JP2634013B2 - 3’−o−プロパルギル−トリフルオロチミジン誘導体、その製造法およびそれを有効成分とする制癌剤 - Google Patents

3’−o−プロパルギル−トリフルオロチミジン誘導体、その製造法およびそれを有効成分とする制癌剤

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JP2634013B2
JP2634013B2 JP32633192A JP32633192A JP2634013B2 JP 2634013 B2 JP2634013 B2 JP 2634013B2 JP 32633192 A JP32633192 A JP 32633192A JP 32633192 A JP32633192 A JP 32633192A JP 2634013 B2 JP2634013 B2 JP 2634013B2
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理 矢野
大二 岩田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は制癌作用を有する新規な
トリフルオロチミジン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術】トリフルオロチミジン(以下「F3Th
d」という)は、1962年ハイデルバーガーらによっ
て初めて合成された核酸代謝拮抗剤であり(ジャーナル
オブザ アメリカン ケミカル ソサイ アティ84
巻、3597頁、1962年)、以来、その薬理学的性
質が研究されてきた。これらの研究の結果、該化合物は
DNAの合成阻害をし、抗癌剤としてよりも抗ウイルス
剤として、例えばヘルペスやワクシニア感染症に有効で
あることが知られている。抗腫瘍活性については、該化
合物はL1210leukemiaやadenocar
cinoma−755などの実験腫瘍に対して優れた抗
腫瘍効果を示すと報告されている(キャンサー リサー
チ,24巻,1979頁,1964年)。しかしながら
臨床においては、経口吸収性が悪く、生体内での持続性
が無いことから、必ずしも実験腫瘍で得られたような抗
腫瘍効果を示さない上、骨髄抑制などの副作用も強いな
どの問題点を有している。これらの問題点を解決すべ
く、抗腫瘍活性を向上させ、副作用を低減させる新規な
3Thd誘導体の開発が望まれていた。抗腫瘍活性を
有するF3Thd誘導体としては、特開昭58−152
898、特開昭59−36696、特開昭60−569
96、特開昭62−187482、ケミカル ファーマ
スーティカル ブリテン、37巻、2287頁、198
9年などがあげられる。しかしながら、これらはいずれ
もまだ先の要望を十分に満足させるものでは無い。特
に、これまで知られているこれら誘導体は、生体内にお
いてすみやかに抱合などの代謝・排泄を受け、活性本体
であるF3Thdの持続的な発現がなされず、臨床的に
有用な化合物は全く得られていないのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、F3
Thdおよび今まで知られている誘導体に比べて経口吸
収し易く、抱合等の代謝・排泄を受け難く、よって薬物
および活性本体の血中での動態が改善され、故に抗腫瘍
活性が大幅に向上し、さらに副作用の低減がなされた、
臨床上有用なF3Thd誘導体である新規な制癌剤を提
供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、F3Th
dおよびその既知誘導体に比べて、経口吸収しやすく、
抱合等の代謝・排泄を受け難く、さらには副作用の少な
い化合物を開発するため、F3Thdそのものの抗腫瘍
効果を活かしつつ、その血中動態を改善することに着眼
した。すなわち、F3Thdを生体内で可逆的に遊離す
るような誘導体、いわゆるプロドラッグ化により本課題
を解決すべく、主にF3Thdのデオキシリボースの
3’位および5’位に各種置換基の導入を検討した。そ
の結果、のちに薬理試験例などで詳しく説明するが、驚
くべきことにF3Thdの3’位に2−プロピニル基を
導入した誘導体、特にプロパルギル基で置換した一連の
新規化合物群が、経口吸収性および既知誘導体の効果を
はるかに凌駕する事を見いだし、先に報告した(特願平
4−145411)。これは、プロパルギル基が、特徴
的に酵素により徐々に脱離し、活性本体であるF3Th
dを経時的に放出し、抱合等の代謝・排泄による不活性
化を受け難いと考えられる。また、本化合物群は、F3
Thdを徐々に遊離することから、消化管障害などの副
作用も大幅に低減され、かつ高い制癌効果を有する事を
見いだした。我々は本発見に基き、3’−O−プロパル
ギル−トリフルオロチミジン誘導体においてさらに活性
の向上すなわち、抱合等の代謝排泄を阻害し、生体内に
おけるトリフルオロチミジンの持続的な遊離を目指し鋭
意検討した。その結果、5’位にアセタールまたはケタ
ール結合を導入することにより、トリフルオロチミジン
の5’水酸基への抱合化が抑制され、血漿中に持続的な
トリフルオロチミジンの存在を認め、かつ制癌活性の大
幅な向上を見いだし、本発明を完成した。すなわち本発
明は、一般式(1)(化8)
【0005】
【化8】 (式中、R1は水素原子、アセチル基、ベンゾイル基、
ニコチノイル基、メトキシメチル基またはテトラヒドロ
ピラニル基を表し、R2、R3、R4はそれぞれお互い独
立して水素原子、C1〜C4のアルキル基、ベンジル基、
1〜C4のアルキルオキシエチル基、さらにR2とR3
たはR2とR4がお互い結合して、−(CH 2)m−X−
(CH2)n−で表される環構造を形成する。ここでm
およびnは0から4までの整数(但しmとnは同時に0
ではない。)を表し、Xはメチレン基、酸素原子、硫黄
原子または水素原子、C1〜C4のアルキル基、ベンジル
基で置換された窒素原子を示す。)で表される5’位に
アセタール結合を有する3’−O−プロパルギル−トリ
フルオロチミジン誘導体、およびその塩、該化合物の製
造方法、該化合物を含有する制癌剤である。
【0006】本発明のトリフルオロチミジン誘導体につ
いて、以下に詳細に説明する。前記一般式(1)におけ
るR1は水素原子、アセチル基、ベンゾイル基、ニコチ
ノイル基、メトキシメチル基またはテトラヒドロピラニ
ル基を表す。
【0007】R2、R3、R4はそれぞれお互い独立して
水素原子、C1〜C4のアルキル基、ベンジル基、C1
4のアルキルオキシエチル基を表す。C1〜C4のアル
キル基としては、例えばメチル基、エチル基、n−プロ
ピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル
基、t−ブチル基などを例示できる。また、C1〜C4
アルキルオキシエチル基としては、メトキシエチル基、
エトキシエチル基、n−プロピルオキシエチル基、イソ
プロピルオキシエチル基、n−ブトキシエチル基、イソ
ブトキシエチル基、t−ブトキシエチル基などを例示で
きる。さらにR2とR3またはR2とR4がお互い結合し
て、−(CH2)m−X−(CH2)n−で表される環構
造を形成する。ここでmおよびnは0から4までの整数
(但しmとnは同時に0ではない。)を表し、Xはメチ
レン基、酸素原子、硫黄原子または水素原子、C1〜C4
のアルキル基、ベンジル基で置換された窒素原子を示
す。C1〜C4のアルキル基としては例えばメチル基、エ
チル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、t−ブチル基などを例示できる。
