JPH05177571A - 吸着パッド - Google Patents

吸着パッド

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JPH05177571A
JPH05177571A JP34516991A JP34516991A JPH05177571A JP H05177571 A JPH05177571 A JP H05177571A JP 34516991 A JP34516991 A JP 34516991A JP 34516991 A JP34516991 A JP 34516991A JP H05177571 A JPH05177571 A JP H05177571A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main body
suction pad
lips
lip
elastomer
Prior art date
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Pending
Application number
JP34516991A
Other languages
English (en)
Inventor
Koichi Takahashi
孝一 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mamiya Camera Co Ltd
Original Assignee
Mamiya Camera Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mamiya Camera Co Ltd filed Critical Mamiya Camera Co Ltd
Priority to JP34516991A priority Critical patent/JPH05177571A/ja
Publication of JPH05177571A publication Critical patent/JPH05177571A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被吸着部材に吸着跡を残さないようにする。 【構成】 径が異なるリング状の第1,第2のリップ1
1a,11bを弗素樹脂あるいはポリアセタール樹脂の
ような表面エネルギが小さく非転位性の樹脂で成形し、
その鍔部11a′,11b′を、ニトリルゴムあるいは
ウレタンゴム等の高弾性のエラストマによりラッパ状に
成形した本体12のリング状の溝12a,12bに嵌着
し、本体12をステム13を介して負圧源1に連通させ
るようにして吸着パッド10を構成する。吸着パッド1
0を被吸着部材2に押圧させると本体12が弾性変形し
てリップ11a,11bを被吸着部材2に密着させる
が、リップ11a,11bが非転移性であるので吸着跡
を付けるおそれはない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、負圧により被吸着部
材を吸着して保持する搬送用の吸着パッドに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の吸着パッドは、通常合成
ゴム等の弾性材をラッパ状に成形し、その拡開部を被吸
着部材に押圧して密着させ、内部に負圧を供給すること
により被吸着部材を吸着するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の吸着パッドにあっては、表面エネルギが大き
くて転移性の弾性体が直接被吸着部材に接触するので、
例えばガラス又は樹脂からなる加工済みのレンズ、ある
いはシリコンウエハ等のように、被吸着部材を汚損して
はいけないものを吸着した場合、被吸着面に吸着跡が残
留し、製品としてそのままでは出荷できなくなるという
おそれがあった。
【0004】この発明は上記の点に鑑みてなされたもの
であり、被吸着部材に吸着跡を残さない吸着パッドを提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上記の目的を
達成するため、被吸着部材に密着可能なリング状のリッ
プと、このリップを保持するラッパ状の本体と、この本
体を取着するステムとからなり、上記パッドが、表面エ
ネルギの小さい非転移性の樹脂からなり、上記本体が高
弾性のエラストマからなるようにした吸着パッドを提供
するものである。また、被吸着部材に密着可能なリップ
部を備えたカップ状の本体と、この本体を弾性継手を介
して弾装するステムとからなり、上記本体が、表面エネ
ルギの小さい非転移性の樹脂からなり、上記弾性継手が
高弾性のエラストマからなるようにした吸着パッドも提
供する。
【0006】
【作用】この発明による吸着パッドは上記のように構成
することにより、吸着パッドを被吸着部材に押圧する
と、エラストマからなる本体あるいは弾性継手が弾性変
形し、その弾性力によりリップあるいはリップ部を被吸
着部材に密着させて吸着可能状態とする。この時、被吸
着部材に密着するリップ又はリップ部は、表面エネルギ
が小さく非転移性であるので、被吸着面に吸着跡を残す
おそれはない。
【0007】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面に基づいて具
体的に説明する。図1はこの発明の一実施例を示す縦断
面図、図2はその下面図、図3はその吸着状態を示す説
明図である。
【0008】この吸着パッド10は、径が異なるリング
状の第1,第2のリップ11a,11bと、これらのリ
ップ11a,11bを保持するラッパ状の本体12と、
この本体12を取着する筒状のステム13とからなり、
主として自動化搬送装置の吸着部として用いられる。
【0009】リップ11a,11bは、鍔部11a′,
11b′を一体とする断面T字状として厚さtは例えば
0.5mm 程度と薄くし、その材料は、例えばポリ四弗
化エチレンPTFE,四弗化エチレン・六弗化プロピレ
ン共重合体FEP,パーフルオロアルコキシ・弗素樹脂
PFA,エチレン四弗化エチレン共重合体ETFE,弗
化ビニリデンPVDF等の弗素樹脂、あるいはポリエー
テルの単独重合体,エチレンオキサイドとの共重合体等
のポリアセタール樹脂POMとする。これらの材料は、
表面エネルギが小さく非転移性であるので、接触部への
汚れの転写はほとんど生じない。
【0010】本体12は、ニトリルゴムNBR,ウレタ
ンゴム等の高弾性のエラストマからなり、拡開部内面
に、第1,第2のリップ11a,11bの鍔部11
a′,11b′が嵌入するためのリング状の溝12a,
12bが形成してある。また、その基部内周面に形成し
た円周溝12cにはステム13のフランジ部13aが嵌
入して固定され、ステム13を介して本体12の内部を
負圧源1に連通させている。
