JPH05178432A - パイプコンベアベルトのベルト丸め装置 - Google Patents
パイプコンベアベルトのベルト丸め装置Info
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- JPH05178432A JPH05178432A JP16291092A JP16291092A JPH05178432A JP H05178432 A JPH05178432 A JP H05178432A JP 16291092 A JP16291092 A JP 16291092A JP 16291092 A JP16291092 A JP 16291092A JP H05178432 A JPH05178432 A JP H05178432A
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- belt
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 小型にして安価な装置で、パイプコンベアベ
ルトを、それの損傷のおそれなしに、円筒形状に滑らか
に変形させる。 【構成】 パイプコンベアベルト1をフラットな状態で
巻掛けるプーリと、そのパイプコンベアベルトを円筒形
状に保持する保形ローラ6との間に配設されて、パイプ
コンベアベルトの円筒形状への変形を案内するベルト丸
め装置である。
ルトを、それの損傷のおそれなしに、円筒形状に滑らか
に変形させる。 【構成】 パイプコンベアベルト1をフラットな状態で
巻掛けるプーリと、そのパイプコンベアベルトを円筒形
状に保持する保形ローラ6との間に配設されて、パイプ
コンベアベルトの円筒形状への変形を案内するベルト丸
め装置である。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、パイプコンベアベル
トの丸め装置に関するものであり、とくには、ベルトの
損傷のおそれなしに、そのベルトの、円筒形状への変形
を円滑に案内するものである。
トの丸め装置に関するものであり、とくには、ベルトの
損傷のおそれなしに、そのベルトの、円筒形状への変形
を円滑に案内するものである。
【0002】
【従来の技術】従来既知の、パイプコンベアベルトのベ
ルト丸め装置としては、たとえば、実開昭59−176813号
公報、特開昭63−262319号公報などに開示されたものが
ある。ここで、実開昭59−176813号公報に開示された前
者の従来装置は、パイプ状に丸めたベルトを保持して案
内する保形ローラの手前に、図9に示すように、概ね水
平をなし、かつ、先端がベルトBのほぼ中心線上方に位
置して、丸められた時に内側に位置することとなる、ベ
ルトBの側端部分Baを、内側方向に押し曲げる押えロー
ラRを配設したものであり、これによれば、丸め枠を通
過することによってほぼU字状に変形されたベルトBの
一方の側端部分Baを、その押えローラRによって強制的
に押えつけて、内側方向へ屈曲させることにより、ベル
ト全体の、パイプ形状への円滑なる変形をもたらし得る
としている。
ルト丸め装置としては、たとえば、実開昭59−176813号
公報、特開昭63−262319号公報などに開示されたものが
ある。ここで、実開昭59−176813号公報に開示された前
者の従来装置は、パイプ状に丸めたベルトを保持して案
内する保形ローラの手前に、図9に示すように、概ね水
平をなし、かつ、先端がベルトBのほぼ中心線上方に位
置して、丸められた時に内側に位置することとなる、ベ
ルトBの側端部分Baを、内側方向に押し曲げる押えロー
ラRを配設したものであり、これによれば、丸め枠を通
過することによってほぼU字状に変形されたベルトBの
一方の側端部分Baを、その押えローラRによって強制的
に押えつけて、内側方向へ屈曲させることにより、ベル
ト全体の、パイプ形状への円滑なる変形をもたらし得る
としている。
【0003】また、特開昭63−262319号公報に開示され
た後者の装置は、帯状搬送ベルトの長手方向の適宜の間
隔をもって設置した複数の案内枠のそれぞれに、複数の
案内ローラを、搬送ベルトの平板状部分に向かって内接
円の径が漸次大となる環状に配設し、それらの案内ロー
ラ間に、帯状搬送ベルトのトラフ変換部分を通過させる
ものであり、この装置では、ベルトに、たるみや開口部
分の拡開等の不都合を生じることなく、ベルトを、常に
