JP2010031600A - ピンホール検査可能な塗膜防水層構造 - Google Patents

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Kunihiko Iwabuchi
邦彦 岩淵
Yasuhide Okamoto
泰英 岡本
Hiroyuki Fujiwara
裕之 藤原
Yoshitomo Fujii
義智 藤井
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Abstract

【課題】容易にピンホール検査が可能な、新規な蓄熱槽、屋上屋根等を提供すること
【解決手段】ピンホール検査が可能な蓄熱槽(10)は、断熱材層(13)と防水材層(15)との間に、該防水材層のピンホール検査のための導電プライマー層(14)が形成されている。具体的には、この蓄熱槽(10)は、コンクリート躯体(11)からの漏水を防止するため該コンクリート躯体の内側に形成された躯体側防水材層(12)と、貯えられた水(17)の熱エネルギのロスを減少すると共に該コンクリート躯体外面の結露を防止するため該躯体側防水材層の上に形成された断熱材層(13)と、該断熱材層の上に形成されたピンホール検査に利用する導電プライマー層(14)と、該導電プライマー層の上に形成された、蓄えられた水の漏水を防ぐ防水材層(15)とを備えている。
【選択図】図2A

Description

本発明は、ピンホール検査可能な塗膜防水層構造に関し、更に具体的には、ピンホール検査可能な塗膜防水層構造を取り入れた蓄熱槽、屋上屋根等に関する。
防水機能を要求される例として、蓄熱槽が挙げられる。最近、空調に要するコストの低減の観点から、ビルの空調設備に蓄熱システムを導入する例が増えている。例えば、図1Aは、ビル1の二重スラブによって形成された空きスペース2を水蓄熱槽4として利用した水蓄熱式空調システムの一例であり、図1Bは、最下階の床スラブ5と基礎スラブ6の間の空間2を利用して形成された水蓄熱槽4の詳細図である。
水蓄熱式空調システムでは、夜間の割安な電力を利用して、蓄熱槽4の水に熱エネルギを蓄える。即ち、夜間の電力で熱源機3を運転して、夏の冷房時は冷水を、冬の暖房時には温水を蓄熱槽4に蓄える。昼間は、冷房時には蓄熱槽4に蓄えられた冷水を利用して冷房を行い、暖房時には温水を利用して暖房を行う。
蓄熱システムを採用していないビルでは、昼間(空調時間帯)の空調負荷に合わせて、熱源機3を運転している。これに対して、蓄熱システムを採用すると、夜間(空調時間帯以外の時間帯)に蓄熱運転により熱エネルギを蓄え、このエネルギを昼間の空調に利用することが出来る(放熱)。空調負荷の多い日は、熱源機3により追いかけ運転を行う。蓄熱システムは、必要な設備容量を小さくすることができ、経済性に優れている。
図1Bに示すように、コンクリート躯体5,6,7を利用する水槽は、止水性に乏しく、熱損失が大きい。このため、蓄熱槽4は、コンクリート躯体5,6,7の内面に、熱エネルギのロスを減少すると共にコンクリート躯体外面の結露を防止するための断熱材8と、漏水を防ぐための防水材9とを貼り付けている。
特開2002-322799「塗膜防水用緩衝シート」(公開日:2002年11月08日) 特許庁の特許電子図書館において、「塗膜防水、プライマー、導電性」をキーワードに従来技術を検索すると、特許文献1が挙げられる。しかし、特許文献1の技術は、コンクリートスラブの上に、プライマーを塗布し、接着剤を介して緩衝シートを付設し、その上に合成ゴム系又は合成樹脂系の防水材を塗布する構成であって、この緩衝シートに導電性繊維を混紡して導電化している。この導電性緩衝シートにより、施工時の帯電した静電気を放電させる帯電防止技術である。
従って、以下に説明するピンホール検査可能な塗膜防水層構造、これを取り入れた蓄熱槽、屋上屋根等とは、異なるものである。
