JPH05178391A - フローティングタンクの断熱屋根構造 - Google Patents

フローティングタンクの断熱屋根構造

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JPH05178391A
JPH05178391A JP3356400A JP35640091A JPH05178391A JP H05178391 A JPH05178391 A JP H05178391A JP 3356400 A JP3356400 A JP 3356400A JP 35640091 A JP35640091 A JP 35640091A JP H05178391 A JPH05178391 A JP H05178391A
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Japan
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roof
heat insulating
floating tank
foamed layer
roof plate
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Noboru Sumida
登 隅田
Akio Tatsumi
堯夫 立見
Takanosuke Katou
孝之介 加藤
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Nichias Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 施工工程の大幅な短縮化とコスト低減を実現
できるフローティングタンクの断熱屋根構造を提供す
る。 【構成】 フローティングタンクの屋根板2に防食塗装
膜5を施したあと、イソシアネート変性フェノール樹脂
原液をスプレーし、発泡固化して発泡体層6を形成し、
その発泡体層6の表面に合成ゴムをスプレーして防水層
7を形成する。 【作用】 イソシアネート変性フェノール樹脂発泡体層
は、断熱性と難燃性を兼ね備えている。またスプレー施
工であるから、発泡体層6は屋根板2と全面接着し、雨
水が浸入するおそれはない。また、従来のパネル張り付
け断熱構造と対比し、マーキング、荷揚げ作業、接着剤
硬化養生等の作業が無くなるので、工程の短縮とコスト
低減に顕著な効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原油、重油、ナフサ等
を貯蔵する大型フローティングタンクの断熱屋根構造の
改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フローティングタンクの屋根部断
熱構造として、ロックウールフェルト等の材料を用いた
不燃または準不燃パネルを屋根表面の所定位置に接着剤
で固着し、そのあとパネル表面および端末部分に防水材
を塗布して構成する断熱構造が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記パネルを用いた断
熱構造は、断熱性能に特に問題はないが、パネルを接着
剤で固着して構成するので、下記に列挙する点が問題と
されている。 (1)パネルを所定位置に取り付けるためのマーキング
が必要になる。 (2)接着剤を所定位置に塗布する作業がある。 (3)大量のパネルをタンク屋根部にクレーン等で揚げ
る作業がある。 (4)接着剤は2液反応タイプのため、硬化するまでパ
ネルを固定保持しておく必要がある。 (5)パネルの表面および端末部を防水材でシールし、
雨水の浸入を防止しなければならない。 (6)現場で各種の作業が必要なため、施工工程が長く
なり、これがコスト高になる大きな要因となっている。 (7)更にパネルの形状の設計、製作、保管、輸送等に
多大の労力を要し、これもコスト高になる要因となって
いる。 (8)また、接着剤の現場での秤量、攪拌、塗布等の作
業で施工不良が発生しやすい。 (9)パネルと屋根板面が全面接着できないので、端末
部の施工不良部より雨水が浸入した場合、内部まで入り
込むために、タンク屋根板が腐食するおそれがある。
【0004】
【発明の目的】本発明は、上記に列挙した従来のフロー
ティングタンクの断熱屋根構造の問題点をすべて解消す
るためになされたものであって、施工工程の大幅な短縮
化とコスト低減が図れるフローティングタンクの断熱屋
根構造を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明等は、上記問題を
解決すべく種々の研究実験を重ねた結果、タンク屋根板
の断熱材にイソシアネート変性フェノール樹脂発泡体が
最適であることを知見し、その知見に基づいて本発明を
完成したものである。即ち、本発明はフローティングタ
ンクの断熱屋根構造において、屋根板表面に、イソシア
ネート変性フェノール樹脂発泡原液のスプレー施工によ
る発泡体層を形成し、この発泡体層表面に合成ゴムのス
プレー施工による防水層を形成した構造を要旨としてい
る。
【0006】
【作用】上記のように、イソシアネート変性フェノール
樹脂を用いることにより、難燃性をもつ断熱発泡体層が
屋根板と一体に形成される。また、このイソシアネート
変性フェノール樹脂の発泡体層は柔軟性に優れているの
で、屋根板に発生する大きな変形に追従できる。
【0007】
【実施例】図1〜図4に本発明の一実施例を示す。同図