【0008】またここで塩とは塩酸塩、硫酸塩のような
無機酸塩、フマル酸塩、リンゴ酸塩、シュウ酸塩、酒石
酸、塩マレイン酸塩のような有機酸塩を例示することが
できる。
【0009】これらの誘導体としては具体的に次のもの
が含まれる。 5’−O−メトキシメチル−3’−O−プロパルギル−
α,α,α−トリフルオロチミジン 5’−O−エトキシメチル−3’−O−プロパルギル−
α,α,α−トリフルオロチミジン 5’−O−プロポキシメチル−3’−O−プロパルギル
−α,α,α−トリフルオロチミジン 5’−O−n−ブトキシメチル−3’−O−プロパルギ
ル−α,α,α−トリフルオロチミジン 5’−O−t−ブトキシメチル−3’−O−プロパルギ
ル−α,α,α−トリフルオロチミジン 5’−O−ベンジルメチル−3’−O−プロパルギル−
α,α,α−トリフルオロチミジン 5’−O−メトキシエトキシメチル−3’−O−プロパ
ルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン 5’−O−エトキシエトキシメチル−3’−O−プロパ
ルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン 5’−O−プロポキシエトキシメチル−3’−O−プロ
パルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン 5’−O−n−ブトキシエトキシメチル−3’−O−プ
ロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン
【0010】5’−O−(1−メトキシ−1−エチル)
−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロ
チミジン 5’−O−(1−エトキシ−1−エチル)−3’−O−
プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン 5’−O−(1−プロポキシ−1−エチル)−3’−O
−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン 5’−O−[1−(n−ブトキシ)−1−エチル]−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン 5’−O−[1−(t−ブトキシ)−1−エチル]−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン 5’−O−(2−ベンジル−2−プロピル)−3’−O
−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン 5’−O−(2−メトキシ−2−プロピル)−3’−O
−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン 5’−O−(2−エトキシ−2−プロピル)−3’−O
−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン 5’−O−(2−プロポキシ−2−プロピル)−3’−
O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン 5’−O−[2−(n−ブトキシ)−2−プロピル]−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン 5’−O−[2−(t−ブトキシ)−2−プロピル]−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン 5’−O−(2−ベンジル−2−プロピル)−3’−O
−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン
【0011】5’−O−(テトラヒドロフラン−2−イ
ル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフル
オロチミジン 5’−O−(テトラヒドロピラン−2−イル)−3’−
O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン 5’−O−(1,4−ジオキサ−2−シクロヘキシル)
−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロ
チミジン 5’−O−(1−オキサ−4−チア−2−シクロヘキシ
ル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフル
オロチミジン 5’−O−(1−メトキシシクロヘキシル)−3’−O
−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン 5’−O−(1−ベンジル−4−メトキシピペリジン−
4−イル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−ト
リフルオロチミジン 5’−O−(1−メチル−4−メトキシピペリジン−4
−イル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリ
フルオロチミジン 5’−O−(1−エチル−4−メトキシピペリジン−4
−イル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリ
フルオロチミジン 5’−O−(1−プロピル−4−メトキシピペリジン−
4−イル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−ト
リフルオロチミジン
【0012】3−ベンゾイル−5’−O−メトキシメチ
ル−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオ
ロチミジン 3−ベンゾイル−5’−O−エトキシメチル−3’−O
−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン 3−ベンゾイル−5’−O−プロポキシメチル−3’−
O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン 3−ベンゾイル−5’−O−n−ブトキシメチル−3’
−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン 3−ベンゾイル−5’−O−t−ブトキシメチル−3’
−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジ
ン 3−ベンゾイル−5’−O−ベンジルメチル−3’−O
−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン 3−ベンゾイル−5’−O−メトキシエトキシメチル−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン 3−ベンゾイル−5’−O−エトキシエトキシメチル−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン 3−ベンゾイル−5’−O−プロポキシエトキシメチル
−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロ
チミジン 3−ベンゾイル−5’−O−n−ブトキシエトキシメチ
ル−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオ
ロチミジン
【0013】3−ベンゾイル−5’−O−(1−メトキ
シ−1−エチル)−3’−O−プロパルギル−α,α,
α−トリフルオロチミジン 3−ベンゾイル−5’−O−(1−エトキシ−1−エチ
ル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフル
オロチミジン 3−ベンゾイル−5’−O−(1−プロポキシ−1−エ
チル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフ
ルオロチミジン 3−ベンゾイル−5’−O−[1−(n−ブトキシ)−
1−エチル]−3’−O−プロパルギル−α,α,α−
トリフルオロチミジン 3−ベンゾイル−5’−O−[1−(t−ブトキシ)−
1−エチル]−3’−O−プロパルギル−α,α,α−
トリフルオロチミジン 3−ベンゾイル−5’−O−(2−ベンジル−2−プロ
ピル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフ
ルオロチミジン 3−ベンゾイル−5’−O−(2−メトキシ−2−プロ
ピル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフ
ルオロチミジン 3−ベンゾイル−5’−O−(2−エトキシ−2−プロ
ピル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフ
ルオロチミジン 3−ベンゾイル−5’−O−(2−プロポキシ−2−プ
ロピル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリ
フルオロチミジン 3−ベンゾイル−5’−O−[2−(n−ブトキシ)−
2−プロピル]−3’−O−プロパルギル−α,α,α
−トリフルオロチミジン 3−ベンゾイル−5’−O−[2−(t−ブトキシ)−
2−プロピル]−3’−O−プロパルギル−α,α,α
−トリフルオロチミジン 3−ベンゾイル−5’−O−(2−ベンジル−2−プロ
ピル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフ
ルオロチミジン
【0014】3−ベンゾイル−5’−O−(テトラヒド
ロフラン−2−イル)−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン 3−ベンゾイル−5’−O−(テトラヒドロピラン−2
−イル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリ
フルオロチミジン 3−ベンゾイル−5’−O−(1,4−ジオキサ−2−
シクロヘキシル)−3’−O−プロパルギル−α,α,
α−トリフルオロチミジン 3−ベンゾイル−5’−O−(1−オキサ−4−チア−
2−シクロヘキシル)−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジン 3−ベンゾイル−5’−O−(1−メトキシシクロヘキ
シル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフ
ルオロチミジン 3−ベンゾイル−5’−O−(1−ベンジル−4−メト
キシピペリジン−4−イル)−3’−O−プロパルギル
−α,α,α−トリフルオロチミジン 3−ベンゾイル−5’−O−(1−メチル−4−メトキ
シピペリジン−4−イル)−3’−O−プロパルギル−
α,α,α−トリフルオロチミジン 3−ベンゾイル−5’−O−(1−エチル−4−メトキ
シピペリジン−4−イル)−3’−O−プロパルギル−
α,α,α−トリフルオロチミジン 3−ベンゾイル−5’−O−(1−プロピル−4−メト
キシピペリジン−4−イル)−3’−O−プロパルギル
−α,α,α−トリフルオロチミジン
【0015】本発明化合物の原料である一般式(4)で
表される化合物は、トリフルオロチミジンの5’位を保
護し、3’位を常法によりO−プロパルギル化した後、
必要に応じ3位を置換し5’位を脱保護する方法等によ
り得ることができる。また、その他の原料物質である一
般式(5)、一般式(6)および一般式(7)で表され
る化合物は、大部分は公知の化合物である。これらは既
知の方法またはそれと同様の方法で製造することができ
る。
【0016】一般式(1)で表される化合物を製造する
には、上記の方法により得られる一般式(4)と一般式
(5)または一般式(6)で表される化合物とを酸触媒
存在下に反応すればよい。
【0017】この反応に用いられる溶媒としては、反応
に影響を与えない限り限定されないが、具体的には、ジ
クロロメタン、クロロホルム、ジオキサン、ベンゼン、
トルエン、1,2−ジメトキシエタン、ジメチルホルム
アミドなどの非プロトン性溶媒を用いることができる。
用いる酸触媒は、有機酸としてはトリフルオロ酢酸、カ
ンファースルホン酸、p−トルエンスルホン酸、p−ト
ルエンスルホン酸=ピリジンなどがあげられ、無機酸と
しては臭化第二銅、塩化トリメチルシラン、五酸化リ
ン、硫酸、塩酸などがあげられる。反応における各物質
の使用量は、化合物(4)に対して、化合物(5)また
は化合物(6)を1〜30倍モル用いることができる
が、好ましくは化合物(5)または化合物(6)を3〜
10倍モル用いるのが好ましい。酸触媒は化合物(4)
に対して、0.01〜6倍モル用いることができるが、
好ましくは化合物(5)においてXが窒素原子である場
合には1.0〜2.5倍モル用いるのが、その他の場合
には0.02〜0.1倍モル用いるのが望ましい。反応
温度は通常氷冷下〜溶媒の沸騰温度範囲、好ましくは氷
冷下〜室温付近である。反応時間は通常0.5〜72時
間である。
【0018】一般式(1)の化合物はまた上記の方法に
より得られる一般式(4)で表される化合物と一般式
(7)で表される化合物とを塩基の存在下に反応するこ
とによっても製造される。この反応に用いられる溶媒と
しては、反応に影響を与えない限り限定されないが、具
体的には、ジクロロメタン、クロロホルム、ジオキサ
ン、ベンゼン、トルエン、1,2−ジメトキシエタン、
ジメチルホルムアミドなどの非プロトン性溶媒を用いる
ことができる。用いられる塩基は、有機塩基としては、
トリアルキルアミン、ピリジン、ピコリン、ルチジン、
イミダゾールなど、無機塩基としては、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム、水酸化カリウム、t−ブトキシカ
リウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素
ナトリウムなどがあげられる。反応における各物質の使
用量は、化合物(4)に対して、化合物(7)を1〜1
0倍モル、塩基を1〜10倍モル用いることができる
が、好ましくは、化合物(4)を1〜5倍モル、塩基を
2〜5倍モル用いるのが望ましい。反応温度は通常氷冷
下〜溶媒の沸騰温度範囲、好ましくは氷冷下〜室温付近
である。反応時間は通常1〜72時間である。
【0019】さらにまた、一般式(1)においてR1
水素原子である化合物は、上記により得たR1が水素原
子以外である化合物を適当な溶媒中もしくは無溶媒で、
塩基または酸の存在下3位の官能基を除去するとにより
得ることもできる。この際用いられる溶媒としては、反
応に影響を与えない限り限定されないが、具体的には、
メタノール、エタノール、イソプロパノール、テトラヒ
ドロフラン、クロロホルム、ジクロロメタン、ベンゼ