ここで使われる防水材9は、蓄熱槽内部に貯えられた水を外部に漏らさないようにするため、極端に膜厚の薄い脆弱な箇所やピンホール(小孔)があってはならない。そのため、蓄熱槽4が完成した後、防水材9に膜厚の極端に薄い箇所やピンホールが存在しないことを検査する(以下、単に「ピンホール検査」ともいう。)手段を設けることが必要となる。顧客に対して、ピンホール検査の結果を提示することにより、蓄熱槽4の防水材9に関する品質保証をすることが出来る。
このため、蓄熱槽の形成後、容易にピンホール検査をすることできる蓄熱槽の実現が望まれる。
同様に、防水機能を要求される例として、鉄筋コンクリートで造られたビルや住宅の屋上屋根が挙げられる。屋上屋根では雨が室内に漏れないように防水層が形成されている。そのため、屋上屋根の形成後、防水層に対して容易にピンホール検査をすることできる屋上屋根の実現が望まれる。
従って、本発明は、新規なピンホール検査可能な塗膜防水層構造を提供することを目的とする。
更に、本発明は、新規なピンホール検査可能な塗膜防水層構造を取り入れた蓄熱槽を提供することを目的とする。
更に、本発明は、新規なピンホール検査可能な塗膜防水層構造を取り入れた屋上屋根を提供することを目的とする。
上記目的に鑑みて、本発明に係るピンホール検査可能な塗膜防水層構造は、躯体と、前記躯体の表面に、プライマー層を介して密着形成された塗膜防水層とを備え、前記プライマー層は導電プライマー層から成る。
更に、上記ピンホール検査可能な塗膜防水層構造では、前記躯体は、コンクリート躯体から成り、前記塗膜防水層は、ウレタン系樹脂又はエポキシ系樹脂から成るようにしてもよい。
更に、本発明に係るピンホール検査可能な蓄熱槽は、蓄熱槽の断熱材層と防水材層との間に、該防水材層のピンホール検査のための導電プライマー層を形成している。
更に、上記ピンホール検査可能な蓄熱槽では、前記導電プライマー層は、粉状、粒子状又は繊維状の導電性物質を含有する液状接着剤又は液状密着剤から成るようにしてもよい。
更に、上記ピンホール検査可能な蓄熱槽では、前記導電性物質は、カーボン粉、スチール粉、アルミニウム粉、カーボン粒子、スチール粒子、アルミニウム粒子、カーボンファイバ、スチールファイバ及びアルミニウムファイバから成る群より選択された物質であってよい。
更に、上記ピンホール検査可能な蓄熱槽では、前記蓄熱槽は、コンクリート躯体の内側に形成された前記断熱材層と、該断熱材層の上に形成された前記導電プライマー層と、該導電プライマー層の上に形成された前記防水材層とを備え、前記断熱材層は、貯えられた水の熱エネルギのロスを減少すると共に前記コンクリート躯体外面の結露を防止し、前記防水材層は、貯えられた水の漏水を防いでいるものであってよい。
更に、上記ピンホール検査可能な蓄熱槽では、前記蓄熱槽は、コンクリート躯体の内側に形成された躯体側防水材層と、該躯体側防水材層の上に形成された前記断熱材層と、該断熱材層の上に形成された前記導電プライマー層と、該導電プライマー層の上に形成された前記防水材層とを備え、前記躯体側防水材層は、前記コンクリート躯体からの漏水を防止し、前記断熱材層は、貯えられた水の熱エネルギのロスを減少すると共に前記コンクリート躯体外面の結露を防止し、前記防水材層は、貯えられた水の漏水を防いでいるものであってよい。
更に、上記ピンホール検査可能な蓄熱槽では、前記躯体側防水材層、前記断熱材層、前記導電プライマー層及び前記防水材層は、いずれも、液状の物質を使用して形成されるものであってよい。
更に、上記ピンホール検査可能な蓄熱槽では、前記躯体側防水材層、前記断熱材層及び前記防水材層は、いずれも、塗布施工されたウレタン樹脂、ウレタン系樹脂又はエポキシ系樹脂から成るものであってよい。
更に、本発明に係るピンホール検査可能な蓄熱槽の施工法は、断熱材層を形成し、前記断熱材層に対して、導電性物質を含有するプライマーを塗布して防水材層を密着形成する、諸工程を含む。
