JPH0517847U - フレキシブルケーブル - Google Patents

フレキシブルケーブル

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JPH0517847U
JPH0517847U JP6316891U JP6316891U JPH0517847U JP H0517847 U JPH0517847 U JP H0517847U JP 6316891 U JP6316891 U JP 6316891U JP 6316891 U JP6316891 U JP 6316891U JP H0517847 U JPH0517847 U JP H0517847U
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JP
Japan
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conductor
flexible cable
foil
copper
shaped circuit
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Withdrawn
Application number
JP6316891U
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English (en)
Inventor
晃 加藤
浩巳 増田
乙夫 高柳
Original Assignee
矢崎総業株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案は、例えばプリンタのヘッド部分など
の固定体と可動体を接続するのに用いられるフレキシブ
ルケーブルの改良に関し、その屈曲耐久性の向上を目的
とする。 【構成】 フレキシブルケーブルAは、銅または銅合金
からなる箔状回路導体(銅箔)1を可撓性プラスチック
フイルム2で被覆して成り、箔状回路導体1は二層1
a,1b以上に積層してある。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えばプリンタのヘッド部分のような固定体と可動体を接続する駆 動系統に用いられるフレキシブルケーブルの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のフレキシブルケーブルは、一般に図6(A),(B)に示すように、 銅箔からなる回路導体bをポリエチレンテレフタレートまたはポリイミド等の可 撓性プラスチックフィルムcでフラット状に被覆してなる。特開昭59−785 92号公報には、回路導体bとして、Cu−Sn合金,Cu−Cd合金,Cu− Cr合金,Cu−Ag合金から選択された耐屈曲性の優れた圧延焼鈍箔をベース フィルムに貼着したフレキシブルプリント板が開示されている。
【0003】 図6に示す構造のフレキシブルケーブルaは、銅箔(b)の厚みが35〜50 μm程度の薄いものであり、長くすると抵抗値が増大する。一方、大電流用とし て銅箔の厚さを150μm程度にしたものがあるが、その厚さが大であるため小 径屈曲Rとすると、屈曲耐久性に欠ける。この場合、前記のように回路導体の材 質に改良を加えたり、或いはリン青銅等の別の材料を使用することも考えられる が、厚くできないために抵抗値を低くするのが困難である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
本考案は、上記の問題点に着目してなされたもので、小径屈曲での可動耐久性 に富み、かつ抵抗値の低いフレキシブルケーブルを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記の課題を達成するため、本考案のフレキシブルケーブルは、請求項1に記 載のように、銅または銅合金からなる箔状回路導体を可撓性プラスチックで被覆 して成るフレキシブルケーブルにおいて、前記箔状回路導体が二層以上に積層し て形成されていることを特徴とする。
【0006】 また、請求項2に記載のように、前記箔状回路導体が、内部導体と、該内部導 体を摺動可能に包み込む外部導体とから成り、内部導体は外部導体よりも厚くか つ所定のスパンで外周に溝を周設して形成され、外部導体は内部導体よりも薄く かつS/N比の大きな銅合金で形成されていることを特徴とする。
【0007】
【作用】
請求項1によれば、銅または銅合金からなる箔状回路導体(以下、単に銅箔と いう)が、従来の単板構造のものと異なり、一層毎に薄く形成することができる ために耐屈曲性が増加すると共に、複数層に重ね合わせることにより抵抗値を低 くすることができる。
【0008】 また、請求項2に記載の構造をもつフレキシブルケーブルは、内部導体の厚さ が大であるが外周に溝を有するから屈曲性に富み、また、屈曲によりたとえ溝の 部分で破断しても、破断された各チップは外部導体と接触して導通するので、全 体として抵抗値を低くすることができる。
【0009】
【実施例】
図1において、フレキシブルケーブルAは、三つの層1a,1b,1cよりな る銅箔1を可撓性プラスチックフィルム2で表裏両面を被覆して成る。銅箔1の 各層1a,1b,1cの厚さは、35〜70μm程度のものであり、回路電流に 応じて積層数を増減することができる。
【0010】 本実施例の場合には、銅箔1の各層1a,1b,1c…が薄く、かつ各層間で 拘束されていないために屈曲耐久性が増加する。また、抵抗値は、層数を増やす ことにより自由に低くすることができる。 図2および図3は本考案の他の実施例を示す。フレキシブルケーブルBの銅箔 は、内部導体3とこれを摺動可能に包み込む上,下二枚の導体箔4a,4bより なる外部導体4とで構成されており、この銅箔全体が接着材6を介して可撓性プ ラスチック5で被覆されている。
【0011】 内部導体3は、厚さが150〜200μmで、その外周に所定のスパン(例え ば2〜3mm)で溝7が周設されている。溝7は図示のように断面V字形のほか、 U字状ないし半円状の任意の形状と深さにすることができる。一方、外部導体4 は、上,下の導体箔4a,4bの厚さが50〜100μmであって、内部導体3 のそれに比べて薄く、かつ後述するようにS/N比の大きな銅合金(例えばベリ リウム−銅合金)で形成されている。上,下の導体箔4a,4bは図示のように 、内部導体3よりも巾広で中央をへこました形状をもち、そのへこみ4cの中に 内部導体3が摺動可能に収容される。
【0012】 フレキシブルケーブルBを曲げると、図4に示すように、各導体3(4a,4 b)に曲げ応力Fが働く。この曲げ応力Fは、式(1)で示される。
【0013】
【数1】 (式中、Eは導体のヤング率、r1 ,r2 ,r3 は曲げ中心からの導体の内面、 中央部、外面までの距離、tは導体の厚さを表す。)
【0014】 図5は導体の曲げ回数Nと破断強度σB との関係を示すグラフである(Eとσ は材料によって決まるパラメータ)。図5において、上記フレキシブルケーブル Bを屈曲させた場合に、F<<S1 であれば、ヤング率Eの導体の内径がr1 のと き、その曲げ耐久はN1 回以上あると言えるから、tを大にすると、Fも大きく なり、S1 を超えるのでN1 回の曲げに耐えられなくなる。すなわち、導体とし て、σB とEをもつ材料を使用した場合、薄い方が屈曲耐久性のよいことがわか る。
【0015】 そこで、フレキシブルケーブルBを前記のように曲げると、耐屈曲性の小さい 内部導体3はV字形の溝7の部分で分割されて2〜3mm程度のチップとなるが、 各チップはその面および陵部が上,下の導体箔4a,4bと接触して全体として は抵抗値を低く保持することができると共に、上,下の導体箔4a,4bはS/ N比が大なるためにひび割れや切断のおそれがなく、耐屈曲性が向上する。そし て、この耐屈曲性は、上,下の導体箔4a,4bをそれぞれ図1のような積層構 造とすることにより更に強化される。
【0016】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、小径屈曲での可動耐久性にすぐれ、か つその全長が長い場合でも抵抗値の低いフレキシブルケーブルを提供することが できる。
【提出日】平成4年3月10日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】
【数1】 (式中、Eは導体のヤング率、r1 ,r2 ,r3 は曲げ中心からの導体の内面、 中央部、外面までの距離、tは導体の厚さを表す。)
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すフレキシブルケーブル
の断面図である。
【図2】本考案の他の実施例を示すフレキシブルケーブ
ルの要部切欠斜視図である。
【図3】図2のフレキシブルケーブルの横断面図であ
る。
【図4】本考案の作用の説明に供する導体に働く曲げ応
力の概念図である。
【図5】同じく、導体の曲げ回数と破断強度との関係を
示すグラフである。
【図6】(A)は従来のフレキシブルケーブルを示す平
面図、(B)はその側面図である。
【符号の説明】
A,B フレキシブルケーブル 1 銅箔 1a,1b〜 層 2 プラスチックフィルム 3 内部導体 4 外部導体 4a,4b 導体箔 5 可撓性プラスチック 7 断面V字形の溝

