ
ル)−5’−O−ピバロイル−3−(4−メトキシベン
ゾイル)−α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−
O−メトキシメチル−3’−O−(5−メチル−2−ヘ
キシニル)−3−(4−メトキシベンゾイル)−α,
α,α−トリフルオロチミジン、3’−O−(5−メチ
ル−2−ヘキシニル)−3−(2−フロイル)−α,
α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−t−ブチル
ジメチルシリル−3’−O−(5−メチル−2−ヘキシ
ニル)−3−(2−フロイル)−α,α,α−トリフル
オロチミジン、5’−O−アセチル−3’−O−(5−
メチル−2−ヘキシニル)−3−(2−フロイル)−
α,α,α−トリフルオロチミジン、5’−O−ピバロ
イル−3’−O−(5−メチル−2−ヘキシニル)−3
−(2−フロイル)−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン、5’−O−メトキシメチル−3’−O−(5−メチ
ル−2−ヘキシニル)−3−(2−フロイル)−α,
α,α−トリフルオロチミジン。
【0029】本発明の一態様である下記一般式(6)
(化7)の化合物トリフルオロチミジン誘導体は、F3
ThdまたはF3Thdの5’位を保護基により保護し
た化合物、すなわち一般式(3)の化合物を適当な溶媒
中、塩基の存在下で一般式(4)の化合物と反応させる
ことにより得られる。
【0030】
【化7】 (式中、R1は水素原子またはC1〜C4のアルキル基
を表し、R2はC1〜C30の飽和または不飽和アルキル
置換カルボニル基、アルキル置換ベンゾイル基、C1
4のアルキルオキシカルボニル基、ジメチルアミノエ
チルオキシカルボニル基、C1〜C4のアルキルオキシメ
チル基、ブトキシエトキシアセチル基、ベンジル基、C
1〜C20のアルキル置換シリル基、C1〜C10のアルキル
およびフェニル置換シリル基、C1〜C30の環状または
鎖状アルキル置換カルバモイル基、ジエチルアミノプロ
ピルカルバモイル基、N−アルキルピペラジニルアセチ
ル基、N−アルキルプロリル基、バリル基、トリチル
基、アルキル置換ホスホリル基またはブロパルギル基、
好ましくはC1〜C20のアルキル置換シリル基、C1〜C
10のアルキルおよびフェニル置換シリル基またはトリチ
ル基、特に好ましくはC 1〜C4のアルキル置換シリル
基、Xはフッ素、塩素、臭素、沃素等のハロゲン原子を
表す。)原料物質たる一般式(3)の化合物は大部分は
公知の化合物である。これらは既知の方法またはそれと
同様の方法で製造することができる。すなわちR2が不
飽和アルキル置換カルボニル基、アルキル置換ベンゾイ
ル基、C1〜C4のアルキルオキシカルボニル基、ジメチ
ルアミノエチルオキシカルボニル基、ブトキシエトキシ
アセチル基、N−アルキルピペラジニルアセチル基、N
−アルキルプロリル基、バリル基等の場合は、公知であ
るトリフルオロチミジンと相当する酸ハライドまたは酸
無水物を塩基の存在下反応させることにより容易に得ら
れる。また、R2がC1〜C4のアルキルオキシメチル
基、ベンジル基、トリチリル基、プロパルギル基等の場
合は公知であるトリフルオロチミジンと相当するアルキ
ルハライドを塩基の存在下で反応させることにより得ら
れる。さらにR2がC1〜C20のアルキル置換シルリル基
またはC1〜C10のアルキルおよびフェニル置換シリル
基の場合は公知であるトリフルオロチミジンと相当する
シリルハライドを塩基の存在下反応させることにより得
られる。またR2がC1からC30の環状または鎖状アルキ
ル置換カルバモイル基、ジエチルアミノプロピルカルバ
モイル基の場合は公知であるトリフルオロチミジンと相
当するイソシアネートを無触媒または塩基の存在下反応
させることにより得られる。さらに、R2がアルキル置
換ホスホリル基の場合は公知であるトリフルオロチミジ
ンに相当するアルコキシホスホリルハライドを塩基の存
在下反応させることにより得られる。
【0031】この反応に用いられる溶媒としては、反応
に影響を与えない限り限定されないが、具体的には、エ
ーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、
ベンゼン、1,2−ジメトキシエタン、ジメチルホルム
アミドなどの非プロトン性溶媒を用いることができる。
【0032】用いられる塩基としては、有機塩基とし
て、トリアルキルアミン、ピリジン、ピコリン、ルチジ
ン、イミダゾールなど、無機塩基としては、水素化ナト
リウム、水素化カリウム、水酸化カリウム、t−ブトキ
シカリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
水素ナトリウムなどがあげられる。
【0033】反応における各物質の使用量は、化合物
(3)に対して、化合物(4)を1〜10倍モル、塩基
を1〜10倍モル用いることができるが、好ましくは、
化合物(4)を1〜5倍モル、塩基を2〜5倍モル用い
るのが望ましい。反応温度は通常氷冷下〜溶媒の沸騰温
度範囲、好ましくは氷冷下〜室温付近である。反応時間
は通常1〜72時間である。必要であれば、さらに適当
な溶媒中、もしくは無溶媒で塩基の存在下アシルハライ
ド、カルボン酸無水物などと反応させることにより、R
3がC〜Cのアルキル基、ベンジル基、ベンゾイル
基、C1〜C4のアルキルオキシ置換ベンゾイル基、フロ
イル基またはC1〜C4のアルキル置換カルボニル基であ
る本発明の一般式(1)の化合物を得ることができる。
【0034】この際用いられる溶媒としては、反応に影
響を与えない限り限定されないが、具体的には、クロロ
ホルム、ジクロロメタン、ベンゼン、ジメチルホルムア
ミド、ジメチルスルホキシド、エーテル、THF、ジオ
キサンなどが挙げられる。塩基としては、水素化ナトリ
ウムなどの無機塩基、トリアルキルアミン、ピリジンな
どの有機塩基を用いることができる。アシルハライドと
しては、ベンゾイルハライド、4−メトキシベンゾイル
ハライド、2−フロイルハライド、アセチルハライド、
ピバロイルハライドなどが挙げられる。カルボン酸無水
物としては、無水酢酸、無水ピバリン酸、無水安息香酸
などを挙げることができる。反応温度は特に制限はない
が、通常氷冷下〜溶媒の沸騰温度範囲、反応時間は1〜
72時間である。
【0035】また、一般式(1)においてR2が水素原
子である化合物を製造するには、上記の方法により得ら
れる一般式(6)または(1)(ただし、式中、R1