更に、本発明に係るピンホール検査可能な蓄熱槽の施工法は、コンクリート躯体にプライマーを塗布し、前記コンクリート躯体に対して、ウレア−ウレタン樹脂から成る躯体側防水材を吹付けるか又はエポキシ系樹脂を塗布して、躯体側防水材層を形成し、前記躯体側防水材層に対して、現場発泡ウレタン樹脂を吹付け発泡させて硬質ウレタンフォームとして断熱材層を形成し、前記断熱材層に対して、導電性物質を含有するプライマーを塗布して導電プライマー層を形成し、前記導電プライマー層で覆われた前記断熱材層に対して、ウレア−ウレタン樹脂から成る防水材を吹付けるか又はエポキシ系樹脂を塗布して防水材層を形成する、諸工程を含む。
更に、本発明に係る屋上防水構造は、上記塗膜防水構造を備えた屋上防水構造である。
本発明によれば、新規なピンホール検査可能な塗膜防水層構造を提供することが出来る。
更に、本発明によれば、新規なピンホール検査可能な塗膜防水層構造を取り入れた蓄熱槽を提供することが出来る。
更に、本発明によれば、新規なピンホール検査可能な塗膜防水層構造を取り入れた屋上屋根を提供することが出来る。
以下、本発明に係るピンホール検査可能な塗膜防水層構造、これを取り入れた蓄熱槽、屋上屋根等の実施形態に関して、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。図中、同じ要素に対しては、同じ符号を付して、重複した説明を省略する。
[ピンホール検査可能な塗膜防水層構造]
或る種の躯体の表面に、プライマーを介して防水層を形成する場合がある。プライマーは、躯体と防水層との間の密着性を向上させる接着剤,密着剤等である。従って、プライマーの材質は、躯体及び防水層の種類に対応して適宜選択される。
典型的には、躯体はコンクリート躯体であり、防水層は、ウレタン系樹脂又はエポキシ系樹脂の塗膜である。
このプライマーに、予め導電物質を混入することにより導電プライマーとする。この導電プライマーを利用することにより、後述するように防水層のピンホール検査が可能となる。このピンホール検査可能な塗膜防水層構造は、後述するように蓄熱槽、屋上屋根等に利用することが出来る。
[ピンホール検査可能な蓄熱槽]
ピンホール検査可能な塗膜防水層構造を取り入れた蓄熱槽について説明する。図2A〜図2Bは、本実施形態に係るピンホール検査可能な蓄熱槽10の基本的な構造を説明する図である。ここで、図2Aは、蓄熱槽10の層構成を明らかにするため各層の切断位置を順次変えて示した蓄熱槽の縦方向断面図である。図2Bは、蓄熱槽10に水17を貯えた状況を示す縦方向図である。
図2A及び図2Bに示すように、この蓄熱槽10は、ビルのコンクリート躯体11の内側に、断熱・防水材層として、コンクリート躯体11からの漏水を防止する躯体側防水材層12と、蓄えられた水の熱エネルギーロスを減少すると共にコンクリート躯体外面の結露を防止する断熱材層13と、防水材層のピンホール検査に利用される導電プライマー層14と、蓄熱槽に貯えられた水17の漏水を防ぐための防水材層15とを備えている。更に、この蓄熱槽10は、必要に応じて、防水材層15の上にトップコート層(図示せず。)を備えていてもよい。
次に、この蓄熱槽10を形成する各構成要素に関して説明する。
ピンホール検査に利用される導電プライマー層14は、粉状、粒子状又は繊維状の導電性物質を含有するプライマーである。導電性物質としては、例えば、カーボン粉、スチール粉、アルミニウム粉、カーボン粒子、スチール粒子、アルミニウム粒子、カーボンファイバ、スチールファイバ、アルミニウムファイバ等が用いられる。なお、ここで使用されるファイバは、いずれも長さが非常に短い(例えば、0.7mm長以下の)繊維状のものが好ましい。
プライマーとは、元々、下地に対して塗料の密着性を上げるために用いる地塗り剤又は塗料に混ぜて用いる接着剤,密着剤等を意味する。しかし、ここでは、下地の断熱材層13と上地の防水材層15とを密着させる液状接着剤、密着剤であると共に、導電性物質を混入した導電層形成材である。なお、このプライマーは、断熱材層13及び防水材層15の材質に応じて適宜選択することが出来る。従って、このような導電プライマー層の形成は、種々の材質の下地及び上地に対応できるため、種々の材質から形成された蓄熱槽に適用できる汎用性の高いものといえる。導電プライマー層14は、刷毛塗り、ローラー塗布、スプレー塗布等によって形成される。