円形又は弧状を維持したまま、円滑に案内することがで
きるとしている。
た後者の装置は、帯状搬送ベルトの長手方向の適宜の間
隔をもって設置した複数の案内枠のそれぞれに、複数の
案内ローラを、搬送ベルトの平板状部分に向かって内接
円の径が漸次大となる環状に配設し、それらの案内ロー
ラ間に、帯状搬送ベルトのトラフ変換部分を通過させる
ものであり、この装置では、ベルトに、たるみや開口部
分の拡開等の不都合を生じることなく、ベルトを、常に
円形又は弧状を維持したまま、円滑に案内することがで
きるとしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが前者の従来技
術によれば、概ね水平に突出する押えローラRの先端
が、ベルトBの、丸められた時に外側に位置することと
なる側端部分Bbの内表面に接触して、ベルトBを損傷さ
せるおそれがあった他、水平姿勢の押えローラRが、そ
こに接触するベルト側端部分Baの、ローラ軸線に沿う方
向の変位を有効に拘束し得ないことにより、そのベルト
側端部分Baが図7に破線で示すように変形して、その側
端と、ローラRのつけ根部分との接触に起因するベルト
Bの損傷が発生する他、適正なパイプ形状への変形をも
たらし得なくなるという問題があった。
術によれば、概ね水平に突出する押えローラRの先端
が、ベルトBの、丸められた時に外側に位置することと
なる側端部分Bbの内表面に接触して、ベルトBを損傷さ
せるおそれがあった他、水平姿勢の押えローラRが、そ
こに接触するベルト側端部分Baの、ローラ軸線に沿う方
向の変位を有効に拘束し得ないことにより、そのベルト
側端部分Baが図7に破線で示すように変形して、その側
端と、ローラRのつけ根部分との接触に起因するベルト
Bの損傷が発生する他、適正なパイプ形状への変形をも
たらし得なくなるという問題があった。
【0005】また、後者の従来技術によれば、複数の案
内枠のそれぞれに、複数の案内ローラを環状に配設する
ことが必要になるが故に、ベルト丸め装置が非常に高価
になるという経済上の問題があった。
内枠のそれぞれに、複数の案内ローラを環状に配設する
ことが必要になるが故に、ベルト丸め装置が非常に高価
になるという経済上の問題があった。
【0006】この発明は、従来技術のこれらの問題点を
解決することを課題としてなされたものであり、この発
明の目的は、十分低廉にして、ベルトの損傷のおそれな
しに、パイプコンベアベルトを、常に確実に、かつ円滑
にパイプ形状とすることができる、パイプコンベアのベ
ルト丸め装置を提供するものである。
解決することを課題としてなされたものであり、この発
明の目的は、十分低廉にして、ベルトの損傷のおそれな
しに、パイプコンベアベルトを、常に確実に、かつ円滑
にパイプ形状とすることができる、パイプコンベアのベ
ルト丸め装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の、パイプコン
ベアベルトのベルト丸め装置は、とくに、パイプコンベ
アベルトの移動経路内へ突出して、パイプコンベアベル
トの一方の側端部分より内側に位置することとなる他方
の側端部分を内側方向へ押し曲げる案内部材を設け、こ
の案内部材を、水平面に対して傾斜させたものであり、
ここで好ましくは、案内部材を回転ローラとし、また、
案内部材を、その案内部材に接触するベルト部分の平面
視で、パイプコンベアベルトの外輪郭線とほぼ直交する
方向に向ける。そしてまた好ましくは、案内部材を、垂
直面内および水平面内の少なくとも一方の面内で回動可
能とし、より好ましくはコンベアベルトの長さ方向に変
位可能とする。
ベアベルトのベルト丸め装置は、とくに、パイプコンベ
アベルトの移動経路内へ突出して、パイプコンベアベル
トの一方の側端部分より内側に位置することとなる他方
の側端部分を内側方向へ押し曲げる案内部材を設け、こ
の案内部材を、水平面に対して傾斜させたものであり、
ここで好ましくは、案内部材を回転ローラとし、また、
案内部材を、その案内部材に接触するベルト部分の平面
視で、パイプコンベアベルトの外輪郭線とほぼ直交する
方向に向ける。そしてまた好ましくは、案内部材を、垂
直面内および水平面内の少なくとも一方の面内で回動可
能とし、より好ましくはコンベアベルトの長さ方向に変
位可能とする。
【0008】
【作用】このベルト丸め装置では、それを構成する案内
部材を、水平面に対して、たとえば10〜25°の角度で傾