前記に同じであり、R2はC1〜C20のアルキル置換シリ
ル基、C1〜C10のアルキルおよびフェニル置換シリル
基、トリチル基を表し、R3は水素原子、C〜C
アルキル基、ベンジル基、ベンゾイル基、C1〜C4のア
ルキルオキシ置換ベンゾイル基、フロイル基、C1〜C4
のアルキルオキシメチル基またはC1〜C4のアルキル置
換カルボニル基を表す)の化合物の5’位を脱保護すれ
ばよい。即ち適当な溶媒中、適当な触媒の存在下に行わ
れる。ここで用いられる溶媒としては反応に影響を与え
ない限り限定されるものではないが、具体的には、ジク
ロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタンなどのハロ
アルカン類、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトア
ミド、ジメチルスルホキサイド、アセトニトリルなどの
極性溶媒、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、ジメトキシエタンなどのエーテル類などをあ
げることができる。また触媒としては、この種の反応に
用いられる各種のものが使用できるが、具体的には、フ
ッ化テトラブチルアンモニウム、フッ化水素酸、フッ化
セシウムなどのフッ化物類、塩酸、硫酸などの無機酸
類、トルエンスルホン酸、トリフルオロメタンスルホン
酸、トリフルオロ酢酸、酢酸などの有機酸類及び酸性イ
オン交換樹脂をあげることができる。
【0036】さらにまた、一般式(1)においてR2
水素原子以外である化合物は、上記により得たR2が水
素原子である化合物を適当な溶媒中もしくは無溶媒で、
塩基の存在下アシルハライド、カルボン酸無水物、アル
キルハライドなどと反応させることにより得ることもで
きる。この際用いられる溶媒としては、反応に影響を与
えない限り限定されないが、具体的には、クロロホル
ム、ジクロロメタン、ベンゼン、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、エーテル、THF、ジオキ
サンなどが挙げられる。
【0037】塩基としては、水素化ナトリウムなどの無
機塩基、トリアルキルアミン、ピリジンなどの有機塩基
を用いることができる。 アシルハライドとしては、ベ
ンゾイルハライド、4−メトキシベンゾイルハライド、
2−フロイルハライド、アセチルハライド、ピバロイル
ハライドなどが挙げられる。カルボン酸無水物として
は、無水酢酸、無水ピバリン酸、無水安息香酸などを挙
げることができる。アルキルハライドとしては、メトキ
シメチルハライド、エトキシメチルハライド、トリフェ
ニルメチルハライド、ベンジルハライドなどが挙げられ
る。反応条件としては 、通常氷冷下〜溶媒の沸騰温度
範囲、反応時間は1〜72時間である。
【0038】本発明化合物を腫瘍の進行防止および治療
剤として使用する場合、その投与量、剤形は化合物の物
性、投与対象の症状等により当然異なるが、経口的に投
与する場合、成人1日当り50〜1000mgを1回ま
たは数回に分割し、錠剤、顆粒剤、散剤、懸濁剤、カプ
セル剤等として、また非経口的に投与する場合、50〜
1000mgを1回または数回に分割し、例えば座剤と
して投与できる。
【0039】剤とするには本発明化合物の有効量と医薬
的に許容できる担体との組成物とすればよい。例えば錠
剤とする場合、吸着剤としては結晶性セルロース、軟質
無水ケイ酸等を用い、賦形剤としてはトウモロコシデン
プン、乳糖、燐酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウ
ム等が用いられる。
【0040】
【実施例】以下に、実施例をあげて本発明をさらに具体
的に説明する。 実施例 15’−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3’−O−
プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン (a)5’−O−(t−ブチルジメチルシリル)−α,α,
α−トリフルオロチミジン α,α,α−トリフルオロチ
ミジン197mg、クロロt-ブチルジメチルシラン11
0mg、イミダゾール58.9mgおよびDMF3.9
mlの混合物を室温で1時間攪拌した。反応終了後、反
応混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製し
て5’−O−(t−ブチルジメチルシリル)−α,α,α
−トリフルオロチミジンを得た。 収量 220mg (b) 5’−O−(t−ブチルジメチルシリル)−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミ
ジン 5’−O−(t−ブチルジメチルシリル)−α,α,α−
トリフルオロチミジン7.8gをTHF234mlに溶解
し、室温で水素化ナトリウム(純度60%)1.75g
を加えた。15分後プロパルギルブロミド3.39gを
滴下し、室温で5時間反応させた。反応終了後、反応混
合物を氷水にあけ、酢酸エチルで抽出後、濃縮し、カラ
ムクロマトグラフィーで精製して5’−O−(t−ブチ
ルジメチルシリル)−3’−O−プロパルギル−α,α,
α−トリフルオロチミジンを得た。 収量 7.9g
【0041】実施例 23’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミ
ジン 3’−O−プロパルギル−5’−O−(t−ブチルジメ
チルシリル)−α,α,α−トリフルオロチミジン0.9
3gをTHF20mlに溶解し、テトラn−ブチルアンモ
ニウムフルオリド(1M THF溶液)2.1mlを加え
た。11時間反応後、反応混合物を濃縮し、残渣を酢酸
エチルに溶解して氷水で洗浄し、抽出、濃縮後カラムク
ロマトグラフィーで精製して3’−O−プロパルギル−
α,α,α−トリフルオロチミジンを得た。 収量 0.85g
【0042】実施例 33−N:5’−O−ジピバロイル−3’−O−プロパル
ギル−α,α,α-トリフルオロチミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミ
ジン0.4gをジクロロメタン5.5mlに溶解しトリエ
チルアミン0.35mlを加え、氷冷下にて塩化ピバロイ
ル0.31mlを滴下した。室温で12時間反応後、飽和
重曹水を加えて激しく攪はんし、酢酸エチルで抽出後1
N塩酸、飽和重曹水で洗浄した。抽出液を濃縮後カラム
クロマトグラフィーで精製して3−N:5’−O−ジピ