において、1はフローティングタンクのタンク本体、2
は屋根板、2aは屋根板外周にあるポンツーン(浮
体)、2bはゴムシール部材、3はサポート、4は排水
部、4aは蛇腹型排水ホースであり、Aは屋根板表面に
設けられた本発明による断熱体を示す。
【0008】上記断熱体Aを形成するに当たっては、ま
ず、屋根板面にエポキシ系、ウレタン系、タール系等の
耐蝕性に優れた塗料を用いて防食塗装膜5を形成する。
このあと、イソシアネート変性フェノール樹脂発泡原液
をスプレー機械によりスプレーし、発泡反応−固化によ
り屋根板表面に発泡体層6を形成する。次に前記発泡体
層6の表面に合成ゴムをスプレー機械によりスプレーし
て防水層7を形成する。
【0009】なお、図2に示すように、タンク屋根板の
溶接部分2cは、点検のため発泡体層を施工しない場合
がある。この場合は、合成ゴムを屋根板に直接スプレー
する。屋根板2の断熱体として用いている前記イソシア
ネート変性フェノール樹脂発泡体は、JISA1321
の難燃2級に合格しており、断熱性と難燃性を兼ね備え
ている。
【0010】合成樹脂発泡体として多様されているポリ
ウレタンフォームは可燃性であるため、前記屋根板断熱
材として使用できない。また、従来のポリフェノールフ
ォームの場合、反応温度約60℃、反応時間約30秒で
あるので、現場スプレー施工はできなかったが、前記イ
ソシアネート変性フェノール樹脂の場合、反応温度は常
温、反応時間約3秒と極めて早く、現場発泡施工に適し
ている。
【0011】しかも、上記イソシアネート変性フェノー
ル樹脂材料は自己接着性があって、柔軟性に優れている
ため、大型タンクの屋根板(直径50〜60m)に発生
する大きな変形に追従できるので、応力歪による亀裂の
発生は生じない。また、タンク点検時などで、屋根の上
を作業者が歩くことがあるが、このような条件下でも、
上記発泡体層は破損する心配のない強度を有している。
【0012】フローティングタンクの屋根は雨水が溜り
やすく、使用する断熱材に高度の耐水性が要求される
が、前記発泡体層は独立気泡のため、この点でも優れて
いる。
【0013】また、上記発泡体層は自己接着による全面
接着のため、万一、不良部分が発生しても、そこだけに
とどまるので、安定した断熱性能が期待できる。また、
自己接着による全面接着は耐水性の点でも有利であり、
屋根板の腐食に対して効果的である。更に発泡体層内に
水が浸入した場合においても、発泡体自体も腐食性を示
さず、かつ屋根板に防食塗装が形成されているので、屋
根板自体を腐食から防ぐことができる。
【0014】一方、合成ゴムの防水層は高度な耐水性を
有し、かつ上記発泡体層表面と密着しているので、浸水
状態でも長期的な耐水性を保持できる。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
フローティングタンクの断熱屋根構造として、イソシア
ネート変性フェノール樹脂発泡原液のスプレー施工によ
り屋根板表面に発泡体層を形成し、その表面にゴムのス
プレー施工により防水層を形成した構造としているの
で、従来のパネル張り付けによる断熱屋根構造のよう
な、マーキング、荷揚げ保管、接着作業、接着剤が硬化
するまでの養生等、多くの作業が無くなる。
【0016】また、本発明によれば、発泡原液およびゴ
ムのスプレー作業だけでよいから、断熱屋根構造の施工
工程の短縮化とコスト低減による顕著な効果が期待でき
る。さらにまた発泡体層は自己接着による全面接着のた
め、雨水による腐食に対しても効果的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すフローティングタンク
の断面図である。
【図2】断熱屋根構造の拡大斜視図である。
【図3】排水部寄りの断熱屋根構造部分の断面図であ
る。
【図4】サポート寄りの断熱屋根構造部分の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 フローティングタンクのタンク本体 2 屋根板 2a ポンツーン 2b ゴムシール部材 2c 屋根板溶接部分 3 サポート 4 排水部 4a 排水ホース 5 防食塗装膜 6 イソシアネート変性フェノール樹脂発泡体層 7 ゴム防水層 A 断熱体

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フローティングタンクの断熱屋根構造に
    おいて、屋根板表面に、イソシアネート変性フェノール
    樹脂発泡原液のスプレー施工による発泡体層が形成さ
    れ、その発泡体層表面に合成ゴムのスプレー施工による
    防水層が形成されていることを特徴とするフローティン
    グタンクの断熱屋根構造。
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Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06278790A (ja) * 1993-01-14 1994-10-04 Nichias Corp 浮き屋根式タンクの浮き屋根断熱構造
JP2010132329A (ja) * 2008-12-05 2010-06-17 Meisei Ind Co Ltd フローティングタンク屋根部の断熱構造

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