ン、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジ
オキサンなどが挙げられる。塩基としては、アンモニア
水溶液、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムなどの無機
塩基、アルキルアミンなどの有機塩基を用いることがで
きる。 また酸としては塩酸などの無機酸を用いること
ができる。反応条件としては 、通常氷冷下〜溶媒の沸
騰温度範囲、反応時間は1〜72時間である。
【0020】本発明化合物を腫瘍の進行防止および治療
剤として使用する場合、その投与量、剤形は化合物の物
性、投与対象の症状等により当然異なるが、経口的に投
与する場合、成人1日当り50〜1000mgを1回ま
たは数回に分割し、錠剤、顆粒剤、散剤、懸濁剤、カプ
セル剤等として、また非経口的に投与する場合、50〜
1000mgを1回または数回に分割し、例えば座剤等
として投与できる。剤とするには本発明化合物の有効量
と医薬的に許容できる担体との組成物とすればよい。例
えば錠剤とする場合、吸着剤としては結晶性セルロー
ス、軟質無水ケイ酸等を用い、賦形剤としてはトウモロ
コシデンプン、乳糖、燐酸カルシウム、ステアリン酸マ
グネシウム等が用いられる。
【0021】
【実施例】以下に、実施例をあげて本発明をさらに具体
的に説明する。但し本発明はこれらに限定されるもので
はない。 参考例 1 5’−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3’−O−
プロパルギル−α,α, α−トリフルオロチミジン (a)5’−O−(t−ブチルジメチルシリル)−α,
α,α−トリフルオロチミジ ン α,α,α−トリフルオロチミジン197mg、クロロ
t-ブチルジメチルシラン110mg、イミダゾール5
8.9mgおよびDMF3.9mlの混合物を室温で1
時間攪拌した。反応終了後、反応混合物を濃縮し、カラ
ムクロマトグラフィーで精製して5’−O−(t−ブチ
ルジメチルシリル)−α,α,α−トリフルオロチミジ
ンを得た。 収量 220mg (b) 5’−O−(t−ブチルジメチルシリル)−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン 5’−O−(t−ブチルジメチルシリル)−α,α,α
−トリフルオロチミジン7.8gをTHF234mlに溶
解し、室温で水素化ナトリウム(純度60%)1.75
gを加えた。15分後プロパルギルブロミド3.39g
を滴下し、室温で5時間反応させた。反応終了後、反応
混合物を氷水にあけ、酢酸エチルで抽出後、濃縮し、カ
ラムクロマトグラフィーで精製して5’−O−(t−ブ
チルジメチルシリル)−3’−O−プロパルギル−α,
α,α−トリフルオロチミジンを得た。 収量 7.9g
【0022】参考例 2 3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン 3’−O−プロパルギル−5’−O−(t−ブチルジメ
チルシリル)−α,α,α−トリフルオロチミジン0.
93gをTHF20mlに溶解し、テトラn−ブチ ルアン
モニウムフルオリド(1M THF溶液)2.1mlを加
えた。11時間反 応後、反応混合物を濃縮し、残渣を
酢酸エチルに溶解して氷水で洗浄し、抽出、濃縮後カラ
ムクロマトグラフィーで精製して3’−O−プロパルギ
ル−α,α,α−トリフルオロチミジンを得た。 収量 0.85g
【0023】参考例 3 5’−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3’−O−
プロパルギル−3−ベンゾイル−α,α,α-トリフル
オロチミジン 5’−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3’−O−
プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン5.
45gのトリエチルアミン1.60gおよびジクロロメ
タン164mlの混合溶媒中、氷冷下で塩化ベンゾイル
1.88gを滴下した。室温で3時間攪拌後、飽和重曹
水を加えジクロロメタン抽出した。抽出液を希塩酸およ
び飽和食塩水で洗浄し、濃縮後、カラムクロマトグラフ
ィーで精製して、5’−O−(t−ブチルジメチルシリ
ル)−3’−O−プロパルギル−3−ベンゾイル−α,
α,α-トリフルオロチミジンを得た。 収量 4.45g
【0024】参考例 4 3−ベンゾイル−3’−O−プロパルギル−α,α,α
-トリフルオロチミジン 5’−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3’−O−
プロパルギル−3−ベンゾイル−α,α,α-トリフル
オロチミジン4.45gの酢酸45ml、水22 ml
およびTHF22mlの混合溶液を60℃で4時間加熱
した。反応終了後、濃縮し、さらにトルエンを加えて濃
縮後、残渣をジクロロメタンに溶解し、飽和重曹水およ
び飽和食塩水で洗浄後、濃縮し、残留物をエタノール−
水から再結晶して、3−ベンゾイル−3’−O−プロパ
ルギル−α,α,α-トリフルオロチミジンを得た。 収量 2.20g
【0025】実施例 1 3’−O−プロパルギル−5’−O−(テトラヒドロフ
ラン−2−イル)−α,α,α-トリフルオロチミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン0.6gをジヒドロフラン1mlとジオキサン4
mlの混合液に室温でけん濁した。0.05gのp−ト
ルエンスルホン酸=ピリジンを加えて室温で3時間反応
した。反応液を酢酸エチル30mlで希釈し飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液10mlで2回洗浄し無水硫酸ナト
リウムで乾燥後減圧下に溶媒を留去して得られた淡黄色
油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=3:1)で精製し油状の3’−O−プ
ロパルギル−5’−O−(テトラヒドロフラン−2−イ
ル)−α,α,α-トリフルオロチミジンを得た。 収量0.54g
【0026】実施例 2 3’−O−プロパルギル−5’−O−(テトラヒドロピ
ラン−2−イル)−α,α,α-トリフルオロチミジン
および 3’−O−プロパルギル−5’−O:3−ビ
ス(テトラヒドロピラン−2−イル)−α,α,α-ト
リフルオロチミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン0.5gをジヒドロピラン0.55mlとジオキ
サン5mlの混合液に室温でけん濁した。0.05gの
p−トルエンスルホン酸=ピリジンを加えて室温で3時
間反応した。反応液を酢酸エチル30mlで希釈し飽和
炭酸水素ナトリウム水溶液10mlで2回洗浄し無水硫
酸ナトリウムで乾燥後減圧下に溶媒を留去して得られた
淡黄色油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で分離し3’−O−プ
ロパルギル−5’−O−(テトラヒドロピラン−2−イ
ル)−α,α,α-トリフルオロチミジン(a)および
3’−O−プロパルギル−5’−O:3−ビス(テト
ラヒドロピラン−2−イル)−α,α,α-トリフルオ
ロチミジン(b)を得た。前者はヘキサンより結晶化さ
せた。 収量0.46gおよび0.12g
【0027】実施例 3 3’−O−プロパルギル−5’−O−(4−メトキシテ