バロイル−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフ
ルオロチミジンを得た。 収量 0.31g
【0043】実施例 45’−O−ピバロイル−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミ
ジン430mg、ピリジン0.52gおよび触媒量の4
−ジメチルアミノピリジンをジクロロメタン13mlに
溶解し、氷冷下で無水ピバリン酸1.20gを滴下し
た。室温で2日間攪拌後、水を加えてジクロロメタン抽
出し、濃縮後カラムクロマトグラフィーで精製して、
5’−O−ピバロイル−3’−O−プロパルギル−α,
α,α-トリフルオロチミジンを得た。 収量 450mg
【0044】実施例55’−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3’−O−
プロパルギル−3−ベンゾイル−α,α,α-トリフルオ
ロチミジン 5’−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3’−O−
プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン5.4
5gのトリエチルアミン1.60gおよびジクロロメタ
ン164mlの混合溶媒中、氷冷下で塩化ベンゾイル
1.88gを滴下した。室温で3時間攪拌後、飽和重曹
水を加えジクロロメタン抽出した。抽出液を希塩酸およ
び飽和食塩水で洗浄し、濃縮後、カラムクロマトグラフ
ィーで精製して、5’−O−(t−ブチルジメチルシリ
ル)−3’−O−プロパルギル−3−ベンゾイル−α,
α,α-トリフルオロチミジンを得た。 収量 4.45g
【0045】実施例63−ベンゾイル−3’−O−プロパルギル−α,α,α-
トリフルオロチミジン 5’−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3’−O−
プロパルギル−3−ベンゾイル−α,α,α-トリフルオ
ロチミジン4.45gの酢酸45ml、水22mlおよ
びTHF22mlの混合溶液を60℃で4時間加熱し
た。反応終了後、濃縮し、さらにトルエンを加えて濃縮
後、残渣をジクロロメタンに溶解し、飽和重曹水および
飽和食塩水で洗浄後、濃縮し、残留物をエタノール−水
から再結晶して、3’−O−プロパルギル−3−ベンゾ
イル−α,α,α-トリフルオロチミジンを得た。 収量 2.20g
【0046】実施例75’−O−イソプロピルジメチルシリル−3’−O−プ
ロパルギル−α,α,α-トリフルオロチミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α-トリフルオロチミ
ジン0.8g、ピリジン10mlに溶解しここへイソプ
ロピルジメチルシリルクロリド0.54mlを滴下し
た。そのまま室温で終夜放置後、反応混合物を濃縮し、
残渣を酢酸エチルに溶解して水で洗浄し、抽出、濃縮後
カラムクロマトグラフィーで精製した。さらにエタノー
ル−水(1:1)で再結晶して5’−O−イソプロピル
ジメチルシリル−3’−O−プロパルギル−α,α,α-
トリフルオロチミジンを得た。 収量 565mg 別法: (a)5’−O−イソプロピルジメチルシリル−α,α,
α-トリフルオロチミジン α,α,α-トリフルオロチミ
ジン1.0g,イミダゾール1.3gのDMF10ml
溶液にイソプロピルジメチルシリルクロリド0.58m
lを滴下した。そのまま室温で終夜放置後、反応混合物
を濃縮し、残渣を酢酸エチルに溶解して水で洗浄し、抽
出、濃縮後エタノールー水(1:1)で再結晶して5’
−O−イソプロピルジメチルシリル−α,α,α-トリフ
ルオロチミジンを得た。 収量 646mg (b)5’−O−イソプロピルジメチルシリル−3’−
O−プロパルギル−α,α,α-トリフルオロチミジン 5’−O−イソプロピルジメチルシリル−α,α,α-ト
リフルオロチミジン0.64g,水素化ナトリウム10
3mgをTHF5mlに溶解し15分間室温で攪拌し
た。ここへ臭化プロパルギル0.167mlを滴下し、
そのまま室温で終夜放置した。反応液を氷水にあけ酢酸
エチルで抽出し、有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液
で洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥して濃縮した。得ら
れた粗油状物を上記同様に精製結晶化して5’−O−イ
ソプロピルジメチルシリル−3’−O−プロパルギル−
α,α,α-トリフルオロチミジンを得た。 収量 586mg
【0047】実施例85’−O−(N,N−オクタデシルメチルカルバモイル
−3’−O−プロパルギル−α,α,α-トリフルオロチ
ミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α-トリフルオロチミ
ジン1.41g,1,1’−カルボニルジイミダゾール
0.89gをTHF30mlに溶解し室温で終夜反応し
た。ここへオクタデシルメチルアミン2.4gを加え、
更に室温で終夜放置後、反応混合物を濃縮し、残渣を酢
酸エチルに溶解して水で洗浄し、抽出、濃縮後カラムク
ロマトグラフィーで精製した。さらにエーテル−エタノ
ールから結晶化し2−デオキシ−5’−O−メチルオク
タデシルカルバモイル−3’−O−プロパルギル−5−
トリフルオロメチルウリジンを得た。 収量 1.96g
【0048】実施例95’−O−パルミトイル−3’−O−プロパルギル−
α,α,α-トリフルオロチミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α-トリフルオロチミ
ジン1.5gのピリジン20ml溶液に氷冷下塩化パル
ミトイル1.48gを滴下した。そのまま室温で終夜放
置した後、反応液に氷水を加え酢酸エチルで抽出後、水
洗して濃縮し、カラムクロマトグラフィーで精製して
5’−O−パルミトイル−3’−O−プロパルギル−
α,α,α-トリフルオロチミジンを得た。 収量 1.79g
【0049】実施例103’−O−プロパルギル−5’−O−リグノセロイル−
α,α,α-トリフルオロチミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α-トリフルオロチミ
ジン0.54g,リグノセリン酸660mg及びN,N
−ジメチルアミノピリジン(触媒量)のジクロロメタン
15mlけんだく液に、室温でN,N’−ジシクロヘキ