斜させることにより、その案内部材の、ベルト側端部分
への接触位置を、押えローラRを用いる従来技術に比
し、U字状に湾曲させたベルトの側方側に変位させるこ
とができ、この結果として、案内部材の先端と、パイプ
コンベアベルトの他方の側端部分との距離が、従来の押
えローラRのそれより大きくなるので、案内部材の先端
によるパイプコンベアベルトの損傷をほぼ確実に防止す
ることができる。
部材を、水平面に対して、たとえば10〜25°の角度で傾
斜させることにより、その案内部材の、ベルト側端部分
への接触位置を、押えローラRを用いる従来技術に比
し、U字状に湾曲させたベルトの側方側に変位させるこ
とができ、この結果として、案内部材の先端と、パイプ
コンベアベルトの他方の側端部分との距離が、従来の押
えローラRのそれより大きくなるので、案内部材の先端
によるパイプコンベアベルトの損傷をほぼ確実に防止す
ることができる。
【0009】しかも、この案内部材によれば、それに接
触するベルト側端部分の、案内部材の取付端方向への移
動を、案内部材それ自身の傾斜によって十分に拘束し得
ることから、パイプコンベアベルトの側端が、図9に破
線で示すように、ローラのつけ根部分に擦られることが
なく、従って、このことからもまた、パイプコンベアベ
ルトの損傷を有効に防止することができる。
触するベルト側端部分の、案内部材の取付端方向への移
動を、案内部材それ自身の傾斜によって十分に拘束し得
ることから、パイプコンベアベルトの側端が、図9に破
線で示すように、ローラのつけ根部分に擦られることが
なく、従って、このことからもまた、パイプコンベアベ
ルトの損傷を有効に防止することができる。
【0010】なおここで、案内部材として回転ローラを
用いた場合には、それと接触するパイプコンベアベルト
部分への局部的な摩耗の発生を有効に防止することがで
きる。
用いた場合には、それと接触するパイプコンベアベルト
部分への局部的な摩耗の発生を有効に防止することがで
きる。
【0011】ところで、案内部材として、たとえば回転
ローラを用いた場合において、回転ローラの軸線を、そ
の回転ローラに接触するベルト部分の平面視で、パイプ
コンベアベルトの外輪郭線とほぼ直交する方向に延在さ
せたときには、回転ローラの回転方向を、ベルトの走行
方向と実質的に等しくすることができ、これがため、そ
れらのそれぞれの方向が相違することに起因する、ロー
ラに対するベルトのスリップを十分に防止して、ベルト
の偏摩耗を一層効果的に防止することができる。また、
案内部材に、すべりの良い高分子部材を用いた場合は、
面接触にて案内することができるため、滑らかな案内が
可能になり、また、装置を安価なものとすることができ
る。
ローラを用いた場合において、回転ローラの軸線を、そ
の回転ローラに接触するベルト部分の平面視で、パイプ
コンベアベルトの外輪郭線とほぼ直交する方向に延在さ
せたときには、回転ローラの回転方向を、ベルトの走行
方向と実質的に等しくすることができ、これがため、そ
れらのそれぞれの方向が相違することに起因する、ロー
ラに対するベルトのスリップを十分に防止して、ベルト
の偏摩耗を一層効果的に防止することができる。また、
案内部材に、すべりの良い高分子部材を用いた場合は、
面接触にて案内することができるため、滑らかな案内が
可能になり、また、装置を安価なものとすることができ
る。
【0012】そしてさらに、案内部材を、垂直面内およ
び水平面内の少なくとも一方の面内で回動可能ならしめ
た場合には、案内部材の、位置調整を容易ならしめるこ
とができ、このことは、上述の場合に加えて、または代
えて、その案内部材を、ベルトの長さ方向に変位可能な
らしめた場合にも同様である。
び水平面内の少なくとも一方の面内で回動可能ならしめ
た場合には、案内部材の、位置調整を容易ならしめるこ
とができ、このことは、上述の場合に加えて、または代
えて、その案内部材を、ベルトの長さ方向に変位可能な
らしめた場合にも同様である。
【0013】
【実施例】以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説
明する。図1はこの発明の一実施例を示すベルト丸め装
置の正面図である。この装置は、パイプコンベアベルト
1をフラットな状態で巻掛ける、図示しないプーリと、
そのパイプコンベアベルト1を円筒形状に変形させた状
態で保持する、これも図示しない保形ローラとの間に配