トラヒドロピラン−4−イル)−α,α,α-トリフル
オロチミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン0.6gを4−メトキシ−2,3−ジヒドロピラ
ン0.35mlとジオキサン4mlの混合溶液に室温で
けん濁した。0.03mlの塩化トリメチルシランを加
えて室温で3時間反応した。反応液を酢酸エチル30m
lで希釈し飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10mlで2
回洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧下に溶媒を留
去して得られた淡黄色油状物をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製し
ヘキサンで結晶化して3’−O−プロパルギル−5’−
O−(4−メトキシテトラヒドロピラン−4−イル)−
α,α,α-トリフルオロチミジンを得た。 収量0.44g
【0028】実施例 4 3−ベンゾイル−3’−O−プロパルギル−5’−O−
ベンジルオキシメチル−α,α,α-トリフルオロチミ
ジン 3−ベンゾイル−3’−O−プロパルギル−α,α,α
−トリフルオロチミジン0.5gをN−エチルジイソプ
ロピルアミン0.4mlとジクロロメタン3mlの混合
溶液に室温でけん濁した。ここへ室温でベンジルクロロ
メチルエーテル0.25mlを加えて室温終夜反応し
た。反応液をクロロホルム30mlで希釈し飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液10mlで2回洗浄し無水硫酸ナト
リウムで乾燥後減圧下に溶媒を留去して得られた淡黄色
油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=4:1)で精製しヘキサンで結晶化し
て3−ベンゾイル−3’−O−プロパルギル−5’−O
−ベンジルオキシメチル−α,α,α-トリフルオロチ
ミジンを得た。 収量0.41g
【0029】実施例 5 3−ベンゾイル−3’−O−プロパルギル−5’−O−
(t−ブトキシメチル)−α,α,α-トリフルオロチ
ミジン 3−ベンゾイル−3’−O−プロパルギル−α,α,α
−トリフルオロチミジン0.5gをN−エチルジイソプ
ロピルアミン0.4mlとジクロロメタン3mlの混合
溶液に室温でけん濁した。ここへ室温でt−ブチルクロ
ロメチルエーテル0.27mlを加えて室温終夜反応し
た。反応液をクロロホルム30mlで希釈し飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液10mlで2回洗浄し無水硫酸ナト
リウムで乾燥後減圧下に溶媒を留去して得られた淡黄色
油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=4:1)で精製しヘキサンで結晶化し
て3−ベンゾイル−3’−O−プロパルギル−5’−O
−(t−ブトキシメチル)−α,α,α-トリフルオロ
チミジンを得た。 収量0.28g
【0030】実施例 6 3−ベンゾイル−3’−O−プロパルギル−5’−O−
メトキシエトキシメチル−α,α,α-トリフルオロチ
ミジン 3−ベンゾイル−3’−O−プロパルギル−α,α,α
−トリフルオロチミジン0.38gをN−エチルジイソ
プロピルアミン0.37mlとジクロロメタン2.5m
lの混合溶液に室温でけん濁した。ここへ室温でメトキ
シエトキシクロロメチルエーテル0.2mlを加えて室
温終夜反応した。反応液をクロロホルム30mlで希釈
し飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10mlで2回洗浄し
無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧下に溶媒を留去して得
られた淡黄色油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製しヘキサン
で結晶化して3−ベンゾイル−3’−O−プロパルギル
−5’−O−メトキシエトキシメチル−α,α,α-ト
リフルオロチミジンを得た。 収量0.32g
【0031】実施例 7 3’−O−プロパルギル−5’−O−(1,4−ジオキ
サ−2−シクロヘキシル)−α,α,α-トリフルオロ
チミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン0.5gをジオキセン1mlとジオキサン4ml
の混合液に室温でけん濁した。0.05gのp−トルエ
ンスルホン酸=ピリジンを加えて室温で6時間反応し
た。反応液を酢酸エチル30mlで希釈し飽和炭酸水素
ナトリウム水溶液10mlで2回洗浄し無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥後減圧下に溶媒を留去して得られた淡黄色油
状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサ
ン:酢酸エチル=3:1)で精製しアモルファス状の
3’−O−プロパルギル−5’−O−(1,4−ジオキ
サ−2−シクロヘキシル)−α,α,α-トリフルオロ
チミジンを得た。 収量0.43g
【0032】実施例 8 3’−O−プロパルギル−5’−O−(1−メトキシ−
1−メチルエチル)−α,α,α-トリフルオロチミジ
ン 3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン0.5gをメチルプロペニルエーテル0.1ml
とジクロロメタン5mlの混合液に室温でけん濁した。
0.05gのp−トルエンスルホン酸=ピリジンを加え
て室温で1時間反応した。反応液を酢酸エチル30ml
で希釈し飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10mlで2回
洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧下に溶媒を留去
して得られた淡黄色油状物をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製しア
モルファス状の3’−O−プロパルギル−5’−O−
(1−メトキシ−1−メチルエチル)−α,α,α-ト
リフルオロチミジンを得た。 収量0.53g
【0033】実施例 9 5’−O−(t−ブトキシメチル)−3’−O−プロパ
ルギル−α,α,α-トリフルオロチミジン 3−ベンゾイル−5’−O−(t−ブトキシメチル)−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン0.3gをメタノール3mlに溶解した。ここへ
室温で28%アンモニア水溶液6mlを加えて室温で2
0分間反応した。反応液をそのまま減圧下で濃縮し得ら
れた黄色油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノ−ル=40:1)で精製しヘキサ
ンで結晶化して5’−O−(t−ブトキシメチル)−
3’−O−プロパルギル−α,α,α-トリフルオロチ
ミジンを得た。 収量0.16g
【0034】実施例 10 3’−O−プロパルギル−5’−O−(1−ベンジルオ
キシ−1−メチルエチル)−α,α,α-トリフルオロ
チミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン0.5gをベンジルイソプロペニルエーテル0.