シルカルボジイミド370mgを加えた。そのまま室温
で終夜放置した後,不溶物を濾去し、濾液を濃縮した。
得られた残渣をメタノール−水(4:1)で再結晶して
3’−O−プロパルギル−5’−O−リグノセロイル−
α,α,α-トリフルオロチミジンを得た。 収量 1.10g
【0050】実施例11二塩酸=5’−O−{2−(4−ノニルピペラジン−1
−イル)アセチル}−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン (a)1−ノナノイルピペラジン ノナノイル=クロリド5.34gと2,4−ジクロロフ
ェノール5.33gl)の1,2−ジクロロエタン16
0ml混合溶液に氷冷下トリエチルアミン3.61gを
滴下した.2時間攪拌後,更にピペラジン12.8gの
1,2−ジクロロエタン50ml溶液を氷冷下に滴下し
た.2時間攪拌後,不溶物を濾去して濾液を水,10%
水酸化ナトリウム,水,飽和食塩水で順次洗浄した.炭
酸カリウムで乾燥後,濃縮して1−ノナノイルピペラジ
ンを得た. 収量 6.9g (b)1−ノニルピペラジン 1−ノナノイルピペラジン7.0gのTHF90ml溶
液を,氷冷下にリチウムアルミニウムヒドリド1.76
gのTHF50ml懸濁液に滴下した.室温で2時間攪
拌後,含水エーテルで過剰の試薬をつぶした後,セライ
ト濾過した.濾液を濃縮して1−ノニルピペラジンを淡
黄色油状物として得た. 収量 5.28g (c)2−(4−ノニルピペラジン−1−イル)酢酸=
エチル 1−ノニルピペラジン3.0g,α−ブロモ酢酸=エチ
ル2.48g及びトリエチルアミン1.57gのTHF
90ml溶液を室温にて1.5時間攪拌した.反応終了
後,不溶物を濾去して濾液を濃縮した.残渣をカラムク
ロマトグラフィーで精製し,2−(4−ノニルピペラジ
ン−1−イル)酢酸=エチルを得た. 収量 2.90g (d)2−(4−ノニルピペラジン−1−イル)酢酸 2−(4−ノニルピペラジン−1−イル)酢酸=エチル
2.90gのエタノール87ml溶液に水酸化カリウム
2.73gの水溶液87mlを加え,1時間室温で攪拌
した.反応終了後,エタノールを留去して塩酸で中和し
たのち,ブタノールで抽出した.溶媒留去後,メタノー
ルを加えて生成する不溶物を濾去し,濾液を濃縮して2
−(4−ノニルピペラジン−1−イル)酢酸を得た. 収量 2.75g (e)二塩酸=5’−O−{2−(4−ノニルピペラジ
ン−1−イル)アセチル}−3’−O−プロパルギル−
α,α,α−トリフルオロチミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン1.03g,2−(4−ノニルピペラジン−1−
イル)酢酸1.25g及びトリエチルアミン935mg
の1,2−ジクロロエタン31ml溶液に ビス(2−
オキソ−3−オキサゾリジニル)ホスフィン酸クロリド
1.18gを加え,室温で3時間攪拌後,さらに加熱還
流した.6時間後,濃縮して水を加え,酢酸エチルで抽
出したのち重曹水で洗浄し,硫酸マグネシウムで乾燥し
た.溶媒留去後,カラムクロマトグラフィーで精製した
のち酢酸エチル溶液として4N塩酸−ジオキサンで処理
し,二塩酸=5’−O−{2−(4−ノニルピペラジン
−1−イル)アセチル}−3’−O−プロパルギル−
α,α,α−トリフルオロチミジンを得た. 収量 0.75g
【0051】実施例125’−O−{2−(2−ブトキシエトキシ)アセチル}
−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロ
チミジン (a)2−(2−ブトキシエトキシ)酢酸=t−ブチル 2−ブトキシエタノール1.18g,50%水酸化ナト
リウム水溶液 20ml,α−ブロモ酢酸=tert−
ブチル19.5g及び硫酸水素テトラブチルアンモニウ
ム3.4gのジクロロメタン3.2ml溶液に50%水
酸化ナトリウム水溶液20mlを加え,室温にて24時
間攪拌した.反応終了後,水を加えて酢酸エチルで抽出
した.濃縮してカラムクロマトグラフィーで精製し,2
−ブトキシエトキシ)酢酸=t−ブチルを得た. 収量 2.3g (b)2−(2−ブトキシエトキシ)酢酸 2−(2−ブトキシエトキシ)酢酸=t−ブチル1.4
2gのジクロロメタン43ml溶液に氷冷下トリフルオ
ロ酢酸1.4mlを加え,室温で5時間攪拌した.反応
終了後,濃縮して得た残差をカラムクロマトグラフィー
で精製し,2−(2−ブトキシエトキシ)酢酸を得た. 収量 1.0g (c)5’−O−{2−(2−ブトキシエトキシ)アセ
チル}−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフ
ルオロチミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン1.07g,2−(2−ブトキシエトキシ)酢酸
848mg及びトリエチルアミン974mgl)のTH
F32ml溶液にビス(2−オキソ−3−オキサゾリジ
ニル)ホスフィン酸クロリド1.23gを加え,室温で
3時間攪拌後,さらに加熱還流した.3時間後,濃縮し
て水を加え,酢酸エチルで抽出したのち重曹水で洗浄
し,硫酸マグネシウムで乾燥した.溶媒留去後,カラム
クロマトグラフィーで精製して5’−O−{2−(2−
ブトキシエトキシ)アセチル}−3’−O−プロパルギ
ル−α,α,α−トリフルオロチミジンを得た. 収量 0.81g
【0052】実施例135’−O−(トリエチルシリル)−3’−O−プロパル
ギル−α,α,α−トリフルオロチミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン1.03gのピリジン21ml溶液にクロロトリ
エチルシラン511mg(3.39mmol)を氷冷下
に滴下し,室温で3時間攪拌した.反応終了後,濃縮
し,水を加え酢酸エチルで抽出した.10%塩酸,飽和
食塩水で洗浄後,硫酸マグネシウムで乾燥し,濃縮し
た.残渣をクロマトグラフィーで精製し,5’−O−
(トリエチルシリル)−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジンを得た. 収量 1.0g
【0053】実施例14塩酸=5’−O−(N−ドデシル−L−プロリル)−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン (a)N−ドデシル−L−プロリン (S)−L−プロリン1.66gのエタノール50ml
溶液にブロモドデカン3.19g及び炭酸カリウム2.