【0011】次に、このような構成からなる実施例の作
用を説明する。吸着パッド10を被吸着部材2の上方に
位置させた図3の(a)に示した状態から、図示しない
昇降機構により吸着パッド10を所定距離下降させる
と、同図の(b)に示すように、リップ11a又は11
bの少なくとも一方が被吸着部材2に当接する。吸着パ
ッド10がさらに下降すると、本体12が弾性変形して
その弾性力によりリップ11a又は11bを被吸着部材
2に密着させて気密状態を確保し、負圧源1から本体1
2内へ負圧を供給することにより、被吸着部材2は吸着
パッド10に吸着される。
【0012】この時、リップ11a,11bのいずれが
被吸着部材2に当接するかは、図3の(b)に示すよう
に、被吸着部材2の大きさ、被吸着面の曲率半径、吸着
パッド10の下降位置等によって決定される。
【0013】このように、吸着パッド10が被吸着部材
2に押圧されても、接触面であるリップ11a,11b
が、表面エネルギの小さい非転移性の樹脂からなり、且
つその接触面は小さいので、被吸着部材に吸着跡が残る
おそれはない。実際に、多数の表面コート済みのレンズ
を吸着して10万ルクスの光源の透過光下で吸着跡の有
無を検査したが、吸着跡は全く認められなかった。
【0014】なお、上記実施例ではリップ11a,11
bを本体12に嵌着させるようにしたが、これを接合に
より一体としてもよく、また、リップ11a,11bは
必ずしも2個設ける必要はなく、被吸着部材2の大きさ
や曲率半径に大きな差異がない場合には1個でも充分で
ある。
【0015】次に、図4はこの発明の他の実施例を示す
ものであり、前実施例におけるリップと本体を一体にし
て本体21とし、この本体21を弗素樹脂あるいはポリ
アセタール樹脂等のような表面エネルギが小さく非転移
性の樹脂でカップ状に形成して拡開部端面にリップ部2
1aを形成し、その基部を、中部に膨出部22aを備え
た高弾性のエラストマからなる柔軟な弾性継手22を介
してステム23に結合して吸着パッド20を構成し、こ
の吸着パッド20を負圧源1に連通させる。
【0016】この実施例では、吸着パッド20を下降さ
せると、まず本体21のリップ部21aが被吸着部材2
に当接し、吸着パッド20がさらに下降すると、弾性継
手22の主として膨出部22aが弾性変形し、その弾性
力により本体21を被吸着部材2に押圧してリップ部2
1aを被吸着面に密着させる。この実施例によれば、前
実施例のように繊細で取り扱いに注意を要するリップを
本体に装着する手間が不要になるので、生産性が良好に
なり吸着パッドを安価に供給することができる。
【0017】なお、上記実施例では弾性継手22の中部
に一段の膨出部22aを設けたが、蛇腹状に複数段の膨
出部を設けてもよく、逆に膨出部を設けず弾性継手22
を筒状部の弾性だけで伸縮させるようにすることも可能
である。
【0018】また、上記の各実施例においては、表面エ
ネルギが小さく非転移性の樹脂として弗素樹脂やポリア
セタール樹脂を用いるようにしたが、高密度ポリエチレ
ン,超高分子量ポリエチレン等もほぼ同様の性質を有
し、これらを用いても差支えない。
【0019】さらに、この発明による吸着パッドは自動
搬送装置に用いられるほか、レンズ組付用の手動のレン
ズ保持具としても用いることができ、このようなレンズ
保持具を用いることにより、レンズに直接手を触れて指
紋を付着させるおそれを未然に防止することができる。
【0020】
【発明の効果】以上述べたように、この発明による請求
項1の吸着パッドは、被吸着物に密着可能なリング状の
リップを表面エネルギの小さい非転移性の樹脂材により
成形し、高弾性のエラストマからなる本体に保持させる
ようにしたので、被吸着部材との接触部に汚れが転移し
て吸着跡を付けるおそれがなくなると共に、本体の弾性
によりリップが被吸着部材に密着して確実な吸着が可能
になる。
【0021】また、請求項2の吸着パッドは、被吸着物
に密着可能なリップ部を備えたカップ状の本体を、表面
エネルギの小さい非転移性の樹脂材により形成し、高弾
性のエラストマからなる弾性継手を介してステムに弾装
するようにしたので、上記の効果に加えて吸着パッドの
組付け作業性が良好になり、吸着パッドを安価に供給す
ることができ、保守性も一段と向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】同じくその下面図である。
【図3】同じくその吸着状態を示す説明図である。
【図4】この発明の他の実施例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 負圧源 2 被吸着部材 10 吸着パッド 11a,11b リッ
プ 12 本体 13 ステム 20 吸着パッド 21 本体 21a リップ部 22 弾性継手 23 ステム

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被吸着部材に密着可能なリング状のリッ
    プと、該リップを保持するラッパ状の本体と、該本体を
    取着するステムとからなる吸着パッドであって、上記リ
    ップが、表面エネルギの小さい非転移性の樹脂からな
    り、上記本体が高弾性のエラストマからなることを特徴
    とする吸着パッド。
  2. 【請求項2】 被吸着部材に密着可能なリップ部を備え
    たカップ状の本体と、該本体を弾性継手を介して弾装す
    るステムとからなる吸着パッドであって、 上記本体が、表面エネルギの小さい非転移性の樹脂から
    なり、上記弾性継手が高弾性のエラストマからなること
    を特徴とする吸着パッド。
JP34516991A 1991-12-26 1991-12-26 吸着パッド Pending JPH05177571A (ja)

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JP (1) JPH05177571A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6382692B1 (en) * 1999-04-06 2002-05-07 J. Schmalz Gmbh Vacuum gripper
WO2010008390A1 (en) * 2008-07-17 2010-01-21 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Suction cups for ink-based printers

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6382692B1 (en) * 1999-04-06 2002-05-07 J. Schmalz Gmbh Vacuum gripper
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