26mlとジクロロメタン2.5mlの混合液に室温で
けん濁した。臭化第二銅0.05gを加えて室温で1時
間反応した。不溶物を濾過して除き反応液を酢酸エチル
30mlで希釈し飽和炭酸水素ナトリウム水溶液10m
lで2回洗浄し無水硫酸ナトリウムで乾燥後減圧下に溶
媒を留去して得られた淡黄色油状物をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で
精製し油状の3’−O−プロパルギル−5’−O−(1
−ベンジルオシ−1−メチルエチル)−α,α,α-ト
リフルオロチミジンを得た。 収量0.37g
【0035】実施例11 3,5’−ビス(メトキシメチル)−3’−O−プロパ
ルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン1.04g、エチル ジイソプロピルアミン3.
25mlのジクロロメタン31ml溶液に氷冷下メトキ
シメチルブロミド1.2mlを滴下した。室温にて24
時間攪拌後、水を加えて酢酸エチルで抽出した。飽和食
塩水で洗浄後、硫酸マグネシウムで乾燥した。濃縮し、
残留物をカラムクロマトグラフィーで精製して3,5’
−ビス(メトキシメチル)−3’−O−プロパルギル−
α,α,α−トリフルオロチミジンを得た。 収量 630mg
【0036】実施例12 5’−O−メトキシメチル−3’−O−プロパルギル−
α,α,α−トリフルオロチミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン568mgのTHF5ml溶液を水素化ナトリウ
ム(60%油性として150mg)のTHF12ml懸
濁液に室温で滴下した。15分後ブチルリチウム1.2
ml(1.4Mn−ヘキサン溶液)を−78℃にて滴下
し、5分後クロロメチルメチルエーテル144mgを滴
下した。室温で1時間攪拌した後、氷水を加えて濃縮
し、酢酸エチルで抽出した。飽和食塩水で洗浄後、硫酸
マグネシウムで乾燥した。濃縮し、残留物をカラムクロ
マトグラフィーで精製して5’−O−メトキシメチル−
3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジンを得た。 収量 227mg
【0037】実施例13 3−ニコチノイル−3’−O−プロパルギル−5’−O
−(t−ブトキシメチル)−α,α,α-トリフルオロ
チミジン a)5’−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3’−
O−プロパルギル−3−ニコチノイル−α,α,α-ト
リフルオロチミジン 5’−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3’−O−
プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチミジン0.
5gのトリエチルアミン0.36gおよびジクロロメタ
ン5mlの混合溶媒中、氷冷下で塩化ニコチノイル・塩
酸塩0.22gを加えた。室温で8時間攪拌後、飽和重
曹水を加え酢酸エチルで抽出した。抽出液を飽和食塩水
で洗浄し減圧下に濃縮して、カラムクロマトグラフィー
(クロロホルム:メタノール=30:1)で精製して、
5’−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3’−O−
プロパルギル−3−ニコチノイル−α,α,α-トリフ
ルオロチミジンを得た。 収量 4.45g b)3−ニコチノイル−3’−O−プロパルギル−α,
α,α-トリフルオロチミジン 5’−O−(t−ブチルジメチルシリル)−3’−O−
プロパルギル−3−ニコチノイル−α,α,α-トリフ
ルオロチミジン1.1gの酢酸15ml、水7mlおよ
びTHF7mlの混合溶液を60℃で6時間加熱した。
反応をそのまま濃縮し、さらにトルエンを加えて濃縮
後、残渣を酢酸エチルに溶解し、飽和重曹水および飽和
食塩水で洗浄後、濃縮し、残留物をエタノール−水から
再結晶して、3’−O−プロパルギル−3−ニコチノイ
ル−α,α,α-トリフルオロチミジンを得た。 収量 0.65g C)3−ニコチノイル−3’−O−プロパルギル−5’
−O−(t−ブトキシメチル)−α,α,α-トリフル
オロチミジン 3−ニコチノイル−3’−O−プロパルギル−α,α,
α−トリフルオロチミジン0.4gをN−エチルジイソ
プロピルアミン0.5mlとジクロロメタン4mlの混
合溶液に室温でけん濁した。ここへ室温でt−ブチルク
ロロメチルエーテル0.31mlを加えて室温終夜反応
した。反応液を酢酸エチル30mlで希釈し飽和炭酸水
素ナトリウム水溶液10mlで2回洗浄し無水硫酸ナト
リウムで乾燥後に減圧下に溶媒を留去して得られた淡黄
色油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィ−(クロ
ロホルム:メタノール=40:1)で精製しヘキサンで
結晶化して3−ニコチノイル−3’−O−プロパルギル
−5’−O−(t−ブトキシメチル)−α,α,α-ト
リフルオロチミジンを得た。 収量0.23g
【0038】実施例14 5’−O−(4−メトキシテトラヒドロチオピラン−4