19gを加え,80℃にて2時間攪拌した.反応終了
後,不溶物を濾去し,濾液を濃縮した.残渣をフラッシ
ュカラムクロマトグラフィーで精製し,N−ドデシル−
L−プロリンを得た. 収量 2.32g (b)塩酸=5’−O−(N−ドデシル−L−プロリ
ル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフル
オロチミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン1.15g,N,N’−ジシクロヘキシルカルボ
ジイミド1.06g,1−ヒドロキシベンズトリアゾー
ル697mg及びN−ドデシル−L−プロリン1.47
gのTHF35ml溶液を室温にて24時間攪拌した.
反応終了後,不溶物を濾去し,濾液を濃縮して得た残渣
を酢酸エチルに溶解し,重曹水,飽和食塩水で洗浄し
た.硫酸マグネシウムで乾燥後,濃縮し,残渣をカラム
クロマトグラフィーで精製したのち、酢酸エチルに溶解
し,4N塩酸−ジオキサンで処理して塩酸=5’−O−
(N−ドデシル−L−プロリル)−3’−O−プロパル
ギル−α,α,α−トリフルオロチミジンを得た. 収量 1.53g
【0054】実施例15塩酸=5’−O−(D−バリル)−3’−O−プロパル
ギル−α,α,α−トリフルオロチミジン (a)5’−O−(N−tert−ブトキシカルボニル
−D−バリル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α
−トリフルオロチミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン930mg,N−tert−ブトキシカルボニル
−D−バリン665mg,N,N’−ジシクロヘキシル
カルボジイミド631mg、及び触媒量の4−ジメチル
アミノピリジンのジクロロメタン28ml及びTHF2
5mlの混合溶液を室温にて1.5時間攪拌した。反応
終了後、濃縮し残留物をカラムクロマトグラフィーで精
製して5’−O−(N−tert−ブトキシカルボニル
−D−バリル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α
−トリフルオロチミジンを得た。 収量 1.32g (b)塩酸=5’−O−(D−バリル)−3’−O−プ
ロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン 5’−O−(N−tert−ブトキシカルボニル−D−
バリル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリ
フルオロチミジン1.32gの4N塩酸/ジオキサン4
ml溶液を80℃にて30分間攪拌した。反応終了後、
濃縮し得られた油状物をエーテルで結晶化して塩酸=
5’−O−(D−バリル)−3’−O−プロパルギル−
α,α,α−トリフルオロチミジンを得た。 収量 0.92g
【0055】実施例163,5’−ビス(メトキシメチル)−3’−O−プロパ
ルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン1.04g、エチル ジイソプロピルアミン3.
25mlのジクロロメタン31ml溶液に氷冷下メトキ
シメチルブロミド1.2mlを滴下した。室温にて24
時間攪拌後、水を加えて酢酸エチルで抽出した。飽和食
塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮し、
残留物をカラムクロマトグラフィーで精製して3,5’
−ビス(メトキシメチル)−3’−O−プロパルギル−
α,α,α−トリフルオロチミジンを得た。 収量 630mg
【0056】実施例175’−O−メトキシメチル−3’−O−プロパルギル−
α,α,α−トリフルオロチミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン568mgのTHF5ml溶液を水素化ナトリウ
ム(60%油性として150mg)のTHF12ml懸
濁液に室温で滴下した。15分後ブチルリチウム1.2
ml(1.4Mn−ヘキサン溶液)を−78℃にて滴下
し、5分後クロロメチルメチルエーテル144mgを滴
下した。室温で1時間攪拌した後、氷水を加えて濃縮
し、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後、硫酸
マグネシウムで乾燥した。濃縮し、残留物をカラムクロ
マトグラフィーで精製して5’−O−メトキシメチル−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジンを得た。 収量 227mg
【0057】実施例185’−O−ドデシルオキシヒドロキシホスホリル−3’
−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ピリジン18mlにメチルジクロロホスフェート1.1
3mlを室温で滴下した後、15分間攪拌した。さらに
ドデカノール3.6mlを滴下し、室温で1時間攪拌し
た。次に3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフ
ルオロチミジン0.3gを加え、室温にて2日間攪拌し
た。反応終了後、水を加えて酢酸エチルで抽出し、濃縮
した。得られた残渣をカラムクロマトグラフィーで精製
し5’−O−ドデシルヒドロキシホスホリル−3’−O
−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジンを
得た。 収量 90mg
【0058】実施例195’−O−(2−オキソ−1,3−ジオキサホスホ−2
−イル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリ
フルオロチミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン0.5gをジクロロメタン16mlに溶解し、こ
こへトリエチルアミン0.36mlと2−クロロ−2−
オキソ−1,3−ジオキサホスホラン0.32gを加え
た。室温終夜放置してから、そのまま濃縮しカラムクロ
マトグラフィーで精製し5’−O−(2−オキソ−1,
3−ジオキサホスホ−2−イル)−3’−O−プロパル
ギル−α,α,α−トリフルオロチミジンを得た。 収量 120mg