躯体側防水材層12は、例えば、ウレア−ウレタン樹脂、更に具体的には、超速硬化ウレア−ウレタン樹脂からなる。躯体側防水材層12は、例えば、コンクリート躯体11に対して吹付けることにより形成される。
断熱材層13は、例えば、硬質ウレタンフォーム(発泡材)、更に具体的には、現場で発泡させるウレタン樹脂発泡材からなる。断熱材は、例えば、市場において、「断熱エアライトフォームSH−402」として入手可能である。断熱材層13の上に、上述の導電プライマー層14が塗布される。
防水材層15は、例えば、躯体防水材層12と同じウレア−ウレタン樹脂、更に具体的には、超速硬化ウレア−ウレタン樹脂からなる。防水材は、例えば、市場において、「防水材ウレタンリムSR」として入手可能である。防水材層15は、例えば、吹付けにより形成される。
トップコート材(図示せず。)は、フッ素樹脂,アクリルウレタン樹脂等から成る。トップコートは、透湿係数を更に抑えるために用いられる。
ここで、躯体側防水材層12及び防水材層15に使用される超速硬化ウレア−ウレタン樹脂について簡単に説明する。ウレア−ウレタン樹脂は、ウレタン系樹脂であり、具体的にはウレア結合を含んだウレタン樹脂である。本実施形態の躯体側防水材層12及び防水材層15に使用される超速硬化ウレア−ウレタン樹脂は、好ましくは少なくとも10%以上のウレア結合を含むウレタン樹脂である。
蓄熱槽10は、冷房時には冷水を貯水し、暖房時には温水を貯水するため、冷熱サイクルに曝されている。従って、蓄熱槽を構成する各層間の密着性が良いことが望ましい。同様に、蓄熱槽を構成する各層の熱膨張係数が近いことが望ましい。各層間の密着力が脆弱であったり、各層の熱膨張係数が大きく異なると、冷熱サイクルの結果、層間剥離が生じて蓄熱槽が損傷してしまう。
本実施形態に係るピンホール検査可能な蓄熱槽10は、次のような特徴を有する。
断熱材層13の上に形成された導電プライマー層14及び防水材層15により、ピンホール検査可能な塗膜防水層構造が形成される。
本実施形態に係る蓄熱槽10は、導電プライマー層14を含めて4層の各層が、液状の物質を使用して形成される。このため、下地(断熱材層13)と導電プライマー層14の間、及び導電プライマー層14と上地(防水材層15)の間の密着性が非常によい。仮に、導電プライマー層14を導電シート材で形成したとすると、シート状の物を全面にわたって下地及び上地と完全に密着させるように施工することは困難である。
導電プライマー層14を含めて4層の各層が、液状の物質を刷毛塗り、ローラー塗り、スプレー方式による吹付け等により施工される。このため、小規模な蓄熱槽、複雑な形状の蓄熱槽に於いても容易に施工することが出来る。仮に、導電プライマー層14を導電シート材で形成したとすると、小規模な蓄熱槽、複雑な形状の蓄熱槽では、導電シートを全面にわたって密着して貼り付けることは困難である。
導電プライマー層14を含めて4層の各層が刷毛塗り、ローラー塗り、スプレー方式による吹付け等により施工される。このため、現場に施工材料として液状物質を搬入するだけで済む。シート材等に比較して、現場への搬入が容易であり、且つ現場に搬入した資材の占有領域も極端に小さくて済む。
導電プライマー層14を除くと、蓄熱槽10は、躯体側防水材層12、断熱材層13及び防水材層15から成る。これら3層は、いずれもウレタン樹脂、ウレタン系樹脂又はエポキシ系樹脂から成る。特に、同系のウレタン樹脂又はウレタン系樹脂から成るものは、各層間の密着性が良好であり、各層間の界面剥離、界面破断のおそれが少ない。また、堅牢且つ伸縮に富み、破断のおそれが少ない。更に、各層が極めて近似した熱膨張係数を有する結果、各層間の界面剥離、界面破断のおそれが少ない。
(ピンホール検査可能な蓄熱槽の施工法)
図3は、図2A及び図2Bに示したピンホール検査可能な蓄熱槽10の施工法を簡単に説明する図である。
ステップS01で、密着工法を採用した場合には、コンクリート躯体11にプライマーを塗布して密着性を高める。コンクリート躯体11とその上に形成される躯体側防水材層12との密着性を向上させるためである。