設されるものであって、コンベアベルトフレーム2に、
コンベアベルト側へ突出するブラケット3を設けるとと
もに、このブラケット3の所要位置に、先端を丸めた回
転ローラ4を、軸受5を介して固定したものである。
明する。図1はこの発明の一実施例を示すベルト丸め装
置の正面図である。この装置は、パイプコンベアベルト
1をフラットな状態で巻掛ける、図示しないプーリと、
そのパイプコンベアベルト1を円筒形状に変形させた状
態で保持する、これも図示しない保形ローラとの間に配
設されるものであって、コンベアベルトフレーム2に、
コンベアベルト側へ突出するブラケット3を設けるとと
もに、このブラケット3の所要位置に、先端を丸めた回
転ローラ4を、軸受5を介して固定したものである。
【0014】ここで、この回転ローラ4の軸線は、図に
示す搬送側においては、水平面に対して10〜25°の範囲
内の角度で斜め上方へ延在して、パイプコンベアベルト
1の一方の側端部分1aより内側に位置することとなる他
方の側端部分1bを内側方向へ押し曲げるべく機能する。
従って、コンベアベルト1のリターン側では、回転ロー
ラ4の軸線は、図2に示すように、水平面に対して同様
の角度で斜め下方へ延在する。
示す搬送側においては、水平面に対して10〜25°の範囲
内の角度で斜め上方へ延在して、パイプコンベアベルト
1の一方の側端部分1aより内側に位置することとなる他
方の側端部分1bを内側方向へ押し曲げるべく機能する。
従って、コンベアベルト1のリターン側では、回転ロー
ラ4の軸線は、図2に示すように、水平面に対して同様
の角度で斜め下方へ延在する。
【0015】そして、この装置においてより好ましく
は、図3に搬送側の平面図で示すように、パイプコンベ
アベルト1が保形ローラ6に達する手前側の位置におい
て、回転ローラ4の軸線を、それが接触するベルト部分
の平面外輪郭線1cとほぼ直交する方向に延在させる。
は、図3に搬送側の平面図で示すように、パイプコンベ
アベルト1が保形ローラ6に達する手前側の位置におい
て、回転ローラ4の軸線を、それが接触するベルト部分
の平面外輪郭線1cとほぼ直交する方向に延在させる。
【0016】このように構成してなる装置によれば、た
とえば搬送側においては、被搬送物7を供給されて、予
めU字状に変形されたパイプコンベアベルト1の一方の
側端部分、いいかえれば、円筒形状に変形させたときに
内側に位置することとなる側端部分1bに、その端縁から
幾分離れた位置で回転ローラ4を接触させて、側端部分
1bを内側方向へ押し曲げ変形させることにより、パイプ
コンベアベルト1の円筒形状への変形を十分円滑に案内
することができる。そしてこのことは、図2に示す、パ
イプコンベアベルト1のリターン側においてもほぼ同様
である。
とえば搬送側においては、被搬送物7を供給されて、予
めU字状に変形されたパイプコンベアベルト1の一方の
側端部分、いいかえれば、円筒形状に変形させたときに
内側に位置することとなる側端部分1bに、その端縁から
幾分離れた位置で回転ローラ4を接触させて、側端部分
1bを内側方向へ押し曲げ変形させることにより、パイプ
コンベアベルト1の円筒形状への変形を十分円滑に案内
することができる。そしてこのことは、図2に示す、パ
イプコンベアベルト1のリターン側においてもほぼ同様
である。
【0017】しかもこの装置では、回転ローラ4の軸線
を、水平面に対して10〜25°の範囲内の角度で傾斜させ
ていることから、前述したように、回転ローラ4の先端
が、パイプコンベアベルト1の他方の側端部分1aの内面
に接触することによるコンベアベルト1の損傷を十分に
防止することができるとともに、コンベアベルト1の一
方の側端部分1bが回転ローラ4の取付端側へ移動するこ
とに起因する、そのコンベアベルト1の損傷をもまた十
分に防止することができる。
を、水平面に対して10〜25°の範囲内の角度で傾斜させ
ていることから、前述したように、回転ローラ4の先端
が、パイプコンベアベルト1の他方の側端部分1aの内面
に接触することによるコンベアベルト1の損傷を十分に
防止することができるとともに、コンベアベルト1の一
方の側端部分1bが回転ローラ4の取付端側へ移動するこ
とに起因する、そのコンベアベルト1の損傷をもまた十
分に防止することができる。
【0018】加えて図示例によれば、図3に示すよう
に、回転ローラ4の軸線を、ベルト1の平面外輪郭線1c
とほぼ直交する方向に向けることによって、ベルト1