【0059】実施例203’,5’−ジ−O−プロパルギル−α,α,α−トリ
フルオロチミジン 水素化ナトリウム0.9gをTHF15mlにけんだく
しプロパルギルアルコール0.75mlを滴下し、この
反応液を氷冷したトリクロロアセトニトリル1.5ml
のエーテル15ml溶液に加え、そのまま2.5時間反
応した。さらに少量のメタノールを含むペンタン50m
lを加え、生じた無定型粉末を濾取した。濾液を濃縮し
ジクロロメタン15mlを加え、ここへ3’−O−プロ
パルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン0.4g
を溶かし、トリメチルシリルトリフラート6滴を加え室
温で4時間反応した。反応液を飽和重曹水で洗浄し硫酸
ナトリウムで乾燥して濃縮しカラムクロマトグラフィー
で精製し3’,5’−ジ−O−プロパルギル−α,α,
α−トリフルオロチミジンを得た。 収量 142mg
【0060】実施例215’−O−ブトキシカルボニル−3’−O−プロパルギ
ル−α,α,α−トリフルオロチミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン519mgのピリジン16ml溶液に氷冷下クロ
ロブチルホルメート636mgを滴下した。室温にて2
日間攪拌後、濃縮し、水を加えて酢酸エチルで抽出し
た。飽和食塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥し
た。濃縮し、残留物をカラムクロマトグラフィーで精製
して5’−O−ブトキシカルボニル−3’−O−プロパ
ルギル−α,α,α−トリフルオロチミジンを得た。 収量 380mg
【0061】実施例225’−O−(N−シクロヘキシルカルバモイル)−3’
−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジ
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン1.64g及び1,1’−カルボニルジイミダゾ
ール1.03gのTHF49ml溶液を室温で6時間攪
拌した.さらにシクロヘキシルアミン1.95gを滴下
し,加熱還流にて7時間攪拌した.反応終了後,濃縮し
て残留物に10%塩酸を加え,酢酸エチルにて抽出し
た.飽和食塩水で洗浄後,硫酸マグネシウムで乾燥し
た.濃縮し,残留物をカラムクロマトグラフィーに付し
た後エタノール−水より再結晶して5’−O−(N−シ
クロヘキシルカルバモイル)−3’−O−プロパルギル
−α,α,α−トリフルオロチミジンを得た. 収量 1.24g
【0062】実施例233−エチル−5’−O−(N−シクロヘキシルカルバモ
イル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフ
ルオロチミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン108mg及びヨウ化エチル40.3mgをフッ
化セシウム82.1mgのDMF3.2ml溶液に加え
て室温で1時間攪拌した.反応終了後,濃縮して酢酸エ
チルにて抽出した.飽和食塩水で洗浄後,硫酸マグネシ
ウムで乾燥した.濃縮し,残留物をカラムクロマトグラ
フィーで精製し3−エチル−5’−O−(N−シクロヘ
キシルカルバモイル)−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジンを得た. 収量 100mg
【0063】実施例24〜42 上記の実施例1〜23と同様な方法によって製造した化
合物および夫々の化合物の物性値を表−1に示した。
【0064】次に本発明化合物の制ガン効果および血中
濃度試験について、試験結果から説明する。 薬理試験例 1 抗腫瘍活性値の測定方法 1)投与方法;実施例1、2、6、7、11、13、1
4、28、29、32、45、47で得られた本発明化
合物を、メノウ乳鉢を用い、0.1%Tween80を
加えた0.5%カルボキシメチルセルロース液にて均一
なけん濁液とした。 2)使用動物;雌性CDF1、6週令マウスを用いた。 3)使用腫瘍;Meth A フィブロザルコーマ 4)試験方法;マウス右側復部皮下に2×106個の腫
瘍細胞を移植した。その翌日(day1)に、これらの
マウスを無作為に群分けし、経口ゾンデを用い7日間連
日(day1−7)強制経口投与を行った。 5)抗腫瘍活性の評価;day14に腫瘍を摘出して重
量を測定し、腫瘍増殖率(T/C%)を[{(薬剤処理
群の平均腫瘍重量)÷(対照群の平均腫瘍重量)}×1
00]の式により算出した。結果を表−2に示す。
【0065】薬理試験例 2(血中動態試験)動物 6週齢の雄性SDラットを1週間の予備飼育後、
7週齢で実験に用いた。 薬物投与および抽出 1)ラットへの投与と採血 実施例1、2、7、9、13、27、30で得られた本
発明化合物を 0.1%Tween 80、0.5%C
MCに懸濁し、経口ゾンデを用いてラットへ経口投与し
た。1、2、4、6、8時間後にクロロホルム麻酔を行
いラットを開腹し、腹部下行大静脈より血液5mlを採
取した。 2)抽出 遠心操作により分取した血漿200μl、5−FU(H
PLCによる分析の内部標準として使用)10μg/2
00μl、酢酸エチル4mlを添加した後、振盪、遠心
を行った。次いで酢酸エチル層3mlを別の試験管に移
し、窒素気流下で蒸発乾固を行った。その残渣に200
μlの50%アセトニトリル/25mMリン酸ナトリウ
ム(pH4.0)を加え、超音波処理によって溶解した
後、不溶物を遠心除去し、上清を分取した。HPLCによる分析 上記上清80μlを核酸分析用ゲル濾過カラム(Asa
hipak GS−320H)を用いてHPLCによる
分析に共した。分析は流速0.5ml/min、波長2
54nmにて行った。移動層としては50%アセトニト
リル、25mMリン酸ナトリウム(pH4.0)を用い
た。F3Thdの定量はクロマトコーダー12を用いて
絶対検量線法により行った。本試験の結果を図1に示
す。図1から本発明化合物は、投与後1時間から4時間
まで血中に高い濃度で存在し、しかも投与後8時間まで
検出可能な濃度を維持することがわかった。
【0066】薬理試験例 3 F3Thdとの平均生存日数延長率の比較 1)投与方法;実施例1で得られた本発明化合物を、メ
ノウ乳鉢を用い、0.1%Tween80を加えた0.