ステップS02で、躯体側防水材層12を形成のため、コンクリート躯体11に対してウレア−ウレタン樹脂から成る躯体側防水材を吹付けるか又はエポキシ系樹脂を塗布する。
ステップS03で、断熱材層13を形成のため、躯体側防水材層12に対して現場発泡ウレタン樹脂を吹付け発泡させ、硬質ウレタンフォームを形成する。
ステップS04で、導電プライマー層14を形成するため、導電性物質を含有するプライマーを塗布する。
ステップS05で、防水材層15を形成のため、導電プライマー塗布後の断熱材層13に対してウレア−ウレタン樹脂から成る防水材を吹付けるか又はエポキシ系樹脂を塗布する。
ステップS06で、必要に応じてトップコート(図示せず。)を塗布する。
(ピンホール検査の方法)
このような施工法によって完成された蓄熱槽10に対してピンホール検査が行われる。図4は、ピンホール検査の原理を説明する図である。絶縁物質である防水材層15の一方の面に密着した導電プライマー層14からリード線(ケーブル)を引き出し、電圧源Vの一方の端子に接続する。電圧源Vの他方の端子に接続されたリード線には、ピンホール検査治具30が接続される。ピンホール検査治具30は、防水層15の表面に接触可能な導電性治具であればよい。例えば、ピンホール検査治具30は、金属板、金属棒、金属製の刷毛状治具、金属製の箒状治具等であってよい。リード線の途中には、リード線の任意の箇所に電流が流れたことを検出するための電流計Iが接続されている。
電圧源Vにより所定の電圧が印加される。この状態で、防水材層15の表面をピンホール検査治具30により掃引する。このとき、防水材層15にピンホールが有れば、このピンホールを通して検査治具30と導電プライマー層14とが接触して閉回路が形成され、電流が流れ、これが電流計Iによって検出される。また、防水材層15に極端に膜厚の薄い箇所が有れば、印加電圧との関係により、膜厚の薄く抵抗値が低い箇所で絶縁破壊が発生して閉回路が形成され、同様に電流計Iによって検出される。防水材層15の全表面をピンホール検査治具30により掃引しても電流計Iに電流が流れないとき、防水材層15には、極端に膜厚の薄い脆弱な箇所やピンホールが存在しないことが証明される。
(その他)
本実施形態では、躯体側防水材層、断熱材層及び防水材層が、いずれもウレタン樹脂又はウレタン系樹脂から成る蓄熱槽を例にとって説明した。このような蓄熱槽自体が新規なものである。従って、新規な蓄熱槽に対して導電プライマー層を取り込んだピンホール検査可能な蓄熱槽は、新規なものといえる。
しかし、蓄熱槽の構成はこれに限定されない。本実施形態で開示する導電プライマー層は、下地躯体と防水層との間のプライマー(密着剤)を導電化することにより、この導電プライマー層の上に形成された防水層のピンホール検査に利用できるようにしたことを特長とする。従って、従来のタイプの蓄熱槽にも応用することが出来る。
例えば、従来のエバーライト防水工法では、躯体側防水材層として湿潤硬化型エポキシ樹脂を鏝塗りで塗布し、断熱材層として硬質ポリウレタンフォームを現場発泡スプレー方式により吹付け、防水材層としてエポキシ樹脂防水材を鏝塗りで塗布して蓄熱槽を形成する。このとき、断熱材層の上に、導電プライマー層を塗布し、次いで防水材層を鏝塗すればよい。
例えば、従来のサーモストック防水工法では、断熱材層としてボード状発泡体の抽出法ポリスチレンフォームを敷き詰め固定ピンで固定し、防水材層として超速硬化ウレタン樹脂防水材を吹付ける。このとき、断熱材層の上に導電プライマー層を塗布し、次いで防水材層を吹き付ければよい。
このように、液状接着剤を塗布して形成される導電プライマー層は、従来の蓄熱槽に対しても適応することができる。
[屋上防水]
次に、ピンホール検査可能な塗膜防水層構造を取り入れた屋上防水について説明する。ビルや鉄筋コンクリート製住宅では、屋根の代わりに屋上防水が存在し、雨水が部屋に侵入するのを防いでいる。屋上防水には、大別すると、(1)シート防水、(2)塗膜防水、(3)アスファルト防水、がある。