−イル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリ
フルオロチミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン0.62gを1,4−ジオキサン溶液6mlに溶
解し、ここに4−メトキシ−5,6−ジヒドロ−2H−
チオピラン0.4g及びp−トルエンスルホン酸0.0
5gを加え2時間攪拌した。反応終了後、酢酸エチル1
0mlで希釈し飽和重曹水溶液10mlを加え有機層を
分取後、水層を酢酸エチル10mlにて3回抽出し合わ
せた有機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥して溶媒を留
去した。得られた残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィーに付しヘキサン−酢酸エチル(7:3)溶出部
より5’−O−(4−メトキシテトラヒドロチオピラン
−4−イル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−
トリフルオロチミジンを無色油状物として得た。 収量450mg
【0039】実施例15 5’−O−(1−ベンジル−4−メトキシピペリジン−
4−イル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−ト
リフルオロチミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン0.45gを1,4−ジオキサン溶液7mlに溶
解し、ここに1−ベンジル−4−メトキシ−1,2,
5,6−テトラヒドロピリジン0.92g及びトリフル
オロ酢酸0.8mlgを加え1日攪拌した。反応終了
後、酢酸エチル10mlで希釈し10% 水酸化ナトリ
ウム水溶液10mlを加え有機層を分取後、水層を酢酸
エチル10mlにて4回抽出し合わせた有機層を無水硫
酸ナトリウムで乾燥して溶媒を留去した。得られた残留
物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに付した後、
ヘキサンより再結晶して5’−O−(1−ベンジル−4
−メトキシピペリジン−4−イル)−3’−O−プロパ
ルギル−α,α,α−トリフルオロチミジンの無色結晶
を得た。 収量550mg
【0040】実施例16 5’−O−(1−メチル−4−メトキシピペリジン−4
−イル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリ
フルオロチミジン 3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリフルオロチ
ミジン0.9gを1,4−ジオキサン12mlに溶解
し、ここに1−メチル−4−メトキシ−1,2,5,6
−テトラヒドロピリジン2.1g及びトリフルオロ酢酸
2.0mlを加え2日攪拌する。反応終了後、クロロホ
ルム:エタノール(9:1)20mlで希釈し10%水
酸化ナトリウム水溶液20mlを加え有機層を分取後、
水層をクロロホルム:エタノール(9:1)20mlに
て5回抽出し合わせた有機層を無水硫酸ナトリウムで乾
燥して溶媒を留去する。得られた残留物をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィーに付した後、ヘキサンより再結
晶して5’−O−(1−メチル−4−メトキシピペリジ
ン−4−イル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α
−トリフルオロチミジンの無色結晶を得た。 収量0.9g
【0041】実施例17 5’−O−(1−メチル−4−メトキシピペリジン−4
−イル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリ
フルオロチミジン・フマル酸塩 5’−O−(1−メチル−4−メトキシピペリジン−4
−イル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリ
フルオロチミジン0.21gをテトラヒドロフラン1m
lに溶解し、フマル酸56mgをメタノール1mlに溶
解した溶液を加えた。室温で1時間反応後、そのまま減
圧下に溶媒を留去した。残渣をエーテルより再結晶して
5’−O−(1−メチル−4−メトキシピペリジン−4
−イル)−3’−O−プロパルギル−α,α,α−トリ
フルオロチミジン・フマル酸塩の白色結晶を得た。 収量245mg 表−1に化合物の物性をまとめる。表中のR10、R11
一般式(8)(化9)
【0042】
【化9】 中のR10、R11を表す。
【0043】
【表1】表−1
【0044】
【表2】表−1の続き1
【0045】
【表3】表−1の続き2
【0046】
【表4】表−1の続き3
【0047】次に本発明化合物の制癌効果および血中濃
度試験について、試験結果から説明する。 薬理試験例 1 抗腫瘍活性値の測定方法 1)投与方法;実施例2、3、5、8、10、15、1
7で得られた本発明化合物を、メノウ乳鉢を用い、0.