の、回転ローラ4との接触部分全体の移動速度が、その
回転ローラ4の周速と実質的に等しくなり、これがた
め、それらの間のスリップに起因する、ベルト1の偏摩
耗をほぼ完全に取除くことができる。
に、回転ローラ4の軸線を、ベルト1の平面外輪郭線1c
とほぼ直交する方向に向けることによって、ベルト1
の、回転ローラ4との接触部分全体の移動速度が、その
回転ローラ4の周速と実質的に等しくなり、これがた
め、それらの間のスリップに起因する、ベルト1の偏摩
耗をほぼ完全に取除くことができる。
【0019】図4に示す例は、回転ローラ4を2本用い
た例であり、水平面に対する傾斜角度を、保形ローラ6
に近い一方の回転ローラ4よりも他方の回転ローラ4で
大きくすることによって、ベルト1の内側方向への丸め
込みをより円滑ならしめるものである。図5は、このこ
とを示す横断面図であり、2本の回転ローラ4,4の相
互の角度関係を示している。
た例であり、水平面に対する傾斜角度を、保形ローラ6
に近い一方の回転ローラ4よりも他方の回転ローラ4で
大きくすることによって、ベルト1の内側方向への丸め
込みをより円滑ならしめるものである。図5は、このこ
とを示す横断面図であり、2本の回転ローラ4,4の相
互の角度関係を示している。
【0020】図6は案内部材にすべりの良い高分子部材
を用いた他の例を示す。この例の案内部材4aは、横断面
形状がほぼ三角形状をなす柱状体よりなり、この柱状体
のそれぞれの側面は、外側側に位置することとなるベル
ト側端部分の内表面および、内側側に位置することとな
る側端部分の外表面のそれぞれに面接触して、ベルト
の、円筒形状への変形を、長い距離にわたって円滑にガ
イドする。ここで、案内部材4aの構成材料としては、超
高分子ポリエチレン等が摩擦が小さく好都合である。
を用いた他の例を示す。この例の案内部材4aは、横断面
形状がほぼ三角形状をなす柱状体よりなり、この柱状体
のそれぞれの側面は、外側側に位置することとなるベル
ト側端部分の内表面および、内側側に位置することとな
る側端部分の外表面のそれぞれに面接触して、ベルト
の、円筒形状への変形を、長い距離にわたって円滑にガ
イドする。ここで、案内部材4aの構成材料としては、超
高分子ポリエチレン等が摩擦が小さく好都合である。
【0021】図7は、以上にのべた案内部材、とくには
回転ローラ4の好適取付例を示す斜視図である。ここで
は、コンベアベルトフレーム2に、コンベアベルト側へ
突出する枠組構体11を組付け、この枠組構体11の、コン
ベアベルト1に面する上下二本のアングル材12のそれぞ
れに、コンベアベルト1の長さ方向に延在するそれぞれ
の長孔13を設けるとともに、それらのそれぞれの長孔13
を介して、枠組構体11に、これもまたアングル材からな
るブラケット3を、ボルト・ナットによって取付けて、
そのブラケット3を、アングル材12の長さ方向の所要の
位置に移動可能ならしめる。
回転ローラ4の好適取付例を示す斜視図である。ここで
は、コンベアベルトフレーム2に、コンベアベルト側へ
突出する枠組構体11を組付け、この枠組構体11の、コン
ベアベルト1に面する上下二本のアングル材12のそれぞ
れに、コンベアベルト1の長さ方向に延在するそれぞれ
の長孔13を設けるとともに、それらのそれぞれの長孔13
を介して、枠組構体11に、これもまたアングル材からな
るブラケット3を、ボルト・ナットによって取付けて、
そのブラケット3を、アングル材12の長さ方向の所要の
位置に移動可能ならしめる。
【0022】また、ブラケット3のコンベアベルト側へ
突出する垂直壁面には、全体として弧状をなす二本の長
孔14を相互に逆向きに形成し、これらの長孔14を介し
て、回転ローラ4の取付ベース15を、そのブラケット3
に、これもまたボルト・ナットを介して取付ける。
突出する垂直壁面には、全体として弧状をなす二本の長
孔14を相互に逆向きに形成し、これらの長孔14を介し
て、回転ローラ4の取付ベース15を、そのブラケット3
に、これもまたボルト・ナットを介して取付ける。
【0023】ここで、取付ベース15は、図8に示すとこ
ろから明らかなように、そこに取付けた回転ローラ4の
軸線方向に延びる長孔16を有しており、これにより、こ
の取付ベース15は、ブラケット3に対し、回転ローラ4
の軸線方向に進退することができる他、前述した弧状長
孔14の作用下で、垂直面内で回動させることもできる。
ろから明らかなように、そこに取付けた回転ローラ4の