5%カルボキシメチルセルロース液にて均一なけん濁液
とし、F3Thdはリン酸緩衝生理食塩液に溶解した。 2)使用動物;雌性CDF1、6週令マウスを用いた。 3)使用腫瘍;L1210 4)試験方法;マウス腹腔内に5×104個の腫瘍細胞
を移植した。その翌日(day1)に、これらのマウス
を無作為に群分けし、経口ゾンデを用い7日間連日(d
ay1−7)強制経口投与を行った。 5)平均生存日数延長率の評価;各処理群の平均生存日
数を求め、Increase in Life Spa
n(ILS:平均生存日数延長率:%)を[{(薬剤処
理群の平均生存日数)−(対照群の平均生存日数)}÷
(対照群の平均生存日数)×100]の式により算出し
た。結果を第2図に示す。図2から本発明化合物は、F
3Thdに比べて少ない投与量で高い平均生存日数延長
作用を示すことがわかった。また、他の本発明化合物も
同様な傾向を示した。
【0067】
【表1】
【0068】
【表2】
【0069】
【表3】
【0070】
【表4】
【0071】
【表5】
【0072】
【表6】
【0073】
【表7】
【0074】
【表8】
【0075】
【表9】
【0076】
【表10】
【0077】
【表11】
【0078】
【表12】
【発明の効果】本発明のトリフルオロチミジン誘導体
は、F3Thdに比べて経口吸収が向上し、血中での持
続時間が長く、副作用が低減し、しかも高い制ガン効果
を有する。よって、制ガン剤として臨床上非常に期待さ
れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラツトにおける本発明化合物の分解によって生
じたF3Thdの血漿中濃度を表わした図である。
【図2】マウスにおける代表本発明化合物およびF3T
hdの平均生存日数延長率を表わした図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 川内 啓也 千葉県茂原市東郷1144番地 三井東圧化学 株式会社内 (72)発明者 矢野 理 千葉県茂原市東郷1900番地の1 三井東圧 化学株式会社内 (72)発明者 岩田 大二 千葉県茂原市東郷1900番地の1 三井東圧 化学株式会社内 (72)発明者 中西 理 千葉県茂原市東郷1900番地の1 三井東圧 化学株式会社内 (72)発明者 枝次 一 千葉県茂原市東郷1900番地の1 三井東圧 化学株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1)(化1) 【化1】 (式中、R1は水素原子またはC1〜C4のアルキル基を
    表し、R2は水素原子、C 1〜C30の飽和または不飽和ア
    ルキル置換カルボニル基、アルキル置換ベンゾイル基、
    1〜C4のアルキルオキシカルボニル基、ジメチルアミ
    ノエチルオキシカルボニル基、C1〜C4のアルキルオキ
    シメチル基、ブトキシエトキシアセチル基、ベンジル
    基、C1〜C20のアルキル置換シリル基、C1〜C10のア
    ルキルおよびフェニル置換シリル基、C1〜C30の環状
    または鎖状アルキル置換カルバモイル基、ジエチルアミ
    ノプロピルカルバモイル基、N−アルキルピペラジニル
    アセチル基、N−アルキルプロリル基、バリル基、トリ
    チル基、アルキル置換ホスホリル基またはブロパルギル
    基を表し、R3は水素原子、C〜Cのアルキル基、
    ベンジル基、ベンゾイル基、C1〜C4のアルキルオキシ
    置換ベンゾイル基、フロイル基、C1〜C4のアルキルオ
    キシメチル基またはC1〜C4のアルキル置換カルボニル
    基を表す。)で表されるトリフルオロチミジン誘導体。
  2. 【請求項2】一般式(2)(化2) 【化2】 (式中、R4、R5、R6はそれぞれ独立してC1〜C20
    アルキル基またはフェニル基を表し、R1は前記に同
    じ。)で表される請求項1記載のトリフルオロチミジン
    誘導体。
  3. 【請求項3】一般式(3)(化3) 【化3】 で表されるトリフルオロチミジン誘導体(式中、R2
    1〜C30の飽和または不飽和アルキル置換カルボニル
    基、アルキル置換ベンゾイル基、C1〜C4のアルキルオ
    キシカルボニル基、ジメチルアミノエチルオキシカルボ
    ニル基、C1〜C4のアルキルオキシメチル基、ブトキシ
    エトキシアセチル基、ベンジル基、C1〜C2 0のアルキ
    ル置換シリル基、C1〜C10のアルキルおよびフェニル
    置換シリル基、C1〜C30の環状または鎖状アルキル置
    換カルバモイル基、ジエチルアミノプロピルカルバモイ
    ル基、N−アルキルピペラジニルアセチル基、N−アル
    キルプロリル基、バリル基、トリチル基、アルキル置換
    ホスホリル基またはブロパルギル基を表す)と一般式
    (4)(化4) 【化4】 (式中、R1は上記に同じ。Xはハロゲン原子を表
    す。)で示される化合物を、塩基の存在下に反応させる
    ことを特徴とする一般式(1) で表わされるトリフル
    オロチミジン誘導体(ただし、式中、R1、R2は前記に
    同じであり、R3は水素原子である)の製造方法。
  4. 【請求項4】 請求項3の方法により得られる一般式
    (1)で表わされるトリフルオロチミジン誘導体(ただ
    し、式中、R1、R2は請求項3に同じであり、R3は水
    素原子である)の3位の窒素に結合している水素をC
    〜Cのアルキル基、ベンジル基、ベンゾイル基、C1
    〜C4のアルキルオキシ置換ベンゾイル基、フロイル
    基、C1〜C4のアルキルオキシメチル基またはC1〜C4
    のアルキル置換カルボニル基に置換することを特徴とす
    る一般式(1)で表わされるトリフルオロチミジン誘導
    体化合物(ただし、式中、R1、R2は請求項3に同じで
    あり、R3はC〜Cのアルキル基、ベンジル基、ベ
    ンゾイル基、C1〜C4のアルキルオキシ置換ベンゾイル
    基、フロイル基、C1〜C4のアルキルオキシメチル基ま
    たはC1〜C4のアルキル置換カルボニル基である)の製
    造方法。
  5. 【請求項5】請求項3または4の方法により得られる一
    般式(1)で表わされるトリフルオロチミジン誘導体化
    合物(ただし、式中、R1は前記に同じであり、R2はC
    1〜C20のアルキル置換シリル基、C1〜C10のアルキル
    およびフェニル置換シリル基、トリチル基を表し、R3
    は水素原子、C〜Cのアルキル基、ベンジル基、ベ
    ンゾイル基、C1〜C4のアルキルオキシ置換ベンゾイル
    基、フロイル基、C1〜C4のアルキルオキシメチル基ま
    たはC1〜C4のアルキル置換カルボニル基を表す)のR
    2を酸またはフッ素イオンで処理することを特徴とす
    る、一般式(1)で表わされるトリフルオロチミジン誘
    導体化合物(ただし、式中、R1は前記に同じであり、
    2は水素原子、R3は水素原子、C〜Cのアルキル
    基、ベンジル基、ベンゾイル基、C1〜C4のアルキルオ
    キシ置換ベンゾイル基、フロイル基、C1〜C4のアルキ
    ルオキシメチル基またはC1〜C4のアルキル置換カルボ
    ニル基を表す)の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5の方法により得られた一般式
    (1)で表わされるトリフルオロチミジン誘導体化合物
    (ただし、式中、R1は前記に同じであり、R2は水素原
    子、R3は水素原子、C〜Cのアルキル基、ベンジ
    ル基、ベンゾイル基、C1〜C4のアルキルオキシ置換ベ
    ンゾイル基、フロイル基、C1〜C4のアルキルオキシメ
    チル基またはC1〜C4のアルキル置換カルボニル基を表
    す)のR 2の水素原子をC1〜C30の飽和または不飽和ア
    ルキル置換カルボニル基、アルキル置換ベンゾイル基、
    1〜C4のアルキルオキシカルボニル基、ジメチルアミ
    ノエチルオキシカルボニル基、C1〜C4のアルキルオキ
    シメチル基、ブトキシエトキシアセチル基、ベンジル
    基、C1〜C20のアルキル置換シリル基、C1〜C10のア
    ルキルおよびフェニル置換シリル基、C1〜C30の環状
    または鎖状アルキル置換カルバモイル基、ジエチルアミ
    ノプロピルカルバモイル基、N−アルキルピペラジニル
    アセチル基、N−アルキルプロリル基、バリル基、トリ
    チル基、アルキル置換ホスホリル基またはブロパルギル
    基で置換することを特徴とする、一般式(1)で表わさ
    れるトリフルオロチミジン誘導体化合物(ただし、式
    中、R1は前記に同じであり、R2はC1〜C30の飽和ま
    たは不飽和アルキル置換カルボニル基、アルキル置換ベ
    ンゾイル基、C1〜C4のアルキルオキシカルボニル基、
    ジメチルアミノエチルオキシカルボニル基、C1〜C4
    アルキルオキシメチル基、ブトキシエトキシアセチル
    基、ベンジル基、C1〜C20のアルキル置換シリル基、
    1〜C10のアルキルおよびフェニル置換シリル基、C1
    〜C30の環状または鎖状アルキル置換カルバモイル基、
    ジエチルアミノプロピルカルバモイル基、N−アルキル
    ピペラジニルアセチル基、N−アルキルプロリル基、バ
    リル基、トリチル基、アルキル置換ホスホリル基または
    ブロパルギル基、R3は水素原子、C〜Cのアルキ
    ル基、ベンジル基、ベンゾイル基、C1〜C4のアルキル
    オキシ置換ベンゾイル基、フロイル基、C1〜C4のアル
    キルオキシメチル基またはC1〜C4のアルキル置換カル
    ボニル基を表す)の製造方法。
  7. 【請求項7】 一般式(1)(式中、R1は水素原子ま
    たはC1〜C4のアルキル基を表し、R2は水素原子、C1
    〜C30の飽和または不飽和アルキル置換カルボニル基、
    アルキル置換ベンゾイル基、C1〜C4のアルキルオキシ
    カルボニル基、ジメチルアミノエチルオキシカルボニル
    基、C1〜C4のアルキルオキシメチル基、ブトキシエト
    キシアセチル基、ベンジル基、C1〜C20のアルキル置
    換シリル基、C1〜C10のアルキルおよびフェニル置換
    シリル基、C1〜C30の環状または鎖状アルキル置換カ
    ルバモイル基、ジエチルアミノプロピルカルバモイル
    基、N−アルキルピペラジニルアセチル基、N−アルキ
    ルプロリル基、バリル基、トリチル基、アルキル置換ホ
    スホリル基またはブロパルギル基を表し、R3は水素原
    子、C〜Cのアルキル基、ベンジル基、ベンゾイル
    基、C1〜C4のアルキルオキシ置換ベンゾイル基、フロ
    イル基、C1〜C4のアルキルオキシメチル基、C1〜C
    4のアルキル置換カルボニル基を表す。)で表されるト
    リフルオロチミジン誘導体を有効成分として含有する制
    ガン剤。
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