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅または銅合金からなる箔状回路導体を
    可撓性プラスチックで被覆して成るフレキシブルケーブ
    ルにおいて、前記箔状回路導体が二層以上に積層して形
    成されていることを特徴とするフレキシブルケーブル。
  2. 【請求項2】 銅または銅合金からなる箔状回路導体を
    可撓性プラスチックで被覆して成るフレキシブルケーブ
    ルにおいて、前記箔状回路導体が、内部導体と、該内部
    導体を摺動可能に包み込む外部導体とから成り、内部導
    体は外部導体よりも厚くかつ所定のスパンで外周に溝を
    周設して形成され、外部導体は内部導体よりも薄くかつ
    S/N比の大きな銅合金で形成されていることを特徴と
    するフレキシブルケーブル。
JP6316891U 1991-08-09 1991-08-09 フレキシブルケーブル Withdrawn JPH0517847U (ja)

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JP6316891U JPH0517847U (ja) 1991-08-09 1991-08-09 フレキシブルケーブル

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006179399A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk フレキシブルフラットケーブル
JP2011009180A (ja) * 2009-05-25 2011-01-13 Autonetworks Technologies Ltd フラットケーブル
JP2011014449A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Autonetworks Technologies Ltd フラットケーブル
JP2011014427A (ja) * 2009-07-03 2011-01-20 Autonetworks Technologies Ltd 絶縁電線
JP2012182047A (ja) * 2011-03-02 2012-09-20 Auto Network Gijutsu Kenkyusho:Kk バスバーセット及びその製造方法

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Effective date: 19951102