軸線方向に延びる長孔16を有しており、これにより、こ
の取付ベース15は、ブラケット3に対し、回転ローラ4
の軸線方向に進退することができる他、前述した弧状長
孔14の作用下で、垂直面内で回動させることもできる。
【0024】ところで、かかる取付ベース15への回転ロ
ーラ4の取付けは、取付ベース15に設けたヒンジブラケ
ット17に、それの取付基端部18を、ヒンジピン19によっ
て、取付ベース面と直交する方向に回動自在に枢支する
とともに、ヒンジブラケット17に設けた弧状長孔20に貫
通するボルト21によって、その取付基端部18をヒンジブ
ラケット17に締め付けることにより行う。従って、回転
ローラ4は、ボルト21を緩めることによって、所要の位
置へ回動させることができる。
ーラ4の取付けは、取付ベース15に設けたヒンジブラケ
ット17に、それの取付基端部18を、ヒンジピン19によっ
て、取付ベース面と直交する方向に回動自在に枢支する
とともに、ヒンジブラケット17に設けた弧状長孔20に貫
通するボルト21によって、その取付基端部18をヒンジブ
ラケット17に締め付けることにより行う。従って、回転
ローラ4は、ボルト21を緩めることによって、所要の位
置へ回動させることができる。
【0025】回転ローラ4の、以上に述べたような取付
構造によれば、ブラケット3の、枠組構体11に対する相
対変位によって、その回転ローラ4を、パイプコンベア
ベルト1の走行方向の所要位置へ移動させることがで
き、また、そのブラケットに対する取付ベース15の相対
変位によって、回転ローラ4を、垂直面内で揺動させる
とともに、その回転ローラ4の軸線方向に進退させるこ
とができ、そして、その回転ローラそれ自身を、ヒンジ
ピン19の周りにて水平面内で揺動させることができる。
ところで、回転ローラ4のこの揺動運動は、取付ベース
15の、ブラケット3に対する回動角度のいかんにより、
水平面に対し、主には上方に傾いた傾斜面内にて行われ
ることとなる。かくして、この取付構造によれば、回転
ローラ4の各方向の位置調整を、極めて容易に、かつ迅
速に行うことができる。
構造によれば、ブラケット3の、枠組構体11に対する相
対変位によって、その回転ローラ4を、パイプコンベア
ベルト1の走行方向の所要位置へ移動させることがで
き、また、そのブラケットに対する取付ベース15の相対
変位によって、回転ローラ4を、垂直面内で揺動させる
とともに、その回転ローラ4の軸線方向に進退させるこ
とができ、そして、その回転ローラそれ自身を、ヒンジ
ピン19の周りにて水平面内で揺動させることができる。
ところで、回転ローラ4のこの揺動運動は、取付ベース
15の、ブラケット3に対する回動角度のいかんにより、
水平面に対し、主には上方に傾いた傾斜面内にて行われ
ることとなる。かくして、この取付構造によれば、回転
ローラ4の各方向の位置調整を、極めて容易に、かつ迅
速に行うことができる。
【0026】
【発明の効果】かくして、この発明によれば、上述した
ところから明らかなように、極めて簡単な構造の、低廉
な装置をもってして、パイプコンベアベルトの摩耗を有
効に防止して、それの耐久性を大きく向上させることが
できる。加えて、回転ローラの軸線を、ベルトの平面外
輪郭線と直交する方向に向けた場合には、その回転ロー
ラによる、コンベアベルトの偏摩耗をもまたほぼ完全に
防止することができる。
ところから明らかなように、極めて簡単な構造の、低廉
な装置をもってして、パイプコンベアベルトの摩耗を有
効に防止して、それの耐久性を大きく向上させることが
できる。加えて、回転ローラの軸線を、ベルトの平面外
輪郭線と直交する方向に向けた場合には、その回転ロー
ラによる、コンベアベルトの偏摩耗をもまたほぼ完全に
防止することができる。
【0027】そして、さらに、案内部材を、垂直面内お
よび水平面内の少なくとも一方の面内にて回動可能なら
しめた場合には、その案内部材の位置調整を極めて容易
ならしめることができ、このことは、上述したところに
加えて、案内部材を、コンベアベルトの長さ方向にも変
位可能ならしめた場合に一層顕著である。
よび水平面内の少なくとも一方の面内にて回動可能なら
しめた場合には、その案内部材の位置調整を極めて容易
ならしめることができ、このことは、上述したところに
加えて、案内部材を、コンベアベルトの長さ方向にも変
位可能ならしめた場合に一層顕著である。
【図1】この発明の実施例を搬送側で示す正面図であ