(1)のシート防水は、伸縮性に富んだ既製品の防水シート(例えば、ゴム系、塩ビ系等)を使用するものであって、建物の収縮に追従するため、コンクリート躯体と防水シートは接続されていなく、相互に自由に移動可能である。従来、シート防水のピンホール検査は、コンクリート躯体と防水シートの間にアルミ箔を敷き詰めて、このアルミ箔導電層を利用して実施している。
(2)の塗膜防水としては、代表的にはウレタン塗膜防水がある。シート防水に比較して、複雑な形状でも簡単に施工でき、つなぎ目の無いシームレスな塗膜を形成することが出来る。
塗膜防水は、コンクリート躯体に対してウレタン樹脂を塗布して密着させるため、両者間にアルミ箔を介在させることが出来ない。このため、ウレタン塗膜防水層のピンホール検査を実施する手段が無かった。
しかし、ピンホール検査可能な塗膜防水層構造を取り入れることにより、ピンホール検査が可能になる。
具体的には、図6に示すように、ビル屋上のコンクリート躯体11の上に、導電プライマー14を塗布し、これにウレタン系樹脂から成る防水材15を塗布し、更にトップコート16を塗布している。
図に示すように、防水機能を向上させるため、防水材層15は、複数回に分けて塗布して、複数の層15-1,15−2,15−3として形成することが好ましい。更に、防水材層15の形成において、例えば、ガラスクロスのような補強布18を貼り付けてFRP構造にすることも出来る。紫外線や摩擦に対する耐久性を高めるため、トップコート16をローラー等で塗布する。
(3)のアスファルト防水熱工法は、合成繊維にアスファルトを含浸させたルーフィングというシートを、熔解したアスファルトを接着剤として、複数枚重ねて張って防水層を形成する。
アスファルト防水は、コンクリート躯体に対してルーフィングを密着させるため、両者間にアルミ箔を介在させることが出来ない。このため、アスファルト防水層のピンホール検査を実施する手段が無かった。
しかし、ピンホール検査可能な塗膜防水層構造を取り入れることにより、ピンホール検査が可能になる。具体的には、コンクリート躯体の表面に、適当な導電プライマーを塗布して、アスファルト含浸ルーフィングを密着させることにより、ピンホール検査をすることが出来る。
[代替例他]
以上、本発明に係るピンホール検査可能な蓄熱槽の実施形態を説明したが、これらは例示であって、本発明を限定するものではない。当業者が、本実施形態に対して容易になしえる追加・変更・削除・変更・改良等は本発明に含まれる。例えば、次のような代替例も本発明の範囲に含まれる。
実施形態としてピンホール検査可能な塗膜防水層構造を取り入れた蓄熱槽、屋上屋根に関して説明したが、これに限定されない。例えば、ピンホール検査可能な塗膜防水層構造は、スイミングプールの構造にも取り入れることが出来る。
スイミングプールの構造は、断熱層が無い点を除き、蓄熱槽の構造とほぼ同じである。従って、躯体に対して導電プライマーを介して防水層を形成することにより、ピンホール検査可能なスイミングプールを形成することが出来る。
従って、本発明の技術的範囲は、添付の特許請求の範囲の記載によって定められる。
図1Aは、ビルの二重スラブによって形成された空きスペースを水蓄熱槽として利用した水蓄熱式空調システムの一例を示す図である。 図1Bは、最下階の床スラブと基礎スラブの間の空間を利用して形成された水蓄熱槽の詳細図である。 図2Aは、ピンホール検査可能な蓄熱槽の層構成を明らかにするため各層の切断位置を順次変えて示した蓄熱槽の縦方向断面図である。 図2Bは、図2Aに示した蓄熱槽に水を貯えた状況を示す縦方向図である。 図3は、図2A及び図2Bに示した蓄熱槽の施工法を簡単に説明する図である。 図4は、図2A及び図2Bに示した蓄熱槽に対するピンホール検査の原理を説明する図である。 図5は、ピンホール検査可能な塗膜防水層構造を取り入れた屋上防水の一例を示す図である。
符号の説明
1:ビル、 2:空きスペース,空間、 3:熱源機、 4:水蓄熱槽,蓄熱槽、 5:床スラブ、 6:基礎スラブ、 5,6,7:コンクリート躯体、 8:断熱材、 9:防水材、 10:ピンホール検査可能な蓄熱槽、 11:コンクリート躯体、 12:躯体側防水層、 13:断熱材層、 14:導電プライマー層、 15:防水材層、 17:水、 18:補強布、 30:ピンホール検査治具、