1%Tween80を加えた0.5%メチルセルロース
液にて均一な懸濁液とした。 2)使用動物;雌性CDF1、6週令マウスを用いた。 3)使用腫瘍;Meth A フィブロザルコーマ 4)試験方法;マウス右側腹部皮下に2×106個の腫
瘍細胞を移植した。その翌日(day1)に、これらの
マウスを無作為に群分けし、経口ゾンデを用い7日間連
日(day1−7)強制経口投与を行った。 5)抗腫瘍活性の評価;day14に腫瘍を摘出して重
量を測定し、腫瘍増殖率(T/C%)を[{(薬剤処理
群の平均腫瘍重量)÷(対照群の平均腫瘍重量)}×1
00]の式により算出した。結果を表−2に示す。
【0048】薬理試験例 2(血中動態試験) 動物 5週齢の雄性SDラットを1週間の予備飼育後、
6週齢で実験に用いた。 薬物投与および抽出 1)ラットへの投与と採血 実施例2、3、5、10、17で得られた本発明化合物
を 0.1%Tween 80を加えた0.5%メチル
セルロ−ス液に懸濁し、経口ゾンデを用いてラットへ経
口投与した。1、2、4、6、8時間後にクロロホルム
麻酔を行いラットを開腹し、腹部下行大静脈より血液5
mlを採取した。 2)抽出 遠心操作により分取した血漿200μl、5−FU(H
PLCによる分析の内部標準として使用)10μg/2
00μl、酢酸エチル4mlを添加した後、振盪、遠心
を行った。次いで酢酸エチル層3mlを別の試験管に移
し、窒素気流下で蒸発乾固を行った。その残渣に200
μlの50%アセトニトリル/25mMリン酸ナトリウ
ム(pH4.0)を加え、超音波処理によって溶解した
後、不溶物を遠心除去し、上清を分取した。 HPLCによる分析 上記上清50μlを核酸分析用ゲル濾過カラム(Asa
hipak GS−320)を用いてHPLCによる分
析に共した。分析は流速1.0ml/min、波長25
4nmにて行った。移動層としては50%アセトニトリ
ル、25mMリン酸ナトリウム(pH4.0)を用い
た。F3Thdの定量はクロマトコーダー12を用いて
絶対検量線法により行った。本試験の結果を図1に示
す。
【0049】図1から本発明化合物の場合は、投与後1
時間から4時間までF3Thdが血中に高い濃度で存在
し、しかも投与後8時間まで検出可能な濃度を維持する
ことがわかった。
【0050】
【表5】
【0051】
【表6】
【0052】
【発明の効果】本発明のトリフルオロチミジン誘導体
は、FThdに比べて経口吸収が向上し、血中での持
続時間が長く、副作用が低減し、しかも高い制癌効果を
有する。よって、制癌剤として臨床上非常に期待される
ものである。また、これらの化合物は比較化合物である
Thdに比べ、抗腫瘍効果および血中持続性いずれ
の場合も著名な改善が認められた。また、ここに示した
以外の実施例化合物も同様な効果を示す。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラツトにおける本発明化合物の分解によって生
じたFThdの血漿中濃度を表わした図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 大二 千葉県茂原市東郷1900番地の1 三井東 圧化学株式会社内 (72)発明者 枝次 一 千葉県茂原市東郷1900番地の1 三井東 圧化学株式会社内 (72)発明者 傍島 健 千葉県茂原市東郷1900番地の1 三井東 圧化学株式会社内 審査官 内藤 伸一

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(1)(化1) 【化1】 (式中、R1は水素原子、アセチル基、ベンゾイル基、
    ニコチノイル基、メトキシメチル基またはテトラヒドロ
    ピラニル基を表し、R2、R3、R4はそれぞれお互い独
    立して水素原子、C1〜C4のアルキル基、ベンジル基、
    1〜C4のアルキルオキシエチル基、さらにR2とR3
    たはR2とR4がお互い結合して、−(CH 2)m−X−
    (CH2)n−で表される環構造を形成する。ここでm
    およびnは0から4までの整数(但しmとnは同時に0
    ではない。)を表し、Xはメチレン基、酸素原子、硫黄
    原子または水素原子、C1〜C4のアルキル基、ベンジル
    基で置換された窒素原子を示す。)で表される5’位に
    アセタール結合あるいはケタール結合を有する3’−O
    −プロパルギル−トリフルオロチミジン誘導体、および
    その塩。
  2. 【請求項2】一般式(2)(化2) 【化2】 (式中、R1は前記に同じでmは1から4の整数。)で
    表される請求項1の3’−O−プロパルギル−トリフル
    オロチミジン誘導体。
  3. 【請求項3】一般式(3)(化3) 【化3】 (式中、R1、R4、m、n、Xは請求項1に同じ。)で
    表される請求項1に記載の3’−O−プロパルギル−ト
    リフルオロチミジン誘導体、およびその塩。
  4. 【請求項4】一般式(4)(化4) 【化4】 (式中、R1は水素原子、アセチル基、ベンゾイル基、
    またはニコチノイル基を表す。)で示される化合物と、
    一般式(5)(化5) 【化5】 (式中、R3、R4は前述に同じ。R5は水素原子、C1
    3のアルキル基、フェニル基、さらにR4とR5または
    3とR5がお互い結合して、−(CH2)m−X−(C
    2)n−で表される環構造を形成する。ここでmは0
    から3までの整数、nは0から4までの整数(但しmと
    nは同時に0ではない。)を表し、Xはメチレン基、酸
    素原子、硫黄原子または水素原子、C1〜C4のアルキル
    基、ベンジル基で置換された窒素原子を示す。)または
    一般式(6)(化6) 【化6】 (式中、R6、R7、R8、R9はそれぞれお互い独立して
    水素原子、C1〜C4のアルキル基、ベンジル基、C1
    4のアルキルオキシエチル基、さらにR6とR7または
    6とR8がお互い結合して、−(CH)m−X−(C
    )n−で表される環構造を形成する。ここでmおよ
    びnは0から4までの整数(但しmとnは同時に0では
    ない。)を表し、Xはメチレン基、酸素原子、硫黄原子
    または水素原子、C1〜C4のアルキル基、ベンジル基で
    置換された窒素原子を示す。)を酸触媒存在下に反応さ
    せることを特徴とする一般式(1)で表わされる3’−
    O−プロパルギル−トリフルオロチミジン誘導体化合物
    (但しR1がメトキシメチル基である場合を除く。)の
    製造方法。
  5. 【請求項5】一般式(4)(式中、R1は前述に同じ)
    で示される化合物と、 一般式(7)(化7) 【化7】 (式中、Yは塩素原子または臭素原子を表し、R2
    3、R4は請求項1に同じ。)を塩基の存在下に反応さ
    せることを特徴とする一般式(1)(式中、R1、R2
    3、R4は請求項1に同じ。)で表される5’位にアセ
    タール結合を有する3’−O−プロパルギル−トリフル
    オロチミジン誘導体の製造方法。
  6. 【請求項6】一般式(1)(式中、R1、R2、R3、R4
    は請求項1に同じ。)で表されるトリフルオロチミジン
    誘導体を有効成分として含有する制癌剤。
JP32633192A 1992-12-07 1992-12-07 3’−o−プロパルギル−トリフルオロチミジン誘導体、その製造法およびそれを有効成分とする制癌剤 Expired - Fee Related JP2634013B2 (ja)

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