る。
る。
【図2】この発明の実施例をリターン側で示す正面図で
ある。
ある。
【図3】この発明の実施例を示す平面図である。
【図4】この発明の実施例の変形を示す平面図である。
【図5】図4の側面図である。
【図6】この発明の他の実施例を示す斜視図である。
【図7】案内部材の取付例を示す斜視図である。
【図8】取付ベースを例示する図である。
【図9】従来例を示す正面図である。
1 パイプコンベアベルト 1a 平面外輪郭線 1b 側端部分 2 コンベアフレーム 3 ブラケット 4 回転ローラ 4a 案内部材 5 軸受け 6 保形ローラ 11 枠組み構体 12 アングル材 13,14,16,20 長孔 15 取付ベース 17 ヒンジブラケット 18 取付基端部 19 ヒンジピン 21 ボルト
Claims (5)
- 【請求項1】 パイプコンベアベルトをフラットな状態
で巻掛けるプーリと、そのパイプコンベアベルトを円筒
形状に保持する保形ローラとの間に配設されて、パイプ
コンベアベルトの円筒形状への変形を案内するベルト丸
め装置であって、 パイプコンベアベルトの移動経路内へ突出して、パイプ
コンベアベルトの一方の側端部分より内側に位置するこ
ととなる他方の側端部分を内側方向へ押し曲げる案内部
材を設け、この案内部材を、水平面に対して傾斜させて
なるパイプコンベアベルトの丸め装置。 - 【請求項2】 前記案内部材を回転ローラとしてなる請
求項1記載のパイプコンベアベルトのベルト丸め装置。 - 【請求項3】 前記案内部材を、その案内部材に接触す
るベルト部分の平面視で、パイプコンベアベルトの外輪
郭線にほぼ直交する方向に向けてなる請求項1もしくは
2記載のパイプコンベアベルトのベルト丸め装置。 - 【請求項4】 前記案内部材を、垂直面内および水平面
内の少なくとも一方の面内で回動可能としてなる請求項
1〜3のいずれかに記載のパイプコンベアベルトのベル
ト丸め装置。 - 【請求項5】前記案内部材を、コンベアベルトの長さ方
向に変位可能としてなる請求項1〜4のいずれかに記載
のパイプコンベアベルトのベルト丸め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16291092A JPH05178432A (ja) | 1991-10-02 | 1992-06-22 | パイプコンベアベルトのベルト丸め装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3-255233 | 1991-10-02 | ||
JP25523391 | 1991-10-02 | ||
JP16291092A JPH05178432A (ja) | 1991-10-02 | 1992-06-22 | パイプコンベアベルトのベルト丸め装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05178432A true JPH05178432A (ja) | 1993-07-20 |
Family
ID=26488536
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16291092A Pending JPH05178432A (ja) | 1991-10-02 | 1992-06-22 | パイプコンベアベルトのベルト丸め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05178432A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005200194A (ja) * | 2004-01-19 | 2005-07-28 | Fujiwara Techno-Art Co Ltd | パイプコンベヤのベルト保形装置 |
-
1992
- 1992-06-22 JP JP16291092A patent/JPH05178432A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005200194A (ja) * | 2004-01-19 | 2005-07-28 | Fujiwara Techno-Art Co Ltd | パイプコンベヤのベルト保形装置 |
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