V:電圧源、 I:電流計、

Claims (12)

  1. 躯体と、
    前記躯体の表面に、プライマー層を介して密着形成された塗膜防水層とを備え、
    前記プライマー層は導電プライマー層から成る、ピンホール検査可能な塗膜防水構造。
  2. 請求項1に記載のピンホール検査可能な塗膜防水構造において、
    前記躯体は、コンクリート躯体から成り、
    前記塗膜防水層は、ウレタン系樹脂又はエポキシ系樹脂から成る、塗膜防水構造。
  3. 蓄熱槽の断熱材層と防水材層との間に、該防水材層のピンホール検査のための導電プライマー層を形成したことを特徴とする、ピンホール検査可能な蓄熱槽。
  4. 請求項3に記載のピンホール検査可能な蓄熱槽において、
    前記導電プライマー層は、粉状、粒子状又は繊維状の導電性物質を含有する液状接着剤又は液状密着剤から成る、蓄熱槽。
  5. 請求項4に記載のピンホール検査可能な蓄熱槽において、
    前記導電性物質は、カーボン粉、スチール粉、アルミニウム粉、カーボン粒子、スチール粒子、アルミニウム粒子、カーボンファイバ、スチールファイバ及びアルミニウムファイバから成る群より選択された物質である、蓄熱槽。
  6. 請求項3に記載のピンホール検査可能な蓄熱槽において、
    前記蓄熱槽は、コンクリート躯体の内側に形成された前記断熱材層と、該断熱材層の上に形成された前記導電プライマー層と、該導電プライマー層の上に形成された前記防水材層とを備え、
    前記断熱材層は、貯えられた水の熱エネルギのロスを減少すると共に前記コンクリート躯体外面の結露を防止し、
    前記防水材層は、貯えられた水の漏水を防いでいる、蓄熱槽。
  7. 請求項3に記載のピンホール検査可能な蓄熱槽において、
    前記蓄熱槽は、コンクリート躯体の内側に形成された躯体側防水材層と、該躯体側防水材層の上に形成された前記断熱材層と、該断熱材層の上に形成された前記導電プライマー層と、該導電プライマー層の上に形成された前記防水材層とを備え、
    前記躯体側防水材層は、前記コンクリート躯体からの漏水を防止し、
    前記断熱材層は、貯えられた水の熱エネルギのロスを減少すると共に前記コンクリート躯体外面の結露を防止し、
    前記防水材層は、貯えられた水の漏水を防いでいる、蓄熱槽。
  8. 請求項7に記載のピンホール検査可能な蓄熱槽において、
    前記躯体側防水材層、前記断熱材層、前記導電プライマー層及び前記防水材層は、いずれも、液状の物質を使用して形成される、蓄熱槽。
  9. 請求項7に記載のピンホール検査可能な蓄熱槽において、
    前記躯体側防水材層、前記断熱材層及び前記防水材層は、いずれも、塗布施工されたウレタン樹脂、ウレタン系樹脂又はエポキシ系樹脂から成る、蓄熱槽。
  10. 断熱材層を形成し、
    前記断熱材層に対して、導電性物質を含有するプライマーを塗布して防水材層を密着形成する、諸工程を含む、ピンホール検査可能な蓄熱槽の施工法。
  11. コンクリート躯体にプライマーを塗布し、
    前記コンクリート躯体に対して、ウレア−ウレタン樹脂から成る躯体側防水材を吹付けるか又はエポキシ系樹脂を塗布して、躯体側防水材層を形成し、
    前記躯体側防水材層に対して、現場発泡ウレタン樹脂を吹付け発泡させて硬質ウレタンフォームとして断熱材層を形成し、
    前記断熱材層に対して、導電性物質を含有するプライマーを塗布して導電プライマー層を形成し、
    前記導電プライマー層で覆われた前記断熱材層に対して、ウレア−ウレタン樹脂から成る防水材を吹付けるか又はエポキシ系樹脂を塗布して防水材層を形成する、諸工程を含む、ピンホール検査可能な蓄熱槽の施工法。
  12. 請求項1に記載の塗膜防水構造を備えた屋上防